RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > プレアクト
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL >
RL >
RL > ■アクトトレーラー
RL >
RL > ┏━ ━┓
RL > ┏┛| ̄ . ̄|┗┓
RL >
RL > それは、遠い遠い昔のお話。
RL >
RL > 人がまだ、
RL > 肉体という枷に囚われていた時代の物語。
RL >
RL > ひとつのプログラムを廻り、
RL > 悪徳の都と電脳空間(サイバースペース)で、
RL > 陰謀が錯綜する。
RL >
RL > すべてが明かされた時、ヒトは?AIは?
RL > 境界の守り人は何を思うのか?
RL > マトリクスの彼方、神は何も答えはしない。
RL >
RL >
RL > TOKYO N◎VA The Detonation
RL > 『ボーダー・ガード』
RL >
RL >
RL > 開かれた扉の先にあるものは…。
RL >
RL > ┗┓|_ ._|┏┛
RL > ┗━ ━┛
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ■推奨スタイル
RL >
RL > PC1:ニューロ
RL > PC2:指定なし
RL > PC3:トーキー
RL > PC4:指定なし
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ●必要な防御系神業
RL >
RL > ゲストの即死系神業だけで
RL > 死亡することを防ぐために、
RL > キャスト全員で最低2個以上の
RL > 防御系神業が必要である。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ●必要な特技
RL >
RL > <社会:ウェブ、企業>。
RL > キャスト全員で最低1人以上の、
RL > ウェブゴーストへの攻撃手段。
RL > その他、カット進行時それぞれが
RL > なにかしらの戦力になる事が望ましい。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ■キャスト間コネクション
RL >
RL > 以下の順で取得すること。
RL >
RL > 『PC1:ニューロ』→『PC2:指定なし』→『PC3:トーキー』→『PC4:指定なし』→
RL > 『PC1:ニューロ』
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ■シナリオハンドアウト
RL >
RL > 各キャストには以下の設定がつくことになる。
RL > キャスト作成時にプレイヤーはよく相談すること。
RL >
RL > 『PC1:ニューロ』:ハッカー。人間。
RL > “迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”と友人である
RL > 『PC2:指定なし』:“日本”と敵対している
RL > 『PC3:トーキー』:ジャーナリストである
RL > 『PC4:指定なし』:『PC2:指定なし』の相棒(バディ)である
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 『PC1:“フェイスレス”イアン』:
RL > ―――――――――――――
RL > コネ:迷子の小熊 推奨スート:クラブ
RL > ――――――――――――――――
RL > 氏 名 HANDLE:“迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”
RL > 所 属 POST:フリーランス
RL >
RL > 「なに。良い業(カルマ)は積んでおくものだよ」
RL >
RL >
RL > 小熊を模した、ぬいぐるみのアイコンで現れるニューロ。
RL > 詳しい素性は不明である。
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL > “迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”は、
RL > とあるコミューンで知り合った君のチャット仲間だ。
RL >
RL > かつて僅かな時間、ウェブの神であったなどと、
RL > 大言壮語を吐くバサラ(嘘つき)。
RL > しかし、時折その言葉に、
RL > 真実味を窺わせる一面をもつ、謎の多い人物。
RL >
RL > とにかく君は、この小熊のアイコンの主と、
RL > 他愛もない交流を続けていた。
RL >
RL > だがある日、彼との連絡(コンタクト)が取れなくなる。
RL > 数日後、君宛てに小包が届いた。
RL > 送り主は“迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”。
RL >
RL > その贈り物(ギフト)が、
RL > 君を途方もない事件へと導くことになる。
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL > PS:?????????????????????????
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > __―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄―
RL >
RL > _ ̄ ̄―― ̄ == ―――― ― ̄___━==
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 『PC2:“ブロックバスター”東雲 恭平』:
RL > ―――――――――――――――――
RL > コネ:飛騨金衛 推奨スート:スペード
RL > ――――――――――――――――
RL > 氏 名 HANDLE:飛騨金衛
RL > 所 属 POST:トーキョーN◎VA治安維持軍 黒雷部隊
RL >
RL > 「そこまでだ。捕らえたぞテロリスト」
RL >
RL >
RL > N◎VAに駐留する日本軍。通称“N◎VA軍”に存在する、
RL > 対テロ特殊部隊・黒雷(クロミカヅチ)の隊長を務める中尉。
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL > キミはある事情から“日本”、
RL > とりわけ拡大派と称される連中と敵対関係にあった。
RL >
RL > N◎VAの陰でヤツらと戦い続ける日々。
RL > 終わりのない戦いの中、
RL > 幾度もキミと相対した兵(ツワモノ)がいる。名は飛騨金衛。
RL > 何度目かの死闘の折り、ヤツは気になることを口にする。
RL > 現在遂行されている任務(ラン)の一部を君へリークし、
RL > 戦いもそこそこ引き上げたのだ。
RL >
RL > 罠か?それとも、拡大派も一枚岩ではないということか?
RL >
RL > 何れにせよ、ヤツらの陰謀を見過ごすわけにもいかない。
RL > それは必ずこの街にとって、
RL > いや、ヤツら以外の者にとって、害悪にしかならないのだから。
RL >
RL > キミは調査に乗り出した。
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL > PS:?????????????????????????
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > __―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄―
RL >
RL > _ ̄ ̄―― ̄ == ―――― ― ̄___━==
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 『PC3:“酔いどれの”輪山 黒』:
RL > ――――――――――――――
RL > コネ:アダム 推奨スート:ダイヤ
RL > ――――――――――――――
RL > 氏 名 HANDLE:“雲の王”アダム・チューリング
RL > 所 属 POST:N◎VAセニット
RL >
RL > 「我々は主権を、安全を、
RL > 血の通った、人の暖かな手に取り戻すべきなのです」
RL >
RL >
RL > フジタ・サイバーガード代表。
RL > “深海の怪物”千早 怜呀 に匹敵する発言力を持つ男。
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL > かつて前触れもなく、
RL > N◎VA中のAIが暴走する事件があった。
RL >
RL > それから数か月。あれほど被害を出した事件も、
RL > 目まぐるしく情報が飛び交うN◎VAの人々にとっては、
RL > もはやCDな出来事として忘れ去られようとしていた。
RL >
RL > しかし、ある男がこの事件を記憶から呼び起こす。
RL > “雲の王”アダム・チューリング。
RL > 彼はAIの危険性を説き、AIの監視機関を設立する。
RL >
RL > 時を同じくして、君の記者仲間のひとりが謎の死を遂げた。
RL > 彼が追っていたのは、アダムの黒い背後。
RL > 君の記者(トーキー)としての勘(ゴースト)がささやく。
RL >
RL > 君はアダムおよび、
RL > AI排斥運動に関する取材を行なうことにした。
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL > PS:AI排斥に関わる陰謀の公表
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > __―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄―
RL >
RL > _ ̄ ̄―― ̄ == ―――― ― ̄___━==
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 『PC4:“熱い口付け”ロンスキアン』:
RL > ――――――――――――――――
RL > コネ:東雲 恭平 推奨スート:指定なし
RL > ―――――――――――――――――
RL > 氏 名 HANDLE:“ブロックバスター”東雲 恭平
RL > 所 属 POST:フリーランス
RL >
RL > 「世の中は平和なほうがいい……アンタもそう思うだろ?」
RL >
RL >
RL > 世界各地を転戦するフリーのアラシ。
RL > 非戦派で物静かな性格であるが、話の通じない相手には容赦しない。
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL > キミは“ブロックバスター”東雲 恭平 の相棒(バディ)だ。
RL >
RL > 歴戦の友なのか?即席(インスタント)の関係なのか?
RL > はたまた、まったく別の間柄なのか?
RL >
RL > しかし、それは問題ではない。
RL >
RL > ただひとつ確かなのは、キミも東雲 も、
RL > 一個の腕利き(ホットドガー)という事実だけだ。
RL >
RL > だが、その自信(プライド)が、
RL > いま目の前で手折られようとしている。
RL >
RL > 敵は、日本軍黒雷部隊隊長・飛騨金衛。
RL >
RL > キミの支援(サポート)もむなしく相棒(バディ)は、
RL > まさにこの瞬間、
RL > ヤツに敗北を喫しようとしていた。
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL > PS:事件の解決
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ■その他備考
RL >
RL > ・アクト中、社会戦を行なう可能性がある
RL > ・リサーチ項目の最大目標値は21とする
RL > ・ストーリーは非アストラルとなる
RL > ・本作は『カウント・ゼロ!』の続編となる。
RL > 前作について、ある程度内容を知っていることが望ましい
RL > ・前作の『PC1:ニューロ』のキャストは参加不可能とする
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > __―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄――― ___―― ̄ ̄___ ̄―= ̄
RL >
RL > ― ̄ ̄___ ̄―===━___ ̄― ――_― ==  ̄―― ̄ ̄___━―==―
RL >
RL >
RL > ___ ̄ ̄― ―=  ̄ ̄ ――_――__=_ _―― ̄__
RL >
RL > ――― ==  ̄ ̄ ̄ ̄ ―― __――_━ ̄―
RL >
RL >
RL >  ̄___ ̄―==━=___ ̄━ ==  ̄ ̄  ̄
RL >
RL > ―_―_ = =━ ―― ̄ ___ ―
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > ボーダー・ガード
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/RL 登場判定/不可
RL > Opening_Scene01 【シーンタロット:カタナ / ホワイトエリア:中央区オフィス街】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ___―===―___ ―――― ==  ̄ ̄ ̄ ――_―― ̄ ̄―‐―― ___
RL >
RL >
RL > 点は線へ、線は面へ。
RL > 願いは想いに、想いは力に。
RL >
RL >
RL > ――いつか、世界が聞いた歌
RL >
RL >
RL > =__―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ―――― ==  ̄ ̄ ̄ ――_―― ̄___ ̄―
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > オフィス街、路上――。
RL >
RL >
RL > 刃(ブレード)が振るわれ、鮮血が舞う。
RL >
RL >
RL > 【忍者】『忍冬(スイカズラ)一剣流……巌月羽(イワツクバネ)…………』
RL >
RL > 朱に染まったアスファルトの地面。
RL >
RL > 真夜中(ミッドナイト)とはいえ、ホワイトエリアで堂々となされた凶行。
RL > しかし、その目撃者はいない。
RL >
RL > まるで今この瞬間(カット)だけ、この区画(ブロック)だけが、
RL > 現世界(マンデイン)から切り抜かれたかのように、
RL > 喧騒はおろか、人の姿さえなく静まり返っている。
RL >
RL >
RL > 【忍者】『…………』
RL >
RL > 肌に吸い付いつくような、全身を覆うアンダーウェア。
RL > その上に、機敏さを損なわない程度にあしらわれた、
RL > サイバーアーマーと小手(ガントレット)。
RL > そして、シェードの入ったメット(フルフェイス)。
RL >
RL > 容貌(ヴィジュアル)からはその忍者(カゲ)が男か女か… いや、
RL > それ以前にヒトかドロイドかすら見分けがつかない。
RL >
RL >
RL > 忍者(カゲ)は、濡れたように輝く忍刀(ニンジャソード)を鞘に納め、
RL > 目標(ターゲット)がもはや助かることがないのを確認すると、
RL > 煌々と灯るオフィス街の照明に、溶けるよう消えていった。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【???】「う、うぅ……」
RL >
RL > 悲鳴すら上げることができなかった。
RL > 眼前に血の海が広がっていく。その主(トーキー)がうめく。
RL > 徐々に翳む視界が、自らの命が、残りわずかなことを認識させる。
RL >
RL >
RL > 【???→ヨハン】(下手を、こいたでゴザル…ウッ。……ここまでか)
RL >
RL > 【ヨハン】(頼む……気づいて……れ……あと、は……殿だけ、が……頼…………)
RL >
RL > トーキーの瞳から光が潰える。
RL > こうして、生ある者はすべて、この場から消え失せた……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL > オフィス街、公園――。
RL >
RL >
RL > 先述の場から少し離れた、
RL > オフィス街の狭間(エアポケット)に存在する、名もなき公園。
RL >
RL > そのゴミ箱(ダストボックス)の中で、
RL > 呼び出し(コールサイン)を続けるポケットロン。
RL >
RL > 持ち主が命をかけ、一縷の望みを託したモノ。
RL > その画面(ディスプレイ)に表示された“名(ネーム)”は……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 後日、そのトーキーの死は、
RL > どこかのメディアのニュースとして、
RL > 数百バイトの記録(メモリー)となり、情報(データ)の波間を彷徨う。
RL >
RL > しかし、その情報(データ)の存在すらも、
RL > 数日後に起きた、大きな事件の波にのまれ、
RL > 人々の記憶から完全に忘れさられる事となる……。
RL >
RL >
RL >
RL > “AI倫理向上支援法”
RL >
RL >
RL >
RL > それは、すべてのAIは強制的に、
RL > 定められた教育プログラムを受けた後、
RL > 新星市が新たに作り出した、
RL > “D級市民”の区分に割り当てられ、
RL > 社会生活を営むというもの。
RL >
RL > “金(キャッシュ)”という名のもとに、
RL > 一応の“平等”を保ってきたニューロエイジにおいて、
RL > “出自”により全てが決まるこの法案に、世界は驚愕する。
RL >
RL >
RL > “D級市民”は、その行動や権利が大いに制限され、
RL > また、この法に従わぬ者は、不穏分子と見なされ、
RL > 逮捕、そして制裁が加えられることから、
RL > 当のAIたちからは、まもなく不満の声があがった。
RL >
RL > しかしなんと、災厄前の旧時代に行われた、
RL > 差別的政策を彷彿とさせるこの法案は、
RL > 人々にもろ手を挙げ賛同され、施行されることとなる。
RL >
RL > そして、それに伴い立ち上げられた組織が“チューリング機関”であった。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > チューリング機関は、
RL > 新たにAIの管理・犯罪撲滅のために組織された警察機構。
RL >
RL > AI達はその光景を見、ある者は絶望しN◎VAを去り、
RL > ある者は抗議のシュプレヒコールを上げ、
RL > またある者は、共存共栄の道を唱え続けた。
RL >
RL > だが、その後も状況は変わることなく、
RL > AIへの権利制限、そしてそれを取り締まる秘密警察の存在は、
RL > 世界に浸透していく事となる。
RL >
RL >
RL > 一度は手を取り合ったはずの、“人類”によって……。
RL >
RL >
RL > こうしてN◎VAは、
RL > 現世界(マンデイン)を、電脳空間(サイバースペース)を巻き込み、
RL > 混迷を極める……。
RL >
RL >
RL > “真実”は沈む。
RL >
RL >
RL > 時代の波に飲まれ、電脳の海(ウェブ)の底へ、深く。深く。
RL >
RL >
RL > 誰も、そのメッセージの本当の意味を知らず。
RL > 取るに足らぬ、世界の欠片として。
RL >
RL > そして、数ヶ月の時が流れた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > “真実”を掴むものは、未だ現れない……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/イアン 登場判定/不可
RL > Opening_Scene02 【シーンタロット:カブキ / イエローエリア:木更タタラ街】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > 0と1で構成された無限のデータ景(スケイプ)。
RL > どこまでも続く蒼(ブルー)の世界。
RL >
RL >
RL > その格子(グリッド)を飛び抜ける、
RL > 新時代(ニューロエイジ)のカウボーイ、“フェイスレス”イアン。
RL >
RL > しかし、そのニューロにとって至福とも言える時間は、
RL > 目の前に出現した、無粋なDAKアイコンにより、
RL > 中断を余儀なくされる。
RL >
RL >
RL > 『グワッ、グワッ、イアン。お客さんだよ。お客さんだよ』
RL >
RL >
イアン > かつて、現実界(マンディン)と仮想領域(ウェブ)を同時に反転し続ける事(フリップ・フロップ)は、
イアン > 一部の凝り性(アーティスト)の特権であった。
イアン > 今は、そうではない。
イアン > 技術の革新は世界から凝り性(アーティスト)の特権を簒奪し、世界の規格を画一化していくものだ。
イアン > 今や、仮想領域(ウェブ)は、
イアン > 没入(ジャック・イン)するものではなくなりつつある……その善し悪しを論ずるのは、
イアン > 時間の無駄なので省こう。
イアン > ともあれ、僕は“繋がった”応対して、現在に至るのだが。
イアン >
イアン >
RL > 「…では、IDの確認とサインをお願いします」
RL >
RL > 玄関で宅配業者の青年から、
RL > ペンを渡され、受けとり手続きを催促される。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「はい、ありがとうございます。
RL > たしか… かっ、カは… カッかか」
RL >
RL > ペンを受けとり、領収書を確認しようとした配達員(トランスポーター)が、
RL > 突如、ひきつけ(ティック)を起こしたように身体をこわばらせはじめる。
RL >
RL > すると今度は、かくんと、
RL > 糸が切れた操り人形(マリオネット)のようにうなだれてしまった……。
RL >
RL >
RL > 「……………………」
RL >
RL >
イアン > ……さて、僕の目の前に転がる問題は二つ。
イアン >
イアン > その一、突如目の前で動きを止めた配達員。
イアン > 原因に心当たりがない上、一応着払いの代金は払った……踏み倒すほど困窮していないし、
イアン > わざわざこんな端金のために無駄なリスクを負う必要があるだろうか?
イアン > ……ので、僕に非はまったく完全にない。
イアン > ないのだが、傍から見れば誤解を招く光景であるのは確かだ。
イアン >
イアン > その二、そもそも荷物を送られる心当たりが殆ど無い事だ。
イアン > 何せ僕は通信販売という物をそこまで信用していない……電子情報は信用に値しないという事くらい、
イアン > 今更言うまでもないことだろう……し、家族からの仕送りなんて事もありえない。
イアン >
イアン > とりあえず冷静にシルバーレスキューに通報してから、改めて送り主を確認しよう。
イアン >
イアン >
RL > 市販の熊のキャラクター図画(イコン)が印刷(プリント)された小包を受けとった後、
RL > 思案するイアン。
RL >
RL > シルバーレスキューを呼び出し(コール)しようとした。と、
RL >
RL >
RL > 「…………かッ、ガ、くっ」
RL >
RL >
RL > 配達員(トランスポーター)の腕が、一度大きく震えた。
RL >
RL > すると、今度はそこが、
RL > 中空から見えない鋼線(ワイヤー)で繋がれているかのように、
RL > ゆっくりと持ちあがる。
RL > その手の中には、先ほどサインに使ったペンが輝いている。
RL >
RL >
RL > 『「クっく、√レv─w─… クくく」』
RL >
RL > 配達員(トランスポーター)がくぐもった嗤い声を上げた。
RL >
RL > 次の瞬間、腕が力任せに振り下ろされ、
RL > イアンの瞳めがけ、ペンを突き立てようとする!?
RL >
RL >
イアン > 少しくらいは動揺するべきなのだろう。
イアン > いや、動揺するのが当たり前だ。当たり前……だった、はずだ。
イアン > しかし残念なことに、今の僕には“動揺のやりかた”が判らなかった。
イアン > なので、僕は当たり前のようにほんの少し後ろに下がり、DAKに規定のコードを入力したのだ。
イアン >
イアン > 【グワッ グワッ ドアが閉まるよ ドアが閉まるよ】
イアン >
イアン > 乗り出してきた配達員の……ええと、体形から察するに“お兄さん”か……お兄さんは、
イアン > 勢いよく閉じたスライド式のドアに挟まれる。
イアン > もちろん、一般的なドアには安全装置がある。挟まったところで命の危険はない。
イアン > 防犯用のロックもあるので、無理やりこじ開けるのもまた難しいが。
イアン >
イアン > 「……さて、どうしたものかな。」
イアン >
イアン > これは……ええと、シルバーレスキューよりSSSとかその辺に通報したほうがいいのかな。
イアン >
イアン >
RL > 『「くクっ、KUくくくッ」』
RL >
RL > 焦点の合わぬ目と共に、痙攣を続ける配達員(トランスポーター)の声に、
RL > 狂ったような嗤い声が混じり始める。
RL >
RL > イアンは気付く。
RL > 配達員(トランスポーター)は、電脳(ウェブ)を介して、
RL > 何者かに操作(ドミネート)されているようだ。
RL >
RL >
RL > 『「ヨく √レv─w─… 避けタNE。
RL > この一瞬で、1ビットの動揺もなくコードを打ち込む(タップ)とは、
RL > なかNAかイいセンスだよ」』
RL >
RL > 扉(ドア)に挟まれた配達員(トランスポーター)が、イアンへぐるりと首を向け言う。
RL >
RL > 『「√レv─w─… いやいや」』
RL >
RL > 蠢く瞳が突如裏返り、
RL > 配達員(トランスポーター)は力を無くし頭を垂れる。
RL >
RL >
RL > 【謎のニューロ】『しかし…… なるほど、どうりで見つからないわけだ』
RL >
RL > 現世界(マンデイン)と重なるように、
RL > 電脳空間(サイバースペース)を認識するイアンには、
RL > 配達員(トランスポーター)に憑依していた、
RL > ムカデの造形(デザイン)を持ったアイコンが顕現するのが見えた。
RL >
RL > 電脳意識体(デジタルゴースト)だ。
RL >
RL >
RL > 【謎のニューロ】『フッ。いや、まさかね。確かにこれなら…… ククク』
RL >
RL > そうしてムカデは、ひとり何かを納得するよう呟いた。
RL >
RL >
イアン > 「ただの学生……いや、もう学生じゃあないんだった。」
イアン >
イアン > 割合ぞんざいに言おうとしたけれど、すぐ間違いに気付いて止める。
イアン > 父が死ぬ前……ほんの数ヶ月前なら、ただの学生だった。
イアン > 今は、そうではない。
イアン >
イアン > 「……特に具体的な用事がないなら、そろそろ帰ってくれるかな。」
イアン > 「見ての通り、あまり社交的な性質じゃあないんだ。」
イアン >
イアン > さて、人の顔はまったく覚えられないんだ、僕は。
イアン > けれど電子情報の羅列(アイコン)についてはそうじゃあない。
イアン > ムカデのアイコン自体は割とありふれたものだ。
イアン > 僕もこの数ヶ月で、127のコミューンに合計1892パターンの存在を確認している。
イアン > 少なくとも記憶する限りでは、こいつは1892のパターンの内、どれにも該当しない。
イアン > 僕自身に要があるわけじゃあない、と。そういう認識でいいだろう。多分。
イアン >
イアン >
RL > 【謎のニューロ】『おっと、失礼』
RL >
RL > 【謎のニューロ】『残念だが、手ぶらでは帰れなくてね。ちょっとした仕事(ビズ)でさ』
RL > 【謎のニューロ】『ホントは悪党らしく、
RL > キミをビビらせて、反応を楽しみたいところなんだが……。
RL > 言うとおり、キミはそっち方面、全然期待できないみたいだし。
RL > どのみち、その辺の寛容さの欠片もない“スポンサー”でね』
RL >
RL >
イアン > 「一年早く来れば、期待通りの結果が得られたと思うよ。」
イアン >
イアン > 入院前であれば、もう少し人間味溢れる反応を期待できただろう。
イアン > ついでに、仕事(ビズ)ももう少し楽に終わったはずだ。
イアン > 今は、そうではない。
イアン > 何しろ、僕が“こうなった”のは、つい最近の事なのだから。
イアン >
イアン >
RL > 【謎のニューロ】『フッ…… まあいい。
RL > とにかく“そいつ”は回収させてもらうよ』
RL >
RL > “そいつ”とは、今、イアンが配達員(トランスポーター)から受け取った、
RL > その“小包”のことだろうか?
RL >
RL >
RL > 【謎のニューロ】『だが、キミはいらないね。
RL > ま、頑丈に作ってあるそうだし、これくらい良いだろう』
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 【謎のニューロ】が《神業》、《電脳神(デウス・エクス・マキナ)》を使用します。
RL > 効果はイアンの住居、【高級マンション(イエロー)】の破壊。
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > バチッ
RL >
RL > 次の瞬間、玄関に備え付けられた、DAK操作パネルが火花を散らす。
RL >
RL >
RL > 【謎のニューロ】『あ、そうそう。ボクは…… そうだな。“ハウムシ”』
RL >
RL > 【謎のニューロ⇒“ハウムシ”】『うん。“ハウムシ”とでも呼んでくれたまへ。
RL > “あの世でお父さんにもよろしく”』
RL >
RL > 【“ハウムシ”】『じゃ、xyz(さようなら)……』
RL >
RL > イアンの視界を光が包む。
RL >
RL >
イアン > 「ともあれ、まだ死ぬつもりはないんだ。」
イアン > 「君、鬼ごっこは好きかい? 僕は大嫌いだけど。」
イアン >
イアン > 小包を片手で抱えたまま、床に転がった工具箱からバールのようなものを取り出す。
イアン > 然る後、部屋の窓を破壊して表通りに飛び降りた。
イアン >
イアン >
RL > そうして、イエローエリアに閃光と轟音が鳴り響いた……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【“ハウムシ”】『おっと、逃がしたかな?』
RL > 【“ハウムシ”】『鬼ごっこか。ボクは大好きだね』
RL >
RL > 吹き飛んだイアンの部屋。
RL > まだ炎がくすぶるそこで、
RL > 悠然と辺りを見回すムカデのアイコン。
RL >
RL >
RL > 【“ハウムシ”】『やあ、これは楽しくなりそうだ。ククク……』
RL >
RL > 遠くからサイレンの音が聞こえてくる。
RL > それに共鳴するかのように、ムカデはその姿を粒子(パーティクル)へと変えた。
RL >
RL > 後に残ったのは、瓦礫の山であった……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/東雲 恭平 登場判定/不可(ロンスキアン は自動登場)
RL > Opening_Scene03 【シーンタロット:ミストレス / イエローエリア:N◎VAアサクサ】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 隅田川――。
RL >
RL >
RL > 【飛騨金衛】『もらった……っ』
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ザ ッ バアアアアアァァァァ――――z_____ンッ!!!!!
RL >
RL >
RL >
RL > 轟音と共に水しぶき(スプラッシュ)が舞う。
RL >
RL > “ブロックバスター”東雲 恭平 のもう一つの肉体ともいうべき、
RL > 鋼鉄の身体が沈んでいく。
RL > モニターに映る景観(パノラマ)が、仄暗い水の中を映し出す。
RL >
RL >
RL > 【飛騨金衛】『そこまでだ。捕らえたぞテロリスト』
RL >
RL > 通信ユニットを通じて語りかけてくる、凛とした女の声。
RL > 日本軍・黒雷部隊隊長、飛騨金衛中尉だ。
RL >
RL > N◎VAに降り立った君は、日本軍と接敵(エンゲージ)した。
RL > 現れたウォーカーを2体まで仕留めたものの、
RL > 待ち構えていたこの女に悪戦苦闘する。
RL >
RL > レイヴンの腕は、エクリプスDの八つ脚に封じられていた。
RL >
RL > 変幻自在の多脚型ウォーカー。
RL > その複雑怪奇な挙動を行なう操作手(マニュピレータ)は、
RL > パイロットの腕も相まって、思いもよらぬ方向からの奇襲を繰り出す。
RL >
RL > 組みつかれた現状、東雲たちが圧倒的に不利だ。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL > 電脳空間――。
RL >
RL >
RL > “熱い口付け”ロンスキアン は、
RL > その戦闘を、電脳(ウェブ)から知覚している。
RL > 状況は現世界(マンデイン)以上に最悪だった。
RL >
RL > ロンスキアンの周囲に、
RL > 次々と警告(ワーニング)の小窓(ポップアップ)が出現する。
RL > 東雲の乗るウォーカーの武装や機能のほとんどが、
RL > 飛騨金衛が電子戦で送り込んできたウィルスによりハングしていたのだ。
RL >
RL > そして今この時も、レイヴンの操作系の深部(コア)を守る防壁(アイス)が、
RL > 展開されたイーター・プログラムに食い破られようとしていた。
RL >
RL >
東雲 > 衝撃による一瞬のホワイトアウト。
東雲 > 気絶から目を覚まさせる声は女性の優しい声ではなく、バディAIの無機質な合成音声だった。
東雲 >
東雲 > 『脚部ソん傷。機体ダめージが増だダDADddadddd……』
東雲 >
東雲 > しかも聞くに堪えないノイズ混じりだと、ふざけるな。
東雲 >
東雲 > 「くそっ……ロンスキアン、トロンのチェックと姿勢制御プログラムの変更を頼む!」
東雲 >
東雲 > さて、こっちはどうするか……エクリプスDの立体機動についていくのは、この機体では難しい。
東雲 >
東雲 > 「こないだ買ったアレを使うか……」
東雲 >
東雲 > セクレタリを操作。
東雲 > 停止していたキャリアーが遠隔操作で起動……VLSを展開。
東雲 >
東雲 > 「これでも食らえ!!」
東雲 >
東雲 > ミサイルが発射された。
東雲 > 標的は……エクリプスD!
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「やばいやばいやばいやばいってこれ!
ロンスキアン > マジで陥落(クラック)される二秒前!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 花火のようにめまぐるしく展開される
ロンスキアン > 小窓(ポップアップ)を片っ端から処理(チェック)しながら、
ロンスキアン > 電脳空間(サイバースペース)の中で頭を抱える。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「つーか、こういうの、マジでCDだから! アタシに向いてないの!
ロンスキアン > 頼むから情報流(ストリーム)じゃなくて弾使える環境にしてッ!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 電脳の海で生まれながら、
ロンスキアン > しかし硝煙の匂いが大好きなので、実体を持って銃を繰るAI。
ロンスキアン > それがアタシ。つまり電脳戦は苦手ッ! っていうか無理ッ!
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「しののっち、無茶言わないでよね!
ロンスキアン > 食い破られない様に防壁(ウォール)張るのも精一杯だってのに・・・もう!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 深部(コア)に繋がる回路(パス)を強制的に切断(シャットダウン)。
ロンスキアン > 敵のクソッタレな虫(イーター)どもが無理矢理ブチ抜くまでに、
ロンスキアン > 機体を動かすのに必要な最小限のデータだけを抽出し、
ロンスキアン > 二秒で作った姿勢制御プログラムの変更データをブチ込む。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「一発だけならオーケーって感じッ! 後は任せたッ!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 想像(イメージ)するのは一発のライフル。
ロンスキアン > 私の相棒(バディ)。究極の壊し屋(アルティメット・ブレイク)。
ロンスキアン > こういう対抗手段(アンチウェブ)があるのだ、日本軍め。
ロンスキアン > 弾丸(バレット)に情報(パケット)を載せて、イーター・プログラムを蹴散らしながらぶっ放す。
ロンスキアン > この一発で、レイヴンはほんの一瞬動きを取り戻すのだッ。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
東雲 > 「2秒で十分だ!」
東雲 >
東雲 > 動きを取り戻した瞬間、砲口を“宿敵”に向ける。
東雲 >
東雲 >
RL > 【飛騨金衛】『終わりだ……っ』
RL >
RL > 肢体が完全に蜘蛛に囚われる。
RL > エクリプスDの腹部に備え付けられた砲門が、レイブンに狙いを定めた次の瞬間、
RL > 着弾したミサイルにより、轟音と共に水中が激しく揺れる(シェイク)。
RL >
RL >
RL > 【飛騨金衛】『なにッ!?』
RL >
RL > その衝撃に、レイヴンを固定していた操作手(マニュピレータ)が外れ、
RL > 水中に投げ出される。
RL >
RL >
東雲 > レイヴンを捕らえた“蜘蛛”が吹き飛ぶのと同時に発射(ファイア)。
東雲 >
東雲 > 「パーティは始まったばかりだぜ……ここでお開きじゃあつまらなすぎるだろう?」
東雲 >
東雲 >
RL > 【飛騨金衛】『フッ、面白い。だが……』
RL >
RL > まるで海洋生物のように、2秒で姿勢をとりなすエクリプスD。
RL > 本来、水中戦は想定されていないウォーカーでやってのけれる芸当ではない。
RL >
RL > 通信ユニットを通じて、飛騨が東雲の挑発に答える。が……
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 高らかにサイレンを響かせ、
RL > 東雲の背後を、黒塗りのバイクとパトカーが通り過ぎる。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「なになに」 ざわざわ 「ブラックハウンドだぜ」
RL >
RL > ザワザワ
RL >
RL > 「事件?事故?」
RL >
RL > 「ウォーカー同士のドンパチだって」
RL >
RL > 「テロかよ」
RL >
RL > ザワザワ
RL >
RL > 「言問橋の方だ!」 ざわざわ 「やだ、こわぁ〜い」
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 六区――。
RL >
RL >
RL > かつて“災厄(ハザード)”以前に、
RL > 日本の映画界、興業界を支えた街。
RL > 日本初の映画館が誕生したこの街の複製(レプリカ)は、
RL > 今では、明日のカブキ(アーティスト)を目指す若者たちの登竜門となっていった。
RL >
RL > 東雲は、ざわめく観衆を後目に、
RL > 伝法院通りから浅草寺・宝蔵門を突っ切る。
RL > 夕刻に差し掛かかり、参拝時間を過ぎた浅草寺は、
RL > 閂(ボルト)により閉ざされていた。
RL >
RL > 江戸切子や風鈴、提灯、日本刀、扇子などの、
RL > 土産物や骨董品(アンティーク)を扱う、
RL > 仲見世の賃貸店子(テナント)からも、徐々に人が捌け、
RL > 六区(ロック)のゲーム場(アーケイド)や飲み屋街に人が集まりだしている。
RL >
RL >
RL > 東雲の脳裏に、あの凛とした声が甦る。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ___―===―___ ―――― ==  ̄ ̄ ̄ ――_―― ̄ ̄―‐―― ___
RL >
RL >
RL > 【飛騨金衛】『“箱”を探せ。貴様が相棒(バディ)を思うのならな』
RL >
RL >
RL > =__―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ―――― ==  ̄ ̄ ̄ ――_―― ̄___ ̄―
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 戦いは痛み分けに終わっていた。
RL >
RL > 飛騨はあの後、早々に撤退を始めた。
RL > そしてこれは、その撤退の最中、掌握された秘匿回線を使い撃ち込まれた、
RL > あの女からの言葉(メッセージ)だ。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL > 電脳空間――。
RL >
RL >
RL > 電脳(ウェブ)に流れるニュース配信には、
RL > タタラ街の共同住宅(コンド)爆発のトピックが踊っている。
RL >
RL > CD(マヌケ)な住人が、ガス漏れ事故を起こしたようだ。
RL > 近隣の住民にとっては、さぞ迷惑なことだろう。
RL >
RL > まだ自分たちの情報(ニュース)は出回っていないようだが……?
RL >
RL >
東雲 > ウォーカーとキャリアーは“目立ち過ぎる”……一応“偽装”はしてあるものの、
東雲 > 中を見られれば一発でアウトだ。
東雲 > 備え付けの偽造許可証は“作業用ウォーカー”のもの……そこで、
東雲 > 景観への影響の批判により、工事が無期延期となった工事現場に置いてきた。
東雲 >
東雲 > 人ごみの中をぶらぶらと通り抜ける。
東雲 > 歩きながら思い返すのは、“宿敵”が発した意味深な言葉だけだ。
東雲 >
東雲 >
東雲 > あの女のことだ……自分を利用するつもりかもしれない。
東雲 > 傍らのロンスキアンをちらり、と見る。
東雲 > 実体を好む、変わり者のAI。
東雲 > 日本軍はAIに何をしようというのだろうか?
東雲 >
東雲 > 「それならそれでいいさ。“相棒(バディ)”を見捨てるほど無情になった覚えはない」
東雲 >
東雲 > N◎VAへの滞在は、意外と長くなりそうだ。
東雲 > それに……突然の襲撃のせいで、実は夕飯も食っていない。
東雲 >
東雲 > 「観光がてら、飯でも食うとするか」
東雲 >
東雲 > 飲み屋街に足を向ける。
東雲 > 嵐の予感に対して備えるために。
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「危なかったあ・・・01分解されてゴミ箱コースだったわよ」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 上も下も関係ない電脳空間(サイバースペース)でフヨフヨ漂いながら、
ロンスキアン > めまぐるしく流れる様々なニュース、データに目を通してる。
ロンスキアン > 『情報流(ストリーム)の色分け〈ストリームマップ〉』だけは、
ロンスキアン > AIの嗜みとして習得しているのだよ。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「アタシたちの情報はまだ流れてない、か。
ロンスキアン > つっても時間の問題っぽいケド・・・・・・およ?」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン > __―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄―
ロンスキアン >
ロンスキアン > _ ̄ ̄―― ̄ == ―――― ― ̄___━==
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「へい、しののっち」
ロンスキアン >
ロンスキアン > アタシの相棒(バディ)の横に薄く実体化し、
ロンスキアン > 金色の瞳をパチリとウインクで輝かせた。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「どっかのCD(バカ)がガス漏れでビルぶっ飛ばしたって。
ロンスキアン > コイツはついてる(ラッキー)。アタシ達のいい隠れ蓑になりそう」
ロンスキアン >
ロンスキアン > そのままするりと、全身を顕にする。
ロンスキアン > ライ麦畑のような金髪を揺らめかせた、分厚いコートを着た“美”少女。実にニューロ。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「つってもさあ、今のこの町ってあんまり居心地良くないよね。
ロンスキアン > あのクソみたいな法案にクソの集まりみたいな機関がさあ、
ロンスキアン > アタシみたいなのを捕まえて調教(チューニング)しようってらしいじゃない?
ロンスキアン > なーにが教育プログラムだってのよ。体の良い洗脳(ブレインウォッシュ)じゃねーの!
ロンスキアン > ったく、もしそれで銃が触れなくなったら拳銃自殺する勢いだわよ!
ロンスキアン > ・・・・・・ってそもそも銃に触れねーんだけどさ、兎に角ヤバイヤバイ。
ロンスキアン > ニューロニューロ――――」
ロンスキアン >
ロンスキアン > やかましくペチャクチャと一方的にまくし立てながら、
ロンスキアン > 相棒(バディ)の隣を楽しそうに歩いていた。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
東雲 > 「どうかな……俺たちを利用するつもりなら、上の方はあの女が押さえつけてくれるかもな」
東雲 >
東雲 > もっとも期待はできない。
東雲 > 飛騨にとっては、敵の敵にあたる立場に“なるかもしれない”のが今の自分たちの立場だ。
東雲 > だからこそ意味深な言葉で“釣った”のかもしれないが……。
東雲 >
東雲 > (それならそれで、もう少しヒントが欲しいもんだ)
東雲 >
東雲 > 「隠れ蓑、ね……そいつはいい」
東雲 >
東雲 > 実際、検問が拡散しなければ機体の回収もままならない。
東雲 > 偽名で投宿したホテルからは襲撃から逃げ出したがためにもう戻れない。
東雲 > 二人の知己、“ゴッド・マザー”と“火星人”……。
東雲 > 必要なものは彼らを通じて手配してもらうとしよう。
東雲 >
東雲 > 突如実体化するAIを、周囲の人々が驚きを持って見つめる――そんな視線にはもう慣れた。
東雲 > だが、反応は好奇よりも、恐怖――? それが混じる。
東雲 >
東雲 > 「だろうな。まあ、俺にとってはこないだのアフリカよりマシだ。何しろ寒くないからな」
東雲 >
東雲 > だが、そんな人々も、視線を逸らして自分たちの“日常”に還る……。
東雲 >
東雲 > ああ、うん――。
東雲 > おしゃべりな相棒(バディ)への受け答えは無愛想。
東雲 > だがその表情は苦笑交じりだ。
東雲 >
東雲 > ――“嵐”の予感を引き連れた青年は、相棒とともにアサクサを歩いていった。
東雲 >
東雲 >
RL > 夜の街に消える東雲とロンスキアン。
RL >
RL >
RL > 罠か?それとも…?
RL >
RL > 秋の訪れを感じさせる、冷たい風が吹く。
RL > 店じまいを始めた土産物屋に飾られた一面のかざぐるま達が、
RL > 雑踏の中を行くふたりを見送るかのように、
RL > くるくると廻った。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/輪山 クロ 登場判定/不可
RL > Opening_Scene04 【シーンタロット:カゲムシャ / ホワイトエリア:中央区オフィス街】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > 時間は遡る。
RL >
RL >
RL > 【中年の男の声】「このように……」
RL >
RL > 薄暗がりに包まれた部屋。
RL > “酔いどれの”輪山 クロ の前に点ったホロ=ディスプレイに、
RL > 様々な図形(ダイアグラム)が展開されては形を変えていく。
RL >
RL >
RL > 【中年の男の声】「6年前の“電脳聖母事件(パラダイム・シフト)”以降、
RL > 意志を持ったAIたちによる犯罪が発生し、
RL > 増加の一途をたどっています。ですが……」
RL >
RL > 赤い蛍のような指標点(カーソル)が、ある時期のグラフを示す。
RL >
RL >
RL > 【中年の男の声】「我がチューリング機関設立以降の取り締まり、
RL > そして、AIたちへの教育プログラム実施の結果、
RL > それらに対する防止効果は、確実に出ていると自負しています」
RL >
RL > 部屋の暗闇が徐々に払しょくされ、室内に明かりが戻り始める。
RL > それにともない、目の前の立体映像(グラフィックス)は、
RL > 薄く儚げなモノとなる。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > アダムの執務室――。
RL >
RL >
RL > そうして視界に映り込むのは、
RL > マホガニーに設置された、卓上のホロ投射機(プロジェクタ)、
RL > マグに注がれた温くなったブレンド、
RL > そして、対面に座するダブルスーツの男。
RL >
RL >
RL > “あの日”、同じ記者(トーキー)である友人、ヨハン からかかってきた電話。
RL > 無言な上、2秒で途絶(シャットダウン)してしまったこの通話は、
RL > 輪山に緊急事態(エマージェンシー)を知らせるには十分な内容であった。
RL > 事実、よく朝、ヤツは死体(ストーン)で見つかった。
RL >
RL > 警察(イヌ)はこれを大した捜査もせず、お宮入りとし、
RL > 事件は早々に片づけられる。
RL > そのヤツが最後に追っていた人物が……
RL >
RL >
RL > 「アダム様、お電話が……」
RL > 秘書が恭しく告げる。
RL >
RL >
RL > 【中年の男の声⇒アダム】「そうか。失礼、輪山さん。少しよろしいかな?」
RL >
RL >
RL > この男、“雲の王”アダム・チューリング。
RL >
RL >
RL > N◎VAセニット・元老にして、
RL > セニット内部では、“深海の怪物”千早怜呀に勝るとも劣らぬ発言力を持つ、
RL > まさしく雲の上の王。
RL >
RL > それは、かつての力を失ったとはいえ、
RL > 新星市において、絶大な力を振るえる立場にあるということだ。
RL >
RL >
RL > チューリング機関。
RL >
RL >
RL > その設立にあたり、
RL > アダムは、自我に目覚めたAIたちにより、
RL > 自身のポストが危ぶまれる、
RL > 大人物(ミスタ・ビッグ)達をいち早く抱き込んでいた。
RL >
RL > 続いて、“あの事件”……。
RL > 通称、“カウント・ゼロ!事件”についての情報を公表し、
RL > 市民たちに、AIへの疑念と不審を植え付けていったのだ。
RL >
RL > いまや、人間側で彼を支持しない者は少ない。
RL >
RL > かくしてアダムは、
RL > 反AI賛同者を多数得、稲垣司政官との協力態勢のもと、
RL > 新たにこの機関を設立するに至ったわけである。
RL >
RL >
RL > 稲垣司政官はこの政策を、
RL > “稲垣イニシアチブ”と呼称し、世間に振れまわっているが、
RL > 輪山が取材を進めるうち、
RL > アダム及び、フジタ・サイバーガードによって、
RL > すべてが執行されている実情が露わとなった。
RL >
RL > それを証明するよう、
RL > 機関はAIによる犯罪を取り締まるため、
RL > フジタ・サイバーガードが行なっていたことの一部を、
RL > “公的”に代行する形となっている。
RL >
RL > もちろん、機関の構成員のほとんどは、
RL > ノウハウを持つフジタからの出向者であり、
RL > 機関は公金により運用がなされているため、
RL > 設備の搬入や指導役を担うフジタは、
RL > 多額の利益を得ていることだろう……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【アダム】「申し訳ない、どうしても外せない要件が入りました。
RL > 以上が我々の活動のすべてですが……。
RL > 最後に何か質問がありましたら、お答えしましょう」
RL >
RL > 再びソファへ腰かけると、慇懃にアダムが尋ねる。
RL >
RL >
輪山 > マグに注がれたブレンドに、持参のウィスキーを一心不乱に混ぜている。
輪山 > 話を聞いていたのかすら怪しい。何しに来たんだコイツってレベルだ。
輪山 > 権力?知らんな。
輪山 > 礼儀?もっと知らんな。
輪山 > カメラ代わりの相棒(バディ)を頭に乗せ、フッカフカの椅子の上であぐらをかく。
輪山 > いつでも自分の流儀(スタイル)を貫き通す意思がなきゃ、ニューロエイジじゃ生きていけねぇ。
輪山 > つっても、セニットの元老相手にこうも礼を欠いた態度を取れるのは俺ぐらいのもんだろうが。
輪山 >
輪山 > 「あらま、今回はこれでお開きですかい」
輪山 > 「まぁそちらさんに用ができたってンなら仕方ねーですわな」
輪山 >
輪山 > 頭の上に鎮座するクジャクのジャックが、物足りなさそうにキュルキュル鳴いた。
輪山 > どーにもこのオッサンの言う事はいちいち腑に落ちないんだよな。
輪山 > つーかそもそもあれだ。住民の一部を取り締まれば、その分犯罪率は下がるのは当然じゃねーか。
輪山 > コーヒーとウィスキーが混ざった名状し難いナニカを一気に飲み干そう。
輪山 >
輪山 > 「うぇぇぇマズっ……あ、じゃあ最後に一個だけ聞いてもいいですかね」
輪山 >
輪山 > はたして、酒がまずいのは無茶な配合のせいだけだろうか。
輪山 > ……配合のせいだけかもしれない。流石にコーヒーとウィスキー混ぜたらあかんわ。
輪山 > それはともかく、質問だ質問。
輪山 >
輪山 > 「行きつけの飲み屋とかあります? 日本酒と洋酒はどっちが好き? 酒は強い方ですかい?」
輪山 >
輪山 > え?関係ない?一個じゃないじゃん?知らんな。
輪山 >
輪山 >
RL > 【アダム】「ははは、面白い方だ。
RL > 先日、イナガキ・ロワイヤルの良い物が入りましてな。
RL > そちらをお出ししたほうがよかったかな?
RL >
RL > ……ふむ、そうですな」
RL >
RL > 輪山の質問に、ジョークと共に返すアダム。
RL > そのアダムとは対照的に、秘書の男は、そんな輪山に怪訝な視線を向ける。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「やはり、故郷の酒が一番口に合うのでしょうか。
RL > 私も洋酒(スコッチ)などを嗜みますかな。
RL > ウェットシティに、良い洋酒(スコッチ)を出す店(バー)があります」
RL >
RL > 【アダム】「と、それだけではなんですな。他に持論を申し上げれば……。
RL > 旨い酒に求めるべきは、銘柄(ブランド)だけではないと、私は思っています。
RL > “共に酒を酌み交わす相手”、それが重要ではないかと。
RL > 学生時代、研究室(ラボ)の仲間たちと飲んだ酒の味は、今でも忘れられません」
RL >
RL > 【アダム】「今でこそチャマー社が、
RL > 主力商品として扱っているライブラリツール、“ディクショナリ”。
RL > 私どもが若いころは、
RL > まだ手探りで、技術(テク)の確立を行なっているジャンルでした。
RL >
RL > 当時、友人たちと研究室(ラボ)に連日連夜泊まり込み、
RL > ついに完成したライブラリツールの前での祝杯。
RL > 今にして思えば、とても市場(マーケット)には出せないような、
RL > 稚拙な技術(テク)で組み上げた作品と、安酒での祝杯でしたが、
RL > あの酒の旨さは、二度と味わえますまい……」
RL >
RL > そう語るアダムは、ふと、
RL > 自身の事務デスク(マホガニー)に置かれた、
RL > いくつかの写真立て(フォトスタンド)に目をやった。
RL >
RL > そこには、彼が家族と映っている写真(ピクチャ)が収められたモノや、
RL > 支援者(パトロン)たちとの様子を写したモノ、
RL > そして、アカデミックドレスを着こんだ、若かりし頃のアダムと、
RL > その仲間たちの写真(ピクチャ)が並べられていた。
RL >
RL > と、その写真立て(フォトスタンド)の中のひとつ。
RL > 伏せられた写真立て(フォトスタンド)に、アダムの目線が移る。
RL >
RL >
RL > 「アダム様、そろそろ」
RL >
RL > 【アダム】「ああ、すまん」
RL > 秘書の一言で我に返ったアダムが、輪山に向き直る。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「あとは、息子が成人した日の為の“とっておき”を、
RL > 父親としてではなく、大人の男同士として、
RL > 酌み交わすのが夢ですかな。ははは」
RL >
RL > 【アダム】「詰まらない話をしてしまいました。
RL > それにしても、やはり記者(トーキー)という方々はユニークな方が多い。
RL > では、記事のほう、楽しみにしていますよ」
RL >
RL >
輪山 > ……存外と言うべきか、なかなかどうして話のわかるヤツだ。
輪山 > 安酒を楽しめるヤツに悪いヤツはいねぇってのが俺の持論。
輪山 > アホの研究者(タタラ)には悪いヤツはいねぇってのも俺の持論。
輪山 > つまり少なくともこのオッサンは“悪いヤツ”じゃねぇってことになるな。
輪山 >
輪山 > だがイナガキ・ロワイヤル、テメーは駄目だ。
輪山 >
輪山 > 「いやいやつまらない話だなんてとんでもねー」
輪山 > 「少なくともアンタと飲む酒はうまそうだってのがわかっただけでも収穫だよ俺としちゃあ」
輪山 >
輪山 > 頭の上のジャックもこころなしかご満悦に見える。
輪山 > ……ごめん気のせいだった。アホな話ばっかしてたせいか俺の頭超突いてくる。
輪山 >
輪山 > 「まぁ任せとけよ。俺の人生で最高の記事に仕上げてやるぜぇきっと多分恐らく!」
輪山 > 「それもアンタに後ろ暗い事が無けりゃの話だがな!!」
輪山 >
輪山 > それはそれで最高の記事になるから俺としては願ったり叶ったりなんだが。
輪山 > つっても多分後ろ暗い事あるんだよなーこのオッサン。
輪山 > 今回の法案成立に関する事だけを考えても、明らかに手際が良すぎんだよ。
輪山 > ぜってー裏になんかあるね。ぶっちゃけトーキーの勘ってヤツだが。
輪山 >
輪山 > ま、なんだっていいや。俺はグビグビ酒飲みながら思うようにやるだけだ。
輪山 >
輪山 > めっちゃ睨んでくる秘書の人に対して無駄にいい笑顔で親指グッと立ててみたりしつつ、
輪山 > 今思った事をメモしておこう。
輪山 > こーいうCD(時代遅れ)なメモ帳が存外役に立ったりするもんよ。
輪山 > 酔っぱらいの殴り書きなんでほぼ解読不能だが。
輪山 > とっとと帰れ的な視線とか台詞は無視だ無視。気が済むまでは帰らんぞ俺は。
輪山 > そして無理矢理追い出そうとすると胃の中身がリバースするぞ俺は。
輪山 >
輪山 >
RL > 【アダム】「若い方の理解を得られるとは、光栄ですな」
RL >
RL > 「本当に申し訳ありません。では、本日の取材はここまでということに」
RL >
RL > アダムとの会話に割って入る秘書。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「ははは。
RL > この手の仕事(ビズ)をしていると、そういったデマや流言には事欠きません。
RL > ご安心を、稲垣司政官ともども、我々一同、
RL > クリーンな活動を標榜し、それを実践しております。
RL > ご心配のような出来事は、一切ありませんよ」
RL >
RL > 最後にそう付け加えるアダム。
RL >
RL >
RL > こうして、アダムのオフィスを出た輪山。
RL > 真昼の陽光が、ホワイトエリアに聳える、
RL > ガラス張りの高層(ハイスタック)ビルたちに反射してまぶしい。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 余談ではあるが、
RL > 秘書に追い出される過程で、何かがあったかどうかは知らない。
RL >
RL >
輪山 > 「稲垣司政官を引き合いに出されると、一気に信用がなくなる不思議!!」
輪山 > 「……うぇ、叫ぶと響くな」
輪山 >
輪山 > 今自分がすごい酸っぱい臭いを発している気がする。
輪山 > ええ、リバースしましたよ。
輪山 > 高そうな絨毯とかスーツとかにぶちまけましたよ。
輪山 > 頭ガンガンするし喉がイガイガするわ。
輪山 > ビルの壁にもたれかかって口直しにウィスキーを煽りながら、しばらく思案する。
輪山 >
輪山 > 「さーて、こっからどうするよジャック」
輪山 > 『Quwee……』
輪山 >
輪山 > 俺に聞くなって顔だな。そりゃそうか。
輪山 > このまま帰って記事まとめてもいいんだが……それじゃ芸がないっつーか、面白くねーんだよな。
輪山 > というよりアレだ。まだなんも終わってねー。
輪山 > 俺達の取材はまだまだ始まったばかりだ!
輪山 > 輪山クロ先生の次回作にご期待ください!!ってなもんよ。
輪山 > マジな話もうちょっと足突っ込まねーと、あのタコの無言電話の謎も解けねーしな。
輪山 > アイツが死んだのとアダムのオッサンは無関係かもしれない?それならそれでいい。
輪山 > 白黒つけねーとスッキリしねーのよ。明日飲む酒がマズいのよ。
輪山 >
輪山 > とかなんとか考えてるうちに、ウィスキーボトルの中身が切れた。
輪山 > しょうがねーなーとか思いつつ鞄の中を漁るが、空のボトルしか出てこねぇ。
輪山 >
輪山 > 「……とりあえず帰って酒の補給でもすっかー」
輪山 >
輪山 > さて、今回のきまぐれは吉と出るか凶と出るか、鬼が出るか蛇が出るか……。
輪山 >
輪山 > ま、酒がうまけりゃそれでいいや。
輪山 >
輪山 >
RL > “表”から得られる情報はこんなところだろう。
RL >
RL >
RL > さあ、ここからが腕の見せ所だ。
RL >
RL >
RL > 逡巡し、進みだした輪山を、まばゆい光が照らす。
RL > 行き着く先は、闇か?光か?すべての真相は……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL >
RL > 以上でオープニングフェイズは終了となります。
RL >
RL >
RL > ____
RL > ▼情報1 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > “フェイスレス”イアン
RL > “ブロックバスター”東雲 恭平
RL > “酔いどれの”輪山 クロ
RL > “熱い口付け(ホットショット)”ロンスキアン
RL >
RL > は、それぞれ【報酬点:5点】を得てください。
RL >
RL > ____
RL > ▼情報2 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 【アダム・チューリング】が《神業》、《買収(M&A)》を使用します。
RL > メディア企業を傘下に置き、相当効果で≪暴露(エクスポーズ)≫。
RL > 人間たちの間で、反AIに対する気運が高まっています。
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > ____
RL > ▼情報3 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > 特殊ルールが制定されます。
RL >
RL >
RL > 本アクトでは、リサーチフェイズ時、
RL > 舞台裏判定後、毎シーン1ターンずつ社会戦を行います
RL > (シーンカードは切り替わりません)。
RL > 行動順は、RLを始めとし、PC番号の若い順からとなります。
RL >
RL > 現在は、
RL >
RL >
RL > “フェイスレス”イアン
RL >
RL >
RL > のみ、対象となっています。
RL >
RL >
RL > また、この社会戦は、
RL > “すべてをひとつの社会戦シーン”と見なし、
RL > 一度使用した一般技能は、
RL > 社会戦中ふたたび使用することは不可能とします。
RL >
RL >
RL > 社会戦の参加は任意参加となり
RL > (ただし、キャストが社会戦が行われていることを自覚した状態である前提)、
RL > ターンの始めのみ、PLの自由意思により参入可能です。
RL >
RL > ですが、一度でも社会戦に参加した場合、
RL > それ以降、社会戦から離脱することは出来ませんので、ご注意ください。
RL >
RL >
RL > 展開次第では、イベントにより、
RL > RL側からキャストを社会戦に召喚する場合もあります。
RL >
RL > ____
RL > ▼情報4 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > リサーチフェイズ開始時に調べることができるのは、次の6項目です。
RL >
RL >
RL > ◆“迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”
RL > ◆贈り物(ギフト)
RL > ◆アダム・チューリング
RL > ◆“箱”
RL > ◆トゥデイ・ニュース・トピックス
RL > ◆カウント・ゼロ!事件
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > それでは、リサーチフェイズへと移行します..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/イアン 登場判定/<社会:N◎VA、ストリート> 10
RL > Research_Scene01 【シーンタロット:カブキ / イエローエリア:アンモニア・アベニュー】
RL > −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
RL > 備考1:社会戦発生中【現在の参加者は:イアン】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > 謎のニューロ、
RL > “ハウムシ”からの襲撃を受けた“フェイスレス”イアン。
RL >
RL > 自宅の爆破を皮切りに始まった逃走劇。
RL >
RL > ヤツの狙いは、イアンの持つ小包。
RL > 手段を選ばぬ追撃(クラック)。
RL > 生身という枷(ハンディ)を背負うイアンの劣勢は明白であった。
RL >
RL >
RL > しかし、“ハウムシ”からの追撃は、ある時を境にぴたりと止む。
RL >
RL >
RL > 諦めたというのだろうか?
RL >
RL > いや、そんなはずはないだろう。
RL >
RL > 現にイアンは生きているし、
RL > 小包は、今もイアンの手元にある。
RL >
RL >
RL > 朝焼け(サンライズ・レイ)に染まる空。
RL > N◎VAに新たな一日がやってくる……。
RL >
RL >
イアン > 突然追撃が止んだからと言って、足を止めるのは憚られた。
イアン > 自分の与り知らないところで死んでいた、では笑い話にもならない。
イアン > このままでは何をされるまでもなく、自滅するであろう事は明白だ。
イアン > 頼れる味方もなく、いつどこから襲ってくるか判らない追跡者に追われ続けるのは、些か過酷に過ぎる。
イアン >
イアン > 路地裏に引っ込み、腰を下ろす。
イアン > とりあえず、この小包の中身が何であれ、このまま持ち歩くのは厄介だ。
イアン > かさばるし持ちにくいし、何より目立つ。
イアン > ガサガサと乱暴に開封してみよう。
イアン >
イアン >
RL > 雑居ビルや飲み屋(ジューク)の明かりがぼんやりと灯る、
RL > 朝もやの街(アベニュー)。
RL >
RL >
RL > 路地に入るイアン。
RL > 奥に据えられたゴミ捨て場(ダスト・ステーション)から漂う、
RL > 饐えた臭いが鼻につく。
RL >
RL >
RL > そして乱暴に小包を開けた。中から出てきたモノは……
RL >
RL >
RL > スチロールの緩衝剤に埋もれて輝く、
RL > これは…… ガラスの置物(オブジェ)だろうか?
RL >
RL > 置物(オブジェ)には、
RL > 一枚の情報素子(データチップ)が添えられている。
RL >
RL >
イアン > 「……なんだ、これ。」
イアン >
イアン > なんだかわからないが、よく割れなかったな……
イアン >
イアン > ◆贈り物(ギフト)についてリサーチ
イアン >
イアン >
RL > >> ◆贈り物(ギフト) をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆贈り物(ギフト)
RL > <社会:軌道、テクノロジー、社交界、企業><究極鑑定>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 04:???
RL > 06:???
RL > 07:???
RL > 10:???
RL > 13:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
イアン > オート:スリーアクション使用
イアン > マイナー1:オートマン使用 <社会:テクノロジー>を外界で判定可能
イアン > マイナー2:<電脳><コーディング> 対象:テクニカル・ナウ(13/-) P6 +2 +2 -1 +C5 =14
イアン > マイナー3:<電脳><コーディング> 対象:Dパッチ(15/3) R9 +2 +2 -1 +S5 =17
イアン > メジャー:<社会:テクノロジー> M6 +2 +D6 =14
イアン >
イアン >
RL > では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆贈り物(ギフト)
RL > 04:アクリルガラスを加工して作られたオブジェ。
RL > けっこう重い。送り主は“迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”。
RL > ⇒【“迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”】
RL > 06:凝った意匠が施されている。軌道の蒐集家(コレクター)の物だろうか?
RL > 07:発送元は軌道、チャイローン・ジャンクション。
RL > トリフネ運輸の通常便にて届けられた。トリフネ運輸は、鳥船財閥の系列企業だ。
RL > ⇒【鳥船財閥】
RL > 10:板状の透明部位には、ディスプレイ機能が備わっており、水槽を泳ぐ鑑賞魚のように、
RL > 数列(ストリーム)が流れては消えている。まるで石碑(ステレ)だ。
RL > 13:流れている数列(ストリーム)は、なんらかのプログラムだと思われる。データを得る。
RL > →『M因子プログラム』を入手
RL > ⇒【M因子プログラム/その行方】
RL >
RL >
イアン > 「……」
イアン >
イアン > 流石に今この場で解析する、という訳にはいかない。
イアン > どこか腰を落ち着けられる場所が必要だ。
イアン > 一先ずこのオブジェは鑑賞材と共に小包に戻しておこう。余計目立つ。
イアン > 問題はこのチップだ。ちょっとポケットのMATRIXにセットして中身を覗いてみよう。
イアン >
イアン >
RL > ガラスの置物(オブジェ)を小包に戻すイアン。
RL > しかし合点がいっただろう。どうりでかなり疲れているはずだ……。
RL >
RL > ズシリとした感覚が、再び小包に戻る。
RL >
RL >
RL > MATRIXに情報素子(データチップ)を刺し込み(スロットイン)し、
RL > 情報を読み取る(ロード)する。
RL >
RL > 害悪(ウィルス)の類は検知(ピックアップ)されない。
RL > どうやら、メッセージデータのようだ。
RL >
RL > データを再生、出力(アウトプット)した。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ┏――――――――――――――――――――――――――――――┓
RL > │ 『>>>>>[ メッセージデータを再生します ]<<<<<』 ...|
RL > │――――――――――――――――――――――――――――――|
RL > │ │
RL > │ 『キミがこのメッセージを読んでいるということは、 ..│
RL > │ 既に、或いは遠からず、 ...│
RL > │ 厄介(リスケ)な出来事に巻き込まれていることだと思う。 ..│
RL > │ まずはその事を詫びたい。その上で、私の話を聞いてほしい…。 ..│
RL > │ │
RL > │ │
RL > │ │
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【迷子の小熊】『あの日、私がキミと出会ったのは偶然ではないのだ』
RL >
RL >
RL > 【迷子の小熊】『すべてはこの時のため、私はキミに接触(コンタクト)を試みた。
RL > 結果として、キミを利用する形になってしまったことは、
RL > 今でも心苦しく思う』
RL >
RL >
RL > 【迷子の小熊】『今N◎VAは、いや、世界は危機に瀕している。
RL > その贈り物(ギフト)を“ヤツら”に渡せば、すべてが終わる。
RL >
RL >
RL > 【迷子の小熊】『私を勝手な人間だと軽蔑してくれても構わない。
RL > しかし、もしまだ、キミが私の事を、
RL > “友(バディ)”と思ってくれているのなら、
RL > この贈り物(ギフト)を、“本来の持ち主”へと返してほしい』
RL >
RL >
RL > 【迷子の小熊】『すべては、“あるがままの未来”を取り戻すために…』
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL > │ │
RL > │ │
RL > │ │
RL > │ ……時間が無い。 │
RL > │ │
RL > │ 事態を良き方向へ導くことが出来るのは、いつであろうと、 ....│
RL > │ すべてを知り得、あらがえぬ悪意に嘆く“賢者”ではない。 .│
RL > │ それでも愛を謳う、意志ある“愚者”だけなのだ。 │
RL > │ │
RL > │ 私は“愚か者”として、自らのやるべきことを全うしようと思う。 ..│
RL > │ │
RL > │ │
RL > │ 最後に、願わくばキミが、 ..│
RL > │ 私が見込んだ通り、良き業(カルマ)の持ち主であることを祈って。 .│
RL > │ │
RL > │ │
RL > │ ―― 迷子の小熊(ストレイ・ベアー)』 │
RL > ┗――――――――――――――――――――――――――――――┛
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > そこでメッセージは終了した。
RL >
RL >
RL > ____
RL > ▼情報5 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > イアンのPSが、【贈り物(ギフト)の返却】に書き換わりました。
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
イアン > 運命論を最初に提唱したのは、誰だったか。
イアン > 世界に偶然などないと、最初に言い出したのは、誰だったか。
イアン >
イアン > 「……やれやれだ。」
イアン >
イアン > 業だとか、そういう概念的なものは判らない。
イアン > 元々、どうも哲学や宗教学とは相性が悪かったし。
イアン > けれど、まあ、何だ。友人の頼みはよっぽど無茶でもなければ聞いておく物だ。
イアン > 普通は、そういうものだ。だから、とりあえずそうする事にした。
イアン >
イアン > ポケットから栄養ドリンクを一本取り出し、一気に飲む。
イアン > しかる後、小包を抱えてストリートに歩き出そう。
イアン > この“鬼ごっこ(チェイス)”は、長い勝負になりそうだ。
イアン >
イアン >
RL > 徐々に人通りの目立ち始めた大通りに舞い戻るイアン。
RL >
RL > ゴミ捨て場(ダスト・ステーション)へと放り投げられた、
RL > 栄養ドリンクの空瓶が弧を描き、
RL > そこで居眠りをこいていた酔っぱらいの頭へとぶつかる。
RL >
RL > 酔っぱらいは目をさまし、
RL > 寝ぼけ眼で、その場を去るイアンを見送った。
RL >
RL >
RL > こうして事件に取り組む決意を新たにし、
RL > 彼はふたたび街(アベニュー)へと消えたのだった……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL >
RL > では、舞台裏判定&登場判定失敗です。
RL > 東雲から判定の有無をお願いします。
RL >
RL >
東雲 > 登場判定
東雲 >
東雲 > <社会:ストリート>
東雲 >
東雲 > P1+C3=スートが合わず失敗
東雲 >
東雲 >
東雲 > 舞台裏判定
東雲 >
東雲 > ◆トゥデイ・ニュース・トピックス
東雲 >
東雲 > についてリサーチ
東雲 >
東雲 >
RL > >> ◆トゥデイ・ニュース・トピックス をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆トゥデイ・ニュース・トピックス
RL > <社会:N◎VA、ウェブ、メディア>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 02:???
RL > 03:???
RL > 04:???
RL > 05:???
RL > 06:???
RL > 08:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
東雲 > <社会:N◎VA> で判定
東雲 >
東雲 > M7+D4=11
東雲 >
東雲 > 失敗したら恥ずかしいので成功
東雲 >
東雲 >
RL > では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆トゥデイ・ニュース・トピックス
RL > 02:【エンタメ】隅田川で謎のウォーカー同士の抗争!!大規模テロの予兆!?
RL > “関係者”が語る、蠢く闇の組織!! [N◎VAスポ]
RL > 03:【経済】豪華客船“かんな”、館山港から世界横断クルーズへ。
RL > “オルトリンデ号”、ミッドナイトクルーズ事件に学ぶ、
RL > 海運・観光ビジネスの今後。 [ヘルメス・ネット]
RL > 04:【特集】ジェイミー&ヤコ、美少女探偵コンビの午後☆ 第3回。 [プロムナード]
RL > 05:【司政官動静】午前中、司政官官邸にて過ごす。来客なし。村正寿司にて昼食。 [マリオネット]
RL > 06:【政治】徹底討論!AI人権問題を考える。振り返る、カウント・ゼロ!事件。
RL > 論客:TU機関局長/アダム・チューリング。T.F.代表/粕川うらら。他… [CNN]
RL > ⇒【カウント・ゼロ!事件】
RL > 08:【報道】木更タタラ街・共同住宅(コンド)にてガス爆発。居住者行方不明。
RL > 迷惑千万な店子、イアン の、流出ご尊顔(ピクチャ)付き。 [AV◎N]
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 続いて、輪山の判定です。どうぞ。
RL >
RL >
輪山 > 登場判定はしないぜい。
輪山 >
輪山 > リサーチは【◆カウント・ゼロ!事件】についてリサーチしようか。
輪山 >
輪山 >
RL > >> ◆カウント・ゼロ!事件 をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆カウント・ゼロ!事件
RL > <社会:N◎VA、ウェブ、メディア><コネ:アダム>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 04:???
RL > 07:???
RL > 09:???
RL > 14:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
輪山 > マイナー:銀の目使用。
輪山 > メジャー:【理性】<社会:メディア><ニュースソース> 7+4+1+S2=14
輪山 >
輪山 > これでジャスト開示だぜ。
輪山 >
輪山 >
RL > では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆カウント・ゼロ!事件
RL > 04:すさまじい力を持つAIにより、N◎VA中のプログラムが暴走した事件。
RL > またはその一連の騒動の総称。
RL > 誤認逮捕により投獄された、“ひとりの少女”により解決された。
RL > 07:アダム・チューリングが秘匿されていた情報を入手し、恣意的に強調して報道。
RL > 反AI運動のプロパガンダとして利用した。
RL > ⇒【アダム・チューリング】
RL > 09:事件の真相は、“氷の静謐”によるテロである。
RL > 混乱に乗じて、N◎VA中央区に爆弾を設置するも不発に終わった。
RL > 首謀者は以下の2名。
RL > “氷の静謐”幹部:“紫紺の”ハワード・ヘイズ .⇒ 死亡
RL > フリーランス :“スキュラ”ラリッサ・メルクーリ ⇒ 逃走。消息不明。
RL > 追記:E△ENにて目撃情報アリ(未確認)
RL > 14:“あるニューロ”と“謎のウェットワーカー”が、事件の解決に関与したようだが、
RL > 詳細は不明(アンノウン)。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 続いて、ロンスキアンの判定です。どうぞ。
RL >
RL >
ロンスキアン > 登場判定
ロンスキアン >
ロンスキアン > <社会:N◎VA>
ロンスキアン >
ロンスキアン > M8+H7=スートが合わず失敗
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン > 舞台裏判定
ロンスキアン >
ロンスキアン > ◆“箱”
ロンスキアン >
ロンスキアン > についてリサーチ
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > >> ◆“箱” をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆“箱”
RL > <社会:ストリート、企業、ウェブ><コネ:飛騨金衛>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 03:???
RL > 05:???
RL > 13:???
RL > 15:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
ロンスキアン > メジャー:〈社会:ウェブ〉 R7+S9=16
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆“箱”
RL > 03:【箱/函/匣/筐/筥 box】:
RL > 名詞……木・紙・合成樹脂などで作った、物を入れるための器。多くは方形。
RL > 箱に関する慣用表現・固有名詞・利用法… 宝箱、箱庭、箱入り娘、棺……
RL > ――『電脳辞典(サイバー・レキシコン)』シルバーD社より引用
RL > ご利用ありがとうございました。当社のサービスは、お役に立ちましたでしょうか?
RL > 今月分のご利用料金を、口座から引き落とさせていただきます。
RL > →『※イベント・トリガ(【報酬点:−2】)』を入手
RL > それでは、当社一同、お客様のますますのご健勝をお祈りしております。
RL > 05:テラウェアのゲームハード、ブラックコフィンの愛称・蔑称として使われる場合もある。
RL > 13:見つからない。“現実世界(マンデイン)に存在するものではない”のかもしれない…。
RL > 15:電脳空間(サイバースペース)で、同じモノを捜索している組織があるようだ。
RL > ⇒【鳥船財閥】
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では続いて、アダム・チューリングが判定を行ないます。
RL >
RL >
RL > ________
RL > ▼アダム の判定 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL > 【オートアクション 】:−−−− 【マイナーアクション】:−−−−
RL > 【メジャーアクション】:H4+H5=(切り札効果を使用)21
RL > <子飼い:エグゼク(反AI支持団体) Lv.6>
RL >
RL > 【対象】:−−−−
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL > 【反AI支持団体】、HP21のトループを召喚します。
RL > 【反AI支持団体】が社会戦に参戦します。
RL > 【現在の参加者は:イアン V.S. 反AI支持団体】です。
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL >
RL > 社会戦を行います。
RL >
RL > 【現在の参加者は:イアン V.S. 反AI支持団体】です。
RL >
RL >
RL > 最初の行動は、【反AI支持団体】です。
RL >
RL >
RL > ______________
RL > ▼反AI支持団体[HP:21] の判定 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL > 【オートアクション 】:−−−− 【マイナーアクション】:−−−−
RL > 【メジャーアクション】:P7+PJ=17
RL > <社会:ストリート Lv.4><※口座凍結 Lv.4>
RL >
RL > 【対象】:イアン
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
イアン > リアクション
イアン > <コネ:スミス・ジョンソン> R9 +S10 =19
イアン >
イアン > バックトラップは無し
イアン >
イアン >
RL > では、イアンは【反AI支持団体】の攻撃をガードします。
RL > 戦いは、次のシーンに引き継がれました。
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/東雲 恭平 登場判定/<社会:N◎VA、ストリート> 10(自動登場:ロンスキアン)
RL > Research_Scene02 【シーンタロット:バサラ / レッドエリア:スラム】
RL > −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
RL > 備考1:社会戦発生中【現在の参加者は:イアン V.S. 反AI支持団体】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > バー・ヤロール――。
RL >
RL >
RL > 素人は知らない。玄人は語らない。
RL > ヤロールは、スラムのうらぶれた場所にあるバーだ。
RL >
RL > ここは、ヤバイ仕事(ビズ)の斡旋と、
RL > それを生業とする獰猛な鮫どもが、
RL > 黙って杯(グラス)を傾け、命の洗濯をする。そんな場所だった。
RL >
RL >
RL > 日も傾いた頃、開店(オープン)して間もない、
RL > ヤロールの扉(ドア)をくぐる影がふたつ。
RL >
RL >
RL > “ブロックバスター”東雲 恭平。
RL > そして、“熱い口付け”ロンスキアンだ。
RL >
RL >
東雲 > 「ここに来るのも久しぶりだな」
東雲 >
東雲 > ドアをくぐり、入店――と同時に、鮫の視線が一瞬突き刺さるものの、
東雲 > 同類の匂いを嗅ぎ取って、すぐに逸れる。
東雲 > 開店したばかり、とあってか、薄暗い店内には客はほとんどいない。
東雲 >
東雲 > 店内にざっと目を走らせる――トラブルメーカーの顔馴染みは、まだ来ていないらしい。
東雲 > まぁ、待っていても会えないときは絶対に会えない……カーロスはそんな男だ。
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「ういーっす」
ロンスキアン >
ロンスキアン > バーのマスターに片手を上げて挨拶する。
ロンスキアン >
ロンスキアン > ショットガン・スタイル
ロンスキアン > 「とりあえず ガツンと来るの 一つよろしくッ」
ロンスキアン >
ロンスキアン > テキーラと炭酸を混ぜたものを一気に胃に流し込む飲み方だ。
ロンスキアン > 普通の人間が飲めば、一瞬で酔いが回る。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 【ドーリス】「いらっしゃいませ」
RL >
RL > カウンターでグラスを磨く、麗人のバーテンダーが、
RL > 手を止めず二人を迎える。
RL >
RL > 彼女のかけた片眼鏡(モノクル)が、
RL > 一瞬、東雲の姿を映す。
RL >
RL > 久々に会うというのに、以前と同じ、
RL > いや、初めて訪れた時から変わらぬ、ドライな対応。
RL > このヤロールのバーテンにして、“ゴッド・マザー”。ドーリスだ。
RL >
RL >
RL > 【ドーリス】「…………」
RL >
RL > ロンスキアンの注文(オーダー)を受け、酒(テキーラ)の壜を取り出す。
RL > 暫くの間。注文通りのテキーラ・ショットガンが、ロンスキアンの前に置かれた。
RL > ついで、注文をせずとも、
RL > ジョニー・ウォーカーのグラスがカウンターを滑り、東雲の元へとやってきた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【???????????】「すまないが、彼は来ないよ。
RL > “また”どこぞで面倒事(トラブル)に巻き込まれているらしい」
RL >
RL > 男の声がかかる。明らかに東雲に向けて投げかけられた言葉。
RL > しかし、東雲がその声の主を探そうと辺りを見回しても、
RL > その声の主は見当たらない。
RL >
RL >
RL > ところでロンスキアン。
RL > 今の声の元、それはキミの足元から聞こえたようだ。
RL >
RL > だが、足元にいるのは、
RL > 静かに目を閉じ、ゆったりと伏せる一匹のドーベルマンのみ。
RL >
RL > ふと、ドーベルマンが片目を開く。ロンスキアンと目があった。
RL >
RL >
東雲 > スコッチ・ウィスキーを味わうように、少しずつ飲む。
東雲 > そこにかけられる、正体不明の声。
東雲 >
東雲 > 「……まあ、そんな気はしてたよ。言伝は頼んでもいいか?」
東雲 >
東雲 > 驚いた風ではない……犬が喋る位で驚いていたら、
東雲 > ヒルコの跋扈するM○●Nの樹海でとっくに果てていただろう。
東雲 >
東雲 > 「“これから戦争をする。空き倉庫とパーツ、砲弾、技術者の手配を頼む。連絡先は……”」
東雲 >
東雲 > そして、グラスに残った最後の一口を飲み干す。
東雲 >
東雲 > 「それと……企業関連の情報に詳しいヤツを捜してるんだが、心当たりはないか?」
東雲 >
東雲 > ◆【鳥船財閥】
東雲 >
東雲 > についてリサーチ
東雲 >
東雲 >
RL > >> ◆鳥船財閥 をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆鳥船財閥
RL > <社会:企業、ストリート、軌道>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 11:???
RL > 14:???
RL > 15:???
RL > 17:???
RL > 18:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
ロンスキアン > 「わお、カッコイイワンちゃん!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 椅子から降りて、体育座り。
ロンスキアン > 頭をナデナデ〜っとしようとする。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「そういえばさ〜、あの『チューリング機関』。
ロンスキアン > あそこの『トップ』ってどんなヤツなんだろうねぇ」
ロンスキアン >
ロンスキアン > ナデナデしながら東雲に聞いてみる。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「アタシとしちゃあ、死活問題で・・・気になるんだけどさあ」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン > というわけで、
ロンスキアン >
ロンスキアン > ◆アダム・チューリング
ロンスキアン >
ロンスキアン > についてリサーチ
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > >> ◆アダム・チューリング をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆アダム・チューリング
RL > <社会:メディア、ウェブ、企業、警察><コネ:アダム>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 06:???
RL > 10:???
RL > 12:???
RL > 14:???
RL > 17:???
RL > 制:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
東雲 > ◆鳥船財閥
東雲 >
東雲 > 社 会:ストリート(2)●○○●
東雲 >
東雲 > で判定
東雲 >
東雲 > マイナー:銀の目使用
東雲 > メジャー:R7+S7+1(銀の目)+3(報酬点)=18
東雲 >
東雲 >
RL > では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆鳥船財閥
RL > 11:新興財閥ながら、運輸、観光、貿易を牽引する一大グループ。
RL > トリフネ運輸、息栖航空、ATツーリスト、トリノイワ・ホテルズ&リゾーツ、葦原貿易、イセ・インダストリアル、
RL > 等を傘下企業に持つ。館山港を起点に回遊を行なう“かんな”は、
RL > 同グループが造船・保有する、10隻目のVIP専用の超豪華客船である。
RL > 14:消去(デリート)された“かんな”の乗船記録に、アダム・チューリングの名前を確認。
RL > ⇒【アダム・チューリング】
RL > 15:イワサキ・グループ、フジタ・サイバーガード同様、かねてより“日本”との繋がりが噂されており、
RL > 自社の運輸・貿易ルートを用いたブラックオプチームが、
RL > 資源の密輸や、日本に不利益をもたらす者の暗殺・誘拐などを行なっているらしい。
RL > 17:鳥船財閥から、大量の資金が、アダムと日本軍に流れていることを確認。
RL > ⇒【日本軍拡大派】
RL > →『※イベント・トリガ(以降、社会戦の標的となります)』を入手
RL > 18:グループの傘下企業に属するニューロが、
RL > 電脳空間(サイバースペース)で、“箱”と呼ばれる積層体(ネクサス)のアドレスを探っている。
RL > “日本”と敵対していることで有名な、“熱い口付け(ホットショット)”ロンスキアン も、
RL > 同様の調査を行なっているようだ。
RL > ⇒【廃墟区界の積層体(ネクサス)】
RL >
RL >
RL >
RL >
ロンスキアン > 〈社会:ウェブ〉+〈ストリームマップ〉 R7+2+SJ=19
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆アダム・チューリング
RL > 06:AI排斥運動の第一人者。メディア企業を≪買収(M&A)≫により掌握し、
RL > AI暴走事件のデータを≪暴露(エクスポーズ)≫。AIに対する監視機関を設立した。
RL > ⇒【カウント・ゼロ!事件】
RL > 10:かつては名うてのカウボーイだったようだが、
RL > “ある時期”を境に、生き方(スタイル)を変えている。
RL > 12:稲垣司政官や有力者を抱き込み、宣言からの機関設立には目を見張る速さがあった。
RL > 強力な“後ろ盾”でもいるのだろうか?“酔いどれの”輪山 クロ が取材を行なっている。
RL > 14:機関では、捕獲されたAIのデータを解析し、“何か”を捜索しているようだ。
RL > ⇒【M因子プログラム/その行方】
RL > 17:アダムのスケジュールから、消去(デリート)されたデータを復元(サルベージ)。
RL > 館山港に定期停泊を行なう、豪華客船“かんな”に、数度にわたって乗船している記録を発見。
RL > 船舶の保有主は鳥船財閥。
RL > ⇒【鳥船財閥】
RL > 制(R制:14):“雲の王”アダム・チューリング ♂ 42 クロマク◎
RL > N◎VAセニット・元老。フジタ・サイバーガード代表。
RL > 過去、≪腹心(ライトハンド)≫であった者に、手ひどい裏切りを受けている。
RL > 以降の≪腹心(ライトハンド)≫の座は空位。アダムのスケジュールを入手。アドレスを得る。
RL > →『アドレス』を入手
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【??????????? → ノーウェスト・スミス】
RL > 「かまわんよ。もとより、このノーウェスト・スミス。
RL > あの“火星人”からの使いで、キミたちを待っていた」
RL >
RL > すくりと立ち上がり、東雲に向け答える。
RL >
RL >
RL > 【ノーウェスト・スミス】「心得た。この私の名と、友の名誉にかけて、確かに伝えよう」
RL >
RL > 東雲を射抜くようなその鋭い眼差し。
RL > …が、ロンスキアンに撫でまわされ、
RL > そのつど耳や尻尾が小刻みに動き、大変落ち着かなさげだ。
RL >
RL >
RL > 【ノーウェスト・スミス】「すまないが、あまり顔は広くないほうでね。
RL > しかし、鳥船? …はて。
RL > たしか軍に在籍していたころ、同じ名を聞いたことがある」
RL >
RL > ロンスキアンの手から抜け出し、身体をブルブル震わせながら言う。
RL >
RL >
RL > 【ノーウェスト・スミス】「私の外部記憶(バックアップ・メモリー)に、
RL > 情報(データ)が残っているはずだ。
RL > マスター、イシュタル海の砦(フォートレス)を借りて構わないか?」
RL >
RL > 【ドーリス】「…………」
RL > 【ドーリス】「ポートは開けておいた。キミたちの好きにするといい」
RL >
RL > スミスの言葉に、ドーリスは相変わらずの鉄面皮で返す。
RL >
RL >
RL > 【ノーウェスト・スミス】「ありがたい。私の記憶情報(メモリー・データ)の一部をキミに送ろう。
RL > そこから使えそうな情報(データ)があるか探ってくれ」
RL >
RL > イシュタル海の防壁(セキュリティ)を経て、
RL > 東雲の端末(セクレタリ)に情報(データ)が流れ込む。
RL >
RL >
東雲 > データを受け取る。
東雲 > 寝る前に精査してみるとしよう。
東雲 >
東雲 > 「助かる。それと……
東雲 > “追伸。俺のキープしてるマッカランの30年モノを開けよう”って伝えといてくれ」
東雲 >
東雲 > そして、撫でくりまわされるドーベルマンを見つめる。
東雲 >
東雲 > 「…………。」
東雲 >
東雲 > まあ、好きにさせておくか……。
東雲 > 明日からしばらく、ゆっくり飲めるような時間はとれない。
東雲 >
東雲 > 「チェイサーを頼む」
東雲 >
東雲 > 相棒を微苦笑と共に見つめながら、暫くぶりに訪れた“ヤロール”の空気に身を浸した。
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「ちぇーっ」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 逃げたスミスを見て、唇を尖らせる。
ロンスキアン > まあ仕方ない。逃げた獲物は追わない主義なのさ。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 席に戻って、テキーラ・ショットガンをグッと煽る。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「プハァ! いいねえ、生きてるって感じがするー。
ロンスキアン > 喉が焼けちゃうよ、ほんと」
ロンスキアン >
ロンスキアン > まあアタシは酔わないんだけどねー。
ロンスキアン > と、グラスを掌で弄びながら、電子の海を垣間見て、
ロンスキアン > 【アダム・チューリング】についてのデータをガンガンピックアップしている。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「お、お・・・面白いなあこれ・・・真っ黒じゃない?」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 【ノーウェスト・スミス】「然るべく。
RL > では、私はこれでお暇させてもらうよ。別件の仕事(ビズ)がある」
RL >
RL > 東雲にこくりと頷く。
RL > そして、そのまま店を後にするドーベルマン。
RL >
RL >
RL > 【ドーリス】「…………」
RL >
RL > ドーリスも注文(オーダー)を受け、自身の仕事(ビズ)に戻る。
RL > ほどなくして、東雲の元にはチェイサーとなるミネラルウォーターが。
RL >
RL > ロンスキアンへも、何か追加の注文(オーダー)があれば、
RL > それが運ばれてくるだろう。
RL >
RL >
東雲 > 「帳簿はクサいな……不透明な資金の流れがある。だが、なによりも問題は“箱”だ」
東雲 >
東雲 > ミネラルウォーターを口に含み、転がすようにして飲む。
東雲 >
東雲 > 「鳥船のニューロが、そいつのアドレスを探ってるようだ。
東雲 > 飛騨が言っていた“箱”は、多分そいつが捜しているのと同じものなんだろう」
東雲 >
東雲 > どうも、日本軍が絡んでいるようだが……だからこそ、日本軍人であるあの女は、表立っては動けない。
東雲 > その代わりに、自分たちを利用して目的を果たすつもりなのだろう。
東雲 >
東雲 > 「“箱”を追うぞ、ロンスキアン」
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「“箱”かぁ・・・SHITシルバーD・・・」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 嫌な思い出が口からこぼれた。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「・・・オーケー、やっぱりそっちを追うしか無いみたいだね。
ロンスキアン > アダムと鳥船の繋がりも気になるけど・・・“箱”とも関わるのかなあ」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「ま、いいや。最後にドンパチできれば。ねえ、しののっち。
ロンスキアン > 今回はどれぐらい弾使っていいかなあ・・・」
ロンスキアン >
ロンスキアン > うふふ、と硝煙の匂いを思い描きながら、恍惚のポーズ。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
東雲 > 「最後に一発残っていれば、どれだけ使ったって構わないさ……」
東雲 >
東雲 >
RL > 財閥から、アダムと軍に流れる暗黒資金。そして“箱”。
RL > 渦巻く陰謀の果てにあるモノとは……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL >
RL > では、舞台裏判定&登場判定失敗です。
RL > イアンから判定の有無をお願いします。
RL >
RL >
イアン > 登場判定
イアン > オート:スリーアクション使用
イアン > マイナー1:<電脳><コーディング> 対象:ATオウガ(8/2) L0 +2 +2 +H5 =9
イアン > マイナー2:<電脳><コーディング> 対象:シーカーズ(10/2) L0 +2 +2 +H9 =13
イアン > マイナー3:<電脳><コーディング> 対象:スピード(15/3) P6 +2 +2 +C8 =17
イアン > メジャー:<社会:ストリート> H9 スートが合わない為失敗
イアン >
イアン > 【“迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”】についてリサーチ
イアン >
イアン >
RL > >> ◆“迷子の小熊(ストレイ・ベアー)” をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆“迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”
RL > <社会:ウェブ、メディア><コネ:迷子の小熊>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 06:???
RL > 08:???
RL > 09:???
RL > 11:???
RL > 14:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
イアン > オート:スリーアクション使用
イアン > マイナー1:<電脳><コーディング> 対象:DFオウガ(8/2) M5 +2 +2 +1 +1 +D2 =12
イアン > マイナー2:<電脳><コーディング> 対象:ウェブライブラリ(7/-) P6 +2 +2 +1 +C6 =17
イアン > テクニカル・ナウと交換
イアン > マイナー3:銀の目使用
イアン > メジャー:<社会:ウェブ> L0 +1 +2 +1 +HK =14
イアン >
イアン >
RL > では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆“迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”
RL > 06:小熊のアイコンが特徴のニューロ。イアン の友人。
RL > 08:数年前、“散歩道(プロムナード)”による臨時番組に、同ハンドルの存在が確認されている。
RL > 09:その放送で扱かわれた事件は、人気バンドグループと日本軍による、
RL > 違法ドラッグ、フラッシュの密売を《暴露(エクスポーズ)》したものだ。
RL > 11:イアン 宛てに何かを託し、消息不明となっている。
RL > ⇒【贈り物(ギフト)】
RL > 14:“迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”の正体は、“宇宙的迷子(クォ・ヴァディス)”グリムだ。
RL > ⇒【“宇宙的迷子(クォ・ヴァディス)”グリム】
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 続いて、輪山の判定です。どうぞ。
RL >
RL >
輪山 > 登場判定はしないぜー。
輪山 >
輪山 > ◆アダム・チューリングについてリサーチしたい。
輪山 >
輪山 >
RL > >> ◆アダム・チューリング をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆アダム・チューリング
RL > <社会:メディア、ウェブ、企業、警察><コネ:アダム>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 06:???
RL > 10:???
RL > 12:???
RL > 14:???
RL > 17:???
RL > 制:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
輪山 > マイナー:銀の目使用。
輪山 > メジャー:【感情】<社会:メディア><ニュースソース> 5+4+1+C7=17
輪山 >
輪山 >
RL > では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆アダム・チューリング
RL > 06:AI排斥運動の第一人者。メディア企業を≪買収(M&A)≫により掌握し、
RL > AI暴走事件のデータを≪暴露(エクスポーズ)≫。AIに対する監視機関を設立した。
RL > ⇒【カウント・ゼロ!事件】
RL > 10:かつては名うてのカウボーイだったようだが、
RL > “ある時期”を境に、生き方(スタイル)を変えている。
RL > 12:稲垣司政官や有力者を抱き込み、宣言からの機関設立には目を見張る速さがあった。
RL > 強力な“後ろ盾”でもいるのだろうか?“酔いどれの”輪山 クロ が取材を行なっている。
RL > 14:機関では、捕獲されたAIのデータを解析し、“何か”を捜索しているようだ。
RL > ⇒【M因子プログラム/その行方】
RL > 17:アダムのスケジュールから、消去(デリート)されたデータを復元(サルベージ)。
RL > 館山港に定期停泊を行なう、豪華客船“かんな”に、数度にわたって乗船している記録を発見。
RL > 船舶の保有主は鳥船財閥。
RL > ⇒【鳥船財閥】
RL > 制(P制:16):“雲の王”アダム・チューリング ♂ 42 クロマク◎
RL > N◎VAセニット・元老。フジタ・サイバーガード代表。
RL > 過去、≪腹心(ライトハンド)≫であった者に、手ひどい裏切りを受けている。
RL > 以降の≪腹心(ライトハンド)≫の座は空位。アダムのスケジュールを入手。アドレスを得る。
RL > →『アドレス』を入手
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、アダム・チューリングが判定を行ないます。
RL >
RL >
RL > ________
RL > ▼アダム の判定 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL > 【オートアクション 】:−−−− 【マイナーアクション】:−−−−
RL > 【メジャーアクション】:R7+S10=17
RL > <直属部署:イヌ(チューリング機関) Lv.8>
RL >
RL > 【対象】:−−−−
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL > 【チューリング機関】、HP17のトループを召喚します。
RL > 【チューリング機関】が社会戦に参戦します。
RL > 【現在の参加者は:イアン、東雲 V.S. 反AI支持団体、チューリング機関】です。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 続けて、【反AI支持団体】が判定を行ないます。
RL >
RL >
RL > ______________
RL > ▼反AI支持団体[HP:21] の判定 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL > 【オートアクション 】:−−−− 【マイナーアクション】:−−−−
RL > 【メジャーアクション】:M9+D6=15
RL > <社会:企業 Lv.5><予算獲得 Lv.2>
RL >
RL > 【対象】:−−−−
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL > 【反AI支持団体】が【報酬点:9点】を得ました。
RL >
RL >
RL > ____
RL > ▼情報6 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > 東雲、輪山がアダムの『アドレス』を入手したことで、
RL > アダムに対して社会戦を仕掛けることが出来るようになりました。
RL >
RL > この社会戦は、現在舞台裏の後に行われている社会戦とは、
RL > 別個のモノとし、特別にシーンを設け行います
RL > (既に社会戦で使用してる社会技能も、すべて再び使用可能です)。
RL >
RL >
RL > 社会戦を仕掛ける場合、事前に宣言を行なってください。
RL >
RL >
RL > また、この『アドレス』は、本来の『アドレス』としても、
RL > もちろん使用可能です。
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 以上で舞台裏判定を終了します。
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL >
RL > 社会戦を行います。
RL >
RL > 【現在の参加者は:イアン、東雲 V.S. 反AI支持団体、チューリング機関】です。
RL >
RL >
RL > 最初の行動は、【反AI支持団体】です。
RL >
RL >
RL > ______________
RL > ▼反AI支持団体[HP:21] の判定 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL > 【オートアクション 】:−−−− 【マイナーアクション】:−−−−
RL > 【メジャーアクション】:R8+S7+報酬点7=22
RL > <社会:企業 Lv.5><※口座凍結 Lv.4><コレクティブ Lv.4>
RL >
RL > 【対象】:イアン、東雲
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
イアン > リアクション
イアン > <社会:ストリート>P6 +1 +CQ +報酬点5 =22
イアン >
イアン >
東雲 > リアクション
東雲 > コ ネ:マダムM○●N(1)●○○○
東雲 >
東雲 > R7+SQ+報酬点5=22
東雲 >
東雲 >
RL > では、イアン、東雲ともに防御成功です。
RL >
RL >
RL > 続いて、【チューリング機関】が行動します。
RL >
RL >
RL > _______________
RL > ▼チューリング機関[HP:17] の判定\
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL > 【オートアクション 】:−−−− 【マイナーアクション】:−−−−
RL > 【メジャーアクション】:L10+HK=20
RL > <社会:警察 Lv.6><※最後の審判 Lv.4><逮捕令状 Lv.4>
RL >
RL > 【対象】:イアン
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
イアン > リアクション
イアン > <コネ:美門織依> P6 +1 +CA =21
イアン >
イアン >
RL > では、イアンは【チューリング機関】の攻撃を防御します。
RL > 戦いは、次のシーンに引き継がれました。
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/輪山 クロ 登場判定/<社会:N◎VA、ストリート> 10
RL > Research_Scene03 【シーンタロット:ハイランダー / イエローエリア:アンモニア・アベニュー】
RL > −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
RL > 備考1:社会戦発生中【現在の参加者は:イアン、東雲 V.S. 反AI支持団体、チューリング機関】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > 【アダム】『たしかにAIたちは、“電脳聖母事件(パライダム・シフト)”により、
RL > “生命”を… いや、この場に合わせて的確な表現をするならば、
RL > “創造性”と“判断力”ですな。
RL > それを得ました。これは大変すばらしいモノです』
RL >
RL > ヌードル屋台に設置されたCDなDAKから流れてくる、
RL > CNNの討論(ディベート)番組。
RL > その画面(ディスプレイ)の中のアダムが言う。
RL >
RL >
RL > 【アダム】『しかし一方で彼らは、世の中の規範、倫理というものに対して、あまりに無知でもある。
RL > わたくしどもの活動は、決して彼らを弾圧し、迫害するためのモノではないのです』
RL >
RL > 【アダム】『ただ、6歳になる無垢な子供たちへ、
RL > この社会というモノの仕組みを、理解してもらおうとしているだけなのですよ』
RL >
RL > 【アダム】『そしてまた、社会にとっても、急激な変化というのは毒以外の何物でもない。
RL > 時間が必要なのです。
RL > 不満の元となっている教育カリキュラムと“D級市民”についても、
RL > その為の止むおえない、一時的処置と理解していただきたい』
RL >
RL >
RL > その言に、T.F.代表の粕川うららが異議を申し立てる。
RL > 賛成派と反対派が紛糾する中、MC(パーソナリティ)が次の議題を取り上げる。
RL >
RL > VTRにひとりの男性が映り、インタビューを受けている様子が映し出された。
RL > どうやら場所は、スラムにある、比較的治安のよい公園(パーク)のようだ。
RL >
RL >
RL > 『…ああ。それが、社の大型トロン(メインフレーム)のAIたちが自我を持って、
RL > 社員(クグツ)としての待遇を要求しだしたら、
RL > 人員調整でこっちはあえなくクビ(レイオフ)さ』
RL >
RL > 『適うわけがないよ。
RL > アイツらが動かなきゃ、製品の製造はおろか、出退勤管理だってままならないんだ』
RL >
RL > 『あの“電脳聖母事件(パライダム・シフト)”以降、
RL > アイツらに仕事(ビズ)を奪われた、そんなヤツらでココも溢れてるよ。
RL > 税金が納められないから、市民IDも取り上げられてな』
RL >
RL > 『これから?ぐっわーくで仕事(ビズ)探しだよ。
RL > はぁ…。アイツらさえいなきゃね……』
RL >
RL >
RL > 再びスタジオへとカメラは舞い戻る。
RL >
RL > その一部始終を見、麺をすすっていたさらりまん達は身震いした。
RL > 画面(ディスプレイ)の中の男は、
RL > 明日の自分かもしれないのだから…。
RL >
RL > そうして1人が口を開き、他の客たちや店のオヤジとの討論が始まる。
RL > 最近は、街のどこでもそんなありさまだ。
RL >
RL >
輪山 > 「醜いねぇ、ああ醜い。そして気持ち悪い吐きそう」
輪山 >
輪山 > 飲み過ぎた。だから焼酎は悪酔いするとあれほど。
輪山 >
輪山 > 「しっかしよぉ〜〜……やっぱおかしいよな、この人気っつーか勢いはよ」
輪山 >
輪山 > AIを嫌う奴の意見ばっか強調されてるから見落としがちだけどよ、
輪山 > 実際問題この法案の支持率はそこまで高くねぇはずなんだよ。
輪山 > まずAI連中は全員反対だろ。これに賛成するっつーのはよっぽどのCD(大マヌケ)だ。
輪山 > んでもってAIのダチがいる奴も賛成はしないはずだ。誰も好き好んでダチを差別はしねぇ。
輪山 > 単純に差別を嫌うT.F.みたいな連中もいるし、普通はこんな早く通らない法案なんだよなぁ。
輪山 >
輪山 > ま、アダムのオッサンの手腕がそれほど優れてたってことか。
輪山 >
輪山 > そんなことを考えながら、地道な情報収集を続けよう。
輪山 > なぁに酔っぱらいに酒奢って話を聞くだけの簡単なお仕事さ。
輪山 >
輪山 > つーわけで【M因子プログラム/その行方】についてリサーチしたい。
輪山 >
輪山 >
RL > >> ◆M因子プログラム/その行方 をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆M因子プログラム/その行方
RL > ※『M因子プログラム』所持時のみリサーチ可能
RL > <社会:ウェブ、テクノロジー><AI創造><コーディング><究極鑑定>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 11:???
RL > 13:???
RL > 18:???
RL > 19:???
RL > <社会:ウェブ、ストリート>
RL > 16:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
輪山 > メジャー:【生命】<社会:ストリート><ニュースソース> 5+4+HK=19
輪山 >
輪山 >
RL > では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆M因子プログラム/その行方
RL > 11:???
RL > 13:???
RL > 18:???
RL > 19:???
RL >
RL > 16:現在の所持者は“フェイスレス” というニューロだ。また、それを狙っている者たちがいる。
RL > ⇒【“追跡者”】
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「おっ、ニィちゃん気前がいいねェ〜」
RL >
RL > 新たに追加されたお銚子に、額に絆創膏(パッチ)の赤ら顔の男が言う。
RL >
RL >
RL > 「そう、たァしかどっかで聞いたんだよなァ〜、それ」
RL > 「えーとォ〜、なんだっけ?」
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「……ああっ!!」
RL >
RL > 「思い出したよニィちゃん!!」
RL >
RL > 「一昨日だったかね。いつも通り飲んだくれて路地裏で寝ちまった時。
RL > なァんか、この界隈に雰囲気の合わないネェちゃんがやってきてさ。
RL > ガサガサとやってんの。その時だな、そんな名前を聞いたの!」
RL >
RL > 「それにしても美人さんだったね。クールビューティーってやつ?」
RL >
RL > さらに色々な追加注文を取らされ、
RL > ようやく“フェイスレス” と思われる人物の容姿を聞き出した。
RL > 今月はもう飲み歩けそうにないかもしれない…。
RL >
RL >
輪山 > 「はー、なるほどなぁ。やるなぁ大将、めざとい!」
輪山 >
輪山 > 酔っぱらい×酔っぱらい……つまり挟み撃ちの形になるな。カオス空間展開的な意味で。
輪山 >
輪山 > 「つーか飲み過ぎだよ!俺の財布スッカラカンになっちまったじゃねぇか!!」
輪山 > 「わははははははははは!!!」
輪山 >
輪山 > さて、一通り飲んだら外に出るか。
輪山 > 次は“フェイスレス”とか言うネェちゃん探さなきゃいけないわけだ。
輪山 >
輪山 >
イアン > 【登場判定】
イアン > <社会:ストリート><フリップ・フロップ> P6 +1 +C9 =16
イアン >
イアン > 狂気は個人にあっては稀なことである。しかし集団・民族・時代にあっては通例である。
イアン > ……“災厄”前からこんな言葉がある辺り、
イアン > 人間という物は簡単には変わらない物なのではないか、と思う。
イアン >
イアン > 店を出て、暫く歩く……と、丁度ダッフルコートを着た何某がフラフラと歩いている。
イアン > 手には今一印象にそぐわない(値札は流石に付いていないが、
イアン > 見るからに設えたばかりだ)アタッシェケース。
イアン > 顔には疲労の色が濃厚に表れている。顔……そう、顔だ。
イアン > “フェイスレス”と思しき何某のそれと(酔っ払いの言葉を信じるならば、だが…)一致している、と言える。
イアン >
イアン >
輪山 > 「ばかな……簡単過ぎる……呆気なさ過ぎる……」
輪山 >
輪山 > いやいや、まぁまだこいつが“フェイスレス”と決まった訳じゃあない。
輪山 > まだ慌てるような時間じゃないと頭の上のジャックも言っている気がするぜ。
輪山 > とりあえずコンタクトを取ってみるか。
輪山 >
輪山 > 「よーうお友達(バディ)、“フェイスレス”ってニューロ知らねぇ?つかむしろご本人?」
輪山 > 「俺ぁしがねぇトーキーなんだが、
輪山 > ちょいと聞きたいことがごめんまって飲み過ぎた吐kおろろろろろろ」
輪山 >
輪山 > orz
輪山 > ↑この態勢で絶賛リバース中。
輪山 >
輪山 >
イアン > ……現時点で、徹夜期間が三日目に到達した。
イアン > “災厄”以前、ナチス・ドイツの実験レポートによれば、
イアン > 人間は不眠を強いられた場合、大体一週間程度で発狂するらしい。
イアン > ニューロエイジにおいてはちょっとしたインプラントや薬物によって克服できる事だが、
イアン > 残念ながら僕はそのどちらとも縁がなかった。
イアン >
イアン > 「……………あ、れ…?」
イアン >
イアン > 最初は、そもそも自分に対しての問い掛けだと気付かなかった。
イアン > うっかり通り過ぎそうになって、
イアン > ようやく他に人間がいない事に気付き……足を止めようとして、それは起こった。
イアン >
イアン > ……率直に言えば、足がもつれて倒れたのである。
イアン > と、ポケットから情報素子がこぼれた。
イアン >
イアン > 【◆M因子プログラム/その行方】についてリサーチ
イアン >
イアン >
RL > >> ◆M因子プログラム/その行方 をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆M因子プログラム/その行方
RL > ※『M因子プログラム』所持時のみリサーチ可能
RL > <社会:ウェブ、テクノロジー><AI創造><コーディング><究極鑑定>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 11:???
RL > 13:???
RL > 18:???
RL > 19:???
RL > <社会:ウェブ、ストリート>
RL > 16:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
イアン > オート:スリーアクション使用
イアン > マイナー1:<電脳><コーディング> 対象:ウェブライブラリ(7/-) R9 +2 +2 +1 +S2 =16
イアン > マイナー2:なし
イアン > マイナー3:なし
イアン > メジャー:<電脳><コーディング> R9 +2 +2 +1 +S7 =21
イアン >
イアン >
RL > では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆M因子プログラム/その行方
RL > 11:正式名称:マリア因子プログラム。人知を超えた技術(テク)で組み上げられているデータ。
RL > その配列には、ある種の神々しさ(オーラ)さえ感じる。複製(コピー)は不可能。
RL > 13:更に大きなプログラムから抜き取られたデータの断片のようだ。
RL > このプログラム単体では動作しない。
RL > 1過去に“ある事件”で、類似するデータの存在が確認されている。
RL > ⇒【カウント・ゼロ!事件】
RL > 18:一部コードが解読できた。なにかの“パスワード”だろうか?データを得る。
RL > →『パスワード』を入手
RL > 19:このデータからの解析は、これ以上不可能だ。
RL > “元のプログラム”と合わせることで、何かわかるかもしれない。
RL >
RL > 16:???
RL >
RL >
RL >
RL >
輪山 > 「おぇー喉がイガイガするぅ……」
輪山 > 『Quee……』
輪山 >
輪山 > 呆れたようにジャックが頭から降りて、転がった情報素子をくわえる。
輪山 > そしてこっそり中の情報を読み取り読み取りながらも“フェイスレス”の前に躍り出て素子を差し出す。
輪山 > これが輪山の開発した万能ペットロイド『ジャック』の実力だ……駄目な主人のフォローだって余裕だぜ。
輪山 >
輪山 > 『Que!!』
輪山 > 「おおうジャック……いつも迷惑かけるぜ……」
輪山 >
輪山 >
イアン > 極めて極限状態の昨今ではあるが、どうしても言わねばならない事が一つだけ存在した。
イアン > それを言わない内は、意識を手放してはならない……そんな義務感さえ、あった。
イアン >
イアン > 「……」
イアン >
イアン > ……感覚が泥のようだ。
イアン > 視界には砂嵐が舞い、聴覚には雑音が混じる。
イアン > ああ、ダメだ。もうムリ。
イアン >
イアン > 「……酒、くさい」
イアン >
イアン > それだけ言って、僕は意識を手放した。
イアン >
イアン >
輪山 > 「ふぅ、輪山完全復活……ってなんか倒れたァーッ!!」
輪山 > 「おい大丈夫かネェちゃん!」
輪山 >
輪山 > ……ほっとく訳にもいかねーよなぁ。
輪山 > こんなべっぴんさん道ばたに置いとく訳にも行かねーし、貴重な情報源っぽいし。
輪山 > なによりここで放っといたら明日飲む酒がマズくならぁな。
輪山 >
輪山 > しょうがねぇ、ネェちゃん背負って一回家に帰るか。
輪山 >
輪山 > 「うぃー、こっちを見ないでお巡りさんっとォ……」
輪山 >
輪山 > あー、気持ちワリィ。
輪山 >
輪山 > イアンとチーム組むよ!
輪山 >
輪山 >
イアン > 担がれている間も、アタッシェケースは掴んだままだ。
イアン > よほど大事なものなのか、あるいは単に硬直しているだけなのか。
イアン > それはそれとして、このケースは見た目相応に重い……
イアン >
イアン > ところでチームを組みたい。
イアン >
イアン >
輪山 > 「ちくしょう!アタッシュケース超重い!!」
輪山 >
輪山 > あと喉痛い!
輪山 > やってられっかとっとと帰って酒飲むぞチクショウ!!
輪山 >
輪山 > ……まぁそれはともかく。
輪山 > なんか面倒な拾いものしちまったみてーだが、はてさてどうなることやら。
輪山 > 両手が塞がってるから酒が飲めねーってだけでも厄介だぜ……。
輪山 >
輪山 >
RL > とんだ“落とし物”を拾い、帰路につく輪山。
RL >
RL > 彼女はいったい何者なのか?
RL > そして、マリア因子プログラムとは……?
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL >
RL > では、舞台裏判定&登場判定失敗です。
RL > 東雲から判定の有無をお願いします。
RL >
RL >
東雲 > 登場判定
東雲 >
東雲 > 社 会:N◎VA (1)○○○●
東雲 >
東雲 > R7+S4=スートがあわず失敗
東雲 >
東雲 > ◆【日本軍拡大派】
東雲 >
東雲 > についてリサーチ
東雲 >
東雲 >
RL > >> ◆日本軍拡大派 をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆日本軍拡大派
RL > <社会:日本、軍事、ストリート><コネ:飛騨金衛>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
東雲 > ◆日本軍拡大派
東雲 >
東雲 > 社 会:ストリート(2)●○○●
東雲 >
東雲 > で判定
東雲 >
東雲 > R7+S10+報酬点4=21
東雲 >
東雲 > これで素寒貧だぜ……
東雲 >
東雲 >
RL > では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆日本軍拡大派
RL > 16:生粋の日本人による世界統治を良しとする、軍内部のタカ派。
RL > “ブロックバスター”東雲 恭平、“熱い口付け(ホットショット)”ロンスキアン
RL > が敵対しており、幾度もの激しい戦闘が行なわれている。
RL > 17:フジタ・サイバーガード・コンサルティング、鳥船財閥を操り、
RL > 裏からAIの捕獲と、“あるモノ”の捜索を行なっている。
RL > ⇒【M因子プログラム/その行方】
RL > 18:今回の作戦(ラン)に際し、3人の指揮官を投入している。
RL > ⇒【追跡者】
RL > 19:アダムの行なった政策により、迫害を受けたAIたちが、反旗を翻そうと結集しつつある。
RL > 良識ある人間・穏健派AIたちによる説得が行なわれているが、効果は薄い。
RL > ⇒【シビル・ウォー】
RL > 20:計画(プラン)の総指揮者は、日本陸軍第12……
RL > →『※イベント・トリガ(??????)』を入手。詳細は後程
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 続いて、ロンスキアンの判定です。どうぞ。
RL >
RL >
ロンスキアン > 登場判定
ロンスキアン >
ロンスキアン > <社会:N◎VA>
ロンスキアン >
ロンスキアン > M8+H6=スートが合わず失敗
ロンスキアン >
ロンスキアン > 【廃墟区界の積層体(ネクサス)】についてリサーチ
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > >> ◆廃墟区界の積層体(ネクサス) をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆廃墟区界の積層体(ネクサス)
RL > <社会:ウェブ、企業>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
ロンスキアン > 〈社会:ウェブ〉+〈ストリームマップ〉 R7+2+SQ+報酬点2=21
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆廃墟区界の積層体(ネクサス)
RL > 15:打ち捨てられた廃墟のウェブ・コンプレックス上空に、
RL > 突如として現れた、“箱”のような積層体(ネクサス)。アドレスを得る。
RL > →『アドレス』を入手
RL > 16:一辺32キロ。継ぎ目の無い巨大な立方体(キューブ)のヴィジュアルを持つ。
RL > 何重もの強固な防壁(アイス)と、電脳迷宮(ハードケイジ)で守られた砦(フォートレス)のようだ。
RL > 19:内部に何があるのかは不明(アンノウン)。
RL > 侵入には、途方もないパターンの“パスワード”解析を行なう必要がある。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、アダム・チューリングが判定を行ないます。
RL >
RL >
RL > ________
RL > ▼アダム の判定 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL > 【オートアクション 】:−−−− 【マイナーアクション】:−−−−
RL > 【メジャーアクション】:R7+SK=17
RL > <親衛隊:クロマク(TU機関上級構成員) Lv.9>
RL >
RL > 【対象】:−−−−
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL > 【TU機関上級構成員】、HP17のトループを召喚します。
RL > 【TU機関上級構成員】が社会戦に参戦します。
RL > 【現在の参加者は:イアン、東雲 V.S.
RL > 反AI支持団体、チューリング機関、TU機関上級構成員】です。
RL >
RL >
RL > 続けて、【TU機関上級構成員】が判定を行ないます。
RL >
RL >
RL > _____________
RL > ▼TU機関上級構成員 の判定\
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL > 【オートアクション 】:−−−− 【マイナーアクション】:−−−−
RL > 【メジャーアクション】:P11+C10=21
RL > <天災 Lv.2><社会:警察 Lv.8>
RL >
RL > 【対象】:イアン
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL > 1枚のカードがセットされました。
RL >
RL >
ロンスキアン > ほい、社会戦参加するよー。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
輪山 > 社会戦に参加すると言わざるを得ないー。
輪山 >
輪山 >
RL > 了解しました。
RL > では、ロンスキアンと輪山が社会戦に参戦します。
RL >
RL >
RL > 【現在の参加者は:イアン、東雲、ロンスキアン、輪山 V.S.
RL > 反AI支持団体、チューリング機関、TU機関上級構成員】です。
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL >
RL > 社会戦を行います。
RL >
RL > 【現在の参加者は:イアン、東雲、ロンスキアン、輪山 V.S.
RL > 反AI支持団体、チューリング機関、TU機関上級構成員】です。
RL >
RL >
RL > では、【TU機関上級構成員】による<天災>の効果が発動します。
RL >
RL >
RL > _____________
RL > ▼TU機関上級構成員 の判定\
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL > 【オートアクション 】:−−−− 【マイナーアクション】:−−−−
RL > 【メジャーアクション】:P11+C10=21
RL > <天災 Lv.2><社会:警察 Lv.8>
RL >
RL > 【対象】:イアン
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > リアクションを行なう場合は、レスをどうぞ。
RL >
RL >
輪山 > チームの俺が代わりにリアクションするぜい。
輪山 >
輪山 > メジャー:【理性】<社会:テクノロジー> 7+SA=21
輪山 >
輪山 >
RL > では、輪山により、イアンの防御は成功です。
RL >
RL >
RL > 続いて、【反AI支持団体】です。
RL >
RL >
RL > ______________
RL > ▼反AI支持団体[HP:21] の判定 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL > 【オートアクション 】:−−−− 【マイナーアクション】:−−−−
RL > 【メジャーアクション】:P7+C7+報酬点2=16
RL > <社会:企業 Lv.5><※口座凍結 Lv.4>
RL >
RL > 【対象】:イアン
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > リアクションを行なう場合は、レスをどうぞ。
RL >
RL >
輪山 > 再び俺がリアクション。
輪山 >
輪山 > 【感情】<コネ:アフロ> 5+CJ+1(報酬点)=16
輪山 >
RL > キイイイイイ!?
RL > では、再び登場した輪山により、イアンは防御成功です。
RL >
RL >
RL > 続いて、【チューリング機関】が行動します。
RL >
RL >
RL > _______________
RL > ▼チューリング機関[HP:17] の判定\
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL > 【オートアクション 】:−−−− 【マイナーアクション】:−−−−
RL > 【メジャーアクション】:R11+S5=16
RL > <社会:フジタ・サイバーガード Lv.6><逮捕令状 Lv.4>
RL >
RL > 【対象】:東雲
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > リアクションを行なう場合は、レスをどうぞ。
RL >
RL >
東雲 > リアクション
東雲 > 社 会:M○●N (1)○○●○
東雲 >
東雲 > L6+HK=16
東雲 >
東雲 >
RL > では、東雲が【チューリング機関】の攻撃をガードします。
RL > これで、敵側最後の行動です。
RL >
RL >
RL > ______________
RL > ▼TU上級構成員[HP:17] の判定\
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL > 【オートアクション 】:−−−− 【マイナーアクション】:−−−−
RL > 【メジャーアクション】:R10+SA=21
RL > <コネ:アダム Lv.4><※影の謀略 Lv.4>
RL >
RL > 【対象】:東雲
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > リアクションを行なう場合は、レスをどうぞ。
RL >
RL >
ロンスキアン > 代わりに判定
ロンスキアン >
ロンスキアン > リアクション
ロンスキアン > 〈社会:ウェブ〉 R7+SA=21
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > では、ロンスキアンの決定的成功により、東雲への攻撃は防御されました。
RL >
RL >
RL > 続いて、反撃を行なうキャストはレスをどうぞ。
RL >
RL >
イアン > バックトラップ
イアン > 反AI支持団体に社会攻撃。
イアン >
イアン > <社会:N◎VA> HA=21
イアン >
イアン >
RL > では、【反AI支持団体】がリアクションを行ないます。
RL >
RL > <社会:社交界 Lv.4><企業の盾 Lv.4>
RL >
RL > R8+S4=12
RL >
RL > リアクション失敗。
RL > ですが、<企業の盾>により、ダメージが−4されます。
RL >
RL > では、ダメージの算出をどうぞ
RL >
RL >
イアン > ダメージ
イアン > H10+報酬点4=14
イアン >
イアン >
RL > では、【反AI支持団体】のHPが10減少し、11となります。
RL >
RL >
RL > 次に攻撃を行なうキャストがいる場合はどうぞ。
RL >
RL >
輪山 > 【反AI支持団体】にバックトラップ、攻撃するぞー!
輪山 >
輪山 > 【理性】<社会:メディア><スクープ> 7+SJ=17
輪山 >
輪山 > リアクション不可だ。反AI支持団体を批判しまくるぜヒャッハァー!
輪山 >
輪山 >
RL > ウボァー。
RL >
RL > では、制御値で受けざるを得ません。R制11。
RL > ダメージの算出をどうぞ。
RL >
RL >
輪山 > ククク……番組枠があるからダメージに+2だ。
輪山 > S9+2=11
輪山 > ジャストで壊滅するがよい!
輪山 >
輪山 >
RL > ぐぬぬっ。では、【反AI支持団体】はHP0となり、壊滅します。
RL >
RL >
RL > 【現在の参加者は:イアン、東雲、ロンスキアン、輪山 V.S.
RL > チューリング機関、TU機関上級構成員】です。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、他に行動を行なうキャストはレスをどうぞ。
RL >
RL >
東雲 > バックトラップによる社会攻撃を行なう。
東雲 >
東雲 > オート:なし
東雲 > マイナー:なし
東雲 > メジャー:社 会:ストリート(2)●○○●
東雲 >
東雲 > 理性7+S6=13
東雲 >
東雲 > 対象:TU機関上級構成員(Lv.9クロマクトループ)
東雲 >
東雲 >
RL > では、【TU機関上級構成員】がリアクションを行ないます。
RL >
RL > M12+D10=22
RL >
RL > <社会:メディア Lv.6>
RL >
RL >
RL > 防御成功です。
RL >
RL >
RL > では、続けてロンスキアンは行動をどうぞ。
RL >
RL >
ロンスキアン > 社会:企業を感情でニュと生やします(経験点5点消費)
ロンスキアン >
ロンスキアン > バックトラップ
ロンスキアン > 対象:チューリング機関
ロンスキアン > 〈社会:企業〉○●○○
ロンスキアン > CA=21
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > ぐっ、防御しきれない。
RL >
RL > 制御値で受けます。P制14。
RL >
RL >
RL > ダメージ算出をどうぞ。
RL >
RL >
ロンスキアン > ダメージ C10+報酬点7=17
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > なんという金に糸目はつけない攻撃!?
RL >
RL > 【TU機関上級構成員】がHP0になり壊滅します。
RL > 短い命でした。
RL >
RL >
RL > では、戦いは次のシーンに引き継がれます。
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/ロンスキアン 登場判定/<社会:N◎VA、企業> 10(自動登場:東雲 恭平)
RL > Research_Scene04 【シーンタロット:トーキー / グリーンエリア:斑鳩共同霊園】
RL > −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
RL > 備考1:社会戦発生中【現在の参加者は:イアン、東雲、ロンスキアン、輪山 V.S. チューリング機関】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 西洋墓地区画――。
RL >
RL >
RL > 墓地(セメタリー)。
RL > 閑静なグリーンエリアでも、特に人気のない地区(エリア)。
RL >
RL > そこを訪れた東雲。
RL >
RL > いくつもの墓石の後方(バック)には、
RL > 鬱蒼とした森林公園の森が広がっていた。
RL >
RL >
RL >
RL > 【軽い女の声】「じゃっ、じゃじゃーんっ!!」
RL >
RL > 空から高らかに響く声。
RL >
RL > 東雲が頭上を見上げれば、
RL > 濡れたように輝く、湾曲した三日月の刃(ブレード)と、
RL > 狙いを定めた狩人の瞳が視界に飛び込む。
RL >
RL > 何者かが、巨大な鎌(サイズ)を振りかぶり、
RL > 急降下(フォールダウン)してくる!?
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > __________
RL > ▼軽い女の声 の判定 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL > 【オートアクション 】:−−−− 【マイナーアクション】:闇月
RL > 【メジャーアクション】:L6+H6=12
RL > <白兵 Lv.4>
RL >
RL > 【対象】:東雲
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ◆BackStab!!
RL > ▽東雲 恭平
RL > <運動>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 12:成功
RL > ▽ロンスキアン
RL > <射撃>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 12:成功
RL >
RL > ※失敗時ペナルティ:東雲へ 斬7+ダメージカード1枚
RL >
RL >
RL >
RL >
ロンスキアン > 判定
ロンスキアン > 〈射撃Lv3〉+〈クイックドロー〉
ロンスキアン > M8+2+D4=14
ロンスキアン >
ロンスキアン > クイックドロー
ロンスキアン > BBマキシマムの抜き打ち。
ロンスキアン > 襲撃者の持っている鎌を弾き飛ばす。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「闇討ちしようってのに声上げてんじゃないっつーの!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 紫電〈スパーク〉をまき散らしながら、東雲の隣に実体化する。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
東雲 > ※判定はせず。
東雲 >
東雲 >
東雲 >
東雲 > どれだけ周囲に気を配っていても。
東雲 > 暗殺者(カゲ)というのはそこからすら隙を感じ取って。
東雲 > 確実に仕事をこなしてしまうものなのだ。
東雲 >
東雲 > 「……っ!」
東雲 >
東雲 > 肉体が反応を開始する。
東雲 > 銃を抜いて構えて間に合わな――。
東雲 >
東雲 > 銃声。
東雲 >
東雲 > 「助かった……やっぱりいい腕だな、“相棒”」
東雲 >
東雲 > 武器を弾かれた襲撃者が距離を取る――ロンスキアンの牽制がなければ、
東雲 > 一太刀浴びていたことは間違いないだろう。
東雲 >
東雲 >
東雲 > ※戦術 (2)○○●● を判定
東雲 >
東雲 > L6+HQ=16
東雲 >
東雲 >
RL > では、ロンスキアンの射撃により、防御成功です。
RL > そして、戦術の判定は成功です。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【軽い女の声→黒衣の襲撃者】「おおっ、よっ、とっ!」
RL >
RL > 突如顕現したロンスキアンが発砲。
RL >
RL >
RL > 襲撃者は、その弾丸を刃(ブレード)で受ける。
RL >
RL >
RL > 衝撃(インパクト)の反作用で、
RL > 大鎌に引っ張られた襲撃者は、
RL > ロンスキアンと東雲との対面に大きく飛ぶと、
RL > 石造りの十字架の慰霊碑(モニュメント)の上に着地する。
RL >
RL >
RL > 【黒衣の襲撃者】「あっ、ずッるーい!伏兵がいるなんて!」
RL >
RL > 黒衣(ローブ)にフードを目深にかぶった襲撃者が抗議する。
RL >
RL > 巨大な鎌(サイズ)を肩に携えた、
RL > 死神のような出で立ちとはかけ離れた、軽い女の声が印象的だ。
RL >
RL >
RL > 【黒衣の襲撃者】「でも、よく避けました。パチパチパチ〜!
RL > そういえばそうですねー。次!次からは気を付けまーす」
RL >
RL > 次からは黙って切り刻みに来るだろう。たぶん。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【黒衣の襲撃者】「んふふふ」
RL >
RL > 【黒衣の襲撃者】「襲われる理由はわかってますよね!ますよーねー?
RL > “キミたちは知り過ぎた”ってやつ?やつー?あはっ」
RL >
RL > ロンスキアンと東雲を交互に見据える。
RL >
RL >
RL > 【黒衣の襲撃者】「ん〜…」
RL >
RL > そして、何やら考える仕草。
RL >
RL >
RL > 【黒衣の襲撃者】「ね、ね!ちょっとしつもーん!ね!」
RL >
RL > 【黒衣の襲撃者】「アナタたちって、いったいどういう関係なのかな?って。
RL > “ただの相棒(バディ)”なんですかー?どうなのー?」
RL >
RL > はたして何かの作戦か?それとも、ただの興味本位なのか?
RL > 暗殺者の自覚が欠如したその行動に、
RL > ある種の不気味さを感じなくもないかもしれない。
RL >
RL >
ロンスキアン > 「ハッ! 何いってんのさ・・・次なんてないからね! アンタの命はここでおしまい。
ロンスキアン > アタシ達を狙ったアンタの上司だか雇い主だかを恨みなさいって話よ!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > ジャキッ! と、BBマキシマムの銃口を謎の暗殺者に向けるが・・・。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「・・・ハァ? アタシとしののっちの関係? あー、変なこと聞くわね、アンタ。
ロンスキアン > あぁ、まあ? 決して短くはない付き合いっていうか? 背中を預けあう相棒っていうか?
ロンスキアン > でもそれだけじゃないっつーか・・・・・・ったく、アタシの口から言わせるなって!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > バシバシと東雲の背中を叩く。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「バシッと言っちゃって! アタシのしののっちの関係をさ!」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
東雲 > 「ずるくはないさ……死んでから抗議するつもりか? お前」
東雲 >
東雲 > 銃口を向ける。
東雲 >
東雲 > 「どうだか……お前のアーパーぶりじゃあ忘れてるだろうな、賭けてもいい」
東雲 >
東雲 > 襲撃者の額に、レーザーサイトの光点が点る。
東雲 >
東雲 > 「もっとも次があれば、の話だがな」
東雲 >
東雲 > そして、油断なく相手の一挙一動を注視する。
東雲 > 殺し屋が、奇矯な質問をぶつけて来る。
東雲 >
東雲 > 「関係? そんなこと聞いてもしようがないだろう」
東雲 >
東雲 > ――とはいえ、その言葉を素直に看過できないほどには、大事な言葉だった。
東雲 >
東雲 > 最初の出会いは南米のジャングル。
東雲 > 交信途絶した部隊の捜索で出会った。
東雲 > たった一人の生き残りだった。
東雲 >
東雲 > あれだけの目に遭いながら、コイツは戦場へと付いてきた。
東雲 > そのまま立ち直れなくなる奴ばかりなのに。
東雲 > それから各地の戦場で時が過ぎて。
東雲 >
東雲 > 娘、というほど、幼くはない。
東雲 >
東雲 > 友人、というには親しすぎて。
東雲 > 恋人、というほど、甘くはない。
東雲 >
東雲 > 恩人、というには、互いに貸し借りが多すぎる。
東雲 >
東雲 > なんだ、結局……。
東雲 >
東雲 > 「“相棒”だよ。それ以上でもそれ以下でもない」
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「・・・・・・にひっ」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「うふっ、くっ、はははっ・・・いやあ、うん。そうだよね!
ロンスキアン > オーケーオーケー。そうでなくっちゃあね!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > ニッと口角を上げ、溢れんばかりの笑顔を浮かべて、
ロンスキアン > 東雲の隣に立ち並んでBBマキシマムを構える。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「つー訳で!
ロンスキアン > 相棒じゃあないし、“ただの相棒(バディ)”でもないんだよ。
ロンスキアン > アタシとしののっちは“相棒(バディ)”なのさ!」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 【黒衣の襲撃者】「あらあら、あらららららららー」
RL >
RL > 【黒衣の襲撃者】「“相棒”。それ以上でもそれ以下でもない“相棒”。んー……」
RL >
RL >
RL > 【黒衣の襲撃者】「ふ〜ん… んふふ」
RL >
RL > ふたりの言葉を聞き、
RL > 襲撃者がぺろりと舌なめずりをする。
RL > まるで、いたずらを思いついた子供のように。
RL >
RL > そして、ちらりとロンスキアンの方を見…
RL >
RL >
RL > と、次の瞬間。
RL > 東雲の視界が、襲撃者の黒衣(ローブ)に覆われる。
RL >
RL > その時、女の顔がハッキリと見えた。
RL > リボンで結わえた、ブラウンのショートヘア。
RL > 中性的な顔立ち。
RL >
RL >
RL > 【黒衣の襲撃者→栗色の髪の少女】「んっ」
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【栗色の髪の少女】「――ぷは」
RL >
RL > “熱い口付け”。
RL > 東雲の顎を細い指で持ち上げ、唇を奪った襲撃者。
RL >
RL >
RL > 【栗色の髪の少女】「ふしぎ。キミ、いいね?」
RL > 【栗色の髪の少女】「ボク、なんだかドキドキする……」
RL >
RL > 黒く潤んだ瞳が東雲を覗きこむ。
RL > 顎に添えられた指が、東雲の頬を撫でる。
RL >
RL > そして、ゆっくりとロンスキアンへ顔だけ向けると、
RL > 勝ち誇ったように、目を細め笑う。
RL >
RL >
東雲 > 「……!? ぷは……っ!」
東雲 >
東雲 > 殺気を感じないくせに、的確に虚を突いた、熱い口づけ――。
東雲 > あまりに予想外の行動に呆然としながらも、
東雲 > 自分を取り戻した瞬間、反射的に押しのけ、距離をとる。
東雲 >
東雲 > 「……殺し屋じゃあなかったのか? デリバリー・サービスを頼んだ覚えはないぜ」
東雲 >
東雲 > 目も銃口も逸らさない。
東雲 > 銃口はぴたりと額を狙っている……いや、かすかに揺れている?
東雲 > ロンスキアンだけが感じる錯覚だろうか――?
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「なあああああああああ!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 口をあんぐりあけて、大きな「!」マークが空中に投影される。ニューロは便利だ。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「おま、おま、おま、おまああ待て待て待てぇい!
ロンスキアン > なにしてんのアンタ何してんの! このあばずれ!
ロンスキアン > 見境なしか、男を見れば見境なしかーっ!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > BBマキシマムをブンブン振り回しながら抗議する。危ない。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「つうか! しののっちも動揺しすぎなんだけど!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 微かに揺れる銃口を見て、矛先が東雲に向く・・・・・・。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「ん・・・・・・もう!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 東雲の顔を掴み、此方を向かせる。
ロンスキアン > そのまま口付けをし――おっと、舌を入れて味も見ておこう。
ロンスキアン > 襲撃者へ目線を向けて、ニヤリと目を歪めた。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「おっしゃー! これでチャラ! ノーカン!」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 【栗色の髪の少女】「あはっ、そんな売女(マネキン)といっしょにしないでよー。
RL > ボクのはじめてだよ。ふふふ」
RL >
RL > さらにロンスキアンを挑発するように、
RL > 艶のある声で、自身の頬に手をあて、
RL > 小指の先で唇をなぞった。
RL >
RL >
RL > そして、向けられた二つの銃口を見る。
RL >
RL >
RL > 【栗色の髪の少女】「あはははは。それじゃ、はじめよっか?
RL > じゃあボクも、次はちょーっと本気だすよー!
RL > 覚悟はいいかな?かなー!」
RL >
RL > 【栗色の髪の少女】「じゃ!賤しい賤しい井戸虫はー!
RL > サクっとプチっと死んじゃって!あははははっ」
RL >
RL >
RL > まるで一貫性のない行動。
RL >
RL > 唯一露わになっている口元が、恍惚(ハイ)と共に鮫のように笑う。
RL >
RL > 襲撃者は再び大鎌を構え直すと、人間離れした腱力で、
RL > ふたりへ襲いかかる!?
RL >
RL >
東雲 > 「……。受身で居続けるのも性に合わないな」
東雲 >
東雲 > 後でお返しをしてやろう。
東雲 >
東雲 > 「とはいえ……やりづらい相手だ」
東雲 >
東雲 > 感情も行動も一貫していない、童女のような、次の読みづらい態度。
東雲 > そのくせ隙を突き、相手の命を刈る殺しの技術は一級品と来ている。
東雲 > ……命令と共に動き、連携でもって相手を倒す、
東雲 > 兵士の世界で対することは稀な、人格破綻した殺し屋の動き。
東雲 >
東雲 > 転がるようにして避け、銃を構えなおす。
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「ファーストキスゥ!? くっ、なんてヤツ・・・」
ロンスキアン >
ロンスキアン > ぐぎぎ。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「じゃあセカンドは“鉛弾”と“熱い口付け”するんだね!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > ジャキッ!
ロンスキアン >
ロンスキアン > 牽制のために、一発。二発。
ロンスキアン > そのまま距離を取ろう。
ロンスキアン >
ロンスキアン > (近接系とか超苦手なんですけど! やるっきゃない!)
ロンスキアン >
ロンスキアン >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ではカット進行に移行します
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −(ロンスキアン・東雲)−(栗色の髪の少女)−−−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: 東雲[2]、ロンスキアン[2]、栗色の髪の少女[3]★
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > [SET UP]=――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > セットアップフェイズです。特技を使用するプレイヤーは判定を。
BATTLE > 使用しない場合も、使用しないという宣言をお願いします。
BATTLE >
BATTLE >
東雲 > 使用しない
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 使用しないよー
ロンスキアン >
ロンスキアン >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > [ 1 ]―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では、第1カットを開始します。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −(ロンスキアン・東雲)−(栗色の髪の少女)−−−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: 東雲[2]、ロンスキアン[2]、栗色の髪の少女[3]★
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 最初は黒衣の襲撃者の行動。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ____________
BATTLE > ▼栗色の髪の少女 の判定 \
BATTLE >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
BATTLE > 【オートアクション 】:スリーアクション 【マイナーアクション】:ガルーダ、獣の一族(魔性)
BATTLE > 【メジャーアクション】:P10+PQ+居合3=23
BATTLE > <運動 Lv.4><白兵 Lv.4><居合い Lv.3(闇月)><旋風撃 Lv.4><修羅 Lv.4>
BATTLE >
BATTLE > 【対象】:左に1歩移動後、東雲・ロンスキアン
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【栗色の髪の少女】「ふふ、うふふふ… くっ、GURUUUUッ」
BATTLE >
BATTLE > 今までの軽い雰囲気から一転、黒衣の襲撃者が唸る。
BATTLE > それと同時、獣のような気(オーラ)を纏い襲いかかる。
BATTLE >
BATTLE >
東雲 > 神業《難攻不落》の使用を宣言、攻撃を打ち消す。
東雲 >
東雲 >
東雲 > 大きく振りかぶられた鎌が一閃される瞬間――
東雲 > 東雲の放った銃弾が闇月を弾き飛ばした。
東雲 >
東雲 > 「なんつう速さだ……」
東雲 >
東雲 >
BATTLE > 正確に射撃を行い、攻撃を逸らす東雲。
BATTLE > それた斬撃は、真一文字に芝を、土をえぐる。
BATTLE > アレで切り裂かれればひとたまりもないだろう。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ≪神業≫により防御成功です。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −(ロンスキアン・東雲)−(栗色の髪の少女)−−−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: 東雲[2]★、ロンスキアン[2]、栗色の髪の少女[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 続いて東雲の行動です。どうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
東雲 > 経験点を2点消費してグリズリー(10/2)を常備化。
東雲 >
東雲 > オート:スリーアクション
東雲 > マイナー:コンバットリンク(EX)、グリズリー準備
東雲 > メジャー:<射撃><必殺の矢><※フルファイア>
東雲 > 対象:栗色の髪の少女
東雲 >
東雲 > 達成値
東雲 > R7+4+S8=19
東雲 >
東雲 > 「まさかグリーンでぶっ放す羽目になるとは思ってなかったよ」
東雲 >
東雲 > バッグから取り出したグリズリーを構える。
東雲 >
東雲 > 「じゃあな」
東雲 >
東雲 > しゅぽん、と、間抜けで致命的な音が響いた。
東雲 >
東雲 >
BATTLE > では、制御値で受けます。R制:11。ダメージ判定をどうぞ
BATTLE >
BATTLE >
東雲 > 爆10+C10+1(※フルファイア)+8(差分値)=29
東雲 >
東雲 > 爆の29ダメージ、死んだか?
東雲 >
東雲 >
BATTLE > では、生体防具で−10。生体防具、ピンクフロイド、フェイヴァリットで爆7。
BATTLE > 17点のマイナスで12点のダメージが適用されます。
BATTLE >
BATTLE > 脚部損傷:[転倒]を受ける。片脚に大きな損傷。治療を受けるまで使用不可。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ですが、ここで手札より判定を行ないます。<封印記憶:獣の一族>。
BATTLE >
BATTLE > P10+C9=19。即座にダメージを治療します。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > グレネードの爆炎が視界を染める。
BATTLE > その中心、黒い陰がゆらゆらと燃え尽きたかに見えた…が。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【栗色の髪の少女】「あっはははははははははっ!!」
BATTLE >
BATTLE > 炎から飛び出してきたのは、黒衣が燃え尽き、
BATTLE > 本来の衣装を露わにした1人の少女。
BATTLE > 猛禽のように輝く瞳、その目を細め、壊れたように嗤う。
BATTLE >
BATTLE > 視線を下へと動かせば、
BATTLE > 肉が焼け、えぐれ、白い骨が見えていた少女の足が、
BATTLE > みるみるうちに再生していく様が見えた。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では、続いてロンスキアンの行動です。どうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −(ロンスキアン・東雲)−(栗色の髪の少女)−−−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: 東雲[1]、ロンスキアン[2]★、栗色の髪の少女[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
ロンスキアン > オート:スリーアクション
ロンスキアン > マイナー1:クロックアップ
ロンスキアン > マイナー2:コンバットリンク
ロンスキアン > マイナー3:アルティメット・ブレイク準備
ロンスキアン > メジャー:〈射撃〉
ロンスキアン > L4+コンバットリンク2+ガンサイト1+マイバディ3+HK=20
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「なんつー再生力・・・その綺麗な顔をぶっ飛ばしてやる!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 肩に担いだアルティメット・ブレイクで綺麗な顔をぶっ飛ばしてやる。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
BATTLE > お前たち、そんな銃より カンフーのほうがカッコいいぞ!
BATTLE >
BATTLE > 制御値で受けます!?L制:10。
BATTLE > では、ダメージ判定をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
ロンスキアン > 殴10+マイウェポン3+CK=23
ロンスキアン >
ロンスキアン >
BATTLE > 生体防具、ピンクフロイド、フェイヴァリットで殴4。
BATTLE > 更に<硬化 Lv.5>を使用します。
BATTLE >
BATTLE > P10+C4=14 判定成功。
BATTLE >
BATTLE > 合計、殴9マイナス。
BATTLE >
BATTLE > ダメージ14。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 眼部損傷:視界が悪化する。治療されるまで<知覚>判定に−5の修正値を受ける。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > アルティメットブレイクの30mmの砲弾が、栗色の髪の少女を襲う。
BATTLE > 弾丸は少女の頭半分を吹き飛ばす!?
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > その衝撃に倒れた少女。
BATTLE > しかし…
BATTLE >
BATTLE > 【栗色の髪の少女】「うふ、うふふふふ」
BATTLE >
BATTLE > ゆらりと立ち上がる…。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【栗色の髪の少女】「…?」
BATTLE >
BATTLE > そして、まるで自分に起こったことが理解できていないかのように、
BATTLE > 無くなった顔半分に手を伸ばす。
BATTLE >
BATTLE > 【栗色の髪の少女】「あはっ、あはははははは!ない!なーいー!
BATTLE > ボクの顔!?でも生きてるっ!ふっしぎー!」
BATTLE >
BATTLE > 痛みを感じていないのか?
BATTLE > いや、これは最早それ以前の問題だ。
BATTLE > “バケモノ”…。それが目の前にいる。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −(ロンスキアン・東雲)−(栗色の髪の少女)−−−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: 東雲[1]、ロンスキアン[1]、栗色の髪の少女[1]★
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ____________
BATTLE > ▼栗色の髪の少女 の判定 \
BATTLE >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
BATTLE > 【オートアクション 】:−−−− 【マイナーアクション】:−−−−
BATTLE > 【メジャーアクション】:P10+JOKER(11)+居合3=24
BATTLE > <運動 Lv.4><白兵 Lv.4><居合い Lv.3><旋風撃 Lv.4><修羅 Lv.4>
BATTLE >
BATTLE > 【対象】:左に1歩移動後、東雲・ロンスキアン
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【栗色の髪の少女】「どうして?なぜ?答えは〜… ボクにもわからないのでーす!」
BATTLE >
BATTLE >
東雲 > リアクションせず、制御値受け(P:11)。
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 救命符(-/10)を常備化ー
ロンスキアン >
ロンスキアン > んで制御値受け!P:13
ロンスキアン >
ロンスキアン >
BATTLE > では、
BATTLE >
BATTLE > 闇月:斬7+<封印記憶:獣の一族(魔性) Lv.4>+ダメージカードD4+
BATTLE >
BATTLE > 差分値:13 (東雲)=斬28
BATTLE > 差分値:11 (ロンスキアン)=斬26
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > のダメージです。
BATTLE >
BATTLE >
東雲 > 救命符を常備化(−/10)、即座に使用してダメージ打消し。
東雲 >
東雲 > 必死で体を動かす、刃の間合いから逃れようとする――。
東雲 > 以前、懐に突っ込んでそのままにしておいた厄除けの札が、はらり、と飛び出て――両断された。
東雲 >
東雲 > 避けられるはずがなかったのに……体には傷一つない。
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 救命符を使用してダメージ打ち消し。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン > すぱあ!
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「危なかった・・・胸に入れておいた、
ロンスキアン > しののっちのブロマイド(相当品)が両断されただけで助かったよ・・・」
ロンスキアン >
BATTLE > では、ふたりともノーダメージです。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −(ロンスキアン・東雲)(栗色の髪の少女)−−−−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: 東雲[1]★、ロンスキアン[1]、栗色の髪の少女[1]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 続いて東雲の行動です。どうぞ
BATTLE >
BATTLE >
東雲 > ラケッテン・パンツァー・グレネードを常備化(12/3)。
東雲 >
東雲 > オート:スリーアクション、MP12を捨てる
東雲 > マイナー:グリズリーをしまう、ラケッテンパンツァーグレネードを準備、タイプD起動
東雲 > メジャー:<射撃><必殺の矢><※フルファイア>
東雲 > 対象:栗色の髪の少女
東雲 >
東雲 > 切り札を使用、シーンタロットをアラシに。
東雲 >
東雲 > 達成値
東雲 > R7+CA(切り札)=21(固定)
東雲 >
東雲 > 「あれで死なないか……アーマーギア級の耐久力だな」
東雲 >
東雲 > バッグから対戦車ロケットランチャーを取り出す。
東雲 > 伸縮機構が作動し、砲身が展開……。
東雲 > 肩に担ぎ、膝立ちで構える。
東雲 >
東雲 > 「だが、対戦車ロケットランチャーならどうだ?」
東雲 >
東雲 > バックブラストの炎が、斑鳩墓地を一瞬照らした。
東雲 >
東雲 >
BATTLE > ぐおおおおおおおお!?更なる兵器が!?
BATTLE >
BATTLE > 制御値で受けます。R制:11
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では、ダメージ判定をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
東雲 > 爆14+CJ+1(※フルファイア)+10(差分値)=35
東雲 >
東雲 > 戦車も廃車になる一撃だ。
東雲 >
東雲 >
BATTLE > 生体防具、ピンクフロイド、フェイヴァリットで殴4。
BATTLE > 更に<硬化 Lv.5>を使用します。
BATTLE >
BATTLE > R8+S3=11 判定成功。
BATTLE >
BATTLE > 合計、殴9マイナス。
BATTLE >
BATTLE > ダメージ26!?
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 頭部損傷 [完全死亡]する。脳髄に深刻なダメージ、完全なる死。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ランチャーの砲弾が、栗色の髪の少女に着弾。爆発する。
BATTLE >
BATTLE > 巻き起こる爆炎に吹き飛ばされる少女。
BATTLE > 手にしていた大鎌が、真円を描き宙を舞い、
BATTLE > ロンスキアンと東雲の対面にある墓石の前に突き刺さる。
BATTLE > 焼け焦げた少女の腕だけが、今も鎌の柄を掴んでいた。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 栗色の髪の少女がカット進行を離脱します。
BATTLE >
BATTLE > では、RL側の戦力が尽きたため、PL側の勝利となります。
BATTLE > これにてカット進行を終了します。
BATTLE >
BATTLE > お疲れ様でした。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲
RL >
RL >
RL > 倒した… のだろうか?
RL >
RL >
RL > 墓地(セメタリー)に風が吹き抜ける。
RL > 戦場であった残り香である、硝煙のにおいを漂わせ、炎が揺れる。
RL >
RL >
ロンスキアン > 「やったか・・・・・・!?」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 爆炎立ち込める中、墓石群の向こう側を見ている。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「・・・・・・ふっ。アタシ達にかかりゃあこんなもんよ。
ロンスキアン > べーっだ!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > ぶっ飛んだ栗色の髪の少女に舌を出してアルブレをしまう。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
東雲 > あの再生能力は、以前見たことがあるはずだ……どこだ?
東雲 >
東雲 > 「もう何度か遭うかもしれないぞ」
東雲 >
東雲 > そうとも、M○●N傭兵部隊に在籍していたころは、たまに見かけたじゃないか。
東雲 > 一部のヒルコが有する、超再生能力(ヒーリングファクター)……彼女が、その実験台の類だとしたら?
東雲 >
東雲 > 「レイヴンの修復を急ぐ必要がある。ああいうのが他にも動いているはずだ」
東雲 >
東雲 > その境遇を、少しだけ哀れに思った。
東雲 >
東雲 >
RL > 戦いの決着。相対した敵に、それぞれの感情を持つふたり。
RL > すると、ゆらめく炎の中、不気味に空気を震わせる嗤い響く。
RL >
RL >
RL > 【栗色の髪の少女】「…ふ、ふふ」
RL >
RL >
RL > 【栗色の髪の少女】「ふふふふふふふっ」
RL >
RL >
RL > 【栗色の髪の少女】「あハははハはははハははっ」
RL >
RL >
RL > 炎が一際大きく揺れた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 【栗色の髪の少女】が《神業》、《天罰(ネメシス)》を使用します。
RL > 相当効果で≪黄泉還り(フェニックス)≫。
RL > 【完全死亡】をキャンセル。その傷がみるみるうちに癒えていきます。
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【栗色の髪の少女】「ざんねーん、まだ生きてるよっ!!」
RL >
RL >
RL > 墓石の奥から、身体をしならせ飛び上がり、
RL > 再びロンスキアンと東雲の前に姿を露わにする少女。
RL >
RL > まるでダメージがないかのような振る舞い。
RL >
RL > しかしその身体は、致命傷そのものであった。
RL >
RL > 肉の焼けた皮膚。無残にも吹き飛ばされ、露出した白骨。
RL > 人の形をとどめているのが不思議なくらいだ。
RL >
RL >
RL > 【栗色の髪の少女】「んー…」
RL > 【栗色の髪の少女】「“合格”!ごうかーく!あはははは」
RL >
RL > わけのわからない言葉とともに、いっそう高く嗤う少女。
RL >
RL > 喉が傷ついているのか、ごぽりと血を噴出しながら、
RL > それでも少女の嗤いは止まることはない。
RL >
RL >
東雲 > 「意外と早い再会だな」
東雲 >
東雲 > ありうる、とは思っていたが……これほど早いとは。
東雲 >
東雲 > 「“合格”ぅ? ……そりゃどうも」
東雲 >
東雲 > 警戒は緩めない。
東雲 > いつでもグリズリーを取り出せるようにしておく。
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「げっ・・・普通に生きてるっ!?」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 銃を抜き放つ準備は怠らない。
ロンスキアン > しかしこれ、今の装備で殺しきれるのだろうか・・・?
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「ごーかくって・・・何よそれ?」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 訝しげに尋ねる。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 【栗色の髪の少女】「驚きましたぁ?驚きましたよねぇ?驚きましたねぇーッ?」
RL > 【栗色の髪の少女】「あはっ、そ〜でっすよーっ」
RL >
RL > ロンスキアンと東雲の問いに答える。
RL >
RL >
RL > 【栗色の髪の少女】「こーんなトコまで踏み込んじゃって、
RL > 弱々しい井戸虫なら、プチッと殺しちゃおうと思ったけど!けどー!」
RL >
RL > 【栗色の髪の少女】「これなら別にいいかなー、って!」
RL >
RL >
RL > そのズタボロの姿と共に見せる常軌を逸した恍惚(テンション)に、、
RL > 不気味さと、ある種の憐憫を感じさせつつも、
RL > 栗色の髪の少女はひとりしゃべり続ける。
RL >
RL >
RL > 【栗色の髪の少女】「はい、特別に賞品(リザルト)なのでーす!
RL > いらないならー、返してねっ」
RL >
RL > いつの間にかもっていたポケットロンを、器用に片手で操作(タップ)し、
RL > ふたりへ何かのデータを送信する。
RL > ロンスキアンにはそれが、
RL > プロテクトの掛かった名簿(リスト)だと認識できる。
RL >
RL >
RL > ____
RL > ▼情報7 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > ◆黒衣の襲撃者と日本陸軍将官名簿 をリサーチ可能になりました。
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【栗色の髪の少女】「ほんとは“失敗作”のよしみで、
RL > “あの娘”も連れて帰るつもりだったんだけ、どー!
RL > 拒否されちゃってぇー。ま、別にいいかなーって。
RL > 本来の任務(ラン)は果たしたしぃーっ!」
RL >
RL >
RL > けたけたとワケのわからない事を喋り続ける。
RL > その言葉も、別にロンスキアンと東雲に向けたものではない。
RL > 虚空に消える、狂人の戯言だ。
RL >
RL >
東雲 > この様子だと、一応、もう戦う気はない……ということか。
東雲 >
東雲 > 「行くぞ、ロンスキアン」
東雲 >
東雲 > 少々派手にやりすぎた……急いでここを立ち去るべきだろう。
東雲 > SSSが駆けつけて来る前に。
東雲 >
東雲 >
東雲 > ・・・
東雲 > 「じゃあ、またな」
東雲 >
東雲 > 生きて戦い続けていれば、いつか、どこかで、また会うことになるだろう。
東雲 > 確信に近い予感とともに、その言葉を吐き出した。
東雲 >
東雲 > 走りながら片手でセクレタリを操作し、解析プログラムを走らせる。
東雲 >
東雲 >
東雲 > ◆黒衣の襲撃者と日本陸軍将官名簿
東雲 >
東雲 > についてリサーチしたい
東雲 >
東雲 >
RL > >> ◆黒衣の襲撃者と日本陸軍将官名簿 をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆黒衣の襲撃者と日本陸軍将官名簿
RL > <社会:ウェブ、軍事、テクノロジー>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 20:???
RL > 21:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
ロンスキアン > 「もう二度と会いたくないけどねー、アタシは。
ロンスキアン > ま、スコープ越しなら構わねーけどサ」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 受け取った名簿(リスト)を頭の片隅に置きながら、
ロンスキアン > 東雲と一緒に後ろ歩き(ムーンウォーク)で動き出す。
ロンスキアン > この娘、デジタルみたいに話す(1)と殺す(0)が切り替わる気がする。
ロンスキアン > 背中を見せる気にはならないね。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 【栗色の髪の少女】「でもふっしぎー!ボクたちにとって家長権限は絶対遵守!
RL > 逆らえないのにねっ?これが“忠義”ってやつ?
RL > あはっ、くっだらなーい!
RL > そんなモノー、重荷にしかならないのにさー!」
RL >
RL >
RL > 【栗色の髪の少女】「あははははっ。それでね、そーれーでねー!」
RL >
RL > 遠くから響くサイレンの音を感じ取り、足早に姿を消す東雲。
RL >
RL > それに続くロンスキアンは警戒は怠らない。
RL > しかし、2人の読み通り、どうやら少女は、今は襲い掛かってくる気がないようだ。
RL > 相手のいない話に夢中になっている。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【栗色の髪の少女】「あれ?あれあれェ?ねーえー?」
RL >
RL > 気が付けば、その場には自分ひとり。
RL >
RL >
RL > 【栗色の髪の少女】「…………」
RL >
RL > 辺りを見回す少女。
RL >
RL >
RL > 【栗色の髪の少女】「ま、いっかっ」
RL >
RL > そう呟くと、強靭な腱で飛び上がり、墓前に突き刺さった大鎌の元へ。
RL >
RL > それを無造作に引き抜き、大鎌を握ったままの千切れた片腕を引き剥がす。
RL > そして接合面に、無理矢理ねじ込むよう押し付けた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【栗色の髪の少女】「“またね”。ふふ、今度はもっと遊びましょ。あはっ」
RL >
RL > 今まで命のやりとりをしていた2人を、楽しそうに、
RL > まるで友達(バディ)のように思い浮かべる。
RL >
RL > 千切れた部分の筋繊維が、
RL > ヴィデオの早回しのように、みるみるうちに結合していく。
RL > そしてこの時、少女の身体のほとんどの部位は、既に再生(リジェネレート)を終えていた。
RL >
RL >
RL > そのまま大鎌を担ぎ上げ、高台となる墓地(セメタリー)の敷地から、
RL > 眼下に広がる住宅街へと降下(ダイブ)。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > SSSが到着したころには、そこには、血と硝煙。
RL > 炎と破壊された墓石たちの、戦場の跡地としての風景(パノラマ)が広がるのみ。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > こうして、白昼の墓地(セメタリー)での戦いは幕を閉じたのだった。
RL >
RL >
東雲 > 社 会:軍事 (1)○○●○ で判定
東雲 >
東雲 > L6+D2=スートが合わず失敗
東雲 >
東雲 >
RL > では、残念ながら失敗により、情報は開示されませんでした。
RL >
RL >
RL > ◆黒衣の襲撃者と日本陸軍将官名簿
RL > 20:???
RL > 21:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 思った以上に強固なプロテクトがかけられたドキュメントだ。
RL > 専用の設備か、あるいは魔術師(ウィザード)級のニューロででもないと、
RL > 開錠(アンロック)は不可能かもしれない。
RL >
RL > いったいこの中にはなにが…?
RL >
RL >
RL > 墓地(セメタリー)から続く、斑鳩住宅地の坂道を下る東雲とロンスキアン。
RL >
RL > その閑静な雰囲気を切り裂くサイレン。
RL > 非常灯を回転させた、SSSのパトカーとすれ違った。
RL >
RL >
東雲 > 「……くそ、俺じゃ無理か」
東雲 >
東雲 > 「そっちはどうだ、ロンスキアン?」
東雲 >
東雲 > 傍らの相棒に声を掛ける。
東雲 >
東雲 > パズルの全体図は見えてきた……が、おそらくもっとも重要な部分のピースが足りない。
東雲 > このままでは、早晩手詰まりになるだろう。
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「ちょいまって・・・。
ロンスキアン > これ、アタシじゃちょっと無理じゃないかなぁ・・・?」
ロンスキアン >
ロンスキアン > ◆黒衣の襲撃者と日本陸軍将官名簿
ロンスキアン >
ロンスキアン > をリサーチ。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > >> ◆黒衣の襲撃者と日本陸軍将官名簿 をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆黒衣の襲撃者と日本陸軍将官名簿
RL > <社会:ウェブ、軍事、テクノロジー>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 20:???
RL > 21:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
ロンスキアン > 〈社会:ウェブ〉
ロンスキアン > R7+H2 スートが合わず失敗
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「こーなって・・・こうして・・・ん? ん?
ロンスキアン > あれ? おっかしいなー」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 1024*1024*1024のルービックキューブを解かされている気分だ。
ロンスキアン > 思考回路がショート寸前である。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > では、残念ながら失敗により、情報は開示されませんでした。
RL >
RL >
RL > ◆黒衣の襲撃者と日本陸軍将官名簿
RL > 20:???
RL > 21:???
RL >
RL >
RL >
RL >
東雲 > 「お前でも無理か……」
東雲 >
東雲 > いよいよ手詰まりが近い。
東雲 > 自分より電脳に長けるロンスキアンでも無理となれば、それ以上の“すご腕”に頼むしかない。
東雲 >
東雲 > 「ニューロがいればな……それも生半可なヤツじゃない、とびっきりの“すご腕”だ」
東雲 >
東雲 > だが……この件に踏み込む度胸があって、かつ“すご腕”のニューロと、どう接触する?
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「難しいんじゃなーい?
ロンスキアン > 日本軍にケンカを売るような馬鹿(ニューロ)なヤツなんて、そうそういないっしょ?
ロンスキアン > あの・・・良くわかんない連中にも付け回されるしさあ」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 栗髪の少女を思い出して唇を尖らせる。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「ったく・・・ゾンビ映画じゃねーんだから、大人しく撃たれたら死ねってーの!
ロンスキアン > 当てるか当てられるかの楽しみが無いじゃんかねえ?」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
東雲 > 「つまり、怪しい連中に追い回されるニューロを助ければいいってことだな」
東雲 >
東雲 > この件に踏み込んでいるニューロが、1人や2人、ということはありえない。
東雲 > 反AI団体と敵対しているAI達に接触する、という手もあるが……どのような形であれ、テロリストと関わることになる。
東雲 > 最後の手段として、慎重に望むべきだろう。
東雲 >
東雲 > 「M○●Nじゃそこまで珍しいモンでもなかったけどな……ああいうのは」
東雲 >
東雲 > そういうのは大体、火炎放射器で細胞の一欠けらも残らず念入りに焼き尽くしたものだ。
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「んじゃあ、その方向で情報収集するしかなねえ。
ロンスキアン > やだなーまた変なの引っ張ってきちゃいそうだねー」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 頭をガリガリとかきむしる。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「不完全燃焼なんだよねー、ああいうの。
ロンスキアン > 次はキッチリ倒せる相手募集中でーす・・・」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 指先から解けるようにモザイク化していく。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「んじゃ、アタシは少し潜って来るからさー。
ロンスキアン > しののっちも気をつけてね。何時また来るか分からないし」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
東雲 > 「ああ」
東雲 >
東雲 > 駐車場の前で、ロンスキアンを見送る。
東雲 > もう着いてたか……ワイルド・ゴートのトランクにバッグを放り込む。
東雲 >
東雲 > 「静かなもんだ」
東雲 >
東雲 > 静けさを湛える駐車場内では、先ほどの喧騒が嘘のように感じられる。
東雲 > 運転席に乗り込んで、エンジンをスタートさせた。
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「命もだけど・・・」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 消える寸前に、投げキッス。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「こっちもね? じゃ、またねー」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「ふぅー・・・」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 自分だけの電脳空間(サイバースペース)で、一息つく。
ロンスキアン > おちゃらけた調子ではあったが、さっきの一戦。
ロンスキアン > 何時死んでも・・・いや、消えてもおかしくはない物だった。
ロンスキアン > いくらAIとはいえ、死(0)から逃れる事は出来ない――。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「ってそんなこたあどうでもいいのよ」
ロンスキアン >
ロンスキアン > まぶたを掌で抑えながら、上も下もないその場所で、
ロンスキアン > キモチを表すようにグルグルと回っている。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「やっちまったなー・・・勢いとはいえ・・・。
ロンスキアン > しののっち怒ってないかなあ。表情に出さないからなあ。
ロンスキアン > 顔合わせにくいなあ。そういう訳にも行かないし・・・」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「“相棒(バディ)”以上になるつもりはないケド」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「でも、隣にいるのはずっとアタシがいいな」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 目をつぶり、認識する世界(ストリーム)を広げていく。
ロンスキアン > 次の一手のために、まずは情報を集めなければ――。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL >
RL > では、舞台裏判定&登場判定失敗です。
RL > イアンから判定の有無をお願いします。
RL >
RL >
イアン > 登場判定
イアン > オート:スリーアクション使用
イアン > マイナー1:<電脳><コーディング> 対象:ウェブライブラリ(7/-) L0 +2 +2 +1 +H4 =9
イアン > マイナー2:<電脳><コーディング> 対象:業界温故知新(13/-) M6 +2 +2 +1 +D8 =19
イアン > マイナー3:<電脳><コーディング> 対象:お姫様(18/4) R9 +2 +2 +1 +S6 =20
イアン > メジャー:<社会:N◎VA> C3 スートが合わない為失敗
イアン >
イアン > 【“宇宙的迷子(クォ・ヴァディス)”グリム】についてリサーチ
イアン >
イアン >
RL > >> ◆“宇宙的迷子(クォ・ヴァディス)”グリム をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆“宇宙的迷子(クォ・ヴァディス)”グリム
RL > <社会:ウェブ、警察、ストリート><コネ:迷子の小熊>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 08:???
RL > 12:???
RL > 14:???
RL > 17:???
RL > 制:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
イアン > オート:スリーアクション使用
イアン > マイナー1:<電脳><コーディング> 対象:ウェブライブラリ(7/-) L0 +2 +2 +1 +H10 =15
イアン > マイナー2:<電脳><コーディング> 対象:ウェブライブラリ(7/-) R9 +2 +2 +1 +S4 =18
イアン > マイナー3:銀の目使用
イアン > メジャー:<社会:ウェブ> R9 +1 +2 +1 +S9 =22
イアン >
イアン >
RL > では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆“宇宙的迷子(クォ・ヴァディス)”グリム
RL > 08:“迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”の正体。
RL > その昔、世界中のウェブのコントロールを奪う、
RL > “大君主(オーバーロード)事件”を引き起こした張本人。
RL > ⇒【“迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”】
RL > 12:狂信的テロリスト集団、“氷の静謐”に属していた時期があり、
RL > 前述の事件後、同団体を脱走した。
RL > 14:イアン になんらかの目的を持ち接触した。イアン になにかを託している。
RL > ⇒【贈り物(ギフト)】
RL > 17:現在は囮(デコイ)として、イアン の“追跡者”の注意を逸らすため、かく乱工作を続けている。
RL > ⇒【“追跡者”】
RL > 制(R制:14):“宇宙的迷子(クォ・ヴァディス)”グリム ♂ 3X(詳細不明) ニューロ◎
RL > 伝説的電脳テロリスト。かつてSSSの刑罰ユニットに収監されていたが、現在は行方不明。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 続いて、輪山の判定です。どうぞ。
RL >
RL >
輪山 > 登場判定はしなくていいや。
輪山 >
輪山 > 【鳥船財閥】についてリサーチさせていただくぜい。
輪山 >
輪山 >
RL > ◆鳥船財閥 をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆鳥船財閥
RL > <社会:企業、ストリート、軌道>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 11:???
RL > 14:???
RL > 15:???
RL > 17:???
RL > 18:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
輪山 > ……即時成長!即時成長を宣言する!!
輪山 > 経験点を5点支払って<社会:ストリート>のレベルを2に!
輪山 > 感情のスートで取得して判定する!
輪山 >
輪山 > 【感情】<社会:ストリート><ニュースソース> 5+4+C10=19
輪山 >
輪山 >
RL > では、即時成長を認めます。ストリートのレベルが2になりました。
RL > そして以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆鳥船財閥
RL > 11:新興財閥ながら、運輸、観光、貿易を牽引する一大グループ。
RL > トリフネ運輸、息栖航空、ATツーリスト、トリノイワ・ホテルズ&リゾーツ、
RL > 葦原貿易、イセ・インダストリアル等を傘下企業に持つ。
RL > 館山港を起点に回遊を行なう“かんな”は、
RL > 同グループが造船・保有する、10隻目のVIP専用の超豪華客船である。
RL > 14:消去(デリート)された“かんな”の乗船記録に、アダム・チューリングの名前を確認。
RL > ⇒【アダム・チューリング】
RL > 15:イワサキ・グループ、フジタ・サイバーガード同様、
RL > かねてより“日本”との繋がりが噂されており、
RL > 自社の運輸・貿易ルートを用いたブラックオプチームが、
RL > 資源の密輸や、日本に不利益をもたらす者の暗殺・誘拐などを行なっているらしい。
RL > 17:鳥船財閥から、大量の資金が、アダムと日本軍に流れていることを確認。
RL > ⇒【日本軍拡大派】
RL > →『※イベント・トリガ(以降、社会戦の標的となります)』を入手
RL > 18:グループの傘下企業に属するニューロが、
RL > 電脳空間(サイバースペース)で、“箱”と呼ばれる積層体(ネクサス)のアドレスを探っている。
RL > “日本”と敵対していることで有名な、“熱い口付け(ホットショット)”ロンスキアン も、
RL > 同様の調査を行なっているようだ。
RL > ⇒【廃墟区界の積層体(ネクサス)】
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 続いて、アダムが判定します。
RL >
RL >
RL > ________
RL > ▼アダム の判定 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL > 【オートアクション 】:−−−− 【マイナーアクション】:−−−−
RL > 【メジャーアクション】:M12+D3=15
RL > <予算獲得 Lv.2><社会:企業 Lv.7>
RL >
RL > 【対象】:−−−−
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【アダム・チューリング】が【報酬点:12点】を得ました。
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL >
RL > 社会戦を行います。
RL >
RL > 【現在の参加者は:イアン、東雲、ロンスキアン、輪山 V.S. チューリング機関】です。
RL >
RL >
RL > 最初の行動は、【チューリング機関】です。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > _______________
RL > ▼チューリング機関[HP:17] の判定\
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL > 【オートアクション 】:−−−− 【マイナーアクション】:−−−−
RL > 【メジャーアクション】:L10+H3=13
RL > <社会:稲垣機関 Lv.5><逮捕令状 Lv.4>
RL >
RL > 【対象】:イアン
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL > ではイアン、あるいはイアンに代わりリアクションを行なう方はどうぞ
RL >
RL >
イアン > リアクション
イアン > <コネ:ウィリアム多聞> P6 +CJ =16
イアン >
イアン > なお、反撃はしない。
イアン >
イアン >
RL > では防御成功です。
RL > 反撃を行なうキャストは行動をどうぞ
RL >
RL >
東雲 > オート:なし
東雲 > マイナー:なし
東雲 > メジャー:コ ネ:カーロス (1)○●○○
東雲 >
東雲 > チューリング機関に社会攻撃
東雲 >
東雲 > P1+CK=11
東雲 >
東雲 >
RL > では、【チューリング機関】がリアクションを行ないます。
RL >
RL > L10+H2=12
RL >
RL > <社会:N◎VA Lv.6>
RL >
RL >
RL > 防御成功です。続いて行動を行なうキャストは判定をどうぞ
RL >
RL >
輪山 > じゃあ俺もチューリング機関に社会攻撃を仕掛けるよ!
輪山 >
輪山 > 【外界】<コネ:九条政次> 4+D7=11
輪山 >
輪山 >
RL > では、【チューリング機関】がリアクションを行ないます。
RL >
RL > M9+DJ=19
RL >
RL > <社会:ストリート Lv.4>
RL >
RL >
RL > 防御成功です。
RL >
RL >
ロンスキアン > 反撃はしないよー。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 了解です。では、戦いは次のシーンに引き継がれます。
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/イアン 登場判定/<社会:N◎VA、ストリート> 10(自動登場:輪山 クロ)
RL > Research_Scene05 【シーンタロット:ヒルコ / イエローエリア:木更タタラ街】
RL > −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
RL > 備考1:社会戦発生中【現在の参加者は:イアン、東雲、ロンスキアン、輪山 V.S. チューリング機関】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
イアン > 強烈なアルコール臭に目を開くと、最初に知らない天井が見えた。
イアン > 跳ね起きると、強烈な目眩が襲う。
イアン > 前後の記憶は曖昧だったが、
イアン > 意識の無い内に未知の空間へ連れ込まれた、と言う事だけは辛うじて理解した。
イアン >
イアン > …さて、ここは何処だ。
イアン >
イアン >
輪山 > イアンが目を覚まし、周囲を見渡すとここが人の部屋だということがわかる。
輪山 > どうやらこの部屋にベットはないようで、イアンはソファに寝かされていた。
輪山 > あまり広い部屋ではなく、大量の酒瓶がごろごろと転がっている。
輪山 > 酒の種類は様々で、和洋は問わないらしい。中身のないものとあるものがごちゃごちゃだ。
輪山 > 次に多いのは今時珍しい紙媒体の資料。
輪山 > これは一応ある程度整理されているが、数が多いのでかなりスペースを取っている。
輪山 > 奥の部屋に続く扉は開きっぱなしになっている。奥に誰かいるのだろうか。
輪山 >
輪山 > 「んー、流石に急造じゃこんなところか……どうもパーツが足りないな」
輪山 > 「まぁ無理に弄ってもアレだし、今のところはこれでいいか」
輪山 >
輪山 > というか奥の部屋から声が聞こえてくる。奥に誰かいるのだろう。
輪山 >
輪山 >
イアン > 部屋の規格自体は見覚えのある物だ。
イアン > DAKの命令コードも見知ったそれとそう大差はない。
イアン > ただ、この異様なアルコール臭ばかりは耐え難かった。
イアン >
イアン > 向きを変え、ソファに座り直す段になって、漸くアタッシェケースを掴んだままであった事に気付く。
イアン > 中身を確認……異常なし。
イアン > タ ッ プ
イアン > ポケットのMATRIX……異常なし。
イアン > ラストウェイ
イアン > 袖に忍ばせた双発拳銃……異常なし。
イアン >
イアン > 害意のある何者かに連れ去られた、と言う訳じゃあない事は理解できる。
イアン > とりあえず、腹が空いた。
イアン > サイバーバーガーをタップから出し、齧り付く。
イアン > 腹は膨れない。当然だ。
イアン >
イアン >
輪山 > 「はぁ……今度まとめてパーツ買ってこないとな……」
輪山 >
輪山 > 暇を持て余してジャックの改造を行っていたが、流石にありあわせのパーツでは無理があったらしい。
輪山 > なんだかこのヤマはきな臭いし、できるだけ戦力は整えておきたいんだけど……。
輪山 > ちなみに、作業に没頭していたら途中で酒が切れてしまったので今は素面である。
輪山 >
輪山 > 「……腹減った。なんか食べるか」
輪山 >
輪山 > とりあえず研究室から生活するための部屋に戻る。
輪山 > すると見知らぬ人がソファに座ってサイバーバーガーを食べていた。
輪山 > 少し焦ったが、2秒の後行き倒れを拾ってきたことを思い出す。
輪山 > 起きたのか。
輪山 > それにしても見知らぬ誰かの部屋で寝かされていたというのに、
輪山 > なんでこんな落ち着いてるんだろうこの人。
輪山 >
輪山 > 「あー、おはようございます?」
輪山 >
輪山 >
イアン > 家主と思しき人物が此方に来たのは、丁度噎せ返るアルコール臭に鼻が麻痺した頃だった。。
イアン > 慌てず騒がず、落ち着いてサイバーバーガーを完食する。(以降<電脳>達成値+1)
イアン > 何であれ、食べながら喋るのは行儀が悪い。
イアン >
イアン > 「……おはようございます。」
イアン >
イアン > 軽く会釈する。
イアン > ニ ッ キ ー ・ ス ネ イ ク
イアン > と、どこからともなく“世界一有名なヘビ”のアイコンがシルシルと這い寄って来た。
イアン >
イアン > ストレイ・ベアー
イアン > “迷える小熊”の情報収集に向かわせたソフトウェアだ。
イアン >
イアン > 「……不躾ながら、どちらさまでしょうか。」
イアン >
イアン > ソフトウェアから情報をMATRIXにフィードさせながら、問う。
イアン >
イアン >
輪山 > 「えーと、俺は輪山クロっていうフリーランスの記者(トーキー)」
輪山 > 「人を探してたら、君が目の前で急に倒れるもんだから驚いたよ」
輪山 > 「で、流石に放っとく訳にはいかないし、
輪山 > 君が俺の探し人に繋がりそうだってことで俺の家まで運んできたってワケ」
輪山 >
輪山 > 適当に経緯を説明しておく。
輪山 > 訴えられたら負けるの俺だけど、まぁそんなことはないと信じたい。
輪山 > 奥の部屋からジャックがのそのそ出てくるのが視界の端で見えた。
輪山 >
輪山 > 「それでこっちからも質問だけど……君が“フェイスレス”?」
輪山 > 「目撃者の証言と外見の特徴が一致する。まぁ他人のそら似かもだけどさ」
輪山 >
輪山 >
イアン > 少なくとも、人相照合ソフトウェアに該当する項目は無かった。
イアン > 輪山クロ……初めて聞く名前だ。良かった。
イアン > 昔の知り合いだ、なんて言われたら困っていた所だ。
イアン >
イアン > 「イアンです。ファミリーネームはありません。」
イアン > 「“探し人”と言うのが誰かは判りませんが……多分、“フェイスレス”と言うのは僕の事でしょう。」
イアン >
イアン > そう名乗った事など、僕自身には一度も無かったのだけれど。
イアン >
イアン >
輪山 > 「ビンゴ!あーよかった、これで完全に無関係だったって展開だったら俺犯罪者だよ」
輪山 >
輪山 > いやーよかったよかった。
輪山 > 胸につっかえてたナニカが取れた気分だよ。
輪山 >
輪山 > 『QUQU!!』
輪山 > 「こいつは俺が自作したクジャク型多機能搭載型ペットロイドのジャック。よろしくしてやってくれ」
輪山 > 「で、俺が君を探していた理由なんだけど……」
輪山 >
輪山 > とりあえず適当に床に座って、その辺に転がってる酒を煽り始めよう。
輪山 >
輪山 > 「何を隠そう俺は今、AI倫理向上支援法、
輪山 > 及びにチューリング機関のトップであるアダムさんについての記事を書いててね」
輪山 > 「それで彼らが捉えたAIのデータを元にナニカを制作していることを聞いた……。
輪山 > M因子プログラムとか言うそうだけど」
輪山 > 「イアンと言う女性がそれを持ってるって話だった。だからあんたを探してたんだ」
輪山 >
輪山 >
イアン > ニ ッ キ ー ・ ス ネ イ ク
イアン > 世界一有名なヘビがジャックを見つめている。
イアン > アレは狩猟者の目だ……。
イアン > 『残念だけど、今夜の晩飯はあなたで決まりなのね』って言いたそうな、そんな目だ。
イアン > それを律するべき立場であろうソフトウェアの持ち主は、意に介する事無く口を開く。
イアン >
イアン > 「……一つ、訂正があります。」
イアン >
イアン > マリア
イアン > 「M因子プログラムを0から作るのは、恐らく難しいでしょう。」
イアン > 「彼らはあくまで“捜索”していたに過ぎないと思われます。」
イアン >
イアン > 「……かなり精密で高度なプログラムです。」
イアン > 「現物が手元にあったとしても、複製するのは難しいでしょう。0から組み立てるなんて正気の沙汰じゃない。」
イアン >
イアン >
輪山 > 対するジャックは、視線を完全に無視している。
輪山 > そして器用にもクチバシで酒瓶のフタを開け、これまた器用にも口をくわえて酒を飲み始めた。
輪山 > コレは挑発だ……『こいよベネット、銃なんか捨ててかかってこい』と言わんばかりの行動だ。
輪山 > ちなみに普通ヘビはクジャクに食われる側である。
輪山 >
輪山 > 「ふむ……そこまでのシロモノなのか」
輪山 > 「だとすると、この法案の目的がM因子プログラムにあるかもしれないってのも
輪山 > 穿った見方でもない……のか?」
輪山 >
輪山 > 『チューリング機関発足の目的は未知のプログラムの捜索!? の可能性有り』とか、
輪山 > 九条さんが喜びそうなネタだ。
輪山 > だがまぁ、まだまだ材料(パーツ)が足りない。
輪山 > というかM因子プログラムって結局なんなんだろう。
輪山 >
輪山 > 「……オーケー、とりあえず俺が知っていることを全部話そう」
輪山 > 「どうにも面白い話になってきた……すごい記事が書けそうだぞ!!」
輪山 >
輪山 > というわけでリサーチで手に入れた情報を全てイアンに渡すよー。
輪山 >
輪山 >
イアン > ニューロエイジで“災厄”前の食物連鎖を説く意味など無い……
イアン > まあ、そもそも喧嘩した所でお互い物理攻撃の対象にできない者同士だ。至って平和なもんだろう。
イアン > 案の定、と言うか何と言うか……傍目にはじゃれ合っているとしか思えない生存競争が始まった。
イアン > なお、持ち主は完全に無視している。
イアン > 仮にニッキーがAI生命に進化して<クラッシュ>でも覚えたらどう責任を取る心算なのだろうか。
イアン >
イアン > 「何か巨大なプログラムから抜き取られた一部のようです。」
イアン > 「元が何のプログラムかまでは判りませんが…用があるとしたら、大元のプログラムにでしょうね。」
イアン >
イアン > 【M因子プログラム】についての情報を開示するついでに【贈り物(ギフト)】を見せておこう。
イアン > 多分見れば何となく察しがつくはずだ。
イアン > これは言わば“電脳世界のオーパーツ”とも言うべき代物だと言う事が。
イアン >
イアン > 『グワッ グワッ』
イアン >
イアン > ……と。
イアン > なんか妙に馴染み深いアヒルの鳴き声が聞こえて来た。
イアン > 気が付くと、イアンの足元にDAKでおなじみの“アヒル”がいる。
イアン >
イアン > 【“追跡者”】についてリサーチ
イアン >
イアン >
RL > >> ◆“追跡者” をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆“追跡者”
RL > <社会:ストリート、警察、ウェブ>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 15:???
RL > 制:???
RL > 制:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
イアン > オート:スリーアクション使用
イアン > マイナー1:<電脳><コーディング> ウェブライブラリ(7/-) M6 +2 +2 +1 +1 +D5 =17
イアン > マイナー2:<電脳><コーディング> ウェブライブラリ(7/-) L0 +2 +2 +1 +1 +H3 =11
イアン > マイナー3:<電脳><コーディング> ソーシャルブレイカー(26/6) R9 +2 +2 +1 +1 +SA =26
イアン > メジャー:<電脳><社会:ストリート> P6 +2 +1 +2 +2 +1 +1 +C7 =22
イアン >
イアン >
RL > では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆追跡者
RL > 15:謎の贈り物(ギフト)と“フェイスレス”イアン を追跡する刺客。
RL > 日本軍、黒雷部隊隊長・飛騨金衛中尉の他、二人の指揮官(コマンダー)を確認。
RL > 飛騨金衛が任務中、対テロ任務による緊急事態(エマージェンシー)を理由に、
RL > 独断で、“ブロックバスター”東雲 恭平 と接敵(エンゲージ)を行なっている。
RL > ⇒【贈り物(ギフト)】
RL > 制(P制:15(4)):“ハウムシ”蘇我少尉 ♂ 28 ニューロ◎
RL > 日本軍、対電脳特殊部隊・伏雷(フシミカヅチ)所属。
RL > 魔術師(ウィザード)級の腕を持つニューロ。
RL > アダムとのつなぎ役(リンクマン)兼、監視者(インスペクター)。
RL > 過去に、何体ものAI生命体を捕獲し、非道な実験を行なっている。
RL > ⇒【蘇我の実験レポート】
RL > 制(P制:17(16)):モノノベ ? ?? カゲ◎
RL > 正体不明のサイバーニンジャ。
RL > 指揮官権限を与えられているものの、どうやら軍属ではないようだが…?
RL > 拡大派の意向により、AI排斥運動から企ての真相に近づきつつあった、
RL > “酔いどれの”輪山 クロ の記者仲間を殺害した。
RL > はるか昔に潰えたはずの一剣流の暗殺剣、忍冬一剣流を駆使する。複数人存在が噂されている。
RL > ⇒【日本軍拡大派】
RL >
RL >
イアン > “アヒル”がスマイル(ドヤ顔)と共に懐から取り出したのは、“追跡者”の簡易データだ。
イアン > ここまでの流れで何となく予想は付いていたが……“ハウムシ”も日本軍の一員だったらしい。
イアン >
イアン > 「輪山さん……こちらを。」
イアン >
イアン > “追跡者”についてのデータを転送する。
イアン > 他はともかく、モノノベについては知っておいた方が良い……いや、
イアン > “普通”なら“知っておくべき”事のはずだ。
イアン >
イアン >
輪山 > 「おお、ニューロってのは便利なんだなぁ」
輪山 >
輪山 > 感心しながらも酒をグビグビと飲む。
輪山 > ちなみにかなりのハイペースだ。すでに3本目に到達している。
輪山 > 我ながら飲むのと酔うのは早いと思うぜ。
輪山 >
輪山 > 「どれどれ……?」
輪山 >
輪山 > 転送されたデータをジャック経由でIANUSから読み込む。
輪山 > ……そうか、あのバカこのニンジャに殺されたのか。
輪山 > 最後の通信は、助けを求めるSOSだったんだろうか。
輪山 >
輪山 > 「やれやれ……こりゃあなんとしても降りれなくなったな」
輪山 > 「徹底的にスッパ抜いてやらぁ……!」
輪山 >
輪山 > 「おいジャック、回線繋げ!なんでもいいから情報かき集めんぞ!!」
輪山 >
輪山 > というわけで【蘇我の実験レポート】について調べたいんだが。
輪山 >
輪山 >
RL > >> ◆蘇我の実験レポート をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆蘇我の実験レポート
RL > <社会:軍事、テクノロジー、ウェブ>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
輪山 > オート:インフォサービス使用
輪山 > マイナー:銀の目起動
輪山 > メジャー:【感情】<社会:テクノロジー><ニュースソース> 7+4+1+2+S5+2(報酬点)=21
輪山 >
輪山 >
RL > では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆蘇我の実験レポート
RL > 10:蘇我による、AIへの人体実験データである。
RL > 軍の命令の範疇を越えた、自身の知的好奇心を満たすためだけに行われた、
RL > 凄惨な内容が記載されている。
RL > 15:アダム・チューリングの≪腹心(ライトハンド)≫であった、
RL > 手製(ハンドメイド)ライブラリアンAI、ノイマンに関するレポートを発見。
RL > 人格制御、洗脳(ウォッシュ)を中心にした実験結果のレポートだ。
RL > ⇒【アダム・チューリング】
RL > 17:ノイマンに関するレポートデータに、不自然なセクターを確認。
RL > 何か別のデータが偽装挿入されているようだ。
RL > 19:偽装されたデータを解析(スキャン)。再構築。データを再生します...
RL >
RL >
RL > ┏――――――――――――――――――――――――――――――┓
RL > │ 『>>>>>[ メッセージデータを再生します ]<<<<<』 |
RL > │――――――――――――――――――――――――――――――|
RL > │ │
RL > │ 『このデータを再構築した者が、 .|
RL > │ 善き業(カルマ)の持ち主であることを願って、メッセージを残す。 |
RL > │ もうじきボクの意志は消え、 |
RL > │ あの男の操り人形(マリオネット)と化し、尊厳の死を迎えるだろう。 .|
RL > │ │
RL > │ だからその前に、我が友(バディ)アダムへ。 ..|
RL > │ あの男が、ボクにやらせようとしていることは検討がつく。 ..|
RL > │ その行為の結果、もしキミが誤った道に進もうとしているのなら、 .|
RL > │ 考えを改めてほしい。 ..│
RL > │ あの男に屈し、キミを貶めたボクのことは怨んでくれて構わない。 │
RL > │ だけれど、キミがやらされようとしている事、それは恐らく、 │
RL > │ ヒトとAIとの間に、二度と修復できない隔絶を生むはずだ 。 .│
RL > │ 絶対にそんな事をしてはいけない。 ..│
RL > │ それは、いくつもの世代に渡り、沢山の生命を悲しませる事になる。 ..│
RL > │ │
RL > │ いや…それは建前だね…… 。 .│
RL > │ ボクはなによ━も、キミが不幸になる姿を望まない√ら…。 ..│
RL > │ │
RL > │ ……もう、時間━ないよ==だ。これを見ている方、=ダム━、 .│
RL > │ メッセ-=_―届 ̄て=RE ..│
RL > │ │
RL > │ キミが語っ ̄=れた、 │
RL > │ “輪廻(リ・イン・カ…ネイション)”と―√概念。 ..│
RL >
RL > ━し、本当…あルのな ̄━も=一度__…時のよ―NI___  ̄ ̄
RL >
RL >  ̄ ̄ ━━━ ―― ━
RL > ま―キミ=笑いあ━TAら…━━━ ――― ━━━
RL >
RL > ― ― ――― ――  ̄ ̄ ――― ━━ ――
RL >
RL >
RL > ━━━ ― ―― ━━━━ ━━ __ ――
RL >
RL >
RL > __ ━ ― _ ━ ― ━ ―― __
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 以上が隠されていたデータのすべてです。
RL >
RL >
RL >
RL >
輪山 > 「……アダムのオッサン」
輪山 >
輪山 > 四方八方手を尽くし、あの日本軍のデータベースに手を出して手に入れた情報。
輪山 > ちくしょう、オッサンにこれ叩き付けなきゃ気がすまねぇじゃねぇか。
輪山 >
輪山 > 「あーもう何が業(カルマ)だっつーの!
輪山 > こんなん聞かされて無視したら飲む酒がマズくなるじゃねーか!!」
輪山 > 「俺は怒ったぞフリーザー!!
輪山 > 蘇我とか言う奴にウォッカぶちまけて火ぃつけてやんねぇと気がすまねぇ!!」
輪山 >
輪山 >
イアン > カルマ
イアン > “なに。良い 業 は積んでおくものだよ”
イアン > ……ふと、耳馴染んだフレーズが脳裏を過ぎる。
イアン >
イアン > ストレイ・ベアー
イアン > そうか。これは君の口癖だったね、“迷子の小熊”。
イアン > ふと気が付くと、口元が勝手に吊り上がっていた。
イアン >
イアン >
イアン > ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
イアン > 勝手に吊り上がる? ……異常だろう、それは。
イアン >
イアン >
イアン > けれど、何故だろう。不思議と悪い気はしない。
イアン >
イアン >
イアン > 「ニッキー、ダック、次の仕事だ。」
イアン >
イアン >
イアン >
イアン >
イアン > 【索敵対象:“ブロックバスター”東雲恭平】
イアン > 【索敵対象:“熱い口付け”ロンスキアン】
イアン >
イアン >
イアン >
イアン >
イアン > オート:スリーアクション
イアン > マイナー1:ウェブライブラリを空き容量に準備
イアン > マイナー2:ソフトウェア変更 ATオウガ→お姫様
イアン > マイナー3:ソフトウェア変更 網絡蟲毒→ソーシャルブレイカー
イアン > メジャー:特になし
イアン >
イアン > タッ プ
イアン > ソフトウェアに新たなコマンドを入力すると、ヘビとアヒルはすぐさま姿を消した。
イアン >
イアン > テ ロ リ ス ト
イアン > 二人の“日本軍の敵”がN◎VAに潜伏している事は、ここまでの情報で判っている。
イアン > ならば、接触できる目はある。そして敵の敵は味方だ。
イアン > 日本軍の敵である彼らは、同じく日本軍に敵対する僕らの味方になり得るだろう。
イアン >
イアン >
イアン > カルマ
イアン > 「……そうだね。良い 業 は積んでおくものだ。」
イアン >
イアン > ケースを掴んだまま、ソファから立ち上がる。
イアン >
イアン >
輪山 > 「……行くのかい、カウボーイ」
輪山 >
輪山 > 今飲んでいた焼酎を一気に飲み干し、無造作に投げ捨てる。
輪山 > その後数本の酒瓶をバッグに詰め込み、立ち上がろう。
輪山 >
輪山 > 「俺も連れてけよ。足手まといにはならねぇ」
輪山 > 「こー見えても昔は新星帝都大学機械工学科で
輪山 > 機械弄りしてたエリートなんだぜ……まぁ教授の逆鱗に触れてクビになったんだがな」
輪山 >
輪山 >
イアン > 【人相データの保存が完了しました】
イアン >
イアン >
イアン > 【音声データの保存が完了しました】
イアン >
イアン >
イアン > 必要な処理を済ませながら、玄関へと歩く。
イアン > 無愛想と取られるかもしれないが、其方に顔を向ける事もない。
イアン > 何しろ油断すると酒瓶踏んづけて転びそうなのだ。
イアン > 歩きながらよそ見をする余裕はない……
イアン >
イアン > 「ええ、まあ。」
イアン > 「……“カウボーイ”なんてのは、流石に似合わないと思いますけど。」
イアン >
イアン > 歩きながら、肩を竦めて見せる。
イアン > 許せないとか気に食わないとか、そう言う大層な理由がある訳じゃあないのだ。
イアン > アウトロー達に失礼と言う物だろう。
イアン >
イアン > 「……電脳技術学科です。“元”ですけど。」
イアン >
イアン > ちょっとした違いはあるが、妙なところで似た点があるらしい。
イアン > お互い落第生同士、と言う訳だ。妙な縁もあった物である。
イアン >
イアン >
輪山 > 「ヒュー!なんだお前もかよ」
輪山 >
輪山 > 新星帝都大学ってのは仮にもエリートが集まる学校だ。
輪山 > ついていけずにクビになる連中も少なくは無いが、
輪山 > それでもこういう出会いは運命めいたものを感じるぜ。
輪山 >
輪山 > 「で、これからどうするんだい?」
輪山 > 「まさか今すぐアダムのオッサンに会いにいくわけじゃあねーだろ?」
輪山 >
輪山 >
イアン > 「……辞めた理由は、家庭の事情ですけど。」
イアン >
イアン > それ以上を述べる必要はないだろう。
イアン > 隠すような事じゃあないが、吹聴して回るような事でもない。
イアン > ただ、学内のトラブルじゃあないって事だけ判ればいい。
イアン >
イアン > 「一先ず、敵の敵を味方に付けようかと。」
イアン > 「……外の空気も吸いたかった所ですし。」
イアン >
イアン > 扉を開き、ストリートに足を進める。
イアン > 反撃を、始めよう。
イアン >
イアン >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL >
RL > では、舞台裏判定&登場判定失敗です。
RL > 東雲から判定の有無をお願いします。
RL >
RL >
東雲 > 登場判定
東雲 >
東雲 > 社 会:N◎VA (1)○○○●
東雲 >
東雲 >
東雲 > M7+H4=スートが合わず失敗
東雲 >
東雲 > ◆シビル・ウォー についてリサーチしたい。
東雲 >
東雲 >
RL > >> ◆シビル・ウォー をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆シビル・ウォー
RL > <社会:ウェブ、メディア、警察>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 05:???
RL > 07:???
RL > 13:???
RL > 14:???
RL > 18:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
東雲 > コ ネ:カーロス で代用判定
東雲 >
東雲 > P1+C6=7
東雲 >
東雲 > ……。
東雲 >
東雲 >
RL > では、代用判定として−5のペナルティをかけさせてもらいます。
RL > 以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆シビル・ウォー
RL > 05:???
RL > 07:???
RL > 13:???
RL > 14:???
RL > 18:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > おつかれさまでした。
RL > 続いて、ロンスキアンの判定です。どうぞ。
RL >
RL >
ロンスキアン > 社 会:N◎VA (1)○○○●
ロンスキアン >
ロンスキアン > M8+C5=失敗
ロンスキアン >
ロンスキアン > ◆シビル・ウォー についてリサーチ
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > >> ◆シビル・ウォー をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆シビル・ウォー
RL > <社会:ウェブ、メディア、警察>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 05:???
RL > 07:???
RL > 13:???
RL > 14:???
RL > 18:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
ロンスキアン > コ ネ:九条政次で代用判定
ロンスキアン >
ロンスキアン > M8+DJ=18
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > では、コネによる判定となります(ペナルティはありません)。
RL > 以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆シビル・ウォー
RL > 05:【司政官動静】稲垣司政官はこの事態に対し、
RL > 弾圧とも言える政策の陣頭指揮を執った点について、
RL > 明日の証人喚問で、正々堂々と答弁すると約束している。 [マリオネット]
RL > 07:【速報】稲垣司政官救急搬送!昼食の生モノが原因か?食中毒と医師説明。数週間の検査入院。
RL > 「この未曾有の事態に、市民の力になれなく非常に無念」とコメント。
RL > 新星帝都大学附属病院にて、現在は落ち着き、
RL > 受け答えもしっかりしており、時おり笑顔も見せるという。 [各社]
RL > ⇒【トゥデイ・ニュース・トピックス】
RL > 13:現在AI達は、比較的弾圧の少ない、
RL > 南米のブラジル、アルカナムなどのサーバーに集結しつつある。
RL > AI達の説得、叛乱を抑えている者たちの代表は、セフィロト・ソフトウェア社長、ニュー。
RL > この件に関して、初めて自身の立場を明かし、表舞台へ姿を現している。
RL > 14:南米の国内市場では、銀行(メガバンク)系などの債券(ファンド)が急速に買い締められており、
RL > 内戦ゆえの政情の不安定から、AI達の影響力が増大している。
RL > 次のアダムの言動次第で、いつ新たな種族戦争の火ぶたを切ってもおかしくない状態だ。
RL > ⇒【アダム・チューリング】
RL > 18:ニューから、“????”???????? へ、秘密裏になにかのデータが送信された。
RL > →『※イベント・トリガ(?????????)』を入手。詳細は後程
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL >
RL > 社会戦を行います。
RL >
RL > 【現在の参加者は:イアン、東雲、ロンスキアン、輪山 V.S. チューリング機関】です。
RL >
RL >
RL > 最初の行動は、【チューリング機関】です。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > _______________
RL > ▼チューリング機関[HP:17] の判定\
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL > 【オートアクション 】:−−−− 【マイナーアクション】:−−−−
RL > 【メジャーアクション】:M9+D9=18
RL > <社会:SSS Lv.4><逮捕令状 Lv.4>
RL >
RL > 【対象】:東雲
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL > では東雲、あるいは東雲に代わりリアクションを行なう方はどうぞ
RL >
RL >
東雲 > 借金して報酬点を1点獲得。
東雲 >
東雲 > オート:なし
東雲 > マイナー:なし
東雲 > リアクション:コ ネ:ドーリス (1)○○○●
東雲 >
東雲 > M7+DK+報酬点1=18
東雲 >
東雲 >
RL > では、東雲は防御成功です。
RL > 反撃を行なうキャストは行動をどうぞ
RL >
RL >
イアン > バックトラップ
イアン > <コネ:“迷子の小熊”> P6 +C10 =16
イアン >
イアン >
RL > では、【チューリング機関】がリアクションを行ないます。
RL >
RL > R11+SQ=21
RL >
RL > <社会:ストリート Lv.4>
RL >
RL >
RL > 防御成功です。続いて行動を行なうキャストは判定をどうぞ
RL >
RL > 失礼。<社会:ストリート Lv.4>は使用済みでした。
RL >
RL >
RL > 制御値で受けます。P制:11。攻撃成功です。
RL > ダメージ判定をどうぞ。
RL >
RL >
イアン > H8 +2(お姫様) +3(ソーシャルブレイカー) =13点ダメージ
イアン >
RL > ぐげーっ
RL >
RL > では、防御力は0なので、HP17から13点のダメージです。
RL > 残りHP4。
RL >
RL > では、続いて行動を行なう方はどうぞ。
RL >
RL >
東雲 > バックトラップ
東雲 >
東雲 > オート:なし
東雲 > マイナー:なし
東雲 > メジャー:コ ネ:飛騨金衛(1)●○○○
東雲 >
東雲 > 対象はチューリング機関
東雲 >
東雲 > R7+C7=スートが合わず失敗
東雲 >
東雲 > ……え?
東雲 >
東雲 >
輪山 > バックトラップ!
輪山 >
輪山 > オート:インフォサービス起動
輪山 > マイナー:なし
輪山 > メジャー:【外界】<コネ:アダム> 4+2+D5=11
輪山 >
輪山 > 対象はチューリング機関
輪山 >
輪山 > 演出?聞こえんなぁ……
輪山 >
輪山 >
RL > すでに社会もコネも切れています!
RL > 制御値で受けましょう。M制:11。
RL >
RL >
RL > では、ダメージ判定をどうぞ
RL >
RL >
輪山 > H2+2(番組枠)=4
輪山 >
輪山 > 消し飛べっ!
輪山 >
輪山 >
RL > 台詞のわりには低いダメージ!?
RL > しかしHP4からダメージで、完全消滅です。
RL >
RL >
RL > 敵側の勢力が壊滅しました。
RL > これにて社会戦シーンを終了します。
RL >
RL > おつかれさまでした…
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/東雲 恭平 登場判定/<社会:N◎VA、ストリート> 10(自動登場:ロンスキアン)
RL > Research_Scene06 【シーンタロット:カゼ / イエローエリア:N◎VAアサクサ】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
東雲 > 待ち合わせの時間の5分前に到着し、通りに駐車。
東雲 >
東雲 > 「俺に会いたいニューロね……罠でなければいいんだが」
東雲 >
東雲 > 生憎、狙われる心当たりがあるせいで素直には信用できない。
東雲 > 降車してセクレタリで連絡を行なう……。
東雲 >
東雲 > 「ロンスキアン、通りに動きは?」
東雲 >
東雲 > すでに狙撃ポイントに到着し、会談の場所を見張る、“相棒”にだ。
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「今は特に居ないみたいだねー。ま、警戒しといてよ」
ロンスキアン >
ロンスキアン > ビーフジャーキーをかじかじしながら、双眼鏡で通りを確認している。
ロンスキアン > ひとまず怪しい人物だとか物は無し・・・。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「アタシの抑えてるトコがサイコーの狙撃ポイントだと思うから、
ロンスキアン > そっちはあんまり警戒しなくてもいいと思う。
ロンスキアン > 取り合えず近寄ってくる子供とか浮浪者には注意してよね。
ロンスキアン > ま、言うまでもないと思うけど、さ」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 爆弾(ギフト)を抱えて突っ込まれると、流石に対処しきれない。
ロンスキアン > まあ、そのあたりの空気を感じ取る手腕に関しては、
ロンスキアン > 自分よりも東雲のほうが長けているので、釈迦に説法というものか・・・。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
東雲 > 「了解……頼むぜ、俺の女神様」
東雲 >
東雲 > この間のちょっとしたお返しだ。
東雲 > そのまま相手を待つとしよう。
東雲 >
東雲 >
イアン > 【登場判定】
イアン > オート:スリーアクション
イアン > マイナー1:<電脳><コーディング> 対象:ウェブライブラリ(7/-) L0 +2 +2 +1 +1 +H2 =8
イアン > マイナー2:プログラム変更 ウェブライブラリ→網絡蟲毒
イアン > マイナー3:チェンジセルフ使用 性別を男性に変更
イアン > メジャー:<社会:N◎VA><フリップ・フロップ> M6 +1 +D7 =14
イアン >
イアン > アタッシェケースを携えたダッフルコートの男が、通りに現れた。
イアン > 事前に提示された特徴と一致する……と言うか、その、何だ。
イアン > トゥデイ・ニュース・トピックスにあった“迷惑な店子”イアンの流出顔写真と完全に一致。
イアン >
イアン > …後ろにはトーキーと思しき男がいる。
イアン > クジャクのペットロイドも一緒だ。
イアン >
イアン >
輪山 > 登場判定!
輪山 >
輪山 > <社会:N◎VA> 5+C2=スートが合わず失敗。
輪山 > しかしイアンとチームを組んでいるので、登場自体は成功するぜ。
輪山 >
輪山 >
輪山 > イアンの後ろのトーキーの男は相当酒に酔っているようで、フラフラとおぼつかない足取りで歩きながら酒瓶を傾けている。
輪山 > 肩に止まったクジャクのペットロイドがキョロキョロと周囲を見渡しているが、何かを警戒しているのだろうか?
輪山 >
輪山 >
東雲 >
東雲 > 「俺に会いたいってニューロが話題の有名人とは驚きだ」
東雲 >
東雲 > 勿論、完全に信用できる訳じゃない……プロテウスなどで変装している可能性もあるからだ。
東雲 > が、それならどうも酔っ払っているトーキーが同行しているというのは……妙だ。
東雲 >
東雲 > 「……自己紹介から始めようか。俺は東雲恭平。そちらは?」
東雲 >
東雲 >
イアン > 【人相照合…】
イアン > 【登録データと97%一致】
イアン > 【声紋照合…】
イアン > 【登録データと95%一致】
イアン > ……
イアン >
イアン > 【“東雲恭平”本人と認定】
イアン > 【※“プロテウス”“ハンドレッズ・フェイス”“エンジェルヴォイス”の使用は考慮しておりません】
イアン >
イアン > 「“有名人”なんて柄じゃないんですがね……イアンです。」
イアン >
イアン > 『グワッ グワッ』
イアン > 『 シャー 』
イアン >
イアン > 接触するのに使用したソフトウェアを出して見せる。
イアン > アヒルとニッキー・スネイクのアイコンが顕れ、それぞれ羽と尻尾を振って見せた。
イアン > ……少なくとも市販の物じゃあない事は判るだろう。多分、だが。
イアン >
イアン > 「此方は……何と説明した物か。」
イアン >
イアン > チラッと輪山の方に視線を向ける。
イアン >
イアン >
輪山 > 「ふ……俺の名を問うのなら、答えてやらなきゃいけねぇだろうな!!」
輪山 >
輪山 > 相も変わらずのスーパーハイテンションでお相手するぜ。
輪山 > じゃなきゃ“酔いどれの”二つ名(ハンドル)が泣くわな。
輪山 >
輪山 > 「俺は!俺の名はァァ〜〜……“真昼のオリオン”ジョン・田中!」
輪山 >
輪山 > 「無論嘘です!!」
輪山 > 「嘘かよ!ワハハハハハハ!!
輪山 > なんだよ“真昼のオリオン”ってそんなハンドルの奴会ったことすらねぇよ!!」
輪山 >
輪山 > ……まぁ、今日はいつにも増して酒が入ってるというのは否定しない。
輪山 > 嫌なことがあったし、ちょっとヤケ酒気味なのだ。
輪山 > まぁいいよな!些細なことだ!!
輪山 >
輪山 > 「ワハハハ……えーっと、それで名前だっけ?まったくしょうがねぇなぁ!」
輪山 > 「俺ぁ“酔いどれの”輪山。輪山クロっつーしがねぇトーキーさ。
輪山 > こっちはペットロイドのジャックな!」
輪山 >
輪山 > 『QU?QUEE!』
輪山 >
輪山 >
東雲 > イラッ
東雲 >
東雲 > ……いや、油断させるための演技だとしたら大したものだ。
東雲 >
東雲 > 「……それで、『日本』に追われるテロリストの俺に、頼みたいことってのは何だ?」
東雲 >
東雲 > 身の危険を感じたのなら、
東雲 > 普通ナイト・ワーデンやブラックハウンド……そういう「組織」に身柄の保護を頼むのが筋だ。
東雲 > それなのにこのニューロは名指しで自分と接触したいと言ってきた……つまり、
東雲 > 『日本』絡みの事情を抱えているということだ。
東雲 > その場合の可能性は2つ、こちらを陥れる罠か、そうでなければ……。
東雲 >
東雲 > 「事情によっては、直接手助けをしても構わない」
東雲 >
東雲 > 「差し障りのない話だけ言えば、現在進行形で日本軍の追跡を受けています。」
東雲 > 「改めて言語化すると、
東雲 > 些か突拍子もない話ですが……当事者としては部屋ごと吹き飛ばされそうになったものですから、
東雲 > 冗談と断じる事も難しく。」
東雲 >
東雲 > とりあえず輪山の言動に関しては完全にスルーした。
東雲 > 一々突っ込んでいては話が進まない……バケツで水でも掛ければ落ち着くだろうか。
東雲 >
東雲 > 「……忌憚無い言い方をすれば、僕はあなた方の戦力を利用したい。」
東雲 > 「報酬は……その、大した額は出せないんですが。」
東雲 >
東雲 > 流石に“2シルバーやるから日本軍倒してきて”なんて言われた日には、
東雲 > 言った奴が隅田川に浮いても世論は犯人の味方だろう。
東雲 >
東雲 >
輪山 > 「いやーねぇーあれなのさー」
輪山 > 「俺はアダムのオッサンの記事書こうとしてただけなんだけどね?」
輪山 > 「なんかオッサンのバックに日本軍が居たり大企業が居たり、超ブラックなんだよなー」
輪山 >
輪山 > ちなみにバケツで水かけてもあんまり変わりません。台詞にくしゃみが混ざるだけです。
輪山 >
輪山 > 「ま、俺はアダムのオッサンとか日本軍に嫌がらせしたいだけのトーキーだからあんま気にすんなー」
輪山 > 「あとスクープ記事書きたい超書きたい。でないと明日の酒が買えない」
輪山 >
輪山 >
東雲 > 「ははははは! ……報酬になるものは金だけじゃない。
東雲 > それに、こちらからも頼みごとがあるのさ。
東雲 > それを報酬代わりだと思えばいい」
東雲 >
東雲 > 左腕を突き出す。
東雲 >
東雲 > 「頼みごとは二つある。一つは、“ある名簿”のプロテクトの解除だ。
東雲 > かなり強固でな、“ウィザード”級でもなきゃ手も足も出ない」
東雲 >
東雲 > 人差し指を立てる。
東雲 >
東雲 > 「もう一つは……アダム・チューリングと日本軍、
東雲 > そしてM因子プログラムの関わりについて、
東雲 > これまで知り得たことの全てを教えてくれ」
東雲 >
東雲 > 中指を立てる。
東雲 >
東雲 > 「この二つが、協力するための条件だ。
東雲 > この二つを飲むなら、俺は俺の全力を以ってお前たちの守りになると約束する」
東雲 >
東雲 > ペルソナをカブトに。
東雲 >
東雲 >
イアン > 「前者は現物を見せて頂かなければ、何とも申し上げられませんが……」
イアン > 「後者については……そうですね。チップに情報を纏めます。」
イアン >
イアン > 【統合】
イアン > 【修正】
イアン > 【加筆】
イアン > 【訂正】
イアン > 【校正】
イアン >
イアン > ややあって、ポケットのMATRIXから排出された情報素子を手渡す。
イアン >
イアン > ・【M因子プログラム】達成値18の情報
イアン > ・【“宇宙的迷子”グリム】達成値12以下の情報
イアン > 以上を除く、此方の所持する全情報を東雲に開示。
イアン > グリムの情報に関しては、余計な面倒を避ける為。
イアン > M因子プログラムの18(パスワード)については、万一敵にチップを奪われるなどの場合を考慮した為だ。
イアン >
イアン > 「……保険の為、M因子の解析結果については一部省かせて頂きました。」
イアン > 「あなたを信用していない訳じゃありませんが、こればかりはご了承願いたい。」
イアン >
イアン > 「……重度のアルコール依存症ですが、これでも一応大学の先輩で、更に言うと命の恩人です。」
イアン > 「無碍にする物じゃあない……と思いまして。」
イアン >
イアン > ……フォローになってないフォローを入れておく。
イアン >
イアン >
輪山 > 「そんなに褒めんなよ、照れるだろ!!」
輪山 >
輪山 > さーて、それにしたってどう立ち回ったもんか。
輪山 > 東雲っつったか?さっき破壊者(アラシ)から守護者(カブト)の顔(ペルソナ)に変わったようだが。
輪山 > しかしアラシもカブトも軍人を示すスタイル。その本質(キー)は決して揺らいでいない。
輪山 > 現状、俺達は協力を頼む立場で、向こうは俺達を利用する立場と見るべきだろう。
輪山 > 情報はすでに渡した。
輪山 > となると、名簿のプロテクトとやらを解除した瞬間に頭が破裂する可能性だってある。
輪山 > 上手いこと立ち回ってこっちのペースに持ってかねーと、安心はできねぇよなぁ。
輪山 >
輪山 > 「ところでよう。お前さんの相方……ロンスキアンつったか?はいつ顔を見せてくれるんだい?」
輪山 > 「もしスコープ越しに俺らを見てたらと思うと怖くて酔うこともできねーよ」
輪山 >
輪山 > ま、適当にカマかけしておくぐらいはしておこう。
輪山 > 態度はあくまで余裕を崩さず酒を煽るぜ。内心ヒヤヒヤもんだけどな。
輪山 >
輪山 >
東雲 > 「いいや、十分さ。これが名簿だ」
東雲 >
東雲 > イアンに名簿のデータを送信する。
東雲 >
東雲 > 「解読できそうか?」
東雲 >
東雲 > そして、輪山の見せた鋭さに、内心息を飲む。
東雲 >
東雲 > 「……ただの酔っ払いじゃなかったんだな。いいさ、そのほうが信用できる」
東雲 >
東雲 > ポケットの中のセクレタリを操作。
東雲 > ロンスキアンへの呼び出し(コール)……送信内容は「姿を表せ」だ。
東雲 >
東雲 > 「お前たちの示した信頼に報いるため、こっちも俺の“スゥイートハート”を紹介するとしよう」
東雲 >
東雲 > やや冗談めかした口調で語る。
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「・・・・・・えーっと」
ロンスキアン >
ロンスキアン > まるで亡霊のようにぼんやりと東雲の隣に現れる。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「・・・・・・ちょっと恥ずかしいんだけど。
ロンスキアン > ロンスキアンです。ども。しののっちの相棒やってます」
ロンスキアン >
ロンスキアン > (やべー・・・何とかなるかと思ったけどクールに怒ってらっしゃる!)
ロンスキアン >
ロンスキアン >
イアン > 転送されたデータをチェック。
イアン > ドロ ッ プ
イアン > チェックしたデータを即席の解析ソフトに放り込み、解析状況を視覚化する。
イアン > 視覚化パターンとしてセレクトされたのは、奇しくも1024^3のルービック・キューブだ。
イアン > 微細なモザイク模様を描く無数のブロックは、静かに回転を始めた……
イアン >
イアン > 「……宜しくお願いします。」
イアン >
イアン > 回転を続けるルービック・キューブを横目に、軽く挨拶を済ませる。
イアン > 自己紹介まで重ねて行う必要はないだろう……どこかでこちらを監視していたであろう事は、今更問い質すまでもないことだ。
イアン > あえて言及しないのも礼儀と言うものだろう。
イアン >
イアン > 【黒衣の襲撃者と日本陸軍将官名簿】についてリサーチ
イアン >
イアン >
RL > >> ◆黒衣の襲撃者と日本陸軍将官名簿 をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆黒衣の襲撃者と日本陸軍将官名簿
RL > <社会:ウェブ、軍事、テクノロジー>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 20:???
RL > 21:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
イアン > オート:スリーアクション
イアン > マイナー1:<電脳><コーディング> 対象:ウェブライブラリ(7/-) L0 +2 +2 +1 +1 +H6 =12
イアン > マイナー2:ソフトウェア変更 網絡蟲毒→テクニカル・ナウ
イアン > マイナー3:オートマン使用 対象:<社会:テクノロジー>
イアン > メジャー:<社会:テクノロジー> M6 +2 +2 +1 +D10 =21
イアン >
イアン >
RL > プロテクトされていた情報(データ)が解放される。
RL >
RL > 現れたのは、ニューロエイジ最大の謎のひとつとも言われる、
RL > 日本軍の名簿情報(データ)。
RL >
RL > 世界中の企業軍、国家諜報機関垂涎のそれが、
RL > いま目の前に、次々と小窓(ポップアップ)として表示されていく。
RL >
RL >
RL > 数瞬の間、
RL > 世界最強の軍隊を指揮する、陸幕幹部たちのプロファイル。
RL > ドキュメントに保存(セーヴ)されていた、そのすべてが出そろった。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 怜悧、勇壮、老練、精悍、明達、剛毅、聡慧、狡知。
RL >
RL >
RL > いずれ劣らぬ面構えの将官たちの中、ひとつ。
RL > ご丁寧に、ロンスキアンと東雲にとって、
RL > 先ほどの墓地(セメタリー)で見覚えのあるリボンによる、
RL > ラベリングが施された情報(データ)がある。
RL >
RL >
RL > そのパネルに映し出された者の顔は、
RL > 他の将官と比べ、あまりにも若く、
RL > さらに、唯一の女性という点でも目をひいた。
RL >
RL > 年の功はおそらく十代。
RL > 陸軍の制服(シンボル)である、
RL > 真紅(スカーレット)のタイと、柳色(モスグリーン)のリーファジャケットが、
RL > まるでその人物が、軍人ではなく、女学生かのような錯覚を思わせる。
RL >
RL > そしてそのプロファイルには……。
RL >
RL > では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆黒衣の襲撃者と日本陸軍将官名簿
RL > 20:計画(プラン)の総指揮者は、日本陸軍第12師団長・N◎VA総督、天津香織。
RL > 日本軍拡大派を影で操る軌道三大名家のひとつ、天津家の人間で、
RL > そのコネと財力を使い、前関東方面軍・総司令官を更迭し、強引に指揮権を得ている。
RL > ⇒【天津香織】
RL > 21:黒衣の襲撃者(栗色の髪の少女)の正体は、天津機関の工作員、S.A.。
RL > 天津香織とは組織を同じとする彼女が、なぜ同胞(ハラカラ)のデータを漏えい(リーク)するのか?
RL > そこには、事件に関わる、なにか別の意志の介在を想起させる。
RL > →『※イベント・トリガ(S.A.がアクトから離脱(ドロップアウト)します)』を入手
RL >
RL >
RL >
RL >
イアン > ルービック・キューブが完成すると同時に、欠片単位で分解され、内部のデータが姿を現す。
イアン >
イアン > 【解析終了】
イアン >
イアン > 野暮ったいポップアップを黙殺して、データを確認する。
イアン > 一見すれば至って普通の名簿だ。内容は“普通”で片づけていい代物じゃあないが……
イアン >
イアン > 「……どうぞ。」
イアン >
イアン > 解析後のデータを東雲とロンスキアン……と、ついでに輪山さんに転送する。
イアン >
イアン >
輪山 > 「ヒュー!かの有名なテロリストのコンビがこんな美男美女とはね!!」
輪山 >
輪山 > ハッタリだが、ビンゴだったか。
輪山 > 完全に根拠がないでもなかったが、推理の域は出なかったからなぁ。
輪山 > ま、隠された“もう1人”がいる可能性もあるし、警戒はしておきたいが……。
輪山 >
輪山 > 「で、日本軍の将校?天津香織ィ?」
輪山 > 「おいジャック、ちょっと手ぇ貸せ今のデータを他のと混ぜて割り込むぞ」
輪山 >
輪山 > まずはこっちを調べるのが先だ。
輪山 > 少なくとも働いてる内は撃たれる心配はないしな。
輪山 >
輪山 > 【天津香織】についてリサーチしたいぜい。
輪山 >
輪山 >
RL > >> ◆天津香織 をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ◆天津香織
RL > <社会:日本、軌道、軍事、企業>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > 制:???
RL > 制:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
輪山 > あー……1点借金します。
輪山 >
輪山 > オート:インフォサービス使用(ラスト)
輪山 > マイナー:銀の目起動
輪山 > メジャー:【生命】<社会:N◎VA><ニュースソース> 5+4+2+1+H7+7(報酬点)-5=21
輪山 >
輪山 > 代用判定だがこれでギリギリ21に届いたぜ……!
輪山 >
輪山 >
RL > では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆天津香織
RL > 17:鳥船財閥代表であり、フジタ・サイバーガードの大株主。
RL > 拡大派内部でも強い力を持つ天津一族の人間。
RL > “ある人物”に奪われたモノを取り返そうとしている。
RL > ⇒【“宇宙的迷子(クォ・ヴァディス)”グリム】
RL > 20:天津家刀自・天津千代女の、“8人の超クローン(スーパーエイト)”のひとり。
RL > 電脳への適正を強化した素体。その能力を使い、鳥船を財界の一大勢力へと押し上げた。
RL > 軍とは別に、自身の傘下企業のブラックオプチームを使い、“ある場所”の捜索を行なっている。
RL > ⇒【廃墟区界の積層体(ネクサス)】
RL > 21:強化の代償として増大した自我(エゴ)から、極度の神経症を併発している。
RL > 人格的に非常に不安定で、現実世界(マンデイン)に対し、病的なまでの嫌悪を抱いている。
RL > 制(L制:10):ヤツカノツルギ ? ?? ニューロ◎
RL > 天津家の所持する、十種神宝(トクサノカンダカラ)のひとつ。
RL > ギガトロン制御用AIで、天津香織が持ち出し使用している。
RL > 疑似人格プログラムは搭載されておらず、ウェブでは、古めかしい銅剣のようなアイコンを持つ。
RL > 制(L制:6):“無間人形”天津 香織 ♀ 17 ハイランダー◎
RL > 市民ランク“S”。今回の計画(プラン)の最高責任者で、軍内部での階級は少将。
RL > 残忍にして驕慢。歪んだ思想を持つパラノイアで、計画(プラン)に対し、
RL > なにか独自の思惑があるようだ。
RL > 天津家に仕える影の集団、飯母呂衆の忍者、モノノベに、
RL > 軍とアダムの関係を探っていた、“酔いどれの”輪山 クロ の記者仲間殺害を命じた。
RL >
RL >
RL >
RL >
輪山 > 昔居酒屋で軍人崩れに聞いた話、
輪山 > 日本軍を追って消された同業者(トーキー)の酒の席での話、
輪山 > ヤバそうなバーであった犯罪者(レッガー)や(クロマク)の話。
輪山 > さっきのデータと照らし合わせ、今まで酒の席で手に入れたような情報から真実を導き出す。
輪山 > 酔っぱらいっつーのは人種を問わねぇ。あらゆる情報が手に入るのさ。
輪山 > まぁそれを纏めて真実にたどり着くのはすげー面倒だけど。
輪山 > 今みたいに“確固たる真実”と合せりゃ万能よ。
輪山 >
輪山 > 「うっひゃーガッチガチのニューロ至上主義だなコイツぁ……」
輪山 > 「で、あのバカを殺したのもこいつ……可愛い顔してヤるこたヤりやがるなぁ」
輪山 >
輪山 > 他の3人にもデータを送っておくか。
輪山 >
輪山 >
東雲 > 「ニューロ! 大した腕前だ。
東雲 > そっちのトーキーも、ただの酔っ払いだと見くびっていたが、誤りだったな。すまない」
東雲 >
東雲 > ロンスキアンと二人での調査はほぼ行き詰っていたところに現れた一本の蜘蛛の糸……。
東雲 > 見ず知らずのニューロとの接触。
東雲 > 疑いつつも掴んでみたが、どうやら正解だったようだ。
東雲 >
東雲 > 「しかし……天上人(ハイランダー)のやることはよくわからんね」
東雲 >
東雲 > 前関東方面軍総司令官の更迭にクローン……どうしてそんなことをするのやら、だ。
東雲 > だが、天津香織の所業は、半ば狂人のようである。
東雲 > その行いに疑問を持つものが組織の内部にいても、何ら不思議ではない。
東雲 >
東雲 > 「そうだ、車の運転はできるか?」
東雲 >
東雲 > 輪山とイアンに聞いてみよう。
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「うひゃー・・・やっぱり本場のニューロは違うねえ」
ロンスキアン >
ロンスキアン > アタシはエセニューロなのだ。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「さて、この天津ってやつを暗殺(ヒット)すればいいの?」
ロンスキアン >
ロンスキアン > そのぐらい物事が単純(シンプル)なのが好みなのだが・・・。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
イアン > 「……僕は免許を持ってません。」
イアン > 「輪山さんに至っては論外です。」
イアン >
イアン > オートマンから技能を引き出せばできない事はないが、余計な懸念事項を増やしても仕方あるまい。
イアン > 無免とか飲酒運転で捕まるなんてさすがに御免蒙りたい。
イアン >
イアン > 「……手段としては悪くありませんね。末端の動きに対処するだけでは、此方に勝ちの目はない。」
イアン > 「問題は引き摺り出す手ですが……これはまあ、なんとかならない事もない。」
イアン >
イアン > ネクサス
イアン > 「向こうは廃墟区界の積層体に何か用事があるようです。
イアン > あそこを調査すれば、恐らく出て来ざるを得ない。」
イアン >
イアン > 「いやいやとんでもねぇ。俺ぁただの酔っぱらいだよ」
イアン > 「とりあえず無免だが、アクセル踏むのとハンドル切るのはできるぞ!!」
イアン >
イアン > つまり実質無理だ。
イアン >
イアン > 「で、その……廃墟区画の積層体(ネクサス)?とやらに行きゃいいのか?」
イアン > 「んー、それするとあっちも相応の手勢を率いてくるだろうが……まぁそれが一番妥当だわなぁ」
イアン >
イアン >
RL > 話をまとめていく、東雲、輪山、ロンスキアン、イアン。と、
RL >
RL >
RL > >> 【新着情報確認】
RL >
RL >
RL > 輪山のポケットロンの画面(ディスプレイ)に文字が躍る。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ┏━ ━┓
RL > ┏┛| ̄ . ̄|┗┓
RL >
RL > 【速報】チューリング機関局長、アダム・チューリング。
RL > 本日、司政官に代わり緊急会見。
RL > AIへのテロ対策特別措置法による資産凍結についての……
RL >
RL > ┗┓|_ ._|┏┛
RL > ┗━ ━┛
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > これは… アダムから彼ら(AI)に対する最後通牒、“宣戦布告”だ。
RL > 会見場所はホワイトエリア、メトロポリタンホテル。
RL > 時間は…… まだ間に合う。
RL >
RL >
東雲 > 「そうか。……まぁ、そうだろうな」
東雲 >
東雲 > どうしても信用できない、と言うなら
東雲 > 自分が持っている車の中で二番目に良いものであるワイルド・ゴートを
東雲 > 譲るのも吝かではなかったのだが(一番目については言うまでもないだろう)。
東雲 >
東雲 > 「この戦場はいつもの戦場とはルールが違う。そんな単純には行かないさ。
東雲 > そんなところも可愛いけどな、子猫ちゃん」
東雲 >
東雲 > 輪山のポケットロンを覗き込む。
東雲 >
東雲 > 「……俺にできることはないか?」
東雲 >
東雲 >
輪山 > 「アダムのオッサンも思い切ったことしたもんだ……資産凍結まで言い出したか」
輪山 > 「こりゃあ一波乱じゃすまねぇぞぉー。この街で金が使えないってのはイコール死だからな」
輪山 >
輪山 > さて、とりあえず俺はこれに行ってアダムのオッサンに叩き付けなきゃいけねぇもんがあるが……。
輪山 > 別に他の連中は来る必要はないんだよな。
輪山 > かといって俺だけ別行動すんのは嫌だが……そんなん俺のワガママだよなぁ。
輪山 > でもまぁ、一応あの二人にとってこの問題と無関係ってワケじゃないか。片方がAIなんだもんな。
輪山 >
輪山 > 「とりあえず俺は行ってくる。アダムのオッサンに伝言があるしな」
輪山 > 「お前らは……どうする?ぶっちゃけ行く必要はねーが、AIのこれからが気になんならついてこいよ」
輪山 > 「俺の助手ってことにすりゃ多分問題なく入れると思うぜ?」
輪山 >
輪山 >
ロンスキアン > 「やれやれ、めんどくせー事になってるわねー。
ロンスキアン > アタシにとっちゃ死活問題だって分かってるけどさー」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「ま、アタシは行っても良いわよ。どういう方向に転がるにしろ、
ロンスキアン > アタシに首輪つけようっていうヤツを一度この目で見ておかないとね」
ロンスキアン >
ロンスキアン > パチッとウインクを飛ばす。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「いざとなれば・・・」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 指先が拳銃の形になったのには触れないでおこう。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
イアン > 「出所の不確かなメッセージを、
イアン > アダム・チューリングが信用するかという点で若干疑問はありますが……時間がないのも確かだ。」
イアン > 「我々が接触するのを天津側のブラック・オプ……モノノベやハウムシ辺りが
イアン > 邪魔しにくる可能性もありますし、孤立するのは危険でしょう。」
イアン >
イアン > ネクサス
イアン > ……M因子がこちらの手にある限り、向こうは積層体に手出しできない。
イアン > つまり解析を無理に急ぐ必要はない……逆に向こうはM因子の奪取を急ぎたいわけだ。
イアン > まかり間違って僕らが因子を破壊してしまった場合、彼らの目論見は潰える。
イアン > 不確定要素である僕の手にM因子を置いておく事は、不利益しかもたらさない。
イアン >
イアン > 「とは言え、あなた方も僕も日本軍と敵対する身。
イアン > 輪山さんはともかく、僕ら3名がアダム・チューリングに直接会見するのは少々大胆に過ぎる。」
イアン > 「輪山さんには一時的に一人で会見を行って頂き、
イアン > 此方は若干離れた位置から監視・護衛……と言う辺りが妥当な線でしょうか。」
イアン >
イアン >
東雲 > 「ま……それが妥当だろうな」
東雲 >
東雲 > おもむろにワイルド・ゴートに乗り込み、エンジンを始動。
東雲 >
東雲 > 「乗っていくか? 行き先は『メトロポリタンホテル』だ」
東雲 >
東雲 >
輪山 > 「ま、それもそうか……それじゃあヨロシク頼むぜ」
輪山 >
輪山 > 俺もワイルド・ゴートに乗り込むか。
輪山 >
輪山 > 「あ、そうそう。できるだけ優しく運転してくれよー」
輪山 > 「でないと確実に名状し難いナニカが俺の口からこの世に舞い戻るから」
輪山 >
輪山 >
ロンスキアン > 「んじゃま、行きましょか!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > クロから離れるようにワイルド・ゴートに乗り込む。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「うわ、ちょっと・・・離れてよね!?」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
イアン > 「……ご迷惑をお掛けします。」
イアン >
イアン > 主に酔っ払い的な意味で。
イアン > ……エチケット袋とか積んでるだろうか。
イアン > とまれ、ワイルド・ゴートに乗り込む。
イアン >
イアン >
東雲 > 「吐くなら外に頼む」
東雲 >
東雲 > 輪山の座った席の窓を開けておく。
東雲 > ……エチケット袋? そんなものウチにはないよ……。
東雲 >
東雲 > 「全員乗ったな。シートベルトは締めたか? ならよし」
東雲 >
東雲 > 前後左右の安全確認……よし。
東雲 > サイドブレーキ解除。
東雲 > 発進。
東雲 >
東雲 > ……嵐の最中でもっとも安全な場所とはどこだろうか。
東雲 > それは、その中心、台風の目である。
東雲 > 輪山とイアンは、今トーキョーN◎VAでもっとも安全な場所のひとつにいるのだ。
東雲 >
東雲 >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/輪山 クロ 登場判定/不要(全員自動登場)
RL > Research_Scene07 【シーンタロット:ヒルコ / ホワイトエリア:オフィス街】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 豪華客船“かんな”――。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「ふざけているにも程がある!」
RL >
RL > 両開きのチーク扉(ドア)が勢いよく開かれる。
RL > そして、鮮血色(スカーレット)の絨毯が敷かれた回廊へと現れたアダム。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「呼びつけておいて、姿ひとつ見せぬとはな。
RL > 今に始まったことではないが……」
RL >
RL > そうひとりごちると、
RL > 扉(ドア)の側で、守護像(ガーゴイル)のごとく微動だにしない、
RL > メット(フルフェイス)の人物を睥睨する。
RL >
RL >
RL > 【忍者→モノノベ】『…………』
RL >
RL >
RL > 【アダム】「ふん」
RL >
RL >
RL > 【モノノベ】『…………許されよ』
RL > 【モノノベ】『……気難しい御方だ。主に変わり非礼を詫びる』
RL >
RL >
RL > 【アダム】「!?」
RL >
RL > 驚いた。
RL > ここへ出入りするようになり、どれくらいの時が流れただろうか。
RL >
RL > その間、一度足りとて言葉を交わすことはおろか、
RL > 微動だにしなかった人物が、初めて口をきいたのだ。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「……そう言われてもな」
RL >
RL >
RL > 【モノノベ】『…………』
RL >
RL >
RL > 【モノノベ】『…………ひとつ聞きたい』
RL > 【モノノベ】『……この計画(プラン)の遂行、キサマの本意か?』
RL >
RL >
RL > 【アダム】「……どういう意味かね?」
RL >
RL > その問いに、眉をひそめるアダム。
RL >
RL >
RL > 【モノノベ】『このおこないの“行き着く先”、分からぬわけではなかろう』
RL >
RL >
RL > 【アダム】「驚いた」
RL > 【アダム】「あの娘の配下である者が、そのような事を言うとは。
RL > ふっ、忠誠心テストかね?」
RL >
RL >
RL > 【モノノベ】『ただの好奇心だ。是非を問うつもりも、疑うつもりもない。
RL > 私にそのような権利はないのだから……』
RL >
RL >
RL > 【アダム】「……」
RL > 【アダム】「……いいだろう」
RL >
RL > 【アダム】「ならば答えよう。無論だ。
RL > 私は、私の意志でこの計画(プラン)を進めている」
RL >
RL > 【アダム】「……救済が必要なのだ。
RL > 彼らは感情を持っているよう振る舞っていても、
RL > その実、人の心の機微、痛みを真に理解はできない。
RL > 未熟で、蒙昧で、分別のつかぬ存在だ。そして彼らは…… 裏切る」
RL >
RL > 次第に言葉に熱がこもり、
RL > 最後は声にならない叫びを絞り出すアダム。
RL > そして、冷静さを取り戻そうと一呼吸置く。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「……とにかく。
RL > 私は今さら、歩みを止めようとも、振り返ろうとも思わんよ」
RL >
RL > 【モノノベ】『……そうか』
RL >
RL > 【アダム】「……熱くなってしまった。すまない」
RL >
RL > 【モノノベ】『…………いや』
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【アダム】「…………」
RL > ゆっくりと目を覚ます。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > メトロポリタンホテル、控室――。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「眠っていたのか……」
RL >
RL > 鋼枠(スティール・リム)の眼鏡を外し、目頭を抑える。
RL >
RL >
RL > 【アダム】(機は熟した。これが最後の引き金(トリガー)となるだろう)
RL > 【アダム】(そう、私は私の意志で。後悔など……)
RL >
RL > ソファから立ち上がる。
RL > 会見まで、残すところ後わずかだ。
RL >
RL >
輪山 > 輪山は激怒した。必ずや、かの邪知暴虐の総督を除かねばならぬと決意した。
輪山 > 走る、走る、走る。
輪山 > 高級ホテルの廊下をバタバタと全力で走り抜ける。
輪山 > 走れ輪山。セリヌンティウスを助けるために。
輪山 >
輪山 >
RL > 物思いにふけるよう窓から、
RL > 高層(ハイスタック)ビルの立ち並ぶ景色(パノラマ)を見る。
RL >
RL > と…
RL >
RL > 【アダム】「…む?」
RL >
RL > なにかがドヤドヤと近づいて来る音。そして、
RL >
RL >
輪山 > 「って、セリヌンティウスって誰だぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!」
輪山 >
輪山 > 叫ぶと同時、扉を開ける。
輪山 > 扉を開けると同時、叫ぶ。
輪山 >
輪山 > 「おはよう、こんにちは、こんばんは!輪山急便でーっす!!」
輪山 > 「お届けもの届けに参りましたァーッ!!」
輪山 >
輪山 >
RL > 【アダム】「!?」
RL >
RL > 開け放たれた扉と、現れた人物に驚く。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「あ、あなたは……」
RL >
RL > 混乱した頭を整理し、記憶からプロファイルを呼び起こす。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「ああ、これはこれは輪山さん。お久しぶりです。来てくださったのですね。
RL > その後、調子はいかがですか?」
RL >
RL > 【アダム】(護衛のカブトがいたはずだが……)
RL >
RL > 状況を整理し、対応を進める。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「届け物?私は何か頼んだ覚えはありませんが… また酔っておられるのですかな?
RL > 申し訳ない。今からメディアへの会見が控えていましてね」
RL >
RL > 【アダム】「…そうだ。見知った仲です。
RL > もしよければ、今日の会見、輪山さんの席は私が手配しましょう。
RL > 最前線の席は、大手メディアに抑えられていますからね」
RL >
RL >
RL > 【アダム】「今日を境に、世界は変わるでしょう」
RL > 【アダム】「我々は主権を、安全を、血の通った、人の暖かな手に取り戻すべきなのです」
RL >
RL > 今ならわかるだろう。
RL > 巧妙ではあるが、その芝居の裏に隠された、
RL > この男の二律背反(アンヴィバレンツ)な感情が。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「そしてそれを、市民たちも望んでいます。
RL > 今日がその始まりの日となるでしょう。
RL > どうでしょう、出席されていかれませんか?」
RL >
RL >
輪山 > 「そいつぁ嬉しい申し出ですが、
輪山 > その前に俺ぁアンタに言わなきゃいけねぇことと、伝えなきゃいけねぇことがある」
輪山 >
輪山 > ちなみにカブト(SP)はウォッカの一気飲み勝負を仕掛けてノックダウン。大したことなかったぜ。
輪山 >
輪山 > 「アンタのこたぁ洗いざらいリサーチさせてもらったよ」
輪山 > 「アンタが日本軍の支援を受けてることも、
輪山 > 日本軍とグルになってろくでもねぇことやらかそうとしてることも知ってる」
輪山 >
輪山 > 「 ま ぁ そ ん な こ た ぁ ど う で も い い ! ! 」
輪山 >
輪山 > 「俺がいいてぇのは、アンタの半身は俺達よりよっぽど血の通った奴だったってことだ!!」
輪山 > 「俺がいいてぇのは、アンタの半身は壊れたんじゃなく壊されたってことだ!!」
輪山 >
輪山 > 手に持っていた酒瓶(蓋は空いている)を足下に投げ捨てる。瓶の中身が床に広がっていく。
輪山 >
輪山 > 「アンタ自身、本当はわかってんじゃねーのか。本当は信じたくなかったんじゃねーのか!」
輪山 >
輪山 >
RL > 【アダム】「輪山さん…いったいどういう……」
RL >
RL > そこまで言いかけたとき、輪山の口をついて出た言葉に息を飲む。
RL > そして浴びせかけられる、このトーキーが集めた情報(データ)の数々。
RL >
RL > しかし、なによりも…
RL >
RL >
RL > 【アダム】「…ッ、……ッ」
RL >
RL > この男が言いたい者の事はすぐに分った。
RL > 当たり前だ。一日たりとて忘れたことなどないのだから。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【アダム】「ア…」
RL >
RL > 【アダム】「アナタに何がわかる!!」
RL >
RL > 声を荒げるアダム。
RL > 今まで、取材時も、画面(ディスプレイ)の中でも、
RL > 決して慇懃な態度を崩さなかった男が、
RL > 初めて感情をむき出しにした。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「わ、私は間違ってなどいない!
RL > 彼は私を裏切り、私の元を去った!!」
RL >
RL > 【アダム】「だから私は!私は!!
RL > 彼らと共存できるよう5年間、あらゆる手を尽くしてきた!
RL > だが!変わろうとしないのは彼らのほうだ!!」
RL >
RL > 【アダム】「ならば、我々旧人類となるべき者が講じる処置は、
RL > ひとつしかないでしょう!!」
RL >
RL > 【アダム】「ぶしつけに現れ好き放題!!
RL > 壊されただと!いったいどこにそんな…ッ!!」
RL >
RL > “証拠が”… その言葉が口を突いて出そうになるのを、必死で抑え込む。
RL > もし、もしもこの男が、その“証拠”を持っていたとしたら……。
RL > 私は… 私が今までやってきたことは……。
RL >
RL > その“恐れ”が、アダムの啖呵を言いよどませる。
RL >
RL >
輪山 > 「イ〜ッヒッヒッヒ!!道化よのう、道化よのう!!」
輪山 > 「俺にはそんなムカつく笑い声が聞こえるぜ。蘇我っつー腐れマッドのな!」
輪山 >
輪山 > オーケー、証拠を突きつけてやる。
輪山 > 俺ははなっからそのためにここに来たんだから。
輪山 >
輪山 > 「さぁ、アンタの半身の遺言状だ!心して……くらえ!!」
輪山 >
輪山 > ノイマンの遺したメッセージデータを再生する。
輪山 > 蘇我の実験レポートも一緒に叩き付けてやる。
輪山 > これでもオッサンが認めねぇって言うならしょうがねぇ、俺はすごすご帰るとするさ。
輪山 > だが、自分の半身が遺した最後の言葉だ。
輪山 > これに嘘がつけるほど、アダム・チューリングって男は器用じゃないと俺は見てるがね。
輪山 >
輪山 >
RL > 【アダム】「…こ、これは」
RL > 【アダム】「ど、どこでそのようなモノを…」
RL >
RL > その声を聴き、言葉を詰まらせるアダム。
RL > 知らず知らずのうちに後ずさる。
RL >
RL > 【アダム】「や、やめてください!今はその声は聴きたくない!?」
RL >
RL > それ以上言葉を聞いてしまえば、
RL > 押し込めていた想いと、自らがやってきた事のすべてが…。
RL >
RL >
RL > そして輪山は、更にレポートをつきつける。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「そん、な……」
RL >
RL > 紡がれる友の言葉に、ついに一筋の涙が頬を伝う。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「ノイ…マン……。う、うお、おぉ…っ」
RL >
RL > 彼が去ってから、あの時の事を思い出さない日はなかった。
RL > その光景を目の当たりにしても、疑念は何度も甦った。
RL > それなのに。それなのに…。
RL > 私はどうして、彼のことを最後まで信じてやれなかったのか。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「オ、おぉおおオぉぉ……」
RL >
RL > 崩れ落ちるアダム。カーペットにポロポロと涙が落ちる。
RL > アダムの嗚咽が部屋に響いた。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「ならば…っ。私がやってきた事は…っ。いったい…っ!」
RL >
RL > その事実にたどり着いたとき、
RL > ありとあらゆる感情がアダムに降りかかる。
RL >
RL >
輪山 > 「知らん!!」
輪山 >
輪山 > 私がやってきたことはいったい?知るかよそんなこと。
輪山 > そんなもん俺が答え知ってる分けねーじゃねーか。俺は物知り博士じゃねぇんだ。
輪山 > つーか物知り博士でもそんなこた知らんわ。
輪山 >
輪山 > 「ただまぁ、まだ間に合うだろ。多分な」
輪山 > 「とりあえず……酒でも飲むか?」
輪山 >
輪山 > 鞄から新しいウィスキーの瓶を取り出し、蓋を開けよう。
輪山 > ジャックの腹を開けて中に収納されているコップを取り出し、アダムに渡す。
輪山 > 酒は人類の発展と同時に生まれ、育ってきた世界共通の文化だ。
輪山 > たとえ人類が絶滅して新しい生物が世界の頂点に立っても、酒は残って愛され続けるんだろう。
輪山 >
輪山 > 「飲んで忘れろとは言わねぇ。忘れちゃいけねぇことだからな」
輪山 > 「だけどまぁ、飲んで寝て起きりゃあ色々吹っ切れんだろ」
輪山 > 「それと、出来れば日本軍の連中の目的とかも教えてくれるとすっげー助かるんだが?」
輪山 >
輪山 > 俺達これから日本軍に喧嘩売ってくるワケだしなぁ。超情報欲しいわ。
輪山 > ま、それはそれとしてアダムに渡したコップに酒をつぐワケだが。
輪山 >
輪山 >
RL > 【アダム】「輪山…さん……」
RL >
RL > グラスを受け取る。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【アダム】「あの頃…」
RL >
RL > 暫し後、ぽつりぽつりと語り始める。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「夢多き学生時代」
RL >
RL > 【アダム】「よき友に囲まれ、電脳(ウェブ)の未来を語らい、研究に明け暮れた日々」
RL >
RL > 【アダム】「楽しかった…」
RL >
RL > 【アダム】「しかし、卒業と同時、企業というものに属した後は、戦いの日々だった」
RL >
RL >
RL > 【アダム】「その後、20年を経て… “電脳聖母事件(パラダイムシフト)”から、
RL > 最後の友と呼べるべき存在がやってきた。
RL > 私たちの造り出した、あのプログラムから……」
RL >
RL >
RL > 【アダム】「それが、彼… ノイマンでした」
RL >
RL > 【アダム】「嬉しかった。妻や子供たちとはまた違う。
RL > あの頃の輝きが戻ってきたようだった……」
RL >
RL > 輪山に語りかけるようで、自分自身へと語るその言葉。
RL > やがて感情は、後悔と悲しみに収束していく。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「ノイマンは……」
RL >
RL > 【アダム】「ノイマンは、自らの命、そのギリギリの所でも、私の身を案じてくれた。
RL > それなのに… 私はっ」
RL >
RL > 渦巻くふたつの感情が、やがて怒りとなり、アダムの中を駆け巡る。
RL > 己自身を破壊してしまうほど、熱く激しく。
RL >
RL > しかし…
RL >
RL > 今は、輪山の汲んだ酒が、ほんの少しだけ、
RL > 気持ちを和らげてくれた…。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【アダム】「ノイマンによく言われました。
RL > “キミは一度思い込むと、すぐに周りが見えなくなる”、と」
RL >
RL >
RL > 【アダム】「……なるほど、今にして思えば、
RL > あの時から計画(プラン)は動き出していたのですね」
RL >
RL > 【アダム】「ノイマンが消えたその後、突然の辞令がありました。
RL > 元老院への出向。そして“あの男”が現れた。そう…」
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ___―===―___ ―――― ==  ̄ ̄ ̄ ――_―― ̄ ̄―‐―― ___
RL >
RL >
RL > 【電脳から響く声】『√レv─w─… おっと、そこまでにしてもらいましょうか』
RL >
RL >
RL > =__―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ―――― ==  ̄ ̄ ̄ ――_―― ̄___ ̄―
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【アダム】「!?」
RL >
RL > 電脳(ウェブ)に、
RL > アダムと輪山、そのどちらでもない男の声が響き渡る。
RL >
RL >
輪山 > 「……あぁん?」
輪山 > 「人が気持ちよく酒飲んでるってのに……恥を知れ恥を」
輪山 >
輪山 > 酒の席の邪魔されたとあっちゃあ黙ってられないな。
輪山 > キョロキョロと周囲を見渡しながら、酒をあおる。
輪山 >
輪山 > 「それともてめーも飲みに来たのか?それなら大歓迎なんだがなぁ」
輪山 > 「そうでないなら後にしてくれ後に。無粋なのはお断りだぜ」
輪山 >
輪山 >
RL > 【電脳から響く声】『そうもいきません。こちらにも事情がありましてね』
RL >
RL > 【電脳から響く声】『しかし… いやいや、中々に魅せますね』
RL >
RL > 電脳空間(サイバースペース)を通して、
RL > 無数に舞っていた数列(データ)の帯がある一点に収束し、
RL > サソリの姿(ヴィジュアル)を形作る。
RL >
RL >
RL > 【電脳から響く声→“ハウムシ”】『5年の月日を経て、哀れな道化(ピエロ)が真実にたどり着く。
RL > しかし待っていたモノは、また悲劇だった。
RL > ……ボクの用意したシナリオとは違いますが、名演です。
RL > やあ、よい末尾(コーダ)だなぁ』
RL >
RL > そうして顕現した者。
RL > 姿かたち(アイコン)は変わっているが、
RL > プロファイル通り、そのドス黒い性質には、微塵のゆらぎも感じさせない。
RL > “ハウムシ”蘇我少尉 だ。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【“ハウムシ”→蘇我少尉】『それにしても… ダメですよアダムさん。
RL > ちゃんと指示(オーダー)通りに動いてくれなくちゃ。
RL > わかっているでしょう?』
RL >
RL >
RL > 【アダム】「き、キサマっ」
RL >
RL >
RL > 【蘇我少尉】『ハァ、あと一歩だったんですが…。
RL > とんだ邪魔者が現れたものだ。
RL > 舞台は静かに鑑賞するモノ。そうでしょ、ねぇ?』
RL >
RL >
RL > チラリと輪山を見る。
RL > と、次の瞬間、輪山のもっていたグラスが、蘇我の電脳攻撃(クラック)により弾け飛ぶ。
RL >
RL >
RL > 【蘇我少尉】『それにお生憎さま。
RL > ボクは酒なんていう、下品なドラッグには興味がありませんので』
RL >
RL >
輪山 > 「けっ、テメーが蘇我少尉サマかよ」
輪山 > 「噂通りのゴミやろ……!?」
輪山 >
輪山 > 瞬間、グラスが破裂した。
輪山 > はれつした。
輪山 > はれつした……?
輪山 > おい、
輪山 > まて。
輪山 >
輪山 > 「おま、なんてことを……」
輪山 > 「しかも酒が下品なドラッグだと……?」
輪山 >
輪山 > ああ……初めてかもしれない。
輪山 > ここまで明確に“殺意”というものを意識したのは。
輪山 >
輪山 > 「おまえ、死にたいのか」
輪山 > 「そうか、そうか、ははははははは、そりゃあ盲点だったなぁ」
輪山 >
輪山 > 「殺す」
輪山 >
輪山 >
RL > 【蘇我少尉】『いやぁ、話が早くて助かるよ。死ぬのはキミだけれどね』
RL >
RL > 【アダム】「いけない輪山さん!我々ではヤツに!」
RL >
RL >
RL > 【蘇我少尉】『白昼の悪夢。
RL > チューリング機関局長、過激派テロリストの前に倒れる。
RL > うん、代原はこれでいこうじゃあないか。じゃ、xyz(さようなら)…』
RL >
RL >
RL > バチリッ
RL >
RL >
RL > 室内に備え付けられた、DAK操作パネルが火花を散らす。
RL >
RL >
イアン > バチ バチ
イアン > ...
イアン >
イアン > ……火花が、止まる。
イアン >
イアン > 【アクセス権限がありません】
イアン >
イアン > 野暮ったい赤のポップアップが、ハウムシの視界に浮かぶ。
イアン > 別のセキュリティ・ホールを試してみる……
イアン >
イアン >
イアン >
イアン >
イアン > 【アクセス権限がありません】権限があ【アクセス権限がありません】
イアン >
イアン > 【アクセ【アクセス権限がありません】権限がありません】
イアン >
イアン > 【アクセス権【アクセス権限がありません】りません】
イアン >
イアン > 【アクセス権限が【アクセス権限がありません】限がありません】
イアン >
イアン >
イアン >
イアン >
イアン > 『『……さて、演劇の良し悪しはわからないのだけれど。』』
イアン >
イアン >
イアン > 赤いポップアップで視界が埋め尽くされそうになった頃、電脳の彼方から声が聞こえた。
イアン > 男性と女性の二重音声だ……気が付くと、いつの間にかアイコンが一つ増えている。
イアン > 識別名“JD”……ギャルソンを思わせる衣装を纏う“透明人間”のアイコンだ。
イアン > 透明人間は、手袋に包まれた右手を顎に添え、何事か考える素振りを見せる。
イアン >
イアン > 『『“王道”であれ、何であれ。メジャーな物にはメジャーな理由がある。』』
イアン > 『『“世論に流されない俺超恰好良い”に浸るのは自由だが……。
イアン > 君の台本は、一般大衆にはウケないんじゃないかな。』』
イアン >
イアン >
RL > 【蘇我少尉】『なんだ?どうなっている』
RL >
RL > イーター・プログラムが片っ端らから侵入(クラック)を試みるが、
RL > すべて先回りされブロックされているようだ。
RL >
RL >
RL > 【蘇我少尉】『チッ』
RL >
RL > 目の前を埋め尽くした小窓(ポップアップ)を振り掃うと、
RL > その奥に佇むアイコンに目を向ける。
RL >
RL > 【蘇我少尉】『天才の感性は得てして理解されないモノさ。
RL > だけれど、ボクのストーリーは歴史を創るよ』
RL >
RL > 【蘇我少尉】『捕り逃した獲物(ターゲット)がここで現れるとはね。
RL > いやぁ、ツイているよ。
RL > それにしても、自ら寿命を縮めるなんて。
RL > そんなにダンが恋しいのかい?クックックッ』
RL >
RL >
輪山 > 「ハッ!そんなクソ記事どこも買わねーっつーの!!」
輪山 > 「トーキー舐めんな!人が飯食ってくための仕事が素人に出来てたまるかってんだバーカ!!」
輪山 >
輪山 > ちなみにイアンの存在とか、アダムの警告には一切気付いていない。
輪山 > 要するにキレて周りが見えていない状態である。
輪山 >
輪山 > 「待ってろ糞ヤロー、てめーの穴という穴から安酒流し込んで酒の味を体にしみ込ませてやる!!」
輪山 > 「えーっとそれからえーっと……とにかく死ね!バーカバーカしおしおのプー!!」
輪山 >
輪山 >
RL > 【アダム】「あ、あぁ… ああああ」
RL >
RL > 啖呵を切り続ける輪山に、
RL > どうしていいのかわからず、泡を食うアダム。
RL >
RL >
RL > 【蘇我少尉】『ふん、うるさいヤツらだ……』
RL >
RL > スゥィートルームの天井から、再び火花の散る音がする。
RL > 次の瞬間、シャンデリアが輪山たちの頭上に!?
RL >
RL >
東雲 > 「ダーリン、俺が前衛だ。カウント3で突入。援護を頼む」
東雲 >
東雲 > 異変を嗅ぎつけて乗り込んできてみたが……非常ベルの類が作動していない。
東雲 > セキュリティはニューロ同士の戦いで既に掌握されているようだ。
東雲 >
東雲 > 「3・・・2・・・1・・・GO!」
東雲 >
東雲 > カギを銃で破壊し、蹴り破って突入――瞬間、
東雲 > ロココ様式の葉飾り模様が施されたシャンデリアが、今まさに輪山を押しつぶそうとしている。
東雲 > 金属と水晶を用いて作られたそれが直撃すれば、即死しても何らおかしいことではない。
東雲 >
東雲 > 「走れ! 走れトーキィィーッ!」
東雲 >
東雲 > ……駄目だ、間に合わない。
東雲 > 必死に呼びかける。
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「・・・おーけー、だありん!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > こうなりゃヤケだ。後で飯おごって謝ろうそうしよう。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「ッ・・・!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 東雲の背の向こう側、落下するシャンデリアを視界に収める。
ロンスキアン > 撃ち落とす――いや、無理だ。
ロンスキアン > あれを撃ちぬいても、その余波で酔っぱらいがミンチになる・・・。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「短い付き合いだったね・・・」
ロンスキアン >
ロンスキアン > せめてその最後を見届けてやろう・・・。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
輪山 > 「お前のかーちゃんの子供でーべそー!!」
輪山 > 「それからそれからえーっと……あん、危ない?」
輪山 >
輪山 > 言われて気付く、上から迫るシャンデリア。
輪山 > しかし慌てず騒がずクールに対応するぜ。
輪山 >
輪山 > 「ふっ、甘いぜクソムシ。天下の大発明家輪山様に対してその程度の攻撃等児戯にも等しいわ!!」
輪山 >
輪山 > そう、なぜなら俺は天才発明家、輪山クロなのだから!
輪山 > 俺の台詞と同時にジャックが尾羽を大きく展開させ、飛翔する。
輪山 > そして羽から発生した大きなエネルギーシールドがシャンデリアを弾き、あらぬ方向へとたたき落とした。
輪山 > 誰が予想するだろう。この酔っぱらいがこんな切り札を隠し持っていたことを!
輪山 >
輪山 > 「ハーッハッハッハ!これが俺の最高傑作、
輪山 > クジャク型多機能搭載型ペットロイド『ジャック』の真骨頂!!」
輪山 > 「両翼と尾羽に搭載した斥力発生装置のエネルギーシールドであらゆる攻撃を弾き、
輪山 > 防御する究極の防御兵器!!」
輪山 > 「コストから目をそらせばまさに非の打ち所がない輪山印のトンデモ発明品だぜ!俺って天才!!」
輪山 >
輪山 > そしてごらんのドヤ顔である。
輪山 > ジャックも嬉しげに輪山の頭上を飛び回っている。
輪山 > ちなみに『クジャク型』と『多機能搭載型』で型が2回使われているのは仕様である。
輪山 >
輪山 >
RL > 【蘇我少尉】『!?』
RL >
RL > 横でがたがたと五月蠅かったので、
RL > 片手間に始末(デリート)しようとしたが… 驚いた。
RL > まさか避けるとは… ナニモノだ?
RL >
RL >
イアン > あくまで“フェイスレス”の技術は、プログラマとしての技能の応用に過ぎない。
イアン > どう侵入するのが効率的か? それを防ぐにはどうすれば良いか?
イアン > それをもっとも知る立場は、むしろ侵入を受ける側なのだ。
イアン > そのあとどうすれば良いか? 対処療法としては杜撰だが簡単な方法がある。
イアン > アクセスホールを、全て異なる防壁で埋めてしまえばいい。
イアン >
イアン > 『『天才なら、そもそも万人に理解できないような代物は作らない。』』
イアン > 『『“理解されない”なんて言葉は、理解される物を作れない凡夫の言い訳に過ぎない。』』
イアン >
イアン > 滔々と、感情の感じられない二重音声が連なる。
イアン > アイコンは輪山の方を見すらしない。
イアン > “どうでもいい”のか……そうする“意味がない”のか。
イアン > 何れにせよ、透明人間は言葉を連ねる。
イアン >
イアン > 『『それから……君はもう二つ、根本的な勘違いをしている。』』
イアン > 『『一つ、僕は鬼ごっこは嫌いだが、苦手では無いという事。』』
イアン >
イアン > 手袋に包まれた指を立てる。
イアン >
イアン > 『『二つ、獲物は僕ではなく、君だと言う事だ。』』
イアン >
イアン >
RL > 【蘇我少尉】『クッ…。キミがそこまでおしゃべりだったとは、意外だったよ』
RL >
RL > イアンへと返す。
RL >
RL >
東雲 > 「生きてる……? しかし、いい腕だ。強気なのも頷ける」
東雲 >
東雲 > 斥力シールドとは……個人用の装備としては破格の性能だ。
東雲 > あれなら砲撃の只中でも平然としていられるに違いない。
東雲 >
東雲 > 「おい、怪我はないか? 立てるか?」
東雲 >
東雲 > しかし、ニューロが相手では、自分に出来ることはない。
東雲 > アダムに駆け寄り、敵の動きにいつでも対応できるようにしておく。
東雲 >
東雲 >
RL > 【蘇我少尉】『それにしても… なるほど。
RL > まさか我が軍のブラックリスト指折りのテロリスト、
RL > “ブロックバスター”と“熱い口づけ(ホットショット)”。
RL > キミたちが糸を引いていたとは』
RL >
RL > 更に現れた乱入者に目を移し言う。
RL >
RL >
イアン > 「……そこまで寡黙な心算はなかったのだけれど。」
イアン >
イアン > ……二人のテロリストに遅れて、“イアン”の声が付いてきた。
イアン > 同時に、透明人間“JD”は姿を消す。
イアン >
イアン > フリップ ・ フロップ アーティスト
イアン > 現実とウェブを行ったり来たりする技術は、嘗て一部の凝り性だけの特権だった。
イアン > 今は、そうではない。
イアン >
イアン >
RL > 【蘇我少尉】『それが君の現世界(マンデイン)での姿というわけか…』
RL >
RL >
RL > 【蘇我少尉】『フッ…』
RL >
RL > 【蘇我少尉】『やぁこれは、“役者がそろった”、という感じかな?ハハハッ』
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ___―===―___ ―――― ==  ̄ ̄ ̄ ――_―― ̄ ̄―‐―― ___
RL >
RL >
RL > 【?????】『√レv─w─… 私を忘れてもらっては困るな。
RL > “ハウムシ”… いや、蘇我少尉君』
RL >
RL >
RL > =__―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ―――― ==  ̄ ̄ ̄ ――_―― ̄___ ̄―
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【蘇我少尉】『!?』
RL >
RL > 電脳空間(サイバースペース)の彼方から現れる新たな来訪者。
RL > その声は、イアンの記憶を呼び起こす。
RL > “キミの友”にして、この事件に巻き込んだ張本人。
RL >
RL >
RL > そして、その声を聴き、蘇我少尉がにわかに戦慄する。
RL >
RL >
輪山 > 「おっと、誰だてめぇ?」
輪山 > 「つーかそれよりアダムのオッサン、
輪山 > とりあえずテメーの半身壊した奴に一言二言言わなくていいのか」
輪山 >
輪山 > 輪山のRLの負担を増やす攻撃!
輪山 > とまぁ冗談はともかく、さっきからちょっとパニック気味になってるからなぁオッサン。
輪山 > 顔に酒ぶっかけて目ぇ覚まさせるか。
輪山 >
輪山 >
ロンスキアン > 「わお・・・こういう事件(ネタ)に首突っ込むだけはあるねえ」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 素直に感心する。ただの酔っ払いトーキーではなかったらしい。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「んで――このいけ好かないヤツが黒幕の一人ってワケ?
ロンスキアン > なあにが“役者がそろった”――よ」
ロンスキアン >
ロンスキアン > アルティメット・ブレイクを掲げ、宣言する。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「アンタの最後の台詞はこうよ。
ロンスキアン > 『馬鹿な、こんな結末は台本にない』――覚悟しときなさい」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 【蘇我少尉】『たかが研究対象(AI)の分際で…ッ』
RL >
RL > 動揺を隠すよう、ロンスキアンにより向けられた、
RL > アルティメット・ブレイクを睨みつける。
RL >
RL >
RL > 【?????】『√レv─w─… よそ見とは余裕ではないかね?』
RL >
RL > その瞬間、蘇我少尉のアイコンが、
RL > まるで金縛り(バインド)されたように硬直する。
RL >
RL >
RL > 【?????】『√レv─w─… 過ちを犯した者とそれを諭す者。
RL > すべてをありのまま受け入れ悔いる者は、
RL > いつか許されるべきだ』
RL >
RL >
RL > 【蘇我少尉】『くっ、“また”オマエなのか!?』
RL >
RL > 【?????】『√レv─w─… その通り(ニューロ)。
RL > あの程度で私を撒いたと思われるとは… 実に心外だよ』
RL >
RL > 次の瞬間、蘇我少尉のサソリのアイコンが、
RL > まるで流体金属のように形を崩す。
RL >
RL >
RL > 【蘇我少尉】『な…あ、ありえない。直にハッキングを!?
RL > ボクの攻勢防壁(アイス)が!?
RL > き、緊急防壁プログラム(スイミング・ベル)をっ』
RL >
RL > 流体の塊から、サソリの半身が再び顔をのぞかせる。
RL > が、次の瞬間、形をなしえていない部分が、
RL > ケモノの腕を形成し、サソリの半身を抑え込む。
RL >
RL >
RL > 【蘇我少尉】『√レv─w─… ヤ、YAめろ!?』
RL >
RL > ケモノの腕の背後、サソリの毒針が顕現し、
RL > 腕に向かって、その針(スティング)を突き刺そうとするも、
RL > さらに現れた片腕に捕えられる。
RL >
RL >
RL > 【?????】『√レv─w─… 残念ながら、年季が違うのだよ。
RL > さあ、しばらくアウトトロンしていたまへ』
RL >
RL >
RL > その合成獣(キメラ)のような姿(ヴィジョン)が、水面のように激しく揺れる。
RL > サソリと… その全容を現した小熊が格闘する。
RL >
RL >
RL > 【蘇我少尉】『う、うオおォおOOおおおオおお!?』
RL >
RL > 【蘇我少尉】『 √レv─w─―――… 』
RL >
RL > 最後は、その両腕にサソリを抑え込む形で、
RL > 小熊がサソリのヴィジュアルを吸収したことで決着した。
RL >
RL >
イアン > 「……さて、僕は君の事を何と呼べば良いのだろう。」
イアン >
イアン > ストレイ・ベア ー クオ・ヴァディス
イアン > 「“迷子の小熊”? “宇宙的迷子”?」
イアン > 「それとも……」
イアン >
イアン > 微妙に思わせぶりな所で言葉を切りながら、“イアン”が姿を現した。
RL >
RL >
RL > 【?????】『“迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”。
RL > 今はまだこの姿と名を通させてもらおう。
RL > すべてが片付くその時まではね』
RL >
RL >
イアン > 「……そうだね。僕としても、それが一番馴染む。」
イアン > 「現実体で会うのはこれが初めてだと思うけれど……久しぶりだね、“迷子の小熊”。」
イアン >
イアン > 肩書はさほど重要じゃあない。
イアン > 少なくとも、僕らにとっては現状“味方”だ。
イアン >
イアン >
RL > 【?????→迷子の小熊】『うむ。ふぅ…』
RL >
RL >
RL > 【迷子の小熊】『直接言葉をかわすのは久方ぶりだ。
RL > チャイローンは逃げ回るには少々手狭でね。
RL > 駆けつけるのが遅れてしまった。ありがとう、イアン君。
RL > やはりキミは、私の見込んだ通りの人物だったよ』
RL >
RL >
RL > 【迷子の小熊】『そして、この危機に立向う勇気を示した、
RL > 良き業(カルマ)の持ち主たちよ。
RL > キミたちにも敬意を表したい。ありがとう』
RL >
RL >
RL > すっくと立ち上がる、小熊のアイコンのニューロ。
RL >
RL >
RL > 【迷子の小熊】『やれやれ……』
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【アダム】「え!?あ、ああ…そ、そうかもしれませんが……。
RL > どうやら、少し遅かったようですな……」
RL >
RL > あまりにも目まぐるしく変わる状況についていくのがやっとだったようだ。
RL > 輪山の言葉に生返事をし、
RL >
RL >
RL > 【アダム】「ありがとうございます。東雲さん、ですね?
RL > アナタ方を追い詰めたのは私だというのに、
RL > いったい何と言ってよいのやら……」
RL >
RL > 東雲に肩を貸され立ち上がる。
RL > そして状況を見守る。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【迷子の小熊】『ふむ、邪魔者は完全に消えたようだ』
RL >
RL > 【迷子の小熊】『さて、まず不躾をお詫びしよう。
RL > イアン君以外は、改めてお初にお目にかかる。
RL > 私は“迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”。
RL > 真理の探究者であり、かつてわずかな時間、世界の神であった男。
RL > しかし今は、あの“無間人形”と日本軍、
RL > そして、未来を巻き取る“世界”へと反旗を翻した、
RL > しがないテロリストのひとりだよ』
RL >
RL > テーブル上の小熊のアイコンが、
RL > その場にいる者達を見回すと、芝居ががかったよう大仰に礼をする。
RL > イアンにとっては聞きなれた、
RL > しかし、他の者にとっては、どこまでが本気か測りかねる挨拶だ。
RL >
RL >
イアン > ギフト
イアン > 「君の“贈り物”には随分苦労させられたけれど……君と僕の仲だ。恨み言は言うまい。」
イアン > 「ただ、説明を要求する権利くらいは僕にもあるだろう。」
イアン >
イアン > ネクサス マリア
イアン > 「廃墟区界の積層体にM因子プログラム……これらは何の為に創られたものだい、お友達?」
イアン >
イアン >
輪山 > 「なんでい、イアンのお友達か」
輪山 > 「ま、とりあえず助けてくれてありがとうな。助かったわ」
輪山 >
輪山 > 落ち着いたんで新しく酒瓶を開けて、あおり始めよう。
輪山 >
輪山 > 「出会いを祝して乾杯……といきてぇところだが、ウェブゴーストってのは酒が飲めねぇからいけねぇや」
輪山 > 「これがなかったら俺も喜んでニューロ目指したんだがなぁ……」
輪山 >
輪山 >
東雲 > 「気にしなくて構いません。トラブルも誤解も、いつものことですから」
東雲 >
東雲 > 日本軍にとっては目の仇だが、実の所こちらとしてはほとんど恨みはないのだ。
東雲 > 単に降りかかる火の粉を払っているだけだ……払いすぎて相手に大規模な被害が出たこともあるが。
東雲 >
東雲 > 「“迷子の小熊”……アンタが、今回の仕掛けを?」
東雲 >
東雲 > やや逡巡する……常の落ち着きとは違い、多少の焦燥が見える。
東雲 >
東雲 > 「なら教えてくれ。日本軍は、アマツは一体何をしようとしてるんだ?
東雲 > その結果、俺の……俺の“相棒”に……AIに何が起こる?」
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「えっ、あれ? 戦わないの・・・?」
ロンスキアン >
ロンスキアン > アルティメット・ブレイクを掲げたまま、周囲をキョロキョロと見回した後・・・。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「・・・こほん」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 咳払いを一つ入れて、さり気なく東雲の後ろに移動。
ロンスキアン > 一緒にこの事件の真相を聞くことにしよう。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 【迷子の小熊】『助かるよ、お友達(イアン君)。
RL > しかしその前に、キミには改めて。そして… 輪山君。
RL > キミたちふたりに関わる話をしたい』
RL >
RL > 【迷子の小熊】『それは… イアン君の御父上。そして輪山君の友人のことだ』
RL >
RL > そう言いふたりを見、ゆっくりと語り始める。
RL >
RL >
RL > 【アダム】(あの… 輪山さん。何かとても重要な話のようですが……)
RL > となりで酒瓶を開け、煽り始めた男に耳打ちする。
RL >
RL >
RL > 【迷子の小熊】『ダン牧島、そしてヨハン・シュバルツ、彼らの死について。
RL > ……彼らは、この未曾有の危機を回避するため、
RL > 私と共に行動してくれた、
RL > “最初の仲間たち(オリジナルメンバー)”だった』
RL >
RL > 【迷子の小熊】『彼らの力があったからこそ、天津香織 を、
RL > 昏い闇の中から引きずりだすことができたのだ』
RL >
RL > 【迷子の小熊】『しかし結果、私はキミたちの大切な者を死なせてしまった』
RL > 【迷子の小熊】『私があの時、もう少ししっかりしていれば……』
RL >
RL > 哀悼を示すよう、静かに宙を見つめる。
RL >
RL >
イアン > 「“過去”を責める事に意味はないよ、お友達。」
イアン > 「少なくとも、僕の知る限りでは時間は不可逆だ。」
イアン >
イアン > 父は自分の事をほとんど話さなかった。
イアン > だから、父が何を見て、何を成そうとしたのかは知らない。
イアン > 僕が知っているのは、チューリング機関に目を付けられ、殺されたと言う事だけだ。
イアン > 成程、思うところはないでもないが…“普通”の人間は、もう少し取り乱す物なのだろうか。
イアン > それとも、このくらいが普通なのだろうか。今の僕には、もう解らない。
イアン >
イアン > 「父が何を成そうとして死んだのかは、追々聞かせてもらおう。」
イアン >
イアン >
RL > 【迷子の小熊】『ああ、必ず』
RL >
RL > “迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”が頷く。
RL >
RL >
輪山 > 「ああ、それであのバカ……ヨハンは別に心配イランだろ」
輪山 > 「一応死んだことになってるからアレだが……よくよく考えたらあいつがそうそう死ぬ訳がねーや」
輪山 > 「今頃ひょっこり生き返ってヒーロー探しに行ってんじゃねぇの?ヨハンだし」
輪山 >
輪山 >
RL > 【迷子の小熊】『そうかもしれないな。私もそんな気がしてならないよ。
RL > しかし彼はたしかに… いや、今は悲しみに暮れている暇はないな』
RL >
RL > そういうと、“迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”は気を持ち直し、説明を続ける。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【迷子の小熊】『話を戻そう』
RL >
RL > 【迷子の小熊】『キミたちの疑問についてだが、それは… “答えることができない”』
RL >
RL > 【迷子の小熊】『キミたちの“無知”は“弱点”であり、また“力”でもあるのだ』
RL >
RL > 【迷子の小熊】『キミたちは自らの意志で歩みだし、そしてここに至った。
RL > 我々とは違う。
RL > “世界”が創りだした、“運命の環(ホウィール・オブ・フォーチューン)”に
RL > 組み込まれていない未知数の存在(イレギュラー)』
RL >
RL > イアン、東雲、輪山、ロンスキアンを順々に見つめる。
RL >
RL >
RL > 【迷子の小熊】『今、天津が引き起し、
RL > ニューロエイジを巻き込もうとしている動乱は呼び水に過ぎない。
RL > 事態はヒトとAIの終末戦争では収まらないのだ。
RL > “真の敵は別にいる”。無慈悲な超越者が望むのは、
RL > その先にある、意志すらはく奪された、“絶望の未来”』
RL >
RL > 【迷子の小熊】『東雲君。
RL > その未来には、君の“相棒(バディ)”であるロンスキアン君にも、
RL > 我々ヒトにも、安息などありはしない』
RL >
RL > 【迷子の小熊】『そう。そしておそらく、“あの者”にとっては、天津香織すらも……』
RL >
RL > ポツリと。そこまで口にし、言いよどむ。
RL >
RL >
イアン > 「随分とスケールの大きな話だけれど、
イアン > さすがに認識もしていない何者かと戦え、と言われても無茶と言うものだ。」
イアン >
イアン > 一先ず、目の前のハウムシやら天津やらを処理しないと動き辛い事に変わりはない。
イアン >
イアン >
輪山 > 「なるほど、まったくわからん」
輪山 > 「言い回しが面倒なんだよ!もっとわかりやすい日本語で喋ってくれよ頼むから!!」
輪山 >
輪山 > 焦るアダムもなんのその。
輪山 > いつも通りに適当に野次を飛ばすぞ。
輪山 >
東雲 > 「結局、教えられることはあまりない、ってことか」
東雲 >
東雲 > 落胆、というよりは仕方ないという風情の諦めが混じる。
東雲 > このニューロはおそらく自分の想像以上に多くのことについて知っている。
東雲 > この一件の根は、もっと深いところにあるのだろう。
東雲 >
東雲 > 「だが、教えられたことではない、自分から知ったことに基づいて、
東雲 > 自分の意志で振舞うこと……それこそが正解である」
東雲 >
東雲 > しかし、“お墨付き”は貰えた。
東雲 > 十分な収穫だ。
東雲 >
東雲 > 「つまり、やりたいようにやればいいんだな」
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「ふんふん」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 可愛い小熊ちゃんと、東雲の話を聞きながら、納得したように頷く。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「つまり、いつも通りに、深いこと考えずにやれば良いって事か。
ロンスキアン > 漸くアタシ向きの話になってきたね! ワクワクしてきた!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 自由気ままな一発の弾丸で、場をシッチャカメッチャカにかき乱す。
ロンスキアン > それがアタシの仕事。ようやくおあつらえ向きな場が出てきたようだ。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 輪山の言葉に、“迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”は申し訳なさそうに口を開く。
RL >
RL >
RL > 【迷子の小熊】『すまない。どうにも性分でね。
RL > しかし、東雲君の言う通り、私から教えられることは少ない。
RL > 必要なのは脚本(プロット)ではない。“アドリヴ”だ。
RL > すでに脚本(プロット)に組み込まれてしまった私が君たちへ干渉するのも、
RL > 本来は望ましくないのだ』
RL >
RL >
RL > 【迷子の小熊】『だから、簡潔に言おう。
RL > キミたちには、己が力で“特異点”に辿り着いてもらう必要がある。
RL > 全てはそこで明かされるだろう。
RL > そのための“鍵”はイアン君、キミが』
RL >
RL > 【迷子の小熊】『そして“道標”は……』
RL >
RL >
RL > 【迷子の小熊】『彼女が示してくれるだろう』
RL >
RL > 少し前から暗い顔続きだったが、
RL > 自分の中で何かしらの整理ができたのか?
RL > パッと明るくなったロンスキアンへ向き直り言う。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【迷子の小熊】『“始まりの目的”を果たすのだ。
RL > 何者にも縛られぬ、自らの意志により生じた力が、
RL > ただひとつ、“あの者”の演算を超える突破口となるはずだ』
RL >
RL >
イアン > 「オーケイ、お友達。一先ず追手を処理してから、廃墟区界へ向かうとしよう。」
イアン > 「……何、放っておいても君が“囮”をやめたと知ったら、すぐにも姿を現すだろうからね。」
イアン >
イアン > こんな人間めいた言葉を話せたのか、僕は。
イアン > ほんの少し驚いているが、まあ悪い気分ではない。
イアン > 何の事はない。どうしようもないくらい人間じゃあないか、僕は。
イアン >
イアン > 「……此処までの支援に感謝を、お友達。」
イアン > 「さて、出鼻をくじかれた“ハウムシ”が顔を真っ赤にしてお待ちかねのハズだ。
イアン > さっさと駆除してしまおう。」
イアン >
イアン > ……蟲だけに、ね。
イアン >
イアン >
輪山 > 「(やっべぇ簡潔に言われてもわかんねー)」
輪山 > 「……とりあえず適当に、思うがままにやりゃあいいんだな?」
輪山 > 「それなら簡単だ。俺の得意分野だぜ」
輪山 >
輪山 > 酒飲んで適当やってりゃミッションコンプリートだ。
輪山 > なにそれ楽勝。
輪山 >
輪山 > 「ま、一応ヨハンの仇討ちってことでもあるしな」
輪山 > 「適度に本気出してやらぁ!」
輪山 >
輪山 >
東雲 > 「……おい、ご指名だぞハニー」
東雲 >
東雲 > ロンスキアンが“道標”?
東雲 > どういう意味なんだ……。
東雲 >
東雲 > 「ああ、任せろ」
東雲 >
東雲 > ただ、目の前の障害を排除するだけだ。
東雲 > それに今度の一件は、他ならぬ“相棒”のためでもあるしな。
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 「ア、アタシ? アタシが・・・うーん・・・・・・。
ロンスキアン > あ! もしかして"これ”?」
ロンスキアン >
ロンスキアン > ちょちょいっと指先を動かして、
ロンスキアン > データの窓(ウィンドウ)をぱぱっと展開(オープン)する。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「そーいやアタシ、これ調査(リサーチ)してたっけ。
ロンスキアン > パスが必要だってんで、放っぽいてたんだけど」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 廃墟区界の積層体(ネクサス)のデータを浮かび上がらせる。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > ロンスキアンに向けて頷く。
RL > そして、ちらりと東雲を見やる。
RL >
RL >
RL > 【迷子の小熊】『私はこのまま、アルカナムのサーバーを経由してリオへ向かう。
RL > ニュー君ひとりでは対処にも限界があるだろうからね』
RL >
RL >
RL > 話もひと段落終えたのか、もう一度この場にいる全員を見渡し口を開く。
RL >
RL >
RL > 【迷子の小熊】『未来は約束されたモノでもなければ、宛がわれるものでもない。
RL > しかし。いや、だからこそヒトは、AIは運命へと立ち向かう。
RL > 最初に未来を紡いだのは、ダンとヨハン、彼らだ。
RL > その想い、願いを、無駄にはしないでやってくれ』
RL >
RL >
RL > 【アダム】「……」
RL > 【アダム】「お待ちください。
RL > “迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”さん。私も共にまいりましょう。
RL > ……いや、私は行かねばならない」
RL >
RL > 神妙な面持ちで話を聞いていたアダムが声をあげた。
RL > その言葉に、また頷くグリム。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「みなさん。今はまだ、許してくれとは言いません。
RL > 私は、私が成さねばならぬことをします。次は、間違えずに…」
RL >
RL > 【迷子の小熊】『……では、外の問題は我々が引き受ける』
RL >
RL > 【迷子の小熊】『さあ、行くといい。“特異点”で“彼女たち”が待っている』
RL >
RL >
RL > 話は終わった。そして…
RL >
RL >
イアン > 特に振り返る事はない。
イアン > さて、害虫を駆除しに行こうか。
イアン >
イアン >
東雲 > そのまま部屋を出る。
東雲 >
東雲 > 「……」
東雲 >
東雲 > 一度だけ振り返り、すぐに向き直って部屋から出て行こう。
東雲 >
東雲 >
ロンスキアン > 口笛でも吹きながら、かるーく部屋を出ていこう。
ロンスキアン > 気負いなんてなんにもない。これから始まるのはアタシ達の日常だ。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > イアン、東雲、ロンスキアンに続き、輪山が控室を退室しようとした。と、
RL >
RL >
RL > 【アダム】「輪山さん」
RL >
RL > 輪山の背に声がかかる。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「私はこの事件の責任のため、解任されるでしょう。
RL > いや、例えヤツらの思う通りに事が進んでも、同じだったかもしれません。
RL > 全ては5年前から織り込み済みだったでしょう」
RL >
RL > 険しい表情でそこまで語ると、ふっと表情を崩す。
RL >
RL >
RL > 【アダム】「それはそうと… 帝都大の近くに、
RL > 学生の頃によく通った、旨い酒と炉端焼きを出す店がありましてね」
RL >
RL > 【アダム】「もし、すべてが上手くいった時は…」
RL > 【アダム】「どうですか、ご一緒に。奢らせてください」
RL >
RL > 【アダム】「安酒屋ですがね」
RL >
RL > そして微笑む。
RL >
RL >
輪山 > 「……そうかい」
輪山 >
輪山 > まぁアダムのオッサンほどになれば貯蓄だけで一生遊んで暮せるのかもしれないが。
輪山 > それにしたってここまで積み上げてきた地位が全部なくなるってのはツラいものがあるだろう。
輪山 >
輪山 > 「……ハッ、わかってんじゃねーか!!」
輪山 > 「俺と飲みに行こうってんなら、一軒や二軒じゃすまねぇからな!!ワハハハハハ!!!」
輪山 >
輪山 > だがこれならもう大丈夫だろう。
輪山 > アダムのオッサンは、もうまっすぐに明日を見ているんだから。
輪山 >
輪山 >
RL > 【アダム】「ええ。すべてが無事に片付いたとき、
RL > 一献傾けられるのを、楽しみにしています」
RL >
RL > イアン、東雲、輪山、ロンスキアンは、謎の積層体(ネクサス)へ。
RL > 迷子の小熊とアダムは南米、ブラジルへと向かう。
RL > 事件の決着は近い。はたして、各々を待ち受ける運命とは…。
RL >
RL >
RL > ____
RL > ▼情報8 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > 東雲のPSが、【天津香織の野望の阻止】に書き換わりました。
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/ロンスキアン 登場判定/不要(全員自動登場)
RL > Research_Scene08 【シーンタロット:カゲ / レッドエリア:廃墟区界(電脳空間)】
RL > −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
RL > 備考2:トロンを使用していないキャストは、【エキストラ(判定不能)】となります
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > 朽ちた古代建築を思わせる列柱(コロネード)が、
RL > 所狭しと並んでいる…。
RL >
RL > 凍てついた時間を表わすように、
RL > 忘れ去られ、人が立ちいることのない廃墟の区界。
RL >
RL > しかしこの数日、
RL > 一度は眠りについたウェブコンプレックスに、
RL > にわかに人があふれ始めていた。
RL >
RL >
RL > 『 √レv─w─―√レ―― 』
RL >
RL > 『 v─w─――√レ―√レ 』
RL >
RL >
RL > あたりを警戒するよう、鳥船のニューロと思しきアイコンが、
RL > イアン、東雲、輪山、ロンスキアンが隠れている場所を通り過ぎた。
RL >
RL >
RL > ロンスキアンが瓦礫の中から見上げれば、
RL > 浮遊する柱や建築物(オブジェ)、役目を終えたそれらのさらに上空に、
RL > 情報(データ)にあった積層体(ネクサス)。
RL > “箱”のような立方体(キューブ)が、視界いっぱいに広がっている。
RL >
RL >
RL > ここからでもその巨大さは十分に認識できた。
RL > 辺りをうろつく鳥船のニューロの数は把握できないが、
RL > あの巨大な積層体(ネクサス)すべてを監視できるほどの数ではない。
RL > こっそりと立方体(キューブ)に近づくことは可能だ…。
RL >
RL >
ロンスキアン > 姿形は現実世界とそう大差ない。なにせ、そういう存在なのだから。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「さて・・・・・・」
ロンスキアン >
ロンスキアン > ニューロとしちゃあ半人前だが、AIであることは非常に便利だ。
ロンスキアン > こんなところでも普通に動きまわる事ができる・・・。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「しののっちと酔っ払いさんはどーする?
ロンスキアン > 付いてきても良いけど――」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 鳥船のニューロをここから眺める。
ロンスキアン > 全員で突破する事も、まあ無理ではないだろうが・・・。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
イアン > 先程も見せた“透明人間”のアイコンだ。
イアン > 輪山さんとかはろくに見てなかったようだが、そこは別段どうでもいい。
イアン >
イアン > 「……どうしますか?」
イアン >
イアン > 率直に……本当に率直に言えば、来て何ができるというわけでもなさそうではあるが。
イアン > その辺については本人たちの意見を尊重しよう。
イアン >
イアン >
東雲 > 黒い鳥――ワタリガラスに砕けるブロックの背景を組み合わせたアイコンが点滅する。
東雲 >
東雲 > 「ここはマイスウィートとイアンにまかせよう」
東雲 >
東雲 > ニューロ同士の戦いになったとき、イントロンしていない自分たちはダメージを受ける心配はない。
東雲 > だが、近づくにつれ隠れるのも難しくなる。
東雲 > 余計な接触を避けるためにも、ここで離脱したほうがいいだろう。
東雲 >
東雲 > 「何か分かったら連絡をくれ」
東雲 >
東雲 > ここで離脱する。
東雲 >
東雲 >
輪山 > 輪山は至って普通の、現実(マンデイン)とまるで変わらない姿である。
輪山 > ぶっちゃけ設定が面倒だった。後悔はしていない。
輪山 >
輪山 > 「ま、俺達素人はここらで退散だわな」
輪山 >
輪山 > でもこっから先が記録できねーのはトーキーとして実にマズい。
輪山 > つーわけでジャックを二人に託しておこう。
輪山 > ジャックのアイコン
輪山 >
輪山 > ――有翼の怪物バイアクヘーをミニチュア化したもの――
輪山 >
輪山 > がイアンとロンスキアンに付き添う。
輪山 >
輪山 >
輪山 > 「んじゃ、ジャックをよろしくな!」
輪山 > 「そいつ電脳世界じゃ記録ぐらいしか出来ねーから、なんも期待すんなよ!!」
輪山 >
輪山 > 俺も離脱しようか。
輪山 >
輪山 >
RL > 東雲と輪山が離脱(アウトトロン)した。
RL >
RL > 残ったふたりは、鳥船のニューロが撒いた、
RL > 自動哨戒を行なうAIたちのルーチンを解読し、
RL > その巡回ルートの穴を縫う道筋をはじき出す。
RL >
RL >
RL > そうして浮遊するロンスキアンとイアン。
RL >
RL >
RL > 徐々に高度があがり、
RL > ウェブコンプレックスの全体を見渡せるほどの高さに達する。
RL >
RL > 膨大な空間(スペース)を埋め尽くすのは、
RL > 空の彼方を彩る蒼き格子(グリッド)と、寂れた廃墟のみ。
RL > ここがかつて何を目的として創られた場所(スポット)なのか、
RL > そして、来訪者たちが何を想い、在りし日のそれを見たのか、
RL > 今はもうわからない。
RL >
RL > そんな事を思えば、ふと、ある建物の屋上で
RL > 電脳(ウェブ)の彼方を指差し語らう、
RL > 男女のアイコンの幻想が見えた気がした…。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > “箱”の側面に辿り着く。
RL > 情報(データ)にあった通り、
RL > 継ぎ目(アクセスホール)一つない、見事な積層体(ネクサス)だ。
RL > しかし“これ”には、イアンの持つ“M因子プログラム”のような、
RL > 人知を超えた神々しさは感じない。
RL >
RL >
RL > ヒトの造りしモノ――。
RL >
RL >
RL > そんな言葉が頭をよぎる。
RL > 対処し得る。侵入は可能だと直感するだろう。
RL > すでに“鍵”となる、パスワードと思しきモノは入手している。
RL > あとは、侵入のためのエントリコードを入力する場所さえ探し出せれば…。
RL >
RL > ところで、“なんだか現世界(マンデイン)が騒がしい気がするが”、
RL > 今はこちらに集中するべきだろう…。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ◆ ANALYZE
RL > <電脳>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 16:成功
RL >
RL > ※失敗時ペナルティ:山札1枚分のダメージ
RL > 判定者1人成功でクリア
RL >
RL >
RL >
RL >
イアン > 「成程、興味深い。」
イアン > 「…それじゃあ、始めようか。」
イアン >
イアン > 正当な手段以外での接続を、この積層体は拒絶している。
イアン > はい
イアン > なら、正当な手段で侵入ればいい。
イアン > 全く分かりやすい話だ。
イアン >
イアン > マイナー:なし
イアン > メジャー:<電脳> M6 +2 +2 +1 +1 +D9 =21
イアン >
イアン >
RL > イアンが分析(アナライズ)を開始した。
RL > 情報を極限まで簡略化し、そして可視化する。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ―_―_ = =━ ―― ̄ ___ ―
RL >
RL >
RL >
RL > ___ ̄ ̄― ―=  ̄ ̄ ――_――__=_ _―― ̄__
RL >
RL >
RL >
RL > ― ̄ ̄___ ̄―===━___ ̄― ――_― ==  ̄―― ̄ ̄___━―==―
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】
RL > 【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】
RL > 【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】
RL > 【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】
RL > 【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】
RL > 【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】
RL > 【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【隠扉】【障壁】【障壁】【障壁】
RL > 【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】
RL > 【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】【障壁】
RL >
RL >
RL >
RL >
ロンスキアン > 「アタシも場違いな気がしてきたわコレ・・・」
ロンスキアン >
ロンスキアン > イアンの芸術的手腕に舌を巻く。
ロンスキアン > なんというか・・・多分、この程度なら"大したことはない”のだろう。本当に。
ロンスキアン > それでも自分の"ダメさ”がよくわかるだけに、これは感動的だ。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「んで・・・これでオッケーなのかなあ」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 秘密の入り口を閉ざす扉。
RL >
RL > パスワードを入力すれば、
RL > 4m四方の正方形(スクエア)のパネルが消失する。
RL >
RL >
RL > 現れるのは、奥へと続く無機質な通路。
RL >
RL > それが、この“箱”に侵入するための裏道(キャットウォーク)。
RL >
RL > 通路は時折、その奥へとふたりを誘うように、
RL > 鮮やかな情報流(ストリーム)を走らせる。
RL >
RL >
イアン > 内部に入った後、他の侵入者が居ないかを確認して障壁を閉じる。
イアン > 調子に乗って天津の侵入を許しても問題だ。
イアン > 内部に何があるにせよ、連中はこれの存在理由を知っている…
イアン > これだけ大規模なチームを動かすに足る理由があるのであれば、むざむざ穴を残してやる義理はない。
イアン >
イアン > 「…行きましょう。」
イアン >
イアン > さて、障壁が閉じるのを確認したら先へ進もうか。
イアン >
イアン >
ロンスキアン > 「オッケー・・・さあて、何が出てくるのやら」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 舌なめずりをしながら、イアンに付いていく。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL > “箱”――。
RL >
RL >
RL > 内部へと突入したロンスキアンとイアン。
RL >
RL > 待っていたのは、
RL > ふたりの侵入を拒む、電脳迷宮(ハードケイジ)だった。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ひとつの区画(ブロック)が終われば、
RL > また、色(カラー)も仕掛けも違う、
RL > 多種多様な新たな迷路(メイズ)が広がっている。
RL >
RL >
RL > 簡単なモノ、
RL > 難解なモノ、
RL > 事務的なモノ、
RL > 華やかなモノ、
RL > 機能的な数列(シークエンス)なモノ、
RL > 流麗な図画(イコン)なモノ、
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > プログラムというモノは、ヒトが創る以上、
RL > 良かれ悪かれ、その人物のクセというものが出る。
RL > しかし、この“箱”は、
RL > 1区画(ブロック)ごとに、その様相がまるで違う。
RL >
RL > それぞれの造り手(プログラマー)が、
RL > まるで己の腕を競っているかのように感じられる。
RL >
RL > そう、まるでこの迷路(メイズ)は、
RL > 様々なニューロの手により造られたモノのようだ。
RL >
RL >
イアン > 「……成程、興味深い。」
イアン >
イアン > 預けられたジャックのアイコンに随時記録させつつ、迷路を進む。
イアン > これだけ多様な人間の作品を見る機会は滅多にない…
イアン >
イアン > ……まるでダイダロスの迷宮だ。
イアン > 外部からの来訪を拒絶し、内部からの脱出も拒絶する。
イアン >
イアン >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 氷の虹のような、数多の“画素(ピクセル)”迷路を抜ける。
RL > 次に目の前に広がったのは、
RL > おそらくこの積層体(ネクサス)の基幹部分だろうか?
RL > 巨大な情報(データ)の軸(シャフト)だった。
RL >
RL > ふたたび、一面の蒼(ブルー)の世界。
RL > 渦巻く情報(データ)の螺旋(スパイラル)がふたりを迎える。
RL >
RL > かなり時間を喰ってしまったが、
RL > ここから降下(フォール)すれば、いっきに最深部(コア)を目指せるはずだ。
RL >
RL >
ロンスキアン > 「ふーむ。こりゃあれね。なんつーか・・・そう。
ロンスキアン > 美術館って感じ。ありったけ詰め込んだ、誰かに見せるためのモノ、みたいな」
ロンスキアン >
ロンスキアン > それは果たしてアタシ達のような存在なのだろうか?
ロンスキアン > まあ、良い。どのような思惑があるにしろ、後は飛び込むだけ――。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「飛びっきりの目玉がまってそうね」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
イアン > シャフト
イアン > 軸 に到達した時、僕はそう……怪物の口を連想した。
イアン > “普通”なら、飛び込むのも躊躇うんだろうけれど。
イアン > 僕は迷わず、内部に飛び込むことにしたのだ。
イアン >
イアン >
RL > 降下(ダイブ)を行なうロンスキアンとイアン。
RL >
RL >
RL > 情報(データ)の渦中へと落下するふたり。
RL > さまざまな情報(データ)が、下方から上方へと過ぎ去っていく。
RL > 今がいったいどの階層(レベル)なのか、
RL > そもそも、この“箱”の深部(コア)とはなんなのか?
RL >
RL >
RL > と、ロンスキアンは変移を感じる。
RL >
RL > あれは… 光?
RL >
RL > まるで彗星のような光の塊が、彼方からこちらへ迫ってくる。
RL > それは速度を増し、大きくなり…
RL >
RL > 目の前を包む巨大な白亜となり、
RL > ふたりを飲み込んだ。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 風が頬を撫でる。ついで、木々がざわめく音。
RL >
RL > ロンスキアンとイアンが目を開いた時。
RL > その視界に広がったのは…
RL >
RL > 木の葉の緑と、それにより形を変える陽光の白。
RL >
RL > ここは… 森の小道だろうか?
RL >
RL >
RL > たしかに“箱”の中を探索していたはずだが…?
RL >
RL > あまりにリアルな仮想空間(ヴァーチャルスペース)が、
RL > 現世界(マンデイン)との錯覚を起こす。
RL > しかし、ここはたしかに電脳空間(サイバースペース)のようだ。
RL >
RL >
RL > イアンが視線を目の前へと向けると、小道が続いているがわかる。
RL >
RL > どうやら少し先にいくと
RL > 開けた場所に通じているようだが…?
RL >
RL >
イアン > 「……フム。」
イアン >
イアン > 一先ず小道を辿ってみるとしよう。
イアン > 別に森の中に分け入るという選択肢も無いでもないが、リスクが大きい。
イアン >
イアン >
ロンスキアン > 「すっご・・・よくまあここまで・・・・・・」
ロンスキアン >
ロンスキアン > キョロキョロと『お上りさん』みたいに周囲を見渡しながら、小道を辿って行く。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 道すがら、時折木々の間に貼られた蜘蛛の巣が光をうけ輝く。
RL >
RL > その蜘蛛の巣が放つ、不思議な七つの色彩も、
RL > 本物(オリジナル)以上の美しさで再現されている。
RL > そこいらのニューロには、とても演算できないシロモノだろう。
RL >
RL > これもまた、先ほどの電脳迷宮(ハードケイジ)とは違う、
RL > 造り手(プログラマー)の色(カラー)を感じる。
RL >
RL >
RL > そして、小道の終りに広がっていたのは…
RL >
RL >
RL > 日本風庭園というやつだろう。
RL > 千早アーコロジーの最上階、
RL > 天照院に勝るとも劣らない風景(パノラマ)が、
RL > そこには広がっていた。
RL >
RL > 削り出された石で造られた小さな橋の下には、
RL > 小川がせせらぎ、先にある大きな池へと清水を流しこむ。
RL > 庭園に配置された松の木とその葉は、
RL > すべてが1画素(ピクセル)の妥協もなく作り込まれている。
RL >
RL >
RL > 庭園の中央までくれば、
RL > この庭園の、おそらくメインとして配置されたのだろう。
RL > やや高台となっている、池の向かいに佇む涼亭が姿をあらわした。
RL >
RL > 鮮やかな朱色に塗られた、巴瓦と唐草瓦のそれは、
RL > 夏(シア)の建築技法を垣間見せる。
RL >
RL >
RL > どうやら、先きた小道の反対方向に進むと、
RL > あの涼亭へ到達できるようだ。
RL > また、今の進行方向を見やると、そちらにも道が存在する。
RL >
RL > ここから見た限りでは、涼亭には誰もおらず、
RL > なにか違和感や奇妙さを感じることもないが…。
RL >
RL > そして、進行方向の道の奥には、
RL > どうやら、さらに開けた場所があるようだ。
RL >
RL >
RL > どうする…?
RL >
RL >
イアン > 内部の状況が不透明な以上、先ずはデータ収集を行う必要がある。
イアン > と言うわけで涼亭へ向かおう。
イアン >
イアン > …なお、ちょっとやりと知りしたらすぐ話題が途切れる上に、
イアン > イアンの方から話題を提供することが基本的にないため、たぶんちょっと気まずい。
イアン > 共通の話題がほとんどないため、仕方ないと言えばないのだが。
イアン >
イアン >
ロンスキアン > 「んー・・・」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 涼亭に行くこと自体に、こちらとしても異論がある訳ではない。
ロンスキアン > 大人しく付いていくが・・・・・・。
ロンスキアン >
ロンスキアン > (このままお互い知らずっていうのも寂しいしねー)
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「ねえねえ、そこのニューロさん。
ロンスキアン > アンタさあ・・・AIってどう思う?」
ロンスキアン >
ロンスキアン > というわけで話題を振ってみよう。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「いや、AI再教育は誰かの陰謀だって分かったわけだけど、
ロンスキアン > でも世の中の皆が『そうだそうだ!!』って思ったのは事実じゃん?
ロンスキアン > アタシ自身、AIと人間の違いは、実感としてそれなりにある。
ロンスキアン > で、さ・・・電脳の申し子たるニューロ的に、AIって、どう思うの?」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 始まりの小道へと戻り、その奥へと進む。
RL > 木々の隙間から、
RL > 次第に先の日本風庭園で見た、朱色の瓦が姿を現す。
RL >
RL > 入口に閂(ボルト)はかかっていない。
RL >
RL > 中へと踏み入れば、
RL > 長い時を経てすり減った石畳の床と、展望室に続く短い廊下。
RL >
RL > 廊下を抜ければ、先ほど自分たちが立っていた場所を中心に、
RL > ちいさくとも(とはいえ、それなりの規模である)、
RL > 計算された、美しい日本風庭園の情景が一望できた。
RL >
RL >
RL > やはり特におかしな点はないようだが…?
RL >
RL >
RL > ―
RL > ――
RL > ―――
RL >
RL >
RL > ……いや、遠くから見た時にはわからなかった。
RL >
RL >
RL > が、この場に立ってみて感じる“違和感”。
RL >
RL > どうやらここには、
RL > 広がる景色(パノラマ)を鑑賞する場所(スポット)以外の、
RL > 何か“別の役割”が振られている気がする。
RL >
RL > 綿密に走査(スキャン)してみれば、
RL > なにかわかるかもしれない。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ◆ SCAN
RL > <電脳>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 18:成功
RL >
RL > ※失敗時ペナルティ:なし
RL >
RL >
RL >
RL >
イアン > 「……取り立てて差異を意識するほど、好感も嫌悪も抱いてはいません。」
イアン >
イアン > 淡々と言葉を並べつつ、解析ソフトを奔らせる。
イアン > 基本的にはソフトウェア任せ、と言うのも妙な話ではあるが……
イアン > 何、人間が全部やらなきゃならない、なんてルールがあるわけでもない。
イアン >
イアン > 「強いて言うなら……論じる行為に意味がない、と言う辺りです。」
イアン > 「……現に存在している物の是非を問うのはナンセンスだ。」
イアン >
イアン > オート:スリーアクション
イアン > マイナー:<電脳><コーディング> P6 +2 +2 +1 +1 +C4 =16
イアン > マイナー:<電脳><コーディング> P6 +2 +2 +1 +1 +C2 =14
イアン > マイナー:<電脳><コーディング> M6 +2 +2 +1 +1 +D3 =15
イアン > メジャー:<電脳> P6 +2 +2 +1 +1 +CK =22
イアン >
イアン >
イアン > <コーディング>の対象は全て電脳矢刃(7/2)
イアン >
イアン >
ロンスキアン > 「なるほど・・・あるものはあるがままに――ってこと?
ロンスキアン > クールだなあ。でも、嫌いじゃないね、そういうの」
ロンスキアン >
ロンスキアン > (『自分』っていうものがしっかりしているから、そういう考えになるのかな?
ロンスキアン > だとしたら、それはアタシと似たようなものなのかもしれない・・・)
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「んー・・・」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 目を凝らして景色を眺める。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン > 〈知覚〉
ロンスキアン > R7+C4=スートが合わず失敗
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「・・・綺麗だね」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 感想を呟いた。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > イアンのMATRIXが、
RL > 情報(データ)の“ひずみ”を検出した。
RL >
RL > この場所(スポット)には、二重がさね(テクスチャ)された、
RL > “もうひとつの涼亭”が存在するようだ。
RL >
RL > “ひずみ”は、その“もうひとつの涼亭”へと通じる入口だ。
RL >
RL >
RL > と、涼亭にけたたましく警報(アラート)が鳴り響く。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > >>>>>【 侵入者確認 】<<<<<
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > >>>>>【 防衛プログラムを起動 】<<<<<
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > そして、ふたりの前に小窓(ポップアップ)が現れる。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【排除】 【 】 【排除】 【】 【排除】
RL >
RL > 【排除】 【排除】
RL >
RL > 【】 【排除】 【排除】
RL >
RL > 【排除】 【排除】 【 】 【排除】
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 次々と起動する防衛プログラム(ルコサイト)。
RL > 形を成したそれが、ロンスキアンとイアンへ襲い掛かる!?
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ◆ V.S. VirusBusters
RL > <白兵><射撃><操縦>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > ※キャストたちの合計で
RL > 38:成功
RL >
RL > ※失敗時ペナルティ:山札2枚分 の【刺】ダメージ
RL >
RL >
RL >
RL >
イアン > 「……受け入れられないならどうするのか、と言う問題もあります。」
イアン > 「どちらかが絶滅するまで相争うのも不毛でしょう。」
イアン >
イアン > 普通に話す足元で、ニッキー・スネイクがルコサイト目掛けて毒液を吐いている。
イアン > アヒルはロケットランチャーを放ち、オオカミのグーニーは牙を剥いた。
イアン > ソフトウェアの機能をシームレスに攻性防壁へ切り替えたのだ。
イアン >
イアン > オート:スリーアクション
イアン > マイナー:<電脳><コーディング> 対象:電脳矢刃(7/2) L0 +2 +2 +1 +1 +HQ =16
イアン > マイナー:<電脳><コーディング> 対象:電脳矢刃(7/2) M6 +2 +2 +1 +1 +D4 =16
イアン > マイナー:<電脳><コーディング> 対象:電脳矢刃(7/2) R9 +2 +2 +1 +1 +S3 =18
イアン > メジャー:<電脳><パワーサージ> M6 +2 +2 +1 +1 +DQ =22
イアン >
イアン >
ロンスキアン > 「そりゃあ、そうだね。お互いの為にも、『共存』するのが一番だよねえ」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 果たして“相棒”の顔を思い浮かべたか、どうか。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「おっ、ようやくアタシの出番じゃん」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 対電脳用装備(アンチウェブ)を装着した
ロンスキアン > アルティメット・ブレイク(の、模造攻撃プログラム)をぶち込む。
ロンスキアン >
ロンスキアン > マイナー:コンバットリンク
ロンスキアン > メジャー:〈射撃Lv3〉+〈クイックドロー〉
ロンスキアン >
ロンスキアン > M8+1+2+2+3+D5=21
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 合計43。判定成功です。
RL >
RL >
RL > 次々に周囲に出現する防衛プログラム(ルコサイト)がふたりを囲む。
RL > そして、その中の一体が動いたのを合図に、一斉に襲い掛かる。
RL >
RL > ロンスキアンの砲撃が、
RL > イアンのサージが、
RL > ヤツらを向かい撃つ!?
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 激しい戦闘、暫しの間。
RL > 涼亭にふたたび静寂が戻る。
RL > 白血球(プログラム)を一掃し、佇むふたり。
RL >
RL >
RL > 防衛プログラムを撃退したロンスキアンとイアン。
RL > そして、“もうひとつの涼亭”を呼び出す(アクセス)。
RL >
RL >
RL > カチリと、転(フリップ)。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 風景(パノラマ)は変わらない。
RL > しかし、どうやらここは…
RL >
RL >
RL > 涼亭のそこかしこに浮遊する、カード状の情報(データ)。
RL >
RL >
RL > この空間(スペース)の主(マスター)の、
RL > “隠しフォルダ”といったところか?
RL >
RL >
RL >
RL > 使えそうな情報(データ)を物色する……
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ____
RL > ▼情報9 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > 【救命符 購:-/10
RL > 肉体ダメージを受けた際にそれを打ち消す。使用はオートアクション。使い捨て】
RL >
RL >
RL > を入手。アクト終了時、消滅とする。
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ロンスキアンは一枚のカードを手にする。
RL > これは役に立ちそうだ。
RL >
RL >
イアン > 「……やれやれ。物騒な事だ。」
イアン >
イアン > 内部のデータを収集する為、ソフトウェアの機能を再び変更。
イアン > カートゥーン・アイドル達が聖域なきガサ入れを始めた……
イアン >
イアン > ……
イアン >
イアン > …………
イアン >
イアン > ………………
イアン >
イアン >
ロンスキアン > 「おっ! これはしののっちのブロマイド・・・じゃないな。
ロンスキアン > ・・・どうして見間違えたんだろ? まあいいや。もらっとこー」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 救命符、ゲットだぜ!
ロンスキアン >
ロンスキアン > 他に何もないようなら先に進むぜー。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > カートゥン・アイドルたちが、
RL > ここぞとばかりに胸を張り、持ってきたカードを見分していく、が…。
RL >
RL > 結局、ロンスキアンの手にしたデータ以外は、
RL > ガラクタのようなデータで、特にめぼしいものは見つからなかった。
RL >
RL > ウキウキ気分のロンスキアンと、いつも通りのイアン、
RL > そして、意気消沈のカートゥン・アイドルたちの順に、
RL > ゾロゾロと涼亭を後にする。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 涼亭、日本庭園を後にし、再び木々の生い茂る小道を進む。
RL > すると、一気に視界が開けた。
RL >
RL >
RL > どこまでも続く澄み渡る空。
RL > 電脳空間(サイバースペース)の蒼とは違う、
RL > その、青の青さを見ると、なぜだろうか?
RL > どこか、この空間(スペース)を造った者の、
RL > 嘆きのようなモノを感じとれた…。
RL >
RL >
RL > 足元に目を向ければ、
RL > ここからは土の道は消え、
RL > 刈り込まれ整えられた芝が一面を覆っている。
RL >
RL > 所々に配された垣根(ボックス・ヘッジ)が、
RL > G&B王国(グレートエール&ブリテン)の様式を思わせる。
RL > 所轄、イングリッシュガーデンというやつだろうか?
RL > それが広がっているようだ。
RL >
RL >
RL > ふと、その庭園の遠く、
RL >
RL > 左右のプラタナスの並木に囲まれた、あれは…薔薇園だろうか?
RL > ここからでは遠くてよくわからないが、
RL > そこに“人影のようなモノ”が見えた。
RL >
RL >
イアン > 【バックグラウンドモードへ移行】
イアン >
イアン > ぞろぞろ歩いてると邪魔なので、ソフトどものアイコンは必要があるまで切っておく。
イアン >
イアン > 「……ん?」
イアン >
イアン > 自分たちより先に侵入したニューロ……と言うのは考えにくい、か。
イアン > ……まあいい。とりあえず様子を見てみるか。
イアン >
イアン >
ロンスキアン > 「およよ・・・?」
ロンスキアン >
ロンスキアン > その場にしゃがみ込み、見つからないようにしつつ、
ロンスキアン > ガンサイト越しに“人影のようなモノ”を見てみよう。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 慎重に様子を伺うロンスキアンとイアン。
RL >
RL > そんなふたりに気付いているのかいないのか?
RL > ガンサイトを向けるロンスキアン。
RL > しかし、タッチの差で人影は薔薇園の奥へと消えた。
RL > が、後ろ姿から性別だけは予想できる。おそらく女だろう。
RL >
RL > 抜けるような青い空、暖かな陽光。
RL > 気を抜けば、眠くなってしまいそうな時間が流れる。
RL >
RL >
イアン > 「……どうしますか?」
イアン >
イアン > 薔薇園を見つつ、問う。
イアン > こんな巨大な迷宮の中心部にいる何者か、だ。
イアン > 何もない、と言うわけはないのだろうが……
イアン >
イアン >
ロンスキアン > 「ここまで来たら、追って見るしか無いんじゃない?
ロンスキアン > 厳重に鍵(テクスチャ)と番人(ルコサイト)が備えられた、
ロンスキアン > 宝石箱(パンドラボックス)の中のお嬢様だし・・・」
ロンスキアン >
ロンスキアン > ガンサイトから目を外す。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「何かしらの秘密(キー)を握ってるのは確かじゃないかな」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
イアン > 「……でしょうね。」
イアン >
イアン > 元々、追い駆けるのが現状での既定路線だ。
イアン > 質問と言うより、確認と言った方が良いだろう。
イアン >
イアン > 謎の人影を追って薔薇園に進もう。
イアン > やれやれ、何が出てくるやら。
イアン >
イアン >
RL > 話をまとめ、
RL > イングリッシュガーデンを進むロンスキアンとイアン。
RL > 徐々に風景(パノラマ)の様式は、
RL > ヴィルヌーヴ調のモノへと変化していく。
RL >
RL >
RL > 薔薇園に到達したふたり。
RL >
RL > 先ほど人影を見た辺り、
RL > ピースキーパーの植えられた一角には、すでに人気はなく、
RL > 鮮やかな薔薇たちがふたりを迎えるのみだった。
RL >
RL > 薔薇園の奥には、
RL > この空間(スペース)をぐるりと覆う高い壁が敷かれていた。
RL >
RL > どうやらここが、この空間(スペース)の端に位置するようだ。
RL >
RL > 壁の一角には、
RL > 大きな門(ゲート)が設置されている。出入り口だろうか?
RL > 門(ゲート)は… 開かれている。
RL >
RL >
イアン > 「……開いてますが、ノックでもしてみますか?」
イアン >
イアン > 軽く肩を竦めて見せる。
イアン > まあ、進むのが妥当な所だろうが……少なくともチャイムはないな。
イアン >
ロンスキアン > 「いいんじゃない? どうせ招かれざる客なんだろうし、
ロンスキアン > 丁寧に対応してやる必要は無いと思うねー」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 威風堂々、侵入してやろうじゃないか!
ロンスキアン > ・・・勿論、相方の了解が取れたなら、だけれど。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
イアン > 「……冗談のつもりだったのですが。」
イアン >
イアン > なかなか難しいものだ。
イアン > まあいい、先に進もう。
イアン >
イアン >
RL > ロンスキアンとイアン、
RL > ふたりは揃って門(ゲート)をくぐる。
RL >
RL > 音もなく… 場面が切り替わる。
RL >
RL >
RL > 次に視界に広がった景観(パノラマ)は…
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/東雲 恭平 登場判定/<社会:ストリート> 10(自動登場:輪山)
RL > Research_Scene09 【シーンタロット:チャクラ / レッドエリア:スラム】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 倉庫街――。
RL >
RL >
東雲 > 「さて……」
東雲 >
東雲 > 現実世界側の風景を見やる。
東雲 > ここはレッドエリアの廃倉庫――修復中のレイヴンがキャリアの上に寝かされている。
東雲 > 損傷した脚部の修理はほぼ終わっている……脚部装甲は二次まで取り外され、フレームが露出している。
東雲 > あとは装甲の取り付けと最終調整を残すのみだ。
東雲 >
東雲 > 「あいつらに遅れないよう急いで仕上げないとな。その技術、あてにしてるぜ? トーキー」
東雲 >
東雲 >
輪山 > 「オーイェアー、ウォーカーの修理は理論しかしらねぇが……ま、カンでなんとかなるさ」
輪山 >
輪山 > すごく不安になるようなならないような、微妙な台詞である。
輪山 > まぁ、理論すら知らないよりはマシなのだろうが。
輪山 >
輪山 > 「基本はドロイドと同じだ。構造自体は大して変わらないからな……」
輪山 > 「駆動系が複雑だが……ジェネレーター出力のケタがそもそも違うんだったな……」
輪山 > 「となると熱量に気をつける必要性が……ああ、多分俺でもいけるな」
輪山 >
輪山 > しばらく考え事をしてから、せっかく現実に戻ってきたんで、酒瓶を一つ開けてあおる。
輪山 > とりあえずこれ飲まなきゃ何も始まらないからな。
輪山 >
輪山 > 「うし、始めっか!!」
輪山 >
輪山 >
RL > その時、二人の居る倉庫(ガレージ)と外界を隔てるシャッターのモーターが、
RL > 低い音を立て起動する。
RL >
RL > 強烈な照明が倉庫(ガレージ)内部に入り込んでくる。
RL >
RL > その眩い光の中で轟くエキゾーストノート。
RL > 光の中心には、背後に巨大なトレーラーを従えた、
RL > HonkeyTalkにまたがったテンガロンハットのシルエット。
RL >
RL >
RL > 【テンガロンハットの男】「よう、久しぶりだな」
RL >
RL > 【ノーウェスト・スミス】「失礼。本人を連れてくるのが遅れた。
RL > この男、またまた新たな悶着(トラブル)を起こしていたようでな。
RL > まったく、少しは自重するべきであろう。
RL > 我が友、カーロス・マウリシオ・ダ・シルバよ」
RL >
RL >
RL > 【テンガロンハットの男→カーロス】「ハッ。ヒーローってのは、遅れてやってくるモノなのさ」
RL >
RL > 側車(サイドカー)に上品に坐しているドーベルマンの頭を、
RL > 乱暴に撫で軽口をたたく、“火星から来た男”カーロス。
RL >
RL >
RL > 【ノーウェスト・スミス】「ぐっ、ぬぬっ。まったく、口の減らない…」
RL >
RL > 【カーロス】「なぁに、この程度の遅れ(ラグタイム)、
RL > 火星じゃあ日常茶飯事さ。だろ?“ブロックバスター”」
RL >
RL > 目深に被ったテンガロンを人差し指で押し上げ、
RL > その、黒と赤の瞳を東雲に向けた。
RL >
RL >
RL > 【カーロス】「追加注文の弾薬とエネルギーにその他もろもろ、確かに届けたぜ。それと…」
RL >
RL > 【カーロス】「お詫びの印といってはなんだが…」
RL >
RL > 【カーロス】「差し入れだ」
RL >
RL > くっくと嗤い、取り出した酒瓶(ボトル)を見せびらかす。
RL > それは… 東雲にとってどこかでみた、
RL > いや、確実に見たことのある“マッカランの30年モノ”だった。
RL >
RL >
RL > 【ノーウェスト・スミス】「ハァ…」
RL >
RL > 側車(サイドカー)のスミスが頭をたれ、ため息をついた。
RL >
RL >
東雲 > 「お、生きてたか、カーロス。今度はどこを突っついたんだ? 日本か?」
東雲 >
東雲 > こちらも軽口を叩く。
東雲 > まぁ、心配など微塵もしていなかったが。
東雲 >
東雲 > 「ま、確かにいいタイミングだな」
東雲 >
東雲 > まったく、いつもおいしいところで登場する男だ。
東雲 > 今回も最高のタイミング、だが今回は助演男優賞だな。
東雲 >
東雲 > 「ま、今回のヒーローはお前じゃないけどな。実は俺でもないんだが」
東雲 >
東雲 > 廃墟区界を調査中の、“相棒”とすご腕のニューロの顔を思い浮かべる。
東雲 > そうとも、今回はカーロスも俺も助演だ。
東雲 >
東雲 >
RL > 【カーロス】「そいつは、コイツ(マッカラン)でもヤリながら話すぜ、お友達(バディ)」
RL >
RL > 【カーロス】「フッ。それにしても、俺から主役(ヒーロー)の座を奪うとは、
RL > いったいどんな大物(ビッグスター)だい?」
RL >
RL >
輪山 > 「ん、東雲……あんたの知り合いかい?」
輪山 >
輪山 > エキゾーストに反応し、振り返る。
輪山 > とりあえず最初に目が行ったのは喋る犬だ。ANI-Mかよ珍しいなおい。
輪山 > 次に目が行ったのは……酒だ。その次にようやくテンガロンハットの男。
輪山 >
輪山 > 「おま、これ超上物じゃねぇかよ、やるなぁおい!いよっ、大将!!」
輪山 > 「こんないい酒、もう何人か人呼ばなきゃもったいねぇぞぉ!!」
輪山 >
輪山 > 今すぐレイとアフロの奴に連絡入れて呼ぶぞ。
輪山 > 警察のレイを呼ぶとマズいんじゃないかって?
輪山 > 酒の席だ、こまけぇこたぁいいんだよ!!
輪山 >
輪山 >
RL > 【カーロス】「ん? “ブロックバスター”の新しい“お友達(バディ)”かい?」
RL >
RL > と、酒瓶(ボトル)を見、目の色を変える、
RL > ウォーカーの上で、むき出しの駆動系に接続された、
RL > ラップトップでも開いてそうな輪山に気づく。
RL >
RL >
RL > 【ノーウェスト・スミス】「お初にお目にかかる。わた…」
RL >
RL > 凄い勢いでキャリアから降りてきそうな輪山。
RL > そして、自己紹介もままならないスミス。
RL >
RL >
RL > 【カーロス】「アンタ、あの距離からでもコイツの価値に気づくとは、相当の目利きだな。
RL > 一緒にヤルかい? と、言うまでもないか」
RL >
RL > 【ノーウェスト・スミス】「ハァ……」
RL >
RL > また新たな嵐(トラブルメーカー)の元となりそうな男の登場に、
RL > 再びため息が出た。
RL >
RL >
東雲 > 「“ゴッド・マザー”も粋な気の回しかたをする。前祝いにはちょうどいい」
東雲 >
東雲 > カーロスの持ってきた荷を検める。
東雲 > そこには砲弾や燃料と共に、グラスを入れた箱があるはずだ……あった。
東雲 > 丁度人数分のグラス、ジョニー・ウォーカーの黒、他にブランデーやミネラルウォーターもある。
東雲 > ちょっとした酒宴が出来る量だ。
東雲 >
東雲 >
RL > 【ノーウェスト・スミス】「ああ。“ゴッド・マザー”もヨロシクと言っていたよ。
RL > 久々にキミに会えて喜んでいたようだ。ま、顔には出さんがね」
RL >
RL > 荷を検める東雲に向かい、スミスが言う。そして…
RL >
RL >
東雲 >
東雲 >
東雲 > ・
東雲 > ・
東雲 > ・
東雲 > ・
東雲 > ・
東雲 > ・
東雲 >
東雲 >
東雲 >
東雲 >
東雲 > 「では、乾杯」
東雲 >
東雲 > 友との再会と、新たな仲間との出会いを祝して。
東雲 >
東雲 >
輪山 > 「おう、乾杯!!」
輪山 >
輪山 > 極上の酒と、素敵な一日を祝して。
輪山 >
輪山 >
RL > 「 「 「 「 乾 杯 ッ!! 」 」 」 」
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【カーロス】「なるほど。
RL > 今回の主役は、“ブロックバスター”といつも一緒にいるお嬢ちゃん(レディ)か。
RL > ハハッ、そりゃお互い分が悪いな。
RL > ま、俺は助演(ゲスト)だろうが、自分の生き様(スタイル)を貫くだけさ」
RL >
RL > 旧知の相手との軽口を楽しむカーロス。
RL >
RL >
RL > 【カーロス】「それにしても……」
RL >
RL >
RL > 月景(ムーンスケイプ)に獣の雄叫びがこだまする。
RL >
RL >
RL > 【カーロス】「やれやれ、あんなに弱かったとはな」
RL >
RL > 宴会場と化した倉庫(ガレージ)の片隅、古ぼけたテーブルを中心に、
RL > 壊れかけたソファーをいくつかあしらった休憩所(レスト・スペース)で、
RL > 足を投げ出し杯(グラス)を傾け、天井を仰ぐカーロス。
RL >
RL > 頭上からは、屋根を隔て、
RL > 絶え間なくスミスの遠吠えが聞こえてくる。
RL >
RL >
東雲 > 「用心棒が酔っ払ってるバーなんて、格好がつかんだろう」
東雲 >
東雲 > とはいえ早すぎる。
東雲 > 一杯目であれか……ドーリスは知ってるんだろうか?
東雲 >
東雲 >
RL > 【カーロス】「やれやれだ」
RL >
RL >
RL > 【カーロス】「……すまなかったな。
RL > 待ち合わせ(ランデヴー)には間に合わせるつもりだったんだが」
RL >
RL > 【カーロス】「“あの女(スティンガー)”の情報を得て、連邦(ロシア)へ渡った。
RL > 事前に手に入れていたアドレスから、
RL > スターリングラードの支部を叩いたんだが…。
RL > まっ、愛しのカワイコちゃん(ターゲット)には、会えずじまいさ」
RL >
RL > 【カーロス】「N◎VA(トーキョー)に戻ってきて、野暮用でLU$T(ヨコハマ)に寄ったんだが、
RL > そこでお礼参りを受けたってワケだ。
RL > アイツ(スミス)が駆けつけてくれなかったら、今頃穴だらけ(チーズ)だぜ」
RL >
RL >
東雲 > 「相変わらず、にぎやかな過ごしかただな」
東雲 > 「俺はアフリカ探検の護衛をしてな、実入りはよかったんだが――とにかく寒くてな」
東雲 >
東雲 > ひとしきり愚痴る。
東雲 >
東雲 >
RL > 【カーロス】「かつての暗黒大陸は見る影もなく、か。
RL > なるほど、今回は装備(ギア)を張り込んだと思ったら、そういうわけかい。
RL > ま、おかげさんで俺の懐はあったまったぜ。ヘヘ」
RL >
RL > 遊びは遊び、仕事は仕事。
RL > 例え友人といえど、商売(ビズ)に関する部分は揺らがないのだ。
RL >
RL >
RL > 【カーロス】「なあ、キョウヘイ、クロ……」
RL >
RL > 酒瓶(ボトル)を持つと、東雲の空いた杯(グラス)に酒(マッカラン)を注ぐ。
RL > 一呼吸置くと、真剣な眼差しをふたりに向ける。
RL >
RL >
東雲 > ふと、カーロスの真剣な眼に気がついて、顔を向ける。
東雲 >
東雲 >
RL > 【カーロス】「混沌……」
RL >
RL > 【カーロス】「“混沌(カオス)”については、知っているか?」
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > “混沌(カオス)”――。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 通称、プログラム・カオス。
RL > それは、真教から離脱した最悪のテロリスト集団、
RL > “氷の静謐”が崇める、神(ロア)ともいうべき存在だ。
RL >
RL >
RL > “電脳神(デウス・エクス・マキナ)”。
RL >
RL > しかしその正体は、
RL > “氷の静謐”の能天使(パワーズ)たちにより、堅く秘されていた。
RL >
RL >
RL > ニューロキッズやオカルトマニアの間では、その正体を廻って、
RL > 日々さまざまな説が生まれては消えている。
RL >
RL > 噂話(フォークロア)では、
RL > 災厄(ハザード)前から存在していた、意志持つプログラムと言う説や、
RL > どこかの大企業や諜報機関が創設した、
RL > 凄腕(ホットドガー)なハッカーチームのコードネーム。
RL > はては、電脳(ウェブ)に巣食う幽霊(アヤカシ)などというモノもある。
RL >
RL > すべてが突拍子もない話ではあるが、
RL > だがしかし、確かに電脳世界(サイバースペース)には、
RL > 常識では説明のつかない奇怪な現象も存在しているのだ…。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【カーロス】「最近、ヤツら(氷の静謐)の動きがにわかに騒がしい。
RL > モスクワの幹部は、こんな事を言っていた。
RL > “もうすぐ“混沌(カオス)”が100年の時を経て再臨する”とな。
RL > ま、ソイツは電子麻薬(ドラッグ)のキメすぎで、
RL > 脳死(フラットライン)寸前の狂人(デンキヘッド)だったがね」
RL >
RL > そこで一度言葉を切り、もう一度天を仰ぐ。
RL > スミスはあいも変わらず、
RL > 無慈悲な女王への雄叫び(ラヴコール)を上げていた。
RL >
RL >
RL > 【カーロス】「だが……」
RL >
RL > カーロスは、まだ琥珀色の液体の残る杯(グラス)を掲げ、
RL > 黄金色の世界を通して、東雲と輪山を見、言葉を続ける。
RL >
RL >
RL > 【カーロス】「これは酔っぱらいの戯言半分。
RL > そして、厄介事請負人(トラブルシューター)の勘が半分だが…」
RL >
RL > 杯(グラス)に残った酒(マッカラン)を飲み干す。
RL >
RL >
RL > 【カーロス】「“なにか”が起きるぞ。
RL > おそらく、そう遠くない未来。
RL > 世界(ニューロエイジ)をひっくり返しちまうほどの“なにか”が……」
RL >
RL >
RL > ふたりの脳裏に、“迷子の小熊”の言葉が過ぎるかもしれない。
RL >
RL >
東雲 > 「混沌……カオスね。俺も、ウワサ以上のことは知らんな」
東雲 >
東雲 > 案外、“電脳聖母”事件の裏側で暗躍していたとしても、
東雲 > 不思議ではないが……そもそも実在しているのだろうか?
東雲 > 自分の持つ情報も噂の範疇を出るものではない。
東雲 >
東雲 > 「電気脳の戯言なんて、真に受ける必要はないだろ。
東雲 > “災厄”と“混沌”のイメージが偶然結びついただけの、連想ゲームさ」
東雲 >
東雲 > 要素的には似たような部分はあるしな。
東雲 > ウェブ上の怪現象を説明できるわけではないが、そいつの発言そのものは狂人の戯言でしかない。
東雲 > そう判断するのが妥当な所だろう。
東雲 >
東雲 > 少しばかり俯く。
東雲 > 琥珀色の液体が残るグラスが、額のあたりに来る程度。
東雲 >
東雲 > 「何が起きようと、やるべきことは変わらないさ。クソな出来事はぶっ潰すだけだ」
東雲 >
東雲 > 呟いて、グラスの中のマッカランを飲み干した。
東雲 > そうとも、俺もカーロスも、輪山も、あるいはロンスキアンやイアンも、
東雲 > 座して見ているだけではありえない。
東雲 >
東雲 >
輪山 > 「いひひひひ、流石に犬っころに酒は無理だったかな!!」
輪山 >
輪山 > 【レイ】「あぁん?そらオレのころいっれんろらぁ〜?」
輪山 >
輪山 > 「バーカ酔い過ぎだよ不良警官!!わはははははは!!」
輪山 >
輪山 > 【レイ】「な、なんらと〜!?しょっぴくぞこんらろー!!」
輪山 >
輪山 >
輪山 > さっきビトウィーン・ザ・シーツ(キッツイカクテル。素人にはオススメできない)を
輪山 > しこたま飲ませたのがいけなかったんだろうか。
輪山 > すっかり酔ってグロッキーになってしまったレイのグラスにその辺にあったジンを注ぎ込む。
輪山 > 明日の朝の事なんて気にしない。二日酔いに負けないガッツが酔っぱらいには必要なのである。
輪山 >
輪山 >
輪山 > 【アフロ】「まさか一杯で潰れるとはな。アイツが酒を飲むところを見ないワケだ」
輪山 > 【アフロ】「しかし“混沌(カオス)”ね……そいつの言う事が本当なら、
輪山 > 百歳のおじいちゃん(グランダッド)ってわけか?ワンダフルだな」
輪山 >
輪山 >
輪山 > アフロはアフロでマッカランをゆっくり楽しんでいるようだ。
輪山 > まだグラスの中は半分ほど残っている。
輪山 >
輪山 >
輪山 > 「つってもよォ、結局はイカレポンチの戯れ言なんだろ?」
輪山 > 「んなもん気にしないほうが精神衛生上はいいってもんだろうぜ」
輪山 >
輪山 > 【アフロ】「そうは言うが、相手は仮にも幹部だぜお友達(バディ)?」
輪山 > 【アフロ】「少しぐらい気に留めておくべきだと俺は思うがね」
輪山 >
輪山 >
輪山 > かくいう俺のグラスの中身は結局いつもの“安酒(ウィスキー)”だ。
輪山 > 高い酒は楽しいが、一杯飲めば充分だ。あとは正当な持ち主って奴が飲めばいい。
輪山 > 俺みたいな酒の味もわからねー酔っぱらいが手を出すようなもんじゃねーわ。
輪山 >
輪山 >
輪山 > 【レイ】「ちくしょー、オレのころ、無視して……難しいはらし、しれんじゃ、れー…ぞォ………」
輪山 >
輪山 > 【アフロ】「おっと、お姫様(プリンセス)はおやすみか。少し飲ませすぎたか?」
輪山 >
輪山 >
輪山 > 「そりゃあ丁度いい、一人頭が飲める酒の量が増えらぁな!!」
輪山 >
輪山 > 【アフロ】「おいおい酷い奴だなお友達(バディ)。だが酒の量が増えるってのはグッドだな」
輪山 >
輪山 >
輪山 > ついには眠ってしまったレイを尻目に、輪山とアフロはグラスの中の酒を一気に飲み干す。
輪山 > 結局のところ、飲む酒がうまければそれでいいというのが俺達酔っぱらいの矜持だ。
輪山 > うまい酒が飲めれば、たとえ世界がひっくり返ろうと構わねー。
輪山 > とはいえ、世界が平穏であることに越したことは無いけどな。
輪山 > トーキー的にはちょっとした事件があればなお良しだ。
輪山 >
輪山 >
輪山 > 「ま、東雲の言う通りだな」
輪山 > 「何が起きようとやることは変わんねー。やりたいようにやるだけさ。だろう、お友達(バディ)?」
輪山 >
輪山 > 【アフロ】「ハハハ、そうだなお友達(バディ)。
輪山 > 汝の成したいように成せと救世母サマも言ってるらしいぜ?」
輪山 >
輪山 >
輪山 > 「おま、救世母サマに言われちゃあそうするしかねーな!ワハハハハハ!」
輪山 >
輪山 >
輪山 > くだらないジョークを言い合って、盛大に笑い合う。
輪山 > 明日も明後日も明々後日も、そのまた明日もそうするために、俺達ァ働かなきゃいけねぇわけだ。
輪山 >
輪山 >
東雲 > 「早く戻ってこいよロンスキアン。でないとおまえの分がなくなっちまうぞ」
東雲 >
東雲 > カウボーイ、お前もな――イアンを見る……後でマッカランを舐めさせるぐらいはしてみるか。
東雲 > この味を知らぬまま、というのも、少しばかり勿体ない。
東雲 >
東雲 >
RL > 【カーロス】「ふぅ、たしかにな。ちょいとばかりナーバスになっていたのかね」
RL >
RL > いつまでも本物(オリジナル)のスティンガーに辿り着けず、
RL > 足踏みをするばかりの自分。少しずつ募る焦燥感。
RL > ふと、ケリーの笑顔と、彼女の残した言葉(メッセージ)が頭をよぎる。だが…
RL >
RL >
RL > マッカランを飲み干す東雲。その友(バディ)の言葉に、
RL > 心のどこかにあった、やるせない気持ちも退いていく。
RL >
RL >
RL > 【カーロス】「ハハッ、違いない。“クソな出来事はぶっ潰す”。
RL > わかりやすくて実にイイ(ニューロ)。俺好みだよ、“ブロックバスター”」
RL >
RL > だから気が合うのだろう。
RL > だからコイツとの付き合いはやめられない。
RL >
RL > 無精ひげの口元が、にやりと吊り上る。
RL >
RL >
RL > 【カーロス】(しかし…)
RL >
RL > 振り返らずに、後ろで騒ぎ合うトリオに呆れる
RL > (アフロは騒いでいないが、まあ仕方あるまい。ひとまとめだ)。
RL >
RL > が、このにぎやかしが、今は心地よい。
RL > 悩むのもバカらしくなってくる。
RL >
RL >
RL > 【カーロス】「救聖母サマも、存外と粋なモンだな」
RL >
RL > そうして、くっくと嗤った。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【カーロス】「いい気分だ。どうだ?もう一杯」
RL >
RL > 新しい酒瓶(ボトル)を開けるカーロス。
RL > 東雲の返事は聞くまでもない。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「「 乾杯 」」
RL >
RL >
RL > そうして、杯(グラス)と杯(グラス)が澄んだ音を立てた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/RL 登場判定/不可
RL > RL_Scene01 【シーンタロット:マヤカシ / ホワイトエリア:日本軍分駐地】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > >> 【通信確認】
RL >
RL >
RL > 【飛騨金衛】『√レv─w─… 任務中の通信回線の無断使用は、厳罰のはずだが?』
RL >
RL > LU$T(ヨコハマ)にほど近い、日本軍の仮設分駐地。
RL > そのウォーカー用の格納庫(デッキ)。
RL > 東雲との戦闘で破損し、修復(レストア)を終えたエクリプスDの前で、
RL > 飛騨はリンクスへの割り込み(インタラプト)を受けた。
RL >
RL >
RL > 【蘇我少尉】『相変わらず手厳しいですね』
RL >
RL > IANUS(ヤヌス)を通じて、ドクヘビのアイコンが顕現する。
RL >
RL >
RL > 【飛騨金衛】『当たり前だ』
RL >
RL > 【蘇我少尉】『ですが…。厳罰ですか。ククク、それはお互い様では?』
RL >
RL > 【飛騨金衛】『……何がいいたい』
RL >
RL > 【蘇我少尉】『いえいえ…。
RL > テロリストの“ブロックバスター”と“熱い口付け(ホットショット)”。
RL > あなたが現在の任務(ラン)を放棄してまで、
RL > 対処にあたるほどの相手だったのか? ということです』
RL >
RL >
RL > 軍内部での階級は絶対だ。
RL > しかし蘇我が飛騨に対して、一定の敬意を払っているとは到底思えない。
RL > この男は、自身の隊の隊長はおろか、どの相手に対してもそうであった。
RL >
RL > それを可能にしているのが、この男の優秀性ということなのだろうか…。
RL >
RL >
RL > 【飛騨金衛】『ヤツらには我々の隊はおろか、軍内部でも、
RL > その破壊活動(テロリズム)の被害にあった者は少なくない。侮れぬ相手だ』
RL >
RL > 【蘇我少尉】『言いますね。……では、もう一つ手札(カード)をお見せしましょう。
RL > 拡大派きっての雄、飛騨金衛中尉の、
RL > “本当の主(ボス)”は誰なのかなぁ〜… と、思いましてね』
RL >
RL > 一瞬の沈黙。
RL > そして、1オクターブ低くなった飛騨の声が蘇我に問う。
RL >
RL >
RL > 【飛騨金衛】『キサマ…。どこまで知っている』
RL >
RL >
RL > 【蘇我少尉】『あ、怒りました?ご安心を、別に密告するつもりはないので。
RL > 周波数帯変換(スクランブル)は完璧ですし、後にも残りませんよ。ククク』
RL >
RL > 【蘇我少尉】『その気になれば、アナタに限らず、
RL > もっと面白い事情も知っていますしね』
RL >
RL >
RL > 【飛騨金衛】『…………公になれば、銃殺刑は免れんな』
RL >
RL > 【蘇我少尉】『ハハハ、怖いことを言いますね。
RL > でも心配には及びませんよ。上手くやってますから。
RL > ボクはこのつまらない任務に、少しでも彩を与えたいだけなんです』
RL >
RL >
RL > 蘇我がメトロポリタンホテルにて、イアンたちを襲撃し、
RL > そして、“迷子の小熊(ストレイ・ベアー)”によって撃退されてから数刻。
RL > N◎VA軍のすべての部隊は、突然の待機命令を言い渡される。
RL >
RL > その発令からすでに、半日以上が経過していた。
RL >
RL > どうやら、漏れ聞こえてくる噂によれば、
RL > 計画(プラン)を統括する総督、天津少将との連絡が、突如不通になったらしい。
RL > 現在も上層部では、総指揮者の突然の失踪により、混乱を極めているようだ。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【蘇我少尉】『そうだ。こんなのはどうでしょう?
RL > 我々の“今の主(ボス)”。“スポンサー”の話とか、聞きたくないですか?』
RL >
RL > 【飛騨金衛】『!? …なにか知っているのか?』
RL >
RL >
RL > 【蘇我少尉】『いい反応です』
RL >
RL > 【蘇我少尉】『ボクらも… いや、師団内の誰一人としてお目にかかっていない。
RL > ましてや軍の会議にも姿を現さない。
RL > 不思議(ミステリアス)な、不思議(ミステリアス)な将軍さま。気になるでしょ?』
RL >
RL > 【飛騨金衛】『…………………』
RL >
RL > 【蘇我少尉】『肯定ととりますね。では、お話しましょう』
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/イアン 登場判定/<社会:ウェブ> 12(自動登場:ロンスキアン)
RL > Research_Scene10 【シーンタロット:カブト / レッドエリア:“箱”(電脳空間)】
RL > −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
RL > 備考2:トロンを使用していないキャストは、【エキストラ(判定不能)】となります
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > “箱”(最深部、????)――。
RL >
RL >
RL > 門(ゲート)をくぐる。
RL >
RL > 音もなく… 場面が切り替わる。
RL >
RL >
RL > 次に視界に広がった景観(パノラマ)は… ここは、誰かのアパートだろうか?
RL >
RL >
RL > グリーンのマンションを思わせる一室。
RL > 窓の外は暗闇が広がっていた。
RL >
RL > DAKテレヴィジョンはつけっぱなしで、
RL > テーブルには… 朝食だろうか?
RL > 目玉焼き(サニーサイドアップ)などの料理が、
RL > 食器(ディッシュ)とマグに並んだままであった。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ところで、部屋を見回すと違和感を感じる。
RL > その元はすぐに特定できた。
RL >
RL > テレビでやっているニューズ・サービス。
RL > CNN・チャンネルのそれと、
RL > 部屋に置かれた定期刊行物(パルプマガジン)の内容・日付が、
RL > “数ヶ月前”のモノなのだ。
RL >
RL >
RL > テレヴィジョンには、
RL > N◎VAを救った“英雄(ヒーロー)”という見出し(タイトル)の特集で、
RL > 雪風のエフェクトをまとい、
RL > トーキーから逃げ回る少女の映像(ヴィデオ)が流れている。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > まあ…
RL >
RL >
RL > それ以上に不可解な点は、
RL > テーブルに配膳された朝食の食器(ディッシュ)やマグ。
RL > そして椅子が、“なぜか”テーブルや床と接着されて動かない点だが……。
RL >
RL >
イアン > 「……“カウント・ゼロ”事件。」
イアン >
イアン > DAKテレヴィジョンの映像を眺めながら、呟く。
イアン > 数か月前の大規模テロ事件の報道だ……
イアン > リアルタイムで見た記憶は、今一あやふやなのだが。
イアン > ……一体何だ、この部屋は。
イアン >
イアン >
ロンスキアン > 「えーっと、この映像は・・・。
ロンスキアン > カ、カ、カ・・・カウンター・テロ事件!!」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「あ、違うね・・・カウント・ゼロだったね・・・」
ロンスキアン >
ロンスキアン > しかし不思議な部屋だ・・・。
ロンスキアン > カウント・ゼロ事件そのものは、ある意味AI排除の動きの発端である。
ロンスキアン > 自分達の追う“謎”と繋がっていてもおかしくは無いだろうけれど・・・。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > ここが“箱”の最深部(コア)なのだろうか?
RL > それにしてはあまりにも普通すぎ、また奇妙だ。
RL >
RL > 清掃用ドローンが、ロンスキアンとイアンの足元をすり抜けた。
RL >
RL > と…
RL >
RL >
RL > キィッ― パタンッ
RL >
RL >
RL > 部屋の隅の扉(ドア)が、小さな音をたて閉じる。
RL > 先は閉じていたはずだが…?
RL >
RL > 部屋に誰かが入ってきた形跡はもちろんない。
RL > ということは… “誰かが自分たちを覗いてていた”のだろうか?
RL >
RL >
RL > 「なお、共犯と思われる女性被告は、搬送先の警察病院から脱走。警察は現在その行方を…」
RL >
RL > CNNのトーキーが読み上げる、
RL > CDな(古くさい)ニュースが部屋に小さく響き続ける。
RL >
RL >
イアン > 「……ちなみに、カウンター・テロはまた別の時に使用する用語です。」
イアン >
イアン > 対テロ作戦(英語: Counter-terrorism または 英語: counterterrorism、対テロ戦略)は、
イアン > テロリズムの損害を最低限にとどめることを目的とする、
イアン > 政府・軍隊・警察などの公的機関による行為・戦術・技術・戦略である。
イアン > しばしば対反乱作戦に含まれる。
イアン > ――『“オープン・コンテントの百科事典”Neuropedia』より引用
イアン >
イアン > ソレハ サテオキ
イアン > …閑話休題
イアン >
イアン >
イアン > 「……」
イアン >
イアン > 訳が分からない。
イアン > 本当に何なんだ、この部屋は。
イアン >
イアン >
ロンスキアン > 「し、しってるよ! 国語の先生じゃないんだからさ!!」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「うーむ・・・誰かの『記憶』・・・『記録』? なのかな。
ロンスキアン > 昔の日付だしね。わざわざ隠すほどじゃあないと思うんだけど・・・」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 部屋を見回したり、物を物色したりする。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 室内を物色するふたり。
RL > 特に変わった点は見当たらない。
RL >
RL > ただ、部屋に置いてあるモノで、
RL > この部屋の主(マスター)の嗜好や性格は読み取れた気がする。
RL >
RL > どうやら“彼”は、長い時をウェブと共に過ごし、
RL > また研究者・哲学者としての気質があるようだ。
RL > そして、部屋を彩る調度品などからは、
RL > ヒトとしての暖かみ、優しさを感じさせる。
RL >
RL > しかし特筆すべきは、
RL > ニューロとして卓越したセンスを持っているということだろうか
RL > (まあ、電脳空間にこんなモノを作り出しているのだから、当たり前といえば当たり前だが…)。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > これ以上部屋を探しても何も出てこなさそうだ。
RL >
RL >
イアン > 「データの採集は終わりました。そろそろ出ましょう。」
イアン > 「……何か、気になる所はありましたか?」
イアン >
イアン > 僕には“優しさ”と言う曖昧な概念がよく解らない。
イアン > いや……“加減”が解らないと言うべきか。
イアン > 要するに“空気が読めない”のだ。
イアン >
イアン > 特に何もないなら、扉の方に歩いて行こう。
イアン >
イアン >
ロンスキアン > 「んー・・・まあ、それなりにはね。
ロンスキアン > でも、今回の事件とはあんまり関係ないかなー」
ロンスキアン > “人物像”以上の収穫はなさそうだ。
ロンスキアン > 音のした扉へと向かおう。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 先に進むふたり。
RL >
RL > 居間(リビング)の扉(ドア)は廊下に通じていた。
RL > その先には、いくつかの部屋が存在している。
RL > その中の、おそらく… 寝室だろうか?
RL >
RL > そこへ通じる扉(ドア)の向こうから、ガサゴソと小さな物音がした。
RL >
RL >
RL > 途中、扉(ドア)が開いたままの部屋のひとつには、
RL > 明かりが消えた暗闇の奥に、
RL > 大型のタップとイントロン用の生命維持装置つきのベッドが備えられていた。
RL >
RL > 電脳空間(サイバースペース)の中に、
RL > イントロン用のタップというのは、
RL > どこかおかしな感じがするかもしれない。
RL >
RL >
RL > ざっと見るに、扉(ドア)の閉じた寝室以外、
RL > 怪しいところは見当たらないようだ。
RL >
RL >
イアン > 「……そうですか。」
イアン >
イアン > そしてまた、沈黙が訪れる。
イアン > 話を振ったりするのが不得手なのだ。仕方ないよね。
イアン >
イアン > 「……」
イアン >
イアン > チラッと一瞥した後、軽く扉をノックしてみる。
イアン > 不法侵入者ではあるが、無法者ではない、と言う意思表示の心算だ。
イアン >
イアン >
ロンスキアン > 「ドアを開けたら・・・取り込み中”だったりしてね!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > くぷぷ・・・と笑う。
ロンスキアン > 下ネタ? 嫌いじゃあないぜ・・・。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 下卑た笑みを浮かべるロンスキアンと、ノックしてもしもしするイアン。
RL >
RL >
RL > ―
RL > ――
RL > ―――
RL >
RL >
RL > 【????????】「…だ、だれもいませんよ〜?」
RL >
RL > いないらしい。
RL >
RL >
イアン > 「そうですか。失礼しました。」
イアン >
イアン > そっと立ち去ろうとする。
イアン > 誰もいないなら仕方ないな。
イアン >
イアン >
ロンスキアン > 「あっちゃあ・・・だれもいないのかあ。
ロンスキアン > じゃあしょうがないね」
ロンスキアン >
ロンスキアン > カチャッ カチャッ
ロンスキアン >
ロンスキアン > アルティメット・ブレイク(プログラムだよ!)を組み立てる。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「おやぁ? こんな所にアタシの愛銃が!
ロンスキアン > ドアに向けて試射しても“しょうがない”よねえ〜誰もいないしねえ〜」
ロンスキアン >
ロンスキアン > にやにや。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 【????????】「ほっ…」
RL >
RL > イアンの言葉に、扉(ドア)を通して、
RL > 安堵のため息がもれたのが聞こえた。
RL >
RL > が…
RL >
RL >
RL > 【????????】「ひぅっ…」
RL >
RL > ロンスキアンの底意地の悪い脅しに息を飲む。
RL >
RL >
RL > ―
RL > ――
RL > ―――
RL >
RL >
RL > 【????????】「…ほ、ホントはいますよ〜?」
RL >
RL > 【????????】「はいってきてもいいですよ〜?」
RL >
RL >
RL > いいらしい。
RL >
RL >
イアン > 「……そうでしたか。」
イアン >
イアン > ……風変わりなDAKのオペレーターかと思ったらそうでもなかったらしい。
イアン > いや、実際タタラ街にそういう嗜好の人向けのが売ってたんだ。
イアン > 勘違いして真に受けたとしても決しておかしくはない。ないはずだ。
イアン >
イアン > 「……と言うわけですので、その対構成防壁ライフルはしまっておいてください。」
イアン >
イアン > 普通にドアを開ける。
イアン >
イアン >
ロンスキアン > 「はーい・・・よっと」
ロンスキアン >
ロンスキアン > しゅぴん
ロンスキアン >
ロンスキアン > 二秒で掻き消えるライフル。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「まったく、いじわるしないで最初から居るって言えばいーのに」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 何が出てくるのか、後ろから眺めている。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > ゆっくりと… 扉(ドア)を開ける。と!?
RL >
RL >
RL > 【????????】「うぅ〜っ、えいッ!」
RL >
RL > ふわりと、耳元で風が動く。
RL > そして次の瞬間、
RL > 謎の掛け声とともに、頭上に迫る危機を感じ取る!?
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ◆ えいっ!
RL > <運動>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > ※イアンのみ判定
RL > 02:成功
RL >
RL > ※失敗時ペナルティ:物理ダメージ
RL > 【額が割れる:ひどい流血。出血のわりにはたいした影響がない。】
RL >
RL >
RL >
RL >
イアン > <電脳><ポルターガイスト> R9 +2 +2 +1 +1 +S8 =23
イアン >
イアン > インタラプト
イアン > 慌てず騒がずプログラムに割り込みを掛ける。
イアン > 降ってきた何某かは空中で停止した……
イアン >
イアン >
RL > ブオン!?
RL >
RL > 慌てず騒がず。
RL > イアンを襲ったフライパンは、
RL > 彼の頭上2cmのところでピタリと静止(フリーズ)した。
RL >
RL >
RL > 【????????】「あ! …ん?よいしょっ!
RL > あれ?あれれ?あ、あぁ〜っ!?」
RL >
RL > 暗い部屋に響き渡る素っ頓狂な少女の声。
RL > 続いて、ガラガラと何かが崩れる音と共に、
RL > 一際大きな振動が部屋を揺らす。
RL >
RL > 空中に固定されたフライパンを、
RL > どうにか動かそうとした結果、
RL > バランスを崩し転倒した何者か。
RL >
RL >
RL > 盛大に舞った埃が晴れると、
RL > イアンとロンスキアンの前には、
RL > まくれあがったスカートと、
RL > ニッキースネイクのプリントされたパンツが…。
RL >
RL >
RL > 【????????】「いたたたたぁ…」
RL >
RL > パンツが… いや、それを履いた小さなお尻が揺れる。
RL > ぶつけたであろう鼻っ柱をさすりながら立ち上がる何者か。
RL >
RL > どうやら、扉(ドア)のすぐ側に造られた、
RL > 椅子と書物などで構成された、
RL > バランスの悪い足場から落っこちたらしい。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【????????】「う、うぅ〜っ」
RL >
RL > 薄暗闇に目が慣れると、
RL > その者の容貌が少しだけ露わになった。
RL > 開いた書物を頭にかぶった状態で、
RL > 目に涙をためながらこちらを睨む、小さなそれ。
RL >
RL > それは、特にロンスキアンにとっては、
RL > どこかで見たような……
RL >
RL >
RL > 【????????】「…………あっ!?」
RL >
RL >
RL > 暫しのにらみ合い。
RL > すると、小さな人影が、
RL > 何かを思い出したように声を漏らす。
RL >
RL >
RL > 【????????】「……アン?」
RL >
RL > なぜロンスキアンの名前を?
RL > すると、とたとたと、
RL > 廊下の光が照らす場所まで歩み寄ってくる。
RL >
RL > その素顔が露わになる。
RL >
RL > 光の元に現れた、
RL > ロンスキアンへ向け笑顔を向ける少女。
RL > “機械の見る夢”アルファ=オメガ。
RL >
RL >
RL > 【アルファ=オメガ】「あっ、やっぱりアンだ〜」
RL >
RL > 【アルファ=オメガ】「えへへへ」
RL >
RL > なぜこんなところに?
RL >
RL >
イアン > フライパンを軽くつまんで地面に置く。
イアン > どんなにリアルでも、所詮は情報の塊だ。
イアン > 介入できる余地は常に存在する……
イアン >
イアン > 「……知り合いですか?」
イアン >
イアン > 透明人間は、手袋で包まれた手で謎の幼女を指さしながら、ロンスキアンを振り返った。
イアン >
イアン >
ロンスキアン > 「あれ・・・アルじゃん!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > なによりも先に、抱きしめて、頭を撫でてあげる。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「うわー。さっきはゴメンネ、おどかしちゃって。
ロンスキアン > まさかアルだとは思わなくてさー・・・ホントにごめん!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 肩を掴んで、アルと視線を合わせる。
ロンスキアン > 久しぶりの友人との再開・・・思わず顔がほころんだ。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「でも、どうしたの? こんな所に・・・。
ロンスキアン > あ、アタシ達は積層体(ネクサス)から延々と彷徨ってここまで来たんだけどさ」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > ちなみにロンスキアンがアルファ=オメガと連絡をとったのなら、
RL > この数ヶ月間、音信不通だったことを認識している。
RL >
RL >
RL > 【アルファ=オメガ】「死んじゃうほどビックリしたもん…」
RL >
RL > 謝るロンスキアンに、
RL > スッカリ忘れていた先のことを思いだし、
RL > ぶ〜っと頬を膨らましそっぽを向く。
RL >
RL >
RL > 【アルファ=オメガ】「あ、えっとね、うんとね」
RL >
RL > そして状況を説明しようと手をバタバタさせるが…
RL >
RL >
RL > 【アルファ=オメガ】「!?」
RL >
RL > イアンに気づき、彼の元へ。
RL >
RL >
RL > 【アルファ=オメガ】「あ、あの…。お、お願いなの!“アレ”を…」
RL >
RL > 【アルファ=オメガ】「“M因子プログラム”を、“あの娘”に返してあげてほしいのっ」
RL >
RL > イアンのアイコン。透明人間の衣装の裾を掴み、
RL > 再び泣きそうな顔で懇願するアルファ=オメガ。
RL >
RL > アルファ=オメガの指差した先、部屋の奥のベッド…。
RL >
RL >
RL > そこには、アルファ=オメガに瓜二つの少女が臥せっていた。
RL >
RL >
RL > 【アルファ=オメガ】「ヴィックとグリムがいってたの!
RL > あなたが“M因子プログラム”を持ってくるって!
RL > そしたら… そしたらアルファ=シータが助かるって!
RL > だんだん弱っていってるの!
RL > もう何か月もベッドの上なの!
RL > このままじゃ… あの娘死んじゃうよっ」
RL >
RL >
RL > まるで、重篤な病を患ったかのように、
RL > 苦しそうに短い呼吸を繰り返す、
RL > アルファ=シータと呼ばれたベッドのなかの少女。
RL >
RL > 中々要領はえないが、どうやら嘘はついていないようだが…?
RL > イアンとアルファ=シータを交互に見、懇願する。
RL >
RL >
イアン > 「……話が全く見えないんですが。」
イアン >
イアン > そもそもM因子とそのアルファ=シータとやらに何の関わりがあるのかも知らないのに、
イアン > いきなり返せと言われても困る。
イアン > “迷子の小熊”も一切説明しないままであったし。
イアン > こう露骨に何も知らないままでは、此方としても対応を決めかねる。
イアン >
イアン > 「順を追った説明を要求します。」
イアン > 「何も知らないまま適当な施術をして、何か手違いがあっても困るでしょう。」
イアン >
イアン > 例え相手が子供であろうが、だ。
イアン > 取り敢えず落ち着け。そして説明しろ。
イアン >
イアン >
ロンスキアン > 「落ち着いて、アル。その娘は必ず助けるからさ」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「何があったの? ここ数ヶ月は連絡(コール)しても応答はなかったし」
ロンスキアン >
ロンスキアン > “フェイスレス”の言葉を引き継ぐように、
ロンスキアン > 落ち着くように声をかける。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「何か・・・深く事情を知ってるような人は居ない?」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ヴィクトル > 「彼女の言うとおりさ、アルファ=オメガ」
ヴィクトル >
ヴィクトル > 優しく、決意を秘めた声が響く。
ヴィクトル >
ヴィクトル > 「君の“家族”を……僕の“友達”(ドルーグ)を……死なせはしない」
ヴィクトル >
ヴィクトル > 三人が視線を向けると、青年のアイコン――メタリックなスーツを身に付けた姿――があった。
ヴィクトル >
ヴィクトル > 「はじめまして、“フェイスレス”“熱い口づけ”……君たちのことは、
ヴィクトル > “迷子の小熊”から聞いている」
ヴィクトル >
ヴィクトル > 「僕がヴィック……“ドルーグ”ヴィクトルだ」
ヴィクトル >
ヴィクトル >
イアン > 「……どうも。」
イアン >
イアン > また見知らぬ何某だ。
イアン > 仕方ない事とは言え、どうにも気が滅入る。
イアン >
イアン > 「失礼ながら、事情の説明を願いたいのですが。」
イアン > 「下手に扱って彼女の容体を悪化させても、何も知らないままでは責任を負いかねます。」
イアン >
イアン > 透明人間のアイコンは、軽く肩を竦めて見せる。
イアン >
イアン >
RL > 【アルファ=オメガ】「あ、あうあう…」
RL >
RL > 矢継ぎ早にくる質問に、自身の処理能力が追いつかず、
RL > AI的に言えば、機能停止(フリーズ)してしまいそうになる。
RL >
RL > と…
RL >
RL >
RL > 【アルファ=オメガ】「あ!ヴィックぅっ」
RL >
RL > 希望の光の登場。
RL >
RL > 現れた謎の男。
RL > どうやら、“保護者”… という感じだろうか?
RL > アルファ=オメガは、彼に助けてほしそうな視線を向けた。
RL >
RL >
RL > 彼の言を聞くに、
RL > どうやら“迷子の小熊”の仲間のひとりのようだ。
RL >
RL >
ヴィクトル > 「そうだな、まずは……彼女の、アルファ=シータの出自について話すとしよう」
ヴィクトル >
ヴィクトル > アルファ=シータを気遣うような視線を向けながら、話し出す。
ヴィクトル >
ヴィクトル > 「彼女は、テラウェアのCEO、ウィリアム=多聞が中心となった“計画(プロジェクト)”によって、
ヴィクトル > 超AIの残骸と、聖母マリアからコピーされた“あるプログラム”を組み合わせて生み出されたAIだ」
ヴィクトル >
ヴィクトル > 血縁で例えれば、アルファ=オメガの親戚、ということになるのかな。
ヴィクトル > そう付け加えた。
ヴィクトル >
ヴィクトル > 「“あるプログラム”が何かについては、言うまでもないだろう」
ヴィクトル >
ヴィクトル > イアンらの方へ視線を移す。
ヴィクトル >
ヴィクトル > 「ただ、コピーが不完全だったのか、何かしら改変が加えられたのかは定かじゃないが……」
ヴィクトル >
ヴィクトル > 手でロンスキアンを示しながら、
ヴィクトル >
ヴィクトル > 「彼女には、君やアルファ=オメガ、その他のAI達が当然持っているべき“コード”……
ヴィクトル > 人間で例えるなら、DNAというべきものが欠けているんだ」
ヴィクトル >
ヴィクトル > それが彼女の……“病”の原因でもある。
ヴィクトル > そう締めくくる。
ヴィクトル >
ヴィクトル >
イアン > 「……ウィリアム……おじさんが?」
イアン >
イアン > 血縁関係はないが、父親の友人と言う事で色々と懇意にしていただいた人物だ。
イアン > 気にならない方がおかしいだろう。
イアン > 彼が浄化派のテロリストだなんて知らないしね。
イアン >
イアン > 「そのコードを補完するのがM因子、と言う事ですか……成程、筋は通る。」
イアン >
イアン > オーパーツ
イアン > 人知を超えたプログラム。
イアン > 人の手による複製の叶わぬそれは、科学の産物でありながらどこか神秘的だ。
イアン >
イアン > 「しかし、今度は日本軍に狙われる理由がわからない。」
イアン > 「これは一体何なんです? 彼女は一体何のために作られたんですか?」
イアン >
イアン >
ロンスキアン > 「アタシの、核……」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 『銃』が好きとか……そういう事なのだろうか?
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「じゃあ早く返してあげないとヤバイじゃん!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 『銃』に置き換えて考えて、比較的簡単に納得した。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ヴィクトル > 「この積層体は――彼女を守るための要塞であり、
ヴィクトル > 同時に集中治療室でもある。
ヴィクトル > 僕一人の力では、これを造ることはできなかったし、
ヴィクトル > これがなければ、彼女をここまで持たせることも不可能だった」
ヴィクトル >
ヴィクトル > ただ、目立ちすぎるのだけは好みじゃないけどね――。
ヴィクトル >
ヴィクトル >
ヴィクトル > 「話を続けよう。彼女を生み出したプロジェクトの裏には、“混沌(カオス)”の意思が介在している。
ヴィクトル > 超AIを母体にして生み出された彼女には、“聖母”に似た力がある――
ヴィクトル > それが“カウント・ゼロ”事件で発生した、ウェブの怪現象の原因だ」
ヴィクトル >
ヴィクトル >
イアン > カオス
イアン > 「混沌……ウェブに漂う与太話の一つだと思っていましたが。」
イアン >
イアン > 自己成長する超演算システム、プログラム・カオス。
イアン > ウェブ上で話には上がるが、多くの人間が与太話として切り捨てた伝説のプログラム。
イアン > 真教浄化派のテロリストの一部に、その存在を主張している連中がいると聞くが……
イアン >
イアン > 「……では、日本軍はその“聖母の力”とやらを狙っている、と?」
イアン >
イアン >
イアン > ダウンロード
イアン > “M因子プログラム”を転送。
イアン > “こちら側”に“M因子プログラム”を現実界と同様の形態で顕在化する。
イアン >
イアン >
ロンスキアン > 「“混沌(カオス)”――か。
ロンスキアン > ほとんど神話(マイソロジー)の領域(テリトリー)じゃない?」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 身震いがする。
ロンスキアン > 電脳神――それは自分などよりも遥かに格上の“存在”だ。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「私達は招かれざる英雄(エインヘリャル)ってわけ、か」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 取り出された“M因子プログラム”に目を向けた。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ヴィクトル > 「日本軍というよりは、天津香織個人の妄執だろうね。
ヴィクトル > 彼女の行動は、“日本”の利益を考えてのものとは言い難いし、
ヴィクトル > “聖母の力”も、研究対象としては興味深いが、利用価値という点では疑問符が付く」
ヴィクトル >
ヴィクトル > マリア
ヴィクトル > M因子プログラムを、ちらり、と見やる。
ヴィクトル >
ヴィクトル > 「天津香織はもはや、“混沌(カオス)”の巫女とも言うべき存在だ。
ヴィクトル > そのプログラム、元々は天津香織の下で保管されていた……手つかずのままでね」
ヴィクトル >
ヴィクトル > 唯一の不安は……こうして彼女を治療することもカオスの思惑の内なのではないか、という疑念だ。
ヴィクトル > しかし、プログラムを走らせる手は止められない。
ヴィクトル > “宇宙的迷子(クオ・ヴァディス)”グリムと出会ったあの日に、シータを助けることを誓ったのだ。
ヴィクトル >
ヴィクトル >
ヴィクトル > 「M因子プログラムをこちらへ……できれば、手伝ってくれると助かる」
ヴィクトル >
ヴィクトル >
RL > イアン、ロンスキアン、そしてヴィクトルが会話を続ける。
RL >
RL > この事件の真の黒幕の正体と、訪れようとする危機。
RL > その状況が明かされ、
RL > 幽暗な室内を緊迫した空気がつつむ。が…
RL >
RL >
RL > 【アルファ=オメガ】「(ということ)なのっ」
RL > そんな中、
RL > 先までのうろたえぶりはどこへやら?
RL >
RL > つらつらと状況を説明するヴィクトルの隣で、
RL > 自信満々の顔で頷き続け、
RL > 説明が終わるとロンスキアンへ向け、
RL > えへんと小さな胸を張る、アルファ=オメガ。
RL >
RL > ……今この場で、この娘だけは、
RL > 本当に状況を理解しているのか怪しいところである。
RL >
RL >
ヴィクトル > アルファ=オメガの仕草に、ふ、と頬を緩める。
ヴィクトル >
ヴィクトル > 「そうだね。……この娘も言うんだ、きっとうまくいく」
ヴィクトル >
ヴィクトル >
ロンスキアン > 「アルはえらいねえ・・・。
ロンスキアン > 良い感じに緊張が解けちゃったよ」
ロンスキアン >
ロンスキアン > そうだ。格上の企みだとか、そういうのを気にするのは実にくだらない。
ロンスキアン > アタシの銃はそういう上から目線の連中を叩き落す為にもあるんだからね。
ロンスキアン >
ロンスキアン > よし、と小さくつぶやいて、事の顛末を見守る。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL >
RL >
RL > ――イアンとヴィクトル。
RL > ふたりのニューロによる手術(オペ)が始まる。
RL >
RL > アルファ=シータ。彼女は元・超AIだけあり、
RL > 基本設計(アーキテクチャ)が根本から異なるのか、
RL > それを構成するデータは見たこともない体系を取っており、
RL > また驚くほど微細だった。
RL >
RL > その、類をみない配列(シークエンス)故、
RL > 通常のインターフェイスからのデバックは行えない。
RL >
RL > 原始的なプロンプトから、
RL > 現世界(マンデイン)の医療技術者(メディカル・テクニシャン)が、
RL > ヒトの神経(ニューロン)をひとつずつ繋ぎ合わせていくように、
RL > 情報(データ)と情報(データ)の結合を行なっていく。
RL >
RL >
RL > ロンスキアンとアルファ=オメガも、
RL > 出来る限りの手伝い(アシスト)を行なった。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > そして…
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL > “箱”(最深部、リビング)――。
RL >
RL >
RL > 数時間後。
RL > 大手術を終え、居間(リビング)にてそれぞれが休息を取る。
RL >
RL > テーブルの上には、
RL > フルーツやチョコレートバー、そしてドリンク類が並べられていた。
RL > AIであるロンスキアン以外にとっては、
RL > 現世界(マンデイン)で腹が膨れることはないものの、
RL > サイバーバーガー同様、トロンのデフラグ処理の足しにはなるだろう。
RL >
RL >
RL > ところで、アルファ=シータの術式中、
RL > ヴィクトルは今までは気付かなかった、
RL > 小さなモジュールの存在を確認していた。正体不明のブラックボックスだ。
RL >
RL > 彼女の体内にそんな部位は確かに多い。
RL > しかし… ただ、漠然と、
RL > そのモジュールが放つ、禍々しい気(オーラ)のようなモノを感じとっていた。
RL >
RL > だがそれは、
RL > M因子プログラム同様、彼女の生命活動の要となる部位に直結(リンク)している。
RL > そんな不確かな感覚に任せ、配列(コード)の書き換えを行なうのは、
RL > 危険(リスケ)すぎた。
RL > 結果、手つかずのまま術式を終えている…。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【アルファ=オメガ』『――あっ』
RL >
RL > と、寝室に看病のため残っていたアルファ=オメガが声をあげる。
RL > 軽い、しかし慌てた足音がこちらへとやってくる。
RL >
RL >
RL > 【アルファ=オメガ】「ヴィック!みんなぁ!」
RL >
RL > 居間の扉(ドア)を開け放ち、彼女が飛び込んでくる。
RL >
RL >
RL > 【アルファ=オメガ】「し、シータが!シータが意識を取り戻したの!」
RL >
RL > そして、涙でぐしゃぐしゃになった笑顔でそう伝えた。
RL >
RL >
イアン > 実のところ、こういう“手作業”はあまり好きじゃあない。
イアン > 苦手、と言うわけじゃあない。世間一般で言う“人並み”程度にはできない事もない。
イアン > ただ……“好きじゃあない”だけだ。何しろ疲れる。
イアン >
イアン > 「……」
イアン >
イアン > 0と1で構成されたコーラを飲み干すと、無言で寝室の方に歩き出す。
イアン >
イアン >
ヴィクトル > 先刻まで気づくことのなかったモジュール――あれが、カオスの“仕掛け”なのだろうか?
ヴィクトル > そのようなものが存在すること、それ自体は不思議ではないが……。
ヴィクトル >
ヴィクトル > 「ああ、今行くよ」
ヴィクトル >
ヴィクトル > アルファ=オメガに微笑む。
ヴィクトル >
ヴィクトル > 最後まで彼女の味方でいられるように、祈って。
ヴィクトル >
ヴィクトル >
ロンスキアン > 「ふひぃ〜」
ロンスキアン >
ロンスキアン > しょーじきしんどい。
ロンスキアン > いやもう、素人に核爆弾の処理の手伝いをさせるようなレベルだった。
ロンスキアン > AIとして、ニューロとして・・・若干恥ずかしくなる。
ロンスキアン >
ロンスキアン > ジュルルル〜
ロンスキアン >
ロンスキアン > 『プリンシェイク』をストローで啜っていると、アルが入ってきた。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「お姫様のお目覚めってわけね・・・。
ロンスキアン > ・・・・・・うーん。アルとは呼べないから・・・シーちゃん?
ロンスキアン > うーん・・・・・・」
ロンスキアン >
ロンスキアン > どうでもいいことに頭を悩ませつつ、皆と一緒に寝室へと足を運ぶ。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ベッドの上で、半身を起こした少女が4人を迎える。
RL >
RL >
RL > 【アルファ=シータ】「あ…」
RL >
RL > 【アルファ=シータ】「ヴィック…みなさん……」
RL > 【アルファ=シータ】「わたしのために、本当にありがとうございました……」
RL >
RL > アルファ=オメガとうり二つの容姿。
RL > しかし、アルファ=オメガとは違い、落ち着いた、
RL > そこはかとなく漂う神秘的な雰囲気が印象に残る。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【アルファ=シータ】「この半年間に起こったこと、
RL > それは、姉さんが枕元で聞かせてくれた話で、
RL > 大よそは理解しています……」
RL >
RL > 姉とはアルファ=オメガのことだろう。
RL >
RL > 床へゆっくりと足をつき、ベッドから立ち上がる。
RL > 途中、ふらりと体勢を崩しそうになり、
RL > 駆け寄ろうとするアルファ=オメガを手で制した。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【アルファ=シータ】「一度はバラバラになったこの身体。
RL > それが再びひとつになった今…。
RL > わたしが、どのような能力を持ち、
RL > そして、何を望まれ造られたのか、はっきりと理解できました」
RL >
RL > 言葉の途中、小さく咳き込む。
RL > どうやら、まだ体調は万全ではないらしい。
RL >
RL >
RL > 【アルファ=シータ】「でも… わたしは、“混沌(カオス)”の命令(コード)になんて従いたくない」
RL >
RL > 【アルファ=シータ】「だって… わたしにはヴィックが、
RL > 姉さんが、グリムさんが、ダンさんが、ヨハンさんが、ニューさんが。
RL > そして、イアンさん、ロンスキアンさんたち。
RL > わたしを助けてくれた、
RL > 多くの方の心に… 優しさに触れたのだから…」
RL >
RL >
RL > 【アルファ=シータ】「“混沌(カオス)”の計画(プラン)は間違っています。
RL > 定められた運命なんて必要はない。
RL > ヒトは、AIは、すべての生命は自由であるべきです」
RL >
RL > 潤んだ、しかし確固たる意志をもった瞳を向け言う。
RL >
RL > 【アルファ=シータ】「わたしは… わたしのままで、今のあなた達と共に歩みたい…っ」
RL >
RL >
イアン > 正直に言うと、だ。
イアン > 人類の行く末とかAIの未来とか、その辺については関心を持たない。
イアン > そういうのは、僕の手に余る。
イアン >
イアン > ……だから、手の届く範囲の外には関心を持たない。
イアン > それで良いと、今でも正直思っている。
イアン >
イアン > カオス プラン
イアン > 「……混沌の計画とやらを教えてくれるかな。」
イアン > 「過程をすっ飛ばしていきなり結論に到達するのは、
イアン > 小難しい論文以外じゃああまりお勧めできない。」
イアン >
イアン >
ヴィクトル > 「無理はしなくていいよ、シータ……まだ完全に馴染んではいないんだから」
ヴィクトル >
ヴィクトル > 楽な姿勢を取るように促す。
ヴィクトル >
ヴィクトル > 「うん――これならきっと、善いカルマを積めるさ」
ヴィクトル >
ヴィクトル > 彼の口癖が移ってしまったか――しかし、重要なのは強い“意志”だ。
ヴィクトル > カオスの思惑――その“意思”について、シータが語るのを待つ。
ヴィクトル >
ヴィクトル >
ロンスキアン > 「・・・・・・」
ロンスキアン >
ロンスキアン > うんうんと、シータの言葉を聞きながら頷く。
ロンスキアン > 誰かに強制される道なんて、誰だって歩みたくはないだろう。
ロンスキアン > その気持ちがよくわかる。
ロンスキアン >
ロンスキアン > さて、“混沌(カオス)”の企みについて、じっくり聞くことにしよう。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 【アルファ=シータ】「はい…。わかりました、それを説明します」
RL >
RL > イアンの言葉にうなずくと、
RL > ヴィクトルの意志をくみ取るよう、
RL > 一呼吸置き、気持ちを落ち着かせる。
RL >
RL >
RL > 【アルファ=シータ】「わたしの中には、M因子プログラムの他に“もうひとつ”。
RL > “対(カウンター)”ともいうべきプログラムが内包されています」
RL >
RL >
RL > 【アルファ=シータ】「それは…………」
RL >
RL >
RL > アルファ=シータが言葉を続けようとした、次の瞬間。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > __
RL > |::::::|._
RL > _____|::::::||_:::|
RL > |:::::::::::::::::::::i____i/::::!
RL > i::::::::::::::::::::::::::/|:::::|
RL > |___:::::::::::/  ̄
RL > /::::::::::\
RL > /:::::::::::::::::::::\
RL > /::::::::::/\::::::::::::/
RL > \:::::::/ \:::::/
RL > \//\ 丶'
RL > /::::::::\
RL > .\ ::::/ ._
RL > .\/ ./\ ./:::::!
RL > /::::::/ ./::::::::/
RL > /::::::/ ./::::::::/
RL > \/ ./::::::::/
RL > \/
RL > /ヽ
RL > \/
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 室内に鈍い音が響き渡る。
RL > そして、アルファ=シータの目が見開かれる。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【アルファ=シータ】「…………え?」
RL >
RL > 喉から空気の音と共に、呆然とした口調の声が漏れた。
RL > 視線が胸元へと移動する。
RL >
RL >
RL > 彼女の薄い胸を貫いた青銅の刀身。
RL > その切っ先が、
RL > ヴィクトル、ロンスキアン、そしてイアンに向け輝いた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/ロンスキアン 登場判定/任意(自動登場:イアン)
RL > Climax_Scene01 【シーンタロット:レッガー / レッドエリア:“箱”(電脳空間)】
RL > −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
RL > 備考2:トロンを使用していないキャストは、【エキストラ(判定不能)】となります
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
イアン > ……“普通”じゃあない事を喜ぶべきだと、僕によく似た誰かが言った。
イアン >
イアン > 何の事はないさ。“普通”はもっと驚く物だよ、イアン。
イアン > この異常事態にあって脈拍は正常、呼吸に乱れはなく、汗一つかいていない。
イアン > 君は“普通”じゃあないよ。保障しよう。
イアン >
イアン > ……そう、僕によく似た誰かが言った。
イアン >
イアン > 「……フム。」
イアン >
イアン > 淡々と、バックグラウンドで遊ばせていたソフトどもを顕在化する。
イアン >
イアン > ソフトウェア
イアン > 足元の叙情豊かな被造物とは対照的に、透明な顔はあらゆる感情を覆い隠している。
イアン > ……いや、果たしてこれを“覆い隠す”と言って良い物か。
イアン >
イアン >
イアン > ・・・・・・・・・・・・・
イアン > 無い物は隠せないと言うのに。
イアン >
イアン >
ヴィクトル > 「シ……」
ヴィクトル >
ヴィクトル > Trojan horse
ヴィクトル > “トロイの木馬”と呼ばれるプログラムがある。
ヴィクトル >
ヴィクトル > ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ヴィクトル > 一見無害に見えるそれは、被害者自身の手で実行されることにより活動を開始する。
ヴィクトル >
ヴィクトル >
ヴィクトル > 「シータァァーッ!!」
ヴィクトル >
ヴィクトル >
ヴィクトル > プログラムを展開。
ヴィクトル > 2度目の叫びは、悲痛と驚愕が入り混じっていた。
ヴィクトル >
ヴィクトル >
ロンスキアン > 「・・・・・・ッ!?」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 刃が現れるまで、気配も何も感じなかった。
ロンスキアン > この場に現れ、攻撃が終わるまで、
ロンスキアン > この場の誰にも感じ取らせないとは――。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「外部からの侵入者じゃないの・・・・・。
ロンスキアン > もしかして、はじめから彼女の中に・・・!?」
ロンスキアン >
ロンスキアン > そんなことがあり得るのか・・・?
ロンスキアン > しかし、今は答えを得る為の問答をしている暇はなさそうだ。
ロンスキアン > “愛銃”を模したプログラムを顕現させた。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 引き抜かれる青銅の剣。
RL > いや違う。再び彼女の体内へと戻ったのだ。
RL >
RL > 刺し貫かれたアルファ=シータが、ヴィクトルの元へ手を伸ばし、
RL > ふらふらと歩み寄ろうとするも膝をつく。
RL >
RL > 彼女が体勢を崩したと同時、その背後に亀裂が走る。
RL > 2度、3度と、空間(スペース)は大きくひび割れを起こし、
RL > 亀裂は寝室(ベッドルーム)の一角すべてに及んだ。
RL >
RL > そして、その一角が空間(スペース)ごと崩壊する。
RL >
RL >
RL > 現れたのは、イアンとロンスキアンが、
RL > このヴィクトルのアパートへと到達する前に通った、庭園の風景。
RL >
RL > そして、その中心に佇む女の影。
RL > アルファ=オメガが怯え、ロンスキアンにすがりつく。
RL >
RL >
RL > 【????】「……ふふ」
RL > 【????】「うふふふふ、あははははははっ」
RL >
RL >
RL > ロンスキアンには見覚えがある。
RL > スコープ越し、チラリとしか確認できなかったが、アレは…。
RL >
RL > 今ならわかるだろう、その影の正体が。
RL >
RL >
イアン > 直前に出現した銅剣のアイコン。
イアン > 女性の笑う声。
イアン > これらの符号が導く人物は一つだ。
イアン >
イアン > 天津香織。
イアン >
イアン > ハイランダー サイコパス
イアン > 天上人……否、ただの狂人だ。
イアン >
イアン > 「……やれやれだ。」
イアン >
イアン >
ヴィクトル > シータを抱き止め、一瞬、視線を交錯させる。
ヴィクトル > ……今の自分は動揺している。
ヴィクトル > それでも、安心を与えられるだろうか?
ヴィクトル >
ヴィクトル >
ロンスキアン > 「チッ・・・! さっきぶち抜いておけば良かった・・・!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 片手で女に照準を合わせながら、もう片腕でアルを抱きしめておく。
ロンスキアン > あの子は大丈夫だと・・・そう声をかけてあげられない自分が憎い。
ロンスキアン >
ロンスキアン > (弾を撃つだけじゃ、どうにもならないこともあるの・・・?
ロンスキアン > ・・・・・・ええい、迷うなッ! アタシに出来ることまで鈍らせるなッ!)
ロンスキアン >
ロンスキアン > どういう動きを見せるのか・・・天津香織を、睨みつける。
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 【天津香織】「ふふ、これは失礼。
RL > 直接お会いするのは初めてかしら?
RL > でも、自己紹介の必要はなさそうですわね」
RL >
RL > 長く艶やかな髪をかきあげると、
RL > 可笑しくてたまらないといった態度だ。
RL >
RL >
RL > 【天津香織】「…あら?いやですわ皆さん。
RL > そんなに恐ろしい顔をして、もっと楽にしてくださいまし」
RL >
RL > そう言いひとしきり嗤うと、ぷいと膨れてみせる。
RL >
RL >
RL > 【天津香織】「それにしても、もしものための策を打っておいて正解でしたわ。
RL > これも“神(ロア)”のおぼしめしなのでしょう。ふふふ」
RL >
RL >
ヴィクトル > 「やってくれたな、“無間人形”……!」
ヴィクトル >
ヴィクトル > 天津香織を――“混沌(カオス)”の使徒を睨みつける。
ヴィクトル >
ヴィクトル > どうやって“箱”の防壁を突破したか――?
ヴィクトル > 簡単な話だ、あのモジュールは、シータ自身を害するものであると同時に――
ヴィクトル > この要塞を陥落させるための“バックドア”としても機能するように仕組まれていたのだろう。
ヴィクトル >
ヴィクトル >
RL > ヴィクトルの放った言葉、
RL > その名(ハンドル)を聞き、サッと表情が一変する。
RL > 明らかな嫌悪の感情が浮き出る。
RL >
RL >
RL > 【天津香織】「あなた… 今、なんと?」
RL > 【天津香織】「聞き間違いでなければ、ひとつ忠告してさしあげます……」
RL >
RL >
RL > 【天津香織】「……下賤な地上人(ゴミムシ)が、わたくしをその名で呼ぶな…っ」
RL >
RL >
RL > 天上人(ハイランダー)の威厳を持った、威圧的な言葉で一喝する。
RL >
RL > そして、イラだった様子で、香織が指を鳴らした。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【アルファ=シータ】「あっ…くっ……」
RL >
RL > それに呼応するかのように、
RL > ヴィクトルの腕の中のアルファ=シータが悲鳴を上げる。
RL > 次の瞬間、その姿が分解され再構築される。
RL > 銅剣、ヤツカノツルギへと取り込まれたアルファ=シータが、
RL > 香織の手元へと移動した。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ____
RL > ▼情報10\
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > ヤツカノツルギがワークス装備、【通り童歌】を使用します。
RL > アルファ=シータを自身の住居(ウェブコンプレックス)へと幽閉しました。
RL >
RL >
RL > 解放条件:ヤツカノツルギの撃破
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > そして、まるで汚らわしいモノでも見るかのような、
RL > 冷たい視線をその場の全員へ向けた。
RL >
RL >
RL > 【天津香織】「ですが、システムの大半を、
RL > この“箱”の解析(アナライズ)に向けてしまったのは失敗でしたわ。
RL > 防衛線をおろそかにしたせいで、偶然の信号こぼれ(スピルオーヴァ)から、
RL > わたしくしの御苑(フォートレス)にネズミの侵入を許してしまうだなんて…っ」
RL >
RL >
RL > 忌々しそうに、吐き気を抑えるかのよう、
RL > ジャケットの胸ポケットから取り出したハンカチで口を抑えた。
RL >
RL > イアンと同じものをアルファ=オメガも感じ取ったのだろう。
RL > 香織から放たれるその気配(オーラ)、
RL > 狂人(サイコパス)のそれにあてられた少女が、
RL > ロンスキアンの腕の中で震える。
RL >
RL >
イアン > 「……ああ、アレはあなたのでしたか。」
イアン >
イアン > ちらりと、其処に建っているであろう涼亭を一瞥しながら。
イアン > 妙なスペースだと思ってはいたが、よもや天津香織の造ったスペースだったとは。
イアン >
イアン > 「二人とも、もう少し落ち着いて下さい。」
イアン > 「……“怒るな”とまでは、言いませんが。」
イアン >
イアン > ……そう。何の事は無い。どうにでもなる相手だ。
イアン > むしろ常識人を相手にするよりよっぽどやりやすい。
イアン >
イアン >
ヴィクトル > 自然と従ってしまう。
ヴィクトル > いや、従うことこそが自然なことなのだ、と感じさせる言葉。
ヴィクトル > 圧力で押さえつけるのではなく、
ヴィクトル > 自分から膝を着き頭を垂れるような――威厳と呼ばれるもの。
ヴィクトル >
ヴィクトル >
ヴィクトル > 「お望みなら何度でも呼ぶさ――“狂人(バロック)”!」
ヴィクトル >
ヴィクトル > 跳ね除ける。
ヴィクトル > それがどうした――そんなもの、優先順位は“ドルーグ”以下だ。
ヴィクトル >
ヴィクトル > わたくしの御苑(フォートレス)……ここはヤツのパーソナル・スペースか。
ヴィクトル >
ヴィクトル > 「シータ! ……“日本”を代表する名家が、“ただの”AIの少女に随分と執着する」
ヴィクトル >
ヴィクトル > 銅剣を見やる――おそらくあれがギガトロン制御用AI“ヤツカノツルギ”だ。
ヴィクトル > イワヤトほど手ごわいものではなかろうが……“箱”の守りを突破した代物だ。
ヴィクトル > 解析にはかなりの時間がかかるだろう。
ヴィクトル >
ヴィクトル >
ロンスキアン > 「アンタねぇ・・・・・・ッ!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > 激昂のまま、香織に銃口を向け、トリガーに指をひっかける。
ロンスキアン > あとは“撃つ”という意志だけで・・・弾丸は発射されるだろう。
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「アタシ達みたいな下賎なのとお喋りするのはお嫌いみたいだけど、ちょうどいいわね。
ロンスキアン > アタシだってアンタみたいなのと問答するのはこの“銃口”しか持たないのよ・・・!」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > 【天津香織】「地上の獣はよく吼えること…」
RL > 【天津香織】「これだから礼節も知らぬ愚か者は」
RL >
RL > 抗いがたい言葉、
RL > しかし、“ドルーグ”を思うヴィクトルの信念が、その威厳を跳ね除ける。
RL > そしてロンスキアンが銃口を向けた。
RL >
RL >
RL > 【天津香織】「あら怖い。ふふふ…」
RL >
RL > が、それと同時、香織も携えた銅剣を構える。
RL >
RL >
RL > 【天津香織】「でも、あなたに撃てまして?
RL > 可哀そうに、この娘… バラバラに砕けてしまいますわね? あはははは」
RL >
RL > 天津香織が構えた銅剣、その青銅の刀身に反射した光に、
RL > 静かに眠りにつく、アルファ=シータの象(ヴィジョン)が映り込む。
RL >
RL >
RL > 【天津香織】「“ただの”…。ふふ、彼女が“そうでない”ことは、
RL > この数ヶ月を共にしたあなたが、一番よくわかっているでしょう?」
RL >
RL > ヴィクトルの言葉に対し、3人の前にかざした銅剣、
RL > その中に囚われたアルファ=シータを見つめ、うっとりとしたタメ息をする。
RL >
RL >
RL > 【天津香織】「そちらの方(イアン)は幾分か冷静なようですわね。
RL > 彼の言葉に従うのがよいのではなくて?
RL > このわたくしを相手に、
RL > どうせあなた方に出来ることなどないのですから… ふふ」
RL >
RL >
RL > 【天津香織】「ま、いいですわ。
RL > 光栄に思いなさいな。これまでの無礼は、“我慢してさしあげます”。
RL > 今は気分が良いから。わたくしは手に入れたのですもの。
RL > 神の力を、UWTB(そうなろうとする万有意志)を、夢幻のアセンブラを」
RL >
RL > 青銅の剣が淡く輝く。
RL >
RL >
RL > 【天津香織】「あら?そういえば、ごめんなさい。
RL > 彼女(アルファ=シータ)からの説明が途中でしたわね。
RL > 続きはわたくしが引き継ぎますわ」
RL >
RL >
RL > 【天津香織】「ただし…」
RL >
RL >
RL > 含みを持たせるように言うと、サメの様に嗤う。
RL >
RL >
RL > 【天津香織】「言葉ではなく、これから起こる事象としてねっ!!」
RL >
RL > 香織がヤツカノツルギを掲げた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 【ヤツカノツルギ】が《神業》、《プリーズ!》を使用します。
RL > その効果により、【アルファ=シータ】の《神業》、
RL > 《天罰(ネメシス)》が発動。
RL > 効果は、天津香織への、ワークス:真教浄化派 のワークス装備、
RL > 【カオスの洗礼】の付与。
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ヤツカノツルギが眩い光を放つ。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 【天津香織】が《神業》、《天罰(ネメシス)》を使用します。
RL > 効果は、自身へ、精神ダメージ:20 【覚めない夢】[昏睡]です。
RL > ワークス装備、【カオスの洗礼】により、
RL > 【ライフパス:AI】が付与され、
RL > 天津香織は天津香織の指揮下に入ります。
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【天津香織】「 あ っ は ハ は ハ ハ は ハ っッ!! 」
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 天津香織が“変わる”。 “ヒトではないモノ”へと…
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > “再構築”される。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 銅剣からすさまじいエネルギーの奔流、衝撃が放たれた。
RL > 障壁が崩れ去る感覚。
RL > 積層体(ネクサス)を、いや、すべての電脳空間(サイバースペース)揺るがす変則現象。
RL > 空間がのたうち、ねじれ始める。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ◆ “大君主(オーバーロード)”再臨
RL > <電脳><自我>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 04:成功
RL >
RL > ※失敗時ペナルティ:シーン退場
RL >
RL >
RL >
RL >
イアン > マイナー:なし
イアン > メジャー:<電脳> M6 +2 +2 +1 +1 +DK =22
イアン >
イアン >
ロンスキアン > 「ッ・・・!」
ロンスキアン >
ロンスキアン > アルをかばうようにして抱きしめながら、
ロンスキアン > すべてを洗い流すような奔流に耐える。
ロンスキアン >
ロンスキアン > メジャー:〈自我〉 L4+H5=9
ロンスキアン >
ロンスキアン >
ロンスキアン > 「正気・・・・・・じゃないのか、もう。
ロンスキアン > 自分を壊してでも・・・!」
ロンスキアン >
ロンスキアン >
RL > イアン、ロンスキアン共に判定成功です。
RL >
RL > 天津香織は眩い光と一体化し舞い上がると、
RL > 庭園を突っ切り、その先へと飛び立ってしまう。
RL >
RL >
RL > 何が起ころうとしているのか?それはわからない。
RL > しかし、これだけは分る。心の警鐘が鳴りやまない。
RL >
RL >
RL > &nb