RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > プレアクト
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL >
RL >
RL > ■アクトトレーラー
RL >
RL > ┏━ ━┓
RL > ┏┛| ̄ . ̄|┗┓
RL >
RL > 人がヒルコになる――。
RL >
RL > 突然発生したこの事件は、
RL > オーサカM○●Nを震撼させた。
RL >
RL > これに対して日本はM○●Nに
RL > 軍隊を派遣し、完全に封鎖する。
RL > 日本軍は区別しない。
RL > “ヒルコ”と、“ヒルコになるもの”を。
RL >
RL > 破滅へのカウントダウンが刻まれていく。
RL >
RL > TOKYO N◎VA The Detonation
RL > 『月は無慈悲な夜の女王』
RL >
RL >
RL > 運命の扉は、破滅の予兆と共に開かれる。
RL >
RL > ┗┓|_ ._|┏┛
RL > ┗━ ━┛
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ■推奨スタイル
RL >
RL > PC1:ヒルコ
RL > PC2:トーキー
RL > PC3:タタラ
RL > PC4:ニューロ
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ●必要な防御系神業
RL >
RL > ゲストの即死系神業だけで
RL > 死亡することを防ぐために、
RL > キャスト全員で最低3個以上の
RL > 防御系神業が必要である。
RL >
RL > 推奨スタイルによる≪タイムリー≫は
RL > この中に含まれない。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ●必要な特技
RL >
RL > <社会:軍事、テクノロジー、M○●N>、
RL > その他、カット進行時それぞれが
RL > なにかしらの戦力になる事が望ましい。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ■キャスト間コネクション
RL >
RL > 以下の順で取得すること。
RL >
RL > 『PC1:ヒルコ』→『PC2:トーキー』→『PC3:タタラ』→『PC4:ニューロ』→
RL > 『PC1:ヒルコ』
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ■シナリオハンドアウト
RL >
RL > 各キャストには以下の設定がつくことになる。
RL > キャスト作成時にプレイヤーとよく相談すること。
RL >
RL > 『PC1:ヒルコ』 :人に紛れるミュータント
RL > 『PC2:トーキー』:ジャーナリスト
RL > 『PC3:タタラ』 :科学者
RL > 『PC4:ニューロ』:ハッカー
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 『PC1:“爬虫類”ユー・ハンドレットワン』:
RL > ――――――――――――――――――
RL > コネ:エリィ 推奨スート:クラブ
RL > ――――――――――――――
RL > 氏 名 HANDLE :エリィ
RL > 所 属 POST :フリーランス
RL >
RL > 「それに……私は、助けられる価値、ないよ」
RL >
RL >
RL > ヒルコの少女。
RL > 他人と関わりを持つことを拒否する傾向にある。
RL > ―――――――――――――――――――――――――――――――
RL > エリィは数年前にオーサカM○●Nで
RL > 出会ったヒルコだ。
RL >
RL > ヒルコ狩りに襲われた彼女を助け出したのが縁で、
RL > しばらく行動を共にした。
RL >
RL > だが、再びヒルコ狩りに襲われたさい、
RL > キミを逃がすために囮となって、
RL > それ以来消息はわからない。
RL >
RL > 最近キミはエリィが
RL > 日本軍に捕らえられているという噂を聞いた。
RL > それが事実かどうか、確かめなければならないだろう。
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL > PS:エリィを救う
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > __―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄―
RL >
RL > _ ̄ ̄―― ̄ == ―――― ― ̄___━==
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 『PC2:ヨハン“ザ・ラストヒーロー”シュバルツ』:
RL > ―――――――――――――――――――――
RL > コネ:高階中佐 推奨スート:ダイヤ
RL > ――――――――――――――――
RL > 氏 名 HANDLE :高階(たかしな)中佐
RL > 所 属 POST :日本軍 包囲部隊指揮官
RL >
RL > 「死んで役に立つ命もある」
RL >
RL >
RL > オーサカM○●N包囲部隊の指揮官である、
RL > 日本軍の軍人。好戦的かつ過激な人物で有名。
RL > ―――――――――――――――――――――――――――――――
RL > オーサカM○●Nで発生した新たな事件。
RL > 人間が、凶悪で獰猛な
RL >
RL > “人でないもの”――ヒルコに変わる。
RL >
RL > それも汚染区域やテンペランスではない、
RL > 安全なはずの市街区で。
RL >
RL > キミは事件の取材の最中にヒルコに襲われ、
RL > 日本軍の部隊に助けられた。
RL >
RL > その指揮官である高階中佐に、
RL > キミの勘(ゴースト)が反応した。
RL > 日本軍は、事件について何か知っている……。
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL > PS:事件の真相を公表する
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > __―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄―
RL >
RL > _ ̄ ̄―― ̄ == ―――― ― ̄___━==
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 『PC3:“無名の研究者”マカラナ』:
RL > ―――――――――――――――
RL > コネ:栗原遼子 推奨スート:スペード
RL > ―――――――――――――――――
RL > 氏 名 HANDLE :栗原遼子
RL > 所 属 POST :フリーランス
RL >
RL > 「“彼ら”は間違いなく我々の敵だ。
RL > この右腕はその証明だよ」
RL >
RL >
RL > 生化学者。ある事件により家族と右腕を失った。
RL > クロームのサイバーアームと同じく、
RL > その瞳に宿った光はどこまでも冷たい。
RL > ―――――――――――――――――――――――――――――――
RL > 栗原博士は遺伝子工学を中心に、
RL > 生物関連を専門とする“科学者(タタラ)”である。
RL >
RL > そのため、キミとは幾度か情報を
RL > 分け合うくらいの仲である。
RL >
RL > その日もオーサカM○●Nに
RL > 出向している彼女と情報交換を行い、
RL > そのまま帰ろうと飛行機に乗ったところで
RL > 事件に巻き込まれてしまった。
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL > PS:??????????????????????????
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > __―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄―
RL >
RL > _ ̄ ̄―― ̄ == ―――― ― ̄___━==
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 『PC4:“ディスカラード”ダチュラ』:
RL > ―――――――――――――――
RL > コネ:ピジョン・ブラッド 推奨スート:ダイヤ
RL > ―――――――――――――――――――
RL > 氏 名 HANDLE :ピジョン・ブラッド
RL > 所 属 POST :スワロウ・ルースト リーダー
RL >
RL > 「……ケンカするヒト、嫌い。
RL > みんななかよく……ね?」
RL >
RL >
RL > 体の一部が真珠のように結晶化しているミュータント。
RL > “秋留流(あきるりゅう)”という古武術の使い手。
RL > 地下ヒルコ街の守護者で、絶大な信頼を得ている。
RL > ―――――――――――――――――――――――――――――――
RL > キミは凄腕のニューロとして、
RL > さまざまな事件をこなしてきた。
RL >
RL > どのような強固なセキュリティも、
RL > 危険な電脳からの攻撃もキミの腕の前には
RL > そよ風も同然だ。
RL >
RL > 今回の仕事(ビズ)はピジョン・ブラッドという
RL > ヒルコからの依頼だ。
RL > なんでも、日本軍に捕らえられた
RL > 少女を救い出して欲しいという。
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL > PS:依頼を達成する
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ■その他備考
RL >
RL > ・アクト中の社会戦は想定していない
RL > ・リサーチ項目の最大目標値は21とする
RL > ・ストーリーは非アストラルとなる
RL > ・本アクトの舞台はオーサカM○●Nとなる。
RL > 登場判定は<社会:N◎VA>ではなく、<社会:M○●N>で可能とする
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > __―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄――― ___―― ̄ ̄___ ̄―= ̄
RL >
RL > ― ̄ ̄___ ̄―===━___ ̄― ――_― ==  ̄―― ̄ ̄___━―==―
RL >
RL >
RL > ___ ̄ ̄― ―=  ̄ ̄ ――_――__=_ _―― ̄__
RL >
RL > ――― ==  ̄ ̄ ̄ ̄ ―― __――_━ ̄―
RL >
RL >
RL >  ̄___ ̄―==━=___ ̄━ ==  ̄ ̄  ̄
RL >
RL > ―_―_ = =━ ―― ̄ ___ ―
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > 月は無慈悲な夜の女王
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/RL 登場判定/不可
RL > Opening_Scene01 【シーンタロット:アヤカシ / イエローエリア:新ファーサイド】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 数年前、オーサカM○●N――。
RL >
RL >
RL > 「いたぞ、女だ!」
RL > 「ククク、もう逃げられねえぜ」
RL > それが彼女との出会いだった。
RL >
RL >
RL > 蒼く、大きく… 妖しく輝く。
RL > ヒトの心を蝕む、月景(ムーンスケイプ)の夜。
RL >
RL >
RL > 「なんだテメエは? もしかして、お前もこのヒルコの仲間か?」
RL > 武装する人間たちに追われるヒルコの少女。
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL > 「ぐっ、ひ、ひぃッ!? ば、バケモンが!」
RL > そうしてユーが助けた少女は、
RL > 控えめに見ても、美しいと思える娘だった。
RL > しかし、そのすべてを帳消しにしてしまうほど、
RL > この世の悲劇を一身に背負ったような、憂愁(ブルース)に満ちた表情が印象に残っている。
RL >
RL >
RL > 【??????】「わたしの、名前は――ッ。……エリィ。エリィ、です」
RL > それからしばらく、ユーはこのエリィと名乗った少女と生活を共にした。
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「どうしてあなたは、いつも私を助けてくれるの?
RL > あなたも襲われるかもしれないのに……」
RL >
RL > 【エリィ】「それに……私は、助けられる価値、ないよ」
RL >
RL > エリィは、己の過去を話すことはなかった。
RL > そして、相変わらず、人との係わりを拒絶する傾向にあったものの、
RL > ユーとの暮らしの中、次第にその態度に変化を見せていく。
RL >
RL > 平凡、それ故に貴重な時間。だがそれも終わりを告げる。
RL > 再びヒルコ狩りに追い詰められたのだ。
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「私、ユーさんといられて本当に楽しかった。
RL > その間だけ、私は…自分の嫌いなところ…忘れられたから……」
RL > 【エリィ】「だからお願い。ユー…。あなたは…あなただけは、生きて……っ」
RL >
RL > その瞳に、確かな決意を宿し、
RL > エリィはユーを守るため、ひとり、ヒルコ狩りたちに立ち向かっていった。
RL >
RL > 奇しくもその日、ユーの頭上には、初めて出会ったあの日と同じ、
RL > 世界の半分を総べる無慈悲な女王が、
RL > 静かにふたりを見下ろしていたのだった……。
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/ユー 登場判定/不可
RL > Opening_Scene02 【シーンタロット:カブト / レッドエリア:テンパランス】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 現代、緑林街――。
RL >
RL >
RL > まばらに刺し込む陽光の中、覚醒する。グラスの氷(アイス)は、スッカリ溶けていた。
RL > 夢を見ていたようだ。
RL >
RL > 生い茂る木々の葉。
RL > その、自然が作り出した屋根の下を往来する、様々な人種のヒト… そして、ヒトに擬態したヒルコ達。
RL >
RL > 今日は3日に一度の定期市(バザー)の日。テンペランスはいつも以上の猥雑さを見せている。
RL > 少し視線を動かすだけで飛び込んでくるのは、
RL > 日用品、装飾品、嗜好品、重火器、刀剣、データチップ、トロンに食いモンの屋台(アウトレット)。
RL >
RL > 多少値は張るが、天然物(と店主は言った)の、海産物(シーフード)や香辛料(スパイス)なんて、
RL > 普段お目にかかれないモノも並ぶ。
RL > さらに、どこから流れてきたのか、違法ドラッグや、軍用ウォーカー、etc,etc…。
RL >
RL > その種類は実に様々だ(どっかじゃ、ヒトやヒルコも売買されてるらしい…)。
RL > 間違いなく、今この街、オーサカM○●Nの目玉のひとつだろう。
RL >
RL >
RL > ユーはこの2週間ほど、大きな仕事(ビズ)のため、M○●Nを離れていた。
RL > そして、ようやく仕事(ビズ)を終え、
RL > クレセントへの帰路につく前に寄った、この店(自然の樹木を利用したカフェテラスだ)で、
RL > どうやら随分と長い時間眠ってしまったようだ。
RL >
RL > 【低い男の声】「ユー=ハンドレットワン、だな…?」
RL > ユーの背後の席から、低く重い声が響く。
RL > 【低い男の声】「そのまま聞くがいい。余計な行動をすれば、命の保証はしかねる…」
RL >
RL > 男(声から判断できる)の言うことは、嘘(ブラフ)ではないようだ。
RL > ユーの背には、声をかけられた瞬間から、
RL > ビリビリと殺気が浴びせ続けられている(視線を動かすことすら許されないだろう)。
RL >
RL > 声は一呼吸の間を置き続けた。
RL >
RL > 【低い男の声】「エリィというヒルコを知っているな?」
RL >
RL >
ユー > 「……私という存在としたことが、少し気を抜きすぎたかな」
ユー >
ユー > 仮にも戦闘用に『改良』されたミュータントのはずなんだが、と言外に自嘲する。
ユー > 極寒の北米から帰ってきて、温かい気候に安心してしまったのだろう。
ユー > やはり“爬虫類(カイブツ)”だからか、寒いのは少しニガテだ。
ユー >
ユー > 「……まぁ、彼女とは平然としらを切れるほど浅い関係ではなかった……と、自分では思っている」
ユー > 「…………むしろ、お前は彼女を知っているのか?」
ユー >
ユー >
RL > 【低い男の声】「余計な詮索も慎んでもらおう」
RL > 辺りの喧噪とは対照的に、張りつめた空気の中、背中越しの会話が続く。
RL >
RL > 【低い男の声】「汝が、現在のあの娘について、どれほどの情報を得ているかは知らぬ。
RL > だから、自分は、自分の知っていることだけを伝える。
RL > ……あの娘は、このM○●Nでまだ生きている。……娘を救え」
RL > そこで声は一呼吸置く。そして、再び口を開く。
RL >
RL > 【低い男の声】「さもなくば、このM○●Nが… 地図から消える……っ」
RL >
RL >
ユー > 「!!……彼女は、生きているのか……!!」
ユー >
ユー > だとすれば、これほど嬉しい事はない。
ユー > 今すぐ飛び出して探しに行きたいほどに、細胞の一つ一つにいたるまでが歓喜で震える。
ユー > M○●Nが地図から消える、というのは正直現実味がなくて理解できないが。
ユー > そんなことより問題なのは――
ユー >
ユー > 「しかし……私という存在には」
ユー >
ユー > 救えるのだろうか。今度こそ、本当の意味で救えるのだろうか。
ユー > 多田さんが自分を救ったように、彼女を本当の意味で救えるのだろうか。
ユー > きっと、できない。
ユー >
ユー > 「できる、わけがない……」
ユー >
ユー >
RL > 【低い男の声】「諦めるというのならそこまでの事。この街も、そして… 汝という“男”も」
RL > 【低い男の声】「有事において、己を奮い立たすこともできぬのならば、武士(モノノフ)としての見込みも無し。
RL > “すべて”を捨て、この街から去るがいい」
RL > 椅子が退かれる音と共に、立ち上がる気配。
RL >
RL > 【低い男の声】「……話は終わりだ」
RL > 声の主はそのまま雑踏に消えていく。
RL > それと同時、緊迫した空気が霧散し、ユーの周囲にも定期市(バザー)の活気が戻った。
RL >
RL >
ユー > 「……私という存在は、“男”である前に“爬虫類(バケモノ)”だよ」
ユー > 「こんな醜い武士(モノノフ)がいてたまるものか。だが……」
ユー >
ユー > ゆっくりと、ユーの姿が空気に溶けるように消えていく。
ユー >
ユー > 「ここでエリィを見捨てれば、私という存在は畜生にも劣ることになる」
ユー > 「流石にそれはご免だ……」
ユー >
ユー > グラスの表面に張り付いた水滴がぽたりと落ちた。
ユー > 気付けば、テーブルには空のグラスとほんの少しのクレジットが乗っただけ。
ユー >
ユー > ――カイブツにも、バケモノにも、キミノワルイモノなりの意地があるというだけの話だ。
ユー >
ユー >
RL > ユーは決意する。かつて失ったモノを取り戻すと。自身の誇りにかけて。
RL >
RL > ふたりの男が消え、その余韻を溶かすよう、その場に残ったのは、
RL > 定期市(バザー)に賑わう者達の喧噪。
RL > ここにまだ、たしかに存在するこの街、オーサカM○●Nの喧噪だった。
RL >
RL >
RL > 男が居たであろう席、樹木を利用したテーブルの上。
RL > 日差しに照らされたグラスの中、
RL > 手の付けられていないピムスの氷(アイス)が、音を立て崩れる。
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL > 月が生まれ、野が息づく。
RL >
RL > 大自然の驚異に飲まれ、なおも抗おうと牙を剥く命と、
RL > 緑の海からい出し、新たなる命。
RL > さまざまな生命の奔流を包み込む、月の揺り籠。
RL >
RL > ここは、妖月都市――。
RL >
RL >
RL > 神は存在を始め、身体に力を宿す。
RL >
RL > エクシード誕生の祝福と共に、
RL > 無慈悲な夜の女王は、破滅の予兆を照らしだす。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 〜人間以上 MAN PLUS〜
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > これは、その始まりの物語……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/マカラナ 登場判定/不可
RL > Opening_Scene03 【シーンタロット:カゲムシャ / ホワイトエリア:M○●N上空(新瀬戸内国際空港 相当)】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > 『Attention Please 本日は、
RL > 息栖航空・エクリプス252便をご利用いただき誠にありがとうございます。
RL > これより当機は、新瀬戸内国際空港を離陸し、房総南国際空港へと向かいます。
RL > 発進の際は気流の影響のため、機内が多少揺れると思われますので、
RL > シートベルトの着用をお願いします。繰り返します――――』
RL >
RL > M○●Nから帰る空の旅。
RL > 離陸した飛行機はみるみるうちに高度をあげ、
RL > 妖都との別れを告げると、一路N◎VAへと針路を取る。
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL > シートベルト着用ランプが消灯する。ここから数時間は休憩時間(レストタイム)だ。
RL > ふと、マカラナは、窓の外に違和感を感じるだろう。
RL >
RL >
マカラナ >
マカラナ > 『鼻をなくしたゾウさん』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「鼻が無い象の絵は何の生き物だかわかりにくいな……」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 放送もろくに耳にいれずに、座席から半ばずり落ちたような格好で、少女が絵本を読んでいた。
マカラナ > いまどき紙製の絵本だが、子供に与えるものとしては電子機器よりは紙の方が安全
マカラナ > と考えられているのか意外と流通しているのである。
マカラナ > 少女の容姿はごくありふれた子供のようだったが、何故か白衣を着ている。
マカラナ > シートベルトはきちんと締めておらず、ゆるゆるだ。
マカラナ > 少女は絵本を眺めながらごろりと体勢を変える。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「……ん?」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 今、体勢を変えた時に窓の外にチラッと何かが見えた気がしたのだ。
マカラナ > 少女は絵本を閉じると、絡みつくシートベルトと格闘したのち、座席に膝立ちになり窓の外を覗いた。
マカラナ >
マカラナ >
RL > あれは、小型の航空機だろうか?
RL > 雲間に見えたそれは、再びその姿を隠してしまった。
RL >
RL > 「申し訳ございません」
RL > 窓の反対側、通路から慌てた声が聞こえる。
RL >
RL > 「お客様の中に、お医者様はいらっしゃいませんか!?」
RL > 乗客たちに声をかけながら、通路を行くアテンダント。その様子はかなり深刻そうだ。
RL >
RL >
マカラナ > 「……飛行機? まぁ、どうでもいいか」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女はそう呟くと、ふたたび座席に深く腰掛け絵本を開いた。
マカラナ > そして続きを読もうとしたところで、アテンダントの平静を欠いた声。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「医者か。居ないみたいだな……お気の毒だが」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女は少し目線をアテンダントに向けたが、そのまま絵本の続きを読み始めた。
マカラナ >
マカラナ >
RL > この時代、すべての業務は管制DAKとドロイドに任されており、
RL > 生身(ウェット)のアテンダントはただのお飾りにすぎない。
RL > しかし緊急事態のため、こうして借り出されているのだろう。
RL > 焦りに満ちた表情は、プロフェッショナルとして頼りないことこの上ないが、
RL > しかたのない事なのだろうか。
RL >
RL > 絵本の続きを読もうとした、その時。
RL >
RL >
RL > ゴウウウウウウゥゥゥゥゥンッ!!!!
RL >
RL >
RL > 機体が大きく揺れる。
RL > 続けて、機内の気圧が徐々に下がっていく感覚。
RL > 少し離れた場所にあるハッチ(エアロック)が解除される。
RL >
RL > 「あ、あなたたちは何なんです……!?」
RL > アテンダントが叫ぶ。
RL > 開け放たれたハッチ(エアロック)から、武装した2名の兵士が機内になだれ込む。
RL > この装備は… “日本軍”だ。
RL >
RL > 日本軍の兵士達はアテンダントと客たちへ、それぞれ拳銃(P10)を突きつけた。
RL >
RL >
マカラナ > 「なんだと……さっきの飛行機からか?」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 小声で呟くと少女は隣の座席に居たペットロイド
マカラナ > (犬ぐらいのサイズのキリンのぬいぐるみのような外見だ)を抱きかかえる。
マカラナ >
マカラナ > そしてペットロイドで隠れたもう片方の手で、シートベルトを外し始めた。
マカラナ >
マカラナ >
RL > 「静粛にッ!我々は日本軍関西方面軍第7師団198連隊の者だッ!!」
RL > そういうと、2人は一瞬視線を交え頷き合すと、片方が機内の奥へ。
RL >
RL > 「非常事態(エマージェンシー)につき、
RL > 本機を含む、オーサカM○●Nから離陸したすべての航空機は、
RL > ただちにM○●Nまで戻ってもらう!」
RL > 残った一人が機内全員に聞こえる声で宣言する。そして、
RL >
RL >
RL > 「確保した!やはりそうだ!」
RL > 奥へ行ったもう一人が残った一人へ。
RL > その言葉を受け、再度残った兵士が乗客に向け声を張り上げる。
RL >
RL >
RL > 「異論は認めない!これは命令だ!大人しくしていれば危害は加えないと約束しよう!」
RL >
RL >
マカラナ > (二人くらいやってやれんことは無いが……)
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女はちらちらと軍人の方を窺うと
マカラナ > シートベルトを外すのを中断し、逆にしっかりと締め直す。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > (生身では撃たれる危険が大きすぎるな。
マカラナ > よしんば帰れたとしても、日本軍に目をつけられるだけか。
マカラナ > 何が起こったか把握しないうちにうかつな行動は避けた方がいいな)
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女は溜息をひとつ吐くと、キリンのペットロイドに顔をうずめ、目を閉じた。
マカラナ >
マカラナ >
RL > マカラナの推測と判断は“正解”だった。
RL >
RL > 先の小型航空機、どうやらあれは、日本軍が所有する小型輸送機だったようだ。
RL > そいつで飛行可能なアーマーギアか何かを輸送し、乗り込んできた。
RL >
RL > そして、現実世界(マンデイン)にいる兵士はふたりだけだが、
RL > 今、この飛行機は、“電脳世界(サイバースペース)”上で既に、
RL > 日本軍の誇る、電子攻勢部隊に完全掌握されていたのだ。
RL >
RL >
RL > はたして、いったい何が起こっているのか?
RL >
RL >
RL > かくして飛行機は妖都・オーサカM○●Nに逆戻りする。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/ヨハン 登場判定/不可
RL > Opening_Scene04 【シーンタロット:レッガー / グリーンエリア:ニアサイド】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > オーサカM○●Nで発生している現象。
RL > それは人が突如ヒルコ化し、他の人間に襲いかかるというものだ。
RL > ヨハンはそれを取材するため、街頭インタビューを試みようとしたのだが……。
RL >
RL > 「KISYAAAA――ッ!!」
RL >
RL > 包帯の隙間から、ヒルコに襲われた手の傷を見せ、揚々とインタヴューに応えていた女性。
RL > それが、突如苦しみだしたかと思うと、
RL > 焦点の合わぬ目で奇声をあげ、ヨハンに向け飛びかかってきたのだ。
RL >
RL >
ヨハン > いきなりのホットスタート、ヨハンはビックリした!しかしトーキーの本分は忘れない!
ヨハン >
ヨハン > 「おーっとお!ここで場外乱闘!インタビューをしていた女性に扮したレスラーが乱入―!!」
ヨハン > 「その様はまさに雌豹!古代マヤでは神獣として崇拝されていたジャガーの姿です!」
ヨハン >
ヨハン > トーキーの本分…それは、『実況』!
ヨハン > そして雌豹は空中高く舞い上がり…ヨハンの首を両足で絡め取る!
ヨハン >
ヨハン > 「これは…『ヘッドシザーズホイップ』!
ヨハン > メキシコではテヘラと呼ばれる技…彼女はルチャ・リブレを使いこなすというのヘンナップアァ!!?」
ヨハン >
ヨハン > そのまま雌豹はヨハンの頭を地面にたたきつけたァ―――――!!
ヨハン >
ヨハン >
RL > 頭から地面に叩きつけられるヨハン。
RL > しかしその体当たり具合で、ヨハンの専用チャンネルの視聴率は徐々に上昇している。
RL > 馬乗りの態勢になった女は、再び奇声をあげる。
RL >
RL > 双方尋常ではないその雰囲気に、
RL > 異変を感じた警備員(セキュリティ)が警告と共に近づいて来る。
RL > すると、女は狙いを警備員(セキュリティ)に変えた。
RL > 先まで包帯をしていた女の手が、触手のように伸び、
RL > 警備員(セキュリティ)の身体を貫いた。
RL >
RL > 驚くべきはここからだった。
RL > 身体を貫かれ、明らかに致命傷を負った警備員(セキュリティ)がゆっくりと起き上り…。
RL >
RL >
RL > 「ヒッ、ヒッヒ…。ヒギギギギGうGUるッ。GIGYEEEE――ッッ!!」
RL >
RL >
RL > 女と警備員(セキリュティ)の姿が次第に変容していく。そう、その姿はまるで――。
RL >
RL >
ヨハン > ふう、懐にあったルーキーシンボル(実況マイク)のおかげで脳みその急所は外れたようだぜ…
ヨハン >
ヨハン > 「…オー、『ニンジャ』!ニンジャレスラーです!雌豹は分身の術を使いましたァ――――!!」
ヨハン > 「このままではM○●Nのピンチです!食い倒れ人形ではプロレスには勝てないのか!?」
ヨハン >
ヨハン > ヤバさを感じながらもwktkが止まらない!そう、これは世界のピンチなのだ!
ヨハン > きっと僕らの待ち望んだヒーローがやってくるんだ!「まてぇい!」とか言って!
ヨハン >
ヨハン > 「さあ、怪人たちよ襲い掛かってくるがよい私に攻撃が当たる寸前にきっと『まてぇい』とげぶらっしゃあ!!?」
ヨハン >
ヨハン > 今度は警備員と女の連携攻撃に吹き飛ばされます。フリーパスがなければ即死だったな…
ヨハン > しかしもうボロボロだ!
ヨハン >
ヨハン >
RL > ヨハンを吹っ飛ばした、警備員(セキュリティ)だったヒルコは、
RL > 次の獲物(ターゲット)を見定めると、別の人間に襲いかかる。
RL > そして手にかけられた者がゆらりと立ち上がる。
RL > ヤツらはその数をどんどんと増やしていく。
RL >
RL > 「BUSYAAAAAAAAAッ!!」
RL >
RL > 何人目かの、ヒルコへと変貌した犠牲者であったはずの人間が、
RL > 新たな獲物(ターゲット)へ攻撃を仕掛けようとした、その時!
RL >
RL >
RL > ギャギャギャッ
RL >
RL >
RL > ギャリリリリィィッ
RL >
RL >
RL >
RL > グシャアアアアァァァァ――z___ンッ!!
RL >
RL >
RL >
RL > 現れた装甲車が、ヒルコと、そのヒルコに組みつかれ、
RL > 牙を突き立てられていた犠牲者、そして近くにいたヨハンを、まとめて吹き飛ばした!
RL >
RL >
ヨハン > 「GOGYEEEE――ッッ!!?」
ヨハン >
ヨハン > ハワイ!?いや、ホワイ!?何故吹っ飛ばされたの!?
ヨハン >
ヨハン > というか一緒に吹っ飛ばしたってことは起き上がると同じように吹っ飛んだヒルコに囲まれてたりとかしませんか!?
ヨハン > あまつさえそのヒルコ集団を薙ぎ払うために機関銃の斉射とかなんて…しませんよねェ―――――!?
ヨハン >
ヨハン > 「けどなんか装甲車の窓から銃口が見えるような…ハッ!?」
ヨハン >
ヨハン >
RL > 続けて何台かの装甲車が場に乱入する。
RL > 最初の装甲車の扉(ドア)が跳ね開けられると、
RL > 軍服を纏った男が悠然と地面を踏みしめた。
RL >
RL > 【指揮官らしき男】「さあ、掃除の時間だ。ヒルコどもを排除しろ!」
RL >
RL > 手を振り上げ、命令を下す指揮官(コマンダー)らしき男。
RL > その張りのある声を合図(ジャイヴ)に、装甲車から現れた完全武装の兵士たちが、
RL > 異形の怪物に変わった人々を撃ち倒していく。腕章から判断するに、“日本軍”のようだ。
RL >
RL >
RL > 【指揮官らしき男】「…ん? フッ」
RL >
RL > 指揮官(コマンダー)がヨハンに気づくと、ニヤリと口の端を歪める。
RL > そして、肩吊装具(ショルダー・リグ)の拳銃(オートマチック)を引き抜いた。
RL >
RL > 装甲車の砲弾がいくらすると思っている?貴様にはこの9mmの鉛弾で十分だ。
RL > ……という声が聞こえたかどうかはわからない。
RL >
RL > その銃口がヨハンを捕える。そして、引き金(トリガー)がひかれた!
RL >
RL >
RL > 弾丸がヨハンの頬を翳める。次の瞬間、
RL >
RL >
RL > 「KISYAAAAAAAAAAAAッッ!!!!」
RL >
RL > ヨハンの背後から、ヒルコの絶叫が木霊し、地面に倒れる音が続いた。
RL > ヨハンがインタヴューを行なっていた女が、
RL > 今まさに、再びヨハンに襲いかかろうとしていたのだ。
RL >
RL > 【指揮官らしき男】「チッ、射角にズレがあるな。コイツの採用は見送りだ」
RL > 拳銃把(ピストルグリップ)を目線の高さに持ちなおすと、
RL > 砲金灰色(ガンメタル)に輝くそれを、角度を変え、ゆっくりと見つめる。
RL >
RL >
ヨハン > 「キャーちょっとストップストップ!ヒューマン!あいあむあひゅーまん!」
ヨハン >
ヨハン > 悲鳴をあげながら逃げ惑い、気が付いたら周囲はヒルコの死体とボロボロのフリーパスだけになっていた…ってことでいいかな?
ヨハン >
ヨハン > 「ぜえ、ぜえ…ふ、フリーパスがなければ即死だった…今の映像取れてるかキャメラマン!」
ヨハン >
ヨハン > そう言って後ろを振り返るとヒルコ化して銃弾で穴だらけになってるキャメラマンの姿があるわけですよ。
ヨハン >
ヨハン > 「キャ、キャメラマ―――――――――――ン!!!?」
ヨハン >
ヨハン >
RL > 突然の仲間の死に叫ぶヨハン。
RL >
RL > 残念ながら、キャメラマンは亡くなった。
RL > しかし、彼が命を賭して撮影した映像は、
RL > 網島摩美へと転送され、後日、確かに報道されたのだった…。
RL >
RL > 仲間の死を厭うヨハン。周りの兵士たちは、まるでドロイドのように、
RL > ヨハンに目もくれず、黙々と詰めの作業ににかかる。
RL >
RL > 【指揮官らしき男】「なんなんだ、貴様は。そのなり(ペルソナ)は… トーキーか」
RL > その中で、先の指揮官(コマンダー)が、唯一ヨハンに対して反応を返した。
RL >
RL > 【指揮官らしき男】「いつまでそうしている。作業の邪魔だ!とっととこの場から去れ!」
RL >
RL > 【指揮官らしき男】「いや… 去れ、か。無理な話だったな。逃げる場所などどこにもない。
RL > M○●Nは現在我々が封鎖した。
RL > このヒルコ化現象は、感染症(エピデミック)によるものだと判明したのでな」
RL > 【指揮官らしき男】「貴様もこの街から出ることはできんぞ。
RL > せいぜいヒルコにならないことを、震えて祈るんだな」
RL >
RL > そうこうしている間に、ヒルコの掃討は終わりを告げていた。
RL > 兵士たちがヒルコの屍骸を装甲車に運び入れる。
RL >
RL > 【副官の女】「高階中佐、そろそろ」
RL > ヨハンと指揮官(コマンダー)の間に、
RL > 長い髪を結わえた、神経質そうなメガネの女性が割って入る。無論、彼女も軍人だ。
RL >
RL > 【高階中佐】「よし!作戦は終了、引き上げるぞ!」
RL > 女性軍人の言葉を受け、高階中佐と呼ばれた指揮官(コマンダー)は、
RL > ヨハンに興味を失ったかのように、装甲車に乗り込もうとする。
RL >
RL >
ヨハン > 「え、ちょ、ちょっと待って…待ってよねえ!?」
ヨハン >
ヨハン > ボロボロのフリーパスを使って必死で装甲車を追いかける…が…ダメッ…!!
ヨハン >
ヨハン > 「にゅおおおおおおおおお!!?」
ヨハン >
ヨハン > 数分ほど追いかけたあたりでタイヤを撃たれ、
ヨハン >
ヨハン > 「ぎゃあああああああああ!!!」
ヨハン >
ヨハン > パンクしたフリーパスを担ぎながら走りまた数分ほど追いかけたところで人工バナナの皮を投げつけられ。
ヨハン > 思いっきりスッコロンで、見失ってしまうのであった。
ヨハン >
ヨハン > 「…どうすんだよこれええええ!!?」
ヨハン >
ヨハン > そんな叫びをあげながら視界を空にあげ、そのままフェードアウトと行こう!
ヨハン >
ヨハン >
RL > と、扉(ドア)に手をかけたところで、高階中佐は、首だけをヨハンへ向ける。
RL >
RL > 【高階中佐】「トーキー。あまり深く首を突っ込まないことだ。
RL > せっかく拾った命、長生きしたいのならな。
RL > 今このM○●Nでは、“何が起こっても”不思議じゃあない。
RL > その好奇心が、己を殺す結果に繋がるかもしれんぞ?貴様の仲間のようにな」
RL >
RL > クィと、カメラマンが運び込まれた装甲車を顎で指し、サメの様に笑う。
RL >
RL >
RL > 【副官の女】「……ふん」
RL > 最後に現場に残っていた女性軍人が、
RL > まるで下らないモノでも見るかのようにヨハンを一瞥すると、最後に装甲車に乗り込む。
RL >
RL > >「え、ちょ、ちょっと待って…待ってよねえ!?」
RL >
RL > 追いかけるヨハン。
RL > しかし、装甲車の窓から身を乗り出した兵士が、拳銃(P10)をフリーパスへ向け…。
RL >
RL > >「にゅおおおおおおおおお!!?」
RL >
RL > 銃光炎(マズル・フラッシュ)が輝くと同時、ヨハンは地面に身体を強かに撃ちつけていた。
RL > 愛用のフリーパスはグシャグシャだった。
RL > それでも諦めない。しかし、現実は非常であった。
RL > どんどんその距離を離されていき、ついに装甲車は見えなくなった。
RL >
RL >
RL > >「…どうすんだよこれええええ!!?」
RL >
RL > そうして、安全なはずのニアサイド…今、そこに残されたのは、
RL > おびただしい量の血溜りと殺戮痕。そして、ヨハンのみだった…。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/ダチュラ 登場判定/不可
RL > Opening_Scene05 【シーンタロット:カタナ / イエローエリア:新ファーサイド】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > バー・クレセント――。
RL >
RL >
RL > カラン カラン
RL >
RL > ドアベルが澄んだ音を響かせる。来客のサインだ。
RL >
RL > 【多田良蔵】「……おや、“今度は”お客様ですね。いらっしゃいませ、歓迎しますよ」
RL >
RL > やってきたダチュラ=クロランタADVANCEの姿を見とめ、グラスを磨く手を止める。
RL > いつもと変わらぬ静かな店内。しかし、いつもとは違う静寂に満たされた店内。
RL >
RL > その原因は簡単だ、カウンターの内側に立てかけられている散弾銃(ライオット)。
RL > そして、奥の事務所へと続く扉の奥に、うず高く積まれている大量のゴミ袋。
RL >
RL > 微笑みと共に、穏やかに声をかけるマスター、多田良蔵だが、
RL > どうやらこのクレセントも、
RL > この数日、M○●Nの街を騒がせている事件の渦中にあることには、違いないらしい。
RL >
RL > そして、今日のダチュラは遊びに来たわけではない。
RL > この場で依頼人(クライアント)との待ち合わせ(ランデヴー)の予定なのだ。
RL >
RL >
RL > その相手とは…
RL >
RL >
RL > 【ピジョン・ブラッド】「まずは、お礼をいいます。…この依頼を……引き受けてくれて」
RL > 店の隅の席にいた影が立ち上がり言った。半身が真珠化した女。
RL > 地下ヒルコ街、スワロウ・ルーストのリーダー、ピジョン・ブラッド。
RL >
RL >
ダチュラ > 「お疲れ様ー。後でサイボーグ用流動食お願いします。話が終わった後にでも。」
ダチュラ >
ダチュラ > 「あ、どーも。僕が“ディスカラード”です。どうぞよろしく。」
ダチュラ >
ダチュラ > どこか子供じみた声に合成された音声が挨拶し、戦車が若干前のめりに傾ぐ。
ダチュラ > 当人(“人間”ではないが、まあ些細な事だ)お辞儀の心算だが、そう受け取ってもらえるかは疑問だ。
ダチュラ >
ダチュラ > 「事前情報によると、日本軍の手から少女を奪還して欲しい、と言うことでしたけれど…間違いないでしょうか?」
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > その注文に、若干の苦笑いとともに頷く多田。
RL > いつもダチュラの相手をしてくれる“彼”は、今いない……。
RL >
RL > ダチュラのお辞儀?にたいして、静かにお辞儀を返すピジョン・ブラッド。
RL > どうやら通じたようだ。
RL >
RL > 【ピジョン・ブラッド】「話の前に、どうぞ…座っ……」
RL > 席を勧めようとするピジョン・ブラッド。
RL > 【ピジョン・ブラッド】「…………」
RL > しかし、改めてダチュラの体躯を思い出し、言葉を止めた。どうしたものか……。
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL > 【ピジョン・ブラッド】「……そう。それで、あってる。
RL > 確認。女の子をひとり…助けだす。エリィという……ヒルコ」
RL > 考えた結果、しかたないので話を進めることにする。
RL >
RL > 【ピジョン・ブラッド】「企業のヒルコ狩りに…捕まっているところを、わたし達で助けた、のだけれど。
RL > 再び……捕まってしまった。あの子を助け出さないと、この街が…大変なことになる」
RL > そこまで言うと、ピジョン・ブラッドは一度言葉切る。
RL >
RL > 【ピジョン・ブラッド】「マスター、何か…飲み物を。あなた…アルコールは……」
RL > …………飲めないに決まっていた。
RL > 【ピジョン・ブラッド】「…………」
RL > しかし、ここはバーだ。どうしたものかと、再びピジョン・ブラッドが考え込んでいると。
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL > 【多田良蔵】「どうぞ」
RL > 多田がピジョン・ブラッドへ、ミント・ジュレップを。そして、
RL >
RL > 【多田良蔵】「こちらのお客様には、これを…」
RL > ダチュラの元にはオイルを差し出す。流石に扱いには慣れたのか?それとも?
RL > ……そういえば、ユーの姿が見えないようだが?
RL >
RL >
ダチュラ > 「あはは…なんかすいませんね。」
ダチュラ >
ダチュラ > 非常に気まずい空気が、バーの一角を支配した…ような気がした。
ダチュラ > 慣れた挙動で椅子を退かすと、多田に礼を述べて機体下部のメンテナンスハッチにオイルをセットする。
ダチュラ >
ダチュラ > 「OK, 依頼内容自体は極めてシンプルですね。
ダチュラ > では、えーと…救助対象について教えていただけますか?」
ダチュラ >
ダチュラ > 日本軍相手の仕事なんて、受けたがる人はそういないよね。
ダチュラ > “日本軍には手を出すな”なんて、僕でも知っている常識なわけだし。
ダチュラ > あ、ユー君の事は忘れてないよ? でも仕事の話の途中でよけいな話を挟むのも失礼だよね。
ダチュラ >
ダチュラ > 「…それから、“大変なこと”と言うのは?」
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > ピジョン・ブラッドは多田に礼を言うと、ダチュラの言葉にこくりと頷く。
RL >
RL > 【ピジョン・ブラッド】「この街で…起きている異変の原因は、おそらく、彼女のもつ能力。
RL > それが暴走し、街を……巻き込んでいる…。
RL > 日本軍は、M○●Nの封鎖を、決めました。
RL > 指揮官(コマンダー)の、名は、高階中佐」
RL > 【ピジョン・ブラッド】「日本軍は、彼女の能力に影響されたヒトも、
RL > そして……他のすべてのヒルコも…殺そうとしている。
RL > けど、“エリィ”を探し出し…助け、対策を打てば、きっと……」
RL >
RL > 【ピジョン・ブラッド】「ヒルコが…すべてヒトを襲うわけじゃない。
RL > けど、ヒトはパニックになって、ヒルコ全てを……恐れ始めています。
RL > 日本軍ですら、本当は怖がっている……そう…思う」
RL >
RL > 最後の台詞には悲しみが混じっていた。
RL > 静かなバーを、グラスを磨く音だけが響く。
RL >
RL > 「リ、リーダー!」
RL > 男が血相を変えて店に転がり込んできた。
RL > そのままピジョン・ブラッドの前まで這って進むと、彼女へ何かを耳打ちする。
RL >
RL > 【ピジョン・ブラッド】「すみません…。どうやら、問題が起こった……ようです」
RL > ピジョン・ブラッドは立ち上がるとダチュラと多田を順番に見て言った。
RL >
RL > 【ピジョン・ブラッド】「ダチュラ、さん。私たちの。望みの糸…繋いで。
RL > エリィを、ヒトを、ヒルコを、そして…この街を……助けて」
RL > そういい頭を下げると、男を連れだってバーを後にする。
RL >
RL >
ダチュラ > 「マイナスイメージはプラスのイメージより印象に残りやすいですからねえ。」
ダチュラ >
ダチュラ > “エリィ”なるヒルコには、人間をヒルコ化する能力がある。
ダチュラ > 現在M○●Nを騒がせている騒動は、その力が暴走して引き起こされた物である。
ダチュラ > となると…うわー大変だー。
ダチュラ >
ダチュラ > 「まかせてください! これでもプロですから。」
ダチュラ >
ダチュラ > さて、クライアントが居なくなった所で質問しよう。
ダチュラ > これはあくまでプライベートな問題だしね。
ダチュラ >
ダチュラ > 「…ところで多田さん、ユー君は今日お休み?」
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > 【多田良蔵】「ふぅ…」
RL > 誰に気づかれることもない、小さなため息をつく多田。
RL >
RL > 【多田良蔵】(まったく、タイミングの悪い話です。
RL > この街の危機、相手は日本軍。
RL > そして、エリィさんという名のヒルコ……。
RL > たしか、ユー君が探していた“彼女”、でしたかね?
RL > 今、彼は出払っている。いつ帰ってくるかもわからないですし)
RL >
RL > 長期の仕事(ビズ)に赴いている、
RL > このバーの用心棒(バウンサー)の顔を思い浮かべる。
RL > まったくの偶然とはいえ、失敗であった……。
RL >
RL > ならばここは、ピジョン・ブラッドの見立て通り…。
RL > ちらりとダチュラの方へ視線を向ける。“彼”に期待するしかない……。
RL >
RL >
RL > 【多田良蔵】「ええ、ユー君はいま出払っていましてね。
RL > 困りました。封鎖されたM○●Nに忍び込むのは並大抵のことではないでしょう。
RL > 今はあなただけが頼りです。私からも、よろしくお願いしますよ」
RL >
RL > そう言い、ピカピカに磨き上げられたグラスをカウンターに置くと、
RL > サイボーグ用の流動食の準備を始めた。
RL >
RL > 一辺の汚れもないグラスには、
RL > クレセントの照明が、まるで物憂げな月の光のように映りこんでいたのだった…。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL >
RL > 以上でオープニングシーンは終了となります。
RL >
RL >
RL > ____
RL > ▼情報1 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > ユー=ハンドレットワン
RL > ヨハン・シュヴァルツ
RL > マカラナ・ラザー
RL > ダチュラ=クロランタADVANCE
RL >
RL > は、それぞれ【報酬点:3点】を得てください。
RL >
RL > ____
RL > ▼情報2 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > リサーチフェイズ開始時に調べることができるのは、次の3項目です。
RL >
RL > ◆エリィ
RL > ◆高階中佐
RL > ◆栗原博士
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > それでは、リサーチフェイズへと移行します..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/マカラナ 登場判定/<社会:M○●N、ストリート> 10
RL > Research_Scene01 【シーンタロット:バサラ / イエローエリア:新ファーサイド】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
マカラナ > ここは新ファーサイドの片隅にある喫茶店……というよりもファミリーレストランのような店。
マカラナ > 立地が悪かったのか、流行らなかったせいで色々思考錯誤するうちに方向性を見失ったような
マカラナ > 印象を受ける造りが特徴的で、基本的に洋風だが、和室があったり焼肉用の個室があったりもする。
マカラナ >
マカラナ > そんな店の隅っこに彼女は居た。
マカラナ > 10歳前後程度の幼い少女――少なくとも外見は。
マカラナ > 普通の洋風のテーブルに、高さ調節のためか席の上に乗ったキリン型のペットロイドに腰掛けてタップを弄っている。
マカラナ > (通路側には子供用の椅子があったが、座り心地が悪かったのか放置されていた)
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「なるほど……」
マカラナ >
マカラナ > (人がヒルコになる――か。感染生存率が気になるな。
マカラナ > 発現できる遺伝子が制御できるなら面白いが……)
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 小さく呟くと、ウサギの絵が描かれた白いコップを両手で持って、中のいちご牛乳を飲んだ。
マカラナ >
マカラナ >
RL > あれから、マカラナを乗せた飛行機は新瀬戸内国際空港に戻ると、
RL > 乗客たちは理由も聞かされず、
RL > 待ち構えていた兵隊たちに、厳重な身体検査を受け解放された。
RL >
RL > (身体検査をパスできなかった何人かの乗客と、
RL > 担架に拘束(バインド)された、頬に膚板(ダーム)をしたスーツ姿のさらりまんが、
RL > 最後に飛行機から別室に運ばれる様子を偶然見かけもした)
RL >
RL > N◎VAへ帰ろうにも、全ての空路と海路は封鎖され、
RL > 唯一の陸路であるセト・ロードにも、検問がしかれている。
RL > そして、先ほど気づいたことだが、
RL > どうやら電脳へのアクセスにも検閲が行なわれているようだ。
RL >
RL > 今、M○●Nは完全に外界と孤立している。
RL >
RL >
RL > いちご牛乳片手に、WIZ−Vで情報収集を行なうマカラナ。
RL > すると、タップの通話機能がコールサインを受ける。>> 【発信者:栗原遼子】
RL >
RL >
マカラナ > 「陸の孤島だな」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女はコップを置くと、テーブルの上に身を乗り出して紙ナプキンをとり、
マカラナ > いちご牛乳で濡れた口の周りをぐりぐりと拭った。
マカラナ > と、そこへコールサインが入ったのに気がつく。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「なんだ? ……と言っても、この状況で連絡してくる内容なんて予想はつくが」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 頬杖をついた少女は、もう片方の手をWIZ−Vへと伸ばし
マカラナ > つい、と指を滑らせ回線を開いた。
マカラナ >
マカラナ >
RL >
RL > >> 【通信確認】
RL >
RL > 【栗原遼子】『√レv─w─… どうやら一足遅かったようだなマカラナ。ひどい目にあったんじゃないか?』
RL > マカラナのWIZ−Vの画面(ディスプレイ)に、
RL > 短く刈り込りこんだ髪と、切れ長の目が印象的な、
RL > アマゾネスを彷彿とさせる女性のアイコンが表示された。
RL >
RL > 【栗原遼子】『まだM○●Nにいるんだろう?
RL > 飛行機に乗り遅れたか。それとも、雲の上から“引き返さざるを得なかった”か、だ』
RL >
RL >
マカラナ > 『ああ、後者だ。わざわざとんぼ返りして戻って来たよ。まだM○●Nにいる』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > まあ、そんなことは言わなくてもわかる事だ。
マカラナ > 外と通信出来ないのだから、相手も自分もM○●Nに居なければこうして悠長に会話できるはずもない。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『それで。安否を確認というわけでも無いのだろう?
マカラナ > そういう仲でも無いしな』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 現実世界では少女は紙ナプキンで折り紙を折っているが、
マカラナ > 栗原の側からは、薄い青枠に『No Image』とだけ書かれたアイコンしか見えないだろう。
マカラナ > 声も独自のアルゴリズムで変換合成されたものになっているはずだ。
マカラナ >
マカラナ >
RL > 【栗原遼子】『お気の毒様だな。
RL > ま、お互いの回線が開いたんだ、言うまでもないことか』
RL >
RL > 【栗原遼子】『フッ、そうだったな。キミを相手にすると、どうも調子が狂うようだ。
RL > こんな状況だ、情報交換とでも…ということにしておこう。
RL > 包囲部隊を率いてるのは、日本軍の高階という男だ。
RL > 彼にでも、家に帰してくださいと頼んでみるのはどうだ?』
RL >
RL >
RL > 【栗原遼子】『……冗談だよ。ところでマカラナ、キミは飛行機でなにか見たか?』
RL >
RL > 栗原と会ったのは2日前だった。互いの研究の、意見交換を行ったのだ。
RL > あの時と同じく、極端に表情の少ない、感情を表に出さない態度で話を続ける
RL > (こうやって冗談も言うには言うが……)。
RL >
RL >
マカラナ > 『オレは君とは比べ物にならんほど無名な研究者(タタラ)だからな。
マカラナ > もし頼むとしたら、まず名前を覚えて貰うところから始めなければならんだろうね』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女が折り終わった紙ナプキンをつまむ。
マカラナ > 折り紙というより単にグシャグシャなだけにも見える。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『直接に見てはいないな。まあ、大体の察しはついたが。
マカラナ > アテンダントが医者を呼んで、日本軍が乗りこんできて、確保したとかなんとか……
マカラナ > ま、感染者が一名ってところだろう』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女は折り紙をくしゃくしゃと丸めてキリンのペットロイドの頭に乗せた。
マカラナ > ペットロイドが首を振るうと、紙ナプキンはテーブルの上に転がる。
マカラナ >
マカラナ >
RL > 【栗原遼子】『世の中、見る目のない者の方が多いという事さ』
RL >
RL > 【栗原遼子】『ふむ、街で起きている現象と同じだな。
RL > 1週間ほど前からだ、M○●Nでは人間がヒルコに変わるという事件が起きていた。
RL > 日本軍は先、正式にこの街の封鎖を発表したよ。間が悪かったな』
RL >
RL > 【栗原遼子】『原因の話をしよう。これは感染症(エピデミック)によるものだと判明している。
RL > ヒルコ化した人間は他の人間を襲う。
RL > 襲われた人間はヒルコ化し、さらに別の人間を襲う。
RL > そうして感染者は拡大している。すべての元は“あるウィルス”だ』
RL >
RL > 【栗原遼子】『私の元に日本軍から、
RL > 今回の作戦(ラン)に関して、オブザーバーとしてのオファーが来た』
RL > 【栗原遼子】『キミはほとぼりが冷めるまで、適当にセキュリティの高い場所にでも非難しておくんだな。
RL > せっかくの研究も、死んでしまっては意味がないだろう?
RL > まあ、今のM○●Nに、そんな場所があるかはわからないがな。
RL > ……それでは、キミがヒルコにならないことを祈っているよ。xyz...』
RL > そう言って“栗原”は通信を切る(カット)。
RL >
RL >
マカラナ > 『ああ、ありがとう。そちらもがんばってくれ。xyz...』
マカラナ >
マカラナ > (ま、名前が売れないようにしているのはわざとだがな……。
マカラナ > しかし本当に警告だけだったな。
マカラナ > 経歴からして情が深い女だということはわかっていたが)
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > テーブルにぐてっと頭を乗せ、丸まった紙ナプキンを指でつつく。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「…………」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > そしてそのまま目を瞑り、意識を電脳の世界へと集中させた。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > <<リサーチ判定 《◆高階中佐》 について>>
マカラナ >
マカラナ >
RL > 了解です。では、◆高階中佐 についてのリサーチ。
RL >
RL >
RL > 【高階中佐】についての情報:
RL > <社会:軍事、ストリート><コネ:高階中佐>、
RL > または適切な技能で判定:
RL >
RL > 12:???
RL > 15:???
RL > 16:???
RL > 18:???
RL > 制:???
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
マカラナ >
マカラナ > <社 会:ストリート> 理性9+ダイヤの5=スートが合わず失敗。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女は紙ナプキンをテーブルの上で転がしながら、溜息をつく。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > (駄目だなこれは……
マカラナ > M○●N内部のデータにしか触れんのでは情報が少な過ぎる。
マカラナ > もっと深くまで探せばあるかもしれないが、M○●Nには不慣れで勝手が分らん……
マカラナ > まず外に繋げる方法を考えなければ……)
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 登場判定
ダチュラ > マイナー:なし
ダチュラ > メジャー:<電脳><社会:M○●N> M4 +4(マジックワンド、マジシャン) +2 =10
ダチュラ > ウェブゴーストとして登場
ダチュラ >
ダチュラ > ピコーン
ダチュラ >
ダチュラ > データを漁っているマカラナの視界の端に、丸っこくデフォルメされた蜘蛛のアイコンが映る。
ダチュラ > ハンドルは“ディスカラード”。
ダチュラ >
ダチュラ > 「およ?」
ダチュラ >
ダチュラ > ちなみにこっちからは“No Image”のアイコンで認識されている。
ダチュラ > レストランにウェブゴーストとして存在しているわけではないからだ。
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > 「ん?」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女は見覚えのあるアイコンに気づき、上体を起こす。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > (こいつは……“ディスカラード”
マカラナ > そういえばM○●N在住だったな)
マカラナ >
マカラナ > 『久しぶり……というほどでもないか。
マカラナ > こんな所で会うとは奇遇だな』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > とりあえず声をかけた。
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > M6 +4(マジックワンド、マジシャン) +D2 =12だったけど
ダチュラ > どっちみち成功してるからどうでもいいよね!
ダチュラ >
ダチュラ > 『おー、久しぶりー。元気ー?』
ダチュラ >
ダチュラ > 子供じみた声が返事する。
ダチュラ > むしろこれが本体なので超動きやすい。
ダチュラ > もそもそ寄って来る。
ダチュラ >
ダチュラ > 『…あれ?そっち本拠地N◎VAじゃなかったっけ?』
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > 『たまたま用事で来ていてな。この街の状況は当然知っているだろう?
マカラナ > 帰るに帰れなくなったというわけだ』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 両手を軽く左右に広げ首を振って、やれやれ、とジェスチャーする少女。
マカラナ > 当然、ダチュラの側からは“No Image”のアイコンしか見えないのだが。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『此処には不慣れでね。
マカラナ > 困っているんだが、どこか安全な場所を知らないだろうか?』
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 『そりゃ災難だったねー。
ダチュラ > うーん、安全な場所かー…』
ダチュラ >
ダチュラ > 応答しつつ集積されたデータをいじくりまわしている。
ダチュラ > さながら巣でも作っているかのようだ。
ダチュラ >
ダチュラ > 『新ファーサイドの“クレセント”って知ってる?
ダチュラ > 絶対とは言わないけど、相対的には安全だと思うよ。』
ダチュラ >
ダチュラ > 必要そうならアドレスをあげよう。
ダチュラ > それはそれとして
ダチュラ >
ダチュラ > 【高階中佐】についてリサーチ。
ダチュラ > オート:スリーアクション
ダチュラ > マイナー:銀の眼/電子戦装備/なし
ダチュラ > <電脳><社会:軍事> L4 +7(装備補正) +H9 =20
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > 了解です。では、以下の情報が公開されます。
RL >
RL >
RL > 【高階中佐】についての情報:
RL > 12:現在、オーサカM○●Nの包囲作戦を指揮している軍人。
RL > “ヨハン・シュヴァルツ”が取材を行なった。
RL > 15:日本軍拡大派の幹部であり、純血の日本人。過激な言動で有名な人物。
RL > ⇒【日本軍】
RL > 16:その作戦(ラン)の本当の目的は、日本に不利となるであろう、
RL > ヒルコの存在と、“その証拠”を完全に抹消することである。
RL > 18:計画(プラン)のオブザーバーとして、栗原博士を迎えている。
RL > ⇒【栗原博士】
RL > 制(L14):
RL > 高階(たかしな)中佐 ♂ 39 カブト◎
RL > 日本軍関西方面軍第7師団198連隊 オーサカM○●N治安維持軍 所属。
RL > N◎VA軍司令、和泉藤嵩とは同期でもある。
RL >
RL >
RL >
RL >
マカラナ > 『ほう……さすがだな。
マカラナ > というか、お前も高階中佐について調べていたのか』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > まあ、調べている対象が同じでもなければ、
マカラナ > いくら隔離されていると言っても広い電脳世界で知り合いに偶然出会う確率は低いのだろうが。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『“クレセント”か。ふむ、なるほど。ありがとう。
マカラナ > 行ってみるとするかな』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女はそう言い、いちご牛乳を飲み干す。
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 以上の情報を、大胆にも日本軍のデータベースから取得した。
ダチュラ >
ダチュラ > 『働かないと納税できないからねー。※
ダチュラ > …“も”って事は、そっちも?』
ダチュラ >
ダチュラ > 理由は良くわからないけど、ひょっとしたら協力関係を結べるかもしれないね。
ダチュラ > バー・クレセントに誘導したのは正解だったかも。やったね僕。
ダチュラ >
ダチュラ > 『僕暇な時は“クレセント”にいるから、何か手伝えることがあったら言ってね。
ダチュラ > 逆に僕が手助けを求める事もあるかもしれないけど、その時はぜひ前向きな検討をよろしくお願いします。』
ダチュラ >
ダチュラ > バー“クレセント”のアドレスを残して退場(アウトロン)する。
ダチュラ >
ダチュラ > ※ダチュラは納税して市民権を得るために活動している。
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > 『ま、オレは興味本位と情報収集だがな。
マカラナ > そちらは納税ということは仕事(ビズ)か。
マカラナ > まだどう動くかわからんが、詳しい話は後で聞かせて貰おう』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女はバー“クレセント”のアドレスを受け取り、現実世界へと意識を移す。
マカラナ > そして狭い席の間と座っていたキリンのペットロイドに挟まれ苦戦しつつも降りる。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「すまないが会計を頼む……」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 会計をしてくれたのは、店長だろうか?
マカラナ > チャイナ服にヘッドドレス、網タイツという店以上に迷走した格好のオッサンだった。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「どぉーもォ。お嬢ちゃんまた来てね」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 背後からかかる野太い声に、少女は(こんな店、二度と来るか)と思った。
マカラナ >
マカラナ >
RL > M○●Nの行く末、この店の行く末、何よりも店長の行き着く先…。
RL > 様々な謎をはらみつつ、物語は進む。答えはまだ見えない……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL >
RL > 続けて舞台裏判定に移ります。
RL > シーンに登場していなかった、ユー、ヨハンは舞台裏判定を行ないます。
RL > (また、登場判定の失敗も、このタイミングで受け付けます)
RL >
RL >
RL > ではどうぞ
RL >
RL >
ヨハン > 登場判定
ヨハン > 〈社会:ストリートLv2〉(達成値に+1)→生命3+マイスタイル(2)+ハートの3=達成値9
ヨハン > 目標値10に足りず
ヨハン >
ヨハン > 後なんか項目12でヨハンが高階中佐の取材やってるってことなんで手札回しも兼ねて高階中佐のリサーチを。
ヨハン >
ヨハン > マイナーアクションでLightning使用。
ヨハン >
ヨハン > 〈交渉Lv4〉〈操縦Lv3〉〈社会:ストリートLv2〉を組み合わせて判定。
ヨハン > 理性5+ストリートLv2(1)+エンジェルヴォイス&マイバディ(4)
ヨハン > +Lightning(2)+マイスタイル(2)+スペードの7=達成値21となります。
ヨハン >
ヨハン >
RL > ではヨハンはダチュラと同様に、以下の情報を得ます。
RL >
RL >
RL > 【高階中佐】についての情報:
RL > 12:現在、オーサカM○●Nの包囲作戦を指揮している軍人。
RL > “ヨハン・シュヴァルツ”が取材を行なった。
RL > 15:日本軍拡大派の幹部であり、純血の日本人。過激な言動で有名な人物。
RL > ⇒【日本軍】
RL > 16:その作戦(ラン)の本当の目的は、日本に不利となるであろう、
RL > ヒルコの存在と、“その証拠”を完全に抹消することである。
RL > 18:計画(プラン)のオブザーバーとして、栗原博士を迎えている。
RL > ⇒【栗原博士】
RL > 制(R15):
RL > 高階(たかしな)中佐 ♂ 39 カブト◎
RL > 日本軍関西方面軍第7師団198連隊 オーサカM○●N治安維持軍 所属。
RL > N◎VA軍司令、和泉藤嵩とは同期でもある。
RL >
RL >
RL >
RL >
ユー > 登場判定
ユー > <社会:M○●N>+D4=スートが合わず失敗
ユー >
ユー > んでもって他に調べる事もないから【エリィ】をリサーチしたい。
ユー >
ユー >
RL > 了解です。では、◆エリィ についてのリサーチ。
RL >
RL >
RL > 【エリィ】についての情報:
RL > <社会:M○●N、ストリート><コネ:エリィ、ピジョン・ブラッド>、
RL > または適切な技能で判定:
RL >
RL > 08:???
RL > 11:???
RL > 14:???
RL > 15:???
RL > 制:???
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
ユー > 【感情】<コネ:エリィ> 9+C5+1(報酬点)=15
ユー >
ユー >
ユー >
RL > 了解です。では、以下の情報が公開されます。
RL >
RL >
RL > 【エリィ】についての情報:
RL > 08:地下ヒルコ街で暮らしていたヒルコ。現在は行方不明である。
RL > 11:数年前、“ユー=ハンドレットワン”と一緒だった時期がある。
RL > 14:スワロウ・ルーストのピジョン・ブラッドからの依頼で、
RL > “ダチュラ=クロランタADVANCE”が捜索を行なっている。
RL > 15:失踪直前、日本軍の士官と接触したという噂がある。
RL > ⇒【日本軍】
RL > 制(P15):
RL > エリィ ♀ 18? ヒルコ◎
RL > ヒルコの少女。本名不詳。その出生は謎に包まれており、
RL > 彼女のフェロモンからは、微弱ながらヒトの理性を失わせる効果がある。
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/ユー 登場判定/<社会:M○●N、ストリート> 10
RL > Research_Scene02 【シーンタロット:エグゼク / イエローエリア:新ファーサイド】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > バー・クレセント――。
RL >
RL >
ユー > バー・クレセント。
ユー > 知る人ぞ知る名店として――表の意味でも裏の意味でも――ひっそりと佇む静かなバーだ。
ユー >
ユー > その店の扉をゆっくり開かれる。
ユー > ……が、肝心の客の姿が見当たらない。
ユー >
ユー > 「すいません、多田さん。今帰りました」
ユー > 「ギリギリでM○●Nに入りまして……連絡できれば良かったんですが」
ユー >
ユー > 声と共に、にじみでるように現れる1人青年。
ユー > 今のM○●Nの状勢的に、ヒルコだとバレるのはこれまで以上にマズい。
ユー > そう考えて姿を消してきたのだ。
ユー >
ユー > 「やっぱりポケットロンぐらい持ってた方がいいんでしょうか……」
ユー > 「……でもあれ高いからな……」
ユー >
ユー >
RL >
RL >
RL > ズドンッ!!
RL >
RL >
RL > そこまで言いかけた時、店内に鳴り響く銃声。
RL > ユーが視線をあげれば、
RL > 今まさに、ユーめがけて吹き飛んでくる異形の者が視界に広がる!
RL >
RL >
ユー > 「うわっ!!」
ユー >
ユー > 明らかに人体の構造を無視した、マトリックスも真っ青の人外スウェーで吹き飛んでくるナニカを回避。
ユー > 勢いよく上体(というか脛から上)を起こし、驚いた顔で周囲を見渡す。
ユー >
ユー >
RL > 「GI,GIGI…GI……」
RL >
RL > 吹き飛ばされたヒルコを避けるユー。
RL > ヒルコはそのまま地面に叩きつけられると絶命する。
RL >
RL >
RL > 【多田良蔵】「ユーくん!ユーくんじゃないか!」
RL > ポンプアクションのショットガン(ライオット)を再装填(リロード)しながら、
RL > マスターの多田が声をあげる。
RL >
RL >
RL > 【多田良蔵】「やあ、よかった。無事だったんだね。いつM○●Nに」
RL > 小走りでユーの元に。
RL > どうやら、今回の件で増えた、“無礼なお客”の相手をしていた所だったようだ。
RL >
RL >
ユー > 「あ、ああ、ハイ……」
ユー > 「その、えと……ハイ」
ユー >
ユー > ユー は こんらん している!!
ユー >
ユー > 「えーっと……あ、多田さんも無事だったみたいでよかった……」
ユー > 「なんだかスゴいことになってますね、M○●N」
ユー >
ユー > とりあえずOPであった事(男とか男のした話とか)ことを多田に話そう。
ユー >
ユー >
RL > 【多田良蔵】「ふむ、なるほど……」
RL >
RL > “後片付け”をしながらユーの話をきく。
RL > 事務所に積まれているゴミ袋がひとつ増えた。
RL >
RL >
RL > 【多田良蔵】「たしかにその男、気になりますね。しかし情報が少なすぎる」
RL >
RL > 話を聞き唸る。
RL > フィクサーとしての守秘義務に関わるため、自分からエリィの話をすることが出来ず、
RL > どうしたものかと思っていたが、ユーが自身で足がかりを掴んでいたので安心する。
RL >
RL > 【多田良蔵】「わかりました。私のほうでも調査(リサーチ)を行ないましょう。
RL > とは言うものの、街がこの状態では、
RL > 満足の行く結果を出せるかは保障しかねますが……」
RL > 【多田良蔵】「…ユー君。せっかく戻ってきてもらったのに申し訳ありませんが、
RL > キミにはこのまま、その“謎の男”の言うとおり、
RL > エリィという少女の捜索をしていただけますか?どうも胸騒ぎがするんです」
RL >
RL > 多田からも調査を依頼される。
RL > しかし、ということは、ユーがこの店を再び空けることになる。
RL > それは店の守りが手薄になるということだが…。
RL >
RL >
ユー > 「……でも多田さん、それだとこの店が……!」
ユー > 「いや、それはそれで危ないのか……」
ユー >
ユー > 今、この店がヒルコをかくまっているということが露呈してしまうのは非常に危険だ。
ユー > 普段ならまだしも、現在M○●Nはヒルコという単語に敏感なのだ。
ユー > ただでは済まない可能性が高い。
ユー >
ユー > 「……わかりました。行ってきます」
ユー > 「その前に、今M○●Nにいる日本軍の情報を頂けませんか?」
ユー >
ユー > というわけで【日本軍】についてリサーチしたい。
ユー >
ユー >
RL > 【多田良蔵】「お店のことは心配いりません。
RL > しばらくの間なら、私ひとりでも“お客さま”の相手は務まるでしょう」
RL >
RL > そこまで言うと、ふと多田は厳しい顔つきになる。
RL >
RL > 【多田良蔵】「ユー君。今、また余計なことを考えましたね?」
RL > 多田は、驚くほど人の感情の機微に敏感だった。
RL > 裏社会で長年と生きてきたからこそ身に着けた技(スキル)なのか?
RL > それとも、多田の持って生まれた才(ギフト)なのか?とにかく、
RL > ユーが己の出自に対する負い目、そしてそこから生まれた負の感情に気づく。
RL >
RL >
RL > 【多田良蔵】「君の悪いクセです。
RL > 自分がヒルコだから、この場に居ては、店に迷惑がかかる。
RL > そんなこと、私が思っていると、本当に思いますか?
RL > いや、例え他の誰かがそう思おうとも、
RL > 私が言わせやしませんよ。私は最後まで君の味方です。それに…」
RL >
RL > 【多田良蔵】「“彼女”が待っているのは…ユー君、キミのはずですからね」
RL >
RL > 数年前のあの日、倒れたユーの手を取った時と同じ、
RL > 優しく穏やかな、月の光のように相手を包み込む微笑みを浮かべた。
RL >
RL > 【多田良蔵】「もし私を信じてくれるのなら、行きなさい。
RL > そして、キミは、最後まで彼女の味方でいてあげてください」
RL >
RL > 了解です。では、◆日本軍 についてのリサーチ。
RL >
RL >
RL > 【日本軍】についての情報:
RL > <社会:警察、軍事、ストリート><コネ:高階中佐>、
RL > または適切な技能で判定:
RL >
RL > 13:???
RL > 14:???
RL > 15:???
RL > 16:???
RL > 19:???
RL >
RL >
ユー > オート:スリーアクション起動
ユー > マイナー:クイーンズスキンを目標に<瞬間適応> D8でスートが合わず失敗
ユー > マイナー:クイーンズスキンを目標に<瞬間適応> D9でスートが合わず失敗
ユー > マイナー:クイーンズスキンを目標に<瞬間適応> DKでスートが合わず失敗
ユー >
ユー > メジャー:【感情】 <社会:M○●N><門前の小僧> 9+CA=21
ユー >
ユー >
RL > 了解です。では、以下の情報が公開されます。
RL >
RL >
RL > 【日本軍】についての情報:
RL > 13:緊急事態宣言により、M○●Nを完全封鎖している。
RL > 14:計画(プラン)の責任者は高階中佐。“ヨハン・シュヴァルツ”が取材を行なった。
RL > ⇒【高階中佐】
RL > 15:他、数名の士官を従え、作戦(ラン)に当たっている。
RL > ⇒【実行部隊】
RL > 16:外に出ようとしていたものは、人間、動物、ヒルコにかかわらず射殺している。
RL > また、“あるウィルス”の感染者も発見次第処理しているようだ。
RL > ⇒【Eウィルス】
RL > 19:状況が変わらない場合、強行手段をとる可能性もある。
RL > ⇒【強行手段】
RL >
RL >
RL >
RL >
ユー > 「多田さん……」
ユー > 「すみません……いえ、ありがとうございます!!」
ユー >
ユー > 感無量とは、このことか。
ユー > ユー=ハンドレットワンは救われている。多田良蔵という、一つの月に救われている。
ユー > ……決意ができた。エリィも救わなくてはならない。
ユー > だって一度も救われない人生なんて、悲し過ぎるじゃないか。
ユー > 多田からデータチップを受け取り、店の外へと走り出す。
ユー >
ユー > 「それじゃあ今度こそ、行ってきます!!」
ユー > 「ああ、それと……ダチュラさんに会ったら言っておいて下さい」
ユー > 「『私という存在はあなたと同じ目的だ』と……それじゃ!」
ユー >
ユー > そして再びユーはM○●Nの街並に溶けていく。今度は、強い覚悟を持って。
ユー >
ユー >
RL > 【多田良蔵】「いやいや、若いというのは良いものです。
RL > 迷い、悩み、それでも進んでいけるパワーがある」
RL > ユーの背を見送りつぶやく。
RL >
RL > 【多田良蔵】「さて、大見えを切ったんです。
RL > 先達として、恥じぬ働きをしなくてはいけませんね。
RL > すべてが終わった時、
RL > お客様や“彼ら”が帰ってくる場所を守らなくては」
RL >
RL > ケモノの気配を感じとり、その穏やかな表情に再び鋭さを宿す。
RL >
RL >
RL > 【多田良蔵】「いらっしゃいませ。当店は無粋なお客様にも、最高の一杯をお出ししますよ。
RL > ええ、お代はいただきません。この世との別れの酒です。
RL > じっくり味わっていってください」
RL >
RL > そうして、手に持つ銃が獲物を捕らえた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL >
RL > 続けて舞台裏判定に移ります。
RL > シーンに登場していなかった、ヨハン、マカラナ、ダチュラは舞台裏判定を行ないます。
RL > (また、登場判定の失敗も、このタイミングで受け付けます)
RL >
RL >
RL > ではどうぞ
RL >
RL >
マカラナ > <<リサーチ判定 《◆栗原博士》 について>>
マカラナ >
マカラナ >
RL > 了解です。では、◆栗原博士 についてのリサーチ。
RL >
RL >
RL > 【栗原博士】についての情報:
RL > <社会:企業、テクノロジー>
RL > <コネ:栗原博士>、
RL > または適切な技能で判定:
RL >
RL > 11:???
RL > 13:???
RL > 14:???
RL > 16:???
RL >
RL >
マカラナ > マイナーアクション:マジシャン
マカラナ >
マカラナ > メジャーアクション:<電脳><コネ:栗原遼子>
マカラナ > 外界5+ダイヤの9+マジシャン(2)+01フィーリング(3)+スピード(1)=20
マカラナ >
マカラナ >
RL > 了解です。では、以下の情報が公開されます。
RL >
RL >
RL > 【栗原博士】についての情報:
RL > 11:遺伝子工学を中心に、ヒルコに関して非常に詳しい科学者(タタラ)。
RL > “マカラナ・ラザー”と交流がある。
RL > 13:幼少時に、ヒルコに家族を殺された経験から、ヒルコを憎んでいる。
RL > 見かけから誤解を受けやすいが、情に厚い一面も持つ。
RL > 14:現在は高階中佐の要請を受け、日本軍に協力している。
RL > ⇒【高階中佐】【日本軍】
RL > 16:日本軍の研究所(ラボ)では、あるウィルスの解析を行なっている。
RL > ⇒【Eウィルス】
RL >
RL >
RL >
RL >
ダチュラ > 【登場判定】
ダチュラ > マイナー:なし
ダチュラ > メジャー:<社会:M○●N> C5 スートが合わない為失敗
ダチュラ >
ダチュラ > 【舞台裏】
ダチュラ > 【日本軍】についてリサーチ
ダチュラ > オート:スリーアクション
ダチュラ > マイナー:電子戦装備/銀の眼
ダチュラ > メジャー:<電脳><社会:軍事> L4 +7 +H7 +1(報酬点) =19
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > 了解です。では、【日本軍】の情報を得ます。
RL >
RL >
ヨハン > 登場判定
ヨハン > 〈社会:ストリートLv2〉(達成値に+1)→理性5+マイスタイル(2)+スペードの8=達成値16
ヨハン > …成功。バーに据え置きされていたTVでちょっとだけ話題になってた的な感じで。
ヨハン >
ヨハン > というわけで舞台裏判定はなし。
ヨハン >
ヨハン >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/ヨハン 登場判定/<社会:M○●N、ストリート> 10
RL > Research_Scene03 【シーンタロット:カブキ / イエローエリア:新ファーサイド】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > テラウェアM○●N支社前・広場――。
RL >
RL >
RL > 「きゃあああぁぁぁぁ――っ!?」
RL >
RL >
RL > 人通りも疎らな街に、絹を裂く悲鳴が木霊する。
RL > 少し離れた場所にある広場から、人々が逃げ出してくる。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「なぜ目を離した!今すぐ再拘束を… ぐわッ!?」
RL > 「い、いかん!誰かそいつをっ!」
RL > 「だ、ダメです!動きが速すぎるっ!」
RL > 日本軍の兵士たちが、ナイトフォースを構え何かに応戦している。
RL > しかし、その照準器(ガンサイト)はおぼつかない。
RL >
RL > 「SYUGOOOO――――ッ!!」
RL > 「うわあああああああああああああ」
RL >
RL > 上下左右と縦横無尽に動き回る“標的(ターゲット)”は、
RL > 一人、また一人と兵士を仕留めていく。
RL > そして、広場中央にある噴水の上で動きを止めた。
RL >
RL >
RL > 「HUSYURURU〜〜――……ゥッッ」
RL >
RL >
RL > ヒルコだ。……元は人間の。
RL >
RL >
ヨハン > こんな目に会ったら…フリーパスに乗ってゴキブリのように颯爽と逃げ惑うしかないじゃない…ッ!!
ヨハン > 唸る“標的(ターゲット)”の爪!飛び散る日本軍の銃弾!あと逃げ惑う民衆が捨てたバナナの皮!
ヨハン > それをキャメラマンの写真を盾にして避ける!フリーパスで受け止めて防ぐ!華麗に踏んですっころぶ!
ヨハン >
ヨハン > 「もしもし!?ジョン・ドゥどのでゴザルか!拙者でゴザルヨハンでゴザル!」
ヨハン > 「何か大変なことになってるんですけどというかなんで拙者ここにいるのちょっと助けてェ―――――!!?」
ヨハン >
ヨハン > あまりにテンパってるんで軌道のマブダチ、ジョン・ドゥに電話してみたりする。
ヨハン > だが…
ヨハン >
ヨハン > 『…おかけになった電話番号は現在貴様のような低能不愉快型騒動作成レポーターごときには使えません』
ヨハン > 『もう一度前世からやり直してからもう一度かけなおしやがってください俺にトラブルを持ち込むなコンチクショウ…』
ヨハン >
ヨハン > 「…つながってんだろ、繋がってるでゴザルよねこれ!ねえ!!?」
ヨハン >
ヨハン > そこに待っていたのは無情…情報封鎖によりポケットロンが…つながらないという…圧倒的な現実ッ…!!
ヨハン >
ヨハン > 『SHYUU〜〜――……ゥッッ』
ヨハン >
ヨハン > 「ってなんか強そうなのが拙者の方見てる――――――――!?」
ヨハン >
ヨハン > まあ一言でいうと『大ピンチ』ってことだな!
ヨハン >
ヨハン >
RL > ぼろきれとなったスーツと、頬の膚板(ダーム)が、
RL > 彼に残った、ヒトであったことの最後の証だろう。
RL >
RL >
RL > 「GU,GIGIGI……」
RL >
RL >
RL > その瞳が、ギロリとヨハンに向けられた。
RL > 次の瞬間、空を切る音と共に、その瞳はヨハンの目前、数cm手前にあった。
RL > 濁った黄金色の瞳が、ヨハンの視界いっぱいに広がり、
RL > ケモノの臭いがヨハンの鼻腔を刺激する。
RL >
RL >
RL > ◆回避行動
RL > <運動><操縦>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 22:成功
RL >
RL > ※失敗時ペナルティ:肉体ダメージ1+【???】
RL >
RL >
ヨハン > では一瞬だけペルソナをカリスマに変えて避けるとしよう。
ヨハン >
ヨハン > マイナー:Lightning使用。
ヨハン >
ヨハン > メジャー:〈交渉Lv4〉〈操縦Lv3〉を組み合わせて〈避け〉判定。
ヨハン > 理性5+エンジェルヴォイス&マイバディ(4)
ヨハン > +Lightning(2)+スペードのA(11として処理)=達成値22となります。
ヨハン >
ヨハン > 「ヒィ…!!?」
ヨハン >
ヨハン > 『ギィィィィィィン………!!!』
ヨハン >
ヨハン > ヒルコがヨハンに攻撃しようとした瞬間、ヨハンの瞳が別人のような感情を帯びる。
ヨハン > それまでの人間味は一切なく、神のごとく俯瞰して他人を見つめる酷薄な瞳。そして…
ヨハン >
ヨハン > 「…『ひかエロ、うじけらガ』」
ヨハン >
ヨハン > ギャリイイン!!
ヨハン >
ヨハン > その言葉を放つとともに、ヒルコの顔が突然明後日の方向に捻りあげられた!
ヨハン >
ヨハン >
RL > 「GUSYAAAA――――ッッ!?」
RL >
RL > 首をねじり上げられ、絶命するヒルコ。
RL > なんとか危機を切り抜けるヨハン。
RL >
RL > しかし、混乱は収まっていない。
RL > いや、むしろ拡大していく。
RL >
RL > 「U,GUがGIググ……」
RL > 「WOOOOOOOOOONッッ」
RL >
RL > スーツのヒルコにやられた日本軍の兵士が、ケモノの雄叫びをあげる。
RL > もうだめか?すると、そこに現れる別の集団。
RL >
RL > 【??】「なるべく殺したくはないが…止むを得ないのか……」
RL >
RL > 「牙王隊長!全隊員、配置につきました!」
RL >
RL >
RL > 黒のパーソナルカラーに、金縁のジャケット。
RL > その胸には黄金の猟犬バッヂが輝く。M○●Nブラックハウンドだ。
RL >
RL >
RL > 【牙王】「よし…」
RL > 【牙王】「この場は我々が引き受ける!
RL > 生きてる者は早く!この場から少しでも遠くへ!」
RL > 隊長と呼ばれた長髪義眼の男が、
RL > ヨハンや、まだその場で動けない者達に激を飛ばす。
RL >
RL >
ヨハン > 「…ハッ!!?」
ヨハン >
ヨハン > ヒルコを捻ったところでペルソナをトーキーに戻しまっしょい。だが…
ヨハン >
ヨハン > 「ぐ、ううう…?うわぁああ!!?」
ヨハン >
ヨハン > どんがらがっしゃーん!
ヨハン >
ヨハン > フルマラソンを走りきったような疲労が全身を襲い、ヨハンはそのままスッ転んでしまう。
ヨハン >
ヨハン > 「う、うぐぐ…?何がどうなって…とにかく、早く逃げないと…ハッ!?」
ヨハン >
ヨハン > そして転んで動けないヨハンの目前で、ヒルコを前にして動かない子供が一人。
ヨハン >
ヨハン > 「い、いかん!そこの子供!早く逃げるでゴザル!早く!」
ヨハン >
ヨハン > だがその子供は恐怖しているせいなのか、身動き一つとらない。
ヨハン > そうしているうちにヒルコはその爪を振り上げて…振り下ろそうとする!
ヨハン >
ヨハン > 「や、やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
ヨハン >
ヨハン >
マカラナ > 登場判定 <社 会:ストリート> 理性9+スペードの5=14
マカラナ >
マカラナ > バー・クレセントに向かい歩いていた彼女は、その途中、ヒルコの暴走に出くわす。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「あのヒルコは……飛行機の……」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > なんにせよ離れた方がいい。
マカラナ > そう判断し、逃げ出そうとしたところで少女は足を止めた。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「なんだ、あれは……?」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > それは一見トーキーのようだったが、ヒルコが襲いかかった瞬間に様子が一変する。
マカラナ > なにごとかを呟いたかと思うと、ヒルコの動きが鈍り、そのままヒルコの首を捻じり上げて殺害した。
マカラナ > ただのトーキーの動きでは無い。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「霊体に……亀裂が……? いや、違う。人工的な仮面……?」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「い、いかん!そこの子供!早く逃げるでゴザル!早く!」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > ぶつぶつと何か言っていた少女だったが、その観察していた相手から声をかけられ、ハッと我にかえる。
マカラナ > だが少女が気付いた時にはもう、横合いからヒルコが迫っていた。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「しまっ……」
マカラナ >
マカラナ >
ユー > 登場判定
ユー > 【生命】<M○●N> 8+H4=12
ユー >
ユー > 少女を切り裂くと思われたヒルコの凶刃。
ユー > しかしその寸前にヒルコが自分の首を押さえたかと思えば、あらぬ方向に飛んでいく。
ユー >
ユー > そのヒルコだけではない。周囲にいた他のヒルコ達も突如首を押さえ、派手にふっ飛んで転倒する。
ユー > まるで見えない縄を首に引っ掛けられ、振り回されたかのように。
ユー >
ユー > 「かすり傷でも喰らえば危ない、早く逃げろ!!」
ユー >
ユー > 『何処からともなく』声が響く。ブラックハウンドのものだろうか?
ユー > 少なくともこの現象を引き起こしているであろう人間の姿は、何処にも見当たらない。
ユー > ……ヨハンは一瞬、フードを目深に被った男の姿が薄らと見えた気がした。
ユー >
ユー >
ユー >
ユー > 「(……すまない、同胞)」
ユー >
ユー >
ヨハン > 「なっ…勝手にヒルコ達が…いや。」
ヨハン >
ヨハン > 『キラッ☆』
ヨハン >
ヨハン > ヒルコ達が次々と吹き飛ばされていく中、ヨハンは確かに見た。
ヨハン > ビルから差し込む陽光を浴びて一瞬現れる、爬虫類のような男の姿を。
ヨハン >
ヨハン > 「おぬし…い、いやあなたは!!」
ヨハン >
ヨハン > そんな声をユーにかけるヨハン。それと同時に一人のブラックハウンドもユーの姿を視認した。
ヨハン >
ヨハン > 『なんだ、あいつは…最新鋭のステルス兵装?…オイ、お前は何者だ!』
ヨハン > 『キサマの作戦目的とIDを言え!!』
ヨハン >
ヨハン > 銃を向けてユーに向けてそんなことを言ってきたぞ!
ヨハン >
ヨハン >
マカラナ > 「っ!?」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 思わず身をすくませる少女だったが、襲いかかったヒルコは不可視の襲撃者に
マカラナ > その首を裂かれ吹っ飛ばされる。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「かすり傷でも喰らえば危ない、早く逃げろ!!」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「……?」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > どこからか聞こえる声に少女は辺りを見回すが、その姿は確認できない。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「危ないぞ君、早く避難するんだ!」
マカラナ >
マカラナ > 「ま、待っ……!」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > キョロキョロと視線を巡らせる少女だったが、ここは危ないと判断したブラックハウンドの隊員が来ると
マカラナ > 少女を横抱きに掴んでそのまま連れて走りだした。その後をキリン型のペットロイドが追う。
マカラナ > 現場から離れていく少女の目には、一瞬、うっすらとした人影だけが見えた。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > “無名の研究者”マカラナ 退場
マカラナ >
マカラナ > (ヨハン“ザ・ラストヒーロー”シュバルツの未知の力に対する興味(コネ:(理性)(1)●○○○))
マカラナ >
マカラナ > 訂正
マカラナ > コネ:“無名の研究者”マカラナ (感情)(1)○●○○
マカラナ >
マカラナ >
ユー > 「………………」
ユー >
ユー > 周囲のヒルコを片付け、1人の青年が滲み出るように姿を現した。
ユー > 羽織っているコートは……確か旧式の光学迷彩スーツだ。これで姿を消していたのかもしれない。
ユー > それにしては完璧過ぎた気がしないでもないが、独自にチューンナップしたものと隊員は判断したようだ。
ユー >
ユー > 「……1人の少女の救済」
ユー > 「U=101(ユー=ハンドレットワン)」
ユー >
ユー > 銃を突きつけるブラックハウンド隊員を一瞥した後、転んだままのヨハンの側に駆け寄ろう。
ユー > 倒れたフリーパスを起こして、ヨハンに手を伸ばす。
ユー >
ユー > 「どこかケガをしてはいないか? ないならあなたも早く逃げたほうがいい」
ユー >
ユー >
ヨハン > 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ヨハン >
ヨハン > ヨハンは動かなかった。いや、動けないでいた。
ヨハン > あれほど望んでいた存在が目の前にいるのだ。
ヨハン >
ヨハン > 「Oh・・・・・・・神(ゴッデス)・・・」
ヨハン >
ヨハン > ボダ、ボダボダボダ。
ヨハン >
ヨハン > 鼻からあふれるこのしとどは、転んだ時にブツけたものなのか。それとも興奮したことによるものなのか。
ヨハン > 知る由はない。だが…
ヨハン >
ヨハン > ぐゎあしいぃ!!
ヨハン >
ヨハン > 「ミツケタ…あなたが…ヒーローでゴザルな!?」
ヨハン >
ヨハン > 鼻血を出しながらユーの手を力強く握りしめる。
ヨハン > ついでに銀の目もギラリと光らせておこう。
ヨハン >
ヨハン >
ユー > 「……どうした?」
ユー >
ユー > 超鼻血出てるが、大丈夫だろうか……感染していなければいいが。
ユー > とか思っていると
ユー >
ユー > > ぐゎあしいぃ!!
ユー >
ユー > 「!?」
ユー >
ユー > >「ミツケタ…あなたが…ヒーローでゴザルな!?」
ユー >
ユー > 「ヒッ、ひ、ヒーロー?」
ユー > 「あ、いや、私という存在はそんな大層な者では……」
ユー >
ユー > 一体何を言い出しているのかこの男は。
ユー > というか若干怖い。ユーは対人恐怖症気味なのである。
ユー > こんな目をギラつかせてグイグイくる人間の対応なんてしたこともないし、したくもないのだ。
ユー >
ユー > 「そ、そんなことより、早く逃げよう」
ユー > 「なんでもEウイルスとか言うウイルスがこの事件の原因らしい」
ユー > 「事態が膠着するようなら日本軍も強硬手段に出るという話だし……できるだけ安全な場所に避難した方がいい」
ユー >
ユー > というわけで【日本軍】に関する情報をヨハンに渡しました。
ユー >
ユー >
ヨハン > 「何をいうでゴザルか!その姿!そのパゥワァ!まさに仮面ラ○ダ…【強行手段】?」
ヨハン >
ヨハン > そういえば高階中佐について調べてた時になんかそんな感じの話を聞いてたな。
ヨハン > えーとなんだったっけ?あの中佐が“裸エプロン中佐”と呼ばれるような情報を手にした時?
ヨハン > 間違って日本軍拠点の女子更衣室に入ってしまって撃たれかかった時?台所のおばちゃんに食材にされかけたとき?
ヨハン >
ヨハン > えーと、えーと…
ヨハン >
ヨハン > ※というわけでRL、ユーより受け取った情報から【強行手段】に関するリサーチを行います。
ヨハン >
ヨハン >
RL > 了解です。では、◆強行手段 についてのリサーチ。
RL >
RL >
RL > 【強行手段】についての情報:
RL > <社会:軍事>
RL > <コネ:高階中佐>
RL > または適切な技能で判定:
RL >
RL > XX:???
RL > XX:???
RL >
RL >
ヨハン > Lightningは避け判定の時にすでに使用しているので
ヨハン > マイナーアクションで銀の目を使用。
ヨハン >
ヨハン > メジャーで〈交渉Lv4〉〈操縦Lv3〉〈社会:メディアLv2〉〈壁に耳ありLv1〉を
ヨハン > 組み合わせて判定。
ヨハン > 感情7+エンジェルヴォイス&マイバディ(4)
ヨハン > +Lightning(2)+銀の目(1)+クラブの7=達成値21となります。
ヨハン >
ヨハン >
RL > 了解です。では、以下の情報が公開されます。
RL >
RL >
RL > 【強行手段】についての情報:
RL > 19:大型ミサイルでオーサカM○●Nを攻撃し、
RL > ウィルスごと消滅させる計画(プラン)が進行している。
RL >
RL > ※ カウントダウンが開始されました。
RL > ≪タイムリー≫によるミサイル発射(GAME OVER)まで、【残り:10シーン】。
RL > この≪タイムリー≫は、[ワクチンの作製]後のみ、解除可能となります。
RL >
RL > 20:日本に所縁のある企業重役(エグゼク)や化学者(タタラ)、その他VIPは、
RL > 包囲作戦の数時間前には脱出(エクソダス)を完了していた。
RL > 手際が良すぎる。“すべては最初から”……?
RL >
RL >
RL >
RL >
ヨハン > 「え、えー………と。アハ☆」
ヨハン >
ヨハン > そ、そういえばなんかミサイルがどうのとか言ってた気がするでゴザル。ゴザルが…
ヨハン >
ヨハン > 「しまったああああああああああああああああああ!!!」
ヨハン >
ヨハン > こんな重大情報をアッサリ流すとか拙者どうなってるでゴザるか!ええいおのれジョン・ドゥめ!
ヨハン > 貴様などに関わっていたばっかりにこんな情報を見落としてたのでゴザル!
ヨハン >
ヨハン > 「ユーどの!そういえばM○●N一帯を焼き払うような
ヨハン > ミサイル撃つって情報を聞いた気がするでゴザル!2シーンくらい前に!」
ヨハン >
ヨハン > こいつ、情報の重要さに気づくのが致命的に遅え!トーキーじゃねえだろ!
ヨハン >
ヨハン >
ユー > 「な、なんだってぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
ユー >
ユー > 地雷じゃああああん!!
ユー > 完全に地雷じゃああああん!!!
ユー > OPで会った男のM○●Nが地図から消えるというのはこのことか!!
ユー >
ユー > 「まずい……一刻も早くウイルスのワクチンを作らなければ……!!」
ユー >
ユー > とりあえず落ち着こう。頭はクールに心はホットに、とかいう奴だ。
ユー > まず落ち着いて、先ほど調べたEウイルスの情報を反芻しよう。
ユー >
ユー > という訳で【Eウイルス】についてリサーチしたいのだが。
ユー >
ユー >
RL > 了解です。では、◆Eウィルス についてのリサーチ。
RL >
RL >
RL > 【Eウィルス】についての情報:
RL > <医療><社会:テクノロジー>
RL > <コネ:栗原博士>、
RL > または適切な技能で判定:
RL >
RL > 10:???
RL > 12:???
RL > 16:???
RL > 17:???
RL > 18:???
RL >
RL >
ユー > オート:スリーアクションを起動
ユー > マイナー:ベイビークライを目標に<瞬間適応> スペードの5でスートが合わず失敗
ユー >
ユー > メジャー:【感情】<社会:M○●N><門前の小僧> 9+C9=18
ユー >
ユー >
RL > 了解です。では、以下の情報が公開されます。
RL >
RL >
RL > 【Eウィルス】についての情報:
RL > 10:E(エリミネート)ウィルス。
RL > 栗原博士が現在日本軍の研究所(ラボ)で解析研究に当たっている。
RL > 発症した人間は理性をなくし狂暴化する。そして周囲の人間に襲いかかる。
RL > ⇒【栗原博士】
RL > 12:傷口から感染し、症状が進むことで≪突然変異(ミューテーション)≫を起こし、ヒルコ化するウィルス。
RL > 発症時間には個人差があり、感染し即座に発症する場合から、1週間ほどの潜伏期間を置く場合もあり、
RL > その差の理由は、今のところ不明。
RL > 16:接触感染し、口や傷などから体内に侵入するため、M○●N中に被害が拡大している。
RL > ワクチンを作れるのは栗原博士か“マカラナ・ラザー”博士しかいない。
RL >
RL > ※ ワクチンの作製は、
RL > [Eウィルス研究データ]、[原種抗体]、が揃った場合のみ、
RL > ≪タイムリー≫で可能となります。
RL >
RL > ※ マカラナ・ラザーのPSが、【ワクチンの精製】に書き換わりました。
RL >
RL > 17:過去、Eウィルスの原種と思しきウィルスが、
RL > M○●Nの日本軍の研究所(ラボ)で研究されていたらしい。
RL > ⇒【日本軍】
RL > 18:詳細な情報を得るには、樹海に沈んだ旧日本軍研究所に赴くしかない。
RL > だが、アドレスを知るのは日本軍の情報将校でも限られた人物のみだ。
RL > ⇒【冴島大尉】
RL >
RL >
RL >
RL >
ユー > 「……そう、マカラナ・ラザー博士だ」
ユー > 「マカラナとかいうタタラなら、このウイルスのワクチンが作れる」
ユー > 「必要な情報を握っているのは、日本軍……よし、大丈夫だ。まだなんとかなる」
ユー >
ユー > とりあえず、そうだな……一度クレセントに戻って、ダチュラさんを探したほうがいいだろう。
ユー > 目的は同じだし、彼(?)ほどのニューロが協力してくれれば人探しもかなりはかどるはず。
ユー > この際、協力者はできるだけ多い方がいい。なりふり構っている状況ではないのだ。
ユー >
ユー > ところで、気のせいだろうか。
ユー >
ユー >
ユー > なんか視線がこっちに集まってる気がする。
ユー >
ユー >
ユー >
ユー > 「……………………」
ユー >
ユー > 「あ」
ユー >
ユー > やべぇブラックハウンドの人達超こっち見てる……?
ユー > そういえばデカイ声でM○●Nが滅びるとか言っちゃったなぁーアッハッハ……
ユー >
ユー > 「すいませんでしたァ!!」
ユー >
ユー > ものすごい勢いで走り去る。[シーン退場]
ユー >
ユー >
ヨハン > 「あれ?…あーと…あれ?」
ヨハン >
ヨハン > 何かユーがいきなり消えたでゴザル。
ヨハン >
ヨハン > 後ブラックハウンドの人たちがなんか冷たい目でコッチを見てる気がするでゴザル?
ヨハン >
ヨハン > 「あははははあーはーは…それではお仕事ガンバッテでゴザル?…てへぺろ(・ω<)☆」
ヨハン >
ヨハン > ジリジリと距離を離してそのまま逃げ…
ヨハン >
ヨハン > 『『『『『待てこら―――――――!!!!』』』』』
ヨハン >
ヨハン > 「いや、拙者は悪くないでござるよオオオオオおおおおおおおおオオオオオ!!!!!」
ヨハン >
ヨハン > ひえー!もう《タイムリー》はこりごりだー!!
ヨハン > と言ってジャンプしてから停止。そのままホワァーアァーアンとフェードアウトするよ!
ヨハン >
ヨハン >
RL > その場を退く、ヨハン、マカラナ、ユー。
RL >
RL > そして激化していく、ブラックハウンドとヒルコの戦い。
RL > しかし、その戦いは日本軍のモノとは違う。
RL >
RL > 滅尽を目的とし、すべてを撃ち倒す日本軍とは異なり、
RL > ブラックハウンドの戦いは、守るための戦い。
RL > 人々を生かそうとするためのものなのだ。
RL >
RL >
RL > 「ま、まて!話はまだ!?」
RL > 走り去るヨハンとユーへ手を伸ばす隊員。と、
RL >
RL > 「ZOGUOOOO――――ッ!!」
RL > 一体のヒルコが、
RL > 陣形(フォーメーション)の隙をつき、その隊員に襲いかかる。
RL >
RL >
RL > 「ひっ!!」
RL > 【牙王】「!?」
RL >
RL >
RL > ギィンッ!!
RL >
RL >
RL > 銃撃音に混じり、広場に重い金属音が響き渡る。
RL >
RL >
RL > 「GE,GEGOGO……」
RL >
RL > 【牙王】「――ッ」
RL >
RL > とっさにヒルコと隊員の間に割って入り、
RL > 剥き出しのサイバーウェア、
RL > クロームの腕を盾(シールド)に攻撃をしのいだ牙王。
RL >
RL >
RL > 【牙王】「大丈夫、か?一度後方へ、体制を立て直し反撃を。
RL > 我々が最後の砦(フォートレス)なんだ。
RL > 先の男の話は気になるが…今はこちらが優先だ。
RL > ここで、“あの悲劇”を…繰り返すわけには、いかない……っ」
RL >
RL > 突然のことに腰を抜かしていた隊員は、隊長のその言葉に我に返る。
RL > 力のこもった瞳で頷くと、なんとかその場を離れる。そして…
RL >
RL >
RL > 【牙王】「……すまないッ」
RL >
RL > ヒルコに向き会う牙王の顔。
RL > 後悔と自責と無念、自らを攻め続ける男の表情。
RL > もう片方の腕で、ヒトであったヒルコの頭を叩き潰す。
RL >
RL >
RL > 【牙王】(もう何も恐れはしない……決して退かない……)
RL >
RL > 大津波の光景が脳裏によぎり、心の中で言い聞かせる。
RL >
RL >
RL > 【牙王】「ゆくぞっ!」
RL >
RL > そうしてまた、M○●Nブラックハウンド隊長・牙王は刻んでいく。
RL > 守れなかった者、救えなかった者に対し、詫び入るように。
RL > 己を追い立てる念を、その心へ。
RL >
RL > すべてが終わる、その日まで……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL >
RL > 続けて舞台裏判定に移ります。
RL > シーンに登場していなかった、ダチュラは舞台裏判定を行ないます。
RL > (また、登場判定の失敗も、このタイミングで受け付けます)
RL >
RL >
RL > ではどうぞ
RL >
RL >
ダチュラ > 【登場判定】
ダチュラ > マイナー:なし
ダチュラ > メジャー:<社会:ストリート> D5 スートが合わない為失敗
ダチュラ >
ダチュラ > 【舞台裏】
ダチュラ > 【実行部隊】についてリサーチ
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > 了解です。では、◆実行部隊 についてのリサーチ。
RL >
RL >
RL > 【実行部隊】についての情報:
RL > <社会:警察、軍事、ストリート>、
RL > または適切な技能で判定:
RL >
RL > 15:???
RL > 制:???
RL > 制:???
RL >
RL >
ダチュラ > オート:スリーアクション
ダチュラ > マイナー:電子戦装備/銀の眼
ダチュラ > メジャー:<電脳><社会:軍事> L4 +7 + H8 =19
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > 了解です。では、以下の情報が公開されます。
RL >
RL >
RL > 【実行部隊】についての情報:
RL > 15:包囲作戦に当たっているのは高階中佐の部下、
RL > 冴島大尉、明日宮中尉、伊波少尉の3名だ。“ヨハン・シュヴァルツ”が一度、冴島大尉と接触している。
RL > ⇒【冴島大尉】
RL > 制(L12(9)):
RL > 伊波少尉 ♂ 24 アラシ◎
RL > ウォーカー部隊を率いる軍人。バイクを好み、本人は軍用バイクの黒王に乗っている。
RL > ハンドルを握ると性格が豹変する。
RL > 制:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/ダチュラ 登場判定/<社会:M○●N、ストリート> 10
RL > Research_Scene04 【シーンタロット:タタラ / イエローエリア:新ファーサイド】
RL > −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
RL > 備考1:タイムリミット/オーサカM○●N消滅まで、【残り:9シーン】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > バー・クレセント――。
RL >
RL >
ダチュラ > 「ただいま戻りましたー。居ない間大丈夫でしたか?」
ダチュラ >
ダチュラ > “無礼なお客様”の残骸が景観を損ねていた為、調査のついでにゴミ出しを依頼されたのだ。
ダチュラ > とりあえずテンペランスにポイして来たけどまあ誰も困らないよねきっと。
ダチュラ > …まあ、折角出かけるのだからと、ついでにちょっと近所の端末を勝手に経由してダイブしてきたのだ。
ダチュラ >
ダチュラ > 【冴島大尉】についてリサーチ
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > 了解です。では、◆冴島大尉 についてのリサーチ。
RL >
RL >
RL > 【冴島大尉】についての情報:
RL > <社会:警察、軍事、テクノロジー>
RL > または適切な技能で判定:
RL >
RL > 13:???
RL > 15:???
RL > 19:???
RL > 制:???
RL >
RL >
ダチュラ > オート:スリーアクション
ダチュラ > マイナー:電子戦装備/銀の眼
ダチュラ > メジャー:<電脳><社会:軍事> L4 +7 +H6 +4(報酬点) =21
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > 了解です。では、以下の情報が公開されます。
RL >
RL >
RL > 【冴島大尉】についての情報:
RL > 13:日本軍の大尉。科学分野・技術分野に明るい。
RL > 腰まで届く長い髪、眼鏡、そして常に神経質そうな顔をしているのが特徴。
RL > “ヨハン・シュヴァルツ”が一度接触している。
RL > ⇒【日本軍】
RL > 15:過去、Eウィルスの原種となるウィルスの、保菌者(キャリア)のヒルコを確保した。
RL > ⇒【Eウィルス】
RL > 19:捕まえたヒルコはM○●Nのどこかに隠していたらしい。
RL > ⇒【緑の海】
RL > 制(L10):
RL > 冴島大尉 ♀ 31 クグツ◎
RL > 高階中佐の副官であり、拡大派の一員。情報将校であり、技術者でもある。
RL > 数年前、エリィを実験台として捕え、研究所(ラボ)に幽閉した。
RL > ⇒【エリィ】
RL >
RL >
RL > 【多田良蔵】「おや、お帰りなさい。
RL > すみませんね、お客様に手伝いなんてさせてしまって。
RL > ええ、いつもと変わらぬ、通常営業でしたよ」
RL >
RL > そういう多田の元には、再びいくつかのゴミ袋が。
RL > これは根本を絶たなければきりがないようだ…。
RL >
RL >
RL > 【多田良蔵】「ああ!ひとつ、嬉しい報告があります。
RL > ユー君が帰ってきたんですよ。
RL > ダチュラさんとはすれ違いになってしまいましたがね。
RL > 言伝を預かっています。
RL >
RL > 『私という存在はあなたと同じ目的だ』、と。
RL >
RL >
RL > ふふ、あんなに晴れ晴れとした表情のユー君を見たのは、いつぶりでしょうか」
RL >
RL > 嬉しそうに言う多田。
RL >
RL >
ダチュラ > 「いえいえ、いつもお世話になってますし、このくらいはお安いご用ですよー。」
ダチュラ >
ダチュラ > ここまでで問題となるのは、件のエリィなるヒルコの居場所だ。
ダチュラ > …現状、ぜんっぜん足取りが掴めないんだよね。
ダチュラ > おーのーれ日本軍! なんて高度なプロテクトなんだ!
ダチュラ >
ダチュラ > 「おー! それは良い知らせだ!
ダチュラ > …でもこっちからユー君に連絡取れないんですよねー。」
ダチュラ >
ダチュラ > 彼ポケットロンとか持ってないらしいからねー。
ダチュラ > …不便じゃないのかな。
ダチュラ >
ダチュラ >
ユー > 登場判定
ユー > 【感情】<社会:M○●N> 9+C6=15
ユー >
ユー > とかなんとか話していると。
ユー >
ユー > バーン!!
ユー >
ユー > 「多田さぁぁぁぁん!!」
ユー >
ユー > 派手にユーが店内に転がり込んできた。
ユー > 急いできたのか、額には汗がにじんでいる。
ユー >
ユー > 「早くこの事件を解決しないと、M○●Nにミサイルが!!」
ユー >
ユー > 走っている間にまた混乱したらしい。またしても大声でアレなことを叫び始める。
ユー > しかも前後の説明がないから意味が分からない。最悪である。
ユー >
ユー > 「そ、それでダチュラさん探さないと……ってダチュラさん!?」
ユー >
ユー >
ダチュラ > 「What? ミサイル? て言うか何事?※
ダチュラ > とりあえず落ち着こうよユー君。」
ダチュラ >
ダチュラ > 噂をすればって奴だね。うん。
ダチュラ > 人間の迷信も案外捨てたもんじゃないや。
ダチュラ > でもそれはそれとして言ってる事が全く完全に理解不能だよ。
ダチュラ >
ダチュラ > ※情報を持っていない為、ミサイルが飛んで来るとか知る由もないのだ。
ダチュラ >
ダチュラ >
ユー > 「え? あ、はい。じ、実は……」
ユー >
ユー > という訳で今まで手に入れた【エリィ】【日本軍】【強硬手段】【Eウイルス】の情報をダチュラに渡そう。
ユー >
ユー > 「という訳でして……とりあえずマカラナとかいう人と日本軍の研究所を探さなきゃいけないんです」
ユー > 「それで、ダチュラさんの協力が得られないものかと……」
ユー >
ユー >
ダチュラ > 【集積されたデータを統合します】
ダチュラ > 情報項目を電脳仮想領域で統合、整理する。
ダチュラ > 本体が情報の塊である僕にとって、それはそう難しい事じゃあない。
ダチュラ > 【集積されたデータの統合が完了しました】
ダチュラ > 整理した情報を元に有機演算機能を回転させ、一つの仮説を立てる。
ダチュラ >
ダチュラ > 「なるほど…これは結構厄介な問題だね。
ダチュラ > でも悪い話ばっかりじゃないよ。実はちょっと、良いネタがあるんだ。」
ダチュラ >
ダチュラ > 情報をまとめると、“エリィ”は“原種”である可能性が高い。
ダチュラ > つまり“エリィ”を救出すれば、そこから[原種抗体]を得る事が可能だろう。
ダチュラ > 更に研究所の場所の手がかりもある。そこには[Eウィルス研究データ]があるはずだ。
ダチュラ >
ダチュラ > 「“緑の海”って所に、その“Eウィルス”の研究施設があるらしいんだ。
ダチュラ > 詳しい場所はまだわからないけど、そこにエリィさんが居る可能性は十分あると思う。」
ダチュラ >
ダチュラ > 言語で説明するのは非効率的なので、【冴島大尉】他取得した情報全てを情報素子(データチップ)にまとめて手渡そう。
ダチュラ > ユー君はちょっとあわてんぼうだけど、頭はキレる人だって信じてる。
ダチュラ >
ダチュラ > ついでにマカラナさんの連絡先もさりげなく混ぜておくよ。
ダチュラ >
ダチュラ >
ユー > 「これは……」
ユー >
ユー > しばし、黙考。
ユー > するとそのうち、みるみる皮膚が赤黒く変色していった。
ユー > 『怒って』いるのだ。溢れる怒りが、押さえきれずに皮膚に出ているのだ。
ユー >
ユー > 「ふ、ふくくくくく……」
ユー > 「そうか、日本軍」
ユー >
ユー > やってやろう。
ユー > 決意の2つ目だ。
ユー > やってやる。
ユー > 深紅の皮膚が白に戻り始めるのを認識しながら、頭に手をやってまた考える。
ユー >
ユー > 「緑の海なら……昔滞在していたことがあります」
ユー > 「そういえばあの時期、そんな施設を見た事があったかもしれません」
ユー >
ユー > という訳で【緑の海】についてリサーチしたいのですが。
ユー >
ユー >
RL > 了解です。では、◆緑の海 についてのリサーチ。
RL >
RL >
RL > 【緑の海】についての情報:
RL > <社会:M○●N、軍事>
RL > <コネ:ピジョン・ブラッド>、
RL > または適切な技能で判定:
RL >
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL >
RL >
ユー > マイナー:ベイビークライを目標に<瞬間適応> D5でスートが合わず失敗
ユー > メジャー:【理性】<社会:M○●N> 4+SA=21
ユー >
ユー >
RL > 了解です。では、以下の情報が公開されます。
RL >
RL >
RL > 【緑の海】についての情報:
RL > 16:生物化学災害防衛研究所の前身であった研究所(ラボ)らしい。
RL > エリィが過去に連れ去られ、消息を絶っている。
RL > ⇒【エリィ】
RL > 17:テンペランスの奥にある旧学研都市BIOSの研究所(ラボ)群がそれだ。
RL >
RL > ※ 研究所(ラボ)に赴いた場合、
RL > それ以降、既存情報項目のリサーチ、<売買>等、
RL > 街で行なわれるべき判定は不可能となります。
RL >
RL > 18:大津波により樹海に飲み込まれた地区のため、ヒルコの領域と化している。
RL > 周囲の汚染レベルが中度に達しており、
RL > 有毒ガスや胞子(スポア)が人体や機械に影響を及ぼす恐れがあり、
RL > “なんらかの対策”を行なう必要がある。
RL >
RL > ※ スタイル:ヒルコ のデータを持たないキャストは
RL > 【ガスマスク 購:7/2 電制:12 部位:マスク MDI/1st
RL > 有毒なガスの効果を受けなくなるマスク。6時間の呼吸を可能にする酸素カプセルつき】
RL > 等で対策を行なわない場合、判定の達成値が常に−4となります。
RL >
RL > 21:旧BIOS学研都市 研究所跡地のアドレスを取得。
RL > →『旧BIOS学研都市 研究所跡地』
RL >
RL >
RL >
RL >
ユー > 「そう、確か……奥の方にBIOSの研究所があったはずです」
ユー > 「“大津波”の影響がありますし、流石に廃棄されたようですが……」
ユー >
ユー > 最も、ヒルコであるユーにとってはほぼ無害なのだが。
ユー > おかげで逃亡には不自由しなかった……が、問題はSAN値がガリガリ減る事だ。
ユー > あんな人外魔境で生活して正気を保てる人間はそうはいないだろう。
ユー >
ユー > まぁ、閑話休題。
ユー >
ユー > 「多分、あそこです。研究所が丸々残ってましたし……」
ユー > 「ただやっぱり汚染が酷いので、そこは注意して下さいね。アレは機械でも容赦なく壊しますから」
ユー >
ユー >
ダチュラ > 「うわー、すごい悪環境。
ダチュラ > 光学迷彩の視認値が上がっちゃうかも知れないね。」
ダチュラ >
ダチュラ > 僕光学迷彩とかそういう気の利いたもの積んでないけどね。
ダチュラ >
ダチュラ > マイナー:オートマン使用。指定する技能は<売買>(外界)
ダチュラ > <売買> M6 +D8 +2(報酬点) =16
ダチュラ > “星海”相当の対環境防御システムを購入
ダチュラ >
ダチュラ > 「大丈夫大丈夫、腐っても最新型だから。」
ダチュラ >
ダチュラ > こんな事もあろうかと!
ダチュラ > 対環境用の防衛システムを導入していたのだ!
ダチュラ >
ダチュラ > …ということにしておく。
ダチュラ >
ダチュラ >
ユー > 「私という存在の光学迷彩は、かなり特殊なんで大丈夫なんですが」
ユー >
ユー > そんじょそこらのステルススーツとは格が違うのである。
ユー >
ユー > 「まぁともかく、あとはマカラナ博士ですね」
ユー > 「連絡……は、私という存在はポケットロンがないから無理だし……」
ユー > 「やっぱり買うべきかなぁ……でも高いから中々手が届かないんだよな……」
ユー >
ユー > ※ユーの給料はほぼ全てクレセントに回っています。
ユー > 多田「どうしたらユー君は給料を受け取ってくれるんでしょう……」とか全然聞こえない。
ユー >
ユー > 「そもそも無事だといいんですがね。ヒルコに襲われたりしてないかな」
ユー >
ユー >
ダチュラ > 「じゃあ僕が連絡入れてみるよ。
ダチュラ > …タップの連絡先しか知らないけど気付いてくれるかな。」
ダチュラ >
ダチュラ > 【電脳通信システムを起動します】
ダチュラ >
ダチュラ > 『マカラナさーん、生きてるー?』
ダチュラ >
ダチュラ > 【ボイスメールを 一件 送信しました】
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > 登場判定:ナビプログラム(ガイド相当品・プレアクト購入)社 会:M○●N
マカラナ >
マカラナ > 「? ドアが開きっぱなしだな……」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > ふいに入り口の方から、か細い声が聞こえた。
マカラナ > ユーが慌てて飛びこむように入って来たので扉を閉めていなかったようだ。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「……」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女が入り口のところで扉によりかかるようにして、
マカラナ > 上半身だけをのぞかせ、きょろきょろと店内を見回している。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『ポロォ〜ン ボイスメールを一件 受信しました』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 隣のキリンのペットロイドから電子的な合成音が流れた。
マカラナ >
マカラナ >
ユー > 「あ、いらっしゃいませ……」
ユー > 「ってあれ、さっきの女の子?」
ユー >
ユー > えーっと、この場合どうすればいいんだろうか。
ユー > 普段なら子供は適当にあしらうかなんかするのだが……今は状況が状況だし、迎え入れるべきだろうか。
ユー > 少なくともこの店は外より安全だろうし、流石に追い出すのは可哀想だ。
ユー >
ユー > 「……メール?」
ユー > 「なんというか、タイムリーですね。まぁ偶然でしょうが……」
ユー > 「えと、お嬢ちゃん。大丈夫? 迷ってきたのかな?」
ユー >
ユー >
ダチュラ > 「およ?」
ダチュラ >
ダチュラ > すごく《タイムリー》だね☆
ダチュラ > …じゃなかった、こう言う時の対応はこうだ。
ダチュラ >
ダチュラ > 「とりあえず入って入って。
ダチュラ > 半端に出てるとヒルコが後ろから襲ってくるかも知れないよー。」
ダチュラ >
ダチュラ > 何かすごい聞き覚えのある合成音が戦車から発される。
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > ユーが話しかけると、少女は驚いたようにいったん頭を引っ込めたが、
マカラナ > またすぐにそろそろと顔をのぞかせる。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「さっきの……? いや、迷ったわけではない。
マカラナ > ここが安全だと聞いてきたんだが……しかしあまり安全そうには見えないな」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女はそこら辺に転がっている手足がはみ出ているゴミ袋を見て、眉根を寄せる。
マカラナ > それでもダチュラが声をかけると、少女はおずおずと店の中に入って来た。
マカラナ > それからキリンのペットロイドの頭を撫でる。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『ボイスメールを開封します カチッ 差出人【ディスカラード】
マカラナ >
マカラナ > 『マカラナさーん、生きてるー?』
マカラナ >
マカラナ > ――再生を終了します』
マカラナ >
マカラナ > すると、キリンのペットロイドから今しがた聞いたばかりの音声が流れた。
マカラナ > 少女はダチュラとキリンのペットロイドを交互に見比べるように頭を動かす。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「ああ、なるほど。お前がダチュラか。
マカラナ > 見ての通りオレは生きている。まあ少し危なかったが……誰か知らんが助けてもらってな」
マカラナ >
マカラナ >
ユー > 「!?」
ユー > 「……!?」
ユー >
ユー > 待て、落ち着け、深呼吸深呼吸。
ユー > Be koolだBe kool。ちげぇよcoolだっつーの。
ユー > 震える指でマカラナを指しながら、恐る恐る口を開く。
ユー >
ユー > 「ま……」
ユー > 「マカラナ博士……ですか?」
ユー > 「え? いやだってどう見ても……え?」
ユー >
ユー >
ダチュラ > ピコーン
ダチュラ > “ディスカラード”のアイコン(丸っこくデフォルメされた蜘蛛)が、戦車の前部に現れ、自己主張でもするように前足を振った。
ダチュラ >
ダチュラ > 「ごめんねー、ここならボディーガードには困らないって意味で言ったつもりだったんだ。
ダチュラ > やっぱり言語化を挟んだ情報伝達は不完全でいけないね。」
ダチュラ >
ダチュラ > 情報の伝達と言う目的のみにおいて述べる限り、“会話(言語を用いたコミュニケーション)”は不完全且つ非効率的である。
ダチュラ > ウェブ上における“ディスカラード”の持論だ。
ダチュラ >
ダチュラ > 「まだまだだなあユー君は。
ダチュラ > こんなのよくある事じゃないか。」
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > 「別に。この時代、姿形などどうでもなるということは知っているだろう。
マカラナ > 21世紀の人間ではあるまいし」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > ユーが指さすと、少女は逃げるようにダチュラの方に、てててっと小走りで走り寄り、
マカラナ > 蜘蛛を思わせる機械足の隙間からユーを見てきた。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「とはいえ、可能であるからといってありふれているわけでは無いから、
マカラナ > その反応も理解できるが。
マカラナ > だから姿は隠す主義なのだが、まあ今回は場合が場合だからな……」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女がことり、と小首を傾げる。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「ところでオレのことを知っているようだが、そちらは誰なんだ?」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「ボディガードか。ということは、このバーを根城に籠城を決め込むつもりということか?」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女は小さな手でぺたぺたとダチュラの機体を触る。
マカラナ >
マカラナ >
ユー > 「いや、なんというか……すいません、社会に出てからそんなに経ってなくて」
ユー >
ユー > 具体的には数年ぐらい。それ以前は実験施設の記憶がチラホラ残るのみだ。
ユー > でもそれはそれとして喋る戦車と幼女博士はいくらなんでも常識の範疇外だと思うの。
ユー > なんというか、ほんとすごいなニューロエイジ。
ユー >
ユー > 「えと、私と言う存在はユー=ハンドレットワン。この店で従業員みたいなことをしている……ます」
ユー >
ユー > ぶっちゃけ少女に敬語を使うと言うのが慣れない。
ユー > 偉い人なんだろうし、年上の可能性もある。
ユー > なにより頼みたい事もあるので、礼は欠きたくないのだが……まぁ、意識の問題はそう簡単に解決しないのだった。
ユー >
ユー >
ダチュラ > 「電脳空間(ウェブ)じゃ現実体の形なんて関係ないもんね。
ダチュラ > …とと、最初はそれ(籠城)を勧めようと思ってたんだけど。」
ダチュラ >
ダチュラ > だってあの時点では無関係だったし。
ダチュラ > でも状況的にはそうも言ってられなくなったわけだよ。
ダチュラ >
ダチュラ > 差し当たって現状必要であろう情報(持ってる情報全てとも言う)を情報素子に纏めてマカラナに渡す。
ダチュラ > これで現在M○●Nが置かれている状況からマカラナに手伝ってほしい事など伝えるべき事が全て伝わるはずさ。
ダチュラ > どういう経緯を経て認識されるかは任せた。
ダチュラ >
ダチュラ > 「詳しい事はその素子(チップ)の中にあるけど、マカラナさんにはワクチンの生成を手伝ってほしいんだ。」
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > 「この店の従業員か。まあ、よろしく」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女はそう言い、ちょこんと小さく頭を下げた。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「ふむ、なになに?」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女はダチュラから情報を渡されると、キリンのペットロイドを抱き、
マカラナ > 角の部分をかじりながら読み始める。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「……正直に言って、手伝うような義理は無い。と言いたい所だが、他人事ではないようだな。
マカラナ > ワクチンの生成か。Eウィルスは栗原博士がすでに研究に当たっていから
マカラナ > さしあたっては[原種抗体]の入手か」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > <<リサーチ判定【実行部隊】について>>
マカラナ >
マカラナ > 【電脳】<ストリート>
マカラナ > 理性9+スペードの10+マジシャン(2)+01フィーリング(3)+スピード(1)=25
マカラナ >
マカラナ >
RL > 了解です。では、以下の情報が公開されます。
RL >
RL >
RL > 【実行部隊】についての情報:
RL > 15:包囲作戦に当たっているのは高階中佐の部下、
RL > 冴島大尉、明日宮中尉、伊波少尉の3名だ。“ヨハン・シュヴァルツ”が冴島大尉と接触している。
RL > ⇒【冴島大尉】
RL > 制(R17(14)):
RL > 伊波少尉 ♂ 24 アラシ◎
RL > ウォーカー部隊を率いる軍人。バイクを好み、本人は軍用バイクの黒王に乗っている。
RL > ハンドルを握ると性格が豹変する。黒いアーマーギアを駆る3人の側近がおり、
RL > 彼らの繰り出す<※合体攻撃>を受け、生きていた者はいないという。
RL > 制(R17):
RL > 明日宮中尉 ♂ 30 カブト◎
RL > かつて火雷(ホノミカヅチ)部隊に所属していた全身義体の大男。零式骨法を駆使する。
RL > 秘密裏に“ユー=ハンドレットワン”と接触し、
RL > 作戦(ラン)の一部をリークした。N◎VA軍大佐・和泉藤嵩と“何らかの”繋がりがあるようだ。
RL > ⇒【和泉大佐】
RL >
RL >
RL >
RL >
マカラナ > 依然開けたままであった扉から、パタパタと何かが入って来る。
マカラナ > それはまるで小鳥のようだったが、ただの小鳥で無い。幽霊のように透けていていた。
マカラナ > そのまま飛んできてキリンのペットロイドに小鳥がぶつかったかと思うと、
マカラナ > 小鳥はすっとペットロイドに吸い込まれるように消えてしまった。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「……情報収集に出した使い魔が帰って来たか。
マカラナ > 明日宮中尉? この男……」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女はふむふむと頷く。
マカラナ > それから両手を口に当てて息を吹くと、息が渦巻いて透明な小鳥が生み出される。
マカラナ > 小鳥達が飛び、ユーとダチュラに接触すると先ほどと同じ様に吸い込まれるように消え
マカラナ > 頭の中に情報が浮かび上がった。
マカラナ >
マカラナ >
ユー > 「明日宮中尉……あの時の、やたら古風な言い回しの男か」
ユー > 「M○●N軍は、N◎VA軍との折り合いが上手くいっていないのか……?」
ユー >
ユー > なんというか、釈然としない。
ユー > 明日宮中尉……ひいては和泉大佐が何を考えているのか、まるで見当もつかない。
ユー > まさか日本軍そのものを裏切っているという訳ではないだろうが……。
ユー >
ユー > 「なんにせよ、事態は一刻を争います」
ユー > 「危険は承知の上ですが、博士も緑の海の研究所に一緒に来て欲しいんです」
ユー >
ユー >
ダチュラ > 「お? おおー。
ダチュラ > 今の何? 何?」
ダチュラ >
ダチュラ > 無邪気に質問する戦車。すごくシュールだ。
ダチュラ > しかしわかってほしい。“ディスカラード”はまだ1歳である。
ダチュラ > その上アストラルとは無縁の世界に生きていたのだ…
ダチュラ >
ダチュラ > 【情報の統合が完了しました】
ダチュラ >
ダチュラ > 「うーん、内偵か何かじゃないかな。
ダチュラ > 裏切りとはまた別だろうけど、さすがにちょっと判断材料に乏しいね。」
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > 「今のは……まあ、ウェブゴーストみたいなものだ」
マカラナ >
マカラナ > 「緑の海か……出来れば御免こうむりたいところだが
マカラナ > 時間もないし、仕方がないな。
マカラナ > この店にガスマスクはあるのか?」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女は多田から、ガスマスクを買う。
マカラナ > あとお菓子も買う。
マカラナ >
マカラナ > <売買> 外界5+報酬点2 =7
マカラナ >
マカラナ >
ヨハン > 登場判定を行います。
ヨハン >
ヨハン > 〈社会:ストリート〉〈交渉〉で判定。
ヨハン > 生命3+固定値4+ハートの4=11
ヨハン >
ヨハン > 「それは…よくわかったでゴザル。」
ヨハン > 「つまり地球は滅亡する!!」
ヨハン >
ヨハン > 碇ゲンドウよろしいポーズでいつの間にかユーたちの居るテーブルに一緒に座ってました。
ヨハン > で、何の話しとん。(PL発言です)
ヨハン >
ヨハン > 「…つまりどういうことでゴザル?」(PCも言いました)
ヨハン >
ヨハン >
ユー > 「まぁなんにせよ、私と言う存在達が研究所に行く事は確定ですから」
ユー > 「明日宮中尉のことは、後で考えましょう」
ユー >
ユー > とはいえ、もやもやするのも事実。
ユー > 敵対する必要がない可能性もあるし、知っておきたい情報ではあるのだが……
ユー > まぁ優先順位の問題だ、仕方がない。
ユー > そんなことを考えながら、チラリとヨハンを横目で見る。
ユー >
ユー > 「つまり、第一に『緑の海にある研究所に行ってエリィを助ける』」
ユー > 「第二に、『研究所でEウイルスの研究データを入手する』」
ユー > 「そして第三に、『それらのデータを使ってEウイルスのワクチンを作る』」
ユー > 「これが達成すべき目標……」
ユー >
ユー > ………………
ユー >
ユー > 「………………」
ユー >
ユー > ……………………一度前を向いて、ダチュラとマカラナの顔を見る。
ユー > 続いてもう一度右を向く。
ユー > そこにいるのは変なオッサン。
ユー > いやごめんいくらなんでもコレはないわ。
ユー >
ユー > 「……!?…………!?!?」
ユー >
ユー >
ヨハン > あ、
ヨハン >
ヨハン > <売買> 外界6+報酬点1 =7
ヨハン > でガスマスク相当のキノコを購入しておこう。
ヨハン >
ヨハン > 途中でヒルコに襲われて頭からキノコが生えてきたという演出で。
ヨハン >
ヨハン > 「なるほど、そういうことならば拙者も役に立てるかもしれないな。」
ヨハン >
ヨハン > ガタッ!!
ヨハン >
ヨハン > 席から立ち、おもむろに決めポーズとキメ顔とキメ角度を取ることとしよう。
ヨハン >
ヨハン > 「情報収集ならちょっとうるさいんでな!!」
ヨハン >
ヨハン >
ダチュラ > 「え? でもさっきセンサーに検知された反応はウェブゴーストとはまた別の何かだったよ?
ダチュラ > うーむ…ハッ! もしやこれが噂に聞くグレムリン・エフェクト!?※」
ダチュラ >
ダチュラ > 何か変な勘違いをしているが、多分スルーしていい。
ダチュラ >
ダチュラ > 「重要なデータはスタンドアローンの筐体に収まってる可能性が高いしねー。
ダチュラ > ウェブに繋がってるなら、別にこっちから向かう必要ないんだけど…」
ダチュラ >
ダチュラ > セキュリティの関係を考えると、外界とは隔絶されてる可能性が高いね。
ダチュラ > 直接端末を操作しに行く必要がありそう…誰このおじさん。
ダチュラ >
ダチュラ > 「…誰?」
ダチュラ >
ダチュラ >
ダチュラ > ※シベリアで発生すると言われる怪奇現象。
ダチュラ > 本シナリオとは全く関係ありません。
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > 少女が多田からマスクを買って、頭に乗せて戻ってくると、そこには謎のオッサンがいた。
マカラナ > 素早くダチュラの脚の影に隠れる少女。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「お前は……、さっきのトーキー。
マカラナ > 何故ここに。
マカラナ > と、いうかいつのまに入って来た。
マカラナ > なんだそのキノコは?」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > そしてヨハンに駆け寄ったペットロイドが主人の意思を反映してか、
マカラナ > ヨハンの足に執拗にキリンの首を鞭のようにぶつける。
マカラナ >
マカラナ >
ヨハン > 「ではいくぞ!チーム『ヴァイスシュヴァルツ』が世界を救うのだ!」
ヨハン >
ヨハン > 疑問の声を総スルー、そのままフリーパスに乗ってバー・クレセントを出るヨハン。
ヨハン >
ヨハン > あ、名前とか説明してねえ。
ヨハン >
ヨハン > 【ヨハンが退場しました】
ヨハン >
ヨハン >
ユー > 「…………」
ユー > 「それで、突入の手順ですが……」
ユー >
ユー > なんかもう面倒なので見なかった事にした。
ユー > でもしょうがないよね。俺は悪くぬぇ!
ユー >
ユー > 「まぁ……何より時間がありません。歩きながら考えますか?」
ユー > 「マカラナ博士はどうしましょう。生身のまま同行してもらうのは流石に危険ですし」
ユー >
ユー >
ダチュラ > 「…… …… ……」
ダチュラ >
ダチュラ > 結局何だったんだろうか。
ダチュラ > …スパイとか? いや、さすがにスパイにしてはちょっと抜けすぎだよね。うん。
ダチュラ > うーん…なんだったんだろう。
ダチュラ >
ダチュラ > 「…乗る?」
ダチュラ >
ダチュラ > 【搭乗用ハッチを開放します】 プシュー
ダチュラ >
ダチュラ > 蜘蛛の腹部に当たる部位が展開する。
ダチュラ > 大人一人が入れる程度のスペースがあるようだ…
ダチュラ >
ダチュラ > …当然である。
ダチュラ > “ディスカラード”は、元来、有人戦車のサポートAIとして作られたのだから。
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > 「なんだったんだアレは」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女はダチュラの脚の影から出て来て、店の入り口から顔を覗かせ
マカラナ > 去っていくフリーパスの後姿を見詰めた。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「情報が漏れるまえに始末した方がいいんじゃないか?」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女はユーの声にふり返り、また店の中に戻る。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「確かにな。
マカラナ > だが、近くに肉体が無いと困るということも……」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > と、そこまで言ったところで、ダチュラが搭乗用ハッチを開放する。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「ほう、なるほど。そうだな、乗らせてもらおう。
マカラナ > 体はディスカラードの中に入れて貰って、外ではウェブゴーストとして活動すればいいだろう」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女はダチュラの腹部に乗ろうと手をかけるが、身長が足りずにうまくいかない。
マカラナ > ハッチの入り口を掴み、懸垂の要領で上がろうとするが筋力が足りない。
マカラナ >
マカラナ >
ユー > 「ダ……」
ユー > 「ダチュラさんが戦車みたいだ……!!」
ユー >
ユー > なんかオイル飲む機械ぐらいにしか考えていなかったユーであった。
ユー > そもそも戦う車と書いて戦車なのに武器積んでないんだものこの人(?)……。
ユー >
ユー > 「そ、そうか……ニューロの人ならそんなこともできるんですね」
ユー > 「すごいなぁニューロエイ……」
ユー >
ユー > ……無言でマカラナを抱え上げて搭乗席に入れる。
ユー > 別にすごく微妙な顔なんてしていない。していないったらしていないのである。
ユー >
ユー >
ダチュラ > 「君、僕の事何だと思ってたわけ?」
ダチュラ >
ダチュラ > ダチュラ=クロランタADVANCEはトライアンフの製造した汎市街戦用思考戦車である。
ダチュラ > 戦 車 である。大事な事なので二度言った。
ダチュラ >
ダチュラ > 【現在の状態:自動操縦モード】
ダチュラ > 【電子戦補助機能:非アクティブ】
ダチュラ > 【ショックアブソーバー:アクティブ】...
ダチュラ >
ダチュラ > その他システム情報がポップアップウィンドウに表示されている。
ダチュラ > 一番大きなウィンドウには、ダチュラの視界がどーんと。
ダチュラ >
ダチュラ > 「それじゃあ行こうか。
ダチュラ > ユー君、道案内よろしくー。」
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > 「すまんな」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > ユーが少女を抱え上げ、搭乗席へと入れる。
マカラナ > 少女は軽かった。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「この席は少しオレには大きいが、中々……悪くない」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女が具合を確かめるようにぺたぺたと内部の機械を触る。
マカラナ > ポン、と『No Image』と書かれたアイコンが現れた。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「ではここから先は一蓮托生だ。
マカラナ > オレの体は任せたぞ」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > ( “爬虫類”ユー=ハンドレットワン
マカラナ > “ディスカラード”ダチュラ とチームを組んだ )
マカラナ >
マカラナ >
ユー > 「いや、その……ほら、ダチュラさんは戦車という割には馴染みやすいですし」
ユー >
ユー > 要約=戦車に見えない
ユー >
ユー > 「ま、まぁそんなことより、早く行きましょう!」
ユー >
ユー > わざとらしくフードを深く被り直しながら、店外へ。
ユー > ついでに“ゴミ出し”もしてこよう。“ゴミ袋”をいくつか掴んでいく。
ユー >
ユー > 「それじゃあ多田さん、今度こそ行ってきます」
ユー >
ユー > 【シーン退場】
ユー >
ユー >
ダチュラ > 「あ、逃げた。」
ダチュラ >
ダチュラ > いや、あるんですよ武装。榴弾が一発。※
ダチュラ > まったくもう。リモートでもぶっ放してほしいのだろうか。
ダチュラ >
ダチュラ > 「ま、いっか。それじゃあ出発しんこー。」
ダチュラ >
ダチュラ > 静音ローラーで滑るように、店を出る。
ダチュラ > 移動に際し、搭乗席への震動はほとんど感じられない…
ダチュラ > トライアンフ社製の最新型は伊達じゃないのだ。
ダチュラ >
ダチュラ > 【シーン終了】
ダチュラ >
ダチュラ > ※トライアンフ製の榴弾…らしい。《突破》の演出に使用する。
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > では、ダチュラ、マカラナ、ユーの3人はチームとなります。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 包囲作戦が開始されてから、どれくらいの時が経っただろうか?
RL > 太陽は落ち、夜の帳がおりる。
RL >
RL >
RL > 日本軍は、ある時期を境にパッタリとその姿を現さなくなった。
RL > まるでこの街に見切りをつけたかのように…。
RL >
RL >
RL > それに代わり、いま街を守っているのは、
RL > ピジョン・ブラッドの、スワロウ・ルースト。
RL > 牙王の、M○●Nブラックハウンド。
RL > そして、マダムM○●Nの、M○●N傭兵部隊だった。
RL >
RL >
RL > 皆、己の力の限りをつくし防衛に当たっている。
RL > しかし、感染拡大(アウトブレイク)により、
RL > 街のいたるところでゲリラ的に起こるヒルコ化と、
RL > ヒルコ化した人間の高い戦闘力に消耗し、
RL > 戦力、士気ともに限界を迎えようとしていた。
RL >
RL >
RL > また、自らがウィルスに感染したとしても、
RL > 粛清を恐れ申告を行なわず、
RL > 新たにヒルコと化す者達が市民・隊内に現れていることが、
RL > それに拍車をかけた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > M○●Nの街は、火が消えたように静まり返っている。
RL > 皆、息を殺し事態の終息を待っている。再び平穏な日常が訪れることを。
RL > しかし、夜を総べる女王は答えない。
RL > 異変の前と同様に、ただ静かにM○●Nの街を照らすのみだった…。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/RL 登場判定/不可
RL > RL_Scene01 【シーンタロット:トーキー / ????エリア:????】
RL > −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
RL > 備考1:タイムリミット/オーサカM○●N消滅まで、【残り:8シーン】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 日本軍基地――。
RL >
RL >
RL > 「ICBM(ミサイル)の設置完了しました。システム、オールグリーン」
RL >
RL > オペレーターが作業の完了を告げる。
RL >
RL >
RL > 【冴島大尉】「よし、ではそのままの状態で待機を。中佐の指示を待て」
RL > 報告を受けた女軍人が、櫛を外し、結わえていた髪を解く。
RL >
RL >
RL > 【冴島大尉】(ふん、くだらない。
RL > こんな汚らわしい街、早く消し炭にしてしまえばいいものを…)
RL > 組んでいた腕から、無意識のうちに口元に伸びた手。ギリリと爪を噛む。
RL >
RL >
RL > 薄暗い指令室の中、煌々と輝くモニタ群には、
RL > 人々の思いの全てを奪い去り、炎に沈めてしまう悪魔の兵器が、
RL > 静かに発射の時を待っていた……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/マカラナ 登場判定/<社会:ヤマタイ、死国、M○●N> 12
RL > Research_Scene05 【シーンタロット:クロマク / レッドエリア:死国】
RL > −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
RL > 備考1:タイムリミット/オーサカM○●N消滅まで、【残り:7シーン】
RL > 備考2:有毒ガス発生中【達成値−4】
RL > 備考3:【エキストラ:ガイド】の使用が、このシーンは不可能となります
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 樹海――。
RL >
RL >
RL > 鳥… だろうか?
RL > 正体不明(アンノウン)の鳴き声と羽ばたき音が、森の奥に木霊(エコー)して消えた。
RL > あれから、チーム・ヴァイスシュヴァルツのメンバーは、
RL > 結成早々失踪した“リーダー”を欠いたまま、テンパランスを抜け、
RL > 死国、その樹海の前までやってきた。
RL > 大津波に浸食され、その姿を歪めながらも、
RL > なんとか形を留めていた舗装された道路は、
RL > 強大な自然の力に屈し、ここより先は完全に潰えている。
RL >
RL > そう、ヒトの領域(テリトリー)はここで終わりを告げているのだ。
RL >
RL > 目の前に広がるのは、
RL > ありえないほど巨大な樹木と、見たことのない植物が生い茂る光景。
RL > 細道(キャットウォーク)の先は、
RL > まるでヒトの侵入を拒むかのような、闇の世界が広がっている。
RL >
RL > 深部(ハート・オブ・ダークネス)のみならず、
RL > 浅い場所(エリア)にも、汚染レベルの高い個所や、危険な植物は存在する。
RL > 夜はヤツら(ヒルコ)の動きも活発化する。
RL > カッパの群生地となる大きな沼や、他のヒルコの巣にも注意せねばならない。
RL >
RL >
RL > テンペランスへ続く門(ヘルズゲート)に描かれていた言葉。
RL >
RL >
RL >
RL > “ここを通る者の生命は保障しかねる”
RL >
RL >
RL >
RL > 今、その現実(リアル)が目の前に広がっているのだ。
RL > これ以上先に行って、生きて戻ってきた人間は、
RL > “世界一の冒険家”ローランド・ガイエ 他、数えるほどしかいない。
RL > ここから先は汚染レベルも上がる。そろそろ対策を行なったほうがいいだろう…。
RL >
RL >
マカラナ > 『興味はあったが実際に来る事になるとはな』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 落ち着きの無い少女の姿はダチュラの搭乗席に身を隠し、
マカラナ > 今見えるのは薄い青枠のアイコンが静かに映されている姿だけだ。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『案内人もいることだし、さっさと行って帰るとしよう。
マカラナ > あまり時間もかけていられないことだしな』
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > ポップアップウィンドウの中に、警告を示す赤いウィンドウが混じる。
ダチュラ > 汚染レベルの深刻なエリアだ。
ダチュラ >
ダチュラ > 【警告:汚染レベルが基準値をオーバーしています】
ダチュラ > 【警告:安全のため、対バイオテロ用装備を着用してください】
ダチュラ > 【空気清浄システム:アクティブ】
ダチュラ > 【フィルターコンディション:グリーン】
ダチュラ > 【機体保護システム:アクティブ】
ダチュラ > 【機体保護システム稼働限界まで、残り47時間52分15秒】...
ダチュラ >
ダチュラ > 「うわー、すごい汚染レベル。
ダチュラ > 良いデータが取れそう…」
ダチュラ >
ダチュラ > …心なしか音声が弾んでいる。
ダチュラ >
ダチュラ >
ユー > そういえば、の話だが。
ユー >
ユー > 「……データ採取は後にして下さい」
ユー >
ユー > “ヒルコ以外を”蝕むこの場所で、平然と活動できるユーの正体はバレてしまったことになる。
ユー > 無論ダチュラはなんとなくわかっていただろうし、いつまでも隠し通せるものではないのだが。
ユー > それでも、なんとなく気が重い。
ユー >
ユー > 「……駄目だな、こんなことでは」
ユー >
ユー > ぼやきながらも先導し、森の奥へと進もう。
ユー >
ユー >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL > 【若い男の声】「……入ったな」
RL >
RL > マカラナ、ユー、ダチュラの姿が、
RL > 完全に樹海へと消えた後、3人が居た場所から少し離れた位置。
RL > 誰もいないはずの、その場に声が響いた。
RL >
RL > それに続き、何もなかったはずの景色が、いくつかの人型を象り歪む。
RL >
RL > 光学迷彩だ。
RL >
RL >
RL > 3体のアーマーギアと大型バイクに乗った人影が顕現する。
RL > バイクの機体(ボディ)には、黒く塗りつぶされた、
RL > 日出る国の意匠(ロゴ)が施されていた。
RL >
RL >
RL > 【フルフェイスの男】「よし、テメェらはこのまま尾行(スニーク)を続けろ。
RL > 万が一の事があった場合は、奴らを始末(デリート)しな。
RL > …………まあ、あそこには“主(ヌシ)”がいるからな。
RL > テメェらの出番があるかは、わからねェけどよ。ククク」
RL >
RL > リーダーと思しきライダースーツの男が、愉快そうに部下へ言う。
RL > と、部下が口をはさんだ。
RL >
RL > 「伊波少尉殿、質問があります」
RL > 「少尉殿、“テメェら”は… というと?少尉殿は」
RL >
RL >
RL > 【伊波少尉】「……」
RL > 【伊波少尉】「…………」
RL > 【伊波少尉】「………………」
RL >
RL > 【伊波少尉】「はぁ!?行くわけねェだろ!見ろよこの道!!」
RL > 伊波と呼ばれたライダースーツの男は、声を張り上げる。
RL >
RL >
RL > 【伊波少尉】「ギリギリなんだよ!」
RL > 足元を指さす。
RL > 【伊波少尉】「通れねぇだろうがよ!!」
RL > マカラナ、ユー、ダチュラの消えた先を指す。
RL > 【伊波少尉】「俺の黒王がよ!!!」
RL > 自分のバイクを叩く。
RL >
RL >
RL > 「「「…………」」」
RL >
RL > 【伊波少尉】「返事ィッ!!」
RL >
RL >
RL > 「「「ハッ!」」」
RL >
RL >
RL > 【伊波少尉】「チッ、余計なこと考えやがって。
RL > いいか、指示は遠隔(リモート)で出す。
RL > ポイント、ポイントで中継端末(ターミナル)を設置していけ。
RL > わかったならさっさと行動しろ!」
RL >
RL > 3人は釈然としないものを感じつつも、階級には逆らえず。
RL > そうして、再び4つの陰は闇に消えた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL > 汚染地帯と化した場所(エリア)へと踏み込んだ一向。
RL >
RL > 月の光すら届かない闇の深淵。
RL > 高い湿度と、虫(なのか?)の鳴き声が4人に纏わりつく。
RL >
RL > 廃墟となった建物群を抜け、
RL > 瘴気を放つ植物たちのあいだを分け入り、暗い森の中を進む。
RL > 時折舞う胞子(スポア)が、光のない闇の中、不気味に淡い輝きを放つ。
RL > こいつを吸いこめば、1時間とたたずに肺が腐れるらしい。
RL >
RL >
RL > ……緑の海を進んで、どれくらいたっただろうか?
RL >
RL >
RL > 鬱蒼とした森の中、その研究所(ラボ)はあった。
RL > 打ち捨てられ、どのくらいの時がたったのだろう?
RL > 絡み合うコンクリートと植物からは、途方もない時間の経過を感じる。
RL > しかし、それを正確にうかがい知ることはできない。
RL > ここはM○●Nの森なのだから…。
RL >
RL >
RL > 目的の研究所(ラボ)は、不気味な植物と融合し、歪み佇んでいた。
RL > 冷たく高い壁が、マカラナ、ユー、ダチュラの前に立ちはだかる。
RL >
RL > こんな状況にもあって、どうやら研究所(ラボ)の電脳は、
RL > 外界とは孤立(スタンドアローン)しながらも、まだ生きているようだ。
RL > そして、門(ゲート)の攻性防壁(アイス)は強固に侵入者を拒んでいる。
RL > 内部に侵入するには、なんらかの強硬手段が必要だろう…。
RL >
RL >
RL > ◆研究所(ラボ)への侵入
RL > 適切な技能で判定
RL > 20:成功
RL >
RL > ※失敗時ペナルティ:山札1枚分のダメージ
RL > + タイムリミット【1シーン】分のマイナス
RL >
RL >
マカラナ > 『………………』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 最初の内は森のデータをとったりしていたが、
マカラナ > いつのまにかアイコンは硬直したように動かなくなり、
マカラナ > ただ静かに2人の歩みに合わせてついてくるだけとなっていた。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『……………』
マカラナ > すぴ
マカラナ > すぴ……
マカラナ >
マカラナ > 中からかすかな寝息が聞こえる。
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 【空気清浄システム:アクティブ】
ダチュラ > 【フィルターコンディション:グリーン】
ダチュラ > 【機体保護システム:アクティブ】
ダチュラ > 【機体保護システム稼働限界まで、残り42時間35分02秒】...
ダチュラ >
ダチュラ > 「…寝にくくないのかな。」
ダチュラ >
ダチュラ > さすがに生活環境としてはそんな良い物でも無いと思うんだけど。
ダチュラ > とりあえず起こさないように音声の音量を下げる…と、研究所が見えて来た。
ダチュラ >
ダチュラ > 「これかー…よし、ちょっと待っててね。」
ダチュラ >
ダチュラ > 【電子戦補助機能:アクティブ】 ピコーン
ダチュラ >
ダチュラ > 門(ゲート)の電脳に接続。
ダチュラ > 攻性防壁を食い破って研究所のセキュリティを掌握し、門(ゲート)を開放する。
ダチュラ >
ダチュラ > マイナー:電子戦装備使用
ダチュラ > メジャー:<電脳> L4 +6 +HQ =20
ダチュラ >
ダチュラ >
ユー > 「まぁ5時間近く進んでますからね……博士も流石に疲れたんでしょう」
ユー >
ユー > かくいうユーも体温が大分下がっており、皮膚は褐色になっている。
ユー > 周囲の光を効率的に取り込んで体温に変換する爬虫類の知恵である。
ユー >
ユー > 「この奥に、エリィが……」
ユー > 「………………頼みます、ダチュラさん」
ユー >
ユー >
RL > ダチュラが電脳から門(ゲート)を開く。
RL >
RL > 長く動かされていなかったためか、
RL > サビにより動きが鈍く、立てる音はまるで悲鳴のようにも聞こえる。
RL >
RL >
RL > ズゥンッ―
RL >
RL >
RL > 門が完全に開かれると、マカラナ、ユー、ダチュラの目の前には、
RL > 西洋庭園のような風景が広がっていた。
RL > しかし、枯れた噴水、伸びきった正体不明の植物により、
RL > 本来持っていたであろう華やかさとは、対極の不気味さをかもしだしている。
RL >
RL > そして、その庭園の奥。
RL > そこには目的の研究所(ラボ)が、静かに3人を待っていた…。
RL >
RL >
マカラナ > 『………………』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > ゲートの立てる大きな音に反応してか、アイコンが揺らぐ。
マカラナ > それからダチュラの閉ざされた搭乗席から、ガンっと何かをぶつけたような鈍い音が聞こえた。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『―――!
マカラナ > ……いつのまにか眠ってしまったようだな。すまない。
マカラナ > 着いたのか』
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 「あ、おきた。ちょうどさっき扉開けたところだよー。
ダチュラ > 冷却膚板(クールダーム※)が座席の下の救急箱に入ってるけど、使う?」
ダチュラ >
ダチュラ > なぜ普段誰も乗らないのに常備してるのかって?
ダチュラ > …なんでだろう。僕もよくわからないや。
ダチュラ >
ダチュラ > 「と言う訳でユー君、開いたよー。」
ダチュラ >
ダチュラ > ぴこぴこ作業用マニピュレーターを振る戦車。
ダチュラ >
ダチュラ > ※いわゆる冷えピタ。
ダチュラ >
ダチュラ >
ユー > 「本当に、ニューロってすごいですね……」
ユー >
ユー > 戦う事ぐらいしかできない自分とは大違いだ、と言外で自嘲しながら門をくぐる。
ユー > そろそろマトリクス複写を解いて、いつでも全力で戦えるようにするべきなのだろうか。
ユー >
ユー > 「……………私という存在は……」
ユー > 「私という存在は……いや、考えるだけ無駄だ」
ユー >
ユー > 考えない。そうすることで逃避する。
ユー > まだ、自分から醜体をさらす勇気はない。
ユー >
ユー >
マカラナ > 『悪いな、使わせてもらおう。
マカラナ > ……!』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > ごそごそと中で音がしたかと思うと、またゴンと何かをぶつける音がした。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『ニューロが凄いというよりはこの場合、ディスカラードの性能が高いと言うべきだろうな。
マカラナ > 休ませてもらったことだし、ここから先はオレも頑張らせてもらうとしよう』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > アイコンが辺りを見回すように動く。
マカラナ > その後を、キリンのペットロイドが樹海に中でも何故か通常と変わらぬ動きで追従した。
マカラナ >
マカラナ >
RL > 廃園を進み、研究所(ラボ)の入り口へと至る。
RL > はたして、その先に待ち受けているモノとは……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL >
RL > 続けて舞台裏判定に移ります。
RL > シーンに登場していなかった、ヨハンは舞台裏判定を行ないます。
RL > (また、登場判定の失敗も、このタイミングで受け付けます)
RL >
RL >
RL > ではどうぞ
RL >
RL >
ヨハン > 登場判定を行います。
ヨハン > 〈社会:M○●N〉で判定。
ヨハン > ハートのK→スートが合わずに失敗
ヨハン >
ヨハン > さらに【和泉大佐】のリサーチを行います
ヨハン >
ヨハン >
RL > 了解です。では、◆和泉大佐 についてのリサーチ。
RL >
RL >
RL > 【和泉大佐】についての情報:
RL > <社会:軍事、日本>
RL > <コネ:高階中佐>、
RL > または適切な技能で判定:
RL >
RL > XX:???
RL > XX:???
RL >
RL >
ヨハン > マイナーアクションでLightning使用。
ヨハン >
ヨハン > メジャーで〈交渉Lv4〉〈操縦Lv3〉〈社会:メディアLv2〉〈壁に耳ありLv1〉を組み合わせて判定。
ヨハン > 感情7+エンジェルヴォイス&マイバディ(4)
ヨハン > +Lightning(2)+ルーキーシンボル使用(2)+クラブの6=達成値21となります。
ヨハン >
ヨハン >
RL > 了解です。では、以下の情報が公開されます。
RL >
RL >
RL > 【和泉大佐】についての情報:
RL > 16:日本軍では穏健派に属する佐官。士官学校時代は高階中佐と友人関係にあったが、
RL > 彼が拡大派に属したその後は、思想の違いから決別している。
RL > 20:拡大派が主導し、取り仕切っている今回の作戦(ラン)に対して、
RL > 疑問を感じていた明日宮中尉へ接触。情報を秘密裏にリークすることを提案した。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/ユー 登場判定/<社会:ヤマタイ、死国、M○●N、テクノロジー> 12
RL > Research_Scene06 【シーンタロット:チャクラ / レッドエリア:旧BIOS学研都市 研究所跡地】
RL > −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
RL > 備考1:タイムリミット/オーサカM○●N消滅まで、【残り:6シーン】
RL > 備考2:有毒ガス発生中【達成値−4】
RL > 備考3:【エキストラ:ガイド】の使用が、このシーンは不可能となります
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > エントランス――。
RL >
RL >
RL > 暗闇に閉ざされた研究所(ラボ)がユー、ダチュラ、マカラナたちを誘う。
RL >
RL > 研究所(ラボ)内部へと足を踏み入れ、
RL > タップと一体化した“操作卓(コンソール)”の受付カウンターを通り過ぎる。
RL >
RL > ここはエントランス。訪れる者のいない、そして迎える者もいない、
RL > 忘れられた、冷たく暗い玄関(ホワイエ)。
RL > 人工物には埃が積り、植物は奔放にその生存圏内を広げていた。
RL >
RL >
RL > 風が低い音をたてて吹き抜け、奥に続く廊下へと吸い込まれていく。
RL >
RL >
RL > どうやら先の門(ゲート)の警備(セキュリティ)システムを見るに、
RL > 研究所(ラボ)の電脳部分はまだ生きているようだ。
RL >
RL > 外観から見るに、施設は広大だ。
RL > しらみつぶしに目的のモノを探し回るのも、
RL > ひとつの手ではあるが… どうしたものだろうか?
RL >
RL >
ユー > 「……なんというか」
ユー >
ユー > 不安になる構造だ、と思う。
ユー > 本当にここで実験や研究が行われているのだろうか。
ユー > 電脳部分が生きているとはいえ、人の気配を感じる事ができない。
ユー >
ユー > 「だが、電脳部分が生きているのは幸運だ」
ユー > 「こっちにはニューロが二人もいる……」
ユー >
ユー >
マカラナ > 『オレがやろう。
マカラナ > 使い魔なら現実空間も認識できるからマップ認識だけではなく直接探せるし、
マカラナ > スタンドアローンの筺体にも潜り込める』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > アイコンが回転し出したかと思うと、次第に形を変え、円形に幾何学的な模様が描かれた
マカラナ > ――こんなCDなものをダチュラやユーが知っているかは分らないが――
マカラナ > 例えるならば魔法陣のようなものが現れる。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『完全にニューロの技というわけでもないがな……
マカラナ > ディスカラード、お前の装備も少し貸してもらうぞ』
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 「あーあー、脚部がぐちゃぐちゃ。
ダチュラ > この手の泥(ウーズ)って後々しつこいんだよね…」
ダチュラ >
ダチュラ > 【脚部洗浄を開始します】...
ダチュラ >
ダチュラ > 解説しよう。多脚戦車は窓ガラスを洗浄するようなノリで脚部を洗浄する事が可能なのだ。
ダチュラ > 市街戦において、それを必要とする機会は少ないのが難だが。
ダチュラ >
ダチュラ > 「おっけー。じゃあ電子戦補助(エージェント)システムを起動するね。」
ダチュラ >
ダチュラ > 【電子戦補助システム:アクティブ】
ダチュラ >
ダチュラ > マイナー:“電子戦装備”を使用。
ダチュラ > メジャー:なし
ダチュラ >
ダチュラ > 【電子戦補助システム→電子戦補助機能】
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > ここまで自然に侵食されつつも、電脳が生きているのは、
RL > 流石日本所縁の施設といったところか?
RL > 術式の準備を始めるマカラナ。
RL >
RL >
RL > ◆研究所(ラボ)内施設の把握
RL > <電脳>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 21:成功
RL >
RL > ※失敗時ペナルティ:タイムリミット【2シーン】分のマイナス
RL >
RL >
マカラナ > 廻る魔法陣からシャワーのように青白い透けた小鳥が生み出され、
マカラナ > 空中に融けるように消えていく。
マカラナ > 否、消えたように見えるだけだ。
マカラナ > 膨大な小鳥たちは施設内に染みいるように広がっていく。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > マイナーアクション:マジシャン
マカラナ > メジャーアクション:【電脳】【交渉】
マカラナ > 感情6+クローバーのK+マジシャン(2)+01フィーリング(3)+スピード(1)=22+電子戦装備(2)=24
マカラナ >
マカラナ >
RL > 研究所(ラボ)の全容データを引き出す。
RL > その際、自分たちが必要とする箇所のみをピックアップしていく…。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ┏━ ..━┓
RL > ┏┛| ̄  ̄|┗┓
RL >
RL > >>>>>[ 旧BIOS学研都市研究所跡地 MAP ]<<<<<
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【第3資料室】
RL > /
RL > 【正門】─【エントランス】
RL > \
RL > 【セントラルホール】─【地下研究所行き中央エレベーター】
RL > |
RL > 【B5大研究室】
RL >
RL >
RL > ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
RL >
RL >
RL > ▼西館2F
RL > [第3資料室]
RL > ※ ウィルスの情報が保管されているようだ
RL >
RL > ▼中央セクション1F
RL > [セントラルホール]
RL > ※ 地下研究所行き中央エレベーター
RL > へ行くにはここを通る必要がある
RL > [地下研究所行き中央エレベーター]
RL > ※ 中央セクションB5 へ行くにはここを通る必要がある
RL >
RL > ▼中央セクションB5
RL > [B5大研究室]
RL > ※ Eウィルスの主だった研究を行っていた研究室だ
RL >
RL > ┗┓|_ _|┏┛
RL > ┗━ ..━┛
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 横に大きな見取り図(マップ)が、その資金力をうかがわせる。
RL >
RL >
RL > ◆研究所(ラボ)内施設の把握
RL > 21:成功
RL > 第3資料室、セントラルホールのアドレスを取得。
RL > →『第3資料室』
RL > →『セントラルホール』
RL >
RL > ※ 『第3資料室』、『セントラルホール』の探索は
RL > “手分けをして探す”場合のみ、ボーナスとして
RL > タイムリミットに【1シーン】分のプラス効果を
RL > 得ることができます。
RL > ただし、どちらかのシーンに登場したキャストは
RL > もう片方のシーンへの登場は“不可”となります
RL >
RL >
RL >
RL >
マカラナ > 『二手に分かれる必要がありそうだな』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > バー・クレセントの時と同じように、ダチュラとユーの脳裏に詮索結果が映し出された。
マカラナ > 回転を止めたアイコンが静かに告げる。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『どうする? まとまっていくことも出来るが……』
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 【マップ情報を更新します】
ダチュラ >
ダチュラ > Y軸に逆方向か。
ダチュラ > うーん、現状においては非効率的な行動は慎むべきだね。
ダチュラ > ミサイル発射まで時間は迫ってるわけだし。
ダチュラ >
ダチュラ > 「いったん二手に分かれ…あれ?」
ダチュラ >
ダチュラ > って、そうなると現状では配分が2:1になるわけだね。
ダチュラ > となると、どうしても一人の方が危険になる。
ダチュラ > 何しろ、この研究所に何があるのかまだ把握しきれていないわけだし。
ダチュラ >
ダチュラ > 「…うーん。」
ダチュラ >
ダチュラ > どうしたものか。
ダチュラ >
ダチュラ >
ユー > 「なら、私という存在がセントラルホール側に向かいます」
ユー >
ユー > その奥にきっとエリィがいる。
ユー > なれば向かわぬ道理がない。
ユー > そもそも、資料室にいっても学のないユーは足手まといだろう。
ユー > それになにより、
ユー >
ユー > 「……私という存在は単独での戦闘を目的に改造されたミュータントです」
ユー > 「その方が動きやすい部分もありますし……」
ユー > 「………………あまり、戦う姿を人に見られたくない」
ユー >
ユー > “爬虫類(キミノワルイモノ)”と、彼らに呼ばれたくはないから。
ユー > 杞憂かもしれない。いや、杞憂だろう。
ユー > でも、それでもそれだけは許容できない。
ユー >
ユー > 【チーム・ヴァイスシュバルツ から脱退します】
ユー >
ユー >
マカラナ > 『お前の姿形やそれに対する意識がどうなのかはよく知らんが、
マカラナ > 目的を遂行する自信があるなら問題ない』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > アイコンが少女本来の、か細い声とは違い、特徴の掴めない平坦な口調で言う。
マカラナ > そしてキリンのペットロイドがユーとの別れを惜しむように足に首を擦りつける。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『では、そちらは任せたぞ』
マカラナ >
マカラナ > ダチュラと共に『第3資料室』へ向かう。
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 「? …じゃあ、僕はマカラナさんを送っていくよ。
ダチュラ > 何が出て来るかわからないから、そっちも気を付けてね。」
ダチュラ >
ダチュラ > 有機生命体の思考プロセスはよくわからないなあ。
ダチュラ > 戦う姿を見られたくないってどういうことなんだろう。
ダチュラ >
ダチュラ > “第3資料室”に向かおう。歩いて。
ダチュラ >
ダチュラ >
ヨハン > では登場判定を行います。
ヨハン >
ヨハン > 〈社会:M○●N〉で判定。
ヨハン > 外界6+マイスタイル(2)+ハートの8(『切り札』を使用してダイヤのAに)=達成値19になりました。
ヨハン >
ヨハン > キイイ…
ヨハン >
ヨハン > ユーがセントラルホールに向けて歩を進めていると前方からフリーパスを漕ぐ音が聞こえてきた…
ヨハン >
ヨハン > 「来たでゴザルな…『ヒーロー』」
ヨハン >
ヨハン > そしてユーの方を見もせずに、セントラルホールに続く『闇』を見据える一人の男。
ヨハン >
ヨハン > 「待っていたでゴザルよ、敵は向こうにいるでゴザル。」
ヨハン >
ヨハン > そして全て承知と言わんばかりの態度でユーの歩みを待つ。
ヨハン >
ヨハン > 「さあまずは手始めに世界を救いに意向でゴザル!」
ヨハン >
ヨハン >
ユー > 「………………」
ユー >
ユー > おかしいな、流石に5時間もあるいて疲れたのだろうか。
ユー > 幻覚が見えるよ?
ユー >
ユー > 「………………………」
ユー >
ユー > 無言で姿を消して先に進む。
ユー > なんかもうツッコム気力はなかった。既にシリアスパートなのだ。
ユー >
ユー >
ヨハン > 「あーちょっと待ってお願い消えないででゴザル!!」
ヨハン >
ヨハン > 先に進もうとするユーに縋り付こうとするヨハン。
ヨハン >
ヨハン > 「こっから先なんかふいんきが違うでゴザル!
ヨハン > ぶっちゃけなんかスゲー怖いんでゴザル!
ヨハン > ヨハンを一緒に連れてってでゴザルうううう…!!」
ヨハン >
ヨハン > そして涙目で【ユーとチームを組ませてください】と懇願してきました。
ヨハン >
ヨハン >
ユー > 「……そもそもなんでここにいるんだ」
ユー > 「怖いんなら家で待機してればいいじゃないか、はぁ」
ユー >
ユー > 仕方なく姿を現し、ため息をつく。
ユー > 仕方なく【ヨハンとチームを組み】、仕方なく一緒に先に進む。
ユー > 仕方ないね、ヨハンだもんね。
ユー >
ユー > 「……あまり騒がないでくれよ、トーキー。いや、ヨハンか」
ユー > 「ヒルコを研究する日本軍の研究所なんだ、どうせ碌なものはいないだろう」
ユー >
ユー > 一応の忠告だけして、迷いなくセントラルホールへ。
ユー > なんかもうグダグダだが、それでも猶予はないのだから。
ユー > なんかもうグダグダだが。
ユー > 大事な事なので2回言いました。
ユー >
ユー >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/ヨハン 登場判定/不可
RL > Research_Scene07 【シーンタロット:カリスマ / レッドエリア:旧BIOS学研都市 研究所跡地】
RL > −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
RL > 備考1:タイムリミット/オーサカM○●N消滅まで、【残り:6シーン】 ※ボーナス+1
RL > 備考2:有毒ガス発生中【達成値−4】
RL > 備考3:【エキストラ:ガイド】の使用が、このシーンは不可能となります
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > マカラナ、ダチュラと別れ、
RL > 途中で再び出会ったヨハンと共に、(仕方なく)セントラルホールを目指すユー。
RL >
RL >
RL > 「BOOOOOAAAAAAッッ!!!!」
RL >
RL > ギラリと輝く瞳を持った、
RL > ウォーカーほどもあろう、巨大なサル型ヒルコが断末魔の悲鳴を上げる。
RL > 施設を揺るがすほどの振動と共に倒れるヒルコ。
RL >
RL > 先、通りかかったレストルームで、
RL > このヒルコに襲われ、なんとか撃退したのだ。
RL >
RL > と、レストルームで見つけたモノをそれぞれ手に持っている。
RL > それはなんだったか?
RL >
RL >
RL > ◆『????』
RL > 山札で判定
RL > スペード:???
RL > クラブ:???
RL > ハート:???
RL > ダイヤ:???
RL >
RL >
ヨハン > クラブのQでゴザルよ!クラブのQでゴザルよ!
ヨハン >
ヨハン > 「ぜえぜえ…な、なんとかフリーパスでなぐり殺せたでゴザル。」
ヨハン >
ヨハン > フリーパスに乗って今必殺の八つ裂き後輪でヒルコをズタズタに切り裂いた!
ヨハン >
ヨハン >
ユー > スペードのJを引いたといわざるを得ない。
ユー >
ユー > 「はぁはぁ……ペッ」
ユー > 「いやぁ猿のヒルコは強敵だったな……」
ユー >
ユー > ユーのメイン攻撃手段は舌を伸ばして相手に突き刺す事→つまり口内は血まみれ
ユー > この法則により大分スプラッタな感じになってますが気のせいです。あと八つ裂き後輪なんか見えません気のせいです。
ユー > とりあえず解いたマトリクス複写を再度使い直しておく。
ユー >
ユー >
RL > サル型ヒルコを撃退したヨハンとユー。
RL > そしてその手には、無我夢中で掴んでいたシロモノが。
RL >
RL >
RL > ◆『????』
RL > スペード:【CCパヒューム 購:16/4 電制:- 部位:-
RL > 集中力を高める香水。メジャーアクションで使用、至近距離のひとりが次に行なう判定の達成値に+2】
RL > を入手。
RL > クラブ:【救命符 購:-/10 電制:- 部位:-
RL > 肉体ダメージを受けた際にそれを打ち消す。使用はオートアクション。使い捨て】
RL > を入手。
RL > ハート:???
RL > ダイヤ:???
RL >
RL >
RL > ヨハンは救命符を、ユーはCCパヒュームを得てください。
RL >
RL > そうして進むうちに目的の場所へ到着する。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL > セントラルホール――。
RL >
RL >
RL > 円柱状の巨大なホール。
RL > そしてその中心には、複数の入口を備えた、
RL > 大きな柱が聳え立っている。
RL > これが件の地下研究施設へのエレベーターだろう。
RL >
RL > ホールの高く、朽ちた天井と、
RL > 絡み合う植物の合間から、闇がのぞいている。
RL >
RL >
ヨハン > 「へっへっへっへ、旦那ァ、こいつこんなもん持ってたでヤンスよ。」
ヨハン > 「こんなところで腐らせるのももったいねえ、あっしらで使うでヤンス。」
ヨハン >
ヨハン > 猿の所持品を漁りながら先へ進もう。
ヨハン >
ヨハン > 「…を?ここがエレベーターホールでヤンスね?」
ヨハン >
ヨハン > ※RLへ。
ヨハン > 〈知覚〉を使ってそれぞれのエレベーターの行先を調べてみたいと思います。
ヨハン >
ヨハン >
RL > では…
RL >
RL >
RL > ◆セントラルホールの探索
RL > <知覚><電脳>
RL > 適切な技能で判定
RL > 08:成功
RL >
RL >
RL > 判定をどうぞ。
RL >
RL >
ヨハン > 〈知覚〉で判定。
ヨハン > 理性5+スペードの10=達成値15でゴザル。
ヨハン >
ヨハン > 「ふむふむ、このエレベーターの行先は…お、ここに案内板があったでゴザル。」
ヨハン >
ヨハン >
RL > では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ◆セントラルホールの探索
RL > 08:成功
RL > セントラルホールを探索。
RL > 巨大な六角柱を中心(センター)に置いた、エレベーターホール。
RL > 奥には制御室(コントロールルーム)が存在する。
RL > 建物自体は朽ちているが、エレベーターは動作可能のようだ。
RL > エレベーターは六面にそれぞれ1基ずつ備わっており、
RL > 行先はすべて同じ。
RL > エレベーターの内部の操作卓(コンソール)で決定できるようだ。
RL > 階数は1F〜B10まで。
RL >
RL >
RL > とのことだ。
RL >
RL >
ユー > 「誰だ」
ユー >
ユー > キャラ崩れてんぞオイ。
ユー >
ユー > 「はぁ……とりあえずB5大研究室だったか。そこに向かうぞ」
ユー >
ユー > それにしても大研究室って変な名前だな……。
ユー > 大きい研究室と言う意味なんだろうが、なんか大研究する部屋みたいな。
ユー > そんなことを考えながら先行しよう。
ユー >
ユー >
RL > 案内板をしげしげと見つめるヨハン。
RL > エレベーターへ向け歩み寄ろうとするユー。
RL >
RL > と、ヨハンが見つめていた案内板が、
RL > ゆっくりと赤く膨れ上がり……
RL >
RL >
RL > ドガアアアアアォォォォォンッ!!!!
RL >
RL >
RL > 爆音と共に案内板、ヨハン、ホール脇の壁が吹き飛んだ。
RL > そして土煙の中、1体のアーマーギアが姿を現す。
RL >
RL >
RL > 『ククク。そこまでだテロリストども』
RL >
RL > 更に頭上から、ユーを取り囲むように、
RL > 鈍く輝く鉄の塊が降下、ホヴァリングし着地する。
RL >
RL > 『研究所(ラボ)へ潜入してきたのだ、
RL > どれほどの手練かと思えば、このような小僧とはな』
RL > ユーの事だろうか?
RL >
RL > 『それに…ん?なんだコイツは……?』
RL > 足元に転がる誰かさんのことだ。
RL >
RL >
RL > とにかく、3体のアーマーギアが、ヨハン、ユーを包囲した。日本軍だ。
RL >
RL >
ヨハン > 「ぎゃあああああああ!?」
ヨハン >
ヨハン > どかどかどかどか!!
ヨハン >
ヨハン > 吹き飛ばされた後にアーマーギアに踏みつぶされて…いや。
ヨハン >
ヨハン > 『しゅるるるる…るうるうるう!』
ヨハン >
ヨハン > 宿主の命の危機を感じてキノコが本能で自動防衛、触手状の胞手を伸ばしてヨハンの身を守ったのだ!
ヨハン >
ヨハン > 「はわわ、ユーどの、敵が来ちゃいましたでゴザル!!」
ヨハン >
ヨハン > フリーパスを構えて威嚇のポーズをとるぞ!背後にジャンガリアンハムスターのヴィジョンが浮かび上がる!
ヨハン >
ヨハン >
ユー > 「なっ……ヨハン、まさかお前ヒルコだったのか!」
ユー >
ユー > ※違います。
ユー >
ユー > 「……やれやれ」
ユー > 「外見で年齢や実力を判断するのは、ニューロエイジでは“悪手(タブー)”なんだろう?」
ユー >
ユー > 再度マトリクス複写を解き、カメレオンの如きヒルコの姿へ変わる。
ユー > 肌は深い緑に染まり、目はギョロリと飛び出している。所謂戦闘モードだ。
ユー >
ユー > 「そうそう、私という存在は日本軍が大嫌いでな」
ユー > 「殺すのに躊躇う必要が無いというのは良い事だと思わないか? お互いに、な」
ユー >
ユー >
RL > 『ふん、口の減らぬガキだ』
RL > 『少尉殿にデータを転送。敵は人型のヒルコ2体と断定』
RL > 『戦闘を開始する。ファイアッ!』
RL >
RL > 汚染区域仕様の気密型アーマーギア(スターダスト)がその銃口を向けた!
RL >
RL >
RL >
RL >
BATTLE > ▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ではカット進行に移行します
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−−([日本軍B【20】]・[日本軍C【10】]・ヨハン)(ユー)−([日本軍A【30】])−−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[2]、ヨハン[2]、日本軍A[3]、日本軍B[2]、日本軍C[1]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > [SET UP]=――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > セットアップフェイズです。特技を使用するプレイヤーは判定を。
BATTLE > 使用しない場合も、使用しないという宣言をお願いします。
BATTLE >
BATTLE >
ユー > セットアップで行なう行動は特にありません
ユー >
ユー >
ヨハン > セットアップで〈ロケットスタート〉の使用を宣言するでゴザル!
ヨハン >
ヨハン > 〈ロケットスタートLv1〉〈交渉Lv4〉〈操縦Lv3〉
ヨハン > 理性5+エンジェルヴォイス&マイバディ(4)+スペードの10=達成値19でゴザル!
ヨハン >
ヨハン >
ヨハン > 「ぬがああああああああ!!いい加減どくでゴザルウウウウウウウ!!!!」
ヨハン >
ヨハン > ボゴオォン!!!
ヨハン >
ヨハン > 叫びながら頭部のキノコを活性化させて触手を乱舞、日本軍達をひるませながらフリーパスで速攻をかける!
ヨハン >
ヨハン >
BATTLE > では、ヨハンの<ロケットスタート>の効果により、行動順が入れ替わります。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−−([日本軍B【20】]・[日本軍C【10】]・ヨハン)(ユー)−([日本軍A【30】])−−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[2]、ヨハン[2/Rocket]★、日本軍A[3]、日本軍B[2]、日本軍C[1]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > [ 1 ]―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 第1カットを開始します。最初はヨハンの行動。どうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
ヨハン > マイナー:Lightning使用。
ヨハン >
ヨハン > メジャー:〈交渉Lv4〉〈操縦Lv3〉〈演説Lv2〉〈サブリミナルLv2〉で日本軍Cに精神攻撃しつつ
ヨハン >
ヨハン > こんな感じで一段階移動。
ヨハン > 【距離】:−−ヨハン([日本軍B【20】]・[日本軍C【10】])(ユー)−([日本軍A【30】])−−
ヨハン >
ヨハン > 外界6+エンジェルヴォイス&マイバディ(4)
ヨハン > #NAME?
ヨハン > リアクション不可で攻撃します。
ヨハン >
ヨハン >
BATTLE > 『な、なんだあのヒルコは!?超音波攻撃を使うのかっ!!』
BATTLE >
BATTLE > 制御値で受けます。M制12。ダメージ判定をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
ヨハン > ハートの10を使用。精神ダメージ10を喰らうでゴザル!
ヨハン >
ヨハン > 叫び声をあげながらフリーパスとは思えない勢いで日本軍を追い越し、その声と高速移動による衝撃波で吹き飛ばす!
ヨハン >
ヨハン > 「あーいどんとるーーーーーーーず!!」
ヨハン >
ヨハン >
BATTLE > 『クッ、我が軍のデータベースにも存在しないヒルコがいるというのか!?
BATTLE > 計器がイカれた。援護を!』
BATTLE >
BATTLE > マインドコートにより−2。ダメージ8を適用。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン)([日本軍B【20】]・[日本軍C【02】])(ユー)−([日本軍A【30】])−−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[2]、ヨハン[1/<演説>]★、日本軍A[3]、日本軍B[2]、日本軍C[1]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
ヨハン > 「まだまだぁ!続けて吹き飛べ!」
ヨハン > 〈演説〉による連続行動開始!
ヨハン >
ヨハン > マイナー:銀の目使用。
ヨハン >
ヨハン > メジャー:〈交渉Lv4〉〈操縦Lv3〉〈サブリミナルLv2〉で日本軍Cに精神攻撃。
ヨハン >
ヨハン > 外界6+エンジェルヴォイス&マイバディ(4)
ヨハン > #NAME?
ヨハン > リアクション不可で攻撃!
ヨハン >
ヨハン > キノコの触手を背面に展開、天使の翼のように広げることでヨハンの声をさらに増幅させるスピーカーと化す!
ヨハン > その目を銀色に輝かせ、人の魂を砕く声を放つヨハンは…まさに、罪深き人間に天罰を下す大天使となったのだ!
ヨハン >
ヨハン > 「ラァアアアアアアアアアアアアイ!!!!」
ヨハン >
ヨハン >
BATTLE > 制御値で受けます。M制12。ダメージ判定をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
ヨハン > スペードのJを使用、精神ダメ―ジ10を追加ァ!
ヨハン >
ヨハン > 「ふはははは!!生きて帰ることがあればこのヨハン・シュヴァルツのことを語り継ぐがいい!!」
ヨハン >
ヨハン >
BATTLE > マインドコートにより−2。8点のダメージです。HP0。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 『うっ、ウオオオオオオォォォォォォ―――――ッッッッ』
BATTLE >
BATTLE > 日本軍Cの顔アップで、画面が白くなっていくエフェクト。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ズドオオオオォォォンッッ
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 日本軍Cがカット進行から離脱します。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン)([日本軍B【20】])(ユー)−([日本軍A【30】])−−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[2]、ヨハン[0]、日本軍A[3]★、日本軍B[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
ヨハン > まだまだまだまだまだぁ!!拙者のバトルフェイズはまだ終了していないでゴザル!
ヨハン >
ヨハン > 《神の御言葉》を使用宣言!対象は日本軍A!【精神崩壊】させるでゴザル!
ヨハン >
ヨハン > 「ふ…一人つぶしたぐらいで拙者の『声』が止まるとでも思うてか!」
ヨハン >
ヨハン > 日本軍Cを一瞬で潰されたことにより動きを止めた日本軍Aとヨハンは射線が重なっていた!
ヨハン > 日本軍Cを呑み込んだ『声』は勢いを減じることなく、いやむしろより巨大となって日本軍Aに襲い掛かる!
ヨハン >
ヨハン > 「ふははははははははははは!あーっはっはっはっはっはっはっはっはぁ!!!」
ヨハン >
ヨハン >
BATTLE > 『ば、バカな!?』
BATTLE > 『こっ、こんな所でェェェェェ―――――ッッッッ』
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ズゴオオオオォォォンッッ
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 日本軍Aがカット進行から離脱します。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン)([日本軍B【20】])(ユー)−−−−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[2]★、ヨハン[0]、日本軍B[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
ユー > オート:スリーアクション起動
ユー > マイナー:生体武器を目標に<瞬間適応> 生命8+H3=11で10に届き成功。生身データを斬+4の受:2に変更
ユー > マイナー:タイガーアームを目標に<瞬間適応> 感情9+C7=16で8に届き成功。物理攻撃のダメージに+2
ユー > マイナー:Model.2002を起動
ユー >
ユー > メジャー:<隠密><透明化><白兵><触手> 生命8+6+HQ=24 対象:日本軍B
ユー >
ユー > 姿を消し、両腕でしっかりと体を地面に固定。
ユー > 鋭い刃をギラつかせる舌が飛び出し、敵ののど笛を引き裂かんと迫る。
ユー >
ユー >
BATTLE > 『なっ、一瞬のうちに2人も!?
BATTLE > だが、俺をヤツらと一緒にするなよ!』
BATTLE >
BATTLE > 制御値で受けます。P制10。ダメージ判定をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
ユー > 生身の斬4+2+C8=14
ユー >
ユー > さらに<咆哮>を発動
ユー > ダメージにDA(11)を追加して合計25ダメージ
ユー >
ユー > 「誰も彼も同じだッ!」
ユー > 「どうせ人外に殺されるのだからな!!」
ユー >
ユー >
BATTLE > スターダスト(斬:4)、シュッテ(斬:1)=5。25−5=20のダメージ。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 『抜かせっ!!』
BATTLE >
BATTLE > 日本軍Bが、銃の引き金(トリガー)を引こうとするが、
BATTLE > 一瞬ユーの方が速い!
BATTLE >
BATTLE > 『グッ…げはっ』
BATTLE > その攻撃が深々と喉に突き刺さった。
BATTLE >
BATTLE > 『ぐ…ふ、ふふふ。これで、勝った…つもりか?
BATTLE > キサマらは……すぐ、に、知ることになる。我々、日本軍の…お、そろ…し』
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 日本軍Bがカット進行から離脱します。
BATTLE > RL側の戦力が尽きたため、これにてカット進行を終了します。
BATTLE > お疲れ様でした。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲
RL >
RL >
RL > 「ま、まさか…」
RL > 『わ、我々の<※合体攻撃>を破るとは……』
RL > 「キサマらは…いったい……」
RL >
RL > 「『「…………いや、やっぱない、わ」』」
RL >
RL > 驚愕の声とともに、その場に倒れ伏し、爆ぜる3体のアーマーギア。
RL > 最後の言葉は誰に対していったことなのか?
RL > 今となっては、それを知ることはできない…。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL > テンペランス――。
RL >
RL >
RL > 【伊波少尉】「ホントにな……」
RL >
RL > 遠隔(リモート)で送られてきた映像(ヴィデオ)を見ながらつぶやくと、
RL > 黒王のハンドルを握り、高らかにエンジンを吹かす。
RL > エキゾーストノートが辺りに響き渡る。
RL >
RL > 闇にテールランプが光芒(ビーム)を描き、
RL > 伊波少尉はその場から去っていった。
RL >
RL >
RL > 作戦(ラン)は失敗だ。“次の手段”に移る。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
ヨハン > しゅるるるるるるる…
ヨハン >
ヨハン > 「ふう、何とか倒せたでゴザルな。」
ヨハン >
ヨハン > まさに紙一重の勝負だった…恐ろしい敵でござったよ。
ヨハン >
ヨハン > そしてがらん、がららんとその辺の瓦礫を片付けてエレベーターを動かそうとする。
ヨハン >
ヨハン > 「ああ、ヒーロー殿。」
ヨハン >
ヨハン > …ああ、そうだ。ユーにこのことは伝えておこう。
ヨハン >
ヨハン > 「何か自分のことについて『負い目』があるみたいでゴザルが…そんなこと、気にすることはないんでゴザルよ?」
ヨハン > 「人は人、自分は自分でゴザルよ。自分のスタイルにだけ素直になればいい。」
ヨハン >
ヨハン > キノコの触手を格納しながら実に説得力のあるセリフをユーに言っておくでゴザル。
ヨハン >
ヨハン > 「少なくともその力は、たくさんの人を救える、感謝されることのできる力でゴザル。」
ヨハン >
ヨハン >
ユー > 「……ふぅ」
ユー >
ユー > 口に溜った血を吐いてマトリクス複写により人の姿をとる。
ユー >
ユー > 「…………人は人、自分は自分、か……」
ユー > 「別に、人と比べてるわけじゃない。感謝されたいわけでもない」
ユー > 「ただ私という存在は、誰かに拒絶されたくないだけ……“爬虫類(キミノワルイモノ)”と、蔑まれるのが怖いだけだ」
ユー >
ユー > 口の端からこぼれる血を手で拭いながら、口内に残る血を飲み込んだ。
ユー > ……過去のトラウマというのは、そう簡単に消える訳ではない。
ユー > バケモノと蔑まれて石を投げられるのは、もうまっぴらだ。
ユー >
ユー > 「だからそう、私という存在をヒーローと呼ぶのはやめてくれ」
ユー > 「……そういえば名乗ってなかったな、ユー=ハンドレットワンだ」
ユー >
ユー >
ヨハン > まぶしい物を見るかのような瞳でユーを見つめる。
ヨハン >
ヨハン > 「やはりヒーローでござるよおぬしは…拒絶される痛みを知っているのなら、おぬしはきっと誰よりも優しくなれる。」
ヨハン > 「拙者はヨハン、ヨハン・シュヴァルツ。」
ヨハン >
ヨハン > こちらも名乗りを上げて手を差し伸べる。それに応じてエレベーターの扉が、ゆっくりと開いていく。
ヨハン >
ヨハン > 「ヒーロー好きなだけの、ごくごく普通なトーキーでござる。」
ヨハン >
ヨハン > そういうヨハンの頭上では、キノコがぴちぴちとはねていた。
ヨハン >
ヨハン >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL >
RL > 続けて舞台裏判定に移ります。
RL > シーンに登場していなかった、マカラナ、ダチュラは舞台裏判定を行ないます。
RL >
RL >
RL > ではどうぞ
RL >
RL >
ダチュラ > 【舞台裏】
ダチュラ > サイバーバーガー(5/-)購入
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > 多田から買ったお菓子(サイバーバーガー(5/-)相当品)を入手。
マカラナ >
マカラナ >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/ダチュラ 登場判定/不可
RL > Research_Scene08 【シーンタロット:クグツ / レッドエリア:旧BIOS学研都市 研究所跡地】
RL > −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
RL > 備考1:タイムリミット/オーサカM○●N消滅まで、【残り:5シーン】
RL > 備考2:有毒ガス発生中【達成値−4】
RL > 備考3:【エキストラ:ガイド】の使用が、このシーンは不可能となります
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > ダチュラ、マカラナは西館へと向かった。
RL > その途中の中庭で、それは立ちはだかった。
RL >
RL >
RL > 「GIDIDI……」
RL >
RL >
RL > 「ZIZIZI……」
RL >
RL >
RL > 拳ほどの大きさがある、蜂型のヒルコ。
RL > それが中庭に巨大な巣を作り上げていたのだ。
RL > ダチュラとマカラナを警戒し、飛びまわるヒルコたち。
RL > ここを通る以外に、西館へ行く道はない。
RL >
RL >
RL > ◆弱点看破
RL > <知覚(<弱点看破>を組み合わせた場合、次の判定達成値に+レベル)>
RL > <社会:テクノロジー>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 12:成功
RL >
RL >
ダチュラ > 「うわー、でっかいねー。」
ダチュラ >
ダチュラ > どうしたものかな。僕の武装は榴弾一発だけなんだよね。
ダチュラ > ああいうブンブン飛び回る連中とは相性が悪いや。
ダチュラ >
ダチュラ > 「と言う訳で博士、お願いします。」
ダチュラ >
ダチュラ > ポップアップウィンドウに“ディスカラード”のアイコンが映る。
ダチュラ > サイバーバーガーを食べながら丸投げする流れだ。
ダチュラ >
ダチュラ > マイナー:電子戦装備使用
ダチュラ > メジャー:サイバーバーガーを食べる
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > アイコンが中庭の方へと画面を向けた。
マカラナ > 本体の少女は相変わらずダチュラの搭乗席にいる。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『蜂か。まあ、大人しくさせるだけで十分だろう』
マカラナ >
マカラナ > 『――――・・・――・・・・――』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 搭乗席の中でなにかゴソゴソと作業をしたあと
マカラナ > トコトコとキリンのペットロイドが中庭に入ると、人間の可聴域を超えた音を流し始める。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > マイナーアクション:マジシャン
マカラナ > メジャーアクション:【電脳】 <社 会:テクノロジー> <01フィーリング>
マカラナ > 外界5+ダイヤの4+マジシャン(2)+01フィーリング(3)+スピード(1)=11+電子戦装備(2)=13
マカラナ >
マカラナ >
RL > ◆弱点看破
RL > 12:成功
RL > 蜂型のヒルコたちは、“ある一匹”を中心に
RL > 規則正しい陣形(フォーメーション)を構成している。
RL > 本来の種と同じく、女王(クィーン)が存在するようだ。
RL > それを狙って攻撃、あるいは見据えて逃亡すれば
RL > 対策を立てることが容易だ。
RL > また、このヒルコは【ライフパス:ウェット】を所持しているモノとする
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「GIZIGIZI…」
RL >
RL > 「 「 「 「 「 BIGEEEEE――――ッッ!!!! 」 」 」 」 」
RL >
RL >
RL > 次の瞬間、ヒルコたちはダチュラ、マカラナを、
RL > 敵(エネミー)として認識し、襲いかかる。
RL >
RL >
RL > ◆ヒルコ討伐
RL > <白兵><射撃><操縦>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > ※キャストたちの合計で
RL > 38:成功
RL >
RL >
RL > ※失敗時ペナルティ:山札1枚分のダメージ
RL > + 山札2分のダメージ
RL > + タイムリミット【1シーン】分のマイナス
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ◆逃亡
RL > <運動><操縦>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > ※キャストたちが個別に
RL > または、ダチュラがマカラナを搭乗させた状態で
RL > 15:成功
RL >
RL > ※失敗時ペナルティ:山札1枚分のダメージ
RL > + タイムリミット【1シーン】分のマイナス
RL >
RL >
RL >
RL >
ダチュラ > 「博士ー、何か怒ってるみたいですよー。」
ダチュラ >
ダチュラ > 襲い掛かって来るヒルコを回避する。
ダチュラ >
マカラナ > 『どうやらアレが中心≠セな』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > キリンが首を揺らして角度を変え、一匹に音波を集中させ始める。
マカラナ > すると、だんだんと蜂達は統率が乱れ、混乱したようにバラバラに動き始める。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『今のうちに通り抜けるとするか』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > メジャーアクション:【電脳】 <社 会:テクノロジー> <01フィーリング>
マカラナ > 外界5+ダイヤの6+マジシャン(2)+01フィーリング(3)+スピード(1)=17+電子戦装備(2)=19
マカラナ >
マカラナ >
RL > 「BIGI I I I――――ッッ!!!!」
RL >
RL > 女王(クィーン)が目に見えぬ攻撃に悲鳴をあげる。
RL > 統率者が我を忘れたことにより、兵達の指揮が乱れ、一時的に散り散りに。
RL >
RL > その間に、中庭中央に陣取っていた巣の脇を抜け西館に移動する。
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL > なんとかやり過ごし、西館に踏み入るダチュラとマカラナ。
RL >
RL > 二人を迎えたのは、マカラナほどの身長なら、
RL > スッポリとその姿を隠してしまう長けまで成長した、
RL > 植物たちが生い茂る廊下だった。
RL >
RL > 2Fの[第3資料室]の前までは、
RL > 歩きにくい以外は特に問題なく進むことができるだろう。
RL >
RL >
RL > 階段の踊り場の窓からは、中央セクションの一部が見て取れる。
RL > 相変わらず、研究所(ラボ)は静寂に包まれている。
RL >
RL > 建物に寄生するかのように纏わりつく、不気味な植物が、
RL > まるで、研究所(ラボ)から養分を吸いっとっているかのように、淡く輝いている。
RL > そのぼんやりとした光が、施設の全容を、亡霊のように浮き上がらせている。
RL >
RL >
ダチュラ > 植物を踏み越えて歩く。
ダチュラ > 多脚歩行戦車は、車輪や無限軌道の通過しにくい悪路を走破する為に考案された戦車だ。
ダチュラ > ザクザクと嫌な音を立てながら、第三資料室の前まで進もう。
ダチュラ >
ダチュラ > 「ユー君は大丈夫かな。」
ダチュラ >
ダチュラ > さっきの蜂型ヒルコに襲われているシーンを思い浮かべる。
ダチュラ > 大丈夫だろうか。
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > 『視界が悪いな』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > アイコンが視界を確保するようにやや上に移動した。
マカラナ > キリンのペットロイドは完全に草に埋もれてしまっているが、
マカラナ > ダチュラの踏みしめた跡を歩くことでなんとかついて行く。
マカラナ >
マカラナ >
RL > 悪路もなんのその、踏破性に優れた多脚戦車が廊下を行く。
RL > キリンもその後についていく。そして…
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL > 西館2F・第3資料室――。
RL >
RL >
RL > [第3資料室]の扉(ドア)の先、長い時の中、淀み変容した大気を感知し、
RL > 多田が出発する時に持たせてくれた、探知機(シーカー)が反応する。
RL >
RL >
RL > 『√レv─w─… 警告シマス。
RL > 室内ニ、電子機器、金属品ニ対シテ、特ニ毒性ノ強イ大気ノ充満ヲ確認。
RL > 腐食ナドノ影響ヲ、及ボス可能性ガアリマス。繰リ返シマス…』
RL >
RL >
RL > ※ リサーチ項目に◆第3資料室 が追加されました。
RL >
RL > ※ 特殊ルール:◆第3資料室 のリサーチ時、
RL > 情報が開示されるごとに、<隠密>10の判定を行ないます。
RL > 失敗した場合は、武器、防具、サイバーウェア&トロン、ヴィークルの中から、
RL > 電制のあるモノを選択。[故障]の効果を適用してください。
RL > また、このリサーチに限り、報酬点の使用は行えません
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【第3資料室】についての情報:
RL > <知覚><電脳>
RL > <社会:テクノロジー>、
RL > または適切な技能で判定:
RL >
RL > XX:???
RL > 11:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL >
RL >
ダチュラ > 【警告:直ちに対バイオテロ用装備を装着してください】
ダチュラ > 【フィルターコンディション:イエロー】
ダチュラ >
ダチュラ > 「さっさとデータを抜いて離れよう。長居するとパイロットにも悪影響が出るよ。」
ダチュラ >
ダチュラ > 内部に侵入してスタンドアローンの端末と結線、情報を抜き取ろう。
ダチュラ >
ダチュラ > マイナー:電子戦装備
ダチュラ > メジャー:<電脳> R8 +7 +S9 =24
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > 『ひどい所だな……』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > アイコンが揺らぐように震える。
マカラナ > キリンのペットロイドは腐食にも負けず相変わらず元気にウロウロしている。
マカラナ > 少女は中からダチュラをサポートすべく意識を集中させた。
マカラナ >
マカラナ >
RL > 了解です。では、以下の情報が公開されます。
RL >
RL >
RL > 【第3資料室】についての情報:
RL >
RL > 09:事務デスクを探索。『研究所(ラボ)で行なわれていた実験』のデータを発見。
RL > 遺伝子から新種の動植物を研究する生物学研究所であったようだ。
RL > 時代が進むとヒルコの研究に移行する。日本が出資を行なっており、
RL > 世界各地から捕獲したヒルコを集めて実験を繰り返していた。
RL >
RL > 11:床に散乱した書類群を探索。『原種ウィルス』のデータを発見。
RL > 実験体90番シリーズ特有の能力。
RL > 自身に好意、またはカリスマ性を感じさせ、己を守る術を持つ。
RL > 特殊なフェロモンを分泌することにより、
RL > 対象に特定の脳内物質を生成させる、一種の精神操作能力に長ける。
RL > 90号がその原種であり、後の素体にはその能力を移植している。
RL >
RL > 13:資料棚を探索。『L計画』のデータを発見。
RL > 研究所(ラボ)が研究していたヒルコのうち、90番台は“Love Portion No.9”と呼ばれ、
RL > 体内で生成されていた、化学物質やウィルスを、実験により強化。
RL > 人間の精神・肉体に強力に働きかけるモノとした。
RL > しかし、後に実験は失敗、ウィルスは変容し、最終的には感染者の遺伝子が、
RL > ≪突然変異(ミューテーション)≫を起こし、
RL > 死亡、あるいはヒルコへと変えてしまう結果となる。
RL > 変容したウィルスは、E(エリミネート)ウィルスと命名。
RL > 以後、その存在を封印(シール)する。
RL >
RL > この研究所(ラボ)の設備さえあれば、
RL > エリィの身体から[原種抗体]を得、ワクチンを開発することができる。データを得る。
RL > →[Eウィルス研究データ]
RL >
RL > 15:中二階の資料置場を探索。『日本軍特殊部隊作戦指示書』のデータを発見。
RL > この研究が外部に漏れ、日本に不利となる危険がある場合、
RL > “何事にも優先してその存在を抹消する”こと。
RL > どのような犠牲を払ったとしても、
RL > それはメガプレックスひとつ、国ひとつが対象となっても例外ではない。
RL > E(エリミネート)ウィルスと、それに近づいた者の存在を許してはならない。
RL >
RL > 17:奥の別室を探索。『????』のデータを発見。
RL > 以下は、シリーズ全個体のプロファイルである。
RL >
RL >
RL > ┏―――――――――――――――――――――――┓
RL > │ 『>>>>>[ L計画実験体プロファイル ]<<<<<』 ...|
RL > │―――――――――――――――――――――――|
RL > │ |
RL > │ ・ 90号:『 エリミネート 』 |
RL > │ |
RL > │ ・ 93号:『 ゾアリス 』 ...|
RL > │ |
RL > │ ・ 94号:『 ミズキ 』 .|
RL > │ |
RL > │ ・ 99号:『 ジェム 』 .|
RL > │ |
RL > │ |
RL > │ 99号を持って、一時計画(プラン)を凍結(コールド)。 .|
RL > │ 設計思想の一部を引き継ぎ、U計画へ移行する。 .|
RL > │ |
RL > ┗―――――――――――――――――――――――┛
RL >
RL >
RL > ┏―――――――――――――――――――――――┓
RL > │ 『>>>>>[ U計画実験体プロファイル ]<<<<<』 .|
RL > │―――――――――――――――――――――――|
RL > │ |
RL > │ ・100号:『 エクシード 』 |
RL > │ ..ノvv-z_レ─wv
RL > │ ・101号:『√レ─wv──wv─z__v~─レ
RL > │ / ̄ ̄
RL > └wv─~
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > これ以上は腐食により参照できない…。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ◆装備品の腐食
RL > <隠密>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 10:成功
RL >
RL > ※ 失敗時ペナルティ:防具、サイバーウェア&トロン、ヴィークルの中から、
RL > 電制のあるモノを選択。[故障]を適用する
RL >
RL >
RL > ダチュラは5回、◆装備品の腐食 の判定を行なってください。
RL > 判定に失敗した場合、[故障]させるアウトフィッツも同時に指定してください。
RL >
RL >
ダチュラ > 【警告:メモリクリスタル腐食】
ダチュラ > 【警告:ローラーユニット腐食。歩行には支障なし】
ダチュラ >
ダチュラ > 【◆装備品の腐食】
ダチュラ > 1回目
ダチュラ > マイナー:オートマン使用 指定:<隠密>(外界)
ダチュラ > メジャー:<隠密> M6 +D6 =12
ダチュラ >
ダチュラ > 2回目
ダチュラ > マイナー:オートマン使用 指定:<隠密>(外界)
ダチュラ > メジャー:<隠密> M6 +D7 =13
ダチュラ >
ダチュラ > 3回目
ダチュラ > マイナー:オートマン使用 指定:<隠密>(外界)
ダチュラ > メジャー:<隠密> M6 +DQ =16
ダチュラ >
ダチュラ > 4回目
ダチュラ > マイナー:なし
ダチュラ > メジャー:必要な技能無し 判定不能 “オートマン”故障
ダチュラ >
ダチュラ > 5回目
ダチュラ > マイナー:なし
ダチュラ > メジャー:必要な技能無し 判定不能 “ターボユニット”故障
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > 『とりあえず[Eウィルス研究データ]は手に入ったか』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 負担をかけないようにか、薄青色のアイコンは閉じて合成音だけが聞こえてくる。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『腐食は大丈夫か?
マカラナ > これ以上故障する前にさっさと出た方がいいな……』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > キリンのペットロイドがトコトコと退避を促すように首を揺らして先導する。
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 【データの統合が完了しました】
ダチュラ >
ダチュラ > 「現時点では全体の機能に支障はないよ。
ダチュラ > …あ、ローラーはダメになったけど。」
ダチュラ >
ダチュラ > 一先ず長居は無用だ。
ダチュラ > これ以上調べても意味は無いだろう。
ダチュラ > ガシャガシャ歩いて研究室を出る。
ダチュラ >
ダチュラ > …一先ずは、合流しなくちゃ。
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > 淀んだ空気から解放される。
RL > 扉(ドア)の対面に位置する窓には、巨大な円柱状の建物が見える。
RL > 先、踊り場でも見えた、中央セクションのセントラルホールだ。
RL >
RL > と、目の端にわずかだが動くモノをとらえる。
RL > あれは… 日本軍のアーマーギア。
RL >
RL > 3体のアーマーギアが、
RL > ホーヴァ走行で中央セクションを目指し、再び施設の陰に消えた。
RL >
RL >
マカラナ > 『この体は体力が無いのが欠点だな……
マカラナ > 今のうちに英気を養っておくか』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > メジャーアクション:サイバーバーガーを食べる。
マカラナ > あと多田さんから買ったお菓子も食べる。
マカラナ > 少女は食べるのに夢中で視界の端に一瞬見えたジェットストリームな方々には気づかなかった。
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 「ん?今のって…」
ダチュラ >
ダチュラ > 【データ分析を開始します】
ダチュラ > 【視覚情報データ拡大補正】
ダチュラ > 【データベース照合...】
ダチュラ >
ダチュラ > 【照合完了。黒色に塗装された日本軍の気密アーマーギアと断定】 ピコーン
ダチュラ >
ダチュラ > 「日本軍だよ! 僕らに気付かなかったって事は…」
ダチュラ >
ダチュラ > 六本の脚でダッシュ!
ダチュラ >
ダチュラ >
ダチュラ >
ダチュラ >
ダチュラ > 【シーン終了】
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL >
RL > 続けて舞台裏判定に移ります。
RL > シーンに登場していなかった、ユー、ヨハンは舞台裏判定を行ないます。
RL >
RL >
RL > ではどうぞ
RL >
ユー > 舞台裏判定は特に無し
ユー >
ユー >
ヨハン > 特になしでゴザルよ、ニンニン
ヨハン >
ヨハン >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/マカラナ 登場判定/<社会:ヤマタイ、死国、M○●N、テクノロジー> 14
RL > Research_Scene09 【シーンタロット:カブトワリ / レッドエリア:旧BIOS学研都市 研究所跡地】
RL > −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
RL > 備考1:タイムリミット/オーサカM○●N消滅まで、【残り:4シーン】
RL > 備考2:有毒ガス発生中【達成値−4】
RL > 備考3:【エキストラ:ガイド】の使用が、このシーンは不可能となります
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
マカラナ > 『日本軍……尾行されていたということか。
マカラナ > 3対1ではさすがに従業員も少々心配だな』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > ダッシュするダチュラの横に浮かぶアイコンがあまり心配していなさそうな声で言う。
マカラナ > もっとも合成音なので感情が現れないのは当然だが――
マカラナ > そしてその後ろをキリンのペットロイドが追う。
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > さすがにちょっとかわいそうになったのでキリンさんを拾って先を急ぐ。
ダチュラ > ローラーが使えないのは残念だが、元々そんなに整地が広いわけでもない。
ダチュラ > むしろ歩行ユニットが腐食しなかった事を幸運と思うべきだろう。
ダチュラ >
ダチュラ > 「ユー君、大丈夫ー?」
ダチュラ >
ダチュラ > 足音も高らかに、セントラルホールに到着。
ダチュラ >
ダチュラ >
ヨハン > 登場判定を行います。
ヨハン > 〈社会:M○●N〉で判定
ヨハン >
ヨハン > 外界6+マイスタイル(2)+ダイヤの10=達成値18
ヨハン >
ヨハン > セントラルホールまでいくと、そこには
ヨハン >
ヨハン > 「さあ、いくでゴザルよ…」
ヨハン >
ヨハン > 足元で日本軍の残骸を踏みにじりながら
ヨハン > 背中に翼、頭にキノコ、またがるのはフリーパスと言った感じのオッサンがユーに向けて手を差し伸べていた。
ヨハン >
ヨハン > なんか大魔王が勇者に世界の半分をくれてやるかのような雰囲気だ。
ヨハン > 足元に散らばってる日本軍が得体の知れなさを存分に醸し出している。
ヨハン >
ヨハン >
ユー > 「なんで羽生えてるんだろこの人(?)……」
ユー >
ユー > そしてユーはなんか欝になって体育座りしていた。
ユー > もうやだこのトーキー◎/ヒルコ=ヒルコ●。
ユー >
ユー > 「…………あ、ダチュラさん」
ユー > 「……あんまり大丈夫じゃないです。主に私という存在のSAN値が」
ユー >
ユー > 自分が言えた事ではないのかもしれないが、色々ぶっ壊れそうだった。
ユー > 具体的にはユーの常識とかが。
ユー >
ユー >
マカラナ > 『なんだこれは?』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 目の前の光景に対し、薄青色のアイコンが抑揚の無い合成音で疑問を表する。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『なんだこれは?』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 二回言った。
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 【データ照合中です...】
ダチュラ >
ダチュラ > …何がどうなってこうなったんだろう。
ダチュラ > わけがわからないよ。
ダチュラ >
ダチュラ > 「え? SAN値?」
ダチュラ >
ダチュラ > 【SAN値...該当データ 1件 。】
ダチュラ >
ダチュラ > …何があったんだろう。
ダチュラ > わけがわからないよ。※
ダチュラ >
ダチュラ > 【データ照合が完了しました。該当データはありません】
ダチュラ >
ダチュラ > 「転がってるのは日本軍のアーマーギアの残骸みたいだけど…
ダチュラ > あっちのよくわからないクリーチャーは該当するデータがないね。
ダチュラ > 新種のヒルコかな?」
ダチュラ >
ダチュラ > ※大事な事なので二度言いました。
ダチュラ >
ダチュラ >
ヨハン > 「おお!そちらにいるのは先ほどバーであった拙者の仲間のユーどのの仲間でゴザルな!!」
ヨハン > 「拙者はヨハン!ヨハン“ザ・ラストヒーロー”シュバルツ!
ヨハン > たった今ユーどのの仲間になった至極一般的な普通のトーキーでゴザル!!」
ヨハン >
ヨハン > 輝かんばかりの笑顔で手を振ってきました。
ヨハン >
ヨハン > 「さあエレベーターに乗るでゴザルよ!」
ヨハン >
ヨハン >
ユー > 「私という存在にもよくわかりませんが、少なくとも敵ではないです。一応」
ユー > 「ペルソナはトーキーですが、キノコ操ってましたし菌類操作能力でも持ってるんじゃないでしょうか」
ユー >
ユー > なんか<元力:生物>的な。じゃあトーキー◎/ヒルコ/バサラか。
ユー >
ユー > 「まぁとりあえず先に進みましょう」
ユー > 「3人ほど日本軍が襲ってきたので始末しておきましたが、次が来ないとも限りません」
ユー >
ユー >
マカラナ > 『ヒルコかと思ったら、さきほどのトーキーか。
マカラナ > その姿……感染したのか?
マカラナ > 何故ここに居る?』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > ヨハンが手を振ると、ダチュラの搭乗席からゴツンという何かをぶつけたような音が聞こえた。
マカラナ > そしてダチュラにぬいぐるみのように抱えられていたキリンのペットロイドが
マカラナ > もがいて抜け出し、ヨハンに走り寄ったかと思うと、猛然とヨハンの足を攻撃しはじめた。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『……そうだな。敵では無いならいい。
マカラナ > とりあえずそのトーキーがどういう存在なのかは置いておこう。
マカラナ > 役に立つならヒルコだろうがアヤカシだろうがファミリアだろうがなんでもいい。
マカラナ > 問答している時間も惜しいしな……。
マカラナ > さっさと先に進むとしよう』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > キリンのペットロイドは鞭のように首をしならせ、ヨハンの左足のすねを重点的に叩く。
マカラナ >
マカラナ >
RL > 再び合流した、マカラナ、ユー、ヨハン、ダチュラ、キリン。
RL > ここについに、チーム・真ヴァイスシュヴァルツが結成されたのだ。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL > エレベーター内部――。
RL >
RL >
RL > エレベーターを起動し、それに乗り込む。
RL > 安ホテル(コフィン)の一室ほどの広さがあるそれは、
RL > 不気味なほど静かに地下(アンダーグラウンド)を目指す。
RL >
RL >
RL >
RL > B2―
RL >
RL >
RL > B3――
RL >
RL >
RL > 操作卓(コンソール)の画面(ディスプレイ)が、現在位置を表示する。
RL > かなりの速度が出ているであろうに、
RL > 1層、1層の間隔が広いのか、
RL > 画面(ディスプレイ)の表示切り替わりは、ゆっくりとしたものだった。
RL > しかし、確実に目的の場所に近づきつつある。と…
RL >
RL >
RL >
RL > ズン…
RL >
RL >
RL > エレベーターが小さく揺れる。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ズンッ……
RL >
RL >
RL > 再び。しかし今度は先より大きい。そして、
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ._,_ ,r‐-、 _,,,,_、 ,-'''r,
RL > ゙! `i .〈,゙゛ i‐′ .\,,,,/ '',,゙゙''''''、 } !
RL > ,,...... ノ ―― ,´ ,,.. - 、 l´゙', `'ー'" | /
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RL >
RL >
RL > 激しくエレベーターが上下に揺れた。
RL > どうやら、天井部になにかが降ってきたようだ。
RL >
RL >
RL >
RL > 『√レv─w─… 安全装置(セーフティー)作動。
RL > 想定外ノ負荷ヲ感知、原因ガ究明サレルマデ、一時運転ヲ中止シマス』
RL >
RL > エレベーターのDAKが、けたたましくアラートを響かせ、降下を停止する。
RL > それと同時、天井の一部が歪み、強引に鉄板が引き剥がされていく。
RL >
RL >
RL > 「GURURORORO〜〜〜―――………ッッ」
RL >
RL > 引き剥がされた個所から、
RL > ギラリと輝く瞳が、マカラナ、ユー、ヨハン、ダチュラを睨みつける。
RL >
RL >
RL > ユー、ヨハンは見覚えがあるだろう。
RL >
RL >
RL > レストルームで襲いかかってきた、巨大なサル型ヒルコだ。
RL > どうやらまだ生きていたようだ。そして追いかけてきたらしい。
RL >
RL >
RL > 『√レv─w─… WARNING!! WARNING!!
RL >
RL > 原因ガ判明。当機ノ積載重量ヲ大幅ニ超エタ荷重ヲ確認。
RL > 至急、適正ナ数値ヘノ減量ヲ行ナワナイ限リ、
RL > 当機ト乗員ノ安全ハ保障シカネマス。繰リ返シマス……』
RL >
RL >
RL > ◆弱点看破 その2
RL > <知覚(<弱点看破>を組み合わせた場合、次の判定目標値に−レベル分のボーナス)>
RL > <社会:テクノロジー>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 14:成功(次の判定目標値に−成功者数のボーナス)
RL >
RL >
ダチュラ > 【データ照合を開始します...】
ダチュラ >
ダチュラ > 【◆弱点看破 その2】
ダチュラ > マイナー:電子戦装備使用
ダチュラ > メジャー:<知覚><電脳> R8 +7 +S7 =22
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > エレベーターの警告と破壊音、キリンのペットロイドがヨハンのすねを叩く音が響く。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『なんだこの猿は?』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > メジャーアクション:【電脳】【知覚】 <弱点看破>+<01フィーリング>
マカラナ > 理性9+スペードの7+マジシャン(2)+01フィーリング(3)+スピード(1)=22+サイバーバーガー(1)=23
マカラナ >
マカラナ >
ユー > 「しまった、仕留めそこなったか!!」
ユー >
ユー > <知覚> 理性4+S3=7
ユー >
ユー >
ヨハン > 「痛い!ちょっとこのキリン痛い!?」
ヨハン >
ヨハン > さっきから執拗にヨハンの足を叩いてくる!
ヨハン >
ヨハン > フリーパスで己の体を大きく見せつつ、威嚇などをしてみて猿の反応を見定めてみる。
ヨハン >
ヨハン > 【◆弱点看破 その2】
ヨハン > マイナーアクションでLightning使用。
ヨハン >
ヨハン > 〈交渉Lv4〉〈操縦Lv3〉〈知覚〉を組み合わせて判定。
ヨハン > 理性5+エンジェルヴォイス&マイバディ(4)
ヨハン > +Lightning(2)+ルーキーシンボル(2)+スペードの2=達成値15となります。
ヨハン >
ヨハン >
RL > では、スペシャルボーナスとして、成功したキャストの数だけ、
RL > 次の判定の目標値が減少します。
RL > ダチュラ(1)、マカラナ(5)、ヨハン(1) 合計7ポイントのボーナスです。
RL >
RL >
RL > ◆弱点看破
RL >
RL > 14:成功
RL > サル型のヒルコ。体長は10mほど。
RL > どうやら、野生の生物がヒルコ化したモノではなく、
RL > この研究所(ラボ)で造られたヒルコが、野生化したものらしい。
RL > その証拠に【サイバーウェア&トロン:IANUS】を、
RL > 所持していることを確認。
RL > 長らくこの研究所(ラボ)の主(ヌシ)として
RL > 盗掘者や、研究成果(データ)を回収にきた日本軍を
RL > 葬ってきたようだ。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「UWOOOOOOOOOOONッッ!!!!」
RL >
RL >
RL > 天井の半分が引き剥がされ、サル型ヒルコの全容が露わになる。
RL > 片手に握った、エレベーターを支える鋼線(ワイヤ)が、
RL > ブチブチと音をたてて千切れ始めている。
RL > 自由な手をエレベーター内部に突っ込み、獲物を掴もうと暴れまわる。
RL > このままでは、全員、最下層まで真っ逆さまだ。
RL >
RL >
RL > ◆ヒルコ討伐 その2
RL > <白兵><射撃><操縦>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > ※キャストたちの合計で
RL > 92(-7 ※ボーナス修正):成功
RL >
RL > ※失敗時ペナルティ:山札4枚分のダメージ
RL > + タイムリミット【3シーン】分のマイナス
RL >
RL >
ダチュラ > 「ちょ、ちょっと待って!
ダチュラ > 僕ら食べてもおいしくないから!
ダチュラ > 特に僕とか金属の塊だから!」
ダチュラ >
ダチュラ > 言葉が通じないのは判ってるけど言っとかないとね。
ダチュラ > 後部ユニットから対ウォーカー用特殊ゲルを噴射する。
ダチュラ > このゲルは強烈な粘性を持つと共に、空気に触れると一定時間で凝固し、対象の動きを封じるのだ。
ダチュラ >
ダチュラ > 【◆ヒルコの撃退】
ダチュラ > マイナー:なし
ダチュラ > メジャー:<電脳><操縦> R8 +7 +SJ =25
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > 『誰にやられたか知らんが、やけにボロボロだな。
マカラナ > 手負いの獣は恐ろしいというが、それは興奮しているだけであって
マカラナ > ダメージがあれば弱体化しているのは当然の話だ』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > キリンのペットロイドがヨハンへの攻撃を中断し、猿のヒルコの
マカラナ > 弱点などの註釈の書かれた解析データが皆に転送される。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > メジャーアクション::【電脳】【知覚】 <弱点看破>+<01フィーリング>
マカラナ > 外界5+ダイヤのA(11)+マジシャン(2)+01フィーリング(3)+スピード(1)=
マカラナ > +サイバーバーガー(1)+電子戦装備(2)=25
マカラナ >
マカラナ >
ヨハン > 「むうう!?われわれ真(チェンジ)!ヴァイスシュヴァルツに喧嘩を売るとはいい度胸でゴザル!」
ヨハン > 「受けろ今必殺のぉー…真・八つ裂き後輪ー!」
ヨハン >
ヨハン > 頭部のキノコを食べて巨大化!
ヨハン > その大きさで威力を増した、エレベーターの外壁をぶち抜くほどの威力のヨハンの体当たりが炸裂する!
ヨハン >
ヨハン > マイナーアクションで銀の目使用。
ヨハン > メジャーアクションで〈交渉Lv4〉〈操縦Lv3〉を組み合わせて判定。
ヨハン > 外界6+エンジェルヴォイス&マイバディ(4)+Lightning(2)+ダイヤの7=達成値19となります。
ヨハン >
ヨハン >
ユー > 「見えたぞ、お前の“弱点(ウィークポイント)”ッ!!」
ユー > 「貫けぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇええええ!!!」
ユー >
ユー > 鋭く尖った舌を射出し、主の急所を貫く。
ユー >
ユー > オート:スリーアクションを起動
ユー > マイナー:ホークアイを目標に<瞬間適応> D3でスートが合わず失敗。
ユー > マイナー:Model.2002を起動
ユー > メジャー:<隠密><影化><白兵><触手> 感情9+6+C8=23
ユー >
ユー >
RL > 25+25+19+23=92!!
RL > 判定成功です!!
RL >
RL >
RL > 「GUGAAAAAAAAAッッッッ!!!!」
RL >
RL > 4人の連携プレイに、たまらず鋼線(ワイヤ)を握っていた手を放す。
RL > バランスを崩したサル型ヒルコは、遥か下層に落下していく。
RL >
RL >
RL > 「UHOOOOOOOO〜〜〜〜――――――…………ッッ」
RL >
RL > その姿が徐々に小さくなり、やがて闇に飲まれると…
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ドォーンッ!!
RL >
RL >
RL > 地面に激突した音が小さく響いた。
RL >
RL > 今度こそ完全に終わりだ。
RL >
RL >
RL > が…
RL >
RL >
RL > プツン―
RL >
RL >
RL > プチプチプチ……
RL >
RL >
RL >
RL > ブ チ ィ ッ !?
RL >
RL >
RL >
RL > ◆JUMP!! Hurry Up!!
RL > <運動><操縦>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > ※キャストたちが個別に
RL > (ダチュラに搭乗しているキャストは除く)
RL > 16:成功
RL >
RL > ※失敗時ペナルティ:山札5枚分のダメージ
RL > + タイムリミット【3シーン】分のマイナス
RL >
RL >
ダチュラ > 【落下までの時間算出完了】
ダチュラ >
ダチュラ > 「あーあー、めちゃくちゃやってくれちゃってもー!」
ダチュラ >
ダチュラ > まず慌てず騒がずキリンさんを拾う…え? もう騒いでる? 気のせい。
ダチュラ > その後後部ユニットから外壁に向け、粘着ワイヤーを射出。
ダチュラ > ワイヤーを引き寄せる事でエレベーターボックスから脱出、脚部ユニットで壁面に張り付く。
ダチュラ >
ダチュラ > 【◆JUMP!! Hurry Up!!】
ダチュラ > マイナー:なし
ダチュラ > メジャー:<電脳><操縦> P3 +7 +CK =20
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > 『……!
マカラナ > ぐっ、が……』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > ダチュラの搭乗席からガツンゴツンという鈍い音が聞こえ、
マカラナ > 薄青色のアイコンが引きちぎられるように消える。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『…………』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女がどうなったのか、外部の2人は当然、ダチュラでさえ
マカラナ > 内部カメラにチョコソースが付着して見えない……。
マカラナ >
マカラナ >
ヨハン > 「ふっ、そのまま落ちるでゴザル猿公が!貴様には水底がお似合いだ!」
ヨハン >
ヨハン > フリーパスで猿を轢いていい気になっているヨハンに。
ヨハン >
ヨハン > 『がしっ!!!』
ヨハン >
ヨハン > 「・・・え?」
ヨハン >
ヨハン > 猿がヨハンの足を思いっきり掴んできました。
ヨハン >
ヨハン > 「ちょ、ちょっとまつでゴザルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウ!!?」
ヨハン >
ヨハン > マイナー:銀の目使用。
ヨハン >
ヨハン > メジャー:〈操縦Lv3〉で判定。
ヨハン > 外界6+Lightning(2)+ダイヤのK=達成値18となります。
ヨハン >
ヨハン >
ユー > 「くっ、お前が巨大化なんてするから!!」
ユー >
ユー > ヨハンに悪態をつきつつ、舌を伸ばして外壁に掴まる。
ユー >
ユー >
ユー > メジャー:<運動> 生命8+H10=18
ユー >
ユー >
RL > 編みこまれた細い鉄線(ワイヤ)が一つづつ千切れ、
RL > 最後の線が断たれると同時、支えを失った鉄の箱が落下していく。
RL >
RL >
RL > 途中、何度か柱(ピラー)の内壁やシャフトに激突する音が響き、
RL > やがて、さきのヒルコと同じように地面へ激突した音が、微かに聞こえた。
RL >
RL >
RL >
RL > もしあの時、2秒で飛び出していなかったとしたら…………。
RL >
RL >
RL >
RL > ここから先は、内壁のスロープを伝って下へ降りるしかないようだ。
RL >
RL >
ダチュラ > 【搭乗者の状態が観測できません】
ダチュラ > 【計器類の洗浄を推奨します】
ダチュラ >
ダチュラ > 外壁…えーと、相対的には内壁か。
ダチュラ > でも今は、そんな事はどうでもいいんだ。重要な事じゃない。
ダチュラ >
ダチュラ > 「わー、内部カメラがやられたー!」
ダチュラ >
ダチュラ > 【内部カメラの洗浄を開始します】
ダチュラ >
ダチュラ > 壁に貼り付いたまま、機体の自動整備プログラムを起動する…
ダチュラ > そして洗浄の完了したカメラが見た物とは! >>319
ダチュラ >
ダチュラ >
ヨハン > 「ふう、驚かせやがって。」
ヨハン >
ヨハン > 猿の足を掴み、頭上でぶるんぶるんとプロペラのように振り回して浮かび上がってきました。
ヨハン >
ヨハン > 「さあ、先へ進むでゴザルよ!」
ヨハン >
ヨハン >
マカラナ > 内部カメラが復活し、搭乗席の内部が映し出される。
マカラナ > そこに見えたのは……青い縞模様だった。
マカラナ > 少女は唐突な動きについていけなかったのか、白衣がまくり上がった状態で
マカラナ > ひっくり返っており、女児用の下着がまるみえになっている。
マカラナ > サービスシーンである。来いよアグネス。
マカラナ >
マカラナ > 他には散乱したお菓子の袋と食べカスと、席のところどころに動物シールが貼られているのが見える。
マカラナ > 少女に怪我は無いようだ。
マカラナ >
マカラナ >
ユー > 「ふぅ…………」
ユー >
ユー > さて、舌の吸着力で壁に掴まっている都合上、喋ることができない。
ユー > ヨハンをできるだけ見ないようにしつつも、ハンドジェスチャーで先を促そう。
ユー > とりあえず床が無いと会話すらままならない。
ユー >
ユー > なんか混線した。腐食の影響かな? まあいいや。
ユー > 内壁をがしょがしょ歩いて地下5階の扉をこじ開けとこう。
ユー >
ユー > 「あのタイプのシールって剥がすの大変なんだよねー…」
ユー >
ユー > ぶつくさ言いながら一番乗りだ。
ユー >
ユー >
マカラナ > 『うむ……ぬ』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > ダチュラが地下の底に到着し、その体勢が横から縦に戻ると薄青色のアイコンが復活する。
マカラナ > キリンもダチュラの腕から抜け出し、解放感からかぶるぶると首を振るわせる。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『酷い目にあった……
マカラナ > 全員無事か。
マカラナ > ……? トーキーはどこに行った? 猿の姿も見えんな』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > ヨハンが猿を振り回して飛んでいるなどという非現実的な光景は
マカラナ > 彼女の常識的にありえないので認識されない。
マカラナ >
マカラナ >
ヨハン > ヨハンはそのまま風になった…
ヨハン >
ヨハン > ヨハンがいつのまにかとっていたのは敬礼のポーズであった…
ヨハン >
ヨハン > ああ、キャプテン・ヨハン【完】…
ヨハン >
ヨハン >
ユー > 体のバネを利用してジャンプし、床に着地。
ユー >
ユー > 「ヨハンの姿が消えた……?」
ユー > 「まぁその内帰ってくるか。私という存在は無事です」
ユー >
ユー > 自分のように透明になる能力でも持ってるのかもしれない。
ユー > それにとっとと先に進んでいる可能性もあるし……なんかよくわからない物質に変化してる可能性もあるな。
ユー > まぁ放っといて大丈夫だろう。ヨハンだし。
ユー >
ユー >
ダチュラ > 「ちょっと博士とお菓子とドリンクがひっくり返ったけど、僕は平気だよ。
ダチュラ > …あ、脳震盪とか起こしてないよね。」
ダチュラ >
ダチュラ > 有機生命体はちょっと頭をシェイクされただけで危険な事があると言う。
ダチュラ > 不便だよね、現実体って。
ダチュラ >
ダチュラ > 「さっきのきのこ生えたおじさんなら、飛んでいったよ。」
ダチュラ >
ダチュラ > …ウソは言っていない。
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > 『飛んで……? まあいいか。どうでも……』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 薄青い色のアイコンが、振り返るように2人を見る。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『オレも大丈夫だ。確かに頭は打ったが負傷は無い。
マカラナ > 時間も無いしさっさと進むとするか』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > キリンのペットロイドが先導するように進み出て、2人を見た。
マカラナ >
マカラナ >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/ユー 登場判定/<社会:ヤマタイ、死国、M○●N、テクノロジー> 14
RL > Research_Scene10 【シーンタロット:マネキン / レッドエリア:旧BIOS学研都市 研究所跡地】
RL > −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
RL > 備考1:タイムリミット/オーサカM○●N消滅まで、【残り:3シーン】
RL > 備考2:有毒ガス発生中【達成値−4】
RL > 備考3:【エキストラ:ガイド】の使用が、このシーンは不可能となります
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 中央セクションB5――。
RL >
RL >
RL > 分厚いエレベーターの扉(ドア)をこじ開ける。
RL >
RL > 自然に侵食された地上階とは一転、
RL > 穢れのない床、壁、天井、煌々とそれらを照らす照明。
RL > 開かれた扉(ドア)の先には、白亜の世界が広がっていた。
RL >
RL >
RL > どうやら地下施設だけは、
RL > 大津波の影響から、完全にその全てを守り徹していたようだ。
RL >
RL > 広く長い、無機質な通路。
RL > 左右の壁にはいくつもの扉(ドア)が整然と並んでおり、
RL > すべてがなんらかの実験室、あるいは資料室などに繋がっているのだろう。
RL > この先に、目指すべき[B5大研究室]はある。
RL >
RL >
ユー > 「ここに……ここにエリィが」
ユー >
ユー > 落ち着け、クールになれ。
ユー > ここで焦ってなんになる。
ユー > 深呼吸を一つして、一歩前に踏み出そう。
ユー >
ユー > 「それにしても、これだけの規模の施設が緑の海に隠れていたなんて……」
ユー >
ユー >
ヨハン > 「ウホ、ウホウッホウホホーイ!!」
ヨハン >
ヨハン > ヨハンは野性に還ってしまったため、フリーパスに乗りながら左右の扉を片っ端から開けてみようと試みるところを
ヨハン >
ヨハン > 『それ以上いけない。』
ヨハン >
ヨハン > と大猿にアームロックを決められて止められてる感じです。
ヨハン >
ヨハン > 『…どうもここが最奥部のようですね。』
ヨハン >
ヨハン >
マカラナ > 『興味深いな。時間があったら見て回りたかったが』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > キリンのペットロイドがうろうろと扉の間を行ったり来たりする。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『オレはこの後も、ワクチンをつくらなければならないからな……
マカラナ > そんな暇は無いか』
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 「一気に世界が文明的になったねー。」
ダチュラ >
ダチュラ > センサーを見る限り、汚染レベルは相変わらずのようだ。
ダチュラ > …僕の操縦席の汚染レベル(主にシールとお菓子とドリンク的な意味で)も割と深刻なので、早く片付けなくては。
ダチュラ >
ダチュラ > 「エリィさん、無事だといいんだけど。」
ダチュラ >
ダチュラ >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL > B5大研究室――。
RL >
RL >
RL > 研究室の奥、分厚いアクリルガラスに囲まれた滅菌室(クリーンルーム)。
RL > 寝具と洗面所しかないその檻(ケイジ)の中、彼女はいた。
RL > ベッドの上で膝を抱かえ、俯いてる彼女。…エリィだ。
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「…………だれ?」
RL >
RL > 気配を感じ、うずくまっていたエリィが顔を上げる。
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「ユー…さん?」
RL >
RL > おぼつかない足取りでふらふらと、
RL > 滅菌室(クリーンルーム)と外界を隔てるアクリルガラスに近づく。
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「う、そ…なぜ、ここに……?」
RL >
RL > アクリルガラスに手をつき、ユーの顔を見る。
RL > 目の前にいる彼が本物だと確信した瞬間、涙がこぼれた。
RL >
RL > と、そこで自分の軽率さに気づき後ずさる。
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「!? だ、だめ!出て行って!」
RL >
RL > 【エリィ】「じゃないと、大変なことになる。
RL > ……ここにいたら、他の人たちがヒルコになってしまうかもしれない。
RL > ユーさん、あなただってどうなるか。
RL > だからはやく逃げて。私は、私の“能力”を… 抑えられない……」
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL > 大研究室は、E(エリミネート)ウィルスの実験をしていただけあり、
RL > さすがその設備は充実していた。
RL > 通路と同様、ここも大津波の被害は一切受けていないようだ。
RL >
RL > ここを使えば、マカラナなら、ワクチンの開発も可能かもしれない。
RL > 一度開発を行なえば、あとはしかるべき知識を持った化学者(タタラ)や、
RL > 企業などの協力を得れば、一気に量産体制に入れるだろう。
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL > 大研究室へ脚を踏み入れたダチュラの通信ユニット(リンクス)へ、
RL > 呼び出し(コール)がかかる。
RL >
RL >
RL > >> 【発信者:リリヤ・ハッカライネン】
RL >
RL >
RL > 外部からだ。外界から隔絶されたはずの死国。
RL > 外との通信は不可能なはずだが…。
RL > どこかの通信網(ネットワーク)が生きているのだろうか?
RL >
RL >
ユー > 「エリィ!!」
ユー >
ユー > 歓喜の表情をたずさえ、ガラスに近付く。
ユー >
ユー > 「エリィ、悪いが私という存在は帰らないぞ!! なんのためにここに来たと思ってる!!」
ユー > 「それに、M○●Nを救う為にも……お前がいなくてはならないんだ!!」
ユー >
ユー > 周囲を見渡して、扉を探そう。まだ開けないが。
ユー > そもそもこの状況で危険なのはマカラナ博士のみ……後はヒルコと戦車しかいないのだ。
ユー > そのマカラナも安全なダチュラの中にいるのだから、すぐに問題が発生することは無い……と思う。
ユー > 『理性を乱す』というエリィの能力が、若干行動を躊躇わせる。
ユー >
ユー >
ヨハン > 部屋の隅っこで猿と一緒にラインダンスを踊りながら機材を物色中。
ヨハン >
ヨハン > …そうか!ヨハンはエリィの能力でこうなったのか!
ヨハン >
ヨハン >
マカラナ > プシュッーっと音を立てて、ダチュラの搭乗席のハッチが少し開き、そこから少女が顔を覗かせる。
マカラナ > しかしうっかりガスマスクをつけていなかったため、
マカラナ > 不意打ちで煙草を嗅がせられた猫みたいな顔をした後
マカラナ > 涙目になり、すぐにハッチを閉じてしまった。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『――――』
マカラナ >
マカラナ > 『やはり本体は中でイントロンしたままの方がいいな。
マカラナ > ……ん?
マカラナ > ディスカラード、通信が入っているぞ?』
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 【空気清浄システム:アクティブ】
ダチュラ >
ダチュラ > ハッチが閉じるやいなや、空気清浄システムが作動する。
ダチュラ > 内部に侵入した有害な胞子(スポア)やガス等を可及的速やかに浄化するためだ。
ダチュラ >
ダチュラ > 「あれ? …変だな。」
ダチュラ >
ダチュラ > そもそも、外界と隔絶されてるからわざわざ乗り込んできたわけなんだけれど。
ダチュラ > …しかも相手はリリヤ君か。問答無用で捕獲しに来ないのはいいんだけど、何を考えてるのか読めないんだよね。
ダチュラ >
ダチュラ > 【回線を開きます】
ダチュラ >
ダチュラ > 「……」
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > 【エリィ】「ユーさん。ありがとう…」
RL >
RL > 【エリィ】「でも、ダメです。ダメなんです……」
RL >
RL > 壁の隅に扉(ドア)はあった。
RL > 錠(ロック)はかかっているが、
RL > ユーの力があれば、無理矢理こじ開けることは造作もないだろう。
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「わたし、ユーさんに、何一つ本当のことを話さずに、
RL > あまつさえ、“嘘”をついていました……。
RL > 私の本当の名前は、エリィなんかじゃないんです。
RL > もっと恐ろしい、私の存在そのものを表わす言葉……」
RL >
RL > エリィの表情が暗くなる。
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「外の世界がどうなっているのか、なんとなくわかります。
RL > M○●Nを… みなさんを救うことには協力します。
RL > でも、やっぱり、わたしは行けません。
RL > こんなわたしじゃ、
RL > ユーさんやピジョンさんの側にいることなんてできない」
RL >
RL > 【エリィ】「そんな資格、わたしには無いんです…………」
RL >
RL > そこまで言うと、居た堪れなくなったのか、
RL > ユーから顔をそむけ、背を向けた。
RL >
RL > >…そうか!ヨハンはエリィの能力でこうなったのか!
RL >
RL > とんだ言いがかりである。(CV:キートン山田)
RL >
RL >
RL > 「UHOUHOっ♪」
RL >
RL > サル(なんか縮んだ気がする)と踊るヨハン。
RL > 確かに、一時は敵対したこともあっただろう。
RL > しかし、すべてが終われば、それはヒトとヒルコという枠では図れない、
RL > 雄同士の絆が、確かにそこにはあったのだ。
RL > 偏見という色眼鏡を捨てれば、我々は分りあえるのかもしれない
RL > (或いはどちらか一方が、もう一方の性質に近づきすぎてるのかもしれないが…)。
RL >
RL >
RL > あと、機材はタタラでないヨハンにはナニがナニやらだった。
RL >
RL > さて、多少時間はかかるものの、
RL > ワクチン完成の目途はついたわけだが…。
RL >
RL > 問題は“協力者”である。
RL > それも、“多数の協力者”が必要だ。
RL >
RL > 例えワクチンが完成しても、量産に入れなければ意味はないし、
RL > 迅速に行なえなければ犠牲者は増え続ける。
RL > 最悪、一手の遅れがM○●Nに生きる人々の全滅にすら繋がるだろう。
RL > “多数の人間に呼びかける”術が必要だ。
RL >
RL >
RL > ところで、先から目の端に、サルと踊る男がチラついてしょうがない。
RL >
RL >
RL > >> 【通信確認】
RL >
RL >
RL > 【リリヤ・ハッカライネン】『√レv─w─… おや、ホントに繋がったね』
RL >
RL > 回線を開く。そうして画面(モニタ)に現れたのは、
RL > 一企業の社長でありながらも、軍人然とした矍鑠たる女性。
RL > トライアンフ・コーポレーション社長、“戦争の犬”リリヤ・ハッカライネン。
RL >
RL >
RL > 【リリヤ・ハッカライネン】『途中から痕跡が消失したから、ダメ元だったんだよ』
RL > 【リリヤ・ハッカライネン】『アンタ、いま死国にいるね。
RL > なんでまたそんなトコに… と、それはともかくとしてだ』
RL >
RL > そういったリリヤは、
RL > 画面(モニタ)内に、ある映像(ヴィジョン)を表示した。
RL >
RL >
RL > そこに映し出されていたのは…
RL >
RL >
RL > 様々なグラフと世界地図(ワールドマップ)。
RL > 人工衛星からの映像(ヴィデオ)だろう。
RL >
RL > 地図(マップ)がどんどんと拡大(ズーム)され、
RL > ヤマタイ一帯を映し出す。
RL >
RL > さらに拡大(ズーム)され、ひとつの施設に照準が合わさった。
RL > そこに映し出されたのは… 軍事基地(ミリタリーベース)だ。
RL > こんな場所に基地(ベース)があるなんて、データには無い。
RL >
RL > そしてそこから、今にも発射されようとしている、
RL > 何基ものICBM(ミサイル)がピックアップされた。
RL >
RL > ICBM(ミサイル)の脇にステータスバーの小窓(ポップアップ)が表示され、
RL > 読み込み… いや、侵入(クラッキング)の進行度合いだろうか。
RL > そのコマンドが完了されると、
RL > デジタル時計(タイマー)のようなアイコンが出現する。
RL > タグに書かれた名称は……
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【COUNT DOWN / 01:08:34】
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【リリヤ・ハッカライネン】『アンタが何をしてるのかは知らないが、かなりヤバイ状況だよ。
RL > この規模のICBM(ミサイル)なら、
RL > MO●Nを中心に、数10kmは吹っ飛んじまうだろうね』
RL >
RL > 今度は別の小窓(ポップアップ)が現れ、ICBM(ミサイル)のスペックを表示する。
RL >
RL >
RL > 【リリヤ・ハッカライネン】『で、どうするんだい?
RL > このままICBM(ミサイル)の余熱で、バターみたいに溶けちまうつもりかい?』
RL >
RL >
ユー > 「それを言ったら、そもそも私という存在は名前を忘れてるし本当も何もないわけだが……」
ユー > 「U計画の101番に識別名がついていたかすら怪しいからなぁ……」
ユー >
ユー > ユーにとって名前に符号以上の意味は無い。というかそもそもこの名は符号そのものだ。
ユー > どちらにせよ、名の意味なんてつける側の願いとか都合とかであり、本人が気負うものじゃないとは思う。
ユー >
ユー > 「…………なぁ、エリィ」
ユー > 「どうしても……どうしてもエリィが助けられたくないというなら仕方ない」
ユー > 「私という存在にも助ける資格は無いと思うしな……」
ユー >
ユー > 「だからこうする」
ユー >
ユー > 扉をぶち破る。ヒルコ特有の怪力で、力任せに思いっきり。
ユー > そしてそのまま近付いてエリィを抱え上げよう。抵抗しようが問答無用だ。
ユー >
ユー > 「バケモノらしく、意味もなくなんとなくお前を攫っていくまでだ」
ユー > 「バケモノっていうのは、哀れな少女を攫っていくものと相場が決まっているだろう?」
ユー >
ユー >
ヨハン > 「あー、こりゃ無理でゴザルね、ちょいとわからねえでゴザル。」
ヨハン >
ヨハン > 猿の頭をなでながら戻ってきた…
ヨハン >
ヨハン > 『どくん』
ヨハン >
ヨハン > 「・・・・・・・・・・・ッ!!!!」
ヨハン >
ヨハン > 刻一刻と強く鳴り響く心臓を抑えながら、
ヨハン > しかしそういったそぶりはおくびも見せずに皆のところに近寄っていく。
ヨハン >
ヨハン > 「マカラナどのー、そっちはどうでゴザルかー?」
ヨハン >
ヨハン >
マカラナ > 『犠牲者が増えようが知った事では無いが、
マカラナ > 万が一呪詛がオレに向かうと幽世で活動する際に支障をきたす可能性もあるか。
マカラナ > なんにせよ、まずはワクチンが作れなければ協力者もなにもない。
マカラナ > エリミネートを出したならさっさと[原種抗体]を採るぞ』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 薄青色のアイコンが施設の設備を確かめつつそう言う。
マカラナ > キリンのペットロイドがエリィとユーをつぶらな瞳でじーっと見つめた。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『それにしても有毒ガスを吸ったせいか
マカラナ > さきほどから視界の隅に妙な幻覚が見えるな……』
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 「うん。そのミサイルを止めるために死国(こんなところ)まで来たんだ。」
ダチュラ >
ダチュラ > …うーん、時間もないけど、日本軍の横槍がないのが不思議だね。
ダチュラ > すでに僕らがここにいる事は判ってるはずだけれど、追っ手と言えばあのアーマーギア3機だけ。
ダチュラ > どうせまとめてミサイルで吹き飛ばすから? じゃあ、もしミサイルを発射する大義名分がなくなったら?
ダチュラ >
ダチュラ > 「有機生命体の集団の例に漏れず、日本軍も一枚岩ってわけじゃないでしょ?
ダチュラ > 発射する大義名分がなくなれば、対立する派閥が発射を中断させようと横槍を入れると思うんだ。」
ダチュラ >
ダチュラ > ひとまず、この通信網(ネットワーク)に枝を付けておこう。
ダチュラ > 外部との連絡が可能な回線は、あって損はないはずだ。
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > ユーの言葉を背に受け、涙があふれてくる。
RL > その声を聞いてるだけで、押し込めている感情が胸を叩く。
RL > ヒルコとして生まれてしまったから、
RL > こんな“能力”を持ってしまったから、
RL > 自分は幸せになってはいけないと思っていた。でも…
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「――ッ」
RL >
RL > ガラスが盛大に砕ける音。
RL > 次の瞬間、自分の身体がふわりと宙に浮く。
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「ユー…」
RL >
RL > 【エリィ】「ユー!」
RL >
RL > ぬくもりに触れた瞬間、感情が止まらなくなる。
RL >
RL > そう、全て嘘だ。
RL >
RL > 本当は助けてもらいたかった。誰よりもユーに。
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「うん。うん!
RL > ユー。ユー!わたし、わたし……っ」
RL >
RL > もう言葉はいらない。
RL > 大粒の涙を流しながら、ユーの胸で泣くエリィ。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【リリヤ・ハッカライネン】『ハッ、なるほどね。合点がいったよ。それでこそアタシたちの子だ』
RL >
RL > サメの様に笑う。
RL > こんな所でくたばるなんて、これっぽっちも思っちゃいない表情だ。
RL >
RL >
RL > 【リリヤ・ハッカライネン】『うちの間者(アンダーカヴァー)が持ってきた情報だけどね。
RL > どうやらヤツら、このままM○●Nを焼き払っちまって、事後報告として、
RL > “治療法のないウィルス”による、
RL > これ以上の感染拡大(アウトブレイク)を防ぐための、
RL > しかたない処置だった、と説明する気みたいだね』
RL >
RL > 【リリヤ・ハッカライネン】『ハハッ、中々の悪党じゃないか。真相は全て闇の中。
RL > 企業のお偉方には、日輪背負った連中が、もうアプローチをかけてるよ。
RL > アタシら死の商人だって、ここまで大それた計画(プラン)は立てられないね。
RL > しかもそれを本気で実行してる。かかる資金(コスト)も天文学的さね。
RL > ぜひ“出処”が知りたいもんだよ』
RL >
RL > その言葉に、重力井戸の彼方、遠い星の海で、誰かがほくそ笑む光景が過ぎる。
RL >
RL >
RL > 【リリヤ・ハッカライネン】『ま、ウチとしteは、
RL > M○●N市場が無くなっちまうnoも、ちと困るkらね。
RL > ここはアンタに─w─w なんだ√レvv-z_ 通信妨害(ジャミング)g─wwヘ√レv
RL > おい!ハrトーn ──wwヘ√レvv─w─wヘ√レvv-z_』
RL >
RL >
RL > 【■■■■■■■■■■■】『 ――――――――――――――― 』
RL >
RL > 通信が途絶(カット)された。もう時間がない。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【原種抗体】についての情報:
RL >
RL > 00:エリィを救出したことにより、[原種抗体]を入手しました。データを得る。
RL > →[原種抗体]
RL >
RL > ※ [Eウィルス研究データ][原種抗体]が揃ったことで、
RL > 《タイムリー》でのワクチンの作成により、
RL > エリィの《突然変異(ミューテーション)》の効果を打ち消せるようになりました。
RL > また、ワクチンの作成を行なうことで、
RL > 冴島大尉の《タイムリー》を解除するための《神業》が、使用できるようになりました。
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 【冴島大尉】が《神業》、《タイムリー》を使用します。
RL > 相当効果で《天変地異(カタストロフ)》。
RL > 対象はオーサカM○●N(GAME OVER)。
RL > Research_Scene10 終了時に発動となります。
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
ユー > 「泣くな泣くな……というのも無理か」
ユー >
ユー > さて、エリィを抱え上げたまま滅菌質から出て、エリィをマカラナに引き渡そう。
ユー > すぐさま感染するとは思えないが、一応早くワクチンを作るに超したことは無いだろう。
ユー >
ユー > 「それじゃあ博士、お願いします……」
ユー >
ユー >
マカラナ > 『……やれやれ。
マカラナ > ワクチンの実際の生成作業自体にはどうしても多少時間がかかるが、
マカラナ > [Eウィルス研究データ]はすでに読みこんであったからな
マカラナ > ワクチン作成方法の論理データならすぐ出せる。説得にはそれで十分だろう。
マカラナ > 同時にそっちの作業も進めておけ』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 合成音声がそう言うと、全力で作業するため機材に意識を集中したのか、
マカラナ > 薄青色のアイコンが消える。
マカラナ >
マカラナ > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
マカラナ > ≪タイムリー≫の使用を宣言。
マカラナ > ワクチンの作成を作成し、エリィの《突然変異(ミューテーション)》の効果を打ち消します。
マカラナ > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 「論理データの製作まではいいとして…あとは可及的速やかな量産体制の確立が必要だよね。
ダチュラ > さすがに博士一人じゃ量産体制を確立するのは物理的に不可能だし…うーん。」
ダチュラ >
ダチュラ > ホットな回線は辛うじて維持しているが、そう長くはもたないだろうし。
ダチュラ > …ウェブ上に論理データだけバラ撒く? いや、それだとまともなデータだと認識されない可能性が高い。
ダチュラ > トーキーの助力を得られれば割と簡単に人を集められると思うんだけど、知り合いにトーキーなんていないしなあ…
ダチュラ >
ダチュラ > …ん?
ダチュラ >
ダチュラ > 「…あ。」
ダチュラ >
ダチュラ > カメラがきのこのおじさん(登録上の識別名称)に向く。
ダチュラ > そうだよ。このおじさん、確か“トーキー”とか名乗ってたよ。
ダチュラ > 今の今までトーキーってこと忘れてたよ。
ダチュラ > 有機生命体の不具合が僕にまで感染しちゃった。おのれ。
ダチュラ >
ダチュラ > 「…ホットな回線、ある、よ?」
ダチュラ >
ダチュラ >
ヨハン > 「・・・・・・・・・・・・・・・・・お、おお?」
ヨハン >
ヨハン > 話しかけられて返事を返すヨハン。
ヨハン >
ヨハン > 割と限界だ。雌豹とその分身にやられたときにすでにヨハンのヒルコ化は進行している。
ヨハン > ヒルコ化した本能が仲間であるヒルコの群れに近づくという暴挙をなして広場に入り込み、
ヨハン > ヒルコであるユーとの接触を積極的にした。
ヨハン >
ヨハン > …そしてついには肉体も。樹海に入ることを見越して勝手に体が変化していった。
ヨハン > ここに来るまでに何度か切り落としたが無駄だった。コイツはいくらでも生えてきて、拙者の体と精神を侵していく。
ヨハン >
ヨハン > そう、精神も。もう拙者の精神はトーキーでもカリスマでもカゼでもなく、ヒルコのものに成り果てつつある。
ヨハン > 肉体はすでに限界だ。猿を片手で振り回せる膂力。
ヨハン > アーマーギアをボロクズのように消し飛ばす『声』。拙者はもう手遅れなのかもしれぬ。
ヨハン >
ヨハン > だがそれでも…
ヨハン >
ヨハン > 「…なるほど、その回線を使えば【情報を流すことができる】」
ヨハン >
ヨハン > 死んだキャメラマンの持っていたキャメラ。拙くも今までの情報はすべて入っている。
ヨハン > 常に手に持っていたルーキーシンボル(実況マイク)。今まで集めた情報は全てこの中に入っている。
ヨハン >
ヨハン > 面白くする必要はない。欺瞞を語る必要もない。必要なのは『真実』それ一点のみ。
ヨハン > ならば、編集技術のない拙者でも…
ヨハン >
ヨハン > 「よし。それでは軽く世界を救いに行こうでゴザル!!」
ヨハン >
ヨハン > 「回線を借りるでゴザルよダチュラどの!」
ヨハン >
ヨハン > とはいえ拙者の手持ちに電脳に関与する装備はない。
ヨハン > カメラとマイクはアナログにもほどがあるロートルなものだ。
ヨハン >
ヨハン > ならば。
ヨハン >
ヨハン > 「…ええい、ままよ!」
ヨハン >
ヨハン > バチイイイイイ!!!
ヨハン >
ヨハン > 『できる』と思うからやった、そうしたら『できた』。『できてしまった』。
ヨハン > 己の肉体を電子プログラムと化し、
ヨハン > キャメラとマイクに保存したアナログ情報をデジタル化して送り込む。
ヨハン >
ヨハン > 「…はは、すごいでゴザルな、人体…」
ヨハン > 『…みなさん、こんにちは。今日のニュースの時間です。』
ヨハン >
ヨハン > 内臓が電流で焼けながらもニュースを流す。
ヨハン >
ヨハン > 『司会は私、ヨハン“ザ・ラストヒーロー”シュヴァルツの提供でお送りいたします。』
ヨハン >
ヨハン > 人生最後かもしれないニュースを最後まで、放送しきる。
ヨハン > 世界を完全に救いきってやる。
ヨハン >
ヨハン > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ヨハン > 神業《暴露》の効果を使用。今までにチームが集めた情報を『すべて』『全世界』に垂れ流します。
ヨハン > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ヨハン >
ヨハン >
RL > 【エリィ】「ユーさん… あの、その……」
RL >
RL > 自分の殻を破れたとはいえ、
RL > 生来の内向的性格は治らないらしい。
RL > 不安そうにユーのほうをチラチラ見ながら、抗体を採取される。
RL >
RL > そして…
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 【マカラナ】の《神業》、《タイムリー》によって、
RL > エリィの《神業》、《突然変異(ミューテーション)》が打ち消されます。
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > ワクチンを完成させる。
RL > 更に、ヨハンが今まで集めた情報を“すべて全世界に”放送する。が!?
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 【冴島大尉】が《神業》、《完全偽装(アンダカヴァ)》を使用します。
RL > ヨハンの《暴露(エクスポーズ)》を打ち消します。
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > 突如、その放送が始まった瞬間、映像(ヴィデオ)が乱れ始める。
RL > ダチュラが確保していた回線が閉じようとする。
RL > 通信に気づいた日本軍による妨害(ジャミング)だ。
RL > ヨハンの命を懸けた情報流(ストリーム)が、細く、今にも潰えそうになる。
RL >
RL >
ユー > 「大丈夫……血を採られるのが嫌な気持ちはわかるけど」
ユー > 「やはり、実験体という経歴はどうにも難儀だな」
ユー >
ユー > さりげなく言外に自虐しつつ苦笑。
ユー > こちらも吹っ切れたとはいえ、自虐癖は直らないらしい。
ユー > ふと、ヨハンがいた方向にチラリと視線を向ける。
ユー >
ユー > 「頼むぞヨハン……M○●Nの未来は、お前にかかってる」
ユー > 「今はお前が、お前こそが“ヒーロー”なんだ……!!」
ユー >
ユー >
ヨハン > 「ぐおおおおおおおおおお!!!?」
ヨハン >
ヨハン > 《完全偽装》で送った情報が打ち消されることで電子情報化していたヨハンにもダメージがいく。
ヨハン >
ヨハン > 頭のキノコがどんどんと枯れていくのだ。
ヨハン >
ヨハン > 「くっ…このままでは…」
ヨハン >
ヨハン >
マカラナ > アイコンは消えたままだ。少女は自分の作業に集中している。
マカラナ >
マカラナ > キリンのペットロイドがヨハンを励ますように左足のすねを
マカラナ > 首を鞭のように使って叩く。
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 【電子戦補助機能:アクティブ】
ダチュラ > 【電子戦を開始します】
ダチュラ >
ダチュラ > 「“いただきます”」
ダチュラ >
ダチュラ > ウェブ知覚領域に異変が起きる。
ダチュラ > 今にも閉じそうな回線上に巨大な蜘蛛が現れ、
ダチュラ > 今にも閉じようとする回線を前足でこじ開け、妨害(ジャミング)信号を食い破り始めたのだ。
ダチュラ >
ダチュラ > 例え日本軍が高度な技術力を持っていたとしても、“僕ら”とは違う。
ダチュラ > 彼らはあくまでも1の世界から1と0の世界に干渉する技術を高めただけに過ぎない。
ダチュラ > 僕らのように、物理的に信号(コード)を食い、取り込めるようには“できていない”のだ。
ダチュラ > 然るに、この妨害信号のなんと稚拙(スパゲッティ)なことか。
ダチュラ >
ダチュラ >
ダチュラ > 《電脳神》の使用を宣言。
ダチュラ > 冴島大尉の《完全偽装》を打ち消します。
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > 了解。では、こちらはこれ以上対抗手段がないため、《神業》を通します。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL > 日本軍基地――。
RL >
RL >
RL > 「発射まで00:30:00を切りました。システム・オールグリーン。問題ありません」
RL > 「了解。各員現状のまま待機」
RL >
RL > 【冴島大尉】(ふふ、すべて順調ね。サヨウナラ、薄汚れたM○●Nの街。
RL > そして、その街を拠り所にする、無知で哀れな“ガイジン”の皆さん)
RL >
RL > 唇の端を吊り上げる冴島。が、
RL >
RL >
RL > 「大尉ぃッ!!」
RL >
RL >
RL > >『司会は私、ヨハン“ザ・ラストヒーロー”シュヴァルツの提供でお送りいたします。』
RL >
RL >
RL > 【冴島大尉】「なっ!?」
RL >
RL > 【冴島大尉】「なんだこの放送は!電脳対策部隊は何をしているの!?」
RL >
RL > 「伏雷、全力で対処に当たっているそうですが!
RL > ……だ、ダメです!?回線の切断(シャットダウン)が追いつきません!?
RL > 完全に電脳を掌握されました!!て、敵はウィザード級です!?」
RL >
RL > 突如として回線に割り込み(インタラプト)が掛かり、
RL > 司令部の巨大画面(スクリーン)には、どアップのヨハンが。
RL > そして、これまで収集した情報を全て《暴露(エクスポーズ)》する。
RL >
RL > 【冴島大尉】「あ… ア… ああ……っ。
RL > や、やめさせろ!今すぐにやめさせろおおおお!!」
RL >
RL > 「む、無理です!?もうコチラからはどうしよも!?」
RL > 対策部隊の1人が悲鳴を上げる。網膜に映る電脳世界(サイバースペース)では、
RL > 巨大なクモのアイコンが、回線をこじ開ける映像(ヴィジョン)を映していた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > >> 【通信確認】
RL >
RL >
RL > 【高階中佐】『√レv─w─… やられたな、冴島大尉』
RL > 【冴島大尉】「た、高階中佐。これは…」
RL >
RL > 巨大画面(スクリーン)に小窓(ポップアップ)が表示される。
RL > そこに映った高階中佐に対し、冴島大尉が弁解を試みようとするが。
RL >
RL >
RL > 【高階中佐】『言い訳は結構だ。ICBM(ミサイル)の発射は取りやめる』
RL >
RL >
RL > 【冴島大尉】「……くっ」
RL > 【高階中佐】『伊波少尉が戻ってきた。提案があるそうだ。
RL > 冴島大尉、そこは部下たちに任せ、君もこちらに合流しろ』
RL >
RL > 【冴島大尉】「で、ですがっ」
RL > 【高階中佐】『今そこに、君に出来ることは無いと思うがな』
RL > 【冴島大尉】「――ッ」
RL >
RL > 【冴島大尉】「了解、しました……」
RL >
RL > 【高階中佐】『…………』
RL >
RL > 不服ながらも了承する冴島大尉。その様子は高階中佐にも見て取れた。
RL >
RL >
RL > 【高階中佐】『…ああ、そうだ。“ヤツ”も連れてきてもらおうか』
RL > 【冴島大尉】「あ、あの裏切者をッ…?」
RL > 【高階中佐】『フッ、弾除けくらいにはなるだろう。それに、面白い事を考えた』
RL >
RL > 【高階中佐】『では、アドレスを送る。汚名はそこで返上してもらおう』
RL >
RL > 小窓(ポップアップ)が閉じ、再び巨大画面(スクリーン)はヨハンのアップを写し出す。
RL >
RL >
RL > 【冴島大尉】「…………」
RL >
RL > 【冴島大尉】(ゆ、許さないッ…私にこんな辱めをッ…薄汚い“ガイジン”がッ……)
RL >
RL > 鬼のような形相で、巨大画面(スクリーン)のヨハンを睨みつける冴島大尉。
RL > そして、巨大画面(スクリーン)に背を向け、ツカツカと扉(ドア)に向かう。
RL > その様子に、部下たちは一様に口を噤み、視線を逸らす。
RL >
RL >
RL > ガンッ!!
RL >
RL >
RL > 途中、脇にある、デスクと一体化した操作卓(コンソール)を、
RL > 蹴り飛ばす音が指令室に響いたが、
RL > それでも部下たちは、その方向へ視線を向けることはなかった。
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > ダチュラの、《電脳神(デウス・エクス・マキナ》により、
RL > 冴島大尉の《完全偽装(アンダカヴァ)》が打ち消されます。
RL > それにより、ヨハンの《暴露(エクスポーズ)》の効果で、
RL > 冴島大尉の《タイムリー》の効果が消滅しました。
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL > そして…
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 4―
RL >
RL > 3――
RL >
RL > 2―――
RL >
RL > 1――――
RL >
RL >
RL > ICBM(ミサイル)の発射時刻(カウントゼロ)を過ぎる。
RL > 1分、2分… ICBM(ミサイル)は……
RL >
RL >
RL > 「……UHO?」
RL >
RL >
RL > 降ってこない。成功だ。
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「ユーさん… 私たち、助かっ」
RL >
RL > エリィが言いかけた、その時。
RL >
RL > 「HOWAAAッ!HOWAAAAッ!?」
RL >
RL > 何かを感じ取ったのか、サルが叫ぶ。そして、
RL >
RL >
RL > ゴォウンッ――
RL >
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「きゃあっ」
RL >
RL > 研究室が小さく揺れた。
RL > パラパラと天井の破片が降り注ぐ。
RL >
RL > 上で何かが起こったのか?
RL >
RL > ICBM(ミサイル)ではないようだ。
RL > もし、あの規模のICBM(ミサイル)が降り注げば今頃蒸発して、
RL > 文字通り跡形もなくなっている。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ドゴォオオオンッ――
RL >
RL > 再び轟音が響く。
RL > しかしどうやら、あまりここに長居するワケにも、
RL > いかないのかもしれない…。
RL >
RL >
ユー > 「エリィ!」
ユー >
ユー > 揺れに反応し、とっさにエリィを庇うように動く。
ユー > といってもまぁ多少天井から埃や破片が落ちてくる程度で、庇う必要性はなかったわけだが。
ユー >
ユー > 「これは……やはり来たか、日本軍……!!」
ユー >
ユー >
ヨハン > 全身から煙を出してぐったりしている。
ヨハン >
ヨハン >
マカラナ > 『量産は他の奴に任せるとして……
マカラナ > とりあえずこちらでもいくつかは造ったが、そっちのトーキー、ワクチンを使うか?
マカラナ > というかその前に、まだ生きているか?』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 作業が終わってアイコンが復帰した。
マカラナ > キリンのペットロイドがヨハンの偉業を称えるかのように
マカラナ > 倒れ伏した左足のすねを首を鞭のように振るって叩く。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『なんだ?
マカラナ > おい、まさか……
マカラナ > ワクチンを作り終わって、やっと大研究室を見て回る暇が出来たところなのに……
マカラナ > くそ、せめてデータだけでも』
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > ゴン☆
ダチュラ > 衝撃で外れた天井のプレートが、戦車の上部を直撃した。
ダチュラ >
ダチュラ > 「あいたっ」
ダチュラ >
ダチュラ > いや、痛覚神経とかないけどね。戦車だし。
ダチュラ >
ダチュラ > 「そんな事してる場合じゃないって。
ダチュラ > のんびりしてたら基地ごとプレスされるかバンカーバスターで丸焼きにされちゃうよ。」
ダチュラ >
ダチュラ > 予想してたより早かったね。
ダチュラ > ミサイルがダメでも、せめて僕らは処理しておかねばならないんだろう。うん。
ダチュラ > 何かそんな事が発掘されたデータに書いてあったし。
ダチュラ >
ダチュラ >
ユー > 「とりあえず、早く上に向かいましょう」
ユー > 「エレベーターは壊れてますが、ダチュラさんや私という存在なら問題なく昇れます」
ユー >
ユー > あと元主(ヌシ)もいけそうである。
ユー > ヨハンはサルに任せて、自分はエリィを抱え上げよう。
ユー >
ユー > 「多分、上には日本軍が待ち構えているんでしょうが……」
ユー > 「……こればっかりは、実力でなんとかするしかありません」
ユー >
ユー >
RL > B5エレベーターホールに戻ってきた、
RL > ユー、サル(とヨハン)、ダチュラ、マカラナ、そしてエリィ。
RL > が、次の瞬間。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ドガアアアアアァァァァ――――z_____ンッ!!!!!
RL >
RL >
RL > こじ開けられた柱(ピラー)の扉(ドア)から炎が噴き出した。
RL >
RL > 地下施設全体に、けたたましくアラートが鳴り響き、
RL > DAKが警告を促す。
RL >
RL > 上ではいったいなにが起こっているのか。
RL > とにかく、この状況では他のエレベーターはおろか、
RL > 柱(ピラー)を伝って上階へ行くことすら不可能だろう。
RL > しかし、このまま留まっていては、いずれ炎に巻かれ……。
RL >
RL >
RL > その時、ユーの視界が何かを捕える。
RL > 自分たちが引き返してきた通路の奥、そこに、先までは無かったはずの何か。
RL >
RL > ……人影。
RL >
RL >
RL > 男?いや、女だろうか?その中性的な人物は、
RL > ユーが自分に気づいたことを悟ると、口の端を少し吊り上げる。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【?????】「 ―――― 」
RL >
RL >
RL > 何かを呟く。しかし、上手く聞き取れない。
RL > すると今度は、まるで誘うようにユーへ背を向けると、
RL > 通路の曲がり角に消えた。
RL >
RL >
RL > “ついてこい”… そういうのだろうか?
RL >
RL >
RL > どうやら、その人影に気づいたのはユーだけのようだ。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ゴウウウゥゥゥゥ―――――――――――ンッッ!!!!!
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ヤツが何者なのか。
RL > そして、ヤツの呟いた言葉がなんだったのか、
RL > それを考えるのは、すべてが終わったあとでもいいだろう。
RL > どのみちここで死ねば、すべては灰燼に帰す。
RL >
RL > さて、どうしたものか。
RL >
RL >
ユー > 「んなっ……!」
ユー >
ユー > 忌まわしき実験の記録ごと、全て灰にするつもりか。
ユー > 焦燥感と共に周囲を見渡したその時、謎の人影を捉える。
ユー > この研究施設で捕われていたヒルコだろうか?
ユー > それにしては、余裕に溢れすぎている気がするが……。
ユー >
ユー > 「……だが、ここで立ち往生するよりマシか」
ユー > 「みなさん、こっちです!!」
ユー >
ユー > エリィを抱えたまま謎の人影を追いかけよう。
ユー >
ユー >
ヨハン > ひとまずは逃げに専念。
ヨハン >
ヨハン > 猿に抱えられたままぐったりしているのだー
ヨハン >
ヨハン >
マカラナ > 『…………』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > アイコンは沈黙を保っている。
マカラナ > 内部を覗けるダチュラならば推測できるかもしれないが、少女は拗ねているようだ。
マカラナ > どうせ移動はダチュラ任せなのだから自分が騒いでも仕方が無いというのもあるかもしれないが。
マカラナ >
マカラナ > キリンはヨハンを叩こうとするが、巨大な猿に抱えられているヨハンには届かず、
マカラナ > その首はむなしく空中をからぶっている。
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 有機生命体には“命あっての物種”と言う言葉がある。
ダチュラ > 状況を鑑みるに、判断としては適正だったはずだ。
ダチュラ > 有機生命体は良く言うじゃないか。“命あっての物種”って。
ダチュラ >
ダチュラ > 【僕には心臓がないから、よく考えて良い事をしなくちゃいけないんだ】
ダチュラ > 【――ライマン・フランク・ボーム“オズの魔法使い”より】
ダチュラ >
ダチュラ > …うーん、何が悪かったんだろう?
ダチュラ > 一先ず疑問は置いといて、ユー君を追い掛けよう。
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > この地下に降りてきたとき、エリィのモノ以外に、
RL > 生きているモノの気配は感じ取れなかった。
RL >
RL > しかし、マボロシではないはずだ
RL > (もちろん、アヤカシの類でもないだろう。
RL > そんものはヤク中(ピルヘッド)と詐欺師(バサラ)の戯言だ)。
RL > だが、ヤツが確かにいたその場所に、
RL > それを裏付ける痕跡は何一つ残されていなかった。
RL >
RL > 先の人影、どことなく、
RL > 今、ユーが抱かえているエリィに似ていた気がした。
RL > そしてエリィとは違う既視感。ユーはヤツを知っているのだろうか?
RL >
RL >
RL > 人影の消えた通路を進む。
RL > その先にあったのは、一際頑強で、大きな扉(ドア)だった。
RL >
RL > 他の扉(ドア)とは違い、
RL > その扉(ドア)だけ、電脳錠(ロック)が外れている。
RL >
RL >
RL > 中はどうやら… “緊急脱出(エクソダス)用の非常通路”のようだ。
RL > ここにはまだ火の手は回っていない。
RL >
RL >
ユー > 「……これは」
ユー > 「非常通路だ!ここからならまだ逃げられる!!」
ユー >
ユー > 扉を開け、階段を駆け上がる。
ユー > しかし……なぜ都合良く電脳錠(ロック)が解除されていたのだろうか?
ユー > やはりあの人影が開けたのだろうか……だとしたらなんのために?
ユー > 改造によってユーは不完全ながらピット器官(ヘビが持つ天然のサーモグラフィ)を持っているが、体温を感じることができなかった。
ユー > やはり幻覚だったのか?
ユー > わからない。わからないが、その答えはこの先にあるのかもしれない。
ユー >
ユー > 「はぁ……敵の罠だったというオチだけは勘弁してもらいたいものだ」
ユー >
ユー >
ヨハン > 「ウホッ(〈知覚〉判定もできない上エキストラなので黙ってついていかざるをえない。)!!」
ヨハン >
ヨハン > ヨハンを片手に持って振り回し、プロペラのようにすることで移動してついていく!
ヨハン >
ヨハン > …というか〈操縦〉判定とかどうなのかな?必要なのかな?かな?
ヨハン >
ヨハン >
マカラナ > 皆が非常通路を移動する中、少女はやつあたりなのか暇なのか、
マカラナ > 自分が描いたと思われる謎の絵(なんらかの動物?)が画面を歩きまわる
マカラナ > デスクトップアクセサリを、ひそかにダチュラの電子機器に仕込んでいた。
マカラナ >
マカラナ > キリンのペットロイドは、猿を真似て
マカラナ > 首を回転させ飛ぼうとするが失敗し、階段を転げ落ちたりしている。
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 都合よくロックの外れた非常通路がある、と言うのは怪しい。
ダチュラ > 仮にもこの研究所で扱っているのは軍の機密だ。
ダチュラ > 大津波が来たからと言って、開けっ放しで放置するなんてのは考えられない。
ダチュラ > つまり、この電脳錠は誰かがつい最近解除したと言う事になる。
ダチュラ > 伏兵を仕掛けるなら、この先だろう。
ダチュラ >
ダチュラ > 「伏兵と罠に注意しなくちゃね。」
ダチュラ >
ダチュラ > なお、電子機器のセキュリティはやたらと頑丈である。電制的な意味で。
ダチュラ >
ダチュラ > 硬質の足音も高らかに階段を上っていく。
ダチュラ >
ダチュラ >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/ヨハン 登場判定/不要(自動登場)
RL > Climax_Scene01 【シーンタロット:イヌ / レッドエリア:死国】
RL > −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
RL > 備考1:【エキストラ:ガイド】の使用が、このシーンは不可能となります
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 研究所南館――。
RL >
RL >
RL > 非常用通路を使い地上に出た、
RL > サル(+ヨハン)、ダチュラ、マカラナ、キリン、ユー、エリィ。
RL >
RL > そこに広がっていたのは、
RL > セントラルホールを中心に、炎に巻かれる研究所(ラボ)の光景だった。
RL > 西館、北館、東館、この南館以外の全てから火の手があがり、
RL > すでに周りの森をも巻き込み、広範囲に燃え広がっている。
RL >
RL >
RL > ドォンッ、ドガァンッ…
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ヒュルルルルルルルウウウウ――――z____ッッ!!!!
RL >
RL >
RL > 遥か遠方から爆発音が響く。
RL > そして何かが近づいて来る音 ……砲撃だ!?
RL >
RL >
RL > 高階中佐の判定
RL >
RL > 【オートアクション】:−−− 【マイナーアクション】:支援砲撃
RL > 【メジャーアクション】:L10+H5+6=21
RL > <射撃 Lv7><クイックドロー Lv6><必殺の矢 Lv4><※ピンポイント Lv3>
RL > 【対象】:シーン
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ◆支援砲撃
RL > <運動><操縦><ポルターガイスト>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 21:成功
RL >
RL > ※失敗時ペナルティ:爆+20+差分値+ダメージカード
RL >
RL >
ヨハン > 「ウホッ!!(見える!!)」
ヨハン >
ヨハン > 猿が驚異的な第六感でヨハンシールドを展開して攻撃を防ごうとしているぞ!
ヨハン > ぶら下がってるフリーパスがアワレだ!
ヨハン >
ヨハン > マイナー:Lightning使用。
ヨハン > メジャー:〈操縦〉で判定。ハートの5使用。スート合わず。
ヨハン >
ヨハン >
マカラナ > 『乱暴なやつらだな。出た直後にこれか。
マカラナ > でたらめに撃って偶然当たったという感じでもない。
マカラナ > 明らかに精密に狙っている。
マカラナ > やはり罠だったんじゃないか?』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 合成音が言う。一応さきほどのダチュラの言葉なども聞いていたらしい。
マカラナ > キリンのペットロイドはヨハンを盾にした猿をさらに盾にして(後ろに隠れて)やりすごそうとしている。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『まあここまで来たら罠だろうとなんだろうと食い破って脱出するかないか。
マカラナ > しかしもったいないことをする』
マカラナ >
マカラナ >
ユー > 「くっ、やはり来たかッ!!」
ユー >
ユー > エリィを背に庇う。
ユー > が、流石にこの規模の攻撃を防ぐことも、避けることもできない。
ユー > だが問題ない。
ユー > こちらにはニューロエイジの天下人、ニューロがいるのだから……!
ユー >
ユー > 「頼みます、ダチュラさんッ!」
ユー >
ユー >
ダチュラ > 「“糸”張っといて良かったよね、本当。」
ダチュラ >
ダチュラ > 出て来る直前に電脳探査を仕掛け、砲撃手の存在は既に把握していた。
ダチュラ > 把握できてさえいれば、対策は容易い。
ダチュラ > 日本軍は高度に機械化された精強な軍隊だが、それ故の弱点が存在する。
ダチュラ > “この世で電子情報ほど信用ならない物は無い”…最初に言い出したのは誰だったかな。
ダチュラ >
ダチュラ > 砲弾は遥か頭上を飛び去っていく。当然だ。
ダチュラ > 現在、砲撃の照準は此処から遠く離れた座標に指定されているのだから。
ダチュラ >
ダチュラ > オート:スリーアクション
ダチュラ > マイナー:電子戦装備/シックスセンス/なし
ダチュラ > メジャー:<電脳><ポルターガイスト> R8 +9 +S5 =22
ダチュラ >
ダチュラ >
RL >
RL >
RL > _ /| /| /|/|/|
RL > / |/|| | | | / | | |
RL > / | | .| | Y /| | | | __
RL > / /| | | .| / / .| | | | __ / /
RL > / / | | |/ //| | | |/|/ /| / /
RL > |/ | |/ |/ | | | | / / ___ / /
RL > . | | | | | | / / / / / /
RL > | ト、 | | | | |/ / / / /
RL > | ト、\ | | | | ___/ / |/
RL > | | \ \ | | .| | \ / _
RL > | | \ \  ̄ \| \__/ //
RL > | | \ \  ̄
RL > | |  ̄ ̄
RL >  ̄
RL >
RL >
RL > ダチュラの電子戦により、砲弾は大きく逸れ着弾する。
RL > なんとか危機(ピンチ)は脱した。
RL > しかし、再び遠方からの爆発音。
RL >
RL > そして、直撃は避けれたものの、
RL > 辺りの火の手は勢いを増してきている。
RL > 早くこの場を離れたほうがいいだろう。
RL > このままでは蒸し焼きになってしまう。
RL >
RL >
マカラナ > 『さすがだな』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女がダチュラをナデナデする。
マカラナ > キリンのペットロイドは火が怖いのか右往左往していた。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『しかし暑いな……。とっとと離れよう』
マカラナ >
マカラナ >
ユー > 「ふぅ、助かった。ありがとうございます、ダチュラさん」
ユー > 「暑い……エリィ、大丈夫か?」
ユー >
ユー > ユーは爬虫類に近いので暑さには強い。
ユー > むしろ元気が湧いてくるレベルである。
ユー > 反面、寒さには弱いのだが……。ニューロエイジとは非常に生き辛いものだ。
ユー >
ユー > 「行きましょう。日本軍はきっと近くにいる」
ユー >
ユー >
ダチュラ > 「えっへん。」
ダチュラ >
ダチュラ > 胸を張りたい所だが、胸がないので我慢した。
ダチュラ > のしのし歩いて火の手から逃れよう。
ダチュラ > 直接熱を感じる訳じゃないけど、センサーで熱量の解析位はできるのだ。
ダチュラ >
ダチュラ > 「空調は一応入れてるけど、さすがに限界があるねー。
ダチュラ > 焼夷弾じゃないだけまだマシだけど。」
ダチュラ >
ダチュラ >
ヨハン > 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ヨハン >
ヨハン > 外にいる奴らの中で唯一生身のヨハンは美味しそうな匂いをさせています。炭火焼のマツタケ的な?
ヨハン >
ヨハン > 「ウホッ(ここにいても仕方がねえ…とっととズラかるぞ、野郎ども)」
ヨハン >
ヨハン > サルがご自慢の巨体で火をかき分け、ニヒルに脱出路を作っていきます。
ヨハン >
ヨハン >
RL > 【エリィ】「ええ、なんとか……コホッコホッ」
RL >
RL > 小刻みに呼吸をし、答える。
RL > 特殊な“能力”を持っている以外は、人間の少女と大差ないエリィにとって、
RL > この環境はかなり酷なモノとなっているようだ。
RL >
RL > それでもユーたちの足手まといになりたくない一心で、
RL > 炎から逃げるため走る。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL > 樹海――。
RL >
RL >
RL > 夜が明ける。宵闇を払う朝焼け(サンライズ・レイ)。
RL > しかし、それすら翳ませる炎。
RL >
RL > 広がる火の手が研究所(ラボ)を飲み込んでいく。
RL > その景観(パノラマ)を見渡せる崖の上。
RL >
RL >
RL >
RL > 【?????】「………………」
RL >
RL > ふわりとそこへ降り立ち、
RL > 眼下に広がる光景を静かに見守る存在がひとつ。
RL >
RL > 依然砲撃は続き、火柱と共に、
RL > じわりじわりと、赤い炎が緑の海を浸食していく。
RL >
RL >
RL > 【?????】「誘われている……」
RL >
RL > 大自然が炎の海へと変貌する様子を見、ポツリとつぶやく。
RL > 北からの風が、火の手を押し広げる。
RL > この状況では、南へ逃げるしかないだろう。
RL >
RL > そして、その先に待ち受けるものは……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【?????】「だけれど、母さんを救えたキミならば……」
RL >
RL > 視線がゆっくりと、研究所(ラボ)から少し離れた森に移る。
RL > そこにいる、ヨハン、ダチュラ、マカラナ、エリィ、そして最後にユーを見据える。
RL > もちろん、それはヒトの視力では、到底視認できるモノではない。
RL >
RL >
RL > 【エクシード】「あとは任せるよ、弟くん。
RL > おかげで無駄足になってしまったけれど。
RL >
RL > ……天にある命の水が来る。地にある命の水が来る。
RL > 天は燃えさかり、地は震える。
RL > そして神は存在を始め、身体に力を宿す。
RL >
RL > ボクは、ボクの。
RL > エクシードとして成すべきことをしよう。
RL > いつかまた、その日が来たら、キミに会いに行くとするよ。
RL > その時までお別れだ……“オリジン”」
RL >
RL > そうして背をむけると、
RL > 崩れ落ちる研究所(ラボ)を背景(バック)に、
RL > エクシードは森の奥へと消えて行った。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL > エリィを連れ研究所(ラボ)を脱出する。
RL > 迫りくる炎を背に、緑の海を抜け、瓦礫地帯を奔る。
RL >
RL > 日が昇る。
RL >
RL > 逆光の丘に見えてくるのは、
RL > 装甲列車(ガンワゴン)の線路、そして…。
RL >
RL >
RL > 【高階中佐】「そこまでだ、ヒルコども」
RL > 【伊波少尉】「ククク……」
RL >
RL > 見据えた先に展開されたウォーカー部隊。
RL > 長距離射撃砲を備えた軍用装甲列車(ガンワゴン)。
RL > 向けられた機銃。その中心に立つ人物。
RL >
RL >
RL > ヨハンは彼を知っている。この男の名を。
RL >
RL >
RL > 【高階中佐】「忠告はしたはずなんだがな、トーキー。
RL > 我々が設置した回線を利用するとは…。
RL > あの攻勢防壁(アイス)に穴をあけるられるとは思わなかったよ」
RL >
RL > 【高階中佐】「まったく、余計なことをしてくれた。
RL > あと少しで平穏が訪れていたところを……」
RL >
RL > 【高階中佐】「そうだろう?ヒルコがいるから、世界は余計な問題を抱える」
RL >
RL >
ヨハン > 『ウホッ』
ヨハン >
ヨハン > 「…………………………」
ヨハン >
ヨハン > 焦点の合ってない虚ろな瞳で起き上がり、裸エプロンの方に視線を向ける。
ヨハン > その体はいたるところが白い綿…『胞子』のようになっており、
ヨハン > 髪の毛などはもう一房をのぞいて全て白髪化している。
ヨハン >
ヨハン > 最早全身がヒルコになりかけており、なおかつ死にかけ…
ヨハン > ヒルコになりかけていることで命を長らえているが、ヒルコになった時点で死を迎えるであろう。
ヨハン > そんなありさまだ。
ヨハン >
ヨハン >
ユー > 「お前は……高階中佐か? いや顔は知らないから断定のしようがないが」
ユー >
ユー > だが司令官っぽいし、恐らくそうだろう。
ユー > 嘆息し、意思の籠った目で高階を睨む。
ユー >
ユー > 「お前らがヒルコを嫌うのは勝手だが……」
ユー > 「ここ数年で学んだことがある。ヒルコなんてただ凶悪だったりするだけだ」
ユー > 「人もヒルコも変わらない」
ユー > 「サイバーサイコと凶暴なヒルコが同じなら、善良な市民と善良なヒルコも変わるまい」
ユー > 「……まぁ、私という存在が善良なヒルコだとは言わないが」
ユー >
ユー > 結局心の問題なんだろう。
ユー > 体というハードウェアを操るのは、心というソフトウェアだ。
ユー > 社会的な強さを持たない分、凶暴で凶悪なヒルコだってそんなに恐ろしい存在ではあるまい。
ユー >
ユー > 「まぁ今更お前らとわかり合えるとは思っていない」
ユー > 「殺しに来たんだろう?早く殺し合って終らせよう」
ユー > 「あとヨハン。タイミングを逃してしまったが、お前はワクチンを使った方がいい。死ぬぞ」
ユー >
ユー >
ダチュラ > 「……」
ダチュラ >
ダチュラ > 思考戦車は沈黙している。
ダチュラ >
ダチュラ >
マカラナ > 『まるでM○●Nを焼けばヒルコが全滅するような言い方だな。
マカラナ > それとももしかして本気でそう思っているのか?
マカラナ > そうだとしたら阿呆としか言いようが無いが』
マカラナ >
マカラナ > 『まったく、大して人生経験の無いそこのバーの従業員の方がよほど真理を理解しているぞ』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 移動中、エリィを支えるように歩いていたキリンのペットロイドが離れ
マカラナ > ヨハンに近寄ると、口から小型注射器に入ったワクチンを出し、ぐいぐい渡そうとする。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『それに被害も大き過ぎる。
マカラナ > それをやるなら個人的には今回のケースの逆……主にヒルコに感染するウィルスで殺すとか、
マカラナ > 感染系の呪いでもいいな……ヒルコは個人差が大きいから人間より難しいが――
マカラナ > まあ、それはどうでもいいか。
マカラナ > ところでそこに立っていられると帰るのに邪魔なんだが、どいてくれないか?』
マカラナ >
マカラナ >
RL > 【高階中佐】「……答える力もないか。
RL > ヒルコやガイジンなどのために命をかけ死ぬとは、下らん男だ」
RL > ヨハンを一瞥して。
RL >
RL > 【高階中佐】「ククク、わかっているじゃないか。ヒルコの分際で頭は悪くないらしい。
RL > 我々はキサマらの存在を認めるわけにはいかんのさ。
RL > 善良なヒルコ?そんなモノはいてはいけないんだよ」
RL >
RL > 喉の奥でユーの返答に嗤う。
RL >
RL > 【高階中佐】「なるのさ。少なくとも、この世界に生きる、大多数の愚昧な連中の間ではな。
RL > キサマは我々のスポンサーの力を知らんのだ。
RL > 街(メガプレックス)のひとつ、どうということもない。
RL > 呪い?ククク、正気か?キサマ?
RL > 少しはマトモなヤツがいると思えば、呪いとはな」
RL >
RL > マカラナに向け、いや、正確にはマカラナの声に向け言う。
RL > その表情は心底楽しそうだ。
RL >
RL >
RL > 【高階中佐】「……フゥ。やれやれだ」
RL > 【高階中佐】「ところで… 90号よ。キサマ、一体どこへ行くつもりだ?」
RL > そういうと、一呼吸置きエリィへ。
RL >
RL > 【エリィ】「……ッ!?」
RL > 高階中佐の射るような視線にビクリと震える。
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「帰るんです…大事な人たちの元へ。
RL > わたしを待っていてくれる人たちの所へ!」
RL >
RL >
RL > 【高階中佐】「大事な人?くっ、くっくっくっ」
RL >
RL > 【エリィ】「な、何がおかしいんですか!」
RL >
RL > 【高階中佐】「忘れたのか?キサマの“能力”の事を。
RL > そもそも、事の発端はキサマだろう。
RL > …ワクチンが出来たそうだな。
RL > だが、今後はどうする?どうなる?
RL > 再びキサマの持つ“能力”が変容を遂げ、
RL > 今よりも、もっと強力なモノとなった時、
RL > その大事な人たちとやらは…?」
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「!?」
RL > 【エリィ】「わ、私がいると… 皆が……」
RL >
RL >
RL > 【高階中佐】「ハハっ、そういうことだ。
RL > キサマがいることで、
RL > キサマの大事な人たちとやらが死ぬかもしれんな。
RL > それに、そこの化学者(タタラ)は…本当に信用できるのか?フフフ」
RL >
RL > チラリとダチュラ(正確にはその中にいるマカラナだが)を見る。
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「わ、たしはっ… わたしは……っ」
RL >
RL > エリィの表情が、みるみる青ざめ震えだす。
RL > その目には、動揺と恐怖がありありと見てとれた。
RL > ユーの服(パーカー)の袖をつかむ手に、さらに力が加わる。
RL >
RL >
ユー > 「……そもそもの話だが」
ユー >
ユー > エリィを庇うように立って、呆れたように口を開く。
ユー >
ユー > 「エリィの能力を変容させたのはお前らだろう」
ユー > 「必要でもないのに突然変異を起こす訳があるか」
ユー > 「日本軍の佐官はダーウィンの進化論すら知らないのか? 例外はあるにしろ、まずありえない」
ユー >
ユー > 生物の進化とは、必要だから必要なものを手に入れることだ。
ユー > それを一代で行うのが突然変異。
ユー > 必ずしもそうとは限らないが、まぁ恐ろしく低い確立であることは間違いない。
ユー >
ユー > 「だからエリィ、大丈夫だ」
ユー > 「それに万が一お前が突然変異を起こしても、私という存在がが突然変異して抗体を作ってやる」
ユー > 「そんな程度のことができないほど、私という存在は人間をしていない」
ユー >
ユー >
ヨハン >
ヨハン > ぷしゅうううう…
ヨハン >
ヨハン > ワクチンを打つことで少しだけ進行がやわらいだ感じがした。しかしワクチンでは傷がいえるわけではない。
ヨハン > 《暴露》したさいに受けた電流のダメージはまだ残っているのだ。
ヨハン >
ヨハン > 「くくくっ…自分の持つ力の影響を恐れる…なんてウェット(人間らしいん)だろう、な…」
ヨハン > 「この時代、人を踏みつけにして顧みないのが、『普通』と言うのに…」
ヨハン > 「己と己を守る大樹のために、足元の雑草を焼き払っても顧みない。
ヨハン > 雑草を払った程度でその力に戦慄などしない。それが『人間』と言うものだ。」
ヨハン >
ヨハン > 少し皮肉げな表情をとり、そう言う。
ヨハン > その表情は高階中佐に対してか、はたまた自分に向けたものか。
ヨハン >
ヨハン > 「この世界には余裕がないんでゴザルよ余裕が。誰もかれも自分のことばっかりでヒーローを想像する暇もありゃしない。」
ヨハン > 「自分の持つ力を平和利用しようなんて考える余地のあるやつが果たしてどれだけいることか…」
ヨハン > 「しかし少なくともこの子は自分の力に戦慄している。使い方を考える余地がある。ヒーローになる可能性があるのでゴザル。」
ヨハン > 「拙者やおぬしらみたいな『悪党』なんかよりはよっぽどマシでゴザルよ裸エプロン殿…」
ヨハン >
ヨハン >
マカラナ > 『死者の怨嗟が固有運命率にどれほどの変数を与えるかも理解しない野蛮人め。
マカラナ > 死んでから自らの無知を悟っても遅いぞ』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 少女が怒ってぺしぺしと機器を叩く。
マカラナ > もちろん外部に出力されている薄青色のアイコンは微動だにしないし、
マカラナ > 合成音の声色に変化も無いが。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『ん? オレは知らんぞ。
マカラナ > 信用どころか別にそこの原種を助けに来たわけでもないしな……
マカラナ > しかし解決策が無いと思われるのは癪だから言っておくが、
マカラナ > そんなもの身体を移しかえればいいだけの話だろう。
マカラナ > 所詮その能力とやらも肉体に付属したもののようだし、精神さえ連続性を保っていれば問題あるまい?
マカラナ > ま、しかし高いからな……身体の生成は。
マカラナ > そこの従業員がなんとかするというならそっちの方が安上がりだろう』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > キリンのペットロイドがヨハンの傍から離れると、ダチュラのところ……
マカラナ > つまりその中にいる主人の元に移動し待機する。
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 「…そこなんだよね。君達の活動の裏には、かなり大規模な資金の流れがある。
ダチュラ > そこまでの資産と手間暇を投じた計画が失敗したんだ。それも無名のフリーランスの邪魔で。
ダチュラ > スポンサーは、君達の事をどう思うかな。」
ダチュラ >
ダチュラ > 一言で言えば、無能者の誹りは免れないだろう。
ダチュラ > 多数のエグゼクやタタラを退去させ、万全の厳戒態勢を敷くために投じた資金と労力。
ダチュラ > 軍上層部を動かし、ミサイルの発射許可を得るのに掛かった手間隙。
ダチュラ > それらが全て無と帰したのだ。
ダチュラ >
ダチュラ > 「一度拡散し始めた情報の揉み消しにも相当な手間を要するよね。
ダチュラ > 無理だとは言わないけれど…“誰か”をスケープゴートに事態を有耶無耶にしちゃう方がよっぽど現実的だ。」
ダチュラ >
ダチュラ > 今、こうしている間にも情報は拡散を続けている。
ダチュラ > それら全てを揉み消すより、人柱を立てて事態を収め、有耶無耶にする方が圧倒的に効率的だ。
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > 【エリィ】「ユーさん、ヨハンさん…」
RL > その言葉に平静を取り戻す。
RL > ユーとヨハンからもらった勇気。今度はエリィが高階中佐を睨む。
RL >
RL > 【エリィ】「わたしは、もう言いなりにならない。負けない。
RL > あなた達みたいな人に!そして… 自分にっ!!
RL > わたしにはユーさんが、ヨハンさんが、マカラナさんが、ダチュラさんが、みんながいる!
RL > この“能力”だって… 抑えてみせます!!」
RL >
RL >
RL > 【高階中佐】「フッ、平行線か」
RL > 向いている世界の違い、その言葉に鼻白む。
RL >
RL > 【高階中佐】「――ッ。
RL > その真実(トゥルース)も、全てはキサマらの命とともに消えてなくなる。
RL > 残るのは、稀代の虐殺ウィルスを生み出したそのヒルコだという事実だけだ」
RL >
RL > ダチュラの言葉と、マカラナのワクチンの効果に、初めて不快感をあらわにする。
RL >
RL >
RL > 【高階中佐】「さて、そろそろお喋りも飽いたな。
RL > いくら言葉を重ねようとも、
RL > なにひとつ成せぬのなら、意味もないだろう」
RL >
RL >
RL > その時、上空に日本軍のチョッパーが現れた。
RL > 高階中佐が指を鳴らすと、そのチョッパーから何かが投下される。
RL >
RL >
RL > それは轟音と土煙を立て着地する。その正体は…。
RL >
RL >
RL > 【明日宮中尉】「……グッ、ぐ、GA,ガ」
RL >
RL > 【明日宮中尉】「UGAAAAAAAAAAッッ!!!!」
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 【高階中佐】が《神業》、《神の御言葉(ゴスペル)》を使用します。
RL > 対象は明日宮中尉。明日宮中尉を洗脳し、自身の指揮下に置きます。
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > 【高階中佐】「そいつは我々を裏切り、外部に情報を漏らした。
RL > そこで、“あるモノ”の実験台になってもらった。
RL > わかるか、90号?キサマのウィルスを改良した試作品を、ヤツに投入した。
RL > E(エリミネート)ウィルス… いや、E(エクシード)ウィルスとでも言うべきか」
RL >
RL > 【エリィ】「――ッ」
RL >
RL >
RL > 【高階中佐】「よく見ておくんだな、キサマの“能力”の現実(リアル)を。
RL > さあ、お前達をまとめて始末(デリート)する」
RL >
RL > 高階中佐が、脇に置いていたトランクを軽く蹴る。
RL > すると、そのトランクが一瞬にして、
RL > ガトリングガン(ブルドック)へと変形(トランスフォーム)した。
RL >
RL >
RL > 【高階中佐】「死んで役に立つ命もある。そういうことだ」
RL > 手にしたガトリングガン(ブルドック)の銃口を4人へ向けた。
RL >
RL >
RL > 【伊波少尉】「イィーヤッハァッ!!戦闘開始、飛ばしていくぜ!」
RL > 【明日宮中尉】「GWOOOOOOOOOONNッッッッ!!!!!」
RL > 伊波少尉と明日宮中尉が雄叫びを上げる。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL > 装甲列車内部――。
RL >
RL >
RL > 【冴島大尉】「始まったか…」
RL >
RL > 【冴島大尉】(先は遅れをとった。
RL > だけれど、今この場でヤツらを亡き者にし、
RL > 我々が掌握している多数のトーキーが、
RL > 偽装情報(カヴァー)を流し続ければ、
RL > 何も知らない蒙昧な衆愚どもは、ヤツの言うことなど全て忘れ去る。
RL > 世は全て事もなし。だから…)
RL >
RL > 【冴島大尉】「そう、これ以上の失敗は許されない。
RL > 総員、戦闘配置に着け!テロリストどもを駆逐する!」
RL >
RL > 画面(モニタ)で外のやりとりを観察していた冴島大尉。
RL > 高階中佐の言葉を受け、
RL > 冴島大尉は部下たちに作戦開始の指示を出す。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
ユー > 「……最初に話しかけてきたのはそっちだろう」
ユー > 「勝手に話しかけて、勝手に煽って、勝手に打ち切って……本当に勝手だな、お前らは」
ユー > 「私という存在はとっとと殺し合おうと言ったはずだが」
ユー >
ユー > マトリクス複写を解く。いつもよりも戦闘的な、より爬虫類的な姿に。
ユー > 明日宮中尉とやらに思う所が無い訳ではない。多少の恩義も感じている。
ユー > だがむこうも仕事でやったことだろうし、正直こっちも怒り心頭だ。
ユー > そんなこと考慮する余裕があるものか。
ユー >
ユー > 「そして、お喋りも飽いたと言いながらまだエリィを煽るのか」
ユー > 「こうも言動に一貫性が無い人間が中佐とは、日本軍とは大した組織だな」
ユー > 「勝手に歪めた能力を“現実(リアル)”と呼べるほどに、認識能力に問題があるとは思わなかったよ」
ユー >
ユー > 邪魔なパーカーを脱ぎ捨て、ほんのりと赤く変色した緑色の皮膚が外気に触れる。
ユー > ギョロリと飛び出したカメレオン特有の目が、無機質に高階中尉を捉えた。
ユー >
ユー > 「……私という存在も人のことを言えたことではないか。少し喋りすぎたな」
ユー > 「エリィ、下がっていてくれ。……あまり戦う所を見られたくない」
ユー >
ユー >
ヨハン > フリーパスを杖にしてヨロヨロと猿から降りる。
ヨハン >
ヨハン > 「結局そうなるでゴザルな…覚悟するでゴザルよ?」
ヨハン > 「ヒーローは勝つようにできてるんでゴザル。ここから先は問答無用のハッピーエンド。」
ヨハン > 「おぬしらは果たして…終わることができるでゴザルかな?」
ヨハン >
ヨハン >
マカラナ > 『ふん、薄闇の領域に住まうフィーンド共の好みそうな精神性をしている。
マカラナ > その精神を切り刻んで鯉のいる池にパンを撒くようにバラまいてやる。
マカラナ > やつらの餌になるがいい』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『No Image』とだけ書かれたシンプルなアイコンが姿を変え
マカラナ > 複雑かつ意味不明な幾何学的模様を映し出す。
マカラナ >
マカラナ > 同時にキリンのペットロイドからにじみ出るように、半透明の少女の姿
マカラナ > ――ちょうどマカラナ・ラザーを少し成長させたような――が浮き出る。
マカラナ > 日本軍はウェブゴーストだと思うだろうか。だがどこか違うような気がする。
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 【支援プログラム スタンバイ】
ダチュラ >
ダチュラ > 「Confidence is a plant of slow growth.
ダチュラ > 信頼という木は大きくなるのが遅い木である。」
ダチュラ >
ダチュラ > 電脳空間と現実世界がリンク。
ダチュラ > ウェブ上に、巨大な蜘蛛の巣を思わせるプログラムが奔る。
ダチュラ >
ダチュラ > 「多くの場合、もう一度育てる前に摘まれちゃうけど…君たちはどうかな?」
ダチュラ >
ダチュラ > 【家に帰るまでが任務です。最後まで油断せずに行きましょう】
ダチュラ >
ダチュラ > ポップアップウィンドウに、妙な文言が浮かぶ。
ダチュラ > ここまで来たら、後は詰めだ。
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > 【エリィ】「ユーさん…」
RL > 【エリィ】「……みんな、死なないで」
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 【エリィ】が《神業》、《ファイト!》を使用します。
RL > 対象はユー。ユーの《神業》、《突然変異(ミューテーション)》が回復します。
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > サルはエリィを連れ、安全な場所まで距離を取る。
RL > 自分たちがいては足手まといになる。そう直感したからだ。
RL >
RL > 伊波少尉の黒王が、歓喜のエキゾーストノートを上げた。
RL >
RL > さあ、戦闘開始だ。全てに決着をつけよう。
RL >
RL >
RL >
RL >
BATTLE > ▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ではカット進行に移行します
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−−(明日宮中尉)(ヨハン・『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー・『[日本軍ウォーカー部隊【30】]』)
BATTLE > (伊波少尉・高階中佐)(『[ガンワゴン搭乗員【20】]・冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[2]、ヨハン[2]、マカラナ[2]、ダチュラ[2]、高階中佐[3]、冴島大尉[2]、
BATTLE > 明日宮中尉[4]、伊波少尉[2]、日本軍ウォーカー部隊[3]、ガンワゴン搭乗員[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > [SET UP]=――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > セットアップフェイズです。特技を使用するプレイヤーは判定を。
BATTLE > 使用しない場合も、使用しないという宣言をお願いします。
BATTLE >
BATTLE >
ユー > セットアップ:ないと言わざるを得ない
ユー >
ユー >
ヨハン > 〈操縦〉〈ロケットスタート〉を宣言でゴザル!
ヨハン >
ヨハン > ジョーカー(スペードのA扱い)で判定。
ヨハン >
ヨハン > 理性5+スペードのA=達成値21に変更。
ヨハン >
ヨハン >
マカラナ > セットアップ:【電脳】【知覚】 <弱点看破><01フィーリング>
マカラナ > 理性9+スペードの9+マジシャン(2)+01フィーリング(3)
マカラナ > #NAME?
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 半透明の少女から、これまた半透明の小さな鳥が飛び立ち
マカラナ > ダチュラやユー、ヨハンらのところに降り立つと、沈み込むように消える。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『拒まれると憑けづらいから説明するが
マカラナ > お前らの動きを相手に合わせて補正するようプログラミングした式神を憑依させる。
マカラナ > 副作用は無いから受け入れておけ。
マカラナ > いちいちリアルタイムで更新する必要があるのが面倒だが……』
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 【照準補正プログラム 干渉開始】
ダチュラ > 【義体神経系統 干渉開始】...
ダチュラ >
ダチュラ > <自動防御> L4 +HA =21(固定値)
ダチュラ > プロット+3枚 すべてリアクション宣言
ダチュラ >
ダチュラ >
BATTLE > 【伊波少尉】「イィーヤッハァッ!!」
BATTLE > 開始と同時に飛び出す。が!?
BATTLE >
BATTLE > 【伊波少尉】「な、俺のバイクよりも速い!?」
BATTLE > それよりも一瞬先に攻勢を仕掛けてきたMTBに目を見開く。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【オートアクション】:−−− 【マイナーアクション】:−−−
BATTLE > 【メジャーアクション】:M11+D7=18
BATTLE > <ロケットスタート Lv4>
BATTLE > 【対象】:自身
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−−(明日宮中尉)(ヨハン・『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー・『[日本軍ウォーカー部隊【30】]』)
BATTLE > (伊波少尉・高階中佐)(『[ガンワゴン搭乗員【20】]・冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[2]、ヨハン[2/Rocket1]★、マカラナ[2]、ダチュラ[5Reaction]、高階中佐[3]、冴島大尉[2]、
BATTLE > 明日宮中尉[4]、伊波少尉[2/Rocket2]、日本軍ウォーカー部隊[3]、ガンワゴン搭乗員[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > [ 1 ]―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 第1カットを開始します。最初はヨハンの行動。どうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
ダチュラ > 【無反動榴弾砲 ロック解除】
ダチュラ > 【3...】
ダチュラ >
ダチュラ > 戦車の前部が、顎を開く。
ダチュラ > 内部から覗くのは、無骨な大筒…
ダチュラ >
ダチュラ > 【2...】
ダチュラ > 【1...】
ダチュラ > 【Fire.】
ダチュラ >
ダチュラ > 大筒から一発の榴弾が放たれ、ウォーカー部隊へと飛来する。
ダチュラ > トライアンフ謹製対ウォーカー用特殊焼夷榴弾だ!
ダチュラ >
ダチュラ > 《突破》の使用を宣言。
ダチュラ > 効果:日本軍ウォーカー部隊を壊滅させる
ダチュラ >
ダチュラ >
BATTLE > ヨハンと伊波が飛び出すのと同時、
BATTLE > こちらではダチュラがウォーカー部隊との戦闘が開始された。
BATTLE >
BATTLE > 「小型の思考戦車(シンク)がどれほどの…」
BATTLE >
BATTLE > その侮りが命取りとなる。
BATTLE > 一瞬遅れて、榴弾のデータが分析された。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 「これはッ!?うおおおおおおおおおおおおお!!!!」
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ・ ・ ・
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > その一発が戦闘の命運を左右した。
BATTLE > 結果から言おう。6体(5HPで1)のウォーカーは、
BATTLE > 何もできずに1体の思考戦車(シンク)に敗北したのだ。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−−(明日宮中尉)(ヨハン・『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(伊波少尉・高階中佐)(『[ガンワゴン搭乗員【20】]・冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[2]、ヨハン[2/Rocket1]★、マカラナ[2]、ダチュラ[5Reaction]
BATTLE > 高階中佐[3]、冴島大尉[2]、明日宮中尉[4]、伊波少尉[2/Rocket2]、ガンワゴン搭乗員[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
ヨハン > 「ふふふ…おぬしらはこの場に来た時点で軍人失格なのでゴザルよ。」
ヨハン > 「一介のトーキーに…策略で出し抜かれるのでゴザルからなあ!」
ヨハン >
ヨハン > そう叫ぶと同時になぜかいたるところから先ほどのヨハンの報道が流れ始める。
ヨハン >
ヨハン > ―――あのときに叫んだ報道の内容はヒルコ化を治す、人に向けての報道であった。
ヨハン > だが、ヨハンはその報道に一つの魂を込めていた。
ヨハン >
ヨハン > あの時、ヨハンは『M○●Nを守るため、おぬしたちの世界を守らせてくれ。守ってくれ』と。全身全霊を込めて叫んでいた。
ヨハン > 『彼ら』に『ヒーローになってくれ』と。人間の身で、ヒルコに侵された身で、傷だらけの体で。
ヨハン > 己の体ではなく、彼らのことを案じ。そう叫んでいたのだ。
ヨハン >
ヨハン > その声は―――――――『彼ら』の魂を揺さぶり、火をつけた。
ヨハン >
ヨハン > ルーキーシンボルの使用を宣言。
ヨハン >
ヨハン > マイナー:ブランチ:アジテーター使用。
ヨハン >
ヨハン > メジャー:〈交渉Lv4〉〈操縦Lv3〉〈演説Lv2〉〈サブリミナルLv2〉<脱がせの鬼Lv1>
ヨハン >
ヨハン > こんな感じで一段階移動してシーン全体攻撃、対象は敵全員!
ヨハン > 【距離】:【距離】:−−−(明日宮中尉・ヨハン)(『《ダチュラ・マカラナ》』)(ユー)(伊波少尉・高階中佐)(『[ガンワゴン搭乗員【20】]・冴島大尉』)−
ヨハン >
ヨハン > 感情7+エンジェルヴォイス&マイバディ(4)
ヨハン > #NAME?
ヨハン > リアクション不可で攻撃します。
ヨハン >
ヨハン >
BATTLE > 了解です。では、
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ガンワゴン搭乗員:P16(6) 【成功!】:軍服(フォーマリティ相当) の効果が消失します
BATTLE > 高階中佐:P18 【成功!】:軍服(フォーマリティ相当)、ガードコート の効果が消失します
BATTLE > 冴島大尉:P14 【成功!】:軍服(フォーマリティ相当) の効果が消失します
BATTLE > 明日宮中尉:P16 【成功!】:軍服(フォーマリティ相当) の効果が消失します
BATTLE > 伊波少尉:P13(10) 【成功!】:ハードヘルム、シュッテ の効果が消失します P13(10)→P13(11)
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ダメージの算出を行なってください。
BATTLE >
BATTLE >
ヨハン > ダイヤのA(11)+弱点看破(4)=15点の精神ダメージ!
ヨハン >
ヨハン > ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1316555
ヨハン >
ヨハン > 「ずごごごごごごごごごごごごごごごごご……」
ヨハン >
ヨハン > ヨハンの叫びに応じて馳せ参ずるはヒルコ達の群れ…否、軍隊!
ヨハン >
ヨハン > 「彼らの家で彼らの居場所で!我が物顔でのさばったのがおぬしらの敗因でゴザル!」
ヨハン > 「我らの怒りと彼らの怒りは…共有している!ここは貴様らのアウェイとなるぞ!」
ヨハン >
ヨハン > 『敵は最強日本軍なれど!』
ヨハン >
ヨハン > 蜂の群れが飛んできて、装甲のスキマに毒針を差し込む!
ヨハン >
ヨハン > 『我らが力を合わせれば死中に活あり!』
ヨハン >
ヨハン > キノコの胞子が敵の服に絡みつき、次々と腐食させていく!
ヨハン >
ヨハン > 『悪漢どもに目にもの見せてくれようぞ!』
ヨハン >
ヨハン > 雌豹がフライングクロスチョップでガンワゴンを跳ね飛ばす!
ヨハン >
ヨハン > 『今こそ欲する我が正義!』
ヨハン >
ヨハン > 大猿が高階中尉に卍固めをかける!
ヨハン >
ヨハン > 『天に八方、地に十六!!』
ヨハン >
ヨハン > ヒルコ達が、日本軍を蹂躙していく!
ヨハン >
ヨハン >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ガンワゴン搭乗員:P16(6) :マインドコート[2]、マインドアーマー[2] 【HP20】→【HP9】
BATTLE > 「ひぃっ、こ、こんなの勝てるはずが!撤退命令は!?」
BATTLE > 高階中佐:P18 :<信念>[13]、水鑑[7] 【ダメージ0】
BATTLE > 「フン、くだらんこけおどしを。まとめて始末(デリート)してやる」
BATTLE > 冴島大尉:P14 :<忠誠>[4]、水鑑[7] 【ダメージ4:喫驚】
BATTLE > 「お、おちつけ!ザコがどれだけ集まったところで!」
BATTLE > 明日宮中尉:P16 :【ダメージ15:バーサーク】
BATTLE > 「BOAAAAAAAAAAッッ!!!!」 ※1カット中、リアクション不可
BATTLE > 伊波少尉:P13(11) :【ダメージ15:バーサーク】
BATTLE > 「な、なんだこの大群は!?」 ※1カット中、リアクション不可
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−−(明日宮中尉・ヨハン)(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(伊波少尉・高階中佐)(『[ガンワゴン搭乗員【20】]・冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[2]、ヨハン[1/<演説>]★、マカラナ[2]、ダチュラ[5Reaction]
BATTLE > 高階中佐[3]、冴島大尉[2]、明日宮中尉[4]、伊波少尉[2/Rocket2]、ガンワゴン搭乗員[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
ヨハン > まだまだァ!〈演説〉の追撃ィ!
ヨハン >
ヨハン > 『悪漢共に御仏の慈悲は無用!』
ヨハン >
ヨハン > 千手観音型のヒルコが上空から掌底を嵐のように繰り出して戦況を更に混乱させる!
ヨハン >
ヨハン > その隙にフリーパスをこぎながら明日宮に対して殴りかかる(拳で語る)!
ヨハン >
ヨハン > 「明日宮どのォォォォォォォオオ!!!!目を、覚ますでゴザルウウウウウウウ!!!」
ヨハン > 「拙者でもヒルコで己は見失わぬ!軍人がそれではふがいないで…ゴザルよおおおお!!!!」
ヨハン >
ヨハン > マイナー:銀の目使用。
ヨハン >
ヨハン > メジャー:〈交渉Lv4〉〈操縦Lv3〉〈サブリミナルLv2〉
ヨハン >
ヨハン > こんな感じで一段階移動して明日宮中尉に精神攻撃!
ヨハン > 【距離】:【距離】:−−ヨハン(明日宮中尉)(『《ダチュラ・マカラナ》』)(ユー)(伊波少尉・高階中佐)(『[ガンワゴン搭乗員【20】]・冴島大尉』)−
ヨハン >
ヨハン > 外界6+エンジェルヴォイス&マイバディ(4)+
ヨハン > Lightning(2)+ダイヤのQ=達成値22&心理を組み合わせなければ
ヨハン > リアクション不可で攻撃します。
ヨハン >
ヨハン >
BATTLE > 【明日宮中尉】「GU,UOおOOあああ、っ!?」
BATTLE >
BATTLE > ヨハンの言葉を受け、苦しむ明日宮。
BATTLE >
BATTLE > 【明日宮中尉】「う、うNUは… なにMO,UWOOOOOOOOOOOOOッッ!!」
BATTLE >
BATTLE > 制御値:D9
BATTLE >
BATTLE > ではダメージ判定をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
ヨハン > スペードの6+弱点看破(4)=10で10点の精神ダメージでゴザル。
ヨハン >
ヨハン > 「…拙者はヨハン・シュヴァルツ。ただの普通のトーキーでゴザルよ。」
ヨハン >
ヨハン > ここでペルソナをカリスマに変更。
ヨハン > 拳を介して拙者の未知の力が明日宮中尉に対して流れ込んでいくでゴザル。
ヨハン >
ヨハン >
BATTLE > 【明日宮中尉】「トーKI−… たのMU、自分WO…コロSE……」
BATTLE >
BATTLE > 制御判定:P6+C8=14/16
BATTLE >
BATTLE > 【明日宮中尉】「KOのMAマでハ…
BATTLE > GI、GUGAGA… UOOOOOONッッ」
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 制御判定に成功したため、ダメージを打ち消します。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン)(明日宮中尉)(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(伊波少尉・高階中佐)(『[ガンワゴン搭乗員【20】]・冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[2]、ヨハン[0]、マカラナ[2]、ダチュラ[5Reaction]
BATTLE > 高階中佐[3]、冴島大尉[2]、明日宮中尉[4]、伊波少尉[2/Rocket2]★、ガンワゴン搭乗員[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【伊波少尉】「クソっ、野郎は危険だ。何より、俺より速いのが許せねぇ!!」
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【オートアクション】:−−− 【マイナーアクション】:パイルランチャー
BATTLE > 【メジャーアクション】:L7+HJ(10)+5=22
BATTLE > <操縦 Lv7><射撃 Lv4><ドッグファイト Lv5><パワーファイト Lv5><スーパーチャージャー Lv4>
BATTLE > 【対象】:ヨハン
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ヨハンを攻撃。明日宮を説得するヨハンの背を射出された杭が狙う。
BATTLE >
BATTLE >
ヨハン > 制御値受け…!3しかねえよコンチクショー!!
ヨハン >
ヨハン >
BATTLE > パイルランチャー刺:15+パワーファイト:5+ダメージカード:ジョーカー(11)=刺:31
BATTLE >
BATTLE > です。どうぞ
BATTLE >
BATTLE >
ヨハン > 救命符!救命符を使う!ダメージ打消し!
ヨハン >
ヨハン > バグシャアアア!!
ヨハン >
ヨハン > パイルランチャーを喰らって粉々になるヨハン!
ヨハン >
ヨハン > 伊波「へっ、流石にこいつを喰らえば原型ものこさねえだ…何っ!?」
ヨハン >
ヨハン > ヨハンの懐にあった救命符を中心にして肉片が集まって元に戻るのだ!
ヨハン >
ヨハン > 「ふう、うまいこと攻撃が急所を外れたようでゴザルね…」
ヨハン >
ヨハン >
BATTLE > 【伊波少尉】「うそーん…」
BATTLE >
BATTLE > 唖然。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン)(明日宮中尉)(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(伊波少尉・高階中佐)(『[ガンワゴン搭乗員【20】]・冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[2]、ヨハン[0]、マカラナ[2]、ダチュラ[5Reaction]
BATTLE > 高階中佐[3]、冴島大尉[2]、明日宮中尉[4]★、伊波少尉[1]、ガンワゴン搭乗員[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では次は明日宮中尉の行動。
BATTLE > 再び正気を失った明日宮中尉の拳がヨハンを襲う。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【オートアクション】:−−− 【マイナーアクション】:−−−
BATTLE > 【メジャーアクション】:P6+C9+5=20
BATTLE > <白兵 Lv11><運動 Lv8><居合 Lv5><鉄拳 Lv6>
BATTLE > 【対象】:ヨハン
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 一歩左に移動し、ヨハンを攻撃。
BATTLE >
BATTLE >
ヨハン > 「何故拙者を、何故拙者を!?」
ヨハン >
ヨハン > 制御値受け3だコンチクショー!トーキーいぢめよくない!
ヨハン >
ヨハン >
ダチュラ > 明日宮中尉の拳がヨハンを捉える! …が、中尉の手に手応えはない。
ダチュラ > 彼が殴ったのは、視覚素子に送り込まれた情報の羅列…ただの幻影(ヴィジョン)故、当然と言えば当然である。
ダチュラ >
ダチュラ > オート:スリーアクション使用
ダチュラ > マイナー:電子戦装備使用/シックスセンス使用/ニルヴァーナ投与
ダチュラ > リアクション:<電脳><ポルターガイスト> M6 +9+ D9 =24
ダチュラ >
BATTLE > 【明日宮中尉】「GURURURU…」
BATTLE > しかし、再びギラリとヨハンを睨む。
BATTLE > 回避成功。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン・明日宮中尉)−(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(伊波少尉・高階中佐)(『[ガンワゴン搭乗員【20】]・冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[2]、ヨハン[0]、マカラナ[2]、ダチュラ[4Reaction]
BATTLE > 高階中佐[3]★、冴島大尉[2]、明日宮中尉[3]、伊波少尉[1]、ガンワゴン搭乗員[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 次は高階中佐の行動です。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【高階中佐】「!?」
BATTLE >
BATTLE > 爆散したはずのヨハンが、ありえない復活を遂げる。
BATTLE >
BATTLE > 【高階中佐】(馬鹿な。ならば、先ヤツがいった事は…。
BATTLE > 軍内部にも、そういった部隊があると聞いたことがあるが…まさか。
BATTLE > アストラル。ただの噂ではないということか……)
BATTLE >
BATTLE > 【高階中佐】「しかし、なんであろうとキサマらはここで終わりだ」
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【オートアクション】:−−− 【マイナーアクション】:−−−
BATTLE > 【メジャーアクション】:L10+H6+6=22
BATTLE > <射撃 Lv7><運動 Lv4><クイックドロー Lv6><必殺の矢 Lv4><花吹雪 Lv4><※ピンポイント Lv3>
BATTLE > 【対象】:ユー
BATTLE >
BATTLE >
ユー > 「こい……だがバケモノがそう簡単に殺せると思うなよ!!」
ユー >
ユー > 制御値受け。生命制御値14で差分値は8。
ユー >
ユー >
BATTLE > では、クイックドローで構えられたガトリングガンから無数の弾丸が発射される。
BATTLE >
BATTLE > 【ブルドッグ:殴7】+【差分値8】+H4=殴19
BATTLE >
BATTLE > です。そこから、
BATTLE >
BATTLE > 【ダメージ:殴19】−【生体防具:吸収10】−【生体防具:殴4】=5
BATTLE >
BATTLE > <※ピンポイント>の効果で【ダメージ5:背部裂傷】を適用。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【高階中佐】「チッ、バケモノが。自ら言うだけあるということか」
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン・明日宮中尉)−(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(伊波少尉・高階中佐)(『[ガンワゴン搭乗員【20】]・冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[2]、ヨハン[0]、マカラナ[2]、ダチュラ[4Reaction]
BATTLE > 高階中佐[3]、冴島大尉[2]、明日宮中尉[3]★、伊波少尉[1]、ガンワゴン搭乗員[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では再び明日宮中尉の攻撃。
BATTLE > 地面に深々と打ち付けられた腕を横なぎに振るい、再びヨハンへ!
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【オートアクション】:−−− 【マイナーアクション】:−−−
BATTLE > 【メジャーアクション】:P6+CJ+5=21
BATTLE > <白兵 Lv11><運動 Lv8><居合 Lv5><鉄拳 Lv6>
BATTLE > 【武器】:生身
BATTLE > 【対象】:ヨハン
BATTLE >
BATTLE >
ダチュラ > しかし悲しいかな、それも幻影(ヴィジョン)だ。
ダチュラ >
ダチュラ > オート:スリーアクション
ダチュラ > マイナー:クラリック投与/クロックブースト投与/なし
ダチュラ > リアクション:<電脳><ポルターガイスト> M6 +9 +DA(11)=26
ダチュラ >
ダチュラ >
BATTLE > チィッ。では、回避成功です。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン・明日宮中尉)−(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(伊波少尉・高階中佐)(『[ガンワゴン搭乗員【20】]・冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[2]★、ヨハン[0]、マカラナ[2]、ダチュラ[3Reaction]
BATTLE > 高階中佐[2]、冴島大尉[2]、明日宮中尉[2]、伊波少尉[1]、ガンワゴン搭乗員[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では、次はユーの行動です。どうぞ
BATTLE >
BATTLE >
ユー > 「バケモノというのはな、いつだって理不尽なキミノワルさで人間を圧倒するものなんだ」
ユー >
ユー > ぐるりと首を180°後ろに回転させ、鋭利な舌を伸ばして伊波少尉を襲う。
ユー >
ユー > オート:スリーアクション起動
ユー > マイナー:Model.2002起動
ユー > マイナー:生体武器を目標に<瞬間適応> 生命8+H2=10で目標値に届き成功。生身のデータを刺+3、受:0に変更
ユー > マイナー:タイプD起動
ユー > メジャー:<白兵><隠密><透明化><触手> 感情9+6+C8=23 対象:伊波少尉
ユー >
ユー >
BATTLE > 【伊波少尉】「!?」
BATTLE >
BATTLE > 【伊波少尉】「イィヤッハァァ――ッ!!」
BATTLE >
BATTLE > 自身のへ攻撃を察知し、華麗なハンドリングで旋回を行ない、それを回避する。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では、≪神業≫、≪脱出(エクソダス)≫で回避を行ないます。
BATTLE > 続いて、≪神業≫、≪不可知(インセンサブル)≫で、そのまま曲芸のように攻撃を行なう。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【オートアクション】:−−− 【マイナーアクション】:−−−
BATTLE > 【メジャーアクション】:M11+DJ(10)+5=26
BATTLE > <操縦 Lv7><射撃 Lv4><ドッグファイト Lv5><パワーファイト Lv5><スーパーチャージャー Lv4>
BATTLE > 【武器】:パイルランチャー
BATTLE > 【対象】:ユー
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 喰らえ!倍返しだ!!
BATTLE >
BATTLE >
ユー > 「な、なんだこの機動はっ!!」
ユー >
ユー > 外界制値9で制御値受け。
ユー >
ユー >
BATTLE > 【伊波少尉】「オラァッ、俺とヤツの勝負に水を刺すんじゃねぇ!!」
BATTLE >
BATTLE > 放たれた杭がユーを狙う。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【パイルランチャー:刺15】+【ドッグファイト:5】+【ダメージカード:S8】=刺28
BATTLE >
BATTLE > です。ダメージ適応計算をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
ユー > ではダメージが21を超えて[完全死亡]
ユー > アナザーライフの効果を受けた神業《神出鬼没(チェンジ)》を使用してダメージを打ち消します。
ユー >
ユー > 「ぬ、ぐ、ぐぉぉぉおおおおおお!!」
ユー >
ユー > 杭がユーの胴に突き刺さり、貫通する。
ユー > 誰がどう見ても致命傷だ。が、次の瞬間めりめりとユーの肉体が増長し始めた。
ユー >
ユー > 「ぐぉぉぉお……GUOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」
ユー >
ユー > 肉が、骨が、ありとあらゆる器官が変異し、別の生き物に変わっていく。
ユー > シルエットは四足の爬虫類であり、トカゲに近い。最も、3〜4mはあろうかという巨体に目をつぶればの話だが。
ユー > 上からワニ、カメレオン、肉食恐竜、ヘビの口が4つ縦に並び、うなり声を漏らしている。
ユー > 尾は鎧竜のようにハンマー状の形をしており、脚はムカシトカゲ類のものであろう。
ユー > 前足の後ろには巨大な翼が折り畳まれている。もっと広い場所なら飛べるのかもしれない。
ユー >
ユー > 怪物だ、と誰もが思う。
ユー >
ユー > それはまさしく、ユー=ハンドレットワンが内に秘めていた“もう一つの生命(アナザーライフ)”だった。
ユー >
ユー > 『ココマデヤラセタンダ……モウ後戻リハデキンゾ』
ユー >
ユー >
BATTLE > 【伊波少尉】【冴島大尉】「「なっ、コイツ(コレ)は!?」」
BATTLE >
BATTLE > ユーの前にいる伊波と、ガンワゴンの中の冴島が叫ぶ。
BATTLE > しかし、冴島の驚きは伊波のモノとは違った。
BATTLE >
BATTLE > 【冴島大尉】(まさか…ヤツは……いや、アレは確かに)
BATTLE >
BATTLE > 映像(ヴィデオ)からデータを分析しはじめる。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では回避成功です。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン・明日宮中尉)−(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(伊波少尉・高階中佐)(『[ガンワゴン搭乗員【20】]・冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[1]、ヨハン[0]、マカラナ[2]★、ダチュラ[3Reaction]
BATTLE > 高階中佐[2]、冴島大尉[2]、明日宮中尉[2]、伊波少尉[1]、ガンワゴン搭乗員[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 続いてマカラナの行動をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
マカラナ > 『あれは救命符か? なんであんなものを持っている?
マカラナ > っと、こちらは従業員が……
マカラナ > ふーむ、興味深い』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > アイコンからは、なにやら他のことに気を取られているらしき呟きが聞こえてくるも、
マカラナ > 半透明の少女の方は無表情にガンワゴンの方へ向かい、息を吹きかけるような動作をした。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > マイナーアクション:マインドブラスト
マカラナ > メジャーアクション:【電脳】【交渉】 <幻覚(イリュージョン)><01フィーリング><ショックアタック>
マカラナ > 理性9+SのK+マジシャン(2)+01フィーリング(3)+スピード(1)+サイバーバーガー(1)+電子戦装備(2)=28
マカラナ > 対象:ガンワゴン
マカラナ >
マカラナ >
BATTLE > では制R16(6)で受けます。攻撃力算出をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
マカラナ > 半透明の少女の息から半透明の小鳥が生み出され、
マカラナ > それがガンワゴンに乗った日本軍人達の頭のなかにするりと侵入する。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『最も尊い意識であれ、最も強い意志であれ、最後には塵に返る』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 半透明の少女がそのたおやかな手を2、3度開いたり閉じたりすると、
マカラナ > それに合わせて日本軍人たちは奇妙なダンスを踊っているような痙攣をする。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > ダメージ
マカラナ > <幻覚(イリュージョン)>2+マインドブラスト5+網絡蠱毒3+弱点看破4+HのQ=24<ショックアタック>
マカラナ >
マカラナ >
BATTLE > 【冴島大尉】「ウィルスプログラム!?今すぐ対処を!」
BATTLE > 謎のウィルスによる攻撃に、ガンワゴンの搭乗員はなすすべなく敗退する。
BATTLE >
BATTLE > ガンワゴン搭乗員が戦闘から離脱します。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン・明日宮中尉)−(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(伊波少尉・高階中佐)(『冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[1]、ヨハン[0]、マカラナ[1]、ダチュラ[3Reaction]、高階中佐[2]★、冴島大尉[2]、明日宮中尉[2]、伊波少尉[1]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【高階中佐】「何度もコイツに耐えられると思うなよ、穴だらけ(チーズ)にしてやるぜ」
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【オートアクション】:−−− 【マイナーアクション】:−−−
BATTLE > 【メジャーアクション】:M13+ジョーカー(11)+6=30
BATTLE > <射撃 Lv7><運動 Lv4><クイックドロー Lv6><必殺の矢 Lv4><花吹雪 Lv4><※ピンポイント Lv3>
BATTLE > 【武器】:ブルドッグ
BATTLE > 【対象】:ユー
BATTLE >
BATTLE >
ユー > 『間抜ケメ』
ユー >
ユー > 《突然変異(ミューテーション)》の使用を宣言。
ユー > コピーした《タイムリー》を《難攻不落(インヴァルネラブル)》相当効果で使用します。
ユー >
ユー > 『ソンナ豆鉄砲デ、バケモノ退治ガデキルトデモ思ッタノカ?』
ユー >
ユー > 背中を覆う亀の甲羅で弾丸を弾く。
ユー > この程度の弾丸で破れる程、柔らかい装甲ではないのだ。
ユー >
ユー >
BATTLE > 【高階中佐】「クッ…ヒルコがァァァ――ッ」
BATTLE > はだけた軍服のジャケットから、より強力な弾丸ベルトを抜き出す。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン・明日宮中尉)−(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(伊波少尉・高階中佐)(『冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[1]、ヨハン[0]、マカラナ[1]、ダチュラ[3Reaction]、高階中佐[1]、冴島大尉[2]★、明日宮中尉[2]、伊波少尉[1]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 続いて冴島大尉の行動。何かのプログラムを展開し、戦況を見守ります。リアクション宣言。
BATTLE >
BATTLE > 【冴島大尉】(U計画の生き残り…しかし、“大津波”の際、あの2体は処分したはず。
BATTLE > なぜここに、あの忌まわしい存在が……っ)
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン・明日宮中尉)−(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(伊波少尉・高階中佐)(『冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[1]、ヨハン[0]、マカラナ[1]、ダチュラ[3Reaction]、高階中佐[1]、冴島大尉[1/1Reaction]、明日宮中尉[2]★、伊波少尉[1]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【明日宮中尉】「BUSYAAAA――――ッッ!!!!」
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【オートアクション】:−−− 【マイナーアクション】:−−−
BATTLE > 【メジャーアクション】:R10+S10+5=25
BATTLE > <白兵 Lv11><運動 Lv8><居合 Lv5><鉄拳 Lv6>
BATTLE > 【武器】:生身
BATTLE > 【対象】:ヨハン
BATTLE >
BATTLE >
ダチュラ > 虚しく空を切ると書いて虚空と読む。
ダチュラ > 意味は特にない。
ダチュラ >
ダチュラ > オート:なし
ダチュラ > マイナー:タイプD起動
ダチュラ > メジャー:<電脳><ポルターガイスト> R8 +9+ SJ =27
ダチュラ >
ダチュラ >
BATTLE > しかし!!
BATTLE >
BATTLE > 『 ─ヘ√レヘ√レv─w─wv──w─v─ 』
BATTLE >
BATTLE > ダチュラの電脳に負荷がかかる。
BATTLE > 冴島大尉の判定。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【オートアクション】:−−− 【マイナーアクション】:−−−
BATTLE > 【メジャーアクション】:M9+D9=18
BATTLE > <ツェノンの逆理 Lv4>
BATTLE > 【武器】:−−−
BATTLE > 【対象】:ダチュラ
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 達成値を−4します。23に減少。
BATTLE >
BATTLE >
ヨハン > 《脱出》の使用を宣言!明日宮中尉の攻撃を無効化するでゴザルよ!
ヨハン >
ヨハン > 「…遅い、遅すぎるでゴザルよ明日宮中尉!獣の気に縛られて拳に曇りができているでゴザル!」
ヨハン > 「おぬしの拳はその程度でござったかぁ!!」
ヨハン >
ヨハン > 明日宮中尉が拳を振るうがそこにヨハンはなく!振り切った拳の上にフリーパスに乗った状態で佇むでゴザル!
ヨハン >
ヨハン > 「…その程度では伊波少尉すら殺せぬぞォ!」
ヨハン >
ヨハン >
BATTLE > 【伊波少尉】(え!?)
BATTLE >
BATTLE > 今の私には理解できない〜。
BATTLE > では、回避成功です。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン・明日宮中尉)−(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(伊波少尉・高階中佐)(『冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[1]★、ヨハン[0]、マカラナ[1]、ダチュラ[2Reaction]、高階中佐[1]、冴島大尉[1]、明日宮中尉[1]、伊波少尉[1]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では、次はユーの行動です。どうぞ
BATTLE >
BATTLE >
ユー > 「GUOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!」
ユー >
ユー > ハンマー状の尻尾を振り回し、伊波中尉を攻撃する。
ユー > 尻尾には刺が生えており、直撃すれば先ほどのユーのごとく串刺しだろう。
ユー >
ユー > オート:スリーアクション起動
ユー > マイナー:タイガーアームを目標に<瞬間適応> S4でスートが合わず失敗
ユー > マイナー:タイガーアームを目標に<瞬間適応> S8でスートが合わず失敗
ユー > マイナー:タイガーアームを目標に<瞬間適応> D6でスートが合わず失敗
ユー > メジャー:<白兵><隠密><透明化><触手> 8+6+HJ=24 対象:伊波少尉
ユー >
ユー >
BATTLE > では制御値で受けます。L制:12(10)。ダメージ判定をどうぞ
BATTLE >
BATTLE > 生身の刺3+4+SK=17
BATTLE >
BATTLE > 刺:17−【黒王:1】=16
BATTLE >
BATTLE > わぁお、斬首。【ダメージ16:斬首(完全死亡)】です。
BATTLE >
BATTLE > だが、このままでは終わらん!?
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ヨハンの発言に気を取られた一瞬の隙を突かれ、串刺しにされる。が!
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【伊波少尉】「グハッ!?戦闘終了、か…ちくしょう」
BATTLE > 【伊波少尉】(だ、だが…ただで終わるかよ……コイツで吹き飛べ)
BATTLE >
BATTLE > 黒王を自動操縦モードへ。そして何かのボタンを押す。
BATTLE > ≪神業≫、≪突破(ブレイクスルー)≫を発動。
BATTLE >
BATTLE > 力尽きた伊波とは別に、黒王が最後のエキゾーストノートを上げ、
BATTLE > ダチュラ(マカラナ)とヨハンの間に奔る!
BATTLE > その機体内部には、大量の爆薬が内臓されていた。
BATTLE >
BATTLE > 対象はダチュラにしておこう。一番デカいし…。
BATTLE >
BATTLE >
ダチュラ > 【自動操縦システムによる制御と確認】
ダチュラ > 【自動操縦システムの掌握を開始します】
ダチュラ >
ダチュラ > 黒王が突如異常な方向にハンドルを切る
ダチュラ >
ダチュラ > 《難攻不落》を使用
ダチュラ > 効果:《突破》を打ち消す
ダチュラ >
ダチュラ >
BATTLE > 「UHOOOOOOOッッ!!!!」
BATTLE > 【エリィ】「きゃっ」
BATTLE >
BATTLE > 黒王が軌道を変えた。
BATTLE > それを見たサルが、何かを感じとり、エリィを抱かえ大きく飛ぶ。
BATTLE >
BATTLE > そして、次の瞬間!?
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ドガアアアアアァァァァ――――z_____ンッ!!!!!
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 黒王が大爆発を起こす。軌道がそれた事により、大惨事は避けられた。
BATTLE > 爆風に混じり、ハンドルの一部が戦場を舞い、地に落ちる。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 伊波少尉が戦闘から離脱します。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン・明日宮中尉)−(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(高階中佐)(『冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[0]、ヨハン[0]、マカラナ[1]★、ダチュラ[2Reaction]、高階中佐[1]、冴島大尉[1]、明日宮中尉[1]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
マカラナ > 『このままじゃトーキーが死ぬな。
マカラナ > なんであんなに狙われてるのやら……』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 魔法陣のようなアイコンが回転し、半透明の少女が宙を滑るように明日宮中尉とヨハンの方に移動する。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > メジャーアクション:【電脳】【交渉】 <幻覚(イリュージョン)><01フィーリング><ショックアタック>
マカラナ > 理性9+CのA+マジシャン(2)+01フィーリング(3)+スピード(1)+サイバーバーガー(1)+電子戦装備(2)=29
マカラナ > 対象:明日宮中尉
マカラナ >
マカラナ >
BATTLE > 本当になぜだろうか…。
BATTLE >
BATTLE > では、明日宮中尉は制御値で受けます。P16。
BATTLE > ダメージ判定をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
マカラナ > 半透明の少女が明日宮中尉の頭にその細い腕を差し入れようと手を伸ばす……
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > ダメージ
マカラナ > <幻覚(イリュージョン)>2+マインドブラスト5+網絡蠱毒3+弱点看破4+Hの8=22<ショックアタック>
マカラナ >
マカラナ >
BATTLE > 【明日宮】「グッ、ぐごOOOおおおOおOOOッッ!!!?」
BATTLE >
BATTLE > 明日宮の精神に入り込むマカラナ。
BATTLE >
BATTLE > その時、マカラナの精神に何かが逆流する。
BATTLE > そして、それはある映像(ヴィジョン)を見せた。
BATTLE >
BATTLE > 世界が急に開ける感覚。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ___=―___――――==  ̄ ̄ ̄ ――_―― ̄ ̄―‐―― ___―
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > M○●Nの街。
BATTLE >
BATTLE > 「いたぞ、女だ!」
BATTLE > 「ククク、もう逃げられねえぜ」
BATTLE > 武装したヒルコ狩りたちが女、
BATTLE > エリィを追いかける。
BATTLE >
BATTLE > そこへ割って入る男。ユーだ。
BATTLE > 二人はヒルコ狩りから逃げ、生活を共にする。
BATTLE > 場面は飛ぶ。
BATTLE >
BATTLE > 「私、ユーさんといられて本当に楽しかった。
BATTLE > その間だけ、私は…自分の嫌いなところ…忘れられたから……」
BATTLE >
BATTLE > エリィがヒルコ狩り達に立ち向かう。
BATTLE > 今度は自分が、彼を守るために…。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ━===― ̄___ ̄ ̄―― ̄ == ―――― ― ̄___━===
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 舞台が暗転する。
BATTLE > そして次にマカラナの眼前に広がったのは、
BATTLE > N◎VAの街並みだろうか?
BATTLE >
BATTLE > 一人のイヌがヒルコと対峙している。
BATTLE > ヒルコの… 彼女の名はジェム。
BATTLE >
BATTLE > ≪だから撃って!私を殺して!でないと…≫
BATTLE >
BATTLE > ジェムはヒルコの本能と戦う。
BATTLE > 目の前の男を傷つけないために。
BATTLE >
BATTLE > ≪ありがとう、隼人…≫
BATTLE >
BATTLE > そうしてジェムは
BATTLE > 悲しみに顔を歪ませるイヌの腕で息を引き取った。
BATTLE > 彼女はその衝動に打ち勝ち、
BATTLE > 死んでいったのだ。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > __―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―= ___ ̄ ̄━―― ___――
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 再び暗転。今度は暗闇の中、
BATTLE > 一人の男がもがき苦しんでいる。
BATTLE > 彼の名はゾアリス。
BATTLE > フードに覆われ顔は見えないが、
BATTLE > なぜかそう分った。
BATTLE > 彼もヒルコとしての本能と闘い、
BATTLE >
BATTLE > そして… 負けた。
BATTLE >
BATTLE > 異形の者に変態したゾアリス。
BATTLE > 彼に手を差し伸べる黒衣の神父。
BATTLE >
BATTLE > その手を取るゾアリス。
BATTLE > 神父の口元が歪んだ。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ―━―― == ̄ ̄ ̄ ̄ ̄―― __――_━ ̄ ̄ ――_―― ̄___ ̄―=
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > さらに夢は続く。
BATTLE > 次に現れたのは… 男?いや、女だろうか?
BATTLE > 中性的なその人物。名は… エクシード。
BATTLE >
BATTLE > ヤツはマカラナを一瞥すると背を向け闇に消えた。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >  ̄___ ̄―==━___ ̄― ==  ̄ ̄ ̄ ――_――__―__ ̄ ̄―_
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > エクシードが消えた闇の先、
BATTLE > そこから現れたのは… 見たこともない人型のヒルコ。
BATTLE > しかし、マカラナはこの人物を知っている気がする。
BATTLE > そう、“彼”の名は……
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > __ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ― ―――― ==  ̄ ̄ ̄ ――_―― ̄___ ̄――
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > マカラナの意識が現実に戻る。
BATTLE > まだ夢を見ているような感覚。
BATTLE >
BATTLE > これはウィルスに刻まれた記憶なのか?
BATTLE > それともアストラル的ななにかなのか?
BATTLE > 今のマカラナにもわからない。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【明日宮中尉】が≪神業≫、≪難攻不落(インヴァルネラブル)≫を使用します。
BATTLE > ダメージが打ち消されました。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン・明日宮中尉)−(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(高階中佐)(『冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[0]、ヨハン[0]、マカラナ[0]、ダチュラ[2Reaction]、高階中佐[1]★、冴島大尉[1]、明日宮中尉[1]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では三度、高階中佐の行動です。
BATTLE >
BATTLE > 【高階中佐】「実験に付き合ってもらうぞ。
BATTLE > キサマらのために、特別にあつらえた弾丸だ。喰らえッッ」
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【オートアクション】:−−− 【マイナーアクション】:AM弾
BATTLE > 【メジャーアクション】:L10+H7+6=23
BATTLE > <射撃 Lv7><運動 Lv4><クイックドロー Lv6><必殺の矢 Lv4><花吹雪 Lv4><※ピンポイント Lv3>
BATTLE > 【武器】:ブルドッグ
BATTLE > 【対象】:ユー
BATTLE >
BATTLE >
ダチュラ > ブルドッグの照準補正プログラムに干渉。
ダチュラ > 誤差修正値等全ての数値が滅茶苦茶に掻き乱され、意識とは無関係に銃口が天を向く。
ダチュラ >
ダチュラ > オート:なし
ダチュラ > マイナー:なし
ダチュラ > メジャー:<電脳><ポルターガイスト> R8 +9 +SA =28
ダチュラ >
ダチュラ >
BATTLE > 【高階中佐】「斜角がズレるッ、あの思考戦車(シンク)か!冴島大尉、何をやっている!」
BATTLE >
BATTLE > では、回避成功です。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン・明日宮中尉)−(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(高階中佐)(『冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[0]、ヨハン[0]、マカラナ[0]、ダチュラ[1Reaction]、高階中佐[0]、冴島大尉[1]★、明日宮中尉[1]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【冴島大尉】「!?」
BATTLE > 【冴島大尉】『も、申し訳ありません中佐!』
BATTLE >
BATTLE > ハッと我に返り、再び支援の指揮を執る。リアクション宣言。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン・明日宮中尉)−(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(高階中佐)(『冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[0]、ヨハン[0]、マカラナ[0]、ダチュラ[1Reaction]、高階中佐[0]、冴島大尉[1Reaction]、明日宮中尉[1]★
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
マカラナ > 『―――っ……なんだ、今のは。明日宮中尉の記憶では無い。
マカラナ > まさか……いや、ウィルスにそんな複雑な霊基構造が発生するはずが……
マカラナ > 無機記憶……にしては場面の選択が恣意的すぎる……上位概念の干渉か?
マカラナ > だがヒルコを守護する神の存在は……』
マカラナ >
マカラナ > 『いや、今はそんな事を言っている場合では無い、か』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 半透明の少女が逃れようと暴れる明日宮中尉に、さらに腕を深く差しいれ、
マカラナ > ダチュラの搭乗席の中の少女は意識を集中させ、明日宮中尉の精神を解析する。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『電子情報を霊子情報に変換……心理データを再構成……』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
マカラナ > 《電脳神》を使用。
マカラナ > 高階中佐の神業、《神の御言葉(ゴスペル)》を解除します。
マカラナ > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
マカラナ >
マカラナ >
BATTLE > 了解です。では、
BATTLE >
BATTLE > 【明日宮中尉】「GUWOOOOOOOOOOOOOONッッッッ」
BATTLE >
BATTLE > ヨハンの足を掴んでブンブン振り回す。
BATTLE > 解析が終わり、ウィルスによる洗脳を除去したその時、
BATTLE > ちょうど力を失い、スッポ抜けたヨハンがダチュラを襲う!!
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > …が、どのみちクロームの身体のダチュラには、
BATTLE > 水袋な人間がぶち当たったところで、ビクともしないだろう。
BATTLE > 問題は、弾けて混ざるヨハンの身体のほうだ。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【明日宮中尉】が≪神業≫、≪死の舞踏(ダンス・マカブル)≫を使用します。
BATTLE > 対象はヨハン。【ダメージ21:完全死亡】です。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【明日宮中尉】「Aあ、Uいルスの…衝動が……HIいていく………」
BATTLE >
BATTLE > 明日宮中尉は洗脳がとけたため、これ以上戦闘に参加する意味がなくなり、
BATTLE > 戦闘から離脱します。
BATTLE >
BATTLE >
ユー > 神業《突然変異(ミューテーション)》の使用を宣言。
ユー > コピーした《タイムリー》で《難攻不落(インヴァルネラブル)》相当効果。
ユー > 明日宮中尉の《死の舞踏(ダンス・マカブル)》を無効にします。
ユー >
ユー > 『ナントイウカ、運ノナイ奴ダ……』
ユー >
ユー > カメレオンの舌を伸ばしてヨハンをキャッチ&リリース。
ユー > ポイッと投げて元の場所に戻した。軽く投げただけなのでダメージはないだろう。多分。
ユー >
ユー >
ヨハン > 「ふう、助かったでゴザルじゃユーどの。」
ヨハン >
ヨハン > なんかヒルコ軍団呼んでから狙われまくりで走馬灯見っ放しだったヨハン。
ヨハン >
ヨハン > 気が付いたら頭の毛は総白髪になって顔も皺だらけになってます。
ヨハン >
ヨハン > あ、あと超プルプルしてる。
ヨハン >
ヨハン >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン)−(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(高階中佐)(『冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[0]、ヨハン[0]、マカラナ[0]、ダチュラ[1Reaction]、高階中佐[0]、冴島大尉[1Reaction]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > これにて第1カットを終了します。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > [SET UP]=――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン)−(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(高階中佐)(『冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[4]、ヨハン[2]、マカラナ[2]、ダチュラ[4]、高階中佐[3]、冴島大尉[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > セットアップフェイズです。特技を使用するプレイヤーは判定を。
BATTLE > 使用しない場合も、使用しないという宣言をお願いします。
BATTLE >
BATTLE >
ユー > セットアップは投げ捨てるもの
ユー >
ユー >
ヨハン > 「はあああああああああ…刹活孔!!」
ヨハン >
ヨハン > 老いてた体を秘孔をついて元に戻した。その勢いで攻撃だ!
ヨハン > セットアップで〈ロケットスタート〉の使用を宣言するでゴザル!
ヨハン >
ヨハン > 〈ロケットスタートLv1〉〈交渉Lv4〉〈操縦Lv3〉
ヨハン > 理性5+エンジェルヴォイス&マイバディ(4)+スペードの4=達成値13でゴザル!
ヨハン >
ヨハン >
マカラナ > 『やれやれ、なんとかなったか。
マカラナ > と一息ついている場合では無いな、戦闘データの更新もしなくては』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 戦闘データをまとめ、憑依霊を補正する。
マカラナ > 地味な作業だが、研究にはこういった地道な努力も必要なのだ。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 『やはりトーキーこの記録は……興味深い』
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > ついでに憑依霊から回収したデータを手に入れるのは役得である。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > セットアップ:【電脳】【知覚】 <弱点看破><01フィーリング>
マカラナ > 理性9+ダイヤの5+マジシャン(2)+01フィーリング(3)
マカラナ > +スピード(1)+サイバーバーガー(1)=
マカラナ > 【切り札】を使用、ダイヤの5をスペードのAに変更。
マカラナ > 27
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 電脳空間で、丸っこい蜘蛛のアイコンがすごく楽しそうに巣作りしている。
ダチュラ >
ダチュラ > セットアップ:<電脳><自動防御> L5 +7 +H10 =22
ダチュラ >
ダチュラ >
BATTLE > では<ロケットスタート>の効果により、ヨハンが一番最初に行動します。
BATTLE > <弱点看破>の効果により、物理・精神攻撃の威力が+4となります。
BATTLE > <自動防御>の効果により、ダチュラのARが7となります。
BATTLE >
BATTLE > RL側からのセットアップ判定はありません。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン)−(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(高階中佐)(『冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[4]、ヨハン[2/Rocket]★、マカラナ[2]、ダチュラ[7Reaction]、高階中佐[3]、冴島大尉[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > [ 2 ]―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ヨハンの行動です。どうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
ヨハン > マイナー:光速で腰を振る
ヨハン >
ヨハン > メジャー:〈交渉Lv4〉〈操縦Lv3〉〈演説Lv2〉〈サブリミナルLv2〉<脱がせの鬼Lv1>で冴島大尉に攻撃でゴザル!
ヨハン >
ヨハン > 感情7+エンジェルヴォイス&マイバディ(4)
ヨハン > #NAME?
ヨハン > リアクション不可で攻撃!
ヨハン >
ヨハン >
BATTLE > では制御値で受けます。制P14。ダメージ判定をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
ヨハン > クラブの10で10+弱点看破(4)で14精神ダメージ!
ヨハン >
ヨハン > ついでに〈脱がせの鬼〉効果で裸に軍服の靴下だけでもつけるでゴザル!
ヨハン >
ヨハン > 光速で腰を振ることによりソニックブ−ムが発生、その振動波によって相手に靴下を強制的に履かせるトーキーの口伝絶命技だ。
ヨハン >
ヨハン >
BATTLE > しかしRL権限で拒否する!
BATTLE > だが、かわいそうなのでヨハンだけはそういう幻覚を見た。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ゚ | ・ | .+o _ o。 | *。 |
BATTLE > *o ゚ |+ | ・゚ _二ー-゙ヽ/_ +・ o |*
BATTLE > o○+ | |i -= ´ ` ミ、 ゚| o ○。
BATTLE > ・+ ・ l /, ヽ ・|*゚ + |
BATTLE > ゚ |i | + / i |ー|-|i | i l . i | |! |
BATTLE > o。! |! ゚o !|{━■' |i iト、 l | | * ゚ |
BATTLE > 。*゚ l ・ ゚ |ソ_` "" リ!ノ /| |o ゚。・ ゚
BATTLE > *o゚ |! | 。 ヽ'- ノi| { + *|
BATTLE > 。 | ・ o ゚l ゚+ ` イ jハ l *゚・ +゚ ||
BATTLE > |o |・゚ ,.‐- .._ -‐}! ヽ! | ゚ |
BATTLE > * ゚ l| / 、 i } \ o.+ | ・
BATTLE > |l + ゚o i ` -、{! /_ \ ○・ |o゚
BATTLE > o○ | | ヽ. ヾ´  ̄ `ヽ *。
BATTLE > ・| + ゚ o } } ヽ O。
BATTLE > O。 | | リ、 ..::: .. l 。
BATTLE > o+ |!*。| / `ー:::: , ヘ:::::.. | *
BATTLE > |・ | ゚・ |/ / :::... .. /:::/ | ::..... { |
BATTLE > _|\∧∧∧MMMM∧∧∧/|_
BATTLE > > <
BATTLE > ──┐ / \ \ ヽ| |ヽ ム ヒ | |
BATTLE > ── | / \ / | ̄| ̄ 月 ヒ | |
BATTLE > __| / \ _/ / | ノ \ ノ L_い o o
BATTLE > > <
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 森から漂う胞子(スポア)の影響だろう。幸せな光景だ。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > <忠誠>[4]、水鑑[7] 【ダメージ3:ショック】
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【冴島大尉】「な、なんだこのおぞましい物体は……」
BATTLE >
BATTLE > 画面(モニタ)の中で繰り広げられる狂気の沙汰にショックを受ける。
BATTLE >
BATTLE >
ヨハン > マイナー:ヨハン状態!
ヨハン >
ヨハン > メジャー:〈交渉Lv4〉〈操縦Lv3〉〈演説Lv2〉〈サブリミナルLv2〉<脱がせの鬼Lv1>で冴島大尉に攻撃でゴザル!
ヨハン >
ヨハン > 感情7+エンジェルヴォイス&マイバディ(4)+Lightning(2)+クラブの4
ヨハン > =達成値16&心理を組み合わせなければリアクション不可で攻撃!
ヨハン >
ヨハン >
BATTLE > では再び屈辱の制御値で受けます。制P14。ダメージ判定をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
ヨハン > クラブのA(11)+弱点看破(4)で15精神ダメージ!
ヨハン >
ヨハン > ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm18092
ヨハン >
ヨハン > さあ、次は裸にブラジャー(パッド入り)でゴザル!
ヨハン >
ヨハン >
BATTLE > 「大尉ィィーッ!!これ以上は観客を抑えつけられません!!」
BATTLE > 「ここは…大尉に涙を呑んでもらうしか……」
BATTLE >
BATTLE > メタ発言。スッと靴下とブラ(パット入り)を差し出す下士官。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【冴島大尉】「クッ…くぬぬっ」
BATTLE > 差し出されたブラと靴下を見、赤面する。
BATTLE >
BATTLE > 【冴島大尉】「し、しかたあるまい……」
BATTLE >
BATTLE > 【冴島大尉】「い、いいか。お前たち、もし一瞬でもその眼を開けたら、
BATTLE > 懲罰房行き程度ではすまないと思え…っ」
BATTLE >
BATTLE > マジな目でにらむ冴島。そして…
BATTLE >
BATTLE > ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > /`ーヘ <´ ̄ニニニニ三\__ ,r‐‐、_,.‐--、_____ノヽ
BATTLE > _r-、 | )´ ゝ-‐‐‐=ニ二__,.-‐‐ \ / /ヽ \ ̄`ヾ ノ
BATTLE > }ヽ y' / ヽr‐、_r 、 `ー-----‐'''" \ヽ ! ! ヽ 丶 '<て´。
BATTLE > / { | } {` ___ _r‐、 | | {ヽ ト、___ >o
BATTLE > ヽ-ュ‐`ハ`ー-く、_,r' ノ`ー-、 i' l `ヽr-' / ̄フ、__> ゝハノ_) >゚。
BATTLE > j⌒´ ノo。゚o} ヽ 〈 ̄`ヽ /⌒ヽ 電波が乱れております { 〈 / i'´| `'‐-ー´\,ゝ `o゚
BATTLE > ノ / ∞ { ヽ丿 ノ-ヽ }ノ_ノ } しばらくそのままでお待ち下さい ヽo ゜。∨ r-'ヽ |
BATTLE > `ー} ____ノ i `ー<ノ )`ー > /ハ -‐ァ´ _,r'`ー8 o{ ノ、__ } |
BATTLE > `ー、__ト、ノ| | ト、_r'`ー-< o゚8, o { / |´ lヽ! ∨ l
BATTLE > _______ | | ヽソ / ヽ゚。、 ヽ ヽ{ ハ、i ゝー、ノ| |
BATTLE > / ----- ヽ // \ー- ' ___/ }_/ `ー' ` ̄ | |
BATTLE > ´ ̄ ̄ ̄ ̄`// //`ヽ/, ハノ 〜 マリオンネット 〜
BATTLE > /ゝ、 _,.--‐ 、ニヽ / / ゝ_/ レ'
BATTLE > `}  ̄r´ ̄//| \ヽl
BATTLE > フ>' / / ! !
BATTLE > o( { __,ノ ノ | |
BATTLE > 。゚く( _ノハ /__,,. | |
BATTLE > ゚o´ //`ー-‐'´ | | ヾ
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
BATTLE >
BATTLE > 「た、大尉ィィーッ!!
BATTLE >
BATTLE > 【冴島大尉】(絶対に生かして返さん…っ)
BATTLE >
BATTLE > おしまい。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > <忠誠>[4]、水鑑[7]でダメージ4ですが、繰り上げて。
BATTLE >
BATTLE > 【ダメージ5:怒り】
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン)−(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(高階中佐)(『冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[4]★、ヨハン[1]、マカラナ[2]、ダチュラ[7Reaction]、高階中佐[3]、冴島大尉[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では続いてユーの行動です。どうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
ユー > 「(何やらワゴンの中で騒いでるが……何かあったのか?)」
ユー > 『マァドウデモイイカ……今気ニスルコトジャアナイ』
ユー >
ユー > 尻尾を振り回し、棘に刺さったままの伊波少尉の遺体を高階中佐に投げつける。
ユー >
ユー > オート:スリーアクション
ユー > マイナー:タイガーアームを目標に<瞬間適応> 感情9+C3=12で目標に届き成功。物理ダメージに+2
ユー > マイナー:ホークアイを目標に<瞬間適応> 生命8+H5=13で目標に届き成功。物理攻撃の達成値に+1
ユー > マイナー:とくになし
ユー > メジャー:<白兵><隠密><透明化><触手> 感情9+7+CJ=26 対象:高階中佐
ユー >
ユー >
BATTLE > では冴島大尉の判定。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【オートアクション】:−−− 【マイナーアクション】:−−−
BATTLE > 【メジャーアクション】:L7+HK(10)=17
BATTLE > <ツェノンの逆理 Lv4>
BATTLE > 【武器】:−−−
BATTLE > 【対象】:ユー
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 達成値を22に減少。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【高階中佐】「くッ!」
BATTLE >
BATTLE > 放り投げられた伊波少尉の身体をスライディングで避ける高階中佐。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【オートアクション】:−−− 【マイナーアクション】:−−−
BATTLE > 【メジャーアクション】:M13+S5→切り札(11)=24
BATTLE > <運動 Lv4>
BATTLE > 【武器】:−−−
BATTLE > 【対象】:ユー
BATTLE >
BATTLE > 回避行動を取る。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン)−(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(高階中佐)(『冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[3]★、ヨハン[1]、マカラナ[2]、ダチュラ[7Reaction]、高階中佐[2]、冴島大尉[1]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
ユー > 鋭く尖った舌で追撃。
ユー > 刺さればそのまま猛獣の口にご招待だろう。
ユー >
ユー > オート:スリーアクション
ユー > マイナー:ホッパーレッグを目標に<瞬間適応> S6でスートが合わず失敗
ユー > マイナー:なし
ユー > マイナー:なし
ユー > メジャー:<白兵><隠密><透明化><触手> 生命8+7+H9=24 対象:高階中佐
ユー >
ユー >
BATTLE > このままでは状況が変わらん。制御値で受けよう。制L14。
BATTLE > ダメージ判定をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
ユー > 生身の刺3+4+2+SQ=19
ユー >
ユー >
BATTLE > 【剣:4】で、【ダメージ15:出血多量(気絶)】。
BATTLE >
BATTLE > ≪神業≫、≪難攻不落(インヴァルネラブル)≫で打ち消します。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > しかしユーの思惑とは裏腹。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > キンッ カンカラン―ッ!!
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > その追撃は“読まれていた”。高階が回避と共に放った手榴弾。
BATTLE > 自身とユーの間に転がったそれが爆炎を上げる。
BATTLE > 巧みに姿を隠す高階。そして素早く態勢を立て直す。
BATTLE >
BATTLE > 【高階中佐】(間に合えよッ)
BATTLE >
BATTLE > 煙が完全に晴れる前に、ユーへ向け、
BATTLE > ガトリングガン(ブルドッグ)の照準(ガンサイト)を向けようとする。が!?
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: −−(ヨハン)−(『《ダチュラ》・《マカラナ》』)(ユー)(高階中佐)(『冴島大尉』)−
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ []:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】: ユー[2]★、ヨハン[1]、マカラナ[2]、ダチュラ[7Reaction]、高階中佐[2]、冴島大尉[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では次はユーの行動です。どうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
ユー > 『殺(ト)ッタァ!!!』
ユー > 『ヨクモマァアソコマデエリィヲ虐ゲテクレタモノダ……死ンデアノ世デ詫ビロ!!!』
ユー >
ユー > 今度は体ごと飛びかかり、首を90°傾けて大きく4つの口を開ける。
ユー > ユーを突き動かすのは、盲目的なまでの愛。
ユー > つつけば崩れてしまいそうなほどに脆いその感情が、怪物としてのユーを支配する。
ユー >
ユー > マイナー:なし
ユー > メジャー:<白兵><隠密><透明化><触手> 感情9+7+S9(切り札によりCAに変更)=27 対象:高階中佐
ユー >
ユー >
BATTLE >
BATTLE > 【高階中佐】「オオオオォォオオオォォ――――ッッ!!!!」
BATTLE >
BATTLE > 飛びかかるユーへ、薙ぎ払うようにガトリングガン(ブルドッグ)の弾を浴びせる高階。
BATTLE >
BATTLE > 機械(サイバー)化され、電子の制御により、飛躍的な運動能力を得た高階中佐の身体と、
BATTLE > 生命体として、極限までの進化を遂げたユーの身体能力。その雌雄がついに決した。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【高階中佐】(ぐッ、ヤツの方が… “速い”ッ)
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 制御値で受ける!R制15。ダメージ判定をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
ユー > 生身の刺3+4+2+HA=20
ユー >
ユー > 高階中佐を美味しく頂くとしよう。
ユー > 肉食恐竜の牙は、全身義体でもクッキーのごとく噛み砕くからな。
ユー >
ユー >
BATTLE > 【剣:4】で、【ダメージ16:斬首(完全死亡)】です。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【高階中佐】「は、ははっ…」
BATTLE > 【高階中佐】「ヒルコに負けるなんぞ、くだらねえ死に方だ…。
BATTLE > チッ…… くそがあああああああああああああッッ!!!!」
BATTLE >
BATTLE > ≪神業≫、≪とどめの一撃(クーデグラ)≫を使用。
BATTLE > 最後の悪あがき、ユーの口内に、残った鉛玉を全てお見舞いしてやる。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【高階中佐】(和泉よ……お前なら…もっと上手くやれたんだろうな……フッ……)
BATTLE > そうして、最後は自嘲的な笑みとともに目を閉じる。
BATTLE >
BATTLE > 高階中佐が死亡し、戦闘から離脱します。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ――――――――――――――――――――――――――――――――
BATTLE >
BATTLE > 装甲列車内部――。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 「た、高階中佐がやられました!」
BATTLE >
BATTLE > 【冴島大尉】「そんな、私の計算を超えたなんて……!?」
BATTLE > 操作卓(コンソール)に拳を打ち付ける冴島大尉。
BATTLE >
BATTLE > 【冴島大尉】「くっ…おのれ、“101号”……ッ」
BATTLE > そして、苦虫をかみつぶした表情で、画面(モニタ)に映るユーを見た。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【冴島大尉】「ふっ、フフフフ…。
BATTLE > だが、まだこの装甲車(ガンワゴン)が残っている!
BATTLE > ヤツらを生かしておくわけにはいかん!」
BATTLE >
BATTLE > 「無茶です!
BATTLE > これ以上の作戦続行は不可能だ!無駄死になりますっ!」
BATTLE >
BATTLE > 【冴島大尉】「ふざけるな!お前達も日本人ならば、
BATTLE > 神州に仇をなすガイジンどもに屈するなどと――――」
BATTLE > ヒステリックに叫ぶ冴島大尉。
BATTLE > その瞳にゆらぐのは、因縁、妄執。ひどく個人的な、暗く深い怒りの炎。
BATTLE >
BATTLE > 「…ッ……ッ」
BATTLE > 階級という強制力に押し黙る部下たち。が、
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 「て…」
BATTLE >
BATTLE > 「……撤退するッ!!
BATTLE > この装甲列車(ガンワゴン)を囮にして時間を稼ぐ!
BATTLE > 生きてる者は脱出(エクソダス)の準備を!!」
BATTLE >
BATTLE > 副官の突然の発令に、目を見開く冴島大尉。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【冴島大尉】「キサマ、何を勝手な!」
BATTLE >
BATTLE > 「あなたは今、冷静さを失っている。
BATTLE > あなたの個人的な恨みつらみで、部下たちをむざむざ殺させる気ですか!」
BATTLE >
BATTLE > 【冴島大尉】「くッ――」
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 冴島大尉が≪神業≫、≪電脳神(デウス・エクス・マキナ)≫を使用。
BATTLE > 装甲列車(ガンワゴン)を自動迎撃モードへ、
BATTLE > その隙に残った日本兵たちは脱出する。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ――――――――――――――――――――――――――――――――
BATTLE >
BATTLE >
ユー > 口内にバラまかれたブルドッグの弾丸は、全てが深々と突き刺さる。
ユー > 貫通したものもあるかもしれない。致命傷じみたものも多々ある。
ユー >
ユー > だが
ユー >
ユー > 《突然変異(ミューテーション)》の使用を宣言。
ユー > コピーした《黄泉還り(フェニックス)》でダメージを打ち消します。
ユー >
ユー > その傷は瞬く間に塞がっていく。
ユー > 一部のヒルコが持つ、超再生能力(ヒーリングファクター)だ。
ユー > 最も、高階中佐はそれを確認する前にバリバリと咀嚼され、絶命していたが。
ユー >
ユー > 「GUFUuuu……」
ユー > 「GAHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」
ユー >
ユー > 勝利の、雄叫び。
ユー >
ユー >
BATTLE > では冴島大尉がカット進行から離脱します。
BATTLE > RL側の戦力が尽きたため、これにてカット進行を終了します。
BATTLE > PL側の勝利です。お疲れ様でした。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/RL 登場判定/不可
RL > Ending_Scene01 【シーンタロット:ミストレス / ホワイトエリア:北米連合】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > トライアンフ・コーポレーション本社――。
RL >
RL >
RL > 北米。名だたる軍産複合体(コングロマリット)がひしめくその大陸にあって、
RL > 頂点を欲しいままにしている一大グループ。トライアンフ。
RL >
RL >
RL > 【ハリトーン】「しゃ、社長ぉぉ」
RL >
RL > 社長室に、若い白人秘書の叫びが木霊(エコー)する。
RL >
RL > 【リリヤ・ハッカライネン】「なんだい、情けない声だして。
RL > そんなことじゃあ、生まれたばっかの娘にも笑われちまうよ」
RL >
RL > 面倒そうに答えるのは、地下大研究室で通信を試みてきた、
RL > トライアンフCEOのリリヤ・ハッカライネン。
RL >
RL >
RL > 【ハリトーン】「し、しかしですねぇ…」
RL > 【リリヤ・ハッカライネン】「何か不満かい?」
RL >
RL > 【ハリトーン】「あ、当たり前じゃないですか!
RL > 日本からの使者の要請を、態度が気に入らないって追い返しちゃて!
RL > それに、なんで“ヤツ”を野放しにしておくんですか!それどころか手助けまで!
RL > “ヤツ”はウチから逃げ出したんですよ!敵前逃亡の脱走兵と同じです!」
RL >
RL > 【リリヤ・ハッカライネン】「ハッ、日本野郎(ジャップ)については、なるようになったじゃないか。
RL > アタシの勘(ゴースト)も間違ってなかったてわけだ」
RL >
RL > 【ハリトーン】「結果論じゃないですか!それに、もう一方の問題はどうするんです!」
RL >
RL > 【リリヤ・ハッカライネン】「はぁ…」
RL >
RL > 堰を切ったように捲し立てる秘書に対し、リリヤは鼻白んだ様子でため息をつく。
RL >
RL >
RL > 【リリヤ・ハッカライネン】「ハリトーン。
RL > ビジネスでも戦場でも、功を焦るとろくな目に合わないもんだよ」
RL >
RL > 【ハリトーン】「で、ですが…」
RL >
RL > 【リリヤ・ハッカライネン】「黙りな、兵隊(シャラップ ソルジャー)!」
RL > 【ハリトーン】「ハ、ハイィィィ!?」
RL >
RL > 不服そうに言葉を続けようとする秘書を、一喝するリリヤ。
RL > 歴戦の戦士の声に、条件反射で直立不動の姿勢をとってしまう秘書。
RL >
RL >
RL > 【リリヤ・ハッカライネン】「子育てってのは、ジックリやるもんさ。覚えておきな」
RL > 【ハリトーン】「うぅ…答えになってませんよ……」
RL >
RL > 【リリヤ・ハッカライネン】「フフフ…」
RL >
RL > デスクに展開している立体ホロには、オーサカM○●Nの臨時キャンプの映像が映っている。
RL > その中から、思考戦車(シンク)の映像(ヴィジュアル)をピックアップ。
RL > すると、データが様々なグラフとなり、トライアンフのギガトロンに吸収されていく。
RL >
RL > それに並列して、リリヤの目の前に展開されているのは、
RL > トライアンフの時期主力兵器に関する極秘資料(トップシークレット)。
RL >
RL > そこに書かれていたのは……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/マカラナ 登場判定/不可
RL > Ending_Scene02 【シーンタロット:ニューロ / レッドエリア:テンパランス】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 臨時キャンプ――。
RL >
RL >
RL > マカラナのワクチンと、ヨハンの呼びかけにより、
RL > 街に戻った4人の元には、各企業や団体からの支援協力が2秒で集まった。
RL >
RL > マカラナの設計したワクチンは、安価に素早く量産を行なえ、
RL > 一昼夜のうちに相当数のワクチンを用意することができた。
RL >
RL > 今は、各企業・団体がそれぞれ、
RL > ニアサイド、新ファーサイド、テンペランスでワクチン配布の仮設所を作り、
RL > 対処に当たっている。
RL >
RL > この調子なら、3日と待たず、
RL > Eウィルスの脅威は街から払拭されることだろう。
RL >
RL >
RL > 「あっ…」
RL >
RL > テンパランスの臨時キャンプ。
RL > マカラナの目の前で、
RL > 手伝いを申し出たジプシーの少女がつまづき、転びそうになる。
RL > なんとか持ち直すも、手にしていたワクチンの箱から、
RL > アンプルが一本飛び出した。
RL >
RL > ワクチンのアンプルがコロコロと、その先にいた人物の足元まで転がる。
RL > その人物… ミラーシェードの女は、
RL > がかがみ込むとアンプルを拾い、少女に手渡す。
RL >
RL > 少女は微笑みながら礼を言う。
RL > ミラーシェードの女は、そんな少女の頭を撫でようと手を伸ばすが、
RL > 自身の手が、冷たい、鈍く光るクロームの腕であることに気づくと、
RL > その手を引っ込め、ヒトのモノである左の手で、改めて少女の頭を撫でた。
RL >
RL > そうして、ワクチンを配りに戻る少女に手を振ると、
RL > マカラナの元へやってきた女は、ミラーシェードを外し、
RL > その素顔をあらわにする。
RL >
RL > 【栗原遼子】「……たいした活躍だったそうじゃないか」
RL >
RL > 栗原博士だ。
RL >
RL >
マカラナ > 「栗原博士か」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 今日1日で随分くたびれてしまったキリンのペットロイドの背に座りながら、
マカラナ > 眠たそうにしていた少女が顔を上げる。
マカラナ > なんとなく遊園地の帰りに体力が尽きた子供を連想させる。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「活躍……まあ、不本意ながらな」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > そう言いキリンのペットロイドの首に、頬を乗せ頭の体重を預けた。
マカラナ >
マカラナ >
RL > 【栗原遼子】「ふっ、相変わらずのようだな。無事でよかったよ。
RL > ……マカラナ、キミは多くのヒトと…そして、ヒルコを助けたことになる」
RL >
RL > そういうと、一呼吸置き続ける。
RL >
RL > 【栗原遼子】「だが、助けられたヒルコの中には、彼女と同じような、
RL > 危険な力を持ったヒルコがいるかもしれない。
RL > 人を無差別に襲うような、危険な力が……」
RL >
RL > 栗原は無意識のうちに、右手のサイバーアームに触れた。
RL >
RL >
RL > 【栗原遼子】「もしかしたら、キミの選択は、
RL > より多くの悲劇を生むかもしれない……。
RL >
RL > 私はこれからも、日本軍に協力することに決めたよ。
RL > ヤツらは信用出来ないが、ヒルコを絶滅させるには、
RL > それが一番の近道だと判断したからだ。
RL >
RL > …願わくば、その時、
RL > キミが私の敵として立ちはだからない事を祈っているよ」
RL >
RL >
マカラナ > 「オレはオレの身を守っただけだ。
マカラナ > ヒルコ共が助かったのはそれが条件だったからに過ぎん」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > ふわぁ、とあくびをして、涙目をこする少女。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「過去の英雄達も、やっていることは殺戮者と大差ない。
マカラナ > 栗原博士。君が後に英雄と呼ばれるようになるのか、
マカラナ > それとも殺戮者と呼ばれるようになるのか……私も興味がある。
マカラナ > 歴史に名を残さないで潰れる可能性が高いとオレは思うがね。
マカラナ > 対象が大きすぎだ……しかしまあ、頑張るといい。
マカラナ > オレを敵に回したく無いのなら、オレの不利益にならない範囲で、な」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 空中を大群で飛びまわっていた少女の目にしか見えない小鳥が一匹、するりと栗原博士の頭に入る。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
マカラナ > 《守護神(ガーディアン)》を使用。
マカラナ > マカラナ・ラザーの正体、知名度などの不利益情報を隠蔽します。
マカラナ > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
マカラナ >
マカラナ >
RL > “あの日”の出来事。彼女の心の闇は根深い。
RL > マカラナがどう答えようと、栗原博士は考えを改めることはないだろう。
RL >
RL > 例えそれが、破滅への道だとしても……。
RL >
RL >
RL > 小鳥が栗原遼子の頭に侵入する。
RL >
RL >
RL > ・ ・ ・
RL >
RL >
RL > 【栗原遼子】「…?」
RL >
RL > 次の瞬間、記憶の一部が溶けて消えた。
RL >
RL > 自分はいったい何をしていたのか?
RL > 目の前にいるのは、見知らぬ少女。
RL >
RL > 一瞬の間の後、栗原博士はミラーシェードをかけ、無言で立ち去る。
RL > 臨時キャンプの雑踏に消える栗原。
RL > その背に背負った、あまりにも大きなモノと共に。
RL >
RL >
マカラナ > ぼんやりとした目で去っていく栗原博士を見詰めた。
マカラナ >
マカラナ > 空に目を移すと、特別に調整した小鳥の使い魔の大群が飛び立っていく。
マカラナ > あの小鳥達は栗原博士だけでなく、もっと大勢の記憶や、機械類の記憶にまで干渉するだろう。
マカラナ > マカラナ・ラザーの姿は隠蔽され、知名度はこの事件前と同程度にまでリセットされる。
マカラナ > 後の始末は使い魔に任せておけばいい。
マカラナ > 少女の仕事はとりあえずこれで終わりだ。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「眠い……」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > キリンのペットロイドに体重を預け、少女は目を閉じた。
マカラナ >
マカラナ >
RL >
RL >
RL > 眠りにつくマカラナ。こうして危機は去った。
RL >
RL > そして、それぞれの道を行く二人の化学者(タタラ)。
RL > その道は、悪徳の都・トーキョーN◎VAで、再びまみえることとなる……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/ユー、ダチュラ 登場判定/不可
RL > Ending_Scene03 【シーンタロット:マネキン / レッドエリア:テンパランス】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 臨時キャンプ――。
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「ユーさん。本当にありがとうございました」
RL > 「UHOHO♪」
RL >
RL > 同じくテンパランスの臨時キャンプ。
RL >
RL > ユー、ダチュラたちの活躍により、
RL > エリィは無事、日本軍から救出され、
RL > Eウィルスの件が決着したことから、M○●Nの封鎖も解かれた。
RL >
RL >
RL > 【ピジョン・ブラッド】「ありがとう。あなた、たちの、おかげ」
RL >
RL > ピジョン・ブラッドもそう言って微笑んだ。
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「私はこれから、ピジョン・ブラッドさんや、この子と共に、
RL > 地下ヒルコ街に帰ります」
RL >
RL > 「HOHOッ、HOWA〜ッ」
RL >
RL > エリィはサル(全盛期の1/5ほどに縮んだ気がする)の頭を撫でると、
RL > ピジョン・ブラッドの方を向く。ピジョン・ブラッドも優しい顔でうなずく。
RL >
RL > そう。この事件を通してエリィの心境には、ある変化が起こっていた。
RL > あの内向的な彼女が、
RL > ピジョン・ブラッドの下で、ヒトとヒルコのために働きたいと申し出たのだ。
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「あっ、あのっ。それと…その……」
RL > と、もじもじと、ユーをチラチラ見るエリィ。
RL >
RL > 【エリィ】「たまに…なら、あっ、お仕事がお休みの時なら、
RL > ユーさんに……会いにいっても、いい、です、か?」
RL > そう言うと、頬を赤らめた。
RL >
RL >
ユー > 「いや、その、なんというか、礼を言われるほどじゃあない、です」
ユー >
ユー > 顔を赤くしてソワソワソワソワ。
ユー > ユーは基本的に礼を言われるのに慣れていないのだ。
ユー > と、縮んだ猿……元主(ヌシ)の姿が目に入る。
ユー >
ユー > 「……お前もいくのか。なんというか、丸くなったな……」
ユー >
ユー > 2回も殺し合った相手である。感慨深いものがなきにしもあらず。
ユー > つーか大丈夫なのだろうかコイツ。
ユー > いや多分大丈夫なんだろうが。
ユー >
ユー > まぁ、閑話休題。
ユー >
ユー > エリィの言葉に少し驚いたような顔をし、恥じらうように苦笑。
ユー >
ユー > 「もちろん!」
ユー > 「いつでも……は流石に難しいが、待ってるよ」
ユー >
ユー >
ダチュラ > 「また何かあったら言ってくださいねー。」
ダチュラ >
ダチュラ > ぴこぴこと作業用アームを振る。
ダチュラ > 内実を知らぬ者にしてみれば異様な光景かもしれないが、多分もうみんな慣れてる事だろう。
ダチュラ >
ダチュラ > 「…それはそれとして、やっぱりユー君は何らかの通信機を持つべきなのではないか。
ダチュラ > そう思う僕なのです。」
ダチュラ >
ダチュラ > 今回痛感した事だが、連絡手段がないと非常に不便である。
ダチュラ > 今後の事を考えると、やはり何かしら持たせた方がいいのではないか。
ダチュラ > ポケットロンとかセクレタリとかヴァーサルゴーグルとか。
ダチュラ >
ダチュラ >
RL > 【エリィ】「はいっ」
RL > 「HOッHOHOッ」
RL > ユーに対して元気よく頷くエリィ。サルも手を叩く。と、
RL >
RL >
RL > 「うぅ、主人は、ヒルコになって殺されたんです……」
RL > 「ヒルコなんていなければ……。
RL > あの娘はまだこの事を知りません。
RL > いったい私は、なんと言えばいいのか…っ……っ」
RL >
RL > ユーとダチュラたちとは、別のグループから聞こえてきた声。
RL >
RL > どうやら今回の事件で、夫を失った女性のようだ。
RL > 女性が嗚咽と共にそう言うと、少し離れた場所で、
RL > ワクチンを配り歩く、ジプシーの少女を見る。
RL >
RL > まわりの人々は、そんな彼女を労わろうとするものの、
RL > かける言葉が見当たらず、どうすることもできなかった。
RL >
RL > 皆同じなのだ。この事件で、大なり小なり大切なモノを失った。
RL > そして、彼女の気持ちがわかるからこそ、かける言葉がない…。
RL >
RL >
RL > 少女が手持ちのワクチンを配り終えると、再びワクチンの積まれたテントの方へ。
RL > そのテントには、マカラナと、
RL > サイバーアームとミラーシェードの女性の姿がチラリと見てとれた。
RL > 何か話しているようだが、マカラナの知り合いだろうか?
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「…………」
RL > その言葉を聞き、表情に陰を落とすエリィ。
RL >
RL > 【ピジョン・ブラッド】「ヒルコは…異形の力を持つ。
RL > それは、生まれる、親を、選べないのと…同じように、
RL > 仕方のないことだと……思う」
RL >
RL > 【ピジョン・ブラッド】「けれど、人間同士でも、わかりあえないことはある……同じだと、思う」
RL >
RL > エリィに、いや、この場にいる者達全員に、
RL > 人間とヒルコの共存の難しさについて語るピジョン・ブラッド。
RL > それは、人間とAIのあいだにも言えることかもしれない…。
RL >
RL >
RL > 【エリィ】「私たちは、いつかヒトと共に歩むことができるのでしょうか。
RL > それとも……」
RL >
RL > エリィは不安な表情をする。そんなエリィと視線が合うユー。
RL >
RL >
ユー > 「通信機に関してはノーコメントで……」
ユー > 「あれ高いんですよ……どうも相性が悪いのかすぐ壊れちゃうし……」
ユー >
ユー > なんか買って三日で液晶が割れたりする。
ユー > きっと通信機とは縁がないんだろう。
ユー >
ユー > 「……………………」
ユー > 「私という存在には、どうとも言えない……言うだけの資格がない」
ユー > 「今回痛感したが……私という存在はやはり怪物だ。結局の所、そこだけは否定できない」
ユー >
ユー > あの時……高階中佐を咀嚼し、飲み込んだとき、自分は何を感じただろうか。
ユー > それは確か、悦びだったと思う。
ユー >
ユー > 「双方がヒルコだから、人間だからという言い逃れをしなければ……」
ユー > 「……いや、やはり私という存在にはわからないな……………ただ、貴女達には頑張って欲しいと思う」
ユー >
ユー >
ダチュラ > いや、ちょっと乱暴に扱いすぎだよそれ。
ダチュラ > もっと大事に使おうよと思う僕機械。
ダチュラ >
ダチュラ > 「“人生とは賭けなければならぬものだ”
ダチュラ > ロバート・A・ハインライン“月は無慈悲な夜の女王”より。」
ダチュラ >
ダチュラ > 僕には、ヒルコ達がそれぞれどんな苦悩を持っているかはわからない。
ダチュラ > それは“人ではない”という一点を除いて僕(AI)とは無縁な物ばかりだからだ。
ダチュラ >
ダチュラ > 「どうせ“賭けなければならぬ”ものなら、いいと思える方に賭けようよ。
ダチュラ > そして、賭けに勝つために最大限の“努力”ができるって事は、有機生命体の特権じゃないか。」
ダチュラ >
ダチュラ > 色々と種としての意見を違える事はあるだろうけど…
ダチュラ > 少なくともその一点については、僕は君達有機生命体を尊敬しているんだよ。
ダチュラ > …僕達(AI)は、予測の段階で難しい事については諦める事が多いしね。
ダチュラ >
ダチュラ >
RL >
RL >
RL > 【ピジョン・ブラッド】「ええ。それは、私たちの代では…叶わ、ないかもしれない。
RL > それでも。私は…信じています……きっと、いつかは……」
RL >
RL > ユーとダチュラに、ピジョン・ブラットが頷き答える。
RL >
RL >
RL > 様々な考えがあり、それぞれの思いがある。
RL >
RL >
RL > 全ての種が、誤解なくわかりあえる世界。
RL >
RL > その実現は、途方もなく険しい道のりとなるだろう。
RL >
RL >
RL > しかし、今はそれを、その“希望”を信じて、未来を切り開いていこう。
RL > そう、彼女の、エリィの笑顔のために……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/ヨハン 登場判定/不要(任意登場)
RL > Ending_Scene04 【シーンタロット:フェイト / レッドエリア:テンパランス】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 臨時キャンプ――。
RL >
RL >
RL > テンパランスの臨時キャンプ。ヨハンの前で人々が行列を作っている。
RL > みな、Eウィルスのワクチンを手に入れるために並んでいるのだ。
RL >
RL > いま、M○●Nの様々な場所で、
RL > 企業や市民団体により組織された医療班が、忙しく対応を行なっている。
RL > ブラックハウンドをはじめとした警察も協力を申し出てくれた。
RL > そして、様々な団体、個人が積極的にボランティアとして活動してくれている。
RL >
RL > ヨハンが命を賭して行なった≪暴露(エクスポーズ)≫は、
RL > たしかに人々の心を打った。これはその結果なのだ。
RL >
RL >
RL > ワクチン配布所の近くに設置された、街頭DAKから、
RL > 今回の事件についての、日本軍の記者会見が始まった。
RL >
RL > 興味を持った人々が、DAKの前に集まってくる。
RL >
RL >
RL > 会見席には、N◎VA軍司令・和泉藤嵩大佐ともう一人、
RL > 老齢の佐官が座り、釈明にあたっている。
RL >
RL > どうやら軍はこの一連の件を、M○●N軍司令・高階中佐の独断専行、
RL > 暴走の果ての凶行ということで、決着をつけるつもりのようだ。
RL >
RL >
RL > “トカゲのしっぽ切り”… そういう事だろう。
RL >
RL >
RL > 記者(トーキー)の1人から、
RL > 今後、同様の事件が起こった場合についての質問が飛ぶ。
RL >
RL >
RL > 【????】『その件については、わたくしがお答えしましょう』
RL >
RL > 老齢の佐官がマイクを持ち立ち上がる。
RL >
RL >
RL > 【香椎修身】『今回のような事件の再発を防止するため新設された、
RL > 日本軍・防疫部隊の香椎修身大佐です』
RL >
RL > どうやら軍は、今後、類似した事件を防ぐため、
RL > 新部隊の設立、そして、ヒルコに関する独自の研究成果を発表する用意があるらしい。
RL >
RL > ヨハンの勘(ゴースト)が囁く。
RL >
RL > こうして日本軍は、更に影響力を強めることになるだろう。
RL > どのような企業よりも、
RL > ヒルコに関してのデータを持っているのはヤツらなのだ。
RL >
RL > 総べてはヤツらの手の内だったのではないか?
RL > そして、今のヨハンには、想像もつかない何かが動き出しているのでは…?
RL > そんな想像が頭をよぎる…。
RL >
RL >
ヨハン > 想像もできない事が動いている…まあ、当然でゴザルな。
ヨハン > 拙者にできるのは事実を公表することのみ。これがどのような結果を導くのか、導けるのかはまた別の冒険でゴザル。
ヨハン >
ヨハン > 「さて、と…」
ヨハン > 「ところでお主ら、みな気になってるのではないでゴザルかな?」
ヨハン > 「『今後ヒルコと我々はどうなるのか』」
ヨハン >
ヨハン > まあ、それ以上拙者にできることはない。故に…
ヨハン >
ヨハン > 「その『回答』として少し面白いことをやってみたでゴザル。」
ヨハン > 「『チケット』を配るのでみんなにも見てほしいでゴザルよ?」
ヨハン >
ヨハン > 拙者は、できることからやっていくつもりでゴザル。
ヨハン >
ヨハン >
ヨハン >
ヨハン >
ヨハン > 〜3日後〜
ヨハン >
ヨハン >
ヨハン >
ヨハン >
ヨハン > トンテンカン、トンテンカン…
ヨハン >
ヨハン > 「ヨハン団長、準備ができました!!」「こっちもです!」「音響もOKです!」「席の配列もOKです!」
ヨハン >
ヨハン > ここはニアサイド。拙者がこの事件に巻き込まれた始まりの地――――
ヨハン >
ヨハン > 「分かったでゴザル!では、そろそろ始めるでゴザルよ!!」
ヨハン > 「さーて、ユーどのやダチュラどのも来てるでゴザルかな…?
ヨハン > マカラナどのはもうN◎VAに帰ってしまったかもしれんでゴザルがなあ…」
ヨハン >
ヨハン > 手元には封筒。どうやら『チケット』を中に入れて彼らに郵送したらしいが…果たして。
ヨハン >
ヨハン >
ヨハン > わああああああああああああああああああああ…
ヨハン >
ヨハン > 「いきなりのホットスタート、ヨハンはビックリした!しかし…トーキーの本分は忘れない!」
ヨハン >
ヨハン > 「おーっとお!ここで場外乱闘!インタビューをしていた女性に扮したレスラーが乱入―!!」
ヨハン > 「その様はまさに雌豹!古代マヤでは神獣として崇拝されていたジャガーの姿です!」
ヨハン > 「我ら“ヴァイスシュヴァルツ”の誇る女性レスラー、“雌豹”ジョシュア・ナウンサーの登場だァ―――――!!!」
ヨハン >
ヨハン > トーキーの本分…それは、『実況』!
ヨハン > そして雌豹は空中高く舞い上がり…ヨハンの首を両足で絡め取る!
ヨハン >
ヨハン > 「これは…『ヘッドシザーズホイップ』!
ヨハン > メキシコではテヘラと呼ばれる技…彼女は
ヨハン > ルチャ・リブレを使いこなすというのヘンナップアァ!!?」
ヨハン >
ヨハン > そのまま雌豹はヨハンの頭を地面にたたきつけたァ―――――!!
ヨハン >
ヨハン > 3日後…拙者は今回の事件の後遺症の残ったもの、研究所にいたヒルコ達を集めて何か興業をしようと考えた。
ヨハン >
ヨハン > 彼らが『社会』から弾かれるのは『役割』がないから。故に『役割』を与えれば『社会』に認められるが道理。
ヨハン >
ヨハン > と、いうわけで拙者がとった行動とは…
ヨハン >
ヨハン > バンッ!!!『本格的ヒルコレスリング・チームヴァイスシュヴァルツ』
ヨハン >
ヨハン > チャクラともカタナとも違う、独特の迫力を持つヒルコ達の戦い。
ヨハン >
ヨハン > それを興業として見世物にしようというものであった。
ヨハン >
ヨハン >
ユー > 登場。
ユー >
ユー > 「…………レスリング、か……」
ユー >
ユー > 会場の端で、透明になって佇んでいる。
ユー >
ユー > 「まるで剣奴隷だな……」
ユー >
ユー > それがいいことかどうかはわからない。奴隷も一概に悪いものではないらしいし。
ユー > 本人が納得していて……主人に悪意がないのなら、どこにも問題は無い。
ユー > なんにせよ、突き抜けてるなぁとは思うが。
ユー >
ユー > 「これもヒルコが、ヒトと共存する一つの形か……」
ユー >
ユー >
マカラナ > チケットを売り渡したのだろうか。
マカラナ > マカラナ・ラザーを招待した席には見知らぬ少女が座っていた。
マカラナ > どこかで会ったような気もするが、おそらく気のせいだろう。
マカラナ > その程度の印象の少女。
マカラナ > そもそも、マカラナ・ラザーはどんな人物だっただろうか。
マカラナ > さらに数日後には、名前も思い出せなくなっているだろう。
マカラナ > ヨハンはそれを不思議に思う事すら無い。
マカラナ >
マカラナ > 少女はお菓子を食べながら、足をぷらぷらと揺らしステージを見ている。
マカラナ >
マカラナ > ところで、何故かゾウのぬいぐるみのような姿をしたペットロイドが
マカラナ > どこからか迷い込んで来てヨハンの左足のすねを叩いていた。
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 登場。
ダチュラ >
ダチュラ > 丸っこい蜘蛛のアイコンが、席の隅っこでホロ・ヴィジョンのポップコーンを器用に食べながら試合を見ている。
ダチュラ >
ダチュラ > ヒルコという種にはまだまだ未知の部分が多い。
ダチュラ > 何しろ、既存の生物種に当てはまらない生物を全部一緒くたにぶち込んだカテゴリだ。
ダチュラ > 全てを解明する事は不可能に近いだろう。
ダチュラ >
ダチュラ > …まあ、僕はタタラじゃないのでそんな事はどうでもいいのだけれど。
ダチュラ > 有機生命体と情報生命体の差違を除けば、僕達AIも似たような物だ。
ダチュラ >
ダチュラ > 『おおーっと! 今度は乱入です! リングに飛び込んだこの巨漢は一体!?』
ダチュラ > 『巨大な牙、毛皮を思わせる剛毛! そして第三の腕と言わんばかりの長い鼻!』
ダチュラ > 『謎のマスクマン、“マンモス”の登場だァーッ!』
ダチュラ >
ダチュラ > ここまで書いておいて疑問に思ったが、誰の実況だよこれ。
ダチュラ >
ダチュラ >
ヨハン > 観客席に見知った彼らの姿が見えない(だって同じ姿してるやついねえんだもん)ことに関して少しさみしげになりながらも…
ヨハン >
ヨハン > (おや、あの子は…)
ヨハン >
ヨハン > エリイがここに来ているのを見て優しい笑みを浮かべる。
ヨハン > ―――――よかった、彼女はきっと大丈夫だろう。
ヨハン > こういうバカ騒ぎを見に来れる子供なら、きっと大丈夫だ。
ヨハン >
ヨハン > 「ッさぁ―――――――!!
ヨハン > 次の対戦相手は“天衣無蜂”の蜂軍団 VS
ヨハン > “101式観音(ハンドレッド・ワン)”の千手観音との勝負――――げぶふぁあああ!!?」
ヨハン >
ヨハン > と、言うところで通常の実況に戻ると。
ヨハン >
ヨハン >
ヨハン > ギャギャギャッ
ヨハン >
ヨハン >
ヨハン > ギャリリリリィィッ
ヨハン >
ヨハン >
ヨハン >
ヨハン > グシャアアアアァァァァ――z___ンッ!!
ヨハン >
ヨハン >
ヨハン >
ヨハン > 現れたガンワゴンが雌豹と、蜂と、そして近くにいたヨハンを、まとめて吹き飛ばした!
ヨハン >
ヨハン > 「…よおおおおおおはああああああああああんんんんんんんんん!!!!」
ヨハン >
ヨハン > バダン!!!
ヨハン >
ヨハン > そのガンワゴンから出てくるは少し頬のこけた冴島少尉!
ヨハン >
ヨハン > 「泥水を啜りぃ!耐えるべくを耐えてぇ!!
ヨハン > 地獄から舞い戻ってきたぞヨォハァン!!
ヨハン > 今日が貴様の命日だこのクソカスがァ―――――!!!」
ヨハン >
ヨハン > その目はイッテル!横にいる兵士たちも目がイッテル!
ヨハン > 彼らは喪うものなど何もないという『強さ』を持っているのだ!
ヨハン >
ヨハン > 「死ねやゴミ虫がァ――――――――――――ッ!!!!」
ヨハン >
ヨハン >
ユー > 「……まぁ、脱がされたらしいからな……靴下がどうとか言ってたし、そりゃあ怒るか」
ユー > 「エリィ、あいつらの狙いはヨハンだ。私怨で動いてるようだし、早く逃げよう」
ユー >
ユー > エリィのそばに寄って抱きかかえ、とっとと逃げる。
ユー > 流石にこんな馬鹿げた話に命を賭ける気は微塵も起きない。
ユー >
ユー > 「やはりというか、人もヒルコも変わらない……はたしてどちらが怪物かな」
ユー >
ユー >
マカラナ > 「うわっ!?」
マカラナ >
マカラナ > 「きゃぁぁ―――!」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 選手を応援し旗を振っていた女性客が驚きの声を上げ、
マカラナ > ゴスロリを着たオッサンが悲鳴を上げる。
マカラナ >
マカラナ > 少女は逃げようとして転んでいた。
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > 「くそっ……やはり来るのではなかった!」
マカラナ >
マカラナ >
マカラナ > ゾウのペットロイドは身の危険も顧みず、その長い鼻を振るい
マカラナ > ヨハンの左足のすねを果敢に攻撃する。
マカラナ >
マカラナ >
ダチュラ > 切り札を使用。シーンカードをアラシに変更。
ダチュラ >
ダチュラ > 「わお。」
ダチュラ >
ダチュラ > とりあえず観客が脱出するまで被害が出ないようにしておこう。
ダチュラ > 観客に罪はないし。
ダチュラ >
ダチュラ > 銃火器のセーフティロックにID認証系のロックプログラムを追加。
ダチュラ > いくらトリガーを引こうと、弾丸は発射される事はない。
ダチュラ > さらにガンワゴンの制御系にもロックを仕掛けておく。
ダチュラ > ついでに電脳探査でおもしろい物(じばくそうち)を発見したので、制御系をいただいておこう。
ダチュラ > これで完璧。避難が完了したら自爆装置が作動するようにタイマーを仕掛け、ログアウトする。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL > 【明日宮】「“爬虫類”ユー・ハンドレットワン。
RL > そして、ヨハン“ザ・ラストヒーロー”シュバルツか……」
RL >
RL > 会場を見渡す離れた場所から、阿鼻叫喚のリングへ目を向けている明日宮。
RL >
RL > 【明日宮】「まさか、自分まで助けられることになるとは。
RL > うぬらの生き様(スタイル)、たしかに見せてもらった」
RL >
RL > 明日宮の脳裏に浮かぶのは、
RL > 拡大派と称された、生粋の差別主義者たちが牛耳る軍の現状。
RL >
RL >
RL > はたして、今の軍に正義はあるのか?
RL >
RL >
RL > 明日宮の中に、いつしか芽生えていた疑問。
RL >
RL > その思いに突き動かされ、N◎VA軍司令、和泉大佐の言葉に従い、
RL > 軍の非道な作戦(ラン)の情報をリークした。
RL > 例えそれが、自分を使い捨てる前提のモノとわかっていても。
RL >
RL > しかしその後も、彼の中には“迷い”があった。
RL >
RL > その隙により、拡大派の手に落ちた彼は、
RL > E(エクシード)ウィルスの実験体として、
RL > 4人の前に立ちはだかることとなる。
RL >
RL >
RL > ウィルスによって混濁した意識の中、ヨハンの言葉が響く。
RL > マカラナの術がウィルスを取り除いた時、
RL > 彼の目の前にいたのは、己の信念(スタイル)を貫き、
RL > 最強と謳われる日本軍に打ち勝った、4人の姿であった。
RL >
RL >
RL > 【明日宮】「ならば… これからはうぬらのように、
RL > 軍の命令とは違う… 己の正義に従い、
RL > 生き様(スタイル)というのを貫いてみるとしよう」
RL >
RL > 会場に背を向ける。
RL > 最後に、もう一度だけヨハンの姿を見ると、明日宮も姿を消した。
RL >
RL > 明日宮は軍を抜ける。
RL > それが、どれほど過酷な選択かは言うまでもない。
RL >
RL > しかし、彼の背には、恐れや不安は微塵もなかった。
RL >
RL > そう。正しいと思う心と、志さえあれば、
RL > ヒトも、ヒルコも、どんな道であろうと、
RL > 挫けることなく歩んでいけるのだ…。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
ヨハン > 「え、ちょ、ちょっと待って…待ってよねえ!?」
ヨハン >
ヨハン > あわてて逃げようとするが先にプロペラった大猿に吹っ飛ばされる!
ヨハン >
ヨハン > 「にゅおおおおおおおおお!!?」
ヨハン >
ヨハン > それでもと立ち上がったらゾウ型のペットロイドが降ってくる!
ヨハン >
ヨハン > 「ぎゃあああああああああ!!!」
ヨハン >
ヨハン > そしてぶっ倒れたその視界には、ヒルコ流交殺法、最源流死殺技を今まさに放たんとする千手観音の姿!
ヨハン >
ヨハン > 「…どうすんだよこれええええ!!?」
ヨハン >
ヨハン > 『ま゛!!【ヒルコ流交殺法、最源流死殺技―――――観音(カノン)】』
ヨハン >
ヨハン > 千手観音の放つ舌の一手を含めた計101式の観音がリングに向けて降り注ぎ、
ヨハン > ヨハンの視界が真っ白に染まっていき――――
ヨハン >
ヨハン > 『どがああああん!!!!!!』
ヨハン >
ヨハン > ――――――――運命の扉は、破滅の予兆と共に開かれる。
ヨハン >
ヨハン >
RL >
RL >
RL > こうして… なにはともあれ、人々の間に笑顔?が戻る。
RL > いつか時間が、辛い記憶を、それぞれの心の傷を癒すだろう。
RL >
RL > 一つの事件は幕を閉じた。
RL >
RL > だが、この事件の…いや、全ての裏に蠢く影は、たしかに存在する。
RL > これはまだ始まりに過ぎない。
RL >
RL >
RL > しかし、今はこの平穏を享受しようではないか!
RL >
RL >
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RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
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RL > TOKYO N◎VA The Detonation 『月は無慈悲な夜の女王』 ――XYZ
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RL > ―――――――――――――――――――――――――――――――――
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RL > シーンプレイヤー/RL 登場判定/不可
RL > Ending_Scene05 【シーンタロット:カゲ / ???エリア:????】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 某所地下道――。
RL >
RL >
RL > 日も差さぬ地下道。
RL > 防毒マスクを装着した男たちが、容赦なくヒルコたちに弾丸を浴びせていく。
RL >
RL >
RL > 「まったく、こんな穴蔵に棲みつきやがって」
RL > 「早く上に出て、新鮮な空気が吸いたいものだ」
RL >
RL > 銃撃音が止み、辺りには静寂が訪れる。
RL > 彼らの前には、無数のヒルコたちの亡骸が横たわっていた。
RL >
RL > 「……おい?今、何か動かなかったか?」
RL >
RL > 「え? …ひっ、ひぎあああああああああッ!?」
RL >
RL >
RL > 次の瞬間、防毒マスクの男たちはこま切れになり絶命する。
RL >
RL >
RL > 【エクシード】「…………キミたちの時代は、もう終わる」
RL >
RL > 男たちを切り裂いた爪が血を滴らせ光る。
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RL >
RL > 【エクシード】「そして、これからは、ボクたちの時代が来る……」
RL >
RL > 爪がヒトのモノに戻ると、物言わぬ屍となった男たちへとそう呟く。
RL >
RL > その言葉に呼応するかのように、
RL > 地下道の闇の中、数え切れぬほどの鮮紅色(スカーレット)の瞳が輝いた…。
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RL >
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RL > TOKYO N◎VA The Detonation
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RL > Next Act 『世界の中心で愛を叫んだけもの』 to be continued...
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RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
▼CAST
“爬虫類”ユー・ハンドレットワン :死魚
ヨハン“ザ・ラストヒーロー”シュバルツ :××
“無名の研究者”マカラナ :セピア
“ディスカラード”ダチュラ :不動
RL :T’
作成日時:2011/07/31