RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > プレアクト
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL >
RL >
RL > ■アクトトレーラー
RL >
RL > ┏━ ━┓
RL > ┏┛| ̄ . ̄|┗┓
RL >
RL > 雨は嫌い。でも、安心する……。
RL >
RL > 降り注ぐ雨のなか、少女は思う。
RL > 鈍色の空を仰ぐ瞳にこぼれた雫が
RL > 冷たい街とひとつになった。
RL >
RL > その背に迫る影が、
RL > 彼女の過去を手繰り笑う。
RL >
RL > 甘い罠、苦い嘘、危険な性。
RL > すべてをない交ぜ、雨は降り続ける。
RL >
RL > TOKYO N◎VA The Detonation
RL > 『9番目の媚薬』
RL >
RL >
RL > この哀しみは、いつか止むのでしょうか?
RL >
RL > ┗┓|_ ._|┏┛
RL > ┗━ ━┛
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ■推奨スタイル
RL >
RL > PC1:ヒルコ
RL > PC2:フェイト
RL > PC3:イヌ
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ●必要な防御系神業
RL >
RL > ゲストの即死系神業だけで
RL > 死亡することを防ぐために、
RL > キャスト全員で最低2個以上の
RL > 防御系神業が必要である。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ●必要な特技
RL >
RL > <社会:警察、ストリート>。
RL > その他、カット進行時それぞれが
RL > なにかしらの戦力になる事が望ましい。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ■キャスト間コネクション
RL >
RL > 以下の順で取得すること。
RL >
RL > 『PC1:ヒルコ』→『PC2:フェイト』→『PC3:イヌ』→
RL > 『PC1:ヒルコ』
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ■シナリオハンドアウト
RL >
RL > 各キャストには以下の設定がつくことになる。
RL > キャスト作成時にプレイヤーとよく相談すること。
RL >
RL > 『PC1:ヒルコ』:エクシードと行動を共にするヒルコである
RL > 『PC2:フェイト』:なし
RL > 『PC3:イヌ』:ブラックハウンド機動捜査課である
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 『PC1:“C−88”キハヤ』:
RL > ――――――――――――
RL > コネ:エクシード 推奨スート:クラブ
RL > ――――――――――――――――
RL > 氏 名 HANDLE :エクシード
RL > 所 属 POST :フリーランス
RL >
RL > 「それでも“ボクたち”が変われるのなら、いつかは……」
RL >
RL >
RL > 一切の素性が謎に包まれたヒルコ。しかしその“資質”から、
RL > ヒルコたちを導く盟主として期待を受けている。
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL > キミはエクシードというヒルコに助けられ、
RL > 彼(彼女?)と流浪するようになったヒルコである。
RL >
RL > 数年の時が経ち、ふたりは今、
RL > このトーキョーN◎VAへと身を寄せていた。
RL >
RL > 街に隠れ住むヒルコたちと心を交わす日々。
RL > いつしかエクシードは、彼らの中心となり、
RL > ふたりの元には様々なヒルコが集まっていた。
RL >
RL >
RL > ある時、N◎VAをキミに任せ、
RL > エクシードはひととき街を離れる。
RL >
RL >
RL > そしてキミは、その少女と出会った…。
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL > PS:?????????????????????????
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > __―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄―
RL >
RL > _ ̄ ̄―― ̄ == ―――― ― ̄___━==
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 『PC2:“ロボット探偵・ロボ美ちゃん”シェリル・フォード』:
RL > ――――――――――――――――――――――――
RL > コネ:ミツコ 推奨スート:ダイヤ
RL > ――――――――――――――
RL > 氏 名 HANDLE :ミツコ・マクファーレン
RL > 所 属 POST :和光技研
RL >
RL > 「お願いです。どうか妹を探してください」
RL >
RL >
RL > 和光技研の関連企業に勤めるさらりまん。地味な容貌と、
RL > 生真面目な性格の女性。行方不明になった妹を探している。
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL > キミはこの街で探偵(フェイト)を営んでいる。
RL >
RL > 優秀なのか、三流なのか。
RL > その過去に何を抱かえているのか。
RL >
RL > そして、己が生き様(スタイル)のため殉じるモノは?
RL >
RL > いや、それは今は問わないでおこう。
RL > キミとしても、それは言葉で語るほど、
RL > 安っぽい(チープ)なモノではないだろう。
RL >
RL > ……時間だ。
RL >
RL > 住居DAKが来客を告げる。
RL > 今回の依頼(ラン)は“人探し”。
RL > その依頼人(クライアント)との面会。
RL >
RL > 扉(ドア)が開く。
RL >
RL > さあ、仕事(ビズ)の始まりだ。
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL > PS:事件の解決
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > __―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄―
RL >
RL > _ ̄ ̄―― ̄ == ―――― ― ̄___━==
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 『PC3:びる風“極渦の”草凪』:
RL > ――――――――――――――
RL > コネ:千早冴子 推奨スート:ダイヤ
RL > ――――――――――――――――
RL > 氏 名 HANDLE :“アイスハウンド”千早冴子
RL > 所 属 POST :ブラックハウンド機動捜査課課長
RL >
RL > 「(指を立てながら)その理由は、三つあります」
RL >
RL >
RL > 特務警察ブラックハウンドの機動捜査課課長。
RL > 論理的な性格で、驚異的な判断・推理能力を持つ。
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL > ブラックハウンド機動捜査課に属するキミは
RL > 巷を騒がせる“謎の怪死事件”の捜査に、
RL > この1週間かかりきりであった。
RL >
RL >
RL > だが、そんなキミを嘲笑うかのように、
RL > 捜査班(チーム)は突然の解散を言い渡される。
RL > 上層部になんらかの圧力がかかったのは想像に難くない。
RL >
RL > そして入れ替わるように、
RL > N◎VAの街で暗闘を繰り広げる勢力が現れた。
RL >
RL >
RL > そんなある日、
RL > キミは上司の千早冴子に呼び出される。
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――
RL > PS:“????????”????????? の逮捕
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ■シナリオ傾向
RL >
RL > シリアス、社会派、バイオ工学
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ■その他備考
RL >
RL > ・アクト中の社会戦は想定していない
RL > ・リサーチ項目の最大目標値は21とする
RL > ・ストーリーは非アストラルとなる
RL > ・本作は『月は無慈悲な夜の女王』の続編、前日譚となる。
RL > 前作について、ある程度内容を知っていることが望ましい
RL > ・『月は無慈悲な夜の女王』のキャストは参加不可能とする
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > __―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐― ̄ ̄―‐―― ___ ̄ ̄――― ___―― ̄ ̄___ ̄―= ̄
RL >
RL > ― ̄ ̄___ ̄―===━___ ̄― ――_― ==  ̄―― ̄ ̄___━―==―
RL >
RL >
RL > ___ ̄ ̄― ―=  ̄ ̄ ――_――__=_ _―― ̄__
RL >
RL > ――― ==  ̄ ̄ ̄ ̄ ―― __――_━ ̄―
RL >
RL >
RL >  ̄___ ̄―==━=___ ̄━ ==  ̄ ̄  ̄
RL >
RL > ―_―_ = =━ ―― ̄ ___ ―
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > 9番目の媚薬
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/RL 登場判定/不可
RL > Opening_Scene01 【シーンタロット:クグツ / ????エリア:???????】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 2週間前、????????――。
RL >
RL >
RL > 「いや…… いや……っ」
RL >
RL > 薄暗い室内に少女の嗚咽が響く。
RL >
RL > 少女の視線の先、雷光が照らしたそこには、
RL > 初老の男が安らかな顔で息を引き取っていた。
RL >
RL > 後ずさる少女、
RL > 遅れて轟く雷鳴と共に、彼女は部屋を飛びだした……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――――
RL >
RL > ―――――
RL >
RL > ――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 『……対象(ターゲット)の消去(デリート)を確認』
RL >
RL >
RL > 少女の様子を映していた画面(モニタ)が切り替わり、
RL > 現れた通信兵(オペレーター)の言葉に頷く、軍服の士官。
RL >
RL >
RL > 『このまま“M”の回収に移行します』
RL >
RL > それを聞き、士官が口を開こうとした…… その時。
RL >
RL >
RL > 画面(モニタ)の向こう、
RL > 通信兵(オペレーター)の待機していたトレーラーの大扉が開け放たれる。
RL >
RL > 続いて響く銃声。事態は急転した。
RL > 不意を突かれた彼らになすすべはなく、
RL > 一方的な虐殺に悲鳴が上がる。
RL >
RL > 激しい殺戮の後、飛び散った血糊により、
RL > 真っ赤に染まった画面(モニタ)の向こうが拭われる。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【陽気な声】『BANGっ!BANGっ!BANGっ!
RL > ヒーホー☆ やあや、画面(モニタ)の向こうの皆さん』
RL >
RL > そこに現れたのは、シルクハットに白塗りの、
RL > 所轄、道化師(ピエロ)と呼ばれる様相の男。
RL >
RL >
RL > 【陽気な声→ピエロ】
RL > 『ピエロたちの殺戮ショウ、楽しんでもらえたかな?
RL > お客さん(オーディエンス)に楽しんでもらえるよう、
RL > なるたけ残酷にやったつもりなんだ! ほらっ☆』
RL >
RL >
RL > そう言い道化師(ピエロ)は、近くに倒れていた、
RL > まだ息のある兵士の頭を無造作につかみ上げると、
RL > 手に持ったナイフで、喉を一文字に切り裂く。
RL >
RL > 吹き出す血煙の中、耳に手をやり、紅く濡れた顔を近づけ、
RL > まるで画面(モニタ)の向こうの反応を聞く素振りをする。
RL >
RL >
RL > 【ピエロ】『えっ? 途中から血糊で何も見えなかったって?』
RL > 【ピエロ】『……アッハハハっ、こりゃ失敗☆
RL > ピエロ、ついついハリキリすぎちゃったかな? 反省反省ェ』
RL >
RL > そういうと大仰(オーバーアクション)に考えるふりをし……。
RL >
RL >
RL > 【ピエロ】『よォし、ならお詫びに、
RL > ピエロと一緒にお遊び(ゲーム)をしようっ☆
RL > みんな大好き“鬼ごっこ”だ!』
RL >
RL > 【ピエロ】『さあさ、楽しい楽しいお遊び(ゲーム)の始まりだよォ。
RL > “アレ”を先に捕まえるは、
RL > ボクたちかな? それともキミたち? どっちかなぁ〜?』
RL >
RL >
RL > 【ピエロ】『まっ、結果は見えているけどね』
RL >
RL > 【ピエロ】『それじゃバイバイ! 軍人さんっ☆』
RL >
RL > ピエロがサメのように嗤うと、映像(ヴィデオ)が途切れる。
RL > どうやらカメラが破壊されたようだ。
RL >
RL >
RL >
RL > 士官たちの間を静寂が支配する。
RL > 室内に、機械(マシン)の駆動音だけが響きわたっていた。
RL >
RL >
RL > 「“93号”に続きまたも…… お、終わりだ」
RL >
RL > 後ろに控えていた指揮官(コマンダー)が、ようやくの思いで呟く。
RL > 傍らの部下が口を開こうとするのを制し、
RL > 指揮官(コマンダー)が震える唇で言葉を絞り出す。
RL >
RL >
RL > 「至急本国、天津少将に連絡を……。追って沙汰を待て……」
RL >
RL > 自身の末路を思い、
RL > 全ての終わりのような面持ちで、
RL > 指揮官(コマンダー)はそう告げた……。
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「ハァッ、ハァッ、ハァッ――」
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 息を切らせ走る少女。
RL > 彼女の頭は、先ほどの初老の男、
RL > そして、“自身の犠牲になってきた者達”の事でいっぱいだった。
RL >
RL > いったいどこへ行こうというのか? 答えはない。
RL > それでも、その場から逃げたかった。
RL >
RL >
RL > ポツリポツリと降り出した雨はやがて街を包み込む。
RL > いったいどれくらい走っただろう?
RL > 言う事を聞かなくなった足が、力なくその場に立ち止まる。
RL >
RL > ふと頭上を見上げる。
RL > 鈍色の空。降り注ぐセルリアンの雨粒が身体からぬくもりを奪う。
RL > 涙が一筋流れた。
RL >
RL >
RL > 次の瞬間、水たまりが大きく撥ねる。
RL >
RL >
RL > 気配は感じなかった。
RL > いつの間にかそこにいた、“傘をさした男”。
RL >
RL > 男は少女へと手を差し伸べる。
RL > 傘に隠れたその表情を伺うことはできなかった……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/びる風 登場判定/不可
RL > Opening_Scene02 【シーンタロット:ハイランダー / ホワイトエリア:ブラックハウンド基地】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 1週間前、機動捜査課オフィス――。
RL >
RL >
RL > 『オトナもコドモも〜♪ ミンナなかよく〜♪』
RL >
RL > オフィスのDAKテレビから、気の抜けた歌が聞こえてくる。
RL >
RL > 『でゅ〜わあ〜♪』
RL >
RL > その歌に合わせて踊るのは、世界で一番有名なヘビ。
RL > “ニッキー・スネイク”と仲間たちだ。
RL > マスコットたちが、視聴者をいざなう様に手を広げる。
RL >
RL >
RL > 『VIVAはらいそは今年で30周年!』
RL >
RL > 『今なら来場者全員に、
RL > アニバーサリーグッズをプレゼント! Let'sはらいそ!』
RL >
RL > そう締めくくられコマーシャルは次に移る。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【レイ】「…………」
RL > 【レイ】「なっ、なっ、メモリ!」
RL >
RL > 長椅子(バンケット)からひょっこり顔を向け、
RL > デスクで事務作業にいそしむ相棒(バディ)へ声をかけるレイ。
RL >
RL >
RL > 【メモリ】「――行きませんよ。
RL > 遊園地(アミューズメント・パーク)だなんて、子供じゃあるまいし」
RL >
RL > そして、レイの方を見向きもせず、
RL > 事務机(デスク)と一体化した操作卓(コンソール)を叩きながらメモリが答える。
RL >
RL >
RL > 【レイ】「なんだよォ、“オトナも”って言ってただろ?」
RL >
RL > 【メモリ】「行きません…」
RL >
RL > 【レイ】「ミラージュ・コースターが凄いらしいぞ?」
RL >
RL > 【メモリ】「行きません……」
RL >
RL > 【レイ】「アニバーサリーグッズも貰えるんだぜ?」
RL >
RL > 【メモリ】「行きません…………」
RL > 【メモリ】「聞き分けなさい。子どもですか」
RL >
RL > 【レイ】「“コドモも〜♪”」
RL >
RL > 【メモリ】「行きません………………」
RL >
RL > 【レイ】「どうせヒマじゃんよ〜?」
RL >
RL > 【メモリ】「行きません……………………っ」
RL >
RL > 【レイ】「ちぇっ」
RL > 【レイ】「メモリのケチ、小姑(ボソッ」
RL >
RL > 【メモリ】「」 ビキッ
RL >
RL > という音が聞こえたかもしれない。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【メモリ】「レイ!!」 ガタッ
RL >
RL > 【メモリ】「そもそも! 捜査が無くなったとはいえ、
RL > わたくし達は非常事態(エマージェンシー)に備えて待機しているんですよ!
RL > アナタはその事についてわかっていらっしゃるんですか!?
RL > 大体アナタは、普段から公私混同が――
RL > あの時だって―― いいですか―― 聖母さまもこう仰って――」
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ―
RL > ――
RL > ―――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【里見隼人】「あ〜あ、またやってるよアイツら。
RL > 天下のニッキー様も言ってるだろ、“ミンナなかよく〜♪”て」
RL >
RL > 休憩(レスト)エリアから離れた別グループ。
RL > 里見が“いつもの喧騒”に首だけを向け言う。
RL >
RL >
RL > 【大江巽】「あのコマーシャル、街中でもやってるらしいな」
RL >
RL > 【里見隼人】「LU$T(ヨコハマ)と… 今はN◎VA(トーキョー)だったか?
RL > 立体映像(ホログラフ)のマスコットたちが、
RL > パレードみたいに練り歩くんだと」
RL >
RL > 【大江巽】「へえ……」
RL >
RL > こちらはカードゲームに興じていた。
RL >
RL >
RL > 【里見隼人】「場所(スポット)によって内容が違うとか、
RL > マニアの間でも結構話題になってるらしい」
RL >
RL > 【大江巽】「………………」
RL >
RL > 【里見隼人】「で、このあいだそのパレードを見にいったら聖美がさァ…」
RL >
RL > 【大江巽】「……………………」
RL >
RL > 【大江巽】「……どうでもイイけど里見。オマエ負けてるぞ」
RL >
RL > 【里見隼人】「おいおい、マジですか!?」
RL >
RL >
RL > 「ははは、勝負(ゲーム)の最中に気が散漫なんだよ。
RL > んじゃ、この“チョコレート”はオレが…」
RL >
RL > テーブルに積まれたカッパーに手を伸ばす隊員。が、
RL >
RL >
RL > 【里見隼人】「――て、待てよ!!
RL > なんでハートのエースが2枚もあるんだ!?」
RL >
RL > 「ゲッ、しま――」
RL >
RL > 【大江巽】「ハァ…」
RL >
RL >
RL > “いつもの喧騒”が増える。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 『ミンナなかよく〜♪』
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 再びDAKテレビで“ニッキー・スネイク”が躍り出した。
RL >
RL > そんなコマーシャルも、
RL > 今の気の抜けた機動捜査課には、
RL > 似合(マッチ)した内容かもしれない。
RL >
RL > ……まあ、隊員たちのこの体たらくも、
RL > “しかたのない事”なのだが。
RL >
RL >
RL > それはそうと……。
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ブリーフィング・ルーム――。
RL >
RL >
RL > 【千早冴子】「どうぞ」
RL >
RL > オフィスを抜けだしたびる風 は、
RL > 課長に指定された会議室(ブリーフィング・ルーム)にやってきた。
RL > 機械仕掛けの扉が音もなく開き、びる風 は室内に踏み込む。
RL >
RL >
RL > 【千早冴子】「よく来てくれたわ」
RL >
RL > 室内に居たのは、キミもよく知る機動捜査課の長、
RL > “アイスハウンド”その人と、そして…
RL >
RL >
RL > 【アリー塚原】「…………」
RL >
RL >
びる風 > 「いやぁ〜〜いいねえ若い子は。おじさん若返っちゃいそうだねえ〜〜〜っと。」
びる風 >
びる風 > 会議室に呼ばれたのでやってきたが。
びる風 >
びる風 > 「ダミですよぉ千早さん、おじさんの記憶力知ってるデショ?
びる風 > もう昨日の晩御飯も思い出せないんだから〜」
びる風 >
びる風 > そう言って茶目っ気る。キラッ☆とか光りそうだ。38歳が。
びる風 >
びる風 > 「で、何の用ですかねアリー鑑識官。」
びる風 >
びる風 >
RL > 【アリー塚原】「相変わらず冗談がお好きなようで、びる風警部補……」
RL >
RL > アリー はびる風へ軽く会釈をする。
RL > そして、口数の少ないアリーに代わり、千早冴子 がびる風 の質問に答える。
RL >
RL >
RL > 【千早冴子】「残務処理もあるのに、突然呼び立ててしまってゴメンなさい。
RL > まずは、“コレ”をご覧になってください」
RL >
RL > 【千早冴子】「――っ」
RL >
RL > と、千早冴子は、人差し指を口元に持っていく。
RL >
RL >
RL > ――“静かに”の合図(ジャイヴ)。
RL >
RL >
RL > そして“何か”を取り出すと、その黒髪をかきあげ、
RL > 襟首の貫膚(トランスダーマル)ユニットの端子(ソケット)に、
RL > それを挿入(ジャック・イン)する。
RL >
RL > これは… “有線ケーブル”だ。
RL >
RL >
RL > 有線(ケーブル)は途中、集線装置(ハブ)を経由し、二又に別れていた。
RL > その一本の神経挿入子(ニューロジャック)をキミへ勧める。
RL >
RL >
RL > 【千早冴子】「今日お呼びたてしたのは他でもありません。
RL > 我々から、アナタにしか頼めない任務(ラン)をお願いしたいからです。
RL > とても難解な任務(ラン)です」
RL >
RL >
RL > 【アリー塚原】「……」
RL >
RL > アリーはすでにもう片方を持ち、自身の首元の端子(ソケット)へ、
RL > 挿入(ジャック・イン)を行なっていた。
RL >
RL >
びる風 > 「・・・ふぅん?」
びる風 >
びる風 > チャキッと手首にあるソケットにジャック・イン。
びる風 >
びる風 > 職業柄ひっそりとジャックしないといけない場合が多いので目立たないところ、
びる風 > 袖で隠れるようなところに端子があるのだ。
びる風 >
びる風 >
RL > 神経挿入子(ニューロジャック)を、
RL > 手首の端子(ソケット)へと挿入(ジャックイン)するびる風。
RL >
RL > すると、脳にインプットされたニューラルウェア、IANUSを通じ、
RL > 網膜へアイコンが表示された。
RL >
RL > 対話(インタラクティヴ)システムが立ち上がる。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【千早冴子】≪部屋に盗聴器(バグ)が仕掛けられています。そのまま会話を続けてください≫
RL >
RL > 3人の思考が連結(リンク)され、
RL > ダイレクトに千早冴子 の声がびる風 へ届く。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【アリー塚原】「そんなに難しいことを言った覚えはないのだけれど……」
RL > ≪この件を調べられたくない連中が、“内側”にもいる、という事ね……≫
RL >
RL >
RL > 【千早冴子】「私と学生時代の同窓でもあるんですよ、彼女。まあ、その“よしみ”ということで」
RL > ≪どうやら、ね。理由はわからないけれど≫
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【千早冴子】「と、ごめんなさい。話が逸れましたね……」
RL >
RL > 【千早冴子】「本題に入りましょう。機動捜査課と鑑識課の“合同レクリエーション”のことです」
RL > ≪本題に入りましょう。打ち切られた捜査、連続怪死事件と“その死体”のことです≫
RL >
RL >
RL > 【千早冴子】「機動捜査課と鑑識課、仕事(ビズ)のうえで近しい関係にありながら、
RL > 今まで交流という交流を持ったことがなかったと思うんです」
RL > ≪今朝方、“新たな情報”がありました。
RL > そこの、私の親友(バディ)からです。それも驚くべき話が≫
RL >
RL >
RL > 一拍の間を置き、
RL > 集積装置(ハブ)のアリー側の発光LED(ダイオード)が点滅する。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【アリー塚原】「まあ、ウチの職員に偏屈が多いのも理由のひとつだろうけど……」
RL > ≪“消えた”のよ、死体がひとつ。地下の安置所(モルグ)から……≫
RL >
RL >
RL > 【千早冴子】「ふふ。アナタも含めて、ね」
RL > ≪そう。“2番目の被害者の遺体”が忽然と……≫
RL >
RL >
びる風 > 「なんだいなんだい、おじさんにウチの連中の子守をしろって話なのかい?そりゃあ酷いよ〜。」
びる風 > ≪ふん・・・・その“遺体”の件は報告したんだろ?上はなんて言ってるって?≫
びる風 >
びる風 > 「里見クンと一緒にソッチの若い子にイタヅラしちゃおっかな〜おじさん。」
びる風 > ≪まあ、大体想像はつくけど、ね。≫
びる風 >
びる風 >
RL > 【千早冴子】「さすがは察しがいいですね。とは言うものの、色々と問題も多くて……」
RL > ≪“お察しの通り”です。そして、この件で機捜(ウチ)が動くことはありません……≫
RL >
RL >
RL > 【千早冴子】「積み立て金を集めようにも、
RL > お給料(キャッシュ)をもらった途端、使ってしまう子たちもいるでしょう?」
RL > ≪御堂隊長も含め、上層部へ、なんらかの力が加わっていることは明らかです。
RL > すべては内々に処理されるでしょう≫
RL >
RL >
RL > 【千早冴子】≪私が個人的に調べたところ、状況的に外部から侵入した形跡はなし。
RL > 内部犯なら、もっと巧妙にデータを改ざんするはず。
RL > となれば、死体本人が“勝手に出て行った”としか考えられません。
RL > ……警部補は、幽霊(アストアル)の類は信じますか?≫
RL >
RL >
RL >
RL > 【アリー塚原】「………………」
RL > ≪“N◎VAの死体は喋る”の。
RL > でも、“歩く死体”というのは聞いたことがないわ≫
RL >
RL >
RL > 【アリー塚原】「……それは、どういう生活をしているの?」
RL > ≪死体と語らう我らが鑑識課もお手上げよ。
RL > なにせ…… “話すべき死体が出て行ってしまった”のだから≫
RL >
RL >
RL > 【千早冴子】「ま、まあ。計画(プラン)はまだ白紙同然なんですけれど。
RL > そういった事情で、あまり予算も時間もとれないんです」
RL > ≪連続怪死事件、“消えた死体”、そして今、街で暗闘を繰り広げる勢力……。
RL > わたしには、この3つの事件が、まったくの無関係とは思えない≫
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【千早冴子】「そこで、アナタの出番というわけです」
RL > ≪そこで、アナタの出番というわけです≫
RL >
RL >
びる風 > 「やあれやれ、めんどくさい話だよねえホント」
びる風 > ≪やあれやれ、めんどくさい話だよねえホント≫
びる風 >
びる風 > 肩をすくめて皮肉っぽく笑うおじさん
びる風 >
びる風 > 「里見君のほうはまだ抑えられるけど・・・やだよおじさん、
びる風 > レイちゃんの相手するの?怖いもん。」
びる風 > ≪死体の謎を追えか・・・三文小説の見出しだねえ、ホント。≫
びる風 >
びる風 > 「まあいいよ、最近ちょっと手が空いてるしね。足りないなら増やすアテもある」
びる風 > ≪まあいいよ、幸いにも手を空けさせられたしね。足りないなら増やすアテもある≫
びる風 >
びる風 > 「確かに、僕にしかできそうにないしねえ?」
びる風 > ≪確かに、僕にしかできそうにないしねえ?≫
びる風 >
びる風 >
RL > 【千早冴子】「では、よろしくお願いします」
RL > ≪では、よろしくお願いします≫
RL >
RL > 千早冴子はそう話を締めくくる。
RL > どうやら、これは大変な任務(ラン)になりそうだ……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【アリー塚原】≪さて、藪を突いて飛び出すのはいったい何かしらね≫
RL >
RL > 【アリー塚原】≪それにしても……≫
RL >
RL >
RL > ブリーフィング・ルームを後にしたびる風。
RL > 彼の出ていった扉へ目をやるアリー。
RL >
RL >
RL > 【アリー塚原】≪あまり機転が効くようには見えなかったけれど。彼、どういう人なの?≫
RL >
RL >
RL > 【千早冴子】≪機捜(ウチ)一番のキレもの(レイザー)よ≫
RL >
RL > 【アリー塚原】≪へえ、意外ね。 ……アナタよりも?≫
RL >
RL >
RL > 【千早冴子】≪ふふっ……≫
RL >
RL >
RL > 【千早冴子】「どうかしらね?」
RL >
RL > そう言い千早冴子は、
RL > プラグを首の端子(ソケット)から抜き取り、乱れた髪をかきあげた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【アリー塚原】「…………ところで、
RL > 鑑識課は私以外、みんな男性のはずだけれど……。
RL > “アレ”は、それも織り込み済みでの発言なのかしら?」
RL >
RL > 【千早冴子】「……ハハハ」
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/シェリル 登場判定/不可
RL > Opening_Scene03 【シーンタロット:エグゼグ / イエローエリア:N◎VAアサクサ】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 5日前、シェリルの事務所――。
RL >
RL >
RL > 雨粒が窓を叩く(ノック)。
RL > 曇天の空、最近はこんなパッとしない天気が続いている。
RL >
RL > つけっぱなしのDAKラジオからは、
RL > 街で起こったとりとめのないニュースが流れていた。
RL >
RL >
RL > 住居用DAKが訪問者を告げる。
RL > 時間ピッタリ。依頼人(クライアント)の登場。
RL >
RL > さあ、仕事(ビズ)の始まりだ。
RL >
RL >
シェリル > 「最近はどうにも雨続き。シェリルちゃん的には雨はニガテですぅ」
シェリル >
シェリル > ここはシェリル探偵事務所。
シェリル > どぎついピンク色をしている以外は、ごくごく平凡的な探偵事務所だ。
シェリル >
シェリル > 「頭の中の探偵回路が錆びついちゃいますよう。
シェリル > 太陽さん、早くかおだしてくれないかなぁ」
シェリル >
シェリル > ピンク色の髪の毛の、ピンク色の探偵コートを着た、
シェリル > 現実感のない(アニメみたいな)声した少女が、
シェリル > 『しょちょう』と書かれたプレートが乗せられたデスクに突っ伏している。
シェリル >
シェリル > 「今日も1日平和だなー。平和が一番だなー」
シェリル >
シェリル > くまさんの形をしたラジオから流れてくる取り留めもないニュースを聞きながら、
シェリル > そんな事を思っていたシェリルの耳に、ふと時報が飛び込んでくる。
シェリル > 告げられた時刻を聞いて、目が覚めたように、シェリルはガバっと身を起こした。
シェリル >
シェリル > 「は! そうでした! 平和でないのです。
シェリル > 今日は依頼人(クライアント)が来るはずなのでした!」
シェリル >
シェリル > 大慌てで事務所の掃除を始める。
シェリル > 薄っすらとホコリをかぶりつつあった来客用のソファを丁寧に磨き、
シェリル > 雑多に積み上げられたニュースペーパーと雑誌を部屋の隅っこに積み上げる。
シェリル > 『しょちょう』デスクも、まあそれなりに見栄えは良くなっただろう。
シェリル >
シェリル > と、一段落ついた頃・・・・・・訪問者を告げるベルの音。
シェリル > シェリルはワクワクしながら、事務所のドアを開けた。
シェリル >
シェリル > 「いらっしゃいまーせー。
シェリル > 我がシェリル探偵事務所へようこそおいでくださいましまし〜」
シェリル >
シェリル > 笑顔でお出迎えする。
シェリル >
シェリル >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【ミツコ】「………………」
RL >
RL > その内装の雰囲気と、
RL > 目の前の探偵(フェイト)にしばし唖然。
RL >
RL >
RL > 【ミツコ】「え、えっと。
RL > あの…… 妹を探してください。ミズキという子です」
RL >
RL > そして、戸惑い交じりに依頼人(クライアント)が言う。
RL >
RL > 邪魔にならないようまとめあげた髪。
RL > スティールリムの眼鏡(グラス)にベージュのスーツを着こんだ女性だ。
RL >
RL >
RL > 依頼人(クライアント)の名前はミツコ・マクファーレン。
RL > 和光関連の企業(コーポ)のさらりまんだという。
RL >
RL > 職業婦人(ビジネスウーマン)…… というよりは、
RL > “地味で冴えない女”というのが第一印象だろう。
RL >
RL >
RL > 【ミツコ】「これが妹です……」
RL >
RL > か細い声で言うと、
RL > 持参した書類鞄(ブリーフケース)からホロ写真を取り出し、
RL > シェリルへ渡す。
RL >
RL >
シェリル > 「は、ミツコさま、ですね! 了解です」
シェリル >
シェリル > ビー ガー
シェリル >
シェリル > 探偵脳に依頼人のデータを書き込んでいく。
シェリル >
シェリル > 「ご依頼は人探し・・・妹さんですか! これは大変ですね!」
シェリル >
シェリル > ミツコから受け取ったホロ写真を確認する。
シェリル >
シェリル > 「ふむふむ・・・・・・。
シェリル > いなくなった日時や状況は、どの程度把握しておいでですか?
シェリル > もし差し支えなければ、ミズキさんが居なくなる前、
シェリル > 一ヶ月ほどの行動の子細や、違和感などもお教えいただければ、
シェリル > お探しする際の手がかりになるかもしれません」
シェリル >
シェリル > ビー ガー
シェリル >
シェリル > メモを取る必要はない。鋼色の脳みそにそんなものは必要ないのだ。
シェリル >
シェリル >
RL > ホロ写真を手にとるシェリル。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > √レv─…
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シェリルの視界に、
RL > 一瞬の遅延(ディレイ)を経て、
RL > ひとりの少女の姿が描きだ(ディスプレイ)された。
RL >
RL >
RL > 【ミツコ】「こんな雨の中、あの子きっと震えてます。
RL > もし、悪い人に捕まっているのならもっと……」
RL >
RL > 絞り出すように言葉を続けるミツコ。
RL > そして、シェリルの言葉に従い、ミツコは状況を説明する。
RL >
RL > 事のあらましはこうだ。
RL > 仕事(ビズ)が忙しく、出張でしばらく家を空けていたミツコ。
RL > そんな彼女が帰宅すると、妹が忽然と消えていた、と。
RL >
RL > シェリルはその他にも、気になる点(トピック)を見つけては質問を繰り返し、
RL > その鋼色の脳へ情報(データ)を刻んでいく。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【ミツコ】「お願いです。“愛する者”を失うのは、もう……」
RL >
RL > あらかたのヒアリングを終えた時、ミツコがぽつりと漏らす。
RL > 聞けば、親のいないふたりだけ姉妹だという。
RL >
RL > ミツコの瞳が潤み、
RL > 化粧っけのない頬に、一筋の涙が伝った。
RL >
RL >
シェリル > 「ふむ、ふむ・・・・・・では・・・」
シェリル >
シェリル > 「なるほど・・・」
シェリル >
シェリル > 「・・・うーむ」
シェリル >
シェリル > 相槌を打ち、時には質問をし、時には時間を取って記憶を呼び覚まし。
シェリル > 今現在、聞き出せるだけの話は聞き出せた――そう自負する。
シェリル >
シェリル > 「ありがとうございます、ミツコさん。
シェリル > ミツコさんのお話、とても参考になりました。
シェリル > ミツコさんのお話を聞いているだけでも、
シェリル > あなたが妹さんを『愛している』のが良く分かりました」
シェリル >
シェリル > 笑顔を浮かべる。だが、それは作り笑顔だ。
シェリル >
シェリル > (私がロボットだから、ではないのです。
シェリル > いや、原因はロボットだから――なのですけれど)
シェリル >
シェリル > (“愛する物” “愛” 私のところには度々、
シェリル > それがキッカケになる依頼を持ち込む人が居ます。
シェリル > しかし“愛”・・・とはなんなのでしょう? 信じることなのか、守ることなのか・・・。
シェリル > ともかくそれは、私に依頼を持ち込むほどの原動力になる“何か”なのでしょう)
シェリル >
シェリル > 「絶対に妹さんは見つけてみせましょう!
シェリル > ロボット探偵の二つ名は伊達ではないのですから!」
シェリル >
シェリル > えへん、と胸を張ってみせた。
シェリル >
シェリル >
RL > 【ミツコ】「はい、ありがとうございます……」
RL >
RL > “愛”。ヒトをヒトたらしめる感情。
RL > AI(ロボット)であるシェリルにはそれを理解もできなければ、持ち合わせてもいない。
RL > しかし、ミツコの先ほどの言葉に“偽り”はないだろう。
RL > なぜだかそう感じた。
RL >
RL >
RL > 【ミツコ】「取り乱してしまってごめんなさい。
RL > お礼は出来る限りさせていただきます。
RL > ですからシェリルさん。どうか妹を…… ミズキを……」
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ―――
RL > ――
RL > ―
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ミツコは扉の前で、
RL > 再度、シェリルへ深々とお辞儀をすると、事務所(オフィス)を後にする。
RL >
RL >
RL > 濃紺(ネイヴィ)の傘と共に、
RL > 雨足の強くなった街へと消えていくミツコ。
RL >
RL > そんな彼女の後姿が、窓から見てとれた。
RL >
RL >
シェリル > 「次にお会いするときは良い結果をご報告させていただきますよー」
シェリル >
シェリル > こちらも頭を下げて、笑顔で見送った。
シェリル >
シェリル > 「ふむん」
シェリル >
シェリル > 事務所、『しょちょう』の机に戻り、聞き取った情報にざっと目を通す。
シェリル >
シェリル > 「人探し、ですか・・・・・・N◎VAは広い。
シェリル > ですが、『誰にも知られない場所』は少ないです。
シェリル > 手がかりが全く見つからない、と言う事はほとんどないでしょうし」
シェリル >
シェリル > 椅子に深く体重を預け、天井を仰ぐ。
シェリル >
シェリル > 「もし手がかりが全くないとしたら、それはそれで・・・・・・。
シェリル > 『大仕事』になってしまいますけれども」
シェリル >
シェリル > 視線を外に移す。未だに雨は降り続けている。
シェリル > 雨が止む頃には、二人を再会させることが出来るだろうか?
シェリル > 目を閉じ、つぶやく。
シェリル >
シェリル > 「・・・簡単な仕事になるといいですねえ」
シェリル >
シェリル > 沈むのは夢の世界ではない。探偵ロボットは夢を見ない。
シェリル > 数多のデータの海、電脳の世界だ・・・さあ、探偵活動を始めよう――。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/キハヤ 登場判定/不可
RL > Opening_Scene04 【シーンタロット:マネキン / イエローエリア:N◎VAアサクサ】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 3日前、路地裏――。
RL >
RL >
RL > 「おっかしいなァ、たしかにココのはずなんだけど……」
RL >
RL > 香ばしいかおり漂う、
RL > 平型の箱(パッケージ)を持った配膳業者(ケイタラー)が、
RL > 袋小路で辺りを見回す。
RL >
RL >
RL > 「オイ、早くしろよ! このままだとに間に合わないだろ」
RL >
RL > 「わかってますよ。ストリートボールですよね、たくっ…」
RL >
RL > 配送車(バン)から怒鳴る相棒(バディ)の声に、
RL > もう一度辺りを見回す配膳業者(ケイタラー)。
RL >
RL > と、路地の壁に、
RL > 一枚の印字用紙(プリントアウト)が貼り付けられているのに気付く。
RL >
RL >
RL > 「……?」
RL >
RL > 「なになに?“品物は右のイスへ。代金(キャッシュ)は空き缶の中?”」
RL >
RL > 印字用紙(プリントアウト)に従う配膳業者(ケイタラー)。
RL >
RL > 手に取った粉末西洋山葵の缶を開けると、そこには確かに、
RL > 代金相当の与信額(クレディット)が保障されたシルバーが入っていた。
RL >
RL >
RL > 「うああああァ〜、時間がァ〜。
RL > 今日はトーキョーMELTDOWNSとニューフォートDRAGONSの、
RL > 優勝を決める大切な試合(シーン)なんだよォ〜……。
RL > オレはこの決戦を見るためにィ――」
RL >
RL > 「だからわかったって言ってるでしょ!
RL > ……ああ、もうイイや!! 代金(キャッシュ)はあるんだし」
RL >
RL > 相棒(バディ)の泣き声にしびれをきらした配膳業者(ケイタラー)。
RL > 手持ちの箱(パッケージ)をイスに置くと、
RL > 一度配送車(バン)に戻り、同じモノを次々とその上に重ねていく。
RL >
RL >
RL > 「よし! まいどあり!」
RL >
RL > そうして配達車(バン)は走り去る。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 誰もいなくなった路地。
RL > すると、静まりかえった袋小路の奥、
RL > マンホールが重い音を立てて滑り始める。
RL > その中から現れたのは、輝く二つの瞳と緑の肌を持った……。
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 下水王国・広場――。
RL >
RL >
RL > 「やあみんな、楽しい楽しい夕食(ディナー)の時間だよん」
RL >
RL > うずたかく積まれたピザの箱(パッケージ)を手に、
RL > 器用にバランスを取り現れたのは、
RL > 緑の肌に爬虫類然とした亜人。
RL >
RL > その言葉に、広場に居た者達から歓声が上がる。
RL >
RL >
RL > 広場に居たのは… “多種多様なヒルコたち”であった。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 待ってましたとばかりに、
RL > 幼いヒルコや獣型のヒルコたちが集まってくる。
RL >
RL >
RL > 「やれやれ、カワイイもんだ。
RL > 飯ごときであそこまで浮かれられるんだからな」
RL >
RL > 「平和な証拠だよ。微笑ましいことさ」
RL >
RL > 『 ──wwヘ√レvv─w─ 』
RL >
RL > 「ウ、うン。ソ、そうダよ、ネ…… ウン」
RL >
RL > ≪デハ 我々モ 頂クトシヨウ≫
RL >
RL > その様子を眺めながら、大人たちが言葉を交わす。
RL > 食糧の配布が一段落するのを見計らい、
RL > 彼らも立ち上がると、それぞれの取り分を受け取った。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ―――
RL > ――
RL > ―
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「よし、これで全員だな…… て、俺のぶんはドコいった?」
RL >
RL > 最後のひと箱を配り終え、
RL > 残ったはずのひとつに手を伸ばそうとして気づく。 ……“ない”。
RL > 辺りを見回すと、まわりはすでに、思い思いに食事を楽しんでいた。
RL >
RL >
RL > 【ムーンキャット】「――にゃん?」
RL >
RL > と、食べかけのピザを口にしたまま、
RL > ふたつめの箱(パッケージ)に手をかけようとしていた“犯人”を見つける。
RL >
RL >
RL > 「おいいいいい!!」
RL >
RL > 【ムーンキャット】「にゃはははっ、バレたかにゃ?」
RL > 【ムーンキャット】「おたから、いただきましたにゃん!」
RL >
RL > 広場で鬼ごっこが始まる。
RL > 周りの者たちは、微笑ましい様子でそれを見ていた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「しかし、ちょっと前じゃあ考えられなかったな……」
RL > 「私たちが一緒に食卓を囲むことが、ですか?」
RL > 「“それも含めて”、だよ」
RL > ≪“ヤツ”ガ 全テヲ 変エタ≫
RL >
RL > 「カァッ、まったくだぜ。なァ、相棒(バディ)」
RL > 『 √レv─z__/レ─ 』
RL >
RL > 「最後までいがみ合ってたのは、アナタたちだけど…(ポソ」
RL >
RL > 「んだと!?」
RL > 『 wヘ√レvv-z!! 』
RL >
RL > 「ウ、うん。ヤ、やメなよ。ミ、みっとモない……ウン」
RL >
RL > 「ま、オレっちは“あいつ”は、
RL > “何かやる”って、最初から思ってたけどねェ〜♪」
RL >
RL > 「はいはい」
RL >
RL >
RL > ここでは、体躯の大きさや小さ、力の強さ、
RL > 先天的な生まれもってのヒルコも、
RL > 後天的な要因でヒルコとなった者も関係なかった。
RL >
RL >
RL > そんな彼らをまとめあげたのは、
RL > 1年ほど前、ふらりと現れた流れ者のヒルコ。
RL >
RL > エクシード だった。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > エクシード はその信条から争いを好まず、平穏を愛した。
RL >
RL > そうして、N◎VA(トーキョー)に点在する集落(グループ)や、
RL > 単独で生きるヒルコたちを相手に呼びかけ、
RL > ひとつの共同体(コミューン)を築きあげたのだ。
RL >
RL > もちろん、中には反目しあう者たちもいた。
RL > しかしエクシード は、そんな彼らに対し、
RL > 時に友のよう語らい、時に親のよう導き、
RL > そうして長い時を経た結果がここにある。
RL >
RL >
RL > ……それはまだ小さなモノかもしれない。
RL >
RL > しかし、エクシード は、
RL > ひとつの理想郷(ユートピア)を、N◎VA(トーキョー)へと築きつつあった。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「で、どうやらひとり、まだこの場に到着していない者がいるようだが?」
RL >
RL > ≪ソロソロ来ル頃ダト思ウガ。
RL > マァ “アレ”ノ協調性ノ無サハ 今ニ始マッタ事デハ アルマイ≫
RL >
RL >
RL > 【ブラックキャット】「まったく!
RL > 大事な会合に遅刻とは、時間泥棒もいいところにゃん」 ケプッ
RL >
RL > 「オマエが言うか! うぅ、半分も残ってないじゃないかァ……」
RL >
RL > 「泣いちゃった……(ポソ」
RL >
RL > 「まあ、“ヤツ”には“ヤツ”の事情もあろう」
RL >
RL > 「エクシードさんが、なぜ彼をそこまで気に掛けるのかはわかりませんが、
RL > コミューンの取り決めは守らなければなりません。もうしばらく待つとしましょう……」
RL >
RL > 『 wvw─w─ 』
RL >
RL > 「へへっ、ど〜せ時間はあるんだ。適当にやってりゃいいさ」
RL >
RL > 「ウ、うん。そうダね……ウン」
RL >
RL > 「賛成ェ〜!」
RL >
RL > ≪ヤレヤレ……≫
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――
RL >
RL > ―――
RL >
RL > ―
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > アサクサ・六区――。
RL >
RL >
RL > 少し時間を巻き戻そう。
RL > 安売店(アウトレット)がひしめく遊歩商店街(モール)。
RL >
RL > 2軒先のウェア屋の店主が、
RL > 店頭で投げ売りされている年代ものたち(アンティーク)を店内に取り込み、
RL > 店じまいの準備を始める。
RL >
RL >
RL > 歩を進めるキハヤ。
RL > 道具街を抜け、ロック・ストリートに差し掛かかると、
RL > 雰囲気はまた一転する。
RL >
RL > カブキたちの聖地(サンクチュアリ)であるそこは、
RL > 明日を夢見る若者(ロッカー)たちが奏でる、
RL > 音楽のかけらであふれていた。
RL >
RL > 徐々に増え始める人々。
RL > この区画(ブロック)がにぎわいをみせるのは、
RL > どうやらこれからのようだ。
RL >
RL > ここを突っ切った先の小路にあるマンホールが、
RL > “たまり場”への近道(ショートカット)となっている。
RL >
RL >
キハヤ > ロック・ストリートの猥雑な気配を背に、
キハヤ > 三白眼を黒々とした隈取で彩った男が一人、アンダーグラウンドへの近道を歩いていた。
キハヤ >
キハヤ > 男は、夢の聖地ロック・ストリートに何一つ馴染むところが無い。
キハヤ > その草臥れた出で立ち、不景気なペルソナは、
キハヤ > どちらかと言えば夢の慣れの果て……“残骸”を連想させる。
キハヤ >
キハヤ > “キハヤ”と言う名前は、誰が呼び始めたと言うわけでもない。
キハヤ > たまたま識別に使えそうなものがこの忌々しいナンバー……
キハヤ > “C-88”くらいしかなかったと言うだけのことだ。
キハヤ >
キハヤ > ともかく、ストリートから浮きに浮いた気配の男が、
キハヤ > 空気の合わない異端者(パンク・ロッカー)を拒絶する世界を、フラフラと歩いていた。
キハヤ > 男は、疲れていた。何もかもに、疲れていた。
キハヤ >
キハヤ >
RL > ふらふらと歩みを進めるキハヤ。
RL > ゲーム場(アーケイド)、“ビーハイブ”に差し掛かった時、
RL > 音楽とは違う、耳障りな雑音(ノイズ)が、その耳に飛び込んでくる。
RL >
RL >
RL > 「このポンコツが!」
RL >
RL > イラだった様子で『ニューフォート・スカイライン』の筐体(マシン)を蹴飛ばす男。
RL > その様をヘラヘラとを冷やかす、
RL > 男と同年代くらいの餓鬼(パンク)たち。
RL > 彼らが店外へと出てくる。と、
RL >
RL >
RL > 「チッ、笑ってんじゃねェよ」
RL > 「おっと……っ」
RL >
RL > 白いワンピースの少女が彼らにぶつかった。
RL >
RL >
RL > 「よぉ、お嬢ちゃん(レディ)」
RL > 「ははっ、子供はお家へ帰る時間だぜ」
RL >
RL > からかい半分で少女へと声をかける餓鬼(パンク)たち。
RL >
RL > しかし当の少女は、
RL > まるでそれが聞こえていないかのように、
RL > ふらふらと歩みを進めようとする。
RL >
RL >
RL > 「…オイ! 無視してんじゃねェよ!」
RL >
RL > その態度に苛立ちの声をあげたのは、
RL > 先ほど筐体(マシン)を蹴飛ばした餓鬼(パンク)だ。
RL > 少女を追い、彼女の腕をつかみあげた。と、
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「……なんだコイツ?」
RL >
RL > 「ぜんぜん抵抗しねェじゃん」
RL >
RL > 強引に振り向かされる少女。
RL >
RL > そこにあったのは、すべての感情を放棄したかのような表情と、
RL > 抜け殻となった者特有の、空虚な瞳。
RL > 真新しい純白のワンピースとは対照的な、
RL > 憔悴と絶望に深く塗りつぶされた少女の顔だった。
RL >
RL >
RL > 【少女】「………………」
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「おーい?」
RL >
RL > 「こんな時間から、もうドラッグでもやっ(キメ)てんのかよ」
RL >
RL > 「ちょうどいい。なら連れてちっまおうぜ。ヒヒ」
RL > 「賛成ェ〜、俺たちの親切を無碍にした罰だ」
RL >
RL > 口々に勝手なことを言う餓鬼(パンク)たち。
RL > だが当の少女は、
RL > 悲鳴もあげず、されるがままとなっていた。
RL >
RL >
RL > 生ける屍のような少女。
RL > 彼女の瞳に、たまたまキハヤ が映り込む。
RL > 暗く淀んだ、濁りきった虹彩。しかし……
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 【少女】が《神業》、《プリーズ!》を使用します。
RL > 対象は“C−88”キハヤ。効果は…… “わたしを助けて”。
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > 彼女の目を見た瞬間、
RL > キハヤの中に、言い様のない感情が駆け巡る。
RL >
RL >
RL > “彼女を助けなければ”
RL >
RL >
RL > その思いがキハヤ の中に根をおろし、
RL > またたくまにキハヤ を支配していく。
RL >
RL >
キハヤ > 女が襲われている。どこかで見た気がする女だ。 ・・・・・・・・・
キハヤ > どこで見たのかは思い出せないが、そんな些細な事はどうでもよくなった。
キハヤ > “助けなければならない”。他のあらゆる思考が、全て排除される。
キハヤ > “他の迷惑になるからやめろ”と言う理性は、荒れ狂う激情の前には紙吹雪に等しかった。
キハヤ > ストリートの住人が“ポンコツ”として見るであろう男の節くれ立った手が、
キハヤ > 背後から頭に伸ばされ……その髪を鷲掴む。
キハヤ >
キハヤ >
RL > 「ヘヘヘヘ ――ぐげっ!?」
RL >
RL > 突如背後から伸びてきた手に後頭部を掴まれ、嗚咽する男。
RL > その力に、思わず少女の腕を離してしまう。
RL >
RL > 「ンだァ、テメェはッ」
RL >
RL > 取り巻きがその手の主、キハヤ に威嚇を始める。
RL >
RL >
RL > 「おいおい、俺たちがパンサー・クラックスの一員だと知っての行為かよ?」
RL >
RL >
RL > “パンサー・クラックス”。
RL >
RL >
RL > かつて、爆発的に勢力を拡大し、
RL > スラム、アサクサを牛耳っていたストリートギャングのチーム。
RL >
RL > 彼らがシマを広げられた裏には、
RL > 同時期に流通しだした、
RL > “違法な精神活性剤(ドラッグ)”のこともあり、
RL > 怖い人(マフィア)の後ろ盾があったからとのもっぱらの噂だ。
RL >
RL > しかし、“ある男”の怒りを買い叩き潰されたらしい…… が、
RL > どうやらしぶとく生き残っていたらしい。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「オイ! なんとか言えよテメェ!」
RL >
RL > 手引書(マニュアル)でも存在するのか?
RL >
RL > この手の餓鬼(パンク)を相手にした時の、
RL > お決まりのこと(ルーチン)のように、
RL > 飛び出しナイフ(スウィッチブレード)の切っ先が、
RL > キハヤ へと向けられた。
RL >
RL >
キハヤ > 掴んだ頭をグッと手元に引き寄せる。
キハヤ >
キハヤ > 次の瞬間、悪童の喉の左半分が、半円形に抉られる。
キハヤ > 頑健で鋭利な“牙”が、悪童の首を食い千切ったのだ。
キハヤ > 一寸置いて吹き出す、止め処ない鮮血。
キハヤ >
キハヤ >
RL > 「――!?」
RL >
RL > 一瞬の出来事。
RL > 男の思考が理解に及んだとき、目の前を彩るのは熱い血の真紅であった。
RL >
RL > 数度のひきつり(ティック)の後、絶命する男。
RL >
RL >
RL > 「あ― ウッ」
RL >
RL > 「……ひ、ヒルコだ!?」
RL >
RL > 「う、うわあああああああああああああああッ!!!!」
RL >
RL > 誰かが発したその言葉に、辺りは騒乱(パニック)に陥る。
RL > 路上演奏のロッカーボーイも、
RL > ゲームに興じていたニューロキッズも、その光景に悲鳴をあげ逃げ出す。
RL >
RL > 恐怖は伝播し、全てを巻き込んだ。
RL > 我先に他人を押しのけ、その場から少しでも遠くへ逃げようとする人々。
RL >
RL > すべてが終わったとき、少女の姿は、いや、
RL > そこには、キハヤ と亡骸を残し、人っ子一人存在しなかった。
RL >
RL >
RL > キハヤ の頬に雨粒が降り注ぐ。
RL >
RL >
RL > どうやら、また降り始めたようだ。
RL >
RL >
RL > 下水王国での会合には、“完全に遅刻”だろう。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/RL 登場判定/不可
RL > Opening_Scene05 【シーンタロット:カゲ / レッドエリア:スラム】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 1日前、廃ビル――。
RL >
RL >
RL > スラムに点在する、打ち捨てられたビル群。
RL >
RL > 老朽化により外壁の一面が崩れ、
RL > 中層階から先は、外界との隔たりがない一棟。
RL >
RL > その階層(フロア)のひとつ。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【フードの男】「…………」
RL >
RL > 壁によりかかり、片膝を立て座り込んだフードの男が、
RL > 隅田川、アサクサのネオンを越えた先に広がる中央区、
RL > 止むことなく降り続ける雨中のそれを見据えていた。
RL >
RL > N◎VA(トーキョー)の最果てである、
RL > 闇の中(スラム)から見つめる、きらびやかな世界。
RL >
RL > フードの男は、
RL > その象徴(シンボル)のように聳える高層(ハイスタック)ビルたち、
RL > ひかり輝く環境建築(アーコロジー)へと手を伸ばす。
RL >
RL > それを掴むように…… いや、
RL > “握りつぶすよう”、伸ばした手を拳へと変えた。
RL >
RL >
RL > 怨念めいた感情がフードの男を支配する。
RL > ヒトがヒトのため“だけ”に創り上げた魔都(バビロン)。
RL >
RL > 彼の感情が向けられた先は、
RL > 街の様相を形作る、鉄とアスファルトなどではない。
RL > 矛先にいるのは、そこに生きる“ヒト”、そのすべて……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > フードの男は、ゆっくりと伸ばした手を降ろす。
RL >
RL >
RL > 【フードの男】(ここまでは……)
RL >
RL > 【フードの男】(ここまでは“ヤツ”の計画(プラン)通り事が運んでいる。
RL > そして、眠りについた“ヤツ”が“目覚める”まで、まだ時間はあるはず。
RL > この機(チャンス)を逃すわけにはいかない。
RL > この隙に、オレは“オレの計画(プラン)”を実行するッ)
RL >
RL > フードの男が目を細める。
RL > 脳裏に浮かぶのは、“ある少女”の姿。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「――おい!」
RL >
RL > そこへ現れた不法居住者(スクワッター)が、
RL > フードの男へ語気を荒げ言う。
RL >
RL >
RL > 「ココは俺の縄張り(テリトリ)なんだがな。
RL > オマエ、新人(ニューフェイス)か? だったらそれなりの礼ってモンが……」
RL >
RL >
RL > 「……て、アレ?」
RL >
RL > 今までいたはずのフードの男の姿が、
RL > 忽然と消えているのに気付く不法居住者(スクワッター)。
RL >
RL > 辺りを見回すも、
RL > 最初から何もなかったかのように、
RL > その場には自分ひとりしかいなかった。
RL >
RL >
RL > 「な、なんだァ? ……チッ、
RL > あの安もんの混合ドラッグ(カクテル)のせいか?」
RL >
RL > 不法居住者(スクワッター)は、
RL > 白昼夢(デイ・ドリーム)でも見たかのような面持ちで頬を掻いた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――
RL >
RL > ―――
RL >
RL > ―
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【フードの男】(“アイツ”がこの街に来てるのはたしかだ。
RL > “どの勢力”よりも先に、俺が“アイツ”を見つけてやる。
RL > そして、“アイツ”だけはこの手で……)
RL >
RL > フードを深々とかぶり直すと、
RL > 着込んだ上衣(パーカー)のポケットに手を突っ込む。
RL >
RL >
RL > そうしてフードの男は通路の先、
RL > その闇の中へと、“文字通り”消えていった……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL >
RL > 以上でオープニングフェイズは終了となります。
RL >
RL >
RL > ____
RL > ▼情報1 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > “C−88”キハヤ
RL > “ロボット探偵・ロボ美ちゃん”シェリル・フォード
RL > びる風“極渦の”草凪
RL >
RL >
RL > は、それぞれ【報酬点:3点】を得てください。
RL >
RL > ____
RL > ▼情報2 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > キハヤのPSが、【少女の救出】に書き換わりました。
RL >
RL > ____
RL > ▼情報3 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > リサーチフェイズ開始時に調べることができるのは、次の5項目です。
RL >
RL >
RL > ▼ニュース・ヘッドライン
RL > ▼暗闘(シャドウ・ゲーム)
RL > ▼ストリートの少女
RL > ▼マクファーレン姉妹
RL > ▼連続怪死事件/冴子のファイル
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > それでは、リサーチフェイズへと移行します..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/びる風 登場判定/<社会:N◎VA、警察> 18
RL > Research_Scene06 【シーンタロット:カタナ / ホワイトエリア:ブラックハウンド基地】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 地階――。
RL >
RL >
びる風 > 「話を聞こうにも聞くべき死体がいないとどうにもならない、と言っていたね。」
びる風 > 「まあでも・・・・」
びる風 >
びる風 > そういいながら基地にて『どこか』に連絡を取る草凪。
びる風 >
びる風 > スペード4で〈親衛隊:ミストレス1〉〈直属部署:カリスマ1〉〈精鋭部隊4〉を使用。
びる風 >
びる風 > “切り札使用”、スペード4をダイヤのA扱いに。達成値21達成。
びる風 >
びる風 > HP21のミストレス、カリスマトループを作成する。
びる風 >
びる風 > 「聞き込みができないならそれ以外の方法に頼るだけだ。」
びる風 >
びる風 > というわけでトループを作成。
びる風 > んでわば
びる風 >
びる風 > ▼連続怪死事件/冴子のファイル
びる風 >
びる風 > に関してリサーチを行いたい。
びる風 >
びる風 >
RL > >> ▼連続怪死事件/冴子のファイル をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ▼連続怪死事件/冴子のファイル
RL > <知覚><社会:警察><コネ:千早冴子>
RL > <シャーロックホームズ>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 04:???
RL > 09:???
RL > 14:???
RL > 15:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
びる風 > トループ:ミストレスが<社会:警察2>で判定。
びる風 >
びる風 > 感情8+クラブの8=達成値16
びる風 >
びる風 >
RL > 判定成功。では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ▼連続怪死事件/冴子のファイル
RL >
RL > 04:千早冴子 が個人的に保管、再収集した、連続怪死事件の資料(ファイル)の複写(コピー)だ。
RL > 残りは撤収の際、上層部により徴収されている。
RL > 09:【DAK】『捜査官 ノ ID ト PASS ヲ 確認シマシタ。
RL > データ ノ 閲覧 ヲ 開始シマス..._ 』
RL >
RL >
RL > ┏―――――――――――――――――――――――――――┓
RL > │ 『>>>>>[ 機動捜査課 調査ファイル AM9号 ]<<<<<』 ...|┓
RL > │―――――――――――――――――――――――――――||┓
RL > │ |||┓
RL > │ 被害者プロファイル No.1 ||||┓
RL > │ |||||
RL > │ 市民ランク:C+ |||||
RL > │ 氏名 :サミュエル・エルロイ ..|||||
RL > │ |||||
RL > │ 概略 : ...|||||
RL > │ ヴィル・ヌーヴ人。実業k_ ..|||||
RL > │ |||||
RL > │ |||||
RL > ┗───────────────────────────┛||||
RL > ┗───────────────────────────┛|||
RL > ┗───────────────────────────┛||
RL > ┗───────────────────────────┛|
RL > ┗───────────────────────────┛
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 市民ランク:C+
RL > 氏名 :サミュエル・エルロイ
RL > 概略 :
RL > ヴィル・ヌーヴ人。実業家(エグゼク)にして人権活動家。
RL > LU$T・中央区にある別宅(ヴィラ)にて死亡。
RL >
RL >
RL > 市民ランク:該当なし。Xと暫定
RL > 氏名 :不詳(アンノウン)
RL > 概略 :
RL > LU$T(ヨコハマ)の青年。人物像(プロファイル)の詳細は不明。偽造IDを所持。
RL > LU$T・イセサキ町のホテルにて死亡。
RL >
RL >
RL > 市民ランク:B−
RL > 氏名 :寺田チエミ
RL > 概略 :
RL > アサクサの老婆。町内の皆に慕われる優しい人物だったようだ。
RL > N◎VA・アサクサの自宅にて死亡。
RL >
RL >
RL > 市民ランク:C−
RL > 氏名 :ダウニー・J
RL > 概略 :
RL > 六区の少年。先日移民申請が受理された。ミュージシャンを志していたらしい。
RL > N◎VA・アンモニア・アベニューの共同住宅(コンド)にて死亡。
RL >
RL >
RL > 市民ランク:該当なし。Xと暫定
RL > 氏名 :不詳(アンノウン)
RL > 概略 :
RL > スラムの娼婦(マネキン)。人物像(プロファイル)の詳細は不明。現時点最後の被害者。
RL > N◎VA・スラムのマンションにて死亡。
RL >
RL >
RL > 14:機動捜査課の撤収後、捜査権は公安部(スペシャル・ブランチ)の手に渡ったようだ。
RL > しかし、事件の捜査が行われた形跡はない。
RL > 公安部(スペシャル・ブランチ)はその性質上、日本政府との結びつきが強く、
RL > 徴収された資料(ファイル)の行き着く先はおそらく……
RL > ⇒【日本軍】
RL > 15:事件はLU$T(ヨコハマ)から始まっている。
RL > キミの勘(ゴースト)がささやく。もう一度事件を最初から洗い直してみるべきか?
RL > ⇒【歩く死体(デッドマン・ウォーキング)】
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
びる風 > 事件当時、モルグの周辺でお仕事をしていた他の警察官(主に婦警さん)に状況を聞いてみたのだ。
びる風 >
びる風 > 「やぁだもぉ草凪さん!冗談上手いんだから!」
びる風 >
びる風 > ナンパしつつ情報収集。
びる風 >
びる風 > 「そうなのよ、私たちここでずっと仕事してたのよ、死体なんて歩いてたらすぐわかるわよ。」
びる風 > 「まるでサボってるみたいじゃない、失礼するわ!!」
びる風 > 「あんまり腹が立ったからちょっと資料室の情報をハッキングしてみたんだけど・・・・」
びる風 >
びる風 > 草凪「ほうほう、それは大変だったね〜・・・・」
びる風 > ≪婦警さんスゲエ!井戸端会議のためにブラックハウンドの極秘資料リークしやがった!≫
びる風 >
びる風 >
びる風 > 「いや〜ありがとう!じゃあ今度また一緒に呑みに行こうよ!DEEPとかでさ!」
びる風 > 『その後ムフフしようぜ!』と言ってるも同然ないかがわしい地域で呑もうとか言い出す草凪。
びる風 >
びる風 > しかし怒られることはない。明らかに冗談であるからだ。
びる風 > 下ネタを言っても下品にならないのは昼行燈の特権である。
びる風 >
びる風 > 「いやあ、いい情報を手に入れたな・・・さて、次はと。」
びる風 >
びる風 > というわけで部屋を出て廊下を歩くよ!
びる風 >
びる風 >
RL > 千早冴子からの任務(ラン)の依頼(オーダー)を受けて7日が過ぎた。
RL >
RL > 手がかりは着々と増えていった。
RL > しかし、やはり確信に至る情報(データ)を得ることは難しい。
RL > なぜなら、一連の事件の預かりが、
RL > 公安部(スペシャル・ブランチ)へと渡っていたからだ。
RL >
RL >
RL > 現在三つの顔、“派閥”がせめぐ特務警察(ブラックハウンド)において、
RL > その一派の主流(メインストリーム)を担う公安部(スペシャル・ブランチ)。
RL >
RL > 特に秘密主義、閉鎖的な色を見せる彼らの源流となるのは、“日輪を背負う者”。
RL > 不気味に沈黙を続ける壁の中の支配者たちだ。
RL > その尖兵である彼らの手から、情報(データ)を得ることは並大抵のことではない。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【若い巡査】「や、どもども」
RL >
RL > 「…………」
RL >
RL > その時、廊下の向こうからやってきた二人の隊員のうち、
RL > 若い方がびる風へ声をかけてきた。
RL >
RL > 黙ったままの中年の方、
RL > 少し色素の薄い瞳の、しかし、鋭さを損なわなぬ眼光でびる風を睨みつけている男は、
RL > 公安部(スペシャル・ブランチ)の長、公安部部長、岩代宗吉だった。
RL >
RL > そして若い方の巡査は……
RL >
RL >
RL > 【若い巡査→蘇我巡査】「蘇我です。よろしく、びる風警部補殿。ククク」
RL >
RL > 人を喰ったような態度で敬礼を行なう、蘇我と名乗った巡査。
RL >
RL >
びる風 > 「おやあ〜〜?これはどうも。」
びる風 >
びる風 > 「公安部の方々がぁ〜こんな地下に何の用で?」
びる風 >
びる風 > CV:田村正和
びる風 >
びる風 >
RL > 「ふん、我々はN◎VA(トーキョー)の治安を守る公僕(イヌ)。
RL > 市民のためならば、どこにでも赴くさ。しかし……」
RL >
RL > 「そちらもここ数日、らしくもなく、
RL > 随分熱心に働いているようだが…… どういった心境の変化だ?」
RL >
RL > 岩代 がびる風 へと問いかける。
RL > 年の功は両者それほど変わりはない。が、纏う雰囲気は対照的である。
RL > びる風 のそれに対し、岩代 の様はひどく威圧的だ。
RL >
RL >
びる風 > 「ンムッフッフッフッフッフ・・・熱心?いえいえそんなことはありませんとも。」
びる風 > 「ほら、つい先ほども婦警の方々とコミュニケーションをとったばかりですよ?」
びる風 >
びる風 > びる風は岩代に回答する。
びる風 > 年の功は両者それほど変わりはない。が、纏う雰囲気は対照的である。
びる風 > 岩代のそれに対し、びる風の様はまるで柳腰だ。
びる風 >
びる風 >
RL > 「どうだかな」
RL >
RL > 吐き捨てるように言う。
RL > そして汚いモノをみるかのようにびる風を一瞥した。
RL >
RL >
RL > 【蘇我巡査】「………………」
RL >
RL > 【蘇我巡査】「失礼。お話が長くなりそうなのでボクはこれで」
RL >
RL > 【蘇我巡査】「と、部長殿。例の件、よろしくおねがいしますよ」
RL >
RL > 「わかった……」
RL >
RL >
RL > 【蘇我巡査】「では、びる風警部補殿も失礼します。またお会いしましょう。“また”……」
RL >
RL > 会話の途中、そうやりとりすると、蘇我はその場から離れる。
RL >
RL >
RL > 「我々に情報(データ)をもたらしたとは言え、
RL > 仮にも背任者、しかも唾棄すべきテロリストどもの仲間を内に招き入れるとは、
RL > 俺には未だにあの決定が信じられんよ」
RL >
RL >
びる風 > 「おやおや、いいんですか部長?そんなことこんなところで言って?」
びる風 >
びる風 > まるで聞かれると困るのはそちらだと言わんばかりの口調でいうびる風。
びる風 >
びる風 > そういう態度に出るということは、
びる風 > 『そちらがふがいないからこういう結果になったんじゃないの〜?』と
びる風 > 揶揄されてるように見えることだろう。
びる風 >
びる風 >
RL > 「ふん」
RL >
RL > びる風の態度から意図を読み取り、
RL > 岩代のこめかみが、イラだちに軽くひきつる(ティック)。
RL >
RL >
RL > 「誰も聞いちゃあいないさ」
RL >
RL > しかし、平静を崩さずにそう答える。
RL > その態度には、“聞いていたところで、どうこうできるモノか”、
RL > という不遜さも見て取れた。
RL >
RL >
びる風 > 「まあ安心してくださいな部長、後にも先にも私の願いはたった一つですよ。」
びる風 > 「『世界平和』のためなら、この命だって惜しくはなぁいですとも!
びる風 > ンムッフッフッフッフッフ」
びる風 >
びる風 >
RL > 「誇大妄想狂どもの出らしい、デカい夢なことだ。
RL > ……まあ、あまり頑張りすぎぬことだ。せいぜい長生きしたいのならな」
RL >
RL > そう話を終えると、岩代もその場から姿を消そうとする。
RL >
RL >
びる風 > 「ええ、『そちら』も。」
びる風 > 「以前みたいに、痛い目合わないように気を付けてくださいよ?」
びる風 >
びる風 > まあこれだけ構ってくるのだから以前もいさかいあったということでいいよね!
びる風 > そしてコイツに関わるということは
びる風 > 『手柄とかは手に入れたけどびる風の掌の上でいいように踊らされまくってた』
びる風 > という目に会ったということなのだ。
びる風 >
びる風 > そして見送った後。
びる風 >
びる風 > 「さて、と。」
びる風 > 「公安課が接触してきたか・・・今度はそれを計算に入れて、と。」
びる風 > 「あの蘇我とか言う子も調べたほうがよさそうだね。これで少しは進展するかな?」
びる風 >
びる風 > 新しく手に入った『情報』にほくそ笑むびる風であった。
びる風 >
びる風 >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL > では、舞台裏判定&登場判定失敗です。
RL > シェリルから判定の有無をお願いします。
RL >
RL >
キハヤ > 登場判定 <社会:N◎VA> S3 失敗
キハヤ > ▼ストリートの少女 について調査
キハヤ >
キハヤ >
RL > >> ▼ストリートの少女 をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ▼ストリートの少女
RL > <社会:N◎VA、ストリート><コネ:エクシード>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 05:???
RL > 07:???
RL > 12:???
RL > 15:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
キハヤ > <社会:ストリート> R6 +SQ +1 =17 成功
キハヤ >
キハヤ >
RL > 判定成功。では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ▼ストリートの少女
RL >
RL > 05:一週間ほど前からN◎VA(トーキョー)のストリートに現れた少女。
RL > 憂いを帯びた雰囲気を纏っている。すぐに姿を消してしまうため、詳細は不明。
RL > 07:アサクサ(イエローエリア)の街頭カメラに、街を練り歩く、
RL > VIVAはらいその3Dコマーシャルを眺める少女の映像(ヴィデオ)を確認。データを得る。
RL > ⇒【ニュース・ヘッドライン】
RL > 12:“何か”に追われているかのように怯えていたらしい。
RL > 彼女を捜索する、軍属風の男たちを見たという声もある。
RL > ⇒【日本軍】
RL > 15:N◎VA(トーキョー)に現れる前は、LU$T(ヨコハマ)での目撃情報も存在する。
RL > また3日前、アサクサ六区にて、キハヤ というヒルコによる虐殺事件の現場にも居合わせていた。
RL > ⇒【雨中の少女】
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、続けてキハヤ は判定の有無をお願いします。
RL >
RL >
シェリル > 登場判定 社 会:N◎VA ハートの4 失敗
シェリル > ▼マクファーレン姉妹 についてリサーチ
シェリル >
シェリル >
RL > >> ▼マクファーレン姉妹 をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ▼マクファーレン姉妹
RL > <社会:企業、警察、N◎VA行政府><コネ:ミツコ>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 03:???
RL > 08:???
RL > 12:???
RL > 16:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
シェリル > <社 会:警察> P6+クラブの8=14
シェリル >
シェリル > 報酬点を2点使って16!
シェリル >
シェリル >
RL > 判定成功。では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ▼マクファーレン姉妹
RL >
RL > 03:姉、ミツコ・マクファーレン。妹、ミズキ・マクファーレン。
RL > 市民ランク:共にC−。北米系N◎VA人。
RL > 妹が生まれ、早くに両親を亡くした姉妹。データを得る。
RL > 08:両親の没後、わずかに残された遺産と、
RL > 親がわりとして働きにでたミツコ の稼ぎにより生計を立てる。現在は和光の下請け企業に勤務。
RL > 12:依頼人(クライアント)はタイ王国への出張からの帰国のおり、妹の不在に気づいた。
RL > 部屋を荒らされた形跡はなく、蒸発前の失踪者(パーソン)に特に不審な点はないという。
RL > 16:3日前に、妹、ミズキ・マクファーレン の情報(データ)と高確率で一致する少女が、
RL > ストリートで目撃されている。
RL > ⇒【ストリートの少女】
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、舞台裏判定を終了します。
RL > 次のシーンプレイヤーはシェリルです。
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/シェリル 登場判定/<社会:N◎VA、ストリート> 10
RL > Research_Scene07 【シーンタロット:バサラ / イエローエリア:N◎VAアサクサ】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > 雑貨から鮮魚(天然モノだと店主はいう)、
RL > トロンにアクセサリ、さらには寿司屋(スシ・バー)に軽食店(プラスリ)と。
RL > 大都市ならでは、様々な商品を扱う、
RL > N◎VAアサクサの大通りに面する繁華街。
RL >
RL > その通りから一本脇へ入った場所に広がる、
RL > 知る人ぞ知るアンダーグラウンドマーケットが……
RL >
RL >
シェリル > 「はい、というわけで、今日はここ、アサクサのアメヤ横丁に来ています」
シェリル >
シェリル >
RL >
RL >
RL > アメヤ横丁――。
RL >
RL >
シェリル > マクファーレン姉妹についてウェブで調べた結果、
シェリル > ストリートの何処かでミズキ・マクファーレンと似た少女が目撃されたらしい。
シェリル >
シェリル > 「ここで目撃者がいるかも知れません。
シェリル > 地道な聞き込み捜査を開始します!」
シェリル >
シェリル > これは独り言ではなく、言葉のメモだ。
シェリル > 自分のメモリーに、自分の言葉を記録させているのである。
シェリル >
シェリル > 「わ、カワイイものがいっぱいですねえ。
シェリル > って、そんな事をしている場合では無いのでした・・・」
シェリル >
シェリル > 道行く人の話を盗み聞きしたり、とある店の店主と直接対話したり・・・・・・。
シェリル > そんな事をしながら、 ▼ニュース・ヘッドライン についてリサーチ。
シェリル >
シェリル >
RL > >> ▼ニュース・ヘッドライン をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ▼ニュース・ヘッドライン
RL > <社会:N◎VA、メディア、ウェブ>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 02:???
RL > 03:???
RL > 04:???
RL > 05:???
RL > 08:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
シェリル > 〈社会:N◎VA〉で判定
シェリル >
シェリル > L4+ハートの6=10!
シェリル >
シェリル >
RL > 判定成功。では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ▼ニュース・ヘッドライン
RL >
RL > 02:【報道】血に染まるロック、悪夢の惨劇!! 犯人はヒルコ!? 衝撃映像流出!!
RL > “謎のヒルコ”による凶行の瞬間、逃げまどう人々を捉えた記録(ログ)。
RL > データを得る。 [AV◎N]
RL > ⇒【ストリートの少女】
RL > 03:【エンタメ】VIVAはらいそ大型リニューアル。
RL > LU$T(ヨコハマ)、N◎VA(トーキョー)と、
RL > 3Dアートヴィジョン・コマーシャルを順次慣行中 [クラウンズBA]
RL > 04:【政治】“AI倫理向上支援法”施行秒読み。
RL > 稲垣司政官が語る、ヒトとAIのこれから [N◎VA行政府広報]
RL > 05:【芸能】“レトロ・アイドル”一度かぎりのまさかの復活!!
RL > LIGHTNING TOUR'09 公式(オフィシャル)テーマソングに
RL > 結城あや の新曲が決定 [ヘルメス・ネット]
RL > 08:DAKから得られる情報(データ)はこんなモノだろう。
RL > そう、“表”から得られる情報(データ)は……。
RL > ⇒【暗闘(シャドウ・ゲーム)】
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > しばし、ショーウィンドウに展示(ディスプレイ)されていた、
RL > ピンクの自動小銃やジャンク品に見とれていたシェリルは、
RL > 本来の目的を思いだし聞き込みを開始する。
RL >
RL >
RL > ニューロキッズたちの会話や、懇意の情報屋に顔を出し、
RL > 目的の少女の情報(データ)を収集していく。
RL > もちろんその間、電脳(ウェブ)に流れるニュースのチェックも怠らない。
RL >
RL >
RL > と、大通り(メーンストリート)がにわかに騒がしい。
RL > とはいっても、それは聞き込みの際に聞いた、
RL > ヒルコの凶悪事件のような、
RL > 悲鳴や絶叫といったたぐいのモノではなく、どうやら歓声のようだが……?
RL >
RL >
シェリル > 「ふーむ・・・どうも“ヒルコ”の事件に巻き込まれているようですね。
シェリル > これは早急に居場所を突き止めませんと・・・・・・」
シェリル >
シェリル > 「おや?」
シェリル >
シェリル > 歓声。これは誰かが喜んだり楽しんだりする時に聞こえる声だ。
シェリル >
シェリル > 「何か良いことでもあったのでしょうか?」
シェリル >
シェリル > 大通りまで足を運ぶ。
シェリル >
シェリル >
RL > 路地を抜け大通り(メーンストリート)へと戻るシェリル。
RL > するとシェリルは、突如、淡い光の世界へと包まれた。
RL >
RL > 辺りを見回せば、そこに広がる光景は……
RL >
RL >
RL > 楽しい音楽(メロディ)に乗せ、
RL > 鮮やかに輝く粒子の中、
RL > 馬車やおとぎ話に登場する動物に乗ったマスコットたちが、
RL > 歩道で歓声を上げる観客(オーディエンス)たちへ手を振っていた。
RL >
RL > 今シェリルは、その真っ只中に立っているのだ。
RL > これは…… さきほど聞き込みで得た情報(データ)にもあった、
RL > VIVAはらいそのホログラフ・パレードというヤツだろうか?
RL >
RL > 試しに触れてみれば、たくさんのマスコットたちには実態がなく、
RL > 空気中に投影された立体映像(ヴァーチャルリアリティ)だとわかるだろう。
RL >
RL > 突如現れた桃色の珍客に、
RL > 観客(オーディエンス)たちはうろたえることもなかった。
RL > もともと、アニメーションから飛び出てきたような存在のシェリルは、
RL > どうやら違和感なくその場に溶け込んでいるようだ。
RL >
RL >
RL > と……
RL >
RL > 【ピエロ】「ヒーホ〜☆」
RL >
RL > 【ピエロ】「やあや、キュートなメタリックのお嬢ちゃん(レディ)?」
RL >
RL > ホログラフのひとりが、シェリル へと話しかけてきた!?
RL > ……と、どうやらこのピエロは実体のようだ。
RL >
RL >
シェリル > 「わあ・・・・・・」
シェリル >
シェリル > 幻想的で、楽しげなそのパレードに、思わず声をあげる。
シェリル > まるで私が好きな、アニメーションの世界に飛び込んでしまったようだ。
シェリル >
シェリル > 思わず手を伸ばし、触ろうとした手がすり抜けて、
シェリル > 初めてそれが立体映像だと分かる。
シェリル > 一つ漏らさず記録に残そうとして、
シェリル >
シェリル > 「はっ・・・! わ、私ですか?」
シェリル >
シェリル > ピエロに声をかけられ、驚きの声を出す。
シェリル >
シェリル > 「な、なんでしょうか?
シェリル > あ、このパレード、すごいですねー」
シェリル >
シェリル >
RL > 【ピエロ】「あははっ、ビックリさせちゃったかな?
RL > ボクは道化師のピエロ。ヨロシクね、お嬢ちゃん(レディ)☆」
RL >
RL > 【ピエロ】「ありがとう! パレードを楽しんでもらえてなによりさっ」
RL >
RL > おどけた動作(アクション)でシェリル へとお辞儀するピエロ。
RL >
RL >
RL > 【ピエロ】「ところでお嬢ちゃん(レイディ)。
RL > 実はピエロには大事な大事な役目(ラン)があってね。
RL > ここには、キミみたいに、
RL > 時々、夢の国(ドリーム・ランド)に迷い込んじゃう子どもたちがいるんだ。
RL > “ボクたち”は、そんなキミたちを、無事にパパやママ、
RL > お友達のもとに返してあげる案内人なのさっ」
RL >
RL > よく見れば、ホログラフの中には、何人かの係員(スタッフ)が、
RL > マスコットの仮装をしてパレードに紛れ込んでいるようだ。
RL >
RL > そしてピエロはそう言うと、かぶっていたシルクハットを脱ぎ、
RL > 持っていたステッキをそれにかざす。
RL > すると、カラフルの煙と共に、小さな爆発(デトネーション)が起こり、
RL > 色とりどりのテープと共に、鳩型のドロイドが飛び出した。
RL >
RL > ドロイドはシェリルの周りを何度か旋回すると、ピエロの肩へと止まる。
RL >
RL >
RL > 【ピエロ】「んん〜っ、それッ☆」
RL >
RL > 次にピエロがシルクハットをかぶり直すと、
RL > 両の手を握り合わせ、なにか力を込めるような素振りをする。
RL > すると再び、爆発(デトネーション)が起こり、
RL > その手には、ひとつの風船が握られていた。
RL >
RL >
RL > 【ピエロ】「さあさ、お嬢ちゃん(レディ)。
RL > お嬢ちゃん(レディ)とおんなじ色(カラー)の風船だよ☆
RL > 夢の国(ドリーム・ランド)のお土産にど〜ぞ。
RL > 帰り道は、この子が教えてくれるからね?」
RL >
RL > 鳩のドロイドが、ピエロの肩を離れ、
RL > シェリルを歩道へと案内するよう、ゆっくりと飛翔する。
RL >
RL > 【ピエロ】「じゃあお嬢ちゃん(レディ)。
RL > ニッキーたちに会いたくなったら、VIVAはらいそに来てね〜☆」
RL >
RL > ピエロは笑顔で手を振ると、シェリルを送り出す。
RL >
RL >
シェリル > 「はわわ・・・す、すいません。ここパレードの中ですね!」
シェリル >
シェリル > 自分の今いる場所がパレードの中だと気づき、慌てて頭を下げる。
シェリル >
シェリル > 「わ、スゴイです・・・! ピエロで、マジシャンですか?
シェリル > ありがたくいただきますね。では、失礼しました。
シェリル > よろしくお願いしますね、ドロイド君」
シェリル >
シェリル > 風船を受け取り、鳩のドロイドに導かれて歩道に進む。
シェリル >
シェリル >
RL > 鳩型ドロイドは、無事シェリルを歩道まで送り届けると、
RL > 別れの挨拶とばかりにシェリルの頭上を一度旋回し、
RL > 空高く飛翔する。
RL >
RL >
RL > 【ピエロ】「ヒーホ〜☆」
RL >
RL > ピエロはシェリルの姿が見えなくなるまで手を振っていた。
RL >
RL >
シェリル > 「・・・・・・ふぅ〜」
シェリル >
シェリル > 思わず楽しんでしまったが、まだまだ調査の途中だった。
シェリル >
シェリル > 「なんとか手がかりは掴めそうです・・・。
シェリル > 早く見つけ出しましょう! そうですね、あのパレードが終わる前に・・・。
シェリル > ミズキさんにも楽しんでもらわないといけません!」
シェリル >
シェリル > 覚悟を新たにして、再び調査のために街をかけずるのであった。
シェリル >
シェリル >
RL > シェリルは決意を新たに調査(リサーチ)を再開する。
RL >
RL > そして……
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > >> 通信確認
RL >
RL >
RL > 【ピエロ】「ヒーホ〜☆」
RL >
RL > 観客(オーディエンス)たちに愛想を振りまきながら、
RL > さりげない動作(アクション)でヘッドセットフォンを弾き起動(セットアップ)する。
RL >
RL >
RL > 【ピエロ】「やあや、みんなに夢を運ぶ道化師のピエロだよっ♪」
RL >
RL >
RL > √レv─w─…
RL >
RL >
RL > 【ピエロ】「あはっ、これはこれは王様(キング)。
RL > 今は仕事(ビズ)の真っ最中なんですがねェ〜」
RL >
RL >
RL > √レv─w─…
RL >
RL >
RL > 【ピエロ】「それはそれ。“仕事は仕事、遊びは遊び”♪
RL > ボクはキッチリ分けるタイプなんだな☆」
RL >
RL >
RL > √レv─w─…
RL >
RL >
RL > 【ピエロ】「おっと、“あっち”も仕事(ビズ)でしたね」
RL >
RL >
RL > √レv─w─…
RL >
RL >
RL > 【ピエロ】「りョぉ〜かい☆」
RL >
RL > 【ピエロ】「やァ〜れやれ、ボクは子供(キッズ)が大好きなんだけどねェ。
RL > ま、仕方がないか。
RL > “仕事は仕事、遊びは遊び”、さ……」
RL >
RL >
RL > ピエロはマスコットに扮した、他の係員(スタッフ)を一瞥する。
RL > 係員(スタッフ)が小さくうなずくと、
RL > それに合わせ、ホログラフのニッキーがポーズを決める。
RL > 次の瞬間、パレード全体が激しい閃光(フラッシュ)に包まれ、
RL > その様を見た観客(オーディエンス)たちからは、
RL > 一際大きな歓声があがった。
RL >
RL > 閃光(フラッシュ)が収まったとき、
RL > パレードの一向から、ピエロの姿は忽然と消えていた……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL > では、舞台裏判定&登場判定失敗です。
RL > キハヤから判定の有無をお願いします。
RL >
RL >
キハヤ > 登場判定 なし
キハヤ > ▼日本軍 について調査
キハヤ >
キハヤ >
RL > >> ▼日本軍 をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ▼日本軍
RL > <社会:軍事、ストリート、日本>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 11:???
RL > 13:???
RL > 15:???
RL > 18:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
キハヤ > <社会:ストリート> R6 +SQ +1 +報酬点1 =18
キハヤ >
キハヤ >
RL > 判定成功。では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ▼日本軍
RL >
RL > 11:数日前よりストリートに潜伏しているという噂。作戦目的は不明。
RL > また、それに呼応するかのように、
RL > 高等警察ブラックハウンドの内部にも動きがあるようだ。
RL > 刑事部機動捜査課のびる風警部補が、非公式に捜査活動を行なっているらしい。
RL > そして、公安部(スペシャル・ブランチ)の蘇我巡査が同時期に姿を消している。
RL > 13:任務(ラン)に当たっているのは、追跡・暗殺を専門とする高機動部隊“鳴雷(ナルミカヅチ)”。
RL > トーキョーN◎VA治安維持軍司令である、“大佐”和泉藤嵩 を飛び越え、
RL > “拡大派”の重鎮とされる、“ある将校”の指令により送り込まれたエリート部隊である。
RL > 何かを探しているようだが…?
RL > ⇒【雨中の少女】
RL > 15:隊長の名は、“遠雷(ファラウェイサンダー)”葛城圭吾。階級は中尉。
RL > 非情ともいえる冷徹さと、雷光の如き抜き打ちを合せ持つ優秀な指揮官(コマンダー)。
RL > その正確無比な射撃から逃れられる者はいないという。
RL > 18:“敵対勢力”に度重なる妨害を受け、任務(ラン)の続行に支障をきたしているようだ。
RL > ⇒【氷の静謐】
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、続けてびる風 は判定の有無をお願いします。
RL >
RL >
びる風 > ⇒【歩く死体(デッドマン・ウォーキング)】についてのリサーチをお願いするよー
びる風 >
びる風 >
RL > >> ▼歩く死体(デッドマン・ウォーキング) をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ▼歩く死体(デッドマン・ウォーキング)
RL > <知覚><社会:LU$T、警察><コネ:千早冴子>
RL > <シャーロックホームズ>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 12:???
RL > 14:???
RL > 15:???
RL > 17:???
RL > 18:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
びる風 > 〈社会:警察〉で判定。
びる風 >
びる風 > 外界7+ダイヤの7=達成値14、報酬点4点追加で18だ!
びる風 >
びる風 >
RL > 判定成功。では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ▼歩く死体(デッドマン・ウォーキング)
RL >
RL > 12:被害者のうち、初めの2人はLU$T(ヨコハマ)で死亡しており、
RL > その後の事件現場は、まるで“何か”をたどるように北東へと移動している。
RL > 14:最初の被害者サミュエル は、LU$T(ヨコハマ)に支社を置く企業の重役(エグゼク)だ。
RL > 慈善事業にも熱心な人物で、彼の活動に感銘を受けた者たちからは、
RL > “ティーチャー”の渾名(ハンドル)で敬われていた。
RL > 15:サミュエル は、かねてよりAIやヒルコに対し、
RL > 差別的な政策や締め付けを行なっていた日本を糾弾しており、
RL > 近く、N◎VAセニットにより可決、施行される、
RL > “AI倫理向上支援法”について、ある情報(データ)を告発しようとしていたらしいが…?
RL > ⇒【ニュース・ヘッドライン】
RL > 17:ふたりめの被害者の身元は不明(市民IDが無いためだ)。
RL > “歩く死体(デッドマン・ウォーキング)”と化した人物。
RL > 市民登録を行なっていないため、一切の素性は謎となっていた。
RL > しかし、あるマンションに出入りしていた記録(ログ)を発見。アドレスを得る。
RL > → [アドレス:ヨコハマ中華街のマンション] を入手
RL > 18:LU$T(ヨコハマ)のふたりが死亡した当時、
RL > それぞれの現場付近を走り去る少女が目撃されている。
RL > ⇒【雨中の少女】
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、舞台裏判定を終了します。
RL > 次のシーンプレイヤーはキハヤです。
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/キハヤ 登場判定/<社会:N◎VA、ストリート> 10
RL > Research_Scene08 【シーンタロット:フェイト / レッドエリア:スラム】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 下水王国――。
RL >
RL >
RL > N◎VA(トーキョー)。
RL > その地下に無数に張り巡らされた地下道。
RL > 政府や、いくつもの企業により造られた巨大な迷宮(ラビリンス)。
RL > やがて放棄されたそれは、
RL > 地上の世界では生きられぬ者たちの住処となっていた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「ハハハ、でさァ〜」
RL > 「あ、おい……」
RL >
RL > 「ん? ……ああ」
RL >
RL > 今まで楽しそうに談笑し歩いていたヒルコたち。
RL > しかし、対面からやってきたある人物の姿を見、
RL > 露骨に嫌な顔と共に口を閉じる。
RL >
RL >
RL > 「行こうぜ」
RL > 「おう……」
RL >
RL > ヒルコたちはその人物、
RL > キハヤ とすれ違う前の路地を曲がると、姿を消した。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 情報(データ)が2秒で拡散するニューロエイジにおいて、
RL > “あの事件”は鮮烈すぎた。
RL > キハヤ の行いは、一両日中には、
RL > コミューンの全員へと知れ渡ることとなったのだ。
RL >
RL >
RL > と、肩がぶつかる。
RL >
RL >
RL > ≪………………≫
RL >
RL > しかし、ぶつかってきたヒルコは、キハヤを一瞥すると、
RL > 詫びもせずその場から立ち去る。
RL >
RL >
RL > 周りの怒りは無理もなかった。
RL >
RL > この、虐げられてきた者たちの安息の地を危険にさらし、
RL > ヒルコへと変貌してしまった者たちが望んでやまない、
RL > ヒトとの、再びの友好の目を摘み取ったのだ。
RL >
RL >
キハヤ > 事が発覚しても、キハヤは言い訳をしなかった。
キハヤ > 公衆の面前で殺人を犯したのは事実であり、わざわざ付け加える事柄などないからだ。
キハヤ > なぜ突然あんな凶行に及んだのか、と訝しむ者も、
キハヤ > キハヤ自身が“ムシャクシャしてやった”以上の事を言おうとしない事にあきれ果てて離れて行った。
キハヤ > それはそれとして、事件以前から日本軍がうろついていた事は伝えておいたが、
キハヤ > どこまで信用されたかはキハヤの知った事ではない。
キハヤ >
キハヤ > 元々、キハヤはこのコミューンでどこか浮いた存在であった。
キハヤ > 小さな諍いは絶えず、疎ましく思う者ももとより居ないはずがなかった。
キハヤ > それでも今までここにいられたのは、キハヤが目立った問題を起こさなかったからだ。
キハヤ > 理由はどうあれ重篤な問題を起こした以上、ここに留まれる由はない。
キハヤ > 何より元々、キハヤは一人だった。また元に戻るだけだ。
キハヤ >
キハヤ > キハヤは無言で、ヒルコ達すら近寄ろうとしない区画へと足を向ける。
キハヤ > 余程の事がない限り、二度と此処に来る事はないだろう……
キハヤ >
キハヤ >
RL > 少ない荷物を手に地下道を進むキハヤ。
RL > もうすぐ下水王国の領域(テリトリ)の外だ。と、
RL >
RL >
RL > 【ねこなで声】「出ていくのかにゃ?」
RL >
RL > 頭上から声がかかる。
RL > ぶらりと次に視界に現れたのは、一本のしっぽ。
RL >
RL > そして……
RL >
RL >
RL > 【ねこなで声→ムーンキャット】「よっ、と」
RL >
RL > みごとな身のこなしで、
RL > 猫のようにふわりと宙返り、着地する。
RL >
RL >
RL > 【ムーンキャット】「ふふ〜ん。久しぶりだにゃ、キハヤ」
RL >
RL >
キハヤ > キハヤは聊か驚いていた。
キハヤ > まさかこの時勢にわざわざ話しかけてくる奇特な輩が居るなどとは、
キハヤ > キハヤは予想していなかったのだ。
キハヤ >
キハヤ > 「……それが筋ってもんだろ。」
キハヤ >
キハヤ > キハヤは殺人を殊更嫌悪する事はない。元よりキハヤは人ならぬ身。
キハヤ > 人がヒルコを迫害するのに抵抗がないように、
キハヤ > ヒトならぬ我が身が人を殺す事に抵抗を抱く理由がない。
キハヤ > が、少なくとも今までは目立った問題はなかった。何故か?
キハヤ > 殺人は目立つ。特に人ならぬものの殺人は、
キハヤ > 人の身では残しえない痕跡を残すが故に殊更よく目立つ。
キハヤ > 目立って困るのは自分ではないからだ。少なくとも今までは上手くやって来た。
キハヤ > 路地裏のレッガーと諍いを起こしたときだって、殺人には発展しなかった。
キハヤ > 3番区画のクリフが寝込みを襲ってきた時だって
キハヤ > (危うく後遺症を残すところではあったが)殺人には至らなかった。
キハヤ > なぜ今頃になって、しかもあんな人目のある場所で?
キハヤ > ……それは、キハヤ自身の疑問ですらあった。
キハヤ > が、それを自ら口にできるほど、キハヤは厚顔ではない。
キハヤ > だから、何も言わないのだ。
キハヤ >
キハヤ >
RL > 【ムーンキャット】「ふん。
RL > そうやってわかったような顔をして、なァ〜んにもわかってないんだにゃ」
RL >
RL > 【ムーンキャット】「まあいいにゃん。
RL > にゃんは最後だから、言いたいことを言いに来ただけにゃん」
RL >
RL > 若干イラだった様子で言葉を続ける。
RL >
RL >
RL > 【ムーンキャット】「……だいたいオマエ、
RL > エクシード とは一番古い付き合いだったんにゃろ。
RL > それなのに、いつも自分だけが、
RL > 世界中の不幸すべてを背負ったような顔をして、
RL > 皆が、どうにかして今の状況を変えようとしてたのに、
RL > ここにいる皆のコト… エクシード の気持ち、
RL > ちょっとでも考えたことあったのかにゃ?」
RL >
RL >
キハヤ > 「どうだろうな。今となっちゃよくわからん。」
キハヤ > 「少なくとも“あの時”は……多分、考えて無かったんだろ。」
キハヤ > 「……あと、この顔は地顔だ。不景気で悪かったな。」
キハヤ >
キハヤ > 変異の副作用か、キハヤは眠りが極端に浅い。
キハヤ > 体内のプラントが覚醒物質でも製造しているのか、単にストレスかは知らないが……
キハヤ > ……とにかくキハヤは変異してこの方、纏まった時間眠った事がないのだ。
キハヤ > そりゃあ、クマの一つや二つ、出来ておかしくはないだろう。
キハヤ >
キハヤ > それはそれとして、そうだ……あの時は、そう。
キハヤ > “何もかも気に入らない”“あの少女を助けろ”と言う二つの意識がグチャグチャになっていた。
キハヤ > そして、他の意識は全て追い出されていた。こんなのは初めてだ。
キハヤ > そう……良心の呵責のような、ブレーキになるようなモノがあの時はなかった。
キハヤ > 怒りの熱が引いてからまともに回顧してみれば、そんな感じだったようにキハヤは記憶している。
キハヤ >
キハヤ > 「……それで、言いたいことってのはそれだけか。」
キハヤ >
キハヤ >
RL > 【ムーンキャット】「“あの時”?」
RL >
RL > ムーンキャットが首をかしげた。が、
RL >
RL >
RL > 【ムーンキャット】「むっ――」
RL >
RL > すぐにキハヤ の物言いが癪にさわり、疑問を押し出した。
RL >
RL >
RL > 【ムーンキャット】「ふん、やっぱりにゃ。オマエはバカだにゃ。
RL > 自分から“おたから”を手放すだなんて、
RL > それじゃあどこへ行ったって同じだにゃ」
RL >
RL > 【ムーンキャット】「あ〜あ、こんな大バカ者、これ以上相手をする価値もにゃい」
RL >
RL > やれやれといった様子で、その半獣の手で頭をかく。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【ムーンキャット】「もういいにゃ」
RL >
RL > 【ムーンキャット】「ばいばい、キハヤ。オマエのこと、大嫌いだったにゃん」
RL >
RL > そう言うと、ムーンキャットはキハヤにすれ違う。
RL > 次の瞬間には、ムーンキャットの気配は完全に消えていた。
RL >
RL >
キハヤ > 「ああ、俺はバカだよ。前から言ってただろ。」
キハヤ >
キハヤ > キハヤは下水王国の誰にも話していない事がある。
キハヤ > だから、結局後のことはキハヤの乱心と言う形で落ち着くだろう。
キハヤ > 元よりキハヤは、自身を飾る事を好まない。
キハヤ > だから、これで良い。キハヤはそう結論付けた。
キハヤ >
キハヤ > 「……じゃあな。俺は嫌いじゃなかったぜ。」
キハヤ >
キハヤ > ムーンキャットが去ってからそれだけ言うと、キハヤはまた当てもなく歩き出す。
キハヤ > 後のことはどうあれ……キハヤは当面の目的を既に定めている。
キハヤ > あの日本軍に追われている少女……あいつが何をしたのか、
キハヤ > なぜ日本軍に追われているのかを知らなければならぬ。
キハヤ > 少女の処遇はそれ次第だ。もしあの少女が原因でエクシード……いや、
キハヤ > 下水王国の連中に害を成すような事があれば、放置はできぬ。
キハヤ > そして何よりも……そう、キハヤはこの世の何よりも、日本軍を憎悪している。
キハヤ > 奴らを完膚なきまでに叩き潰すのは、今のキハヤには不可能だ。
キハヤ > それでも、少なくとも当面の決着は付けねばならない。
キハヤ > やる事は多い……一先ずは、地上へと昇るとしよう。
キハヤ > 下水王国の領域を離れ、下水の放棄領域を暫く進んでから、キハヤはマンホールの蓋を開く……
キハヤ >
キハヤ >
RL > マンホールがあの日……。
RL > エクシードと共に、はじめてN◎VAの地下へと降り立ったあの日と同じ、
RL > 重い音を立て開き始める。
RL > しかし、その傍らに今は誰もいない。
RL >
RL > キハヤの、その先に待つ運命とは……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL > では、舞台裏判定&登場判定失敗です。
RL > びる風から判定の有無をお願いします。
RL >
RL >
びる風 > 【雨中の少女】についてのリサーチをしておきたい
びる風 >
びる風 >
RL > >> ▼雨中の少女 をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ▼雨中の少女
RL > <社会:ストリート、警察><コネ:エクシード>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
びる風 > 〈ストリート2〉で判定
びる風 >
びる風 > 感情5+クラブQ=達成値15
びる風 >
びる風 >
RL > 判定成功。では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ▼雨中の少女
RL >
RL > 07:“かかわった者は皆死ぬ”、という噂。
RL > 10:現在はアサクサ、スラム方面での目撃情報が有力である。
RL > 少女の情報(データ)を嗅ぎまわる、シェリル という探偵(フェイト)がいるようだ。
RL > 14:日本軍と思しき勢力に追われている。
RL > ⇒【日本軍】
RL > XX:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、続けてシェリル は判定の有無をお願いします。
RL >
RL >
シェリル > 登場判定 社 会:N◎VA L4+スペードの3=失敗
シェリル > リサーチは【暗闘(シャドウ・ゲーム)】
シェリル >
シェリル >
RL > >> ▼暗闘(シャドウ・ゲーム) をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ▼暗闘(シャドウ・ゲーム)
RL > <社会:警察、ストリート><コネ:千早冴子、エクシード>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 06:???
RL > 09:???
RL > 11:???
RL > 14:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
シェリル > 社 会:ストリート
シェリル > R7+スペードのK=17!
シェリル >
シェリル >
RL > 判定成功。では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ▼暗闘(シャドウ・ゲーム)
RL >
RL > 06:一週間ほど前からストリートを中心に、“ネオン菊の息子たち”とは違う、
RL > “謎の勢力同士による抗争”が幾度となく勃発している。
RL > 09:裏社会(アンダーグラウンド)の事情通によれば、企業のアンダーワーカーが関わっているようだ。
RL > この件に関し、警察(イヌ)は事態を否認、沈黙を守っている。
RL > 11:各勢力とも、何かを探し出そうとしている。ヤツらが出現したのと同時期、
RL > “ひとりの少女”がストリートに現れたようだが…?
RL > ⇒【ストリートの少女】
RL > 14:争いを続ける勢力の一方は、クラウンズBAのアンダーワーカーだ。
RL > ⇒【クラウンズBA】
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、舞台裏判定を終了します。
RL > 次のシーンプレイヤーはびる風です。
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/ 登場判定/<社会:LU$T、ストリート> 10
RL > Research_Scene09 【シーンタロット:タタラ / レッドエリア:LU$T中華街】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 臨海公園――。
RL >
RL >
RL > 衛星都市・ヨコハマLU$T。
RL > 正式名称「東京新星市横浜特別行政区」。
RL >
RL > N◎VA(トーキョー)から、
RL > リニアで1時間とかからぬ場所に存在するこの都市(メガプレックス)は、
RL > 長らく新星市の、空と海の玄関としての役割を担ってきた。
RL >
RL > そして、若い企業が中心となり運営されるLU$T(ヨコハマ)は、
RL > 元来この土地が持つ風光明媚さも合わさり、
RL > N◎VA(トーキョー)とは、
RL > また違う趣(センス)を持った都市(メガプレックス)として成長を続けている。
RL >
RL >
RL > 海に面した駅(ステーション)からその街へ、
RL > 十と数日ぶりに姿を現すびる風。
RL >
RL >
RL > そんなびる風 の視界に映り込むのは、
RL > ウォーターフロントの遠方に荘厳と佇むヨコハマ大聖堂だった。
RL > 高さ120mの鐘楼と、“災厄(ポールシフト)”以前より現存する、
RL > 世界に3つしかないパイプオルガンなどを持つ大伽藍。
RL >
RL > そこから少し視線を動かせば、
RL > 湾岸区画(ベイエリア)の岸壁へと係留された、
RL > 豪華客船“むつき”の姿を見ることができる。
RL > その役目を終え、トリフネ財閥傘下のイセ・インダストリアルから寄贈、
RL > 一般公開されている博物館船(ミュージアム)だ。
RL >
RL >
RL > ここからなら、臨海公園(シーサイド・パーク)を突っ切って進むのが、
RL > 目的地への近道だろう。
RL >
RL >
びる風 > 「ほんもがもんがもがんもがもがもごがも」
びる風 >
びる風 > 口いっぱいにギョウザをほおばりながら中華街へ向けシーサイド・パークを突っ切る。
びる風 >
びる風 > 「あ、中華マン売ってる。おばちゃんそれちょうだい」
びる風 >
びる風 >
RL > 中華街へ向け、
RL > 臨海公園(シーサイド・パーク)内を進むびる風。
RL >
RL >
RL > 「はいよっ、ウチのは特製だからね! 餡が違うのよ〜」
RL >
RL > ……途中で買い食いをしながらも。
RL >
RL >
RL > 空色(コバルト)の磁気タイルに覆われた、
RL > 大階段(カスケード)を備える噴水。
RL >
RL > その“水の階段”を下り、広場に降り立ったとき、
RL > 横浜湾(ヨコハマ・ベイ)を吹き抜ける風が、
RL > びる風 の頬をかすめ過ぎた。
RL >
RL >
RL > その時、ふと、びる風 は思い出す。
RL >
RL >
RL > LU$Tブラックハウンドとの合同捜査のさい、
RL > しばしの休憩と立ち寄った、
RL > 今この場所で出会った人物について……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――
RL >
RL > ―――
RL >
RL > ―
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 12日前、臨海公園――。
RL >
RL >
RL > 「はいよっ、ウチのは特製だからね! 餡が違うのよ〜」
RL >
RL > 露店のおばちゃんの、威勢のよい声が響く。
RL > 臨海公園(シーサイド・パーク)の海と陸を分ける鉄柵(レイリング)によりかかり、
RL > ぼんやりと休息をとっていたびる風。すると、
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【朗らかな青年?】「やあ、観光ですか?」
RL >
RL > そう声をかけてきたのは、柔和な微笑みをたたえた、
RL > 澄んだ瞳の青年(いや、女性だったのかもしれない)だった。
RL >
RL >
RL > 黒のグラヴレザー製ジーンズと、
RL > ゆったりとした上衣(ジャケット)に身を包み、
RL > ……その手に中華マンの袋を持った人物。
RL >
RL > 整った顔立ちと、柔らかな髪をした、
RL > その浮世離れした容姿もさることながら、
RL > 身に纏う雰囲気も、またどこか神秘的なモノを感じさせた。
RL >
RL >
RL > どうやら聞けば、“里帰り”の途中らしい。
RL > 館山港から乗船するはずだった船舶(クルーザー)が、
RL > トラブルで出航時間を延期、
RL > あいた時間を持て余し、気ままな散策に繰り出していたようだ。
RL >
RL >
RL > たまたまびる風 の視線がヨコハマ大聖堂へと向いていたため、
RL > そんな彼(彼女?)との、とりとめのない会話は、
RL > N.A.(ニューロ・エイジ)最大の宗教、真教へと推移していく。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【朗らかな青年?】「そう考えると、人類にとっての“災厄(ポールシフト)”は、
RL > また、“救い”となったのかもしれません……」
RL >
RL > 互いに言葉を重ねるうち、
RL > 彼(彼女?)から、そんなつぶやきが漏れた。
RL >
RL >
RL > 旧暦の世界では、ヒトは互いの信じる“神”のため、
RL > 幾度となく凄惨な争いに身を投じてきた。
RL >
RL > しかし、“災厄(ポールシフト)”によって、
RL > 古き神々を廻る戦いは終わりを告げ、
RL > “災厄(ポールシフト)”により生まれた新たな象徴(メシア)、
RL > “聖母”により、ヒトは不毛な争いに終止符(ピリオド)を打ったのだ。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ……もちろん彼(彼女?)が本気ではないのは、
RL > 口調から推察できる。
RL >
RL >
RL > 本当に争いが無くなったわけでもなければ、
RL > “神”に代わる別の理由、様々な問題で、
RL > いまだひとつになる事ができないのがヒトなのだ。
RL >
RL > そしてヒトは今、“AI”や“ヒルコ”、
RL > 彼ら“新たな人類たち”への決断を迫られている。
RL >
RL > 平穏を願い、すべての生きとし生けるモノたちが、
RL > 互いに手を取り合うことなど出来ないのだろうか…?
RL >
RL >
RL > ぽつりと、ウェットな感情と共に彼(彼女?)が呟く。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【朗らかな青年?】「それでも“ボクたち”が変われるのなら、いつかは……」
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 海の果て、水平線を見据え、彼(彼女?)はそういった。
RL >
RL >
RL > 彼(彼女?)がいったい何を抱かえているのかはわからない。
RL >
RL > しかし、その思いは、
RL > 同じ組織(ブラックハウンド)においても、
RL > 信じるモノ(スタイル)の違いから、“派閥”を作り、争い合い、
RL > その渦中に身を置くびる風 にとっても、
RL > 心当たりがないものではないだろう……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 語らいの終りを告げるよう、
RL > 館山港に停泊している船舶(クルーザー)が汽笛をあげる。
RL >
RL >
RL > その後、名前を聞くこともなく、
RL > 彼(彼女?)とは別れる事になったのである……。
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 現在、臨海公園――。
RL >
RL >
RL > あの時と変わらず、
RL > 遥か遠くでゆらめく水平線。
RL >
RL > それを見たとき、なんとなくそんな事を思い出した。
RL >
RL >
びる風 > 「かみさま、ねえ・・・・・」
びる風 >
びる風 > はも、と中華マンを食べながらそう思い出す。
びる風 >
びる風 > 「まあ、“びる風”になっちゃった今じゃあ何か・・・・遠い昔のようだね。」
びる風 >
びる風 > 平穏を願い、すべてのいきとしいけるものが手を取り合う。
びる風 > “びる風”は知っている。『そんなことは当たり前だ』と。
びる風 > 世界は誰の救いにもならないハッピーエンドのかたまりなのだと知っている。
びる風 > それを知ったもの、気が付いたものこそが“びる風”になる資格を得るのだ。
びる風 >
びる風 > 「『気付く』ことだよおにいさん、そうすればきっと君も“こう”なるさ」
びる風 > 「さあてお仕事お仕事・・・・・」
びる風 >
びる風 >
RL >
RL > そうしてびる風 は、目的地へと向かう。
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > とあるマンション――。
RL >
RL >
RL > 中華街の片隅に建つ、中級(ミドルクラス)のマンション。
RL >
RL > 管理人(コンシェルジュ)から、
RL > 件の部屋の鍵(スマートカード)を借りるのは簡単であった。
RL >
RL > 第二の被害者が出入りしていたという階層(フロア)へと、
RL > ELV(エレベーター)を使い移動する。
RL >
RL > カードリーダーに鍵(スマートカード)を通すと、
RL > 住居DAKはアッサリとその扉を開いた。
RL >
RL >
RL > 薄暗い玄関がびる風 を迎えた。
RL >
RL >
びる風 > 「ふうん・・・・・どうだい、『おんじ』?」
びる風 >
びる風 > ≪うむ、妙なしこりを感じるの。ただ住人がいなくなっただけにしては捻じれ方が酷いわい。≫
びる風 >
びる風 > カリスマのトループに話しかけながら玄関をノックして中に入ろう。
びる風 >
びる風 > ≪・・・・律儀な奴じゃのう≫
びる風 >
びる風 >
RL > ノックに反応は…… ない。
RL >
RL > 室内へと踏み込むびる風。
RL > 間取りはそこまで広くないようだ。
RL >
RL > 浴室(バスルーム)の浴槽は、ここ数日使われた形跡はなく、
RL > 簡易台所(キチネット)には、
RL > 食い捨てにしたオキアミ薄板(ウェファ)のプラスチック袋と、
RL > 乾いたピザの残骸が捨てられていた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ◆ INVESTIGATE
RL > <知覚>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 12:成功
RL >
RL > ※失敗時ペナルティ:なし
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
RL >
RL >
びる風 > 〈知覚〉 理性6+スペードの6=達成値12
びる風 >
びる風 >
びる風 > 成功!
びる風 >
びる風 >
RL > 簡易台所(キチネット)の蛇口(フォーセット)から、
RL > 水滴が一粒したたり落ちた。
RL > 部屋全体を支配する空気が、絡みつくように重い気がする。
RL >
RL >
RL > 調査(リサーチ)を開始するびる風。
RL > 廊下を渡り、奥の間へと続く扉(ドア)を開ける。
RL >
RL >
RL > そこに待っていたのは、
RL > 件の、消えた“歩く死体(デッドマン・ウォーキング)”……
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > という事はなかったようだ。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 生活臭を感じない、
RL > 極端にモノの少ない殺風景な部屋が広がっている。
RL >
RL >
RL > 部屋の脇には、畳みこみ寝棚(スウィング・ダウン・バンク)。
RL >
RL > 中央の敷き物(ラグ)の上には、
RL > 時間がたち、変色した血液が付着した大量の包帯(バンテージ)。
RL > その傍らには、
RL > ブリキの灰皿と、その中に置かれたピンセットと、いくつかの鉛の塊。
RL > 更に、薄片(フレーク)がいくつか放り込まれたストックバック(ジップロック)。
RL > これは… 混合コカイン(スピードボール)の類だろうか?
RL >
RL >
RL > そして、撥ね上げ式(フリップ・アップ)式の、
RL > 膝上端末(ラップ・ターミナル)がひとつ。
RL >
RL >
RL > と……
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 無造作に放られたペーパーバック本が、
RL > 部屋の隅に転がっているのを見つける。
RL >
RL >
RL > “災厄(ポールシフト)”以前に書かれた小説(ノヴェル)のようだ。
RL > パラパラと本をめくっていけば、
RL > 間に“なにか”が挟まっているのに気付く。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > これは…… なんだろうか? もしかしたら役にたつかもしれない。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ____
RL > ▼情報4 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > 【救命符 購:-/10
RL > 肉体ダメージを受けた際にそれを打ち消す。使用はオートアクション。使い捨て】
RL >
RL >
RL > を入手。アクト終了時、消滅とする。
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 膝上端末(ラップ・ターミナル)の発光LED(ダイオード)が、
RL > 蛍のように、薄暗い室内で点滅を繰り返している。
RL >
RL >
びる風 > カチャカチャカチャ・・・・・ッターン!!
びる風 >
びる風 > 膝上端末を操作してみる。
びる風 >
びる風 >
RL > 膝上端末(ラップ・ターミナル)を開き、操作(タップ)するびる風。
RL >
RL > どうやらこの膝上端末(ラップ・ターミナル)。
RL > かなりの高性能品(ハイエンドモデル)のようだ。
RL >
RL > スロットにしまいこまれた、
RL > いくつかの素子(チップ)を画面(モニタ)で確認する。
RL >
RL >
RL > “土龍(モール)T]”を筆頭にした氷破り(アイスブレーカ)。
RL > 夏(シア)やロシア連邦軍製の、MOD素子(チップ)たち。
RL > そして、通信傍受(シギント)用のアプリが並ぶ。
RL >
RL > タタラ街でも中々手に入らないような禁制品ばかり……。
RL >
RL >
RL > データ=フロウを漁るびる風。
RL >
RL >
RL > どうやら情報(データ)は、
RL > あらかた消去(デリート)されているようだ。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > と、なにかの記録(ログ)を発見する。
RL > 音声データのようだ。
RL > これは…… “通話記録(コミュニケート・ログ)”?
RL >
RL >
びる風 > まあ調べていくよー
びる風 >
びる風 >
RL > 閲覧(アクセス)。
RL > 画面(モニタ)のパネルに出力(アウトプット)を表示させる。
RL >
RL > 10日前の“通話記録(コミュニケート・ログ)”だ。
RL >
RL >
RL > 【DAK】『メッセージデータ ヲ 再生 シマス..._ 』
RL >
RL > DAKが命令(コマンド)を読み上げると、
RL > 音声通話(ボイスオンリー)のアイコンが出現し、
RL > 記録(ログ)が流れ始める。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ┏━ ━┓
RL > ┏┛| ̄ . ̄|┗┓
RL >
RL >
RL > >> 通信確認
RL >
RL >
RL > 【VOICE ONLY】
RL > 『ほう、どうやらこの隠れ家(セーフハウス)は難を逃れたようだな』
RL >
RL >
RL > √レv─w─…
RL >
RL >
RL > 【VOICE ONLY】
RL > 『ははっ、ひどいかっこうだ。
RL > 腹心(ライトハンド)だけ生き残ったか。
RL > しかも、ご主人様(マスター)も守れず、のんびり静養中とはね』
RL >
RL >
RL > √レv─w─…
RL >
RL >
RL > 【VOICE ONLY】
RL > 『おいおい、怒らないでくれたまえ。
RL > コチラも“ヤツら”の対処で手一杯だったんだ。
RL > 救援をよこせなかったのは、指揮者として心苦しく思っているよ。フフフ』
RL >
RL >
RL > √レv─w─…
RL >
RL >
RL > 【VOICE ONLY】
RL > 『まあ、おかげで助かったさ。
RL > キミたちが手に入れた情報(データ)はすべて回収させてもらった。
RL > 証拠を残すわけにはいかないからな。
RL > 情報(データ)さえあれば、計画(プラン)はいくらでも修正できる。
RL > 万事滞りなく、だ……。
RL > これで“カレ”も安心して逝けるというものだろう? ハハハハ』
RL >
RL >
RL > √レv─w─…
RL >
RL >
RL > 【VOICE ONLY】
RL > 『ん…… それはどういうことだ?』
RL >
RL >
RL > √レv─w─…
RL >
RL >
RL > 【VOICE ONLY】
RL > 『悪い冗談(ジョーク)だ。
RL > “カレ”は死んだ。任務(ラン)も達成できず、無惨にな』
RL >
RL >
RL > √レv─w─…
RL >
RL >
RL > 【VOICE ONLY】
RL > 『……まあいい。これはチャンスだ。
RL > 破壊だけがテロではないという事を教えてやろう。
RL > キミは元通り、おとなしく暗殺稼業にでもはげんでいてくれたまえ』
RL >
RL >
RL > √レv─w─…
RL >
RL >
RL > 【VOICE ONLY】
RL > 『くどいな。いいか? これ以上、この件には介入するんじゃない』
RL >
RL > 【VOICE ONLY】
RL > 『ではな……』
RL >
RL >
RL > ┗┓|_ ._|┏┛
RL > ┗━ ━┛
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ―――――
RL > ―――
RL > ―
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【DAK】『メッセージデータ ノ 再生 ヲ 終了シマス..._ 』
RL >
RL >
びる風 > 「ふうん・・・随分と物騒な話になってきたねえ。」
びる風 > 「この端末・・・・そうだ。」
びる風 >
びる風 > 「おんじ、そういや軍関係のデータを洗ってもらってたよね?そっちはどうなってる?」
びる風 >
びる風 > 【日本軍】に関してのリサーチをお願いしたい!
びる風 >
びる風 >
RL > >> ▼日本軍 をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ▼日本軍
RL > <社会:軍事、ストリート、日本>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 11:???
RL > 13:???
RL > 15:???
RL > 18:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
びる風 > 「うむ、別働隊の情報もまとめると・・・」
びる風 >
びる風 > ミストレストループの〈ジャンヌダルク4〉をカリスマトループに使用。
びる風 > 理性6+スペードの9=達成値15 成功!
びる風 >
びる風 > カリスマトループが〈社会:ストリート3〉で判定
びる風 >
びる風 > 理性7+スペードの10+ジャンヌダルク4=達成値21!
びる風 >
びる風 > 成功!
びる風 >
びる風 >
RL > 判定成功。では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ▼日本軍
RL > 11:数日前よりストリートに潜伏しているという噂。作戦目的は不明。
RL > また、それに呼応するかのように、
RL > 高等警察ブラックハウンドの内部にも動きがあるようだ。
RL > 刑事部機動捜査課のびる風警部補が、非公式に捜査活動を行なっているらしい。
RL > そして、公安部(スペシャル・ブランチ)の蘇我巡査が同時期に姿を消している。
RL > 13:任務(ラン)に当たっているのは、追跡・暗殺を専門とする高機動部隊“鳴雷(ナルミカヅチ)”。
RL > トーキョーN◎VA治安維持軍司令である、“大佐”和泉藤嵩 を飛び越え、
RL > “拡大派”の重鎮とされる、“ある将校”の指令により送り込まれたエリート部隊である。
RL > 何かを探しているようだが…?
RL > ⇒【雨中の少女】
RL > 15:隊長の名は、“遠雷(ファラウェイサンダー)”葛城圭吾。階級は中尉。
RL > 非情ともいえる冷徹さと、雷光の如き抜き打ちを合せ持つ優秀な指揮官(コマンダー)。
RL > その正確無比な射撃から逃れられる者はいないという。
RL > 18:“敵対勢力”に度重なる妨害を受け、任務(ラン)の続行に支障をきたしているようだ。
RL > ⇒【氷の静謐】
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
びる風 > 「・・・・・氷の静謐」
びる風 > ≪うむ・・・・これも因果なのかのおびる風?≫
びる風 >
びる風 > 「分かんない、分かんないけど・・・・冴子さんの勘は相変わらず当たるねえ。」
びる風 > 「これは確かに『ボクに向いている』任務のようだ。」
びる風 >
びる風 >
RL > どうやら、この場所で得られる情報(データ)はこれ以上ないようだ。
RL >
RL >
RL > 過去を振り返り、事件に運命めいたモノを感じるびる風。
RL > 薄暗い部屋にうずまく空気が、重く彼にのしかかる。
RL >
RL > はたして、すべての真相とは……?
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL > では、舞台裏判定&登場判定失敗です。
RL > シェリル から判定の有無をお願いします。
RL >
RL >
シェリル > 登場判定は無し
シェリル > リサーチは【クラウンズBA】
シェリル >
シェリル >
RL > >> ▼クラウンズBA をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ▼クラウンズBA
RL > <社会:企業、メディア、ウェブ、北米連合>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 08:???
RL > 12:???
RL > 14:???
RL > 16:???
RL > 17:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
シェリル > コネ:九条政次で代用判定
シェリル >
シェリル > M4+ダイヤの5=9
シェリル >
シェリル >
RL > 判定成功。では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ▼クラウンズBA
RL >
RL > 08:正式名称:クラウンズ・ブランディングエージェンシー。
RL > 北米資本の多国籍メディア企業。微笑むピエロのマスコットが社標(ロゴ)。
RL > 12:???
RL > 14:???
RL > 16:???
RL > 17:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、続けてキハヤ は判定の有無をお願いします。
RL >
RL >
キハヤ > 登場判定はなし
キハヤ > ▼雨中の少女 について調査
キハヤ >
キハヤ >
RL > >> ▼雨中の少女 をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ▼雨中の少女
RL > <社会:ストリート、警察><コネ:エクシード>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
キハヤ > <社会:N◎VA> M3 +DA -5 =21(固定)
キハヤ >
キハヤ >
RL > 判定成功。では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ▼雨中の少女
RL >
RL > 07:“かかわった者は皆死ぬ”、という噂。
RL > 10:現在はアサクサ、スラム方面での目撃情報が有力である。
RL > 少女の情報(データ)を嗅ぎまわる、シェリル という探偵(フェイト)がいるようだ。
RL > 14:日本軍と思しき勢力に追われている。
RL > ⇒【日本軍】
RL > 16:最後に少女の世話をしたという人物の情報(データ)を確認。
RL > 【DAK】『取得シタ データ ノ 表示 ヲ 開始シマス..._ 』
RL >
RL >
RL > ┏――――――――――――――――――――――――――――――┓
RL > │ 『 >>>>>[ 新星市・市民データインフォメイション ]<<<<< 』 .|
RL > │――――――――――――――――――――――――――――――|
RL > │ |
RL > │ 市民ランク:B .|
RL > │ |
RL > │ 氏名 :牧野さなえ ...|
RL > │ 年齢 :27 |
RL > | 性別 :♀ |
RL > │ |
RL > | 略歴 : |
RL > | N◎VAアサクサ在住。アパート日向荘オーナー兼管理人。 .|
RL > │ 自身も同アパートの一室に住み込んで暮らしている。 |
RL > | 年齢の割には幼く見えるのが特徴。世話焼きな一面があり、 ..|
RL > | 趣味でもある“料理が得意”で、よくアパートの住人に、 .|
RL > | 御裾分けをしているようだ。 |
RL > │ |
RL > │ |
RL > ┗──────────────────────────────┛
RL >
RL >
RL > アドレスを得る。
RL > → [アドレス:日向荘] を入手
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、舞台裏判定を終了します。
RL > 次のシーンプレイヤーはシェリルです。
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/シェリル 登場判定/<社会:N◎VA、ストリート> 10
RL > Research_Scene10 【シーンタロット:カブキ / イエローエリア:N◎VAアサクサ】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > ミツコの依頼(オファー)を受け数日が経過した。
RL >
RL > 地道な調査活動を続けるシェリルは、
RL > 今日も身支度を整えると事務所(オフィス)を後にする。
RL >
RL > しかし、今日はいつもと少し事情が違っていた。それは……
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 葬儀会場――。
RL >
RL >
RL > その日、N◎VAアサクサの一角にある寺田家では、
RL > 家主である寺田チエミ の葬儀がしめやかに行われていた。
RL >
RL >
RL > 葬儀には、家族を始め、
RL > シェリルも知る、アサクサのたくさんの住人が参加していた。
RL >
RL > みな、彼女の死を惜しみ尊んでいる。
RL > 生前、彼女はたくさんの“愛”を人々に与えてきたのだろう。
RL > そうして、今それが彼女の元へと還ってきている。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「あら、シェリルちゃん。アナタも来てくれたのね。ありがとう」
RL >
RL > 中年の女性がシェリルの姿を見つけると、声をかけてきた。
RL > 喪主であるチエミの娘だ。
RL > 今にも涙があふれそうな哀しみに耐え、
RL > それでも気丈に振る舞う様が見て取れる。
RL >
RL >
シェリル > 「・・・お悔やみ申しあげます」
シェリル >
シェリル > 今日はいつものピンク色ではない。黒い喪服だ。
シェリル > 自分の格好が『相応しいかどうか』ぐらいは、分かるから。
シェリル > 髪の毛だけはどうしようもないけれど。
シェリル >
シェリル > 「チエミさんには良く、お世話になっていました。
シェリル > 私のような存在にも別け隔てなく接してくれて・・・」
シェリル >
シェリル > 実を言えば、あまり彼女が死んだということに実感が無い。
シェリル > 私の記録には、彼女と接した事が詳細に記されている。
シェリル > 彼女の声を聞き、彼女の笑顔を見たければ、それは何時でも叶うことだ。
シェリル >
シェリル > (その『データ』が・・・・・・二度と『更新』されない。
シェリル > それが『死んだ』・・・・・・ということなのでしょうか。
シェリル > 私はいつかそれに、何かを感じるのでしょうか)
シェリル >
シェリル > 「私、チエミさんが亡くなられたこと、葬儀のことは、お聞きしていました。
シェリル > その、辛い所を、申し訳ありません。・・・ご病気だったのでしょうか?」
シェリル >
シェリル > 気になってしまうのは・・・知り合いだからか。
シェリル > それとも、探偵ロボットとしてなのか。
シェリル >
シェリル >
RL > 「いいえ、違うの。それは……」
RL >
RL > シェリルに亡くなった理由を聞かれ、口ごもる。
RL > 一瞬、何かとても辛そうな表情を浮かべた。
RL >
RL >
RL > 「……あ! シェリルちゃんも、お母さんに会ってあげて? ね?」
RL >
RL > 話を切り替えるように告げる。
RL > どうやら、今はそのことについて聞かない方がよさそうだ。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「……お母さん。シェリルちゃん、来てくれたわよ」
RL >
RL >
RL > チエミの娘に連れられ、寺田家の敷居をまたぐシェリル。
RL > 白い障子(スクリーン)を隔てた床の間には、
RL > 小さな祭壇の前に安置された棺桶(コフィン)。
RL >
RL > その中で安らかに眠る老齢の女性。
RL >
RL > 小窓から覗くその顔は、
RL > シェリルも知る、生前とは変わらぬ、いくつもの皺を刻んだ顔。
RL > そして死に化粧が、まるであの日の、朗らかな微笑みを彩っていた。
RL >
RL >
RL > 彼女は息を引き取る瞬間も、
RL > こんな気持ちのままいけたのだろうか……?
RL >
RL >
シェリル > 「は、はい・・・すみません」
シェリル >
シェリル > 謝罪をし、連れられるままに寺田家に足を踏み入れた。
シェリル >
シェリル >
シェリル >
シェリル > * * *
シェリル >
シェリル >
シェリル >
シェリル > 「チエミさん・・・・・・」
シェリル >
シェリル > (何も変わっていないように見えます・・・綺麗です。
シェリル > 少なくとも、苦しんで死んだようには見えないです・・・。
シェリル > でも、その事について触れた時、とても辛そうな様子でした)
シェリル >
シェリル > 「・・・・・・ありがとうございました。安らかにお眠りください」
シェリル >
シェリル > 棺桶の前で、頭を下げた。
シェリル > これが、彼女に纏わる最後の『記録』になるのだろう。
シェリル > しっかりと、忘れないようにしたい。
シェリル >
シェリル >
シェリル > 「慌ただしくて申し訳ありません。探偵として、依頼を受けていて・・・。
シェリル > すぐにまた調査をはじめなければならないので、私はこれで失礼させていただきますね」
シェリル >
シェリル > チエミの娘さんに頭を下げ、その場から立ち去ろうとするが・・・。
シェリル >
シェリル >
びる風 > 登場判定
びる風 > 〈社会:N◎VA2〉にて。
びる風 >
びる風 > 外界7+ダイヤ4=達成値11
びる風 >
びる風 > 成功!
びる風 >
びる風 >
RL > 「いいのよ。こちらこそ、忙しい中ありがとう。
RL > お母さんも、きっと喜んでいると思うわ」
RL >
RL > チエミの娘は、そんなシェリルに小さく微笑んだ。
RL >
RL >
RL > ……と、玄関の方が騒がしい。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「いったい今更、刑事さんが何のようですかね!」
RL >
RL > 玄関で声を張り上げている中年の男は、チエミの息子だった。
RL > その相手は、どうやら中年の…… 刑事(イヌ)だろうか?
RL >
RL >
RL > 「捜査だといい、強引にオフクロと家のモノ、思い出の品をすべて取り上げて。
RL > その後は連絡も無く、散々待たされた上、
RL > ようやくオフクロを返してもらえたと思ったら、あげくにあの仕打ちだ!
RL > この後に及んで、アンタたち警察(イヌ)は、
RL > まだ俺たちを…… いや、オフクロを愚弄するのか!」
RL >
RL >
RL > 「あの子ったら……っ」
RL >
RL > 寺田の娘が、弟である息子のもとへ駆ける。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > びる風 は被害者の遺族の元を訪れていた。
RL >
RL > 事件の…… いや、“すでに事件ですらない”。
RL >
RL > あれからの顛末はこうだ。
RL > 公安課(スペシャル・ブランチ)は、結局うわべだけの捜査を行ない、
RL > 一連の怪死について、事件性はないと公式見解を発表した。
RL >
RL >
RL > そうして捜査は打ち切られ、すべての資料(ファイル)は棄却され、
RL > 証拠となるはずの、
RL > 被害者の遺体はすべて遺族たちへと返却された。
RL >
RL > すべては艇のいい証拠隠滅だ。
RL > これ以上、事件の捜査をさせないための。
RL >
RL > どうやら、被害者遺族に対しての対応の杜撰さもひどいモノだったようだ。
RL >
RL >
RL > 部長の岩代 の顔が目に浮かぶかもしれない。
RL >
RL >
びる風 > 「いや〜〜、申し訳ありませんねえ・・・ワタクシとしても真に恐縮なんですが・・・」
びる風 > 「その、『あの仕打ち』を聞きに参った次第でして、ハイ。」
びる風 >
びる風 > 岩代ェ・・・まあいい、ここで手に入れられる情報は割と手に入ってるんだ。
びる風 > 今欲しいのは揉み消してる奴らの情報・・・。
びる風 > 『何が起きているか』『それで誰が得をしているのか』の推理のための一手。
びる風 >
びる風 > 散々怒鳴れば溜飲も下がるだろう、その後警察の愚痴でも聞かせてもらおうと言うわけだ。
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「・・・・・・捜査?」
シェリル >
シェリル > 『安らかな死』では無かったのだろうか?
シェリル > 病死、自然死であったとしても、警察の介入があるらしいとは聞くが、
シェリル > 聞こえてくる話によれば、かなり本格的に『証拠』を集めているようだ。
シェリル >
シェリル > 「・・・・・・」
シェリル >
シェリル > 不謹慎とも思う。だが、同時に探偵としてのオイルが疼く。
シェリル > こっそりと玄関へと向かい、話を聞いてみよう。
シェリル >
シェリル >
RL > 「――ッ」
RL >
RL > びる風の調子に息子の怒りが頂点に達する。
RL >
RL >
RL > 「そんなのは、アンタの巣に戻って、お仲間に聞けばいいだろう!
RL > とにかく帰ってくれ! 二度とウチの敷居をまたぐな!!」
RL >
RL > 外の人間にとっては、
RL > 警察内部でのゴタゴタなど知る由も無かった。
RL >
RL > 息子は靴棚の上に置いてあった、
RL > 鉢植えにやるべきグラスの水を、
RL > びる風に向け叩きつけるように撒いた。
RL >
RL >
RL > 「も、申し訳ありません。弟の非礼をお詫びします」
RL >
RL > そこに割って入る娘。
RL >
RL >
RL > 「ですが、今日だけは、
RL > 母との最後の別れの日だけは、静かに過ごさせてください」
RL >
RL > 「お願いします……」
RL >
RL > 娘が深々とびる風へ頭を下げる。
RL > どうやらこれ以上、ここに留まっても仕方ないようだ。
RL >
RL >
びる風 > 「―――わかりました。」
びる風 >
びる風 > 投げつけられて、身動き一つしなかったのに
びる風 > 何故か『水をひっかぶりもしなかった』びる風はそう言って、
びる風 > 軽く黙とうをして帰ろうとする。
びる風 > その際、彼らにいろいろ言われたことよりも、
びる風 > 『水を被らなかった』ことに軽く傷ついているようだ―――
びる風 >
びる風 > そんな様子で家を離れよう
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「むむ・・・・・・」
シェリル >
シェリル > (あの刑事さんは、チエミさんの『死』について何かを知っている・・・?
シェリル > でも、どうしましょう・・・・・・)
シェリル >
シェリル > ハッキリ言って、チエミの『死』については、今の私には『無関係』であり『無意味』な事だ。
シェリル > 依頼されているマクファーレン姉妹についての調査継続――それこそが『第一』の筈。
シェリル > だが――。
シェリル >
シェリル > (すいません、少しだけ・・・少しだけですから)
シェリル >
シェリル > 依頼人に謝りながら、刑事を『尾行』する・・・。
シェリル >
シェリル >
びる風 > とりあえずここで【氷の静謐】に関してリサーチをかけよう。
びる風 >
びる風 > シェリルが尾行してると部下のトループ達が調べた情報を伝えに来るよ。
びる風 >
びる風 >
RL > >> ▼氷の静謐 をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ▼氷の静謐
RL > <社会:警察、ストリート、真教浄化派>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 10:???
RL > 16:???
RL > 18:???
RL > 19:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
びる風 > カリスマトループが〈社会:ストリート3〉で判定。
びる風 >
びる風 > スペードA=達成値21にするよ!
びる風 >
びる風 >
RL > 判定成功。では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ▼氷の静謐
RL >
RL > 10:“真教浄化派”とも言われる。
RL > 世界最大の宗教、真教から分離した異端者(ファンダメンタリスト)たち。
RL > 日本壊滅の悲願を掲げた狂信的なテロリスト集団で、
RL > このたび、ある目的のため、“3人の能天使(パワーズ)”に勅命を下した。
RL > 16:“翡翠の瞳”アンブローゾ・フラマリオ。
RL > かつてのカリスマ、“灼銅の蹄”という能天使(パワーズ)に、
RL > 弟子(プロテジェ)として師事を受けた、扇動工作(アジ)のプロフェッショナル。
RL > “ある男”を腹心(ライトハンド)として引き込んだ後、組織内でもその地位を向上させる。
RL > しかし、最初の日本軍との戦いにて勢力を壊滅され、本人も消息不明となった。
RL > 18:リック・アクワード。洗礼名(ハンドルネーム)は“ホワイト・フェイス”。
RL > 搦め手をヨシとし、直接的な力を最後まで行使しない信条(スタイル)の知略家。
RL > とりわけ痕跡の抹消に長け、国際警察(ケルビム)ですら、
RL > 未だリック と氷の静謐の結びつきを立証できずにいる。
RL > 理由は不明だが、“翡翠の瞳”との仲は穏やかではなかったようだ。
RL > 19:“シルバーコイン”。該当情報(プロファイル)が少なく、
RL > 洗礼名(ハンドルネーム)以外の素性が一切不明の能天使(パワーズ)。
RL > ⇒【悪人たち(ヴィランズ)】
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
びる風 > ≪・・・・と、こんなところじゃのう草凪。≫
びる風 > 「っかあ、マジ?翡翠が来てたの?」
びる風 > 「やだなー、絶対アイツ怒ってるよなー。」
びる風 > ≪びる風の宿命じゃ、あきらめい≫
びる風 >
びる風 > ということで面識はないけどそっちの不思議パゥワーか何かで
びる風 > こっちが掴んだ情報を全部あげる(奪われる)ことにしよう。
びる風 > チーム組もうぜ!
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「探偵ロボイアー!」
シェリル >
シェリル > ウィーン ガチャン ガコン
シェリル >
シェリル > 頭からアンテナが飛び出し、遠くにいるびる風の話をキャッチ!!
シェリル > している姿がそちらにも捉えられてしまう可能性が高い。
シェリル > つまりチーム組もうぜ。
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「・・・・ところでおんじ」
びる風 > ≪なんじゃ?≫
びる風 > 「何だと思う、あれ?」
びる風 >
びる風 > そんだけ目立てばロボに気が付くよね!でもこっからどうしよう!ぶっちゃけ怪しい!
びる風 >
びる風 >
シェリル > そっちをじーっと見てる。
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「・・・・・・・・・・・・」
びる風 >
びる風 > サッ
びる風 >
びる風 > 飴ちゃんを取り出してみる。
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「飴ちゃんです!
シェリル > ・・・・・・って私はロボットですから! 飴なんて舐めませんよ!」
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「ロボ・・・ロボなのか。」
びる風 >
びる風 > のどを撫でてみる。ロボロボ鳴るかな?
びる風 >
びる風 > 「で、君なんなんだい。」
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「セクハラですかッ!?」
シェリル >
シェリル > 鳴らねーよ。
シェリル >
シェリル > 「いえ・・・・・・私はチエミさんの『友人』だったのです。
シェリル > 彼女の『死』が余りにも不可解なので・・・その、警察の方なら何かご存知かと」
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
びる風 >
びる風 > どーしたもんかねという面をしながら固まる。
びる風 >
びる風 > (うわーい一般人かこのこー、氷の静謐とか日本軍とか出てきてんのに厄介なのに絡まれたなー。)
びる風 >
びる風 > 「ええ、うん、まあね。うん、そのね?チエミさんはまあそれがアレしてああな感じなわけよ。」
びる風 >
びる風 > どうごまかそうか考えてるのがアリアリだ!
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「誤魔化さないでください!
シェリル > 私は友人として、そして探偵として、偽りや誤魔化しでない、
シェリル > しっかりとした事実が知りたいのです!」
シェリル >
シェリル > 憤る。
シェリル >
シェリル >
びる風 > (探偵、か。)
びる風 >
びる風 > 全身をロボ・・・義体化してるとなれば相当手練れのサムライだな。
びる風 > 電脳関係の装備つけてるようには見えないし。
びる風 >
びる風 > 「えーと、チエミさんを見つけるという依頼を受けた・・・ってことであってるの、かな?」
びる風 >
びる風 > となれば、かなりの武力を持っているとみていいだろう・・・
びる風 > あまり腕っぷしの強くないこちらにとっては
びる風 >
びる風 > (格好の肉盾、だな。目的はこちらとは喧嘩しないし、利用できるならするべきか・・・・)
びる風 >
びる風 > 「そうならば話は早い、僕はびる風草凪。ブラックハウンド所属だ。」
びる風 > 「ここのお婆ちゃんを含めた連続怪死事件を捜査している。」
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「怪死? やはり普通の『死に方』では無かったのですか?」
シェリル >
シェリル > 「あ・・・申し訳ありません。私はシェリル・フォード。
シェリル > フリーの探偵をしています」
シェリル >
シェリル > 頭を下げた。
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「ああ・・・けどその死因から何から全部揉み消されててね。正直困ってるんだよ。」
びる風 > 「で、この事件の中でもとりわけ『異質』だった
びる風 > チエミさんの件を洗ってみようかと思ったんだけど・・・」
びる風 >
びる風 > こうなっちゃってね、と肩をすくめる。
びる風 >
びる風 > 「チエミさんだけなんだよ、怪死事件の中で唯一一人暮らしじゃない人って。」
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「なるほど・・・・・・」
シェリル >
シェリル > 「もみ消される『何か』が蠢いているのですね」
シェリル >
シェリル > 刑事の話に納得したように頷く。
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「うん、ぶっちゃけ氷の静謐と日本軍までは掴んでる。」
びる風 >
びる風 > 「――――本当に知りたいの?
びる風 > 今言った情報だけで消されかねない厄ネタなのはわかるでしょ?」
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「氷の・・・日本軍!?」
シェリル >
シェリル > 「う、そ、それは・・・・・・」
シェリル >
シェリル > 今の私は別の『依頼』も持っている・・・というよりそれが『メイン』だ。
シェリル > いまここでそんな大事に首を突っ込む訳にも行かない・・・押し黙り、目をそらした。
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「――――――シェリルくん、君ね?」
びる風 > 「君の探している女の子――――――日本軍に追われてるのよ、今。」
びる風 >
びる風 > 眼を逸らすロボにさらに追い打ちを仕掛けた。
びる風 >
びる風 > 「おそらくは日本軍の手でロクでもない能力―――
びる風 > 『人を殺す』系のナニカに改造されて逃げ出した、
びる風 > みたいな感じじゃないのかなと睨んでるんだけどね。」
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「なっ――! ご存知なのですか!?」
シェリル >
シェリル > びる風に食いつく。
シェリル >
シェリル > 「日本軍・・・そんな事になっていたとは・・・・・・。
シェリル > ・・・・・・あなたもあの子を追っていると、そう考えて良いのですか?」
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「厳密に言うと追っているわけじゃあない。
びる風 > こちらとしてはその子の立場はどうでもいいわけだしね―――」
びる風 > 「ただ、日本軍と氷の静謐。
びる風 > この二つがN◎VAで好き勝手やるというのは、番犬として見過ごせない。」
びる風 >
びる風 > 「森羅万象の区別なく、老若男女隔てなく、悪因悪果関係なく。」
びる風 > 「『悪党』は食いちぎる―――――ブラックハウンドの牙は平等主義だ。」
びる風 >
びる風 > 「だから取引だ。奴らの権力や数から来る暴力はボクが平らげてあげよう。」
びる風 > 「君は自分自身とその少女とやらに振りかかる暴力を退けていればいい。」
びる風 >
びる風 > 「要は囮だよ。君が少女を守ろうと動けば奴らはかならず派手に動く。」
びる風 > 「『それ』を僕が横合いから思いっきり殴りつける―――――そういう話だ。」
びる風 >
びる風 > どうだい?
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「何も問題はありません。
シェリル > 私が承った『依頼』のためならば、例え『機械神』にだって逆らって見せます」
シェリル >
シェリル > それは別に、自分の造物主と言うわけではないが。
シェリル >
シェリル > 「に、日本軍が怖くて『探偵』が出来ますでしょうか!」
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「OK、交渉成立だ。ボクの情報を持っていきなよ。」
びる風 >
びる風 > 握手しよう。
びる風 >
びる風 > 個人的には雨中の少女のリサーチを完了させてほしいかなーって!
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「私の握っている情報は、あまりお役に立てないかもしれませんが・・・」
シェリル >
シェリル > ▼ 雨中の少女 についてリサーチ
シェリル >
シェリル >
RL > >> ▼雨中の少女 をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ▼雨中の少女
RL > <社会:ストリート、警察><コネ:エクシード>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 07:“かかわった者は皆死ぬ”、という噂。
RL > 10:現在はアサクサ、スラム方面での目撃情報が有力である。
RL > 少女の情報(データ)を嗅ぎまわる、シェリル という探偵(フェイト)がいるようだ。
RL > 14:日本軍と思しき勢力に追われている。
RL > ⇒【日本軍】
RL > XX:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
シェリル > 「むむむ・・・・・・見えてきました・・・・・・。
シェリル > 少女の足取りがッ!」
シェリル >
シェリル > 〈社会:警察〉
シェリル > P6+クラブのA=21!
シェリル >
シェリル >
RL > 判定成功。では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ▼雨中の少女
RL >
RL > 07:“かかわった者は皆死ぬ”、という噂。
RL > 10:現在はアサクサ、スラム方面での目撃情報が有力である。
RL > 少女の情報(データ)を嗅ぎまわる、シェリル という探偵(フェイト)がいるようだ。
RL > 14:日本軍と思しき勢力に追われている。
RL > ⇒【日本軍】
RL > 16:最後に少女の世話をしたという人物の情報(データ)を確認。
RL > 【DAK】『取得シタ データ ノ 表示 ヲ 開始シマス..._ 』
RL >
RL >
RL > ┏――――――――――――――――――――――――――――――┓
RL > │ 『 >>>>>[ 新星市・市民データインフォメイション ]<<<<< 』 .|
RL > │――――――――――――――――――――――――――――――|
RL > │ |
RL > │ 市民ランク:B .|
RL > │ |
RL > │ 氏名 :牧野さなえ ...|
RL > │ 年齢 :27 |
RL > | 性別 :♀ |
RL > │ |
RL > | 略歴 : |
RL > | N◎VAアサクサ在住。アパート日向荘オーナー兼管理人。 .|
RL > │ 自身も同アパートの一室に住み込んで暮らしている。 |
RL > | 年齢の割には幼く見えるのが特徴。世話焼きな一面があり、 ..|
RL > | 趣味でもある“料理が得意”で、よくアパートの住人に、 .|
RL > | 御裾分けをしているようだ。 |
RL > │ |
RL > │ |
RL > ┗──────────────────────────────┛
RL >
RL >
RL > アドレスを得る。
RL > → [アドレス:日向荘] を入手
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
シェリル > 「『日向荘』・・・・・・『日向荘』です。
シェリル > 間違いありません。私の探偵ロボ回路がそう告げています!」
シェリル >
シェリル > 信頼しろ!
シェリル >
シェリル >
びる風 > 信頼した!
びる風 >
びる風 > 「流石フェイトの推理力だね!推理力でいいんだよね!?」
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「問題ありません。
シェリル > 『心理学』『人間行動学』『統計学』『人体工学』『生物学』・・・・・・。
シェリル > 私の頭脳にはあらゆる学問がインプットされており、
シェリル > それらの結果を統合した事による完璧な推理です!」
シェリル >
シェリル > 「後は『探偵の勘』です!」
シェリル >
シェリル > さあ行こう! 『日向荘』へ!
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「ああ行こう!『日向荘』へ!」
びる風 >
びる風 > 俺たちはまだ登り始めたばかりだからな・・・この果てしなきN◎VA坂を!
びる風 >
びる風 > 「私達の闘いはこれからだ!」
びる風 >
びる風 > シェリル・フォードの次回依頼にご期待ください!
びる風 >
びる風 >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL > では、舞台裏判定&登場判定失敗です。
RL > キハヤ は判定の有無をお願いします。
RL >
RL >
キハヤ > <社会:ストリート> D8 スートが合わないため失敗
キハヤ > ▼氷の静謐 について調査
キハヤ > <社会:ストリート> L7 +1 +DQ +報酬点1 =19
キハヤ > 残り報酬点4
キハヤ >
キハヤ >
RL > 判定成功。では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ▼氷の静謐
RL >
RL > 10:“真教浄化派”とも言われる。
RL > 世界最大の宗教、真教から分離した異端者(ファンダメンタリスト)たち。
RL > 日本壊滅の悲願を掲げた狂信的なテロリスト集団で、
RL > このたび、ある目的のため、“3人の能天使(パワーズ)”に勅命を下した。
RL > 16:“翡翠の瞳”アンブローゾ・フラマリオ。
RL > かつてのカリスマ、“灼銅の蹄”という能天使(パワーズ)に、
RL > 弟子(プロテジェ)として師事を受けた、扇動工作(アジ)のプロフェッショナル。
RL > “ある男”を腹心(ライトハンド)として引き込んだ後、組織内でもその地位を向上させる。
RL > しかし、最初の日本軍との戦いにて勢力を壊滅され、本人も消息不明となった。
RL > 18:リック・アクワード。洗礼名(ハンドルネーム)は“ホワイト・フェイス”。
RL > 搦め手をヨシとし、直接的な力を最後まで行使しない信条(スタイル)の知略家。
RL > とりわけ痕跡の抹消に長け、国際警察(ケルビム)ですら、
RL > 未だリック と氷の静謐の結びつきを立証できずにいる。
RL > 理由は不明だが、“翡翠の瞳”との仲は穏やかではなかったようだ。
RL > 19:“シルバーコイン”。該当情報(プロファイル)が少なく、
RL > 洗礼名(ハンドルネーム)以外の素性が一切不明の能天使(パワーズ)。
RL > ⇒【悪人たち(ヴィランズ)】
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、舞台裏判定を終了します。
RL > 次のシーンプレイヤーはキハヤ…… ですが、その前にRLシーンとなります。
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/RL 登場判定/不可
RL > RL_Scene11 【シーンタロット:クロマク / ????エリア:???】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 『……ひ、ヒルコだ!?』
RL >
RL > 『う、うわあああああああああああああああッ!!!!』
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ―━―― == ̄ ̄ ̄ ̄ ̄―― __――_━ ̄ ̄ ――_―― ̄___ ̄―=
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 『……ひ、ヒルコだ!?』
RL >
RL > 『う、うわあああああああああああああああッ!!!!』
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >  ̄___ ̄―==━___ ̄― ==  ̄ ̄ ̄ ――_――__―__ ̄ ̄―_
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 『……ひ、ヒル
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ―――
RL > ――
RL > ―
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > メトロポリタンホテル――。
RL >
RL >
RL > 某ホテルの一室。
RL > その男、漆黒のオラクルを身に纏った若い男は、
RL > 電脳空間(サイバースペース)のあるコミューンから落と(ダウンロード)した
RL > 映像(ヴィデオ)を鑑賞していた。
RL >
RL >
RL > 【黒衣の男】
RL > 「さすがはトーキョーN◎VA。
RL > ほんの幾日か“眠って”いただけで、次々と新しい事件が起こるな」
RL >
RL > よほどその場面(シーン)がお気に入りなのか、
RL > IANUSを通じてシークをいじり、
RL > 同じ場面(シーン)を何度も再生している。
RL > そしてそのうち、
RL > あるシーンで映像(ヴィデオ)を停止(ストップ)させた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【黒衣の男】「ふ〜ん……」
RL >
RL > 【黒衣の男】「03:41。2の4番を拡大(ピックアップ)」
RL > 【黒衣の男】「……ああ、もう少し」
RL >
RL > 机(デスク)のトロンが命令(コマンド)を受け、
RL > 映像(ヴィデオ)の…… 六区のヒルコによる惨劇の、
RL > その犯人であるキハヤ の顔を拡大(ピックアップ)する。
RL >
RL > 若干荒くなった画素(ピクセル)で表示されるキハヤの表情。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【黒衣の男】「へェ……」
RL >
RL > 【黒衣の男】「こんなのもいるのか、面白いな」
RL >
RL > 青年の片目、翡翠色に濡れた、
RL > 異色虹彩の瞳(オッドアイ)が妖しくゆらめく。
RL >
RL > その時、トロンに小窓(ポップアップ)が表示され、
RL > 並列処理(マルチタスク)していた、ある作業が完了する。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【黒衣の男】
RL > 「準備は出来たか……。
RL > まずは、全てを支配(コントロール)しているつもりの、
RL > 裸の王様(キング)から、舞台(ステージ)を降りてもらうとしよう」
RL >
RL > そう呟くと、男はトロンからデータ素子(チップ)を取り出す。
RL >
RL >
RL > 【黒衣の男】「ルームサービスの項目を。小包を届けたいんだけど」
RL >
RL > 【DAK】「カシコマリマシタ。
RL > 手配ヲ行イマス。フロント係ヘ 荷物 ヲ オ預ケクダサイ」
RL >
RL > 男はホテルのDAKシステムとやりとりを行なうと、
RL > 机(デスク)の片隅に置いてあった、
RL > 厚紙(カードボード)の小箱(ボックス)を引き寄せる。
RL > 続いて、発砲ポリスチレン(スタイロフォーム)の緩衝材が敷き詰められた中へと、
RL > 素子(チップ)を収めた。
RL >
RL > そうして傍らに置いていた傘を手に取り、
RL > 小箱(ボックス)を片手に揚々と扉(ドア)へと向かう。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【黒衣の男→傘をさした男】
RL > 「さて、あまり勝手なことをされる前に、
RL > そろそろ“彼”も迎えにいってやるとするかな」
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/キハヤ 登場判定/<社会:N◎VA、ストリート> 10
RL > Research_Scene12 【シーンタロット:カゼ / イエローエリア:N◎VAアサクサ】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > 「――ぐはッ」
RL >
RL > スーツのクグツが壁に叩きつけられる。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 日向荘付近の路地――。
RL >
RL >
RL > 「……くっ、オマエッ」
RL >
RL > 降り注ぐ雨。
RL >
RL > 倒れた仲間たちの中、
RL > 最後のひとりとなったクグツが、
RL > 埋め込まれたミラーシェードに映り込む、キハヤを睨み言う。
RL >
RL >
キハヤ > 「聞かれる前に言っておくが、別にお前らに恨みがある訳じゃあない。」
キハヤ > 「むしろ“ヤツら”の邪魔をしてる事に感謝したいくらいだ。」
キハヤ >
キハヤ > この辺りでは見慣れぬ顔……。
キハヤ > 謎のエージェントが日向荘を張っているのを発見したのは、今から数分前の事だ。
キハヤ > ある者は全身の自由を奪われ、
キハヤ > またある者は完全に意識を失ってこそ居るものの……差し当たって命に別状はない。
キハヤ > 適切な処置を施せば、まだ組織のために働けるだろう。
キハヤ > キハヤは彼らの行く末になど聊かの関心も抱いてはいないが。
キハヤ >
キハヤ > 「……が、それはそれ、これはこれだ。」
キハヤ > 「幾つか聞きたいことがある。正直に答えれば良し、答えなければ……」
キハヤ >
キハヤ > ▼悪人たち について調査(物理)を試みる。
キハヤ >
キハヤ >
RL > >> ▼悪人たち(ヴィランズ) をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ▼悪人たち(ヴィランズ)
RL > <社会:警察、ストリート>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > 制:???
RL > 制:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
キハヤ > オート:スリーアクション
キハヤ > マイナー:コンバットリンク(+EXコンバット:白兵) +4
キハヤ > マイナー2:JJF2
キハヤ > マイナー3:なし
キハヤ > メジャー:<白兵><交渉><社会:ストリート><ガン付け> P5 +4 +1 +CQ +報酬点1 =21
キハヤ >
キハヤ > 報酬点残り3点
キハヤ >
キハヤ >
RL > 「ククク、知っているぞオマエの事は。汚らしいヒルコめ。
RL > いいさ、“ふたつ”教えてやる」
RL >
RL > 「“ひとつ”は……」
RL >
RL >
RL > 判定成功。では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ▼悪人たち(ヴィランズ)
RL > 13:“ある少女”を探しているようだ。目的は不明。
RL > ⇒【雨中の少女】
RL > 14:仕掛け(ラン)に際し、リック・アクワードにより、
RL > 配下のアンダーワーカーが投入されている。
RL > 同じく少女を探す日本軍との衝突を繰り返し、追跡(トレース)は継続中。
RL > ⇒【日本軍】
RL > 16:リック・アクワード配下のアンダーワーカーは、道化師たち(ジェスター)と呼ばれる、
RL > ある企業の暗部を担う非合法部署だ。
RL > 率いているのは、“キャラクター” と呼ばれる腕っこき(トップガン)の暗殺者。
RL > それに帯同し、能天使(パワーズ)がひとり護衛(サポート)に当たっている。
RL > ⇒【クラウンズBA】
RL > 制(P16):“キャラクター” ♂ ?? カブキ◎
RL > クラウンズBAお抱えのアンダーワーカー。
RL > 大胆にも自社のマスコットに扮した、大よそ殺し屋とは思えぬ陽気な男。
RL > しかし侮るなかれ、その実力と残酷さは折り紙つきで、
RL > ヤツの奇術(マジック)を見て生き残った者は少ない。
RL > 制(P17):“シルバーコイン”リs√レv─w─… ≪完全偽装(アンダカヴァー)≫
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「そしてもう“ひとつ”は……」
RL >
RL > カチッ
RL >
RL > 小気味よい金属音が鳴り響く。
RL >
RL >
RL > 「俺たちに失敗は許されないってことだ。XYZ(アバヨ)――」
RL >
RL > エージェントが、いつの間にか隠し持っていた、
RL > “それ”のピンを抜いたのだ。
RL >
RL >
RL > コイツは―― 爆弾(ハンドグレネード)だ!?
RL >
RL >
RL > ◆ Booom!!
RL > <運動>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 14:成功
RL >
RL > ※失敗時ペナルティ:【爆】山札2枚分のダメージカード
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
RL >
RL >
キハヤ > 「チッ……」
キハヤ >
キハヤ > <運動> L7 +2 +H8 =17 成功
キハヤ >
キハヤ > ある程度神経に強化を入れていれば、人間でも対処は可能なレベルだ。
キハヤ > まして、キハヤは人間ではない。対処できない道理はない。
キハヤ >
キハヤ > 「その物言いには覚えがある……」
キハヤ > 「“ヤツら”と同じ物言いだ……!」
キハヤ >
キハヤ > それより問題となるのは爆音である。
キハヤ > 住宅街にあまりにそぐわぬ以上、極めて近隣住民の目を引くだろうことは想像に難くない。
キハヤ >
キハヤ >
RL > 咄嗟の判断で爆風を回避するキハヤ。
RL >
RL >
RL > あとに残ったのは、死屍累々。
RL > 惨劇の痕だった。
RL >
RL > 雨が血を流れ落としていく。
RL > 真紅の線が下水道へと流れ込む。
RL >
RL >
RL > 早晩、ここにも人が集まってくることだろう。
RL >
RL >
キハヤ > 今後の身の振り方を如何にするかも大事だが、今はとりあえずこの場を離れるべきだろう。
キハヤ > 下水道は今回使わない方が良いだろう……便利な事は便利だが、
キハヤ > 頼り過ぎは総じて良い結果を招かないからだ。
キハヤ > 幸いにして、かの入り組んだ下水道網を
キハヤ > 日常的に使うヒルコが迷うような複雑怪奇な路地は、この辺りにはない。
キハヤ > 表通りから離れるように、キハヤはその場を後にした。
キハヤ >
キハヤ >
RL > 相手も筋金入り(プロフェッショナル)ということか。
RL > 事件の真相に辿り着くのは容易なことではないようだ。
RL > しかし、情報(データ)は確実に集まってきている。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL > では、舞台裏判定&登場判定失敗です。
RL > びる風 は判定の有無をお願いします。
RL >
RL >
びる風 > ティンパニー 11/3、貨物部位を使えば10人まで乗れる車を購入したい。
びる風 >
びる風 >
RL > では、びる風は判定をどうぞ。
RL >
RL >
びる風 > ミストレスに〈ジャンヌダルク〉させて(スペードのJ)判定!
びる風 >
びる風 > 理性6+ジャンヌ4+スペード2=達成値12
びる風 >
びる風 > 成功!
びる風 >
びる風 >
RL > 判定成功。びる風 はティンパニーを入手しました。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、続けてシェリル は判定の有無をお願いします。
RL >
RL >
シェリル > 共にありません!
シェリル >
シェリル >
RL > では、舞台裏判定を終了します。
RL > 次のシーンプレイヤーはびる風です。
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/びる風 登場判定/<社会:N◎VA、ストリート> 10
RL > Research_Scene13 【シーンタロット:ミストレス / イエローエリア:N◎VAアサクサ】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > 日向荘――。
RL >
RL >
RL > 【牧野さなえ】
RL > 「あのー。これ余分に作りすぎちゃって。よければ召し上がってください」
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ……なぜこうなったのだろう?
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > アドレスに従い、アサクサの外れにあるという、
RL > 日向荘に向かった びる風 と シェリル。
RL >
RL > 突然の雨に見舞われつつも、無事アパートを発見。
RL >
RL > 尋ねた先の玄関には、
RL > ちょうど洗濯物の取り込みを終えた、
RL > “大家さん”牧野さなえ の姿があった。
RL >
RL > 彼女に声をかければ、「こんな雨のなか、立ち話もなんですし」、
RL > ということで談話室へと招かれる。
RL >
RL >
RL > そこは、初めて訪れたなんの変哲もないアパートだというのに、
RL > 名前と同じ、まるで日向にいるかのような、
RL > そんな心地よさを感じさせた。
RL >
RL > これも彼女の行き届いた管理と、雰囲気(オーラ)のなせる業なのだろうか?
RL >
RL > 安らぎというのは、こういった感覚を言うのかもしれない。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > が、しかし……
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 次にさなえ が、
RL > スチレン盆に乗せ持ってきた“モノ”で、事態は一変した。
RL >
RL >
RL > 【牧野さなえ】「わたし、料理が趣味なんです。店子さんたちにも評判がいいんですよ?
RL > ふふ、今日は気分がノってしまって。
RL > エィモンドさんがいらっしゃれば、色々味見をして頂いたんですけど……」
RL >
RL > 煮たつ大鉢(ボウル)に盛られたそれが、異臭を放ち近づいてきたのだ。
RL >
RL >
びる風 > 「ええ・・・いや、ありがとうございます。」
びる風 >
びる風 > シェリルを背中から突っつきながら愛想笑いを返す。
びる風 >
びる風 > お前ロボットだろ、食えよ。
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「あ、すいません。
シェリル > ロボットなんで食べられないんですよー」
シェリル >
シェリル > ニコニコ
シェリル >
シェリル > 「でも凄く美味しそうです!
シェリル > びる風さん、是非召し上がって下さい!」
シェリル >
シェリル > びる風を前に突き出す。
シェリル >
シェリル >
RL > さなえはふたりに取皿を用意する。
RL >
RL >
RL > 【牧野さなえ】「あら? うふふふ。
RL > おふたりとも、遠慮なんてしないでください。“まだまだ沢山ありますから”。
RL > 外は寒いですしね、これでいっぱい温まってくださいね?」
RL >
RL > まるで邪気のない、朗らかな笑顔でふたりへ言う。
RL > ごぽりと、食材の残骸たゆたう液体が泡立った。
RL >
RL > 彼女の言を取れば、これは“料理”というモノらしいが、
RL > びる風の記憶(メモリ)にも、
RL > あまねく世界を覆うシェリルの電脳(ウェブ)にも、
RL > “コレ”が料理という情報(データ)はどこにもない。
RL >
RL >
RL > 【牧野さなえ】「〜♪」
RL >
RL > 人道的に考えて、
RL > 今、純真無垢な、“100%の好意”と共に食事の仕度をしてくれている彼女に、
RL > “あなたの料理だけは食べられません”と言えるだろうか?
RL >
RL >
RL > いいや、“言えない”だろう……。
RL >
RL >
RL > それに、ふたりはまだ“目的”を果たしていない。
RL >
RL > 彼女の人柄的に無いとは思うが、
RL > 機嫌を損ねて、
RL > 件の少女の情報(データ)を得られなくなっては元も子もない。
RL >
RL >
RL > さらに…… 口ぶりからして、どうやらコレと同等か、
RL > あるいは“それ以上のモノ”の準備が、彼女にはあるらしい。
RL > ならば、急ぎ目の前の“コレ”を処理し、
RL > 更なる追撃を未然に防がねばならないだろう。“命のために”……。
RL >
RL >
RL > ここは覚悟を決め、この“料理”をいただくしかない。
RL > 口に含めば、“確実に身体に悪影響を及ぼすであろう”、この“料理”を。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > しかし、そう。覚悟を決めるのも、死地に挑むのも、
RL > それは“別にキミ自身でなくてもよいのだ”。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【牧野さなえ】「あら、いけない!」
RL >
RL > 台所(キチン)で鍋が吹きこぼれる。
RL > さなえが席を立ち、奥の台所(キチン)へと姿を消した。
RL > やるなら今しかない!?
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ◆ さなえの創作(ダメ)料理
RL > <交渉>
RL > その他、あらゆる手段で判定
RL > 対:成功
RL >
RL >
RL > ※この判定は、キャスト同士による対決となる
RL > ※<交渉>による判定には、+レベル点のボーナスを付与する
RL > ※失敗時ペナルティ:山札2枚分のバックファイア。
RL > なお、このバックファイアは治療されるまで効果が継続する
RL > ※判定時、判定者全員が判定を行わない場合は、“仲良く”各キャスト山札2枚分の
RL > バックファイアとなる。効果は上記に順ずるモノとする
RL > ※逃げることはできない
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
RL >
RL >
シェリル > オート:スリーアクション
シェリル > マイナー:コンバットリンク(EX込)
シェリル > マイナー:煉気 P6+クラブの4=10 成功!
シェリル > マイナー:練気 R7+スペードの4=11 成功!
シェリル >
シェリル > 「ハアアアアァァァッ!」
シェリル >
シェリル > 探偵ロボ回路が唸りを上げる。
シェリル > 鋼色の頭脳がオーバーヒートしそうなぐらい熱を持つ。
シェリル >
シェリル > 「私は食べられませんので! びる風さん、おねがいしますね!」
シェリル >
シェリル > 〈白兵〉+〈護身術〉
シェリル >
シェリル > P6+クラブの7+コンバットリンクEX4=17!
シェリル >
シェリル > びる風の顔面を目の前の液体に叩きこむ。
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「おい、お前さん四次元なポケットとかあるんじぇねえのか、イラスト的に考えて。」
びる風 > 「そこに入れるとかできるだろう・・・?」
びる風 >
びる風 > 〈交渉〉・・・と行きたいところだが。
びる風 >
びる風 > クソッ、ハートの4で失敗!トループが・・・トループが使えれば・・・
びる風 >
びる風 >
RL > シェリルの回路(サーキトリ)が唸りをあげる。
RL >
RL > さなえの思いを無駄にせんという“愛”と、
RL > 自分の身が一番かわいいという“愛”が、
RL >
RL > シェリルの、その鋼の肉体(メタルボディ)を、
RL > 電気の奔流となって駆け巡る!
RL >
RL >
RL > 【びる風】「おい、お前さ……
RL >
RL > ガッ――
RL > ドボァァァァッッ!!!!
RL >
RL >
RL > 次の瞬間、
RL > びる風の顔面は、大鉢(ボウル)へと突き刺さっていたのだ。
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【牧野さなえ】「あら?」
RL >
RL > 台所(キチン)から戻ってきたさなえが、
RL > 美味しさのあまり、
RL > まるで犬のように大鉢(ボウル)にガッつく、
RL > びる風 の姿に微笑む。
RL >
RL >
RL > 【牧野さなえ】「もうっ、お行儀がわるいですよ? びる風さんっ」
RL >
RL > 【牧野さなえ】「あ、足りないようでしたらもう少しで――
RL >
RL >
びる風 > えーとバックファイアはハートの7とスペードの8
びる風 >
びる風 > 理性 REASON:06/13→理性 REASON:06/05
びる風 > 生命 LIFE:03/11→生命 LIFE:03/04
びる風 >
びる風 > スープに顔を突っ込んだまま
びる風 > ピクリとも動かないのでロボさん情報収集すすめといてください!
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「びる風さんはお腹いっぱいみたいです〜。
シェリル > 私もたくさん頂いちゃいました! てへっ。食いしん坊さんなんですぅ」
シェリル >
シェリル > ロボスマイル。
シェリル >
シェリル > 「そ、それでですね。そろそろ、お話が聞きたいな、と!」
シェリル >
シェリル >
RL > 【牧野さなえ】「ふふ、シェリルちゃんたら。お粗末様でした」
RL >
RL > ヒトスマイル。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【牧野さなえ】「はい。ミズキ、と名乗っていました……」
RL >
RL > ミルクたっぷり(グランド・クレーム)、マグに注がれたコーヒーはびる風(亡骸) へ。
RL > シェリルには、小型(ハンドサイズ)のジェリ缶にストローを通した、
RL > OIL(オイル)が差し出された。
RL >
RL > どうやらこれらは既製品(レディ・メイド)。
RL > “マトモ”なシロモノのようだ…。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【牧野さなえ】
RL > 「あの日もこんな雨の日でした。彼女、路地の陰にうずくまっていて。
RL > 放っていたら凍えてしまうと思って、うちに招いたんです」
RL >
RL >
RL > 【牧野さなえ】
RL > 「お風呂にいれてあげて、お洋服なんかを用意してあげたんです。
RL > わたしの勝手なお節介ですから、
RL > お礼の言葉なんて期待していなかったんですけれど、
RL > あの娘は…… お礼を言うのを我慢している感じでした」
RL >
RL > そこまでいうと、さなえは一拍の間を置く。
RL >
RL >
RL > 【牧野さなえ】「ミズキちゃん。なんだか、かたくなに心を閉ざしていたみたいで」
RL >
RL > そして、当時の様子を思い出すように続ける。
RL >
RL >
RL > 【牧野さなえ】
RL > 「でも、そのうち少しだけ口をきいてくれたんです。
RL > なんでも、追われているとか。
RL > 研究所(ラボ)のお兄さんも、助けてくれた男の子も、優しいお婆さんも、
RL > みんな死んでしまったとか。
RL > 自分のせいだ、自分が好きになった相手は死んでしまうんだって。
RL > ……わたしには詳しい事はわかりません。でも、とても不憫に思えて」
RL >
RL >
RL > 【牧野さなえ】
RL > 「話を聞いた後、“お料理”を持って台所(キチン)から戻ったら、
RL > あの娘、もういなくて。
RL > お腹も空いていたでしょうに。いったいどうして……」
RL >
RL > わからない。ああ、本当にわからない。といった様子でかぶりをふる。
RL >
RL >
びる風 > びくっ!びくんびくん!!
びる風 >
びる風 > 痙攣することでそのミズキとやらが逃g・・・いなくなった理由を答えよう。
びる風 >
びる風 > 何処に言ったんだろうな、その子
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「・・・・・・どうしてでしょうねえ」
シェリル >
シェリル > 逃げたな・・・と、探偵回路がそう告げている。
シェリル >
シェリル >
RL > 【牧野さなえ】「ええ、今頃どうしているのか。元気だといいのですけど」
RL >
RL > さなえ と シェリル が首をかしげた。
RL > その横でびる風が痙攣する。しかし、その言葉は届かない。
RL >
RL >
RL > 【牧野さなえ】「自信作だったのに……(ポソリ」
RL >
RL > ついでに不穏な呟きが聞こえた気がした。
RL >
RL >
シェリル > 「絶対に殺す自信が・・・いえ、なんでもないです」
シェリル >
シェリル > おかしい・・・手に入れたデータと食い違っている・・・。
シェリル > これは何かの陰謀か? 今更ではあるが。
シェリル >
シェリル >
びる風 > あ・・・そこに見えるのはおばあちゃん・・・・?
びる風 >
びる風 >
RL > その後、得られるだけの情報(データ)を得、
RL > びる風 と シェリル は日向荘を後にする。
RL >
RL > ティンパニーに乗り込み、帰路につこうとするふたり。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 霧雨に濡れたフロントガラスをワイパーが拭う。
RL > どうやら日向荘を訪れた時よりは、雨足が弱まっているようだ。
RL > 暗くなった夜道を、ヘッドライトが細々と照らしている。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ┏━ ━┓
RL > ┏┛| ̄ . ̄|┗┓
RL >
RL > 【速報】平和を脅かす鮮烈の恐怖。ヒルコに襲われた、帰宅途中のさらりまん一行。
RL > 犯人は六区の事件と同じか? [クラウンズBA]
RL >
RL > ┗┓|_ ._|┏┛
RL > ┗━ ━┛
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 車内のDAKラジオのキャスターがニュースを読み上げる。
RL > 電脳(ウェブ)のニュース・ヘッドラインも、新たなトピックを追加した。
RL > どうやら今のニュース、事件の現場はこの付近のようだ。物騒な話である。
RL >
RL > 淡々としたキャスターの声が、続いて天気予報(ウェザーリポート)を読み上げる。
RL > 今夜にかけては、少しの間、久々に月も顔を出すらしい……。
RL >
RL > 規則正しく動作するワイパーのリズムが、眠りを誘う。
RL >
RL >
RL > その時。突如、ティンパニーの前照灯(ロービーム)が、立ちはだかる人影を捉えた。
RL >
RL >
びる風 > 「・・・・・ん?」
びる風 >
びる風 > なんだ、酔っ払いか?速度を緩めながら端に寄ってかわす。それが無理そうなら停止する。
びる風 >
びる風 > まあそういう普通の対応を取るよ。
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「ぐがーすぴー」
シェリル >
シェリル > 睡眠(スリープモード)に入っている。
シェリル >
シェリル >
RL > ティンパニーの前に立ちふさがっていたのは、
RL > どうやら、上衣(パーカー)を着込んだ20代も半ばほどの男のようだ。
RL >
RL > 雨足が弱まったとはいえ、闇夜の中、傘もささずにティンパニーを… いや、
RL > フロントガラスを越えて、その中の びる風 と シェリル を見据えていた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【フードの男】「…………」
RL >
RL > フードから覗く口元が、わずかに歪んだ。次の瞬間!?
RL >
RL >
RL > フードの男 の判定
RL >
RL > 【オートアクション】:−−−− 【マイナーアクション】:−−−−
RL > 【メジャーアクション】:P9+C4+3=16
RL > <隠密 Lv.3><透明化 Lv.3><白兵 Lv.2><触手 Lv.2>
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ◆INVISIBLE MOTION
RL > <運動><操縦><ポルターガイスト>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 16:成功
RL >
RL > ※失敗時ペナルティ:殴+ダメージカード
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
RL >
RL >
びる風 > ディクショナリから〈操縦〉判定。ハートのAで達成値21に。
びる風 >
びる風 > 「うおおおおおおお!!!八つ裂き後輪!!」
びる風 >
びる風 > ティンバニーをウィリーさせながら触手を後輪でひき潰す!
びる風 > 流石びる風!操縦には強い!
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「わきゃきゃきゃきゃーっ!?」
シェリル >
シェリル > 睡眠(スリープモード)の機械を派手に動かしちゃ行けません!
シェリル > 大事なデータがぶっ飛ぶかも!?
シェリル >
シェリル >
RL > 【フードの男】(チッ、避けやがったか……)
RL >
RL > 謎のドライビングテクを見せ、危機を回避したびる風。
RL > シェリルも目覚めた。
RL >
RL >
RL > 【フードの男】「降りてこい! さもなければ、次は本気でいくぞ」
RL >
RL > 男は、血と雨で滲んだ包帯(バンテージ)の巻かれた指を、
RL > びる風たちへ向ける。
RL >
RL >
びる風 > 「本気でいくぞ、だって?それは――――」
びる風 > ≪こっちのセリフ、じゃのう!!≫
びる風 >
びる風 > ティンバニーからボクのトループ達の気配が出現するぜ。
びる風 >
びる風 > 「君こそ顔を見せなよ、次は本気でいくぜ?」
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「それはつまり降りたならば本気を出さない、という事で宜しいですか?」
シェリル >
シェリル > ティンバニーを降りながら声をかける。
シェリル >
シェリル > 「言質は取りましたよ。本気を出したら思いっきりバカにしてあげます!」
シェリル >
シェリル > プンスカ怒りながら【フードの男】を指さす。
シェリル >
シェリル >
RL > 【フードの男】「ふん。ピーピーとよくわめく。薄汚い人間どもめ」
RL >
RL > ティンパニーから降車したびる風とシェリルへ向け言う。
RL >
RL >
RL > 【フードの男】
RL > 「ひとつ忠告をしてやる。
RL > “M”を追っているというのはオマエたちだな?」
RL >
RL > 【フードの男】
RL > 「オマエたちの存在は、事態をややこしくする。
RL > “アイツ”には関わるな。この件から手を引け。
RL > さもなければ、お互い不幸にしかならんぞ」
RL >
RL > いつの間にか止んでいた霧雨、雲間から、月が静かに覗く。
RL > その淡い光が、その場にいる者たちを照らし出す。
RL >
RL >
シェリル > 「私はロボットですが」
シェリル >
シェリル > 冷静に返す。
シェリル >
シェリル > 「“M”とか思わせぶりな事を言わないで下さい!
シェリル > ハッキリ仰っていただかないと何もわかりませんよ!
シェリル > お互い不幸にと言いますが、具体的にどうなるのかも分からないのすで!」
シェリル >
シェリル > バリツの構えを取っている。
シェリル > 戦闘準備は抜群だ。
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「そーだそーだ!Mってなんだ!」
びる風 >
びる風 >
RL > 【フードの男】
RL > 「ゴチャゴチャと。救えん人間と…… ロボットどもめ……ッ」
RL >
RL > 男が吐き捨てるように言い、次に指笛を吹いた。
RL > 刹那、びる風 と シェリル の前後に位置するマンホールが、
RL > 高い金属音とともに空高く舞い上がる。
RL > 同時に飛び出してきた黒い影。
RL >
RL >
RL > 「GIGAAAAAAAAAAッッ!!!!」
RL >
RL > ≪HUSYU〜〜――――――――……ッッ≫
RL >
RL > 落下し、アスファルトに打ち突けられたマンホール。
RL > それと同時に着地した2体のヒルコが、雄叫びをあげた。
RL >
RL >
RL > 【フードの男】
RL > 「オマエたちなんぞに教えてやる義理はない」
RL >
RL > 【フードの男】
RL > 「何もわからないのであれば、
RL > 惰眠をむさぼるよう、安寧と平穏を享受していろというのだ。
RL > オマエたちが状況をかき乱す。
RL > 改めるつもりもないのなら、ここで始末するだけだ!」
RL >
RL > 戦闘態勢をとるふたりに、最後通告を行なう。
RL >
RL >
シェリル > 両手を素早く動かし、チェイニーズ・カンフー・アクション・ムービーのような構えを取る。
シェリル >
シェリル > 「暴力によってこの私を動かせると思っているのならば無謀というものです!」
シェリル >
シェリル >
シェリル > 「貴方にどんな道理があるのか、私には分かりませんが。
シェリル > 私は依頼人(クライアント)の“涙”を見てなお素知らぬ顔で居られるほど、
シェリル > 冷たいロボットではないのです」
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「安寧に平穏?・・・びる風からはもっとも遠い言葉だねえ。」
びる風 > ≪改めるつもりもないの、びる風の役目はかき乱すことじゃからの。≫
びる風 >
びる風 > ≪「来なよバッドエンド、問答無用にハッピーエンドにしてやるぜ?」≫
びる風 >
びる風 >
キハヤ > 登場判定 <社会:N◎VA> M3 +H9 =12 成功
キハヤ >
キハヤ > 逃走中、キハヤの聴覚が妙な音を捉えた……
キハヤ > 人目を避けると言う目的からは外れるが、
キハヤ > 場合によってはこの状況から埒を開ける事ができるかも知れない。
キハヤ > もし日本軍だったらとりあえず殴り倒しても問題はない。
キハヤ > ……と言うわけで、路地裏から凶悪犯が現れた。
キハヤ >
キハヤ > 「……なんだ、ありゃア。」
キハヤ >
キハヤ > ヒルコと、ティンパニーと、イヌと、ロボットと、
キハヤ > あとなんか見るからに怪しんでくださいと言わんばかりのフードの男(?)。
キハヤ > どういう状況なのだ、これは。
キハヤ > キハヤは二秒ほど考えたが、
キハヤ > 恐らく余人の理解できる状況ではないのだろうと言う結論に達さざるを得なかった。
キハヤ >
キハヤ >
RL > 【フードの男】「ふん、ならば死ねッ!!」
RL >
RL > 【フードの男】「行けよ!! 下僕(スレイヴ)ども――ッ!!」
RL >
RL > 男が咆哮する。
RL > それに答えるよう、2体のヒルコがとびかかる。
RL >
RL >
RL > その場に現れたキハヤ。
RL > 現場を一瞥し、状況の認識を図る。
RL > そうして、フードの男に指揮される、2体のヒルコに既視感を覚える。
RL >
RL > ヤツらのあの雰囲気。アレは…… “あの時”の自分と同じだ!?
RL >
RL >
RL >
RL >
BATTLE > ▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼
BATTLE >
BATTLE > ではカット進行に移行します
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: --(フードノ男)(〔暴走ヒルコα【40】〕・シェリル・〔BH【21】〕)
BATTLE > (草凪・〔ビル風一族【21】〕)(〔暴走ヒルコβ【30】〕・キハヤ)-
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】 : キハヤ[2]、シェリル[3]、草凪[2]、BH[3]、ビル風一族[3]、フードノ男[2]、暴走ヒルコα[4]★、暴走ヒルコβ[3]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > [SET UP]=――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
BATTLE >
BATTLE > セットアップフェイズです。特技を使用するプレイヤーは判定を。
BATTLE > 使用しない場合も、使用しないという宣言をお願いします。
BATTLE >
BATTLE >
キハヤ > セットアップ:ないものはない
キハヤ >
キハヤ >
びる風 > せっとあっぷ!
びる風 >
びる風 > ミストレス風:なし!
びる風 > カリスマ風:なし!
びる風 > びる風:なし!
びる風 >
びる風 >
シェリル > セットアップ:なし
シェリル >
シェリル >
BATTLE > [ 1 ]―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
BATTLE >
BATTLE > 第1カットを開始します。最初は暴走ヒルコαの行動。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > マイナー:シルクスパイダー
BATTLE > 対象:びる風
BATTLE >
BATTLE > <白兵 Lv.4><※領域 Lv.4>/<牙の王 Lv.6>
BATTLE > P13+C8+領域※4=25
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 「GUOOOOOOOOOOOONッッ!!」
BATTLE >
BATTLE > 射程:中。びる風を攻撃。
BATTLE >
BATTLE >
びる風 > まだあわてるような局面じゃない・・・・リアクションなし、ダメージよろ!
びる風 >
びる風 >
BATTLE > 制御値受け P制:10(11)
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 暴走ヒルコが繰り出した銀糸が、斬撃となってびる風を襲う。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > シルクスパイダー【3】+牙の王【6】+S6=15
BATTLE >
BATTLE > 斬15のダメージです。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: --(フードノ男)(〔暴走ヒルコα【40】〕・シェリル・〔BH【21】〕)
BATTLE > (草凪・〔ビル風一族【06】〕)(〔暴走ヒルコβ【30】〕・キハヤ)-
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】 : キハヤ[2]、シェリル[3]★、草凪[2]、BH[3]、ビル風一族[3]、フードノ男[2]、暴走ヒルコα[3]、暴走ヒルコβ[3]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 続いてシェリルの行動です。どうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
シェリル > オート:スリーアクション
シェリル > マイナー:煉気 R7+スペードの5=12 成功
シェリル > マイナー:煉気 M4+ダイヤのQ=14 成功
シェリル > マイナー:コンバットリンク(EX込み)
シェリル >
シェリル > これで攻撃力+4、防御力+4
シェリル >
シェリル > 暴走ヒルコαに
シェリル > 〈白兵〉+〈護身術〉
シェリル > R7+スペードの8+コンバットリンクEX 4=19
シェリル >
シェリル >
BATTLE > では制御値で受けます。R制:13。
BATTLE > ダメージ算出をしてください。
BATTLE >
BATTLE >
シェリル > 殴 +5 + 護身術 4 + 煉気 4 + ハートの7 = 20
シェリル >
シェリル >
BATTLE > では、
BATTLE >
BATTLE > <硬化 Lv.9>
BATTLE > L13+H7=20
BATTLE >
BATTLE > 判定成功。
BATTLE >
BATTLE > 生体防具【4】+硬化【9】=13
BATTLE >
BATTLE > 生体防具の効果により、10点までのダメージが軽減されます。残り3点。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: --(フードノ男)(〔暴走ヒルコα【40(03)】〕・シェリル・〔BH【21】〕)
BATTLE > (草凪・〔ビル風一族【06】〕)(〔暴走ヒルコβ【30】〕・キハヤ)-
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】 : キハヤ[2]、シェリル[2]、草凪[2]、BH[3]★、ビル風一族[3]、フードノ男[2]、暴走ヒルコα[3]、暴走ヒルコβ[3]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 続いてブラックハウンド の行動です。どうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
びる風 > キハヤに<盾の乙女>。
びる風 >
びる風 > ハートのQ!
びる風 >
びる風 >
キハヤ > <盾の乙女>の効果で即行動。
キハヤ >
キハヤ > オート:スリーアクション
キハヤ > マイナー1:コンバットリンク(+EXコンバット:白兵)
キハヤ > マイナー2:JJFU
キハヤ > マイナー3:BONE KillerS
キハヤ > メジャー:<運動><白兵><核酸毒><ガン付け> L7 +4 +2 +HQ =23
キハヤ >
キハヤ > 左に一歩移動して中距離の[フードの男]を攻撃。
キハヤ > 当たったらフードの男は
キハヤ > ・マイナーが封じられる
キハヤ > ・[強度6]の毒を受ける
キハヤ > ・あらゆる判定の達成値が毒の強度分(6)下がる。
キハヤ > 以上3点の効果を受ける。
キハヤ >
キハヤ >
BATTLE > では、フードの男がリアクションします。
BATTLE >
BATTLE > オート:スリーアクション
BATTLE > マイナー1:Model.2002
BATTLE > マイナー2:<瞬間適応 Lv.2> L8+H3=11。【生体武器】。生身のデータを刺+3、受:0に変更
BATTLE > マイナー3:タイプD
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > <運動 Lv.2><隠密 Lv.3><透明化 Lv.3>
BATTLE > P9+C3+<透明化>3=15
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 攻撃成功。ダメージ判定をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
キハヤ > 基本攻撃力:刺+5 +3 +D10 =18
キハヤ >
キハヤ > 手首から生えた骨の銃口から、高圧血液の弾丸が放たれる。
キハヤ > その血液は常に組成が変化し続ける猛毒……健康に良い影響を与える事はまずないだろう。
キハヤ >
キハヤ >
BATTLE > 生体防具【2】
BATTLE >
BATTLE > 生体防具の効果により、10点までのダメージが軽減されます。
BATTLE >
BATTLE > 6点のダメージ。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【フードの男】「――クッ、なんだオマエは! ヤツらの仲間かッ!?」
BATTLE >
BATTLE > 突如現れた乱入者に不意を突かれ、攻撃を浴びてしまう。
BATTLE > 纏っていた衣服の一部がその毒液を浴びた。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【胸部損傷】[バックファイア]を受ける。呼吸困難。
BATTLE >
BATTLE > 山札判定。DK。L制14→04
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: --(フードノ男)(〔暴走ヒルコα【40(03)】〕・シェリル・〔BH【21】〕)
BATTLE > (草凪・〔ビル風一族【06】〕・キハヤ)(〔暴走ヒルコβ【30】〕)-
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】 : キハヤ[2]、シェリル[2]、草凪[2]、BH[2]、ビル風一族[3]★、フードノ男[2]、暴走ヒルコα[3]、暴走ヒルコβ[3]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 続いてびる風の行動です。どうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
びる風 > 暴走ヒルコα【40(03)】に〈交渉〉で精神攻撃。
びる風 >
びる風 > 感情7+クラブ10+エンジェルボイス1=達成値18!
びる風 >
びる風 >
BATTLE > では、暴走ヒルコαは制御値で受けます。P制:15。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ダメージ判定をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
びる風 > ハートの6で6点だめーじだ!
びる風 >
BATTLE >
BATTLE > マインドコート【2】+マインドシールド【2】=4
BATTLE >
BATTLE > 2点のダメージです。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: --(フードノ男)(〔暴走ヒルコα【38(03)】〕・シェリル・〔BH【21】〕)
BATTLE > (草凪・〔ビル風一族【06】〕・キハヤ)(〔暴走ヒルコβ【30】〕)-
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】 : キハヤ[2]、シェリル[2]、草凪[2]、BH[2]、ビル風一族[2]、フードノ男[2]、暴走ヒルコα[3]★、暴走ヒルコβ[3]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 続いて暴走ヒルコαの行動です。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > マイナー:−−−−
BATTLE > 武器:シルクスパイダー
BATTLE > 対象:草凪
BATTLE >
BATTLE > <白兵 Lv.4><※領域 Lv.4>/<牙の王 Lv.6>
BATTLE > M10+D4+領域※4=18
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 「SYAGAAAAAAAAAAAAAッッ!!」
BATTLE >
BATTLE > 射程:中。草凪を攻撃。
BATTLE >
BATTLE >
びる風 > びる風(カリスマ)の〈交渉〉〈狂信者〉!
びる風 >
びる風 > マイナーでガルーダ使用。
びる風 >
びる風 > リアクション
びる風 > 感情7+クラブJ+エンジェルボイス1+ガルーダ3=達成値21!
びる風 >
びる風 > 「おっと。頼むよおんじ。」
びる風 >
びる風 > ガシイ!!
びる風 >
びる風 > シルクスパイダーをどこからともなく飛んできた謎のローラーブレードが絡め取る!
びる風 >
びる風 >
BATTLE > では、謎のローラーブレード(?)により回避成功です。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: --(フードノ男)(〔暴走ヒルコα【38(03)】〕・シェリル・〔BH【21】〕)
BATTLE > (草凪・ビル風一族【06】・キハヤ)(〔暴走ヒルコβ【30】〕)-
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】 : キハヤ[2]、シェリル[2]、草凪[2]、BH[2]、ビル風一族[2]、フードノ男[2]、暴走ヒルコα[2]、暴走ヒルコβ[3]★
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 暴走ヒルコβの行動です。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > マイナー:ブラストハウリング
BATTLE > 武器:ブラストハウリング
BATTLE > 対象:(草凪・びる風一族【06】・キハヤ)
BATTLE >
BATTLE > <射撃 Lv.5>
BATTLE > L15+JOKER(11)=26
BATTLE >
BATTLE >
びる風 > り、リアクション放棄で・・・
びる風 >
びる風 > せーぎょち
びる風 >
びる風 > 草凪、生命4
びる風 >
びる風 > カリスマ風、生命11
びる風 >
びる風 >
キハヤ > 制御値受け。 生命13
キハヤ >
キハヤ >
BATTLE > ≪ZI、ZIGIGI――……≫
BATTLE >
BATTLE > 暴走ヒルコβの半身が、まるで砂粒のように瓦解し、砂塵のように宙を舞う。
BATTLE > 目を凝らせばわかる。
BATTLE > このヒルコは、無数の群体で構成されているようだ。
BATTLE >
BATTLE > 次の瞬間、宙を舞う数多のヒルコたちが一斉に鳴いた。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ≪KIGYAAAAAAAA――――ッッッッ!?!?≫
BATTLE >
BATTLE > 低周波音(サブソニック)が3人を襲う。身体が内側から破壊されていく!?
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ブラストハウリング【10】+咆哮【9】
BATTLE > +ブラストハウリング咆哮特殊効果【5】+C5=29
BATTLE >
BATTLE > 爆29のダメージです。
BATTLE >
BATTLE >
びる風 > 草凪は救命符でダメージ打消し!
びる風 >
びる風 > さっきのシルクスパイダーの糸が偶然こっちに流れてきて、低周波音を吸収してしまう!
びる風 >
びる風 > ≪うぎゃあああああああ!?≫
びる風 >
びる風 > あ、おんじは倒れた。
びる風 >
びる風 >
キハヤ > 生体防具の防御力が6点。 29 -6 =23
キハヤ > 生体防具の効果で1シーンに10点までのダメージを吸収。 23 -10 =13
キハヤ > [13:消化器系損傷] [バックファイア]を受け、さらに治療まで食物の摂取が不可能となる。
キハヤ > バックファイア…H6 13 -6 =7
キハヤ >
キハヤ > ちょっとはらわたがズタズタになったがどうと言う事はない!
キハヤ >
キハヤ >
BATTLE > では、行動結果を反映します。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: --(フードノ男)(〔暴走ヒルコα【38(03)】〕・シェリル・〔BH【21】〕)
BATTLE > (草凪・キハヤ)(〔暴走ヒルコβ【30】〕)-
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】 : キハヤ[2]★、シェリル[2]、草凪[2]、BH[2]、フードノ男[2]、暴走ヒルコα[2]、暴走ヒルコβ[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 次はキハヤの行動です。どうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
キハヤ > 「ゲフッ……おいそこのイヌとロボット!
キハヤ > 雑魚は無視しろ! どうせ頭を潰しゃあ烏合の衆だッ!」
キハヤ >
キハヤ > 周辺のヒルコはあえて無視する。
キハヤ > こういう時は指揮している奴を黙らせればいい……
キハヤ >
キハヤ > なお、メタ的にも指揮者がシーンから消えると
キハヤ > トループの性能は激減するので言ってる事は間違っていない。
キハヤ >
キハヤ > オート:スリーアクション
キハヤ > マイナー1:ホッパーレッグ
キハヤ > マイナー2:タイプD2
キハヤ > マイナー3:BONE KillerS
キハヤ > メジャー:<運動><白兵><核酸毒><ガン付け> L7 +4 +2 +1 +HK =24
キハヤ >
キハヤ > さらに左に一歩移動して近距離となった[フードの男]を攻撃。
キハヤ >
キハヤ >
BATTLE > では制御値で受けます。L制:14。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ダメージ判定をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
キハヤ > 刺+5 +3 +C6 =14
キハヤ >
キハヤ > 一発でダメなら何発でも撃てばいい……単純な事だ。
キハヤ >
キハヤ >
BATTLE > 【フードの男】「クソッ、邪魔をするな!!」
BATTLE >
BATTLE > 迷いなく自身へ突貫し、攻撃をしかけてくるキハヤ。
BATTLE > フードの男も反撃へ転じようとする、が。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 生体防具【2】=2
BATTLE >
BATTLE > ダメージ12。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【フードの男】「ぐはっ!?」
BATTLE >
BATTLE > キハヤの攻撃が一瞬早い。
BATTLE > その一撃にバランスを崩し転倒する。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【脚部損傷】[転倒]を受ける。片脚に大きな損傷。治療を受けるまで使用不可。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: --(フードノ男[転倒])(〔暴走ヒルコα【38(03)】〕・シェリル・〔BH【21】〕・キハヤ)
BATTLE > (草凪)(〔暴走ヒルコβ【30】〕)-
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE > 【AR】 : キハヤ[1]、シェリル[2]★、草凪[2]、BH[2]、ビル風[2]、フードノ男[2]、暴走ヒルコα[2]、暴走ヒルコβ[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 続いてシェリルの行動です。どうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
シェリル > 切り札宣言
シェリル > キーをニューロに!
シェリル >
シェリル > 更に、キー効果でハートの9をJOKERに変化
シェリル >
シェリル > オート:スリーアクション
シェリル > マイナー:煉気 P6+クラブのK=16 成功
シェリル > マイナー:練気 R7+スペードの7=14 成功
シェリル > マイナー:無し
シェリル >
シェリル > 〈白兵〉+〈運動〉+〈護身術〉
シェリル > R7+JOKER=21
シェリル >
シェリル > 左に一つ移動して、フードの男に攻撃!
シェリル >
シェリル >
BATTLE > Fudo > あ、リアクションする場合は毒術+転倒で達成値に-16の修正ね 2012/10/18 00:20:56
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ……せ、制御値で受けます!
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > Fudo > ただ毒術じゃ制御値は減らないんで制御値受けする場合は転倒で-10だ 2012/10/18 00:21:50
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > R制:10 ⇒ R制:0。だ、ダメージ判定をどうぞ……。
BATTLE >
BATTLE >
シェリル > 殴+4 護身術+4 練気+8 スペードの10
シェリル >
シェリル > 殴の26!(スタン攻撃)
シェリル >
シェリル >
BATTLE > 【フードの男】「く、このォッ!!」
BATTLE >
BATTLE > シェリルの拳(アイアンフィスト)が目前に迫る。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【フードの男】「(ダメだ、間に合わ――)うおおおおおぉぉッッ!?」
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 生体防具【4】=4
BATTLE >
BATTLE > ダメージ22。
BATTLE >
BATTLE > <護身術>の効果により……
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【腹部損傷】[気絶]する。【生命】の制御判定をし、成功したなら無効となる。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 生命の制御判定です。
BATTLE >
BATTLE > R4+SQ=14
BATTLE >
BATTLE > スートが合わず失敗です。フードの男が[気絶]。
BATTLE > カット進行を離脱します。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > フードの男がカット進行を離脱したことで、【勝利条件】を満たしました。
BATTLE > キャスト側の勝利となります。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > これにてカット進行を終了します。
BATTLE >
BATTLE > お疲れ様でした。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【フードの男】「ぐおおおおお!?」
RL >
RL > シェリルの一撃の重さに耐えきれず、
RL > 吹き飛ぶフードの男。
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > 【フードの男】が《神業》、《アナザーライフ》を使用します。
RL > ダメージ:【気絶】がキャンセルされます。
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > なんとか意識を手放さぬよう踏みとどまる。
RL >
RL >
RL > 【フードの男】「がっ、グッ――」
RL >
RL > 男の着込んでいた衣服(パーカー)の一部が、
RL > キハヤの放った毒液により焼失していく。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【フードの男→薄緑髪のヒルコ】「ハァ…… ハァ……ッ」
RL >
RL >
RL > 【薄緑髪のヒルコ】
RL > 「まさか…。クッ、怪我さえなければ…… オマエたちなんぞに……ッ」
RL >
RL > 雲間から刺した月光に照らされ、
RL > 薄緑(パールグリーン)の頭髪に黄色(イエロー)の瞳を持った、
RL > そのヒルコの素顔が露わになる。
RL >
RL >
びる風 > 「うーん?なんか君顔色わるいねー?」
びる風 > 「だめだよー?ちゃんと外に出てお日様浴びないとー?
びる風 > なんか君引き籠ってウジウジ内面世界に籠ってネガティブなこと考えてそうな顔してるよー?」
びる風 >
びる風 > 「そんなことしてたらイライラしてー、
びる風 > いつか他人に八つ当たりしてー、
びる風 > 日の当たるところ歩こうとしても歩けなくなっちゃうよー?」
びる風 >
びる風 > ほんとヒルコって社交的な奴いねえな!
びる風 >
びる風 >
キハヤ > 「あン? あの面ァ……確か、どッかで……」
キハヤ >
キハヤ > エクシードの持つ雑多なデータ類の中に同じ顔があったような気がする……が、
キハヤ > どうにもピンとこない。
キハヤ > 既視感と言う奴か……実際にあったとして、何の記録だったか……まあ、今は良いや。
キハヤ > キハヤは早々に思い出すのを諦める事にした。
キハヤ > イマイチ釈然としない所はあるが、先程の自爆は記憶に新しい。
キハヤ > 真っ当に聞いたところではいそうですかと教えてくれるほど素直な奴じゃあない可能性は、
キハヤ > 常に付きまとうのだ。
キハヤ >
キハヤ > 「……まあ良いや。あいつらに何したんだ、お前。」
キハヤ >
キハヤ > とは言え何も言わないと話が進まない。
キハヤ > とりあえず聞くだけ聞いてみよう。
キハヤ >
キハヤ >
RL > 【薄緑髪のヒルコ】「ふっ、ははははは」
RL >
RL > 【薄緑髪のヒルコ】
RL > 「それみろ! 日の下を堂々と歩ける、おごり高ぶった人間の傲慢が出たぞ!」
RL >
RL > びる風の言葉に心底おかしそうに言う。
RL >
RL >
RL > 【薄緑髪のヒルコ】
RL > 「……ふざけるな! オマエたちだ!
RL > オマエたちの勝手な都合がオレたちを産み、そして全てを奪った!
RL > 俺たちから得た恩恵は享受し、
RL > それに伴う闇に対しては素知らぬ顔を続ける人間ども、
RL > その無知ゆえの残虐さ、オレはそれを決して許しはしないッ」
RL >
RL > 【薄緑髪のヒルコ】「オマエもだ。感情も持たないロボットごときがしゃしゃり出て!」
RL >
RL > シェリルへ。
RL >
RL >
RL > 【薄緑髪のヒルコ】
RL > 「ふん。例え同じヒルコといえど、
RL > オレの邪魔をするヤツに何かを教えてやるつもりはない。
RL > …………せいぜい後悔することだなッ」
RL >
RL > ヒルコはそういうと、人間離れした腱で、
RL > 民家の屋根へと飛び移り、そのまま屋根伝いに姿を消す。
RL >
RL > と、ヒルコの居た場所に、“何か”が落ちているのに気付く。
RL > これは…
RL >
RL >
RL > ____
RL > ▼情報5 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > リサーチ項目 ◆謎のバイアル が解放されました。
RL >
RL >
RL > リサーチ判定で調査可能です。
RL >
RL > ____
RL > ▼情報6 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > 【特別報酬授与】
RL >
RL >
RL > カット進行に参加したキャストは、それぞれ【報酬点:5点】を得てください。
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL >
RL >
シェリル > 「・・・・・・おや、これは」
シェリル >
シェリル > 謎のバイアルを拾い上げてみる。
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「ところで、君は誰だい?」
びる風 >
びる風 > キハヤくんに話しかけてみるよー
びる風 >
びる風 >
キハヤ > とりあえず気絶したヒルコを一人捕まえて、
キハヤ > 路地裏に引きずって行ってから頬をペチペチ叩いて起こす。
キハヤ > 今の所イヌとロボットには目もくれていない……当然と言えば当然だ。
キハヤ > 元々、キハヤが武力介入した目的は、
キハヤ > この正気を失ったヒルコから事情を聞き出す事であって、
キハヤ > 2人と2トループを助ける事じゃあなかったのだから。
キハヤ > 表通りじゃあ人目に付き過ぎる。失礼? 悪いが人目を憚る身だ。
キハヤ > 行動範囲が広い側が狭い側に合わせた方が世の中はスムーズに回るだろう。
キハヤ >
キハヤ > 「……あーさでーすよーっと……」 ペチペチ
キハヤ >
キハヤ >
RL > キハヤ に話しかけようとするびる風。
RL > が、当のキハヤ は、薄緑髪のヒルコが力を失ったと同時、
RL > まるで崩れる様に倒れたヒルコたち、その一体をひきずり路地裏へ行ってしまう。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シェリル はバイアルを拾い上げた。
RL > バイアルの中には怪しい液体が、静かにたゆたっている。
RL >
RL > しばらく眺めていると、液体の動きに若干の規則性を感じ取る。
RL > すると次の瞬間、液体がまるで胎児の、赤ん坊の顔のような形を形成し、
RL > シェリルへと不気味な微笑みかけた…… 気がした。
RL >
RL > もう一度見直してみるも、
RL > 液体は、再び物言わぬ流体となり、
RL > バイアルの中をたゆたっているのみであった…。
RL >
RL >
RL > 光の加減による錯覚…… だろうか?
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「ン…? ア、アレ? 俺ハ一体……。
RL > テ、オマエハ キハヤ カ? 何デ オマエSANガ 此処ニ 居ルンダヨ?」
RL >
RL > 「テ、此処ハ 何処ダ?
RL > 俺ハ イツモノ 廃線ノ駅(リニアステーション)ニ 居タ筈ダガ……」
RL >
RL >
RL > キハヤ にひきずられ、たたき起こされる、暴走していたヒルコ。
RL > キハヤ もこのヒルコには見覚えがあった。
RL > といっても、直接話したことがあるわけではないが…。
RL > 下水王国の、エクシードたちの仲間のひとりだ。
RL >
RL > 寝ぼけまなこで目の前の人物に問う、暴走していたヒルコ。
RL >
RL >
RL > 「アァ… エェトォ〜……」
RL >
RL > 覚醒しない頭で、とりあえず聞かれたことに答える。
RL >
RL > いつも通り地下道で相棒(バディ)と他愛のない会話をしていたこと、
RL > すると、見慣れぬフードの男が現れたこと、
RL > 突然理性がきかなくなり、言いようのない破壊衝動に襲われたこと、
RL > そして気づいたらココにいたこと、
RL >
RL > 順序立てて整理すれば、
RL > 大よそそんな出来事があったらしい。
RL >
RL >
シェリル > 「ギャー! 気持ち悪いですねこれ」
シェリル >
シェリル > ▼謎のバイアル についてリサーチ
シェリル >
シェリル >
RL > >> ▼謎のバイアル をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ▼謎のバイアル
RL > <知覚><社会:テクノロジー>
RL > <究極鑑定>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > XX:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
シェリル > 〈社会:テクノロジー〉
シェリル >
シェリル > R7+JOKER=21
シェリル >
シェリル >
RL > 判定成功。では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ▼謎のバイアル
RL >
RL > 15: 分類:その他(ドラッグ)
RL > 隠 :15
RL > 解説:ヒルコの脳下垂体から採取される、肉体の反応を信じられないほど増強するドラッグ。
RL > 使用すると、そのカットの間、
RL > 【感情】と【生命】の能力値に+2、アクションランクを+1する。
RL > 即座にプロットすること。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ____
RL > ▼情報6 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > 【颶嵐? 購:-/50
RL > 感情と生命の能力値に+2、アクションランクを+1するドラッグ。使い捨て】
RL >
RL >
RL > 颶嵐? を入手。アクト終了時、消滅とする。
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL >
RL >
キハヤ > 「どうして此処にってどう考えても俺のセリフだと思うんだが……まあ良い。」
キハヤ >
キハヤ > どうもふわっとしたと言うか、つかみどころのない話だが……まあ、無理もないか。
キハヤ > キハヤ自身にも似たような経験があるから判る。これ以上聞いても無意味だろう……
キハヤ >
キハヤ > 「事情は大体分かった……思い当たる節も、まあ無いでもない。」
キハヤ > 「とりあえず帰って、見ない面の奴には注意するよう伝達しとけ。」
キハヤ >
キハヤ > 「……ああ、そうだ。日本軍には気を付けろよ。
キハヤ > なんだか知らんが、このところ妙に目につく。」
キハヤ >
キハヤ > ……こう言うのはエクシードのやる事だろう。
キハヤ > キハヤは内心、何をやっているのかと自問して、溜息を吐いた。
キハヤ >
キハヤ >
RL > 「エ? ア、テ! 何ガナンダカ 意味ガ分ラナイゾ、オ〜イ!!」
RL >
RL > そういい暴走していたヒルコを残し、路地を後にするキハヤ。
RL > と、待っていましたとばかりに、そのキハヤ へと声をかけるびる風。
RL >
RL >
びる風 > 「いや、こっちのセリフだよ。」
びる風 >
びる風 > キハヤのセリフに強く被せる。
びる風 >
びる風 > 「彼とあの子たちは僕たちを名指しで攻撃しに来た輩でね、
びる風 > 僕らの情報を求めてやって来た輩だ。」
びる風 > 「そんな襲撃中に君が入ってきてこうなった・・・ってところなん、だ、けど。」
びる風 >
びる風 > カリスマを再編成していいですかねRL!キハヤをミストレスとカリスマとで取り囲みたい!
びる風 >
びる風 >
RL > 了解しました。では、ハウスルールとして、最初に召喚したHPを上限にして、
RL > 再度召喚技能、あるいは<医療>での判定をどうぞ。
RL >
RL >
びる風 > 〈直属部署:カリスマ1〉〈精鋭部隊4〉を使用。
びる風 >
びる風 > ジョーカー(ダイヤA)=達成値21に。
びる風 >
びる風 > ≪さっき言った通りで日本軍が目につくでの、
びる風 > それで先ほどのようなドンパチをお主が起こすかもとなると・・・みすごせんのう?≫
びる風 >
びる風 >
キハヤ > 「あァ゛?」
キハヤ >
キハヤ > ……正直な所、キハヤは彼らの存在をすっかり忘れていた。
キハヤ > と言うか、正直な所、さっさとこの場を離れるものと思っていた。
キハヤ >
キハヤ > 「手前らの都合なンざ知ったこっちゃねーよ。」
キハヤ > 「つーかそもそも誰ッつーか何なんだ手前ら。」
キハヤ >
キハヤ > ところで、
キハヤ > そもそも一人を大人数で囲む時点で剣呑にしかならないと思うのだが、いかがな物だろうか。
キハヤ >
キハヤ >
びる風 > 「うん、おまわりさん。」
びる風 >
びる風 > ブラックハウンドのバッヂを見せよう。
びる風 > というか襲い掛かってきた相手に話しかけてしかもえらく親密っぽい会話をしているから
びる風 > 剣呑になっちゃうよどうしても!日本軍とか言っちゃったし!
びる風 >
びる風 > 「これでボクとさっきの色白クンとの関係の説明にはなったかな?」
びる風 > 「――――まあこっちの事情はそんなもんだよ・・・で、
びる風 > 君はボク達の『敵』になるのかな?それとも―――『味方』になれるのかな?」
びる風 >
びる風 >
キハヤ > 「ふーン。つー事はアレだな。最近のイヌって奴は情報の伝達一つ満足にやってねーんだな。」
キハヤ >
キハヤ > 忘れがち……と言うわけでもないが、キハヤは殺人犯である。
キハヤ > いわゆる凶悪犯である。イヌを警戒するのは当然だ。
キハヤ > しかも結構な凶相である。
キハヤ >
キハヤ > 「呑気に敵の味方の論じる関係かッつーの。」
キハヤ > 「それともアレか? 最近のイヌは殺人犯やらサイバーサイコが相手でも平気で慣れ合えるワケ?」
キハヤ > 「……それじゃア筋が通らねーだろ。」
キハヤ >
キハヤ > キハヤは死そのものを恐れてはいない。
キハヤ > が……ヒルコが殺される事は、それだけ日本軍の思い通りになると言う事だ。
キハヤ > キハヤはそれが気に入らないから抵抗を続けているに過ぎない。
キハヤ > 世の中にはルールと言うものがある。
キハヤ > キハヤは自らを律する力に乏しいが故、外部のルールにそれを求める。
キハヤ > 故に、ルールを乱した罰は受けねばならぬだろう。
キハヤ > が、死ぬわけには行かぬ。さりとて受ける罰は死を以て他にない。
キハヤ > それがキハヤを堂々巡りに追い込むのだ……
キハヤ >
キハヤ >
びる風 > 「んー?なにいってんの?今は有事だよ有事。」
びる風 > 「日本軍がN◎VAへの『戦争』しかけてるんだ、特別措置なんていくらでもするさー」
びる風 >
びる風 > 筋とかそんなことを元テロリストに言うでない・・・!!
びる風 >
びる風 > 「まあ慣れ合いもいいかもねー、君は話が通じそうだから。」
びる風 > 「この件に協力してくれるなら『恩赦』とかもいいかもね。報酬あげてもいいくらいだよ。」
びる風 >
びる風 > そんな白黒ハッキリつけたがる子には大人の灰色を見せつけるのです。
びる風 >
びる風 >
キハヤ > 「……恩赦ねェ。」
キハヤ >
キハヤ > 減刑に興味はない……日本軍がこの世から絶滅した後なら喜んで死んでやろう。
キハヤ > が、どの道この町で真っ当に生きるのは不可能だ。
キハヤ > 仮に目の前のイヌが気にしなくとも、キハヤ自身が気にするのである。
キハヤ > よって減刑は無し。となれば……と言う所で、キハヤの脳裏にある単語が浮かんだ。
キハヤ > ストリートで冗談交じりに交わされた言葉の中にあった、“死者の国”……
キハヤ >
キハヤ > 「……ヴァルハラ。」
キハヤ > 「ヴァルハラに部屋を一室用意しろ。そしたら手前らについてやる。」
キハヤ >
キハヤ > 人間の生存しえない、死者の国ヴァルハラ。
キハヤ > もっとも危険でエッジな犯罪者のみが収監される場所に、
キハヤ > タダの殺人者が収監される……それも、冗談ですら口にされぬ“ヴァルハラ”だ。
キハヤ > それをわざわざ報酬として求めるのは、何とも皮肉の入った提案であろう。しかも結構な無茶だ。
キハヤ >
キハヤ >
びる風 > 「“ヴァルハラ”、“ヴぁるはら”ね、うんよし分かったOK。」
びる風 >
びる風 > 草凪の脳裏に去就するはN◎VAの一角にあるおっぱいパブの看板。
びる風 > “うっふんサロンヴァるはら”・・・生体装備の限りをつくし
びる風 > 全力を持ってお客様の要望に応えるおっぱいを提供する伏魔殿だ。
びる風 >
びる風 > 「あそこの管轄とは懇意にさせていただいてるから・・・それくらいの無理は利くよ。」
びる風 > 「しかし君も見た目若いのに爛れてるねえ・・・個室って要はVIP待遇だよ?」
びる風 > 「何?それともあそこに懇意のヒルコでもいるの?」
びる風 >
びる風 > 普通に飽いた少々特殊な趣味の金持ちの集まる店なのでこんな言い方に。
びる風 > キハヤから聞くと『若いのにVIP(特別犯罪者)扱いされたいなんて奇矯なヒルコだねえ』
びる風 > 『ヴァルハラに仲間がいてそれを助けに行くつもりなの?』とでも聞こえることだろう。
びる風 >
びる風 >
キハヤ > 「……ああ、うん。僅かでも真面目に接した俺がアホだった。」
キハヤ >
キハヤ > すごく冷ややかな視線が帰ってきた。
キハヤ > どうやら微妙なニュアンスの違いから勘違いを看破したらしい。
キハヤ >
キハヤ >
びる風 > 「・・・ってマジでヴァルハラなの?いや、それでいいならいいけどさ・・・欲がないねキミも。」
びる風 >
びる風 > とまあ快諾とはいかないけどまあ可能なんじゃないかなあ、みたいな話を出すよ。
びる風 > いや、このまま勘違いで進んで
びる風 > 結局キハヤはN◎VAから出られずに・・・ってのもオイシイと思ってね?
びる風 >
びる風 >
キハヤ > オマエラ
キハヤ > 「人間が貪欲だからそう見えるだけだろ。別に欲が無いわけじゃあねーさ。」
キハヤ >
キハヤ > 腹は減るし喉も乾く。眠りたい時だってある。
キハヤ > 気に入らない奴は殴りたいし、日本軍は絶滅してほしいと心から思う。
キハヤ > 体質の関係で女を抱きたいと思う事は無いが、それは正直な所如何でも良い事だ。
キハヤ >
キハヤ > 「……で、俺に何をさせたいんだ、お前らは。」
キハヤ >
キハヤ >
びる風 > 「オマエラ、ねえ。さっきのパーカー君といい困った子たちだよ君たちは。」
びる風 >
びる風 > 肩をすくめながら話を続けましょう。
びる風 >
びる風 > 「まあこっちとしては一つの事件を解決させて日本軍を一叩きしたい、
びる風 > こっちのフェイト君はその事件に関係してるッポイ女の子を助けてあげたい。」
びる風 > 「つーわけでキミの目的とは喧嘩しないと思うのよ――――そこで、なんだけど。」
びる風 >
びる風 > 「僕らの情報全部あげるからさ、君の情報も頂戴よ。
びる風 > 後は基本的に相互不干渉、何か手伝ってほしけりゃ適宜交渉。」
びる風 > 「・・・こんな感じでどうだい?」
びる風 >
びる風 >
キハヤ > 「……まァ良い。元々日本軍は気に食わねーしな。」
キハヤ > 「しかし情報ッつわれてもな……自慢じゃねーが大した事ァ知らねーぞ。」
キハヤ >
キハヤ > 「ところでその……女の子ってな、結局何モンなんだ。」
キハヤ > 「面も知らねーんじゃ何か知ってても教えようがねーぞ。」
キハヤ >
キハヤ > 何しろ代名詞だけでやり取りしているわけだ。
キハヤ > もしかしたら二人が追っているのは全く別の女の子かも知れない。
キハヤ >
キハヤ >
びる風 > 「僕らも詳しくはわかんなくてねー、
びる風 > 君が持ってる情報にそれっぽいのがないかなーとか期待してる程度なんだ。」
びる風 >
びる風 > 「とりあえず現状ボクらはね、
びる風 > 氷の静謐と日本軍に絡まれてるのが分かってるんだけど・・・どっちかの情報持ってない?」
びる風 >
びる風 > じゃあとりあえずこの辺聞いとこうか
びる風 >
びる風 >
キハヤ > 「日本軍については、多分お前らと同じ程度しか知らん。」
キハヤ > 「……が、氷の静謐についてなら、ある程度は知ってる。」
キハヤ >
キハヤ >
RL > びる風へ、自分の持っている情報(データ)を渡すキハヤ。
RL >
RL >
びる風 > 「シルバーコインっつったら確か・・・シェリル?」
びる風 >
びる風 > あれから何かわかったことはあるかい?みたいな目でロボを見てみる。
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「あ、はい・・・えーっと・・・・・・。
シェリル > シルバーコインですか? その情報(データ)なら既に解析済みです」
シェリル >
シェリル > 神業、《真実》の発動を宣言!
シェリル > 《完全偽装(アンダカヴァー)》を剥ぎ取り、《真実(トゥルース)》を白日の下に晒す!
シェリル >
シェリル >
RL > では≪完全偽装(アンダカヴァー)≫されていた情報を入手します。
RL >
RL >
RL > ▼悪人たち(ヴィランズ)
RL >
RL > 13:“ある少女”を探しているようだ。目的は不明。
RL > ⇒【雨中の少女】
RL > 14:仕掛け(ラン)に際し、リック・アクワードにより、
RL > 配下のアンダーワーカーが投入されている。
RL > 同じく少女を探す日本軍との衝突を繰り返し、追跡(トレース)は継続中。
RL > ⇒【日本軍】
RL > 16:リック・アクワード配下のアンダーワーカーは、道化師たち(ジェスター)と呼ばれる、
RL > ある企業の暗部を担う非合法部署だ。
RL > 率いているのは、“キャラクター” と呼ばれる腕っこき(トップガン)の暗殺者。
RL > それに帯同し、能天使(パワーズ)がひとり護衛(サポート)に当たっている。
RL > ⇒【クラウンズBA】
RL > 制(P16):“キャラクター” ♂ ?? カブキ◎
RL > クラウンズBAお抱えのアンダーワーカー。
RL > 大胆にも自社のマスコットに扮した、大よそ殺し屋とは思えぬ陽気な男。
RL > しかし侮るなかれ、その実力と残酷さは折り紙つきで、
RL > ヤツの奇術(マジック)を見て生き残った者は少ない。
RL > 制(P17):“シルバーコイン”リサ・アイリス ♀ 26
RL > 道化師たち(ジェスター)と行動を共にする、
RL > 氷の静謐が送り込んだ3人の能天使(パワーズ)最後のひとりにして、
RL > 偽装工作(カヴァー)のスペシャリスト。
RL > その類まれなる才能により、新参(ニューフェイス)ながら、
RL > 今回の計画(プラン)遂行に抜擢されている。そして…
RL > ⇒【偽りの姉妹】
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
びる風 > 「ふん・・・・今まで少女の跡を追っても
びる風 > 影一つ見つからなかった理由が分かったかもしれないねえ。」
びる風 >
びる風 > まあ次のリサーチは決まったな
びる風 >
びる風 > 「ところでキハヤ・・・だっけ?君はこれからどうするんだい?」
びる風 >
びる風 >
シェリル > 『タダイマー』『タダイマー』『タダイマー』
シェリル >
シェリル > N◎VA各地に散らばっていた『ちびしぇりる』が、情報をかき集めてくれた。
シェリル > それは巧妙に偽造されいた情報を、自分たちの下に届けてくれる・・・。
シェリル >
シェリル > 「・・・・・・むむ。何やら気になるワードが・・・」
シェリル >
シェリル >
キハヤ > 「……便利そうだな、それ。」
キハヤ >
キハヤ > 広義の兄……C-86が似たような事をしていた記憶があるが……まあ、どうでも良い事だろう。
キハヤ > キハヤは少し懐かしい気分になったが、取り敢えず流しておくことにした。
キハヤ >
キハヤ > 「探し物を続ける。見つけた後のことは見つけてから考えるさ。」
キハヤ > 「……この女を見かけたら教えろ。そいつに聞かなきゃならん事がある。」
キハヤ >
キハヤ > 三日前に会った少女の顔写真を二人の連絡用端末に送信する。
キハヤ > ついでにキハヤのアドレスも一緒に渡しておこう。
キハヤ >
キハヤ >
びる風 > 「OK・・・まあ、この子を調べてみないと始まらないだろうしねえ。」
びる風 >
びる風 > こっちはシルバーコインから当たってみようか、ボクのアドレスをキハヤ君に渡しておくよー
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「こ、この写真は!」
シェリル >
シェリル > なんと、この写真は私が今探している少女ではないか!
シェリル >
シェリル > 「なるほど・・・あなたが噂の殺人ヒルコというわけですね」
シェリル >
シェリル > 今更だが・・・その事に気づく。
シェリル >
シェリル > 「むむむ・・・・・・彼女に手を出すつもりではありませんよね?
シェリル > 彼女は私が探し出し、保護すべき相手なのです」
シェリル >
シェリル >
キハヤ > 「つーか、今まで本気で気付かなかったのかお前らッて言うかお前……」
キハヤ >
キハヤ > 繰り返す意味は皆無だが、キハヤは殺人犯である。
キハヤ >
キハヤ > 「さっき“見つけてから考える”ッつったばっかだろーが。」
キハヤ > 「殺す必要があると思ったらそうするし、思わなかったらしねーよ。」
キハヤ >
キハヤ > キハヤは別に見境なく殺して回ってるわけじゃあない。
キハヤ > そもそも自爆はノーカンだ。
キハヤ >
キハヤ >
シェリル > 「では・・・・・・『その時』が来れば私は全力で『阻止』します」
シェリル >
シェリル > 「ですが『その時』が来るまでは『協力』しましょう。
シェリル > 裏に渦巻く『陰謀』は、どうやら『一筋縄』では行かないようですので」
シェリル >
シェリル > キハヤを鋭く見つめながら、宣言する。
シェリル >
シェリル > (素で気づきませんでした・・・コワイ!)
シェリル >
シェリル >
キハヤ > 特に意識せずとも、キハヤは狂相の男である。
キハヤ > 普通に視線を向けただけでガンを飛ばしたと勘違いされる事もしばしばだ。
キハヤ > 要するに、今更睨まれたところでどうと言う事はない……
キハヤ >
キハヤ > 「……好きにしろ。」
キハヤ >
キハヤ > 面倒そうに一言だけ言うと、キハヤは包囲するイヌの頭上を跳び越え、その場から去った。
キハヤ > ……元来、キハヤはそこまで饒舌な男ではないのである。
キハヤ >
キハヤ >
シェリル > 「・・・・・・・・・」
シェリル >
シェリル > キハヤが立ち去った後も、その先をじっと眺めていた・・・・・・。
シェリル >
シェリル > 「・・・・・・・・・はわわ〜。び、びる風さん!
シェリル > どうしましょう!? 殺人犯でしたけれども!?」
シェリル >
シェリル > びる風をブンブンと揺さぶった。
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「・・・・ま、いいんじゃね?」
びる風 >
びる風 > アッサリと状況を肯定。
びる風 >
びる風 > 「根はいい奴に見えたよ?
びる風 > ただちょっとひん曲がってるだけだねえ。捕まえる必要もないっしょ。」
びる風 > 「もう失われたチンピラの命と
びる風 > 今まさに失われようとしている少女の命・・・・量るまでもないよねえ〜〜〜・・・?」
びる風 >
びる風 > ゲッゲッゲッゲッゲッゲ・・・・
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「えええ〜〜・・・」
シェリル >
シェリル > 大丈夫なのか、この警察――そんな事を思った。
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「どうにかなるでしょ、悪い子じゃないみたいなんだし。」
びる風 >
びる風 > そう言いながら先ほどのヒルコ達がいたところを見つめよう。
びる風 >
びる風 > 「『家族』には優しい子みたいだから、さ・・・信じてあげなよ。」
びる風 > 「君が依頼人を信じるように、とまではいかないだろうけどね。」
びる風 >
びる風 >
RL > 「??????」
RL >
RL > びる風の視線の先、取り残された暴走していたヒルコが、
RL > 路地の陰から、3人のやり取りをうかがっていた。
RL >
RL > やがて、気絶していたもう1体も起き上り、辺りを見回すと、
RL > 相棒(バディ)の視線につられ、びる風 と シェリル を見やる。
RL >
RL > そうして二匹は、互いに視線を合わせると、
RL > 状況を把握できず、肩をすくめ合うのだった。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL > では、舞台裏… と、言いたいところですが、今回は全員登場の為ありません。
RL > 次のシーンプレイヤーはシェリル です。
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/シェリル 登場判定/<社会:N◎VA、ストリート> 10
RL > Research_Scene14 【シーンタロット:マヤカシ / イエローエリア:N◎VAアサクサ】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > シェリルの事務所――。
RL >
RL >
シェリル > 「さて、びる風さん・・・・・・ここが私の事務所になります!」
シェリル >
シェリル > これまでのことを整理し、これからのことを話そうと、びる風を自分の事務所に案内した。
シェリル > そこは普通の探偵事務所だ――『どピンク』である事を除けば、だが
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「あ、どうも。お邪魔させていただくよ」
びる風 >
びる風 > 冷蔵庫を開けてお茶菓子(ケーキ)を出し、お茶を入れてシェリルと自分に渡す。
びる風 >
びる風 > 「大したものはありませんが、どうぞ。」
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「ありがとうございますー」
シェリル >
シェリル > 『天然生搾りの機械整備オイルケーキ』と『飲むだけ簡単サビ取り緑茶』である。
シェリル >
シェリル > 「癒されますぅ〜」
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「―――――――――――――――――――――」
びる風 >
びる風 > ひと嗅ぎして黙って横のカリスマ風に食わせた。
びる風 >
びる風 > バトルフードを購入、達成値6のため外界7で自動購入。
びる風 > シェリルに渡します。
びる風 >
びる風 >
シェリル > バトルフードを承りつつ、早速本題に入る・・・。
シェリル >
シェリル > 【偽りの姉妹】についてリサーチ。
シェリル >
シェリル >
RL > >> ▼偽りの姉妹 をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ▼偽りの姉妹
RL > <社会:警察、企業、タイ王国><コネ:ミツコ>
RL > <シャーロックホームズ>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
シェリル > 〈シャーロックホームズ〉で判定!
シェリル >
シェリル > R7+スペードの10+報酬点4=21!
シェリル >
シェリル >
RL > 判定成功。では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ▼偽りの姉妹
RL > 15:マクファーレン姉妹の情報(データ)はデタラメだ。
RL > N.I.K.の照会すら欺く周到な改ざんが行われている。
RL > タイ王国側の渡航査証を洗い直せば、ミツコ がタイになど行っていない事がわかる。
RL > 17:すべては“シルバーコイン”リサ・アイリス による偽装工作(カヴァー)だ。
RL > 本物のミツコ は、和光技研協賛のLIGHTNING TOUR'09 の設営のため、
RL > HEAVEN(ホンコン)へ長期出張中。
RL > 妹・ミズキも、何事もなく聖ミシェル学園に登校している。データを得る。
RL > ⇒【マクファーレン姉妹】
RL > 18:本物のミズキ と、偽ミツコ(リサ) の持ち込んだ少女の容姿は似ても似つかない。
RL > では、“あの少女”は…?
RL > ⇒【“実験体94号”】
RL > 19:リサ・アイリス は過去、結婚式の最中、
RL > 日本軍の施設より脱走した、暴走ヒルコに婚約者(フィアンセ)を殺害されている。
RL > 日本への憎悪に支配された彼女は、内に眠るニューロとしての才能を開花させた。
RL > そうして復讐鬼(リベンジャー)と化した彼女は、その身を氷の静謐へ置き、今に至っている。
RL > ⇒【氷の静謐】
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
シェリル > 「・・・・・・ふむ」
シェリル >
シェリル > お茶を飲んで、少し考えがクリアになったような気がする。
シェリル > 今日は怒涛の一日だったが、それなりにデータも集まってきた。
シェリル > 手がかりも掴みつつある・・・・・・。
シェリル > 一旦依頼人(クライアント)に連絡(コンタクト)を取ってみるのも悪くないだろう。
シェリル >
シェリル > 依頼人―― ミツコ=マクファーレンのアドレスに連絡(コール)を入れる。
シェリル >
シェリル >
RL > あの日渡されたアドレスへとアクセス。
RL > 数回のコールを経て、アイコンが表示される。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > >> 通信確認
RL >
RL >
RL > 【ミツコ】『√レv─w─… はい、マクファーレン です』
RL >
RL > 初めてシェリルの事務所(オフィス)を訪れた時と変わらぬ、
RL > か細い声が答える。
RL >
RL >
RL > 【ミツコ】
RL > 『あ… シェリルさん、ですか?
RL > ご無沙汰しています。依頼(ラン)の進捗の方はどうでしょうか?』
RL >
RL > 遠慮がちに尋ねるその声からは、
RL > あの地味で冴えない容貌が想起されるだろう。
RL >
RL >
シェリル > 「お久しぶりです、ミツコさん。
シェリル > 早速なのですが――ミズキさんの目撃情報は多数見つかっておりまして。
シェリル > その足取りも今現在しっかりと追えている段階です」
シェリル >
シェリル > 「ですが――」
シェリル >
シェリル > 「・・・・・・妹さんは何故か多くの組織に追われているようなのです。
シェリル > クラウンズBA、日本軍、氷の静謐――リサ・アイリス」
シェリル >
シェリル > 「妹さんが抱える秘密等、何かご存知ありませんか?」
シェリル >
シェリル > 今の私は探偵機械(ディティクティブ・マシーン)。
シェリル > 人を模した機械(ロボット)ではない――声は普段通り。
シェリル > 機械にはちょっとしたブレも揺れも、ありはしない。悟らせない。
シェリル > これはあくまで、依頼人(クライアント)への『確認作業』である。
シェリル >
シェリル >
RL > 【ミツコ】『本当ですかっ? で、では妹は今どこn――ッ』
RL >
RL > シェリル の言葉を聞き、ミツコ が跳ね上がるような声をあげる。
RL > しかしその勢いはすぐに潰えた。続いて紡がれた言葉に短く息をのむ。
RL >
RL >
RL > ほんの一瞬の動揺。
RL >
RL >
RL > 【ミツコ】『どういう…… ことでしょうか?
RL > 妹の資料(プロファイル)はすべてお渡ししましたが……』
RL >
RL > 【ミツコ】『それとも、姉の私が知らない何かがあると?』
RL >
RL >
シェリル > 「・・・・・・ミツコさん。残念です。
シェリル > 貴方は依頼人(クライアント)として、私に『嘘』をお付きになられましたね?」
シェリル >
シェリル > 糾弾するわけではない。
シェリル > あくまでも声音は平坦に、事実だけを伝える。
シェリル >
シェリル > 「ミズキさんのデータの全てを私は頂いていない・・・。
シェリル > 『今も彼女が聖ミシェル学園に登校していること』を貴方からお聞きしていない」
シェリル >
シェリル > 「いや、それどころか。
シェリル > 『貴方がタイに行ってすらいないこと』――。
シェリル > 『今現在HEAVEN(ホンコン)へ長期出張していること』すらも」
シェリル >
シェリル > 「・・・・・・何故ですか?」
シェリル >
シェリル >
RL > 【ミツコ】『!?』
RL >
RL > “嘘”。その言葉(ワード)に動揺を見せる。
RL >
RL >
RL > 【ミツコ】『……いっている事の意味を図りかねます』
RL >
RL > 電脳空間(サイバースペース)を通して、緊迫が走る。
RL > アイコンの向こう側の彼女は、今どういう表情をしているのだろうか。
RL >
RL >
RL > 【ミツコ】『それではまるで――』
RL >
RL > か細く、乾いた声が反論しようとする。
RL >
RL >
シェリル > 「そう――まるで貴方は『偽物』のようです」
シェリル >
シェリル > 「・・・・・・もう一度聞きます。『何故』ですか?
シェリル > 『何故』わざわざ、実在の『マクファーレン姉妹』に『被せた』のです?
シェリル > そこには決定的な『矛盾』が生じる。今、この瞬間のように」
シェリル >
シェリル > 「『何故』このようなリスクを背負ってまで、
シェリル > あれほど大きな偽装工作をしてまで、『マクファーレン姉妹』の『カバー』を?
シェリル > しかも『貴方自身』がそうやって表に出てくる形で」
シェリル >
シェリル > 「そこまでの事が出来るのであれば・・・・・・。
シェリル > そう、例えば本物の『ミツコ=マクファーレン』の記憶を書き換え、
シェリル > 『ミズキ=マクファーレン』を『始末』していれば、
シェリル > こんなボロが出ることも無かったでしょうに」
シェリル >
シェリル > 「・・・・・・・・・それは貴方が『家族』を失ったからですか?
シェリル > 例え偽りだとしても『家族』の存在を求め、
シェリル > 『家族』を失わせられなかったから?」
シェリル >
シェリル > 「失礼――問いかけが多すぎましたか。
シェリル > ・・・・・・リサ・アイリスさん」
シェリル >
シェリル >
RL > 【ミツコ】『――ッ!!』
RL >
RL > その一言がトドメとなる。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【ミツコ】『ふっ……』
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【ミツコ】『ふ、ふふふ』
RL >
RL >
RL > 【ミツコ】『はははは、アハハハハハハハハハハッッ』
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【ミツコ】『……はぁ』
RL >
RL > 深いため息が、電脳(ウェブ)越しに響く。
RL >
RL >
RL > 【ミツコ→リサ】『気づいてしまいましたか。
RL > ……“たしかに私は、ミツコ・マクファーレンではありません”』
RL >
RL > 【リサ】
RL > 『…………まさか数いる探偵(フェイト)のうち、
RL > アナタがその真実(トゥルース)に辿り着くなんて』
RL >
RL > 偽物(イミテーション)の仮面(ペルソナ)が剥がれた。
RL > そうして、氷の静謐の能天使(パワーズ)、“シルバーコイン”の姿が現れる。
RL >
RL > どうやら口ぶりから、
RL > シェリル以外にも探偵(フェイト)を雇い入れていたようだ。
RL >
RL >
RL > 【ミツコ】『どうやらアナタのことを見くびっていたみたいですね。
RL > とても鋭く(シャープ)で、とてもよくしゃべる。だけれど……』
RL >
RL > ミツコ、いや… リサが一拍の間を置くと、口を開く。
RL >
RL >
RL > 【リサ】『ずけずけと! 土足で私の領域(テリトリ)にまで踏み込まないで!
RL > アナタに何がわかるの!!』
RL >
RL >
RL > 【リサ】『――“AI(ロボット)のクセに”っ!!』
RL >
RL >
シェリル > 「私には何もわかりません。私は情報(データ)しか見ていない。
シェリル > そこから推察(パッチワーク)をしたにすぎない」
シェリル >
シェリル > 「・・・・・・貴方に電話(コンタクト)したのは『分かりたい』からです。
シェリル > 私の疑問を、解決したいからなのです」
シェリル >
シェリル >
RL > 【リサ】『………………』
RL >
RL > 【リサ】
RL > 『ならば、アナタの知りたい情報(データ)の一部を教えてあげましょう。
RL > ミズキという少女について』
RL >
RL > 【リサ】
RL > 『放っておいても、アナタならばこの真実にも、いずれ辿り着くでしょうから』
RL >
RL > 一瞬の剣幕。
RL > しかし、自身を落ち着かせ冷静に戻ったリサが、言葉を続ける。
RL >
RL >
RL > 【リサ】
RL > 『……ミズキという少女は、
RL > 日本軍が、反日勢力暗殺のために開発した、非人道的な兵器(アウトフィッツ)です』
RL >
RL > 【リサ】
RL > 『体内に元々存在する、特定の酵素の異常分泌を促し、
RL > あらかじめ規定された段階へ達した瞬間、“ある誘因(トリガー)”によって、
RL > それを毒性を持つモノへと変質させ、死に至らしめる……』
RL >
RL > 【リサ】
RL > 『仕事を終えれば、それはふたたび体内に溶けて消えるため、
RL > 隠匿性が高く、自然死にとても近い状態で発見されることになる』
RL >
RL >
RL > 【リサ】
RL > 『彼女を…… いや、あれほどの兵器(アウトフィッツ)を野放しにするのは危険です』
RL >
RL > 【リサ】
RL > 『また、ふたたび日本軍へ回収(ピックアップ)されれば、
RL > 日本の地位を維持にするため、幾人もの犠牲を出し続けるでしょう』
RL >
RL >
RL > 【リサ】
RL > 『私たちはこの悪魔の兵器(アウトフィッツ)と、
RL > 日本の蛮行を世に知らしめるために活動しているのです』
RL >
RL >
シェリル > 「・・・・・・本当にそれだけなのですか?」
シェリル >
シェリル > 「私は・・・私が聞きたいのは・・・・・・」
シェリル >
シェリル > かちり、と歯車(ギア)が変わる。
シェリル > 今からは、機械(マシーン)としては動かない。
シェリル >
シェリル > 「私が聞きたいのは!
シェリル > あの時に貴方が流した『涙』すらも偽りであったのかと言うことです!
シェリル > 貴方はただミズキさんを、兵器と、
シェリル > 日本軍の悪行をしらしめるための広告塔としか捉えていないというのですか!?」
シェリル >
シェリル >
RL > 【リサ】『――ッ』
RL >
RL > 冷えた鉄の言葉から、熱のこもったヒトの言葉へと、
RL > シェリルの歯車(ギア)が切り替わる。
RL > その瞬間、リサの何かがゆらいだ。
RL >
RL >
RL > 【リサ】『………………』
RL >
RL > 【リサ】
RL > 『プロジェクトを率いているのは、天津香織という将校率いる軍のタカ派です。
RL > 彼女たちに交渉の余地はないでしょう』
RL >
RL > そして、今度はリサの歯車(ギア)が切り替わる。
RL > 感情のこもらぬコトバが、淡々と事実だけを述べていく。
RL >
RL >
RL > 【リサ】
RL > 『ミズキ と接触すれば、彼女に好意を持つかもしれません。
RL > しかし、それも“アレ”の能力なのです』
RL >
RL > 【リサ】
RL > 『仕事(ビズ)の依頼(オファー)はこちらで取り下げさせていただきます。
RL > 報酬(キャッシュ)は満額をお支払いしましょう。
RL > もうこの件からは手を引いてください。さもなければ、次に会う時は……』
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【リサ】『色々と失礼しました。では……』
RL >
RL >
RL > リサは会話を打ち切るように、
RL > 一方的に喋りつづけ、通信を途絶(ログアウト)する。
RL >
RL >
RL > ____
RL > ▼情報8 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > “ロボット探偵・ロボ美ちゃん”シェリル・フォード
RL >
RL >
RL > は、【報酬点:3点】を得てください。
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 空白(ブランク)となった通信(コミニュケート)アプリに、
RL > シェリルの口座の小窓(ポップアップ)が表示される。
RL >
RL > 後に残ったのは、成功報酬を示す与信額(クレディット)の通知をした、
RL > 無機質な情報(データ)のみであった。
RL >
RL >
シェリル > 「・・・・・・燃えてきましたよ」
シェリル >
シェリル > 「何やら『バッドエンド』を目論む連中が居るようですが、全く無関係です!
シェリル > あの意地っ張りの仮面を引き剥がしてやるのですよ!」
シェリル >
シェリル > えいえいおー!
シェリル >
シェリル > と一人で気合を入れている。
シェリル >
シェリル >
びる風 > (・・・・・なんだ。)
びる風 > (押しつぶされちゃうかと思ったけど、けっこうタフな子だね、うん。)
びる風 > (これなら、大丈夫かな。)
びる風 >
びる風 > ケーキを口に突っ込んだ状態のまま虚ろな目で一部始終を見ていた草凪は、
びる風 > 薄れ行く意識の中でそう思った――――
びる風 >
びる風 >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL > では、舞台裏判定&登場判定失敗です。
RL > キハヤ は判定の有無をお願いします。
RL >
RL >
キハヤ > 登場判定:<社会:N◎VA> S4 スートが合わないため失敗
キハヤ > 舞台裏:フェイトコートを外界購入
キハヤ >
キハヤ >
RL > キハヤ は、フェイトコートを入手しました。
RL >
RL > では、舞台裏判定を終了します。
RL > 次のシーンプレイヤーはキハヤです。
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/キハヤ 登場判定/<社会:N◎VA、ストリート> 10
RL > Research_Scene15 【シーンタロット:トーキー / レッドエリア:スラム】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
キハヤ > ▼“94号検体”について調査
キハヤ >
キハヤ >
RL > >> ▼“実験体94号” をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ▼“実験体94号”
RL > <社会:テクノロジー、軍事、日本><コネ:ミツコ、エクシード>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL > XX:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
キハヤ > マイナー:なし
キハヤ > メジャー:<コネ:エクシード> P5 +1 +JOKER(CA) =21
キハヤ >
キハヤ >
RL > 判定成功。では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ▼“実験体94号”
RL >
RL > 16:通称:ミズキ。“M”とも呼称される。
RL > 彼女は日本軍の研究している“L計画”によるヒルコの開発番号(ナンバー)である。
RL > 微細生体工学(マイクロバイオニクス)に基づき、体内で生成される化学物質によって、
RL > ヒトの精神、果ては肉体にまで影響を及ぼす能力を持つ。
RL > “実験体94号”は対象を魅了し近づき、
RL > もっとも油断した瞬間に死に至らしめる能力を持った、理想的暗殺者として設計された。
RL > 17:しかし、心理プログラムのミスにより、
RL > 対象(ターゲット)死亡時のストレスが極度に大きくなってしまう欠陥(エラー)を抱えている。
RL > そのストレスとは“悲しみ”であり、
RL > “実験体94号”の欠陥(エラー)とは“優しすぎること”である。
RL > 18:LU$T(ヨコハマ)での仕掛け(ラン)のおり、“実験体94号”は逃亡。
RL > “実験体94号”を我が物にせんとする氷の静謐と、
RL > それを回収すべく投入された“鳴雷(ナルミカヅチ)”とがぶつかりあい、交戦状態となっていた。
RL > 20:最新の情報(データ)には、
RL > 逃亡を続ける“実験体94号”が、木更タタラ街方面へ向かったとされている。
RL > “鳴雷(ナルミカヅチ)”、氷の静謐がそれを追い、既に木更タタラ街入りを果たしている。
RL > 21:日本軍の計画書の一部を入手した。
RL > 【DAK】『暗号 ノ 解読終了。データ ヲ 出力シマス..._ 』
RL >
RL >
RL > ┏―――――――――――――――――――――――――┓
RL > │ 『>>>>>[ C計画実験体プロファイル ]<<<<<』 ..|
RL > │―――――――――――――――――――――――――|
RL > │ |
RL > │ |
RL > │ |
RL > │ |
RL > │ ――DATA NOT FOUND ..|
RL > │ |
RL > │ |
RL > │ |
RL > │ |
RL > │ 実験は失敗。 .|
RL > │ 塩基配列を全面的に見直し再始動(リテイク)を提案。 .│
RL > │ 素体(マテリアル)はすべて廃棄処分とする。 ...|
RL > │ |
RL > ┗─────────────────────────┛
RL >
RL > ┏―――――――――――――――――――――――――┓
RL > │ 『>>>>>[ L計画実験体プロファイル ]<<<<<』 |
RL > │―――――――――――――――――――――――――|
RL > │ |
RL > │ ・ 90号 : 『 エリミネート 』 .|
RL > │ |
RL > │ ・ 93号 : 『 ゾアリス 』 |
RL > │ |
RL > │ ・ 94号 : 『 ミズキ 』 ..|
RL > │ |
RL > │ ・ 99号 : 『 ジェム 』 ..|
RL > │ |
RL > │ |
RL > │ 99号を持って、一時計画(プラン)を凍結(コールド)。 ..|
RL > │ 設計思想の一部を引き継ぎ、U計画へ移行する。 ..|
RL > │ |
RL > ┗─────────────────────────┛
RL >
RL > ┏―――――――――――――――――――――――――┓
RL > │ 『>>>>>[ U計画実験体プロファイル ]<<<<<』 ..|
RL > │―――――――――――――――――――――――――|
RL > │ |
RL > │ ・ 100号 : 『 エクシード 』 |
RL > │ |
RL > │ ・ 101号 : 『 オリジンU 』 ...|
RL > │ |
RL > │ ・ 102号 : 『 ザ・プライム 』 |
RL > │ |
RL > │ |
RL > │ 前計画を引き継ぎ、 かつて偶然の産物として誕生した、 ..|
RL > │ “ジ・オリジン”の再現を目的とした計画(プラン) │
RL > │ である。 .|
RL > │ |
RL > ┗─────────────────────────┛
RL >
RL >
RL > “ジ・オリジン”とは何なのか?
RL > 一連の計画(プロジェクト)の真意とは?
RL > それをこの資料(ファイル)から読み取ることはできないようだ…。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
キハヤ > 「“94号検体”?」
キハヤ >
キハヤ > レッドエリアの路地裏で、内蔵連絡端末への通信を受けていた。
キハヤ > 相手は……例の二人組の内ロボットで、フェイトの方だ。
キハヤ >
キハヤ >
シェリル > 登場判定
シェリル > 社会:N◎VA L4+ハートのJ=14 成功
シェリル >
シェリル > 『も− ザ ― ザザ し ザ し』
シェリル >
シェリル > 通信にはノイズが多い。
シェリル > これは傍受(ピーピング)を警戒して、
シェリル > 様々な経路(ルート)を通(パス)して居るからだ。
シェリル >
シェリル > 『もし ザ もし ザザ』
シェリル >
シェリル > ザーーーッ
シェリル >
シェリル > 『 .・
シェリル > ・
シェリル > ・
シェリル >
シェリル > ああ、漸く安定しなおしましたね――。
シェリル > そうですそうです。“実験体94号”、それがミズキさんの「呼び名」だそうです。
シェリル > ・・・・・・開発された生体兵器・・・・・・恐らく「ヒルコ」かと』
シェリル >
シェリル >
キハヤ > 『なるほど、それで俺にか。』
キハヤ > 『……94……94か。一個だけ、思い当たる節がある。』
キハヤ >
キハヤ > 何時の事だったか。
キハヤ > エクシードの回収した雑多な計画書類の中で、
キハヤ > エクシード自身が抹消しようとしていた物があった。
キハヤ > 実は、キハヤはそれをこっそり盗み見た事があったのだ。
キハヤ > 理由は特にない。単純な好奇心からだ。
キハヤ > とは言え資料は膨大。
キハヤ > 辛うじて検体のプロファイルだけは覚えていたが、
キハヤ > 内容の大部分はそもそもキハヤの脳に処理できる情報量を軽く凌駕していた。
キハヤ > 何故エクシードがそれをこの世から消し去ろうとしていたのか、キハヤには判らない。
キハヤ > 重要なのは、抹消されるはずだったそれが、今なおキハヤの脳内に残り続けていた事だ。
キハヤ > 偶然にも過去から蘇った“兄弟たち”のリスト……キハヤは奇妙な因縁を感じていた。
キハヤ >
キハヤ > 『……L計画94号……ミズキの性能は聞いてるな? 面倒だから割愛する。』
キハヤ > 『あいつには、そう……欠陥がある。
キハヤ > 多分人間としちゃあ当たり前なんだろうが、生物兵器としちゃあ致命的な奴だ。』
キハヤ >
キハヤ >
シェリル > 『私はそれを欠陥(エラー)とは呼びたくはありませんが・・・・・・。
シェリル > 同じようなことをリサさんも仰っていましたね』
シェリル >
シェリル > 『日本軍の目的は回収と改良――或いは再利用ですか?
シェリル > 氷の静謐はプロパガンダに用いるのが目的のようです』
シェリル >
シェリル > 『・・・・・・正直、どう事が動くかはわかりません。
シェリル > ですが、なんとしても私達 ザ 先手を打た ザ ければ・・・・・・』
シェリル >
シェリル > 通信機越しの声にノイズが混ざり始める。
シェリル > 再度接続に難が出始めたようだ。シェリルは慌てて言葉を紡ぐ。
シェリル >
シェリル > 『キハ ザ さん ザ 真実 ザ で 後少し ――。
シェリル > 頑張りましょう――』
シェリル >
シェリル > ――ブツッ
シェリル >
シェリル >
キハヤ > 通信は途絶した。一つ、溜息を吐く……
キハヤ > ……と、混線だろうか? 全く覚えのない番号の通信が、引っ掛かった。
キハヤ > 色々と回線を経由した副作用だろうか……キハヤは2秒だけ考えて、諦めた。
キハヤ > 何にせよ、とりあえず聞くだけ聞いてみる事にする……
キハヤ >
キハヤ > ……これは、日本軍の全方位通信チャンネルだ!
キハヤ >
キハヤ >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 『√レv─… 目標補s─w 移動』
RL >
RL >
RL > 『√レvw─の レーD√ ヲ 』
RL >
RL >
RL > ザ・ザザ―
RL >
RL >
RL > 『 ―i更タtaRa街ニ』
RL >
RL >
RL > 『 ・ 湖沿イ― ━』
RL >
RL >
RL > ザー ザッ
RL >
RL >
RL > 『葛城=尉√レv─指揮 トru』
RL >
RL >
RL > ガガ 『A装備NIテ v─』
RL >
RL >
RL > ピィ――
RL >
RL >
RL > 『――_━ ̄―せよ』
RL >
RL >
RL > 『 ナお 情報部━ガ 帯同す 』
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 内蔵連絡端末が、断片的な情報(データ)を拾い上げる。
RL >
RL >
キハヤ > 『√レv─… 目標補s─w 移動』 『√レvw─の レーD√ ヲ 』 『 ―i更タtaRa街ニ』
キハヤ > 『 ・ 湖沿イ― ━』 『葛城=尉√レv─指揮 トru』 『A装備NIテ v─』
キハヤ > 『――_━ ̄―せよ』 『 ナお 情報部━ガ 帯同す 』
キハヤ >
キハヤ > まず不要な情報を取り除く。
キハヤ >
キハヤ > 『√レv─… 目標補s─w 移動』 『 ―i更タtaRa街ニ』 『 ・ 湖沿イ― ━』
キハヤ >
キハヤ > “目標捕捉”……対象を発見した。
キハヤ > “木更タタラ街”……場所は木更タタラ街の……
キハヤ > “湖沿い”……タタラ街の近くにある湖は木更津湖だけだ……木更津湖沿いの……どこだ?
キハヤ > “下水場”“B◎-S◎サーキット”“ネヴァーランド”“夢島”“VIVAはらいそ”……
キハヤ >
キハヤ > 二人組のロボットの方に通信を入れる。
キハヤ > 何故か? ……イヌの方の目的は94号じゃないからだ。
キハヤ > 伝達対象にも優先順位が生じる。ここで最優先されるべきはロボットの方だろう。
キハヤ >
キハヤ > 『おい、えーっと……ロボ子!』
キハヤ >
キハヤ > なんか違う気がするが、まあいいや。
キハヤ >
キハヤ >
びる風 > 「はいは〜い、ローボ子さんロボよ〜〜〜?」
びる風 >
びる風 > 何故かおっさんが出てきた。
びる風 >
びる風 > 「どうだいヒーローくん、何か有力な情報は出て来たかな?」
びる風 >
びる風 >
キハヤ > 「一刻を争う。そこの……えーと、何だっけ。探偵の方に代われ。」
キハヤ > 「ミズ……94号の件だ。」
キハヤ >
キハヤ > 何てことだ……此処までの描写で既に明らかだが、キハヤはボケと冗談が通じないタイプ!
キハヤ > と言うわけで一旦シーンを切る。
キハヤ >
キハヤ >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL > では、キャスト全員が登場しているため、舞台裏はありません。
RL > 次のシーンプレイヤーはびる風です。
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/びる風 登場判定/<社会:N◎VA、ストリート> 10
RL > Research_Scene16 【シーンタロット:アラシ / グリーンエリア:タタラ街】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > キハヤ と電脳(ウェブ)で接続(リンク)したまま、
RL > ティンパニーでタタラ街に向かうびる風 と シェリル。
RL >
RL >
びる風 > 「さて・・・・・・・・」
びる風 > 「今までの調査で『ミズキ』と呼ばれる少女が日本軍の実験体だったということが分かったわけだ。」
びる風 >
びる風 > 「彼女を求めてクラウンズBAとか日本軍とか氷の静謐とかが
びる風 > いろいろやってるのが今の事態なわけだけど・・・」
びる風 >
びる風 >
びる風 > 「えーと、敵の情報も纏めとくよ、クラウンズBAの連中の手駒が〜・・・」
びる風 >
びる風 > 【クラウンズBA】へのリサーチをしておくよ!ここで!
びる風 >
びる風 >
RL > >> ▼クラウンズBA をリサーチします。
RL >
RL >
RL > ▼クラウンズBA
RL > <社会:企業、メディア、ウェブ、北米連合>
RL > その他、適切な技能で判定
RL > 08:正式名称:クラウンズ・ブランディングエージェンシー。
RL > 北米資本の多国籍メディア企業。微笑むピエロのマスコットが社標(ロゴ)。
RL > 12:???
RL > 14:???
RL > 16:???
RL > 17:???
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > では、判定をどうぞ。
RL >
RL >
びる風 > 〈売買2〉〈情報屋2〉で判定
びる風 >
びる風 > 理性6+スペードK(10)=16
びる風 >
びる風 > 報酬点1使用で達成値17・・・〈情報屋〉の効果でさらに報酬点−1
びる風 >
びる風 >
RL > 判定成功。では、以下の情報が開示されます。
RL >
RL >
RL > ▼クラウンズBA
RL > 08:正式名称:クラウンズ・ブランディングエージェンシー。
RL > 北米資本の多国籍メディア企業。微笑むピエロのマスコットが社標(ロゴ)。
RL > 12:その“キャラクター”のえもいわれぬ不気味さから、
RL > ウェブ上のニューロキッズたちには、ミームとして認知度が高い。
RL > 14:昨今の大規模な事業(ビズ)としては、
RL > リニューアルしたVIVAはらいその、大々的なコマーシャル・プロジェクトが有名。
RL > ⇒【ニュース・ヘッドライン】
RL > 16:社のアンダーワーカーが、“ある勢力”といざこざを起こしているらしい。
RL > ⇒【日本軍】
RL > 17:N◎VA・中央区(ホワイトエリア)に支社(オフィス)が存在し、
RL > 支社長(ゼネラル・マネージャー)のリック・アクワード は、
RL > 氷の静謐との繋がりが噂されている。
RL > ⇒【氷の静謐】
RL > →『※イベント・トリガ(“ホワイト・フェイス”の摘発)』 を入手
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > >> 通信確認
RL >
RL >
RL > その時、びる風のポケットロンへと通信(コールサイン)が入る。
RL > 相手は… ブラックハウンド機動捜査課のオペレーター、聖美・キーファだ。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【聖美・キーファ】『あ、びる風警部補。突然スミマセン。今よろしいですか?』
RL >
RL > 円形の小窓(ポップアップ)が現れ、
RL > その中でインカムを装着した聖美 が、びる風 に尋ねる。
RL >
RL >
びる風 > 「ハイハイいいですよ〜?なに?」
びる風 >
びる風 > 聞いてみる。
びる風 >
びる風 >
RL > 【聖美・キーファ】『はい、実は警部補宛てに小包が届いていまして』
RL >
RL > 【聖美・キーファ】『えっと――』
RL >
RL > 小窓(ポップアップ)内の聖美 の動作が静止する。
RL > 今会話をしている聖美 の姿は、あくまで本人に似せた、電脳(ウェブ)のアイコンである。
RL >
RL > おそらく電脳空間(サイバースペース)ごしに、
RL > 現世界(マンデイン)の聖美 は、差出人の記名を確認しているのだろう。
RL >
RL >
RL > 【聖美・キーファ】
RL > 『“灼銅の蹄”…… という方からなんですけれど、警部補ご存知ですか?』
RL >
RL >
びる風 > 「えーと、危険物鑑定とかはしてもらった?」
びる風 >
びる風 >
RL > 【聖美・キーファ】『あ、それは“大丈夫だったんですよ”……ええ、ハハハ』
RL >
RL > アイコンの聖美が、露骨に目をそらし、額に汗マークを浮かべる。
RL >
RL >
RL > 【聖美・キーファ】
RL > 『鑑識にまわす前に、里見くんが勝手に開けちゃいまして……(ポソリ』
RL >
RL > ほんとに爆発物とかじゃなくて良かった。
RL > と、そんな心の声が聞こえてきた気がした。
RL >
RL >
RL > 【聖美・キーファ】
RL > 『あ、でもすぐに取り上げて鑑定(チェック)は通しましたよ。
RL > 中身はデータ素子(チップ)で、ウィルスの類でもないみたいです。
RL > 情報(データ)は確認してませんが、そちらに転送しますか?』
RL >
RL >
びる風 > 「あー。里見君かー。じゃあしょうがないねー。」
びる風 >
びる風 > 里見君ならしょうがないな、うん。
びる風 >
びる風 > 「ウィルスはないんだね?じゃあこっちに転送頼むよー。」
びる風 >
びる風 >
RL > 【聖美・キーファ】
RL > 『はい。データベースと照合して、送り主の確認はしたんですけれど、
RL > 該当の犯罪者の資料プロファイル)は見つかりませんでしたので、
RL > おそらくイタズラだとは思うんですけれど……』
RL >
RL > びる風 の視界に、IANUSを通じて、
RL > メールデータの小窓(ポップアップ)が表示される。
RL > それを展開すると、件のチップに記憶されている情報(データ)が現れた。
RL >
RL > これは……
RL >
RL >
RL > 【聖美・キーファ】『どうですか?』
RL >
RL > クラウンズBA・トーキョー支社の、
RL > 氷の静謐絡みの裏帳簿やテロの計画書だ。
RL >
RL > それもひとつやふたつではない。
RL > リック・アクワード が支社長(ゼネラル・マネージャー)に就任して以来の、
RL > 幾多にも及ぶ情報(データ)が記録されている。
RL >
RL >
RL > ____
RL > ▼情報9 \
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL > びる風のPSが、
RL >
RL >
RL > 【“ホワイトフェイス”リック・アクワード の逮捕】に書き換わりました。
RL >
RL >
RL >  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
RL >
RL >
RL > これを使えば、今回の事件の首謀者の片割れ、
RL > “ホワイトフェイス”リック・アクワード を罪に問う事ができそうだ。
RL >
RL >
びる風 > 「ふーん・・・・・」
びる風 > こいつもついでに“びる風でフっ飛ばせば”いいわけだな。
びる風 >
びる風 > 「細工はもうしてある・・・あとは仕掛けをごろうじろってね。」
びる風 > 「さあ、タタラ街の、どこに向かおうかねえキハヤ君、シェリル君?」
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「この鋼色の脳を持ってしても皆目見当がつきません!
シェリル > 何か考えはおありでしょうか!?」
シェリル >
シェリル > 丸投げした。
シェリル >
シェリル >
キハヤ > 『それを考えるのが探偵の仕事だと思うんだが……
キハヤ > 考えてもわからないんなら、手元にある物をもう一度見直してみろ。』
キハヤ > 『ピントをずらして考えてみろ。何か94号に関わる情報でヒントになりそうなもの……』
キハヤ >
キハヤ > ミズキの行動指針が判然としないなら、行動を1から見直せばいい。
キハヤ > 現時点で判っている中で、行動の指針になりそうなもの……
キハヤ >
キハヤ > 『……例えば、CMとかな。』
キハヤ >
キハヤ >
びる風 > 「・・・一応94号はウィルス系の兵器ということで
びる風 > この辺の細菌分布とかも調べてみたんだけどね。」
びる風 >
びる風 > 〈シャーロックホームズ〉の演出になりそうなエキストラ情報を露骨に集めてきた!
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「むむむ・・・これは・・・・・・ビビッと来ましたよ〜」
シェリル >
シェリル > 「探偵ロボビーム!!」
シェリル >
シェリル > ビィ〜〜〜ム
シェリル >
シェリル > シェリルの目から映しだされた景色は!?
シェリル >
シェリル > 《シャーロック・ホームズ》でミズキの居場所を探った!
シェリル >
シェリル > R7+スペードの6=13
シェリル >
シェリル >
RL > では、特技の解説欄から10で成功ということで……
RL >
RL >
RL > シェリルは、
RL > 自身の記憶領域(バンク)に蓄積された情報(データ)を引きだし、
RL > 結論を導き出そうとする。
RL >
RL >
RL > 目が光線(ビーム)を発射した。
RL >
RL > リサーチ時、既に得ている情報(データ)から、
RL > 少女の行動を推察できるモノがないだろうか?
RL >
RL > “行き詰ったときは、視点を変えてみろ”、
RL > いつだったか、探偵長屋にいたひとりの探偵(フェイト)が言っていた言葉だ。
RL >
RL > ……いかな生物兵器とはいえ、
RL > 年相応の子供という点を踏まえて洗い直してみてはどうだろう。
RL >
RL >
RL > そのデータと、今回の事件を俯瞰して見る事の出来る、
RL > “警察だからこそ調査が可能であった情報(データ)”を、
RL > 更に調査(ブラッシュアップ)すれば、
RL > 場所(スポット)を絞り出せるかもしれない……。
RL >
RL >
シェリル > 「むむむ・・・・・・」
シェリル >
シェリル > 今まで入手した様々な情報(データ)を精査(スキャン)する。
シェリル > その中で、一本のラインで繋がりそうな「意味有りげな情報」は――
シェリル >
シェリル > アサクサ(イエローエリア)の街頭カメラに、街を練り歩く、
シェリル > VIVAはらいその3Dコマーシャルを眺める少女の映像(ヴィデオ)。
シェリル >
シェリル >
シェリル > VIVAはらいそ大型リニューアル。
シェリル > LU$T(ヨコハマ)、N◎VA(トーキョー)と、
シェリル > 3Dアートヴィジョン・コマーシャルを順次慣行中 [クラウンズBA]
シェリル >
シェリル > 「これだッ!」
シェリル >
シェリル >
キハヤ > 『……ッ……通信中に喚くな!』
キハヤ >
キハヤ > キーン...
キハヤ >
キハヤ > どうやら関係ない所でダメージを受けた奴が若干名いたようだ。
キハヤ >
キハヤ >
びる風 > 「そういえば里見クンもなんかそんな話してたねえ・・・」
びる風 >
びる風 > 「ピエロとかも出てくるんだろ?ああやだやだ悪趣味だ事・・・」
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「すいません!」
シェリル >
シェリル > 大声で謝った。
シェリル >
シェリル > 「それではみなさん! 全ての決着をつけに、はらいそに!
シェリル > 敵ははらいそにあり!」
シェリル >
シェリル >
キハヤ > 『だから喚くな!』
キハヤ > 『……VIVAはらいそな。判った。』 ブツッ
キハヤ >
キハヤ > 通信は、途切れた。
キハヤ >
キハヤ >
RL > >> 通信確認
RL >
RL >
RL > その時、シェリルのアドレスへと通信(コールサイン)が入った。
RL > 相手は日向荘の管理人、“大家さん”牧野さなえ だ。
RL >
RL >
RL > 【牧野さなえ】『√レv─w─… お忙しい中失礼します。わたくし、牧野という者ですが』
RL >
RL > 日向荘を訪問した時とかわらぬ、
RL > のんびりとした暖かみのある声が響く。
RL >
RL >
シェリル > 「・・・あ、どうも、さなえさん。私です。シェリルです」
シェリル >
シェリル > 挨拶をする。
シェリル >
シェリル > 「この前はスープ、ありがとうございました。
シェリル > びる風さんが『とっても美味しかったねぇ〜。是非また食べさせよ』って言ってましたよ!」
シェリル >
シェリル > 「それで・・・・・・何かありましたか?」
シェリル >
シェリル >
RL > 【牧野さなえ】
RL > 『シェリルさん? ご無沙汰しています』
RL >
RL > 小窓(ポップアップ)の中でお辞儀するさなえ。
RL >
RL >
RL > 【牧野さなえ】
RL > 『あら、うふふ。ありがとうございます。
RL > またびる風さんとおいでになってくださいね?
RL > 今度は、“もっと腕によりをかけたお料理”をご覧にいれますから、ふふふふふ』
RL >
RL > 楽しそうに言う。本当に楽しそうに……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【牧野さなえ】『あら、ごめんなさい。お話がずれましたね。はい、実は……』
RL >
RL > そう前置きし、さなえは語った。
RL > シェリルたちが帰ったあと、
RL > 何か、心に覚えた小さなひっかかりが気になり、調べた結果わかったことを。
RL >
RL > あの日、いつものようにウェンズデイ・マーケットに買い物(ショッピング)に行ったおり、
RL > 福引で“VIVAはらいそのプラチナムチケット”が当たったこと。
RL >
RL > そして、自分はそれほど興味がなかったため、
RL > 店子の誰かにあげようとしていたチケットが、一枚無くなってたいたこと。
RL >
RL > 同じ日に助けた、ミズキと名乗った少女が、
RL > DAKテレビの、VIVAはらいそのCM(コマーシャル)にだけは、
RL > わずかな興味を見せたことを。
RL >
RL >
RL > 【牧野さなえ】
RL > 『さしでがましいようですが、
RL > もしかしたら、シェリルさんたちのお仕事(ビズ)に、
RL > お役にたつかもと思いお電話(コール)したのですが……』
RL >
RL > すべてを話し終え、シェリルへ、控えめに返答を伺うさなえ。
RL >
RL >
シェリル > 「なるほど・・・・・・これで確証が持てました」
シェリル >
シェリル > さなえさんの話を聞いて、見えないだろうが、大きく頷いた。
シェリル >
シェリル > 「ミズキさんらしき少女がはらいそに興味を持っていたことは確認していたのですが、
シェリル > 100%の確証が持てていたわけではないのですよ。
シェリル > ですがさなえさんのお陰で、彼女が確実にそこに居るであろうことが分かりました!」
シェリル >
シェリル > 「ありがとう御座います。
シェリル > 必ずミズキさんを見つけ出して見ませす!」
シェリル >
シェリル > 「そして――」
シェリル >
シェリル > 「びる風さんと一緒にスープを食べましょう!(私抜きで)」
シェリル >
シェリル >
RL > 【牧野さなえ】『よかった。わたし、役に立てたんですね』
RL >
RL > ホッと胸をなでおろすさなえ。
RL > そして、シェリル の次の言葉を聞き、笑顔で顔がほころんだ。
RL >
RL >
RL > 【牧野さなえ】『はいっ、お待ちしています♪』
RL >
RL > 小窓(ポップアップ)のさなえが嬉しそうに答えた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
RL >
RL > では、キャスト全員が登場しているため、舞台裏はありません。
RL > そして条件が全て満たされたため、クライマックスフェイズへと移行します。
RL > シーンプレイヤーはシェリル です。
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/シェリル 登場判定/不要
RL > Climax_Scene17 【シーンタロット:カブトワリ / グリーンエリア:タタラ街】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > VIVAはらいそ――。
RL >
RL >
RL > 「お父さんお母さん早くゥ〜っ」
RL >
RL > どこか郷愁を誘う、もの悲しい音楽(メロディ)と共に、
RL > 無邪気で明朗な声がひびく。
RL >
RL >
RL > なぜ、自分はココへ来てしまったのだろう?
RL >
RL >
RL > 自問自答を繰り返すミズキの心に、ある思いが広がっていく。
RL > 恩人からモノをくすねた罪悪感もあった。
RL >
RL > しかし、それ以上に彼女を苛んだのは、“惨めさ”であった。
RL >
RL >
RL > 「ボク、レストランでハンバーグ食べるんだ!」
RL >
RL > 微笑み退場門(ゲート)へと向かう親子とすれ違う。
RL >
RL > 夢の国(ドリーム・ランド)にいたのは、
RL > 幸せそうな恋人たちと、楽しげな友人たち。そして、暖かさに満ちた家族だった。
RL >
RL >
RL > そこで孤独なのは、自分ひとり……。
RL >
RL >
RL > そして、そんな彼女が羨み、
RL > 求めてやまないそれが手に入ることは、永遠に無い。
RL >
RL >
RL > 自分に対し、愛や好意を持つ者たちを蝕む、
RL > まるで“呪い”のような性(チカラ)……。
RL >
RL >
RL > ミズキは、トボトボと目的もなく園内を彷徨う。
RL > そして、自らの“呪い”の犠牲になった者たちのことを、
RL > 思い返えしていく。
RL >
RL >
RL > 彼女を兵器(アウトフィッツ)としてしか見なかった研究員(タタラ)たちの中、
RL > ただひとり、優しさを持ち接してくれた若い研究員(タタラ)。
RL >
RL > 逃げ出し、衰弱し、街を彷徨っていた彼女を見かね、
RL > 暖かい家へとつれていってくれた老婆。
RL >
RL > 共に暮らそうと言い、音楽を奏でてくれた少年。
RL >
RL > 過酷な境遇を飲み込み、それでも他者を愛する心を持った女性。
RL >
RL >
RL > そんな人々の最後の瞬間、
RL > そのすべてが心に焼き付いて離れない……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 園内を照らす照明や遊具(アトラクション)が、
RL > ひとつひとつ停止していく。
RL >
RL > いつしか、薄闇があたりを包み込んでいた。
RL >
RL >
RL > どれくらいそうしていただろうか?
RL > ベンチで膝を抱かえていたミズキが、ポツリとつぶやく。
RL >
RL >
RL > 【少女→ミズキ】「もう、イヤだよ……」
RL >
RL >
RL > どこへ逃げたらいいの?
RL > わたしは何も悪いことなんてしていないのに……。
RL >
RL > 彼女の心が慟哭する。
RL >
RL >
RL > いっそ、頭から爪先まで、
RL > おぞましい悪にでも染まってしまえばいいのだろうか?
RL >
RL > 行き場を失った心が揺れる。
RL >
RL >
RL > その時、やわらかな光が彼女を包んだ。
RL >
RL > 誰もいないはずの園内で、
RL > 目の前の回転木馬(メリーゴーランド)が輝き、廻り出したのだ。
RL >
RL > 光が踊る。
RL >
RL > 気づけば、彼女の周りには、
RL > にこにこと微笑みながら立つ、可愛らしいマスコットたち。
RL >
RL >
RL > 涙に濡れた顔をあげ、まるで夢のような光景を見回す。
RL >
RL >
RL > 【ピエロ】「ヒーホ〜☆」
RL >
RL > 【ピエロ】「やあや、コケティッシュなワンピースのお嬢ちゃん(レディ)?」
RL >
RL > いつの間にかマスコットたちの中心に立っていた道化師(ピエロ)が、
RL > 優雅にミズキへお辞儀する。
RL >
RL >
RL > 【ピエロ】
RL > 「あははっ、ビックリさせちゃったかな?
RL > ボクは道化師のピエロ、ヨロシクね、お嬢ちゃん(レディ)☆」
RL >
RL > 【ピエロ】
RL > 「夢の国(ドリーム・ランド)へようこそっ☆
RL > コケティッシュなお嬢ちゃん(レディ)のためだけに用意したショウは、
RL > 楽しんでもらえている?」
RL >
RL > 道化師(ピエロ)のおどけた(コミカル)な仕草や物言いに、
RL > 陰を落としていた彼女の心に、少しだけ光がさした。
RL >
RL > 思わず顔がほころぶミズキ。
RL >
RL >
RL > 【ピエロ→】
RL > 「よかったっ! 楽しんでもらえているみたいだね☆
RL > それじゃあ…………」
RL >
RL > 道化師(ピエロ)の大仰な仕草(オーバーアクション)に、
RL > 思わず引き込まれていく。
RL >
RL > ミズキはいつの間にか、自分の心を繋ぎとめてくれた道化師(ピエロ)の、
RL > 次の言葉を待っていた。そして……
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【“キャラクター”】「“死んでもらおうかな”、お嬢ちゃん(レディ)?」
RL >
RL >
RL > 道化(ピエロ)が嗤った。
RL >
RL >
シェリル > 道化(ピエロ)が嗤う。
シェリル > 逃げ場をなくした少女の心を絶望の底に落とさんと悪意をむき出しにして。
シェリル > もはや誰もその暴挙を止められないのだろうか――否!
シェリル >
シェリル >
シェリル > 「――待ちなさい!」
シェリル >
シェリル > 無風の遊園地に凛と響く声!
シェリル > 声の主は何処かと探れば、観覧車が盛大にライトアップされる!
シェリル > その頂点、カゴを足場に立つのは桃色のインバネスコートを着た謎の人影!!
シェリル >
シェリル > 「喜び・・・怒り・・・哀しみ・・・楽しみ・・・。
シェリル > 心という器を満たす感情が溢れ出す時、それは涙となって頬を伝う・・・・・・。
シェリル > その意見を察し、拭い止めるが人の道・・・・・・」
シェリル >
シェリル > 「絶望に追い込まれた少女に救いの手を差し伸べたフリをし、騙すその行い!
シェリル > 人の道を外れたものを”外道”と呼ぶのです!」
シェリル >
シェリル > 見得を切り、観覧車の頂点から跳躍!
シェリル > 人の身では耐えられぬ超超高度からの落下!
シェリル > しかし、その人影は思い金属音と共に地面に着地し、何事も無いかのように顔を上げた!
シェリル >
シェリル > 「私に”愛”はわからない・・・だが”愛を持つ人”は分かる!
シェリル > 貴様等ごとき悪党に、その思いを邪魔させはしない!」
シェリル >
シェリル > 「”ロボット探偵”シェリル=フォード・・・・・・頭脳と推理で只今推参!」
シェリル >
シェリル >
キハヤ > 派手なライトアップ。壮大な口上。
キハヤ > 否が応にも注意は逸れる。ほんの僅かに。ほんの一瞬だけ。
キハヤ > その一瞬の間に、少女の前に立ち塞がる影が一つ、増えていた。
キハヤ >
キハヤ > 「……賑やかなヤツ。」
キハヤ >
キハヤ > 夢への道程に転がる、路傍の石が居た。
キハヤ > 凶相の男。草臥れた男。連続殺人犯と目される者。名も無きヒルコ。
キハヤ > この場に何よりもそぐわぬ姿が、そこに有った。
キハヤ >
キハヤ > 「よう、ピエロさんよ。」
キハヤ > ・
キハヤ > 「妹が世話んなッたらしいな。お礼参りに来たぜ。」
キハヤ >
キハヤ >
RL > 【“キャラクター”】「ヒホっ!? ピエロより派手な登場!?」
RL >
RL > 突如ライトアップされる観覧車から、颯爽と登場したシェリル。
RL > そして、闇から溶け出るように現れたキハヤ。
RL >
RL >
RL > 【“キャラクター”】
RL > 「おやおやおや、今日はもう閉園のはずだよ?
RL > 見たところ日本軍でもないようだけれど、これはどういうことかな☆」
RL >
RL >
RL > 【リサ】『√レv─w─… 彼女らが例の邪魔者ですよ』
RL >
RL > “キャラクター”の質問に答えるリサ。と、
RL >
RL >
RL > 【リサ】「ところで“キャラクター”。先の発言は聞き捨てなりません」
RL >
RL > 髪を下ろしているからか、
RL > 事務所(オフィス)に現れた時とは若干雰囲気の違うリサが、その場に現れる。
RL >
RL >
RL > 【リサ】
RL > 「話がちがいます。彼女は… ミズキ は生きて捕えて、
RL > プロパガンダに利用するという計画(プラン)のはず。どういうことですか」
RL >
RL > 【“キャラクター”】「あらら、後方支援担当のキミは出てきちゃダメでじゃないかな☆」
RL >
RL > 【リサ】
RL > 「通信ではなく、アナタに直接お聞きしたかったんです。いったいどういう事ですか」
RL >
RL >
RL > 【“キャラクター”】
RL > 「アレレ〜? ピエロは王様(キング)に、“殺せ”と仰せつかってきたよ。
RL > ま、悪いけれど、ピエロの上司は王様(キング)だからね。
RL > あの人は怖い人だよ。キミも逆らわないほうがいいと思うなァ?」
RL >
RL > 【リサ】「そんな!」
RL >
RL > どうやら敵側にも、何かしらのもめ事が起こっているらしい。
RL > しかし、道化師(ピエロ)がふたたび2人に向き直る。
RL >
RL >
RL > 【“キャラクター”】
RL > 「ピエロにとって、予想もしないお客さん(オーディエンス)の登場は嬉しい限り☆」
RL >
RL > 何かの合図(サイン)のように、クルリとステッキを振り上げる。
RL > きぐるみ(マスコット)のひとりが、ミズキを捕まえ、一歩下がった。
RL >
RL >
RL > 【“キャラクター”】
RL > 「だけれど残念、夢の国(ドリーム・ランド)は、
RL > 悪い子と悪い大人の入園は、固ァ〜くお断りしているんだ☆
RL > これは…… “おしおき”が必要だねェ?」
RL >
RL > その眼がギラリと光る。
RL > おどけて見えても、ヤツもひとかたの殺し屋なのだ。
RL >
RL >
びる風 > 「ゲッゲッゲッゲッゲッゲッゲ・・・・」
びる風 > 「ピーエピエピエピエピエピエ!さっさとやっちまいましょうぜピエロ=サン!」
びる風 > 「幼女モグモグ!幼女モグモグ!」
びる風 >
びる風 > 周囲の“キャラクター”達に紛れて一緒に着ぐるみを着て参加しているびる風さんたち。
びる風 >
びる風 > 適当なタイミングを見計らって
びる風 > ピエロに銃を突きつける気マンマンだったが思いのほか楽しいので演技続行中。
びる風 >
びる風 > そしてさりげに幼女とピエロを分断するように前に出てたりする。
びる風 >
びる風 >
RL > 【“キャラクター”】「うんうん。ヨロシクね、きぐるみ(マスコット)さん達〜☆」
RL >
RL > 【“キャラクター”】「て、アイエェェ〜〜――――ッ!?」
RL >
RL > いつの間にかびる風たちに、ミズキを奪われていたことに、
RL > 目玉が飛び出るようなリアクションで驚く道化師(ピエロ)。
RL >
RL >
シェリル > 「だったらまずテメエの首を掻っ切ってくたばりやがれコラァ、です!」
シェリル >
シェリル > ピエロに中指おっ立てる。
シェリル >
シェリル >
シェリル > 「リサさん! まだ偽りの仮面をかぶり続けるつもりですか!?
シェリル > 事ここに至ってなお貴方は自分のお気持ちを隠し続けると!」
シェリル >
シェリル > と、同時に、リサに対しても呼びかけをする。
シェリル > ミズキを助けに行きたい気持ちもあるが・・・ピエロの動きにも注意しなければならない。
シェリル >
シェリル >
RL > 【リサ】「――ッ」
RL >
RL > シェリルの言葉に、一瞬言葉を詰まらせるリサ。が、
RL >
RL >
RL > 【リサ】
RL > 「……来てしまったのですね。いえ、来ると思っていました。
RL > 言ったはずです。次にあった時は容赦をしないと」
RL >
RL > 【リサ】
RL > 「これ以上アナタの言葉を聞くつもりはありません。
RL > それでも何かを訴えるというのなら、私を倒してからにしてください」
RL >
RL > シェリルのIANUSを通じて、
RL > リサの周囲にプログラムが展開されていくのが視覚化(ヴィジュアライズ)される。
RL >
RL >
キハヤ > >「ピエロにとっt バシュ
キハヤ >
キハヤ > 言い切る前に、道化の眉間目掛けて高圧毒液が放たれる。
キハヤ > これはどうせ回避されるだろう。道化役はアドリブも含め、舞台の全てを把握する物だ。
キハヤ > 元より当たる事は期待していない……これはメッセージだ。
キハヤ >
キハヤ > 「……うるせェ。ピーチクパーチク喚くんじゃねェ。」
キハヤ >
キハヤ > 今更聞く耳も、語る舌も無い……そんなメッセージだ。
キハヤ > “やあやあ我こそは”……わざわざ仰々しく名乗りを上げるなら、その眉間に銃弾をくれてやろう。
キハヤ > 御伽話には苦い現実をくれてやる。キハヤは、ヒーローではないのだ。
キハヤ >
キハヤ >
RL > 【ミズキ】「……」
RL >
RL > ピクリと、キハヤのその言葉を聞き、ミズキが反応した。
RL > そして、その精気を失った濁った瞳をキハヤへ向けた。
RL >
RL >
RL > 【ミズキ】「……ゾア、リス?」
RL >
RL > ミズキがぽつりと、誰かの名前をつぶやく。
RL > その時、毒液がピエロの眉間をかすめた。
RL >
RL >
RL > 【“キャラクター”】「…………」
RL >
RL > そして続くキハヤの啖呵。
RL > 道化師(ピエロ)は一瞬、ほんの一瞬だけ、
RL > 幾重にも覆い隠していた、暗殺者としての本質(キー)を露わにする。
RL > 濃密な殺気が場を駆け抜けた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【“キャラクター”】
RL > 「……いやいや、これはピエロが一本取られちゃったかな?」
RL >
RL > しかし、即座にその本質(キー)を、
RL > 道化(ピエロ)としての仮面(ペルソナ)が覆う。
RL >
RL >
RL > 【“キャラクター”】
RL > 「まさかまだ仲間がいたなんて、それに、存外実力もあるようだ。
RL > 最近のお客さん(オーディエンス)たちは、一筋縄じゃあいかないなァ」
RL >
RL > 手を叩きあわせ拍手する。
RL >
RL >
RL > 【“キャラクター”】
RL > 「でも、これでピエロを出しぬいた気になっちゃあいけないよ?
RL > キミたちは幸運だよォ〜ん。
RL > 実はこっちも、今日は“もうひとりお友達”が来てるんだっ☆」
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ズ ゥ ン ッ ッ !!!!
RL >
RL >
RL > そして、地面が大きく揺れた。
RL >
RL >
びる風 > 「ふー・・・・何考えてるかわからない狂人の相手は大変だねえ。」
びる風 > 「気持ち悪いなあのピエロ!」
びる風 >
びる風 > 「よし、ミズキちゃんを確保したことだしあとはトンズラ――――ってなんだこの揺れ。」
びる風 >
びる風 > 着ぐるみを脱いで逃げる気マンマンだがなんか嫌な予感がする!
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「このわからず屋・・・!
シェリル > いいでしょう、殴りつけてでもお話を聞いてもらいます!」
シェリル >
シェリル > ドゴォ!!
シェリル >
シェリル > 殴:26ぐらいはありそうな拳を地面に叩きつけて、クレーターを作った。
シェリル >
シェリル > 「・・・・・・って、流石にここまでは揺れないはず! 何奴ですか!?」
シェリル >
シェリル >
キハヤ > ゾアリス
キハヤ > 「……俺は、“93号”じゃア、ねェ。」
キハヤ > ..エリミネート
キハヤ > 「“90号”も違う。期待させた事は謝っとくぜ……悪ィ。」
キハヤ >
キハヤ > どれも、苦い名前だ。
キハヤ > “80番台”以前のナンバーは、全て廃棄処分にされている。
キハヤ > “90番台”のために。“100番台”のために。更なる実験のために。
キハヤ > “失敗作”は全て処分された。処分されるはずだったのだ。
キハヤ > ……記録上、唯一の例外を残して。
キハヤ >
キハヤ > 「チッ……ッたく。メンドくせェ。面倒な話ァ後だ後。」
キハヤ > 「とりあえず大人しくしてろ。オハナシは出し物が全部終わってからだ。」
キハヤ >
キハヤ > まだ隠し玉があると来た。
キハヤ > あのピエロ、顔に似合って食えない奴だ……
キハヤ >
キハヤ > ……笑うという行為は本来攻撃的なものであり、獣が牙をむく行為が原点である。
キハヤ > 新たな来訪者を前に、キハヤは他のどの感情を表すでもなく、笑った。
キハヤ >
キハヤ >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ズ ゥ ン ッ ッ !!!!
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ズ ウ ゥ ン ン ッ ッ ッ ッ !!!!
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 地鳴りは、湖岸の海浜公園(レイクサイド・パーク)から聞こえてきているようだ。
RL > 常闇の中、微かに揺れる巨大な影が見えた。
RL > と、次の瞬間。それは天高く舞い上がる。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ._,_ ,r‐-、 _,,,,_、 ,-'''r,
RL > ゙! `i .〈,゙゛ i‐′ .\,,,,/ '',,゙゙''''''、 } !
RL > ,,...... ノ ―― ,´ ,,.. - 、 l´゙', `'ー'" | /
RL > `'-ッ ,r'"゙7 l゙ .`ー--′ ., │ .__,....! ―ー'゙´゙'ッ .t''――'''''''''"^^^^'i _ │ / .,'
RL > / . / / ./ _..-" / .゙'―-'i, ! / / ゙'―''''''" ̄ ̄ ̄゛ _.. ‐'"./ ! ./
RL > ,/,..-'_,,./ / .i―‐'´ _/ l t'''" l^"'"´ ._..-'゛ ,ミ"
RL > ¨´ `、、 .,./ .ヽ__,/ │ l ゝ,,..-'" / ',
RL > .´゛ `'" ゙'--′
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 『 ボ オ ォ ゥ クゥ ニッ キィィ――――…… ッッ !!!! 』
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 見上げるほどの巨体を誇るニッキー・スネイクが、
RL > 観覧車を押しつぶし着地した。
RL > すさまじい風圧がシェリルたちを圧倒する。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ギョォォン――
RL >
RL >
RL > 『 ミィ 〜 イ ン ナァ トォ― モダ チィ〜〜――――…… ッッ 』
RL >
RL > そしてニッキー・スネイク。
RL > いや、ジャイアント・ニッキーの双眼が赤く輝く。
RL >
RL >
シェリル > 「で、デカァーーいッ! 説明不要!」
シェリル >
シェリル > 「じゃねーですよボケ!
シェリル > アリ退治にナパーム弾ぶち込むようなマネしてんじゃねーです!?」
シェリル >
シェリル > 言葉遣いが乱れてしまった・・・いけないいけない。
シェリル >
シェリル > 「問題無いです・・・この程度なら殴り飛ばしてみせますよ!」
シェリル >
シェリル >
キハヤ > 「……デカいな。」
キハヤ >
キハヤ > 一周回って冷静になった。
キハヤ >
キハヤ > 「……つーか、デカいな、アレ。」
キハヤ >
キハヤ >
びる風 > 「ピッ、ポッ、パッ・・・・」
びる風 > ※《買収(M&A)》を使用、ジャイアント・ニッキーを購入します。
びる風 >
びる風 > 「やあやあ、久しぶりだねニッキー。」
びる風 > 『ニィッキ〜・・・?おお、びる風やないですか久しぶりですね!』
びる風 > 「うん、久しぶりー。最近どう?」
びる風 > 『ぼちぼちでんな・・・といいたいところなんですけど不景気で辛いんですわあ、
びる風 > もうトシで腰も痛くてのう・・・』
びる風 > 「そりゃあ大変だねー、そろそろ引退を考えるトシなのかな?」
びる風 > 『う〜ん、その前にもう一つくらいデカい仕事したいんですがのう・・・』
びる風 > 「なるほど〜、じゃあこんな仕事はどうだい?」
びる風 > 『なになに?・・・そりゃ面白い!あんさんはホンマに頓狂なことを考えなさる!』
びる風 >
びる風 > 「頓狂は余計だよ〜〜で、できるかな?」
びる風 > 『そうやのう・・・このままアホな上司に顎でこき使われるのもアレやし、ええやろ!』
びる風 >
びる風 > 『漢ニッキー。最期の一花、咲かせてもらいますわ!』
びる風 >
びる風 > と、こんな感じで買収にかかるよ!
びる風 >
びる風 >
RL > 【“キャラクター”】
RL > 「ヒーホッホォ〜☆ 驚いたかなァ〜ん?」
RL >
RL > 【“キャラクター”】
RL > 「さあ、レッツ・ショウタイムっ☆」
RL >
RL > と、その前に……
RL >
RL >
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL > “キャラクター” が《神業》、《チャイ》を使用しました。
RL > 効果はびる風 の《買収(M&A)》の無効化です。
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL >
RL > しかし、ここでクラウンズBAの株価が急上昇。
RL > “キャラクター”たちのパレードも大盛況。
RL > どうやら今回のVIVAはらいそとの提携業務が功を相したようです。
RL >
RL >
RL > 《買収(M&A)》を跳ね返します。
RL > クラウンズBAは、ジャイアント・ニッキーをガッチリつかんで離さない。
RL >
RL >
びる風 > 『すんませんなあびる風はん・・・ワシもあんさんの言うことは聞きたかったんですが・・・』
びる風 >
びる風 > 「そうか、君には病気の孫がいたね・・・ならしょうがないさ。でも手加減はしないよ?」
びる風 >
びる風 > 『ほんとうに、すんません、びる風はん――――』
びる風 >
びる風 > 感動のシーンとともに神業は打ち消されたようだ
びる風 >
びる風 >
RL >
RL >
RL >
RL >
BATTLE > ▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼
BATTLE >
BATTLE > ではカット進行に移行します
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: --(〔ガードロイドα【30】〕)(〔幻ノマッキー【10】〕、〔リロード・ジャック【40】〕)
BATTLE > (〔ジャイアント・ニッキー【170】〕)(草凪、〔BH【21】〕、〔ビル風一族【21】〕)
BATTLE > (シェリル、キハヤ、〔ニッキー・スネイク【50】〕、〔グールディ【40】〕)(キャラクター)(〔ガードロイドβ【30】〕、リサ)--
BATTLE >
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE >
BATTLE > 【AR】: キハヤ[2]、シェリル[3]、草凪[2]、BH[3]、ビル風一族[3]、キャラクター[3]、リサ[2]、ジャイアント・ニッキー[4]、ニッキー・スネイク[5]★、
BATTLE > リロード・ジャック[4]、グールディ[4]、幻ノマッキー[1]、 ガードロイドα[3]、ガードロイドβ[3]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > [SET UP]=――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
BATTLE >
BATTLE > セットアップフェイズです。特技を使用するプレイヤーは判定を。
BATTLE > 使用しない場合も、使用しないという宣言をお願いします。
BATTLE >
BATTLE >
シェリル > 特になし!>セットアップ
シェリル >
シェリル >
キハヤ > セットアップ:《不可知》の使用を宣言。
キハヤ >
キハヤ > オート:スリーアクション08
キハヤ > マイナー1:ファング・ギャラクシィ準備
キハヤ > マイナー2:コンバットリンク(+EXコンバット)準備
キハヤ > マイナー3:JJFU準備
キハヤ > メジャー:<白兵><運動><核酸毒><ガン付け> P5 +2 +4 +CJ =21
キハヤ >
キハヤ > 右に一段階移動してキャラクターに噛み付く。
キハヤ > 命中したらマイナーアクション封印。
キハヤ > ダメージが通ったら強度6の毒。
キハヤ > 毒を受けている間は全行動に毒の強度(6)分のペナルティ。
キハヤ > 判定、ダメージ、バッドステータスはいずれも神業扱い。
キハヤ >
キハヤ >
BATTLE > では制御値で受けます。P制16。
BATTLE > ダメージ判定をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
キハヤ > 刺10 +3 +C8 =21
キハヤ >
キハヤ >
BATTLE > ダブルオー【4】。刺17。
BATTLE > ダブルオーの効果で10点のダメージを軽減。刺7のダメージ。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【キャラクター】「て、いきなりィィィィ――ッッ!?」
BATTLE >
BATTLE > 開始いきなりキハヤに噛みつかれ飛び上がる。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > バッドステータスにより、
BATTLE > 強度6の毒、達成値に−6のペナルティを受けました。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【腕部損傷】片腕に大きな損傷を受け、治癒されるまで使用不可となる。
BATTLE >
BATTLE >
びる風 > ではば追撃のセットアップ。
びる風 >
びる風 > 《神の御言葉》をAR5に。
びる風 >
BATTLE >
BATTLE > 防ぐ手段がありませんので効果と描写をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE > 「ニッキーっ!!」
BATTLE > びる風に向け、スティングE2を構える。刃がギラリと輝く。
BATTLE >
BATTLE >
びる風 > こてっ☆
びる風 >
びる風 > 刃をひらめかそうとしたその時、
びる風 > 『偶然』置いてあったバナナの皮を踏んでスっ転んでしまうニッキー・スネイク。
びる風 >
びる風 > 「・・・・君も難儀だよねえ、企業お抱えの雇われ人かい。」
びる風 >
びる風 > びゅ う う うう う う う・・・・・
びる風 >
びる風 > 風が、吹きすさんでいた。どこからともなく、『何か』を運ぶ風が。
びる風 >
びる風 > 「まあ僕も人のことは言えないんだけどね・・・『もっと大きいもの』に仕えているわけだから。」
びる風 >
びる風 > それは人の言葉に直せば『不幸』と呼ばれる概念。
びる風 >
びる風 > 「君は、君たちは信じるかな?『企業』も『科学』も『N◎VA』も、
びる風 > 地球はみんなまとめて一括りに『自然』と捉えて扱っていることを。」
びる風 > 「『ガイア』とでも呼ぶべきその意思は・・・・まだ僕らの『親』であり。」
びる風 > 「僕らはあのお方にとって、猿から何一つ変わっていない愛しい幼子であるのだと。」
びる風 >
びる風 > 偶然こけたときにナイフが突き刺さる。
びる風 > 然そこには電気を通すメイン地下ケーブルがあり、偶然それはもろくなっていて。
びる風 >
びる風 > 「『びる風』ってのはね、『目印』なんだ。偶然か必然か自覚してるか無自覚か。
びる風 > どんな状況にも関わらず
びる風 > 『それ』に気が付いた者は自然にそう名乗るように設定されている『目印』。」
びる風 > 「理性でも感情でも生命でも外界でもなく――――
びる風 > 何一つかかわりがないのにつながってしまう、何よりも薄く濃い『風』の絆。」
びる風 > 「『組織』という山々の隙間に住み着き吹きすさぶことを『地球』より託された巫女の集団。」
びる風 >
びる風 > 偶然近くの屋台が倒れこんで、偶然ジュースがニッキーに向けてこぼれてきて―――
びる風 >
びる風 > 「企業が組織が集団が引き起こす『地球』を滅ぼしかねない
びる風 > 『バッドエンド』を吹き散らかすためのカウンター装置・・・それが、びる風なのさ。」
びる風 >
びる風 > びる風の言葉を聞いたニッキースネイクは、偶然の事故で感電死することとなった。
びる風 >
びる風 >
BATTLE > 「ニッキ〜っ?」
BATTLE > ベロベロとスティングを舐める。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 「ニッ―」 コテッ☆
BATTLE >
BATTLE > 「ニッキィィ――――ッッ!?」 ビリビリビリィッッ
BATTLE >
BATTLE > 「ニッ、ニッ…ニッキィ〜……」 チーン
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ではよくわからない事を言っているびる風 はともかく。
BATTLE > ニッキー・スネイクは哀れお亡くなりに。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 幻のマッキーが、[ミラーイメージ] を使用します。
BATTLE >
BATTLE > カット終了まで、
BATTLE > 使用者への攻撃は3/4の確率で失敗(カードを1枚山から引き、スペード以外では失敗)。
BATTLE > ただし、<知覚>を組み合わせて攻撃すれば、この効果を受けません。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > [ 1 ]―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: --(〔ガードロイドα【30】〕)(〔幻ノマッキー【10】〕、〔リロード・ジャック【40】〕)
BATTLE > (〔ジャイアント・ニッキー【170】〕)(草凪、〔BH【21】〕、〔ビル風一族【21】〕)
BATTLE > (シェリル、〔グールディ【40】〕)(キハヤ、キャラクター)(〔ガードロイドβ【30】〕、リサ)--
BATTLE >
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE >
BATTLE > 【AR】: キハヤ[2]、シェリル[3]、草凪[2]、BH[3]、ビル風一族[3]、キャラクター[3]、リサ[2]、ジャイアント・ニッキー[4]★、
BATTLE > リロード・ジャック[4]、グールディ[4]、幻ノマッキー[1]、 ガードロイドα[3]、ガードロイドβ[3]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 第1カットを開始します。ジャイアント・ニッキー【AR4→3】 の行動。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > オート:−−−−
BATTLE > マイナー:マスカレイド
BATTLE > 武器:生身【至近〜中(カマイタチ)】(超巨大兵器、シェイクハンド)
BATTLE > 対象:
BATTLE >
BATTLE > <白兵 Lv.4><居合い Lv.4><カマイタチ Lv.8><無風剣 Lv.15>
BATTLE > M8+D9+白兵1(ドールズ)+居合い4=22
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【“キャラクター”】「アタタタタ、こら! 離れ、離れなさァいッ!!」
BATTLE >
BATTLE > 腕に噛みついたままのキハヤをぶんぶんと振りほどき。
BATTLE > リモコンリモコンしたリモコンを操作する。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 『 ボ オ ォ ゥ クゥ ニッ キィィ――――…… ッッ !!!! 』
BATTLE >
BATTLE > 射程:近。ブラックハウンド を攻撃。
BATTLE >
BATTLE >
びる風 > びる風(カリスマ)のリアクション。AR3→AR2に。
びる風 >
びる風 > マイナー:ガルーダ使用。
びる風 > メジャー:感情からの〈交渉4〉〈狂信者4〉
びる風 >
びる風 > 感情7(10)+エンジェルボイス1+クラブA(11)=達成値22
びる風 >
びる風 > 「――−というわけじゃ!恨むなら世界を滅ぼすと判断された自分たちの所業を恨むようにのう!」
びる風 >
びる風 > 〈狂信者〉の効果で打消し!トループたる自身がジャイアントの前に立ち・・・・
びる風 >
びる風 > 「びる風をなめるなー!!」
びる風 >
びる風 > 口から吐き出されるヴォイスでジャイアントニッキーの攻撃を弾き飛ばす!
びる風 >
びる風 >
BATTLE > 『 ミィ 〜 イ ン ナァ トォ― モダ チィ〜〜――――…… ッッ 』
BATTLE >
BATTLE > なぞのヴォイスにより、ジャイアント・ニッキーの身体が大きくのけぞる。
BATTLE > 攻撃失敗。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: --(〔ガードロイドα【30】〕)(〔幻ノマッキー【10】〕、〔リロード・ジャック【40】〕)
BATTLE > (〔ジャイアント・ニッキー【170】〕)(草凪、〔BH【21】〕、〔ビル風一族【21】〕)
BATTLE > (シェリル、〔グールディ【40】〕)(キハヤ、キャラクター)(〔ガードロイドβ【30】〕、リサ)--
BATTLE >
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE >
BATTLE > 【AR】: キハヤ[2]、シェリル[3]、草凪[2]、BH[3]、ビル風一族[2]、キャラクター[3]、リサ[2]、ジャイアント・ニッキー[3]、
BATTLE > リロード・ジャック[4]★、グールディ[4]、幻ノマッキー[1]、 ガードロイドα[3]、ガードロイドβ[3]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 続いてリロード・ジャック【AR4→3】 の行動。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > オート:−−−−
BATTLE > マイナー:NR20+
BATTLE > 武器:NR20+【近〜遠(距離外射程)】
BATTLE > 対象:(草凪、BH、ビル風一族)
BATTLE >
BATTLE > <射撃 Lv.7><距離外射程 Lv.4><クイックドロー Lv.4><桜吹雪 Lv5>
BATTLE > M9+D6+クイックドロー4=19
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 無口でいなせなリロード・ジャックが、素早く銃口を向ける。
BATTLE >
BATTLE > 射程:中。草凪、BH、ビル風 を攻撃。
BATTLE >
BATTLE >
びる風 > びる風(カリスマ)のリアクション。AR2→AR1に。
びる風 >
びる風 > メジャー:感情からの〈交渉4〉〈狂信者4〉
びる風 >
びる風 > 感情7(10)+エンジェルボイス1+クラブ9=達成値19
びる風 >
びる風 > 〈狂信者〉の効果で打消し!
びる風 >
びる風 > 「なー!!」
びる風 >
びる風 > 口から吐き出されるヴォイスの
びる風 > エコーとヴォイスに吹っ飛ばされたジャイアントがそこのいぶし銀を吹き飛ばす!
びる風 >
びる風 >
BATTLE > またもや攻撃失敗。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: --(〔ガードロイドα【30】〕)(〔幻ノマッキー【10】〕、〔リロード・ジャック【40】〕)
BATTLE > (〔ジャイアント・ニッキー【170】〕)(草凪、〔BH【21】〕、〔ビル風一族【21】〕)
BATTLE > (シェリル、〔グールディ【40】〕)(キハヤ、キャラクター)(〔ガードロイドβ【30】〕、リサ)--
BATTLE >
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE >
BATTLE > 【AR】: キハヤ[2]、シェリル[3]、草凪[2]、BH[3]、ビル風一族[1]、キャラクター[3]、リサ[2]、ジャイアント・ニッキー[3]、
BATTLE > リロード・ジャック[3]、グールディ[4]★、幻ノマッキー[1]、 ガードロイドα[3]、ガードロイドβ[3]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 続いてグールディ【AR4→3】 の行動。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > オート:スリーアクション
BATTLE > マイナー1:R10+SA=21[攻撃力:3/防御力:3]
BATTLE > マイナー2:M8+D8 =16[攻撃力:2/防御力:2]
BATTLE > マイナー3:L11+HK=22[攻撃力:3/防御力:3] = 攻撃力8/防御力:8
BATTLE > 武器:生身【至近】
BATTLE > 対象:シェリル
BATTLE >
BATTLE > <白兵 Lv.9><鉄拳 Lv.9><煉気 Lv9>
BATTLE > P10+C8=18
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 「グールディっ!!」
BATTLE > モリモリと筋肉が盛り上がる。
BATTLE >
BATTLE >
シェリル > リアクション
シェリル >
シェリル > オート:スリーアクション
シェリル > マイナー:練気 M4+ダイヤのJ=14
シェリル > マイナー:練気 P6+クラブのJ=16
シェリル > マイナー:練気 M4+ダイヤのA=21
シェリル > メジャー:〈運動〉
シェリル >
シェリル > 攻撃力7/防御力7
シェリル >
シェリル > R7+スペードの9=16
シェリル >
シェリル > 「来やがれです!」
シェリル >
シェリル > 真正面から受け止めてやる。
シェリル >
シェリル >
BATTLE > 「グゥゥゥルディィィ――ッッ!!!!」
BATTLE >
BATTLE > シェリルのインバネスコートが風圧に揺れる。
BATTLE > 剛腕が馬鹿正直なストレートを描き、そのボディへ突き刺さる。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 生身【0】+煉気【8】+差分【2】+ダメージカードh6【6】=16
BATTLE >
BATTLE > 殴16 のダメージです。
BATTLE >
BATTLE >
シェリル > 剣 殴:6
シェリル > ガードコート 殴:2
シェリル > 練気 7
シェリル >
シェリル > 15点マイナスでダメージ1。【内出血】。
シェリル >
シェリル > 「オイルがちょっと漏れ出ましたが問題なし!
シェリル > ドンドン来やがれ! です!」
シェリル >
シェリル >
BATTLE > 「グールディ〜ッ(やるじゃなァ〜いッ」
BATTLE >
BATTLE > 次の行動はブラックハウンドです。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: --(〔ガードロイドα【30】〕)(〔幻ノマッキー【10】〕、〔リロード・ジャック【40】〕)
BATTLE > (〔ジャイアント・ニッキー【170】〕)(草凪、〔BH【21】〕、〔ビル風一族【21】〕)
BATTLE > (シェリル、〔グールディ【40】〕)(キハヤ、キャラクター)(〔ガードロイドβ【30】〕、リサ)--
BATTLE >
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE >
BATTLE > 【AR】: キハヤ[2]、シェリル[2]、草凪[2]、BH[3]★、ビル風一族[1]、キャラクター[3]、リサ[2]、ジャイアント・ニッキー[3]、
BATTLE > リロード・ジャック[3]、グールディ[3]、幻ノマッキー[1]、 ガードロイドα[3]、ガードロイドβ[3]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
びる風 > <盾の乙女4>を使用。
びる風 >
びる風 > クラブの5をシェリルに。
びる風 >
びる風 > 「・・・おお!?草凪センパイ!?なんでこんなところに!?」
びる風 >
びる風 > ニッキーのお面をかぶりニッキーの形をしたソフトクリームを舐めていたレイが
びる風 > 偶然とおりかかったりなんかしちゃったり。
びる風 > シェリル以外みんな気を取られろ。その隙にシェリル動け。
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「なんで!?」
シェリル >
シェリル > 唐突に現れたレイに突っ込みつつもアクション!
シェリル >
シェリル > オート:スリーアクション
シェリル > マイナー:練気 M4+ダイヤのK=14
シェリル > マイナー:コンバットリンク(EX込み)
シェリル > マイナー:颶嵐?
シェリル > 武器:生身【剣補正】
シェリル >
シェリル > 【颶嵐? 購:-/50
シェリル > 感情と生命の能力値に+2、アクションランクを+1するドラッグ。使い捨て】
シェリル >
シェリル > 攻撃力9/防御力9
シェリル >
シェリル > 〈白兵〉+〈運動〉+〈護身術〉
シェリル >
シェリル > キャラクター側に一歩移動し、キャラクターを攻撃!
シェリル >
シェリル > P 6+颶嵐? 2+コンバットリンクEX 4+クラブ 5=17
シェリル >
シェリル >
BATTLE > では制御値で受けます。P制16。
BATTLE > ダメージ判定をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
シェリル > 「ロボット探偵流! 内蔵粉砕拳!」
シェリル >
シェリル > 殴:+5 護身術+4 練気+9 ハートのA=殴:29(スタン攻撃)
シェリル >
シェリル > 「肋骨の二、三本はいただきますよ!」
シェリル >
シェリル >
BATTLE >
BATTLE > 『 ボ オ ォ ゥ クゥ ニッ キィィ――――…… ッッ !!!! 』
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【“キャラクター”】「あははは〜、いけ! ジャイアント! 握手だ☆」
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > と、次の瞬間。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【“キャラクター”】「――ん?」
BATTLE >
BATTLE > <コミックヒーロー Lv.4>
BATTLE > P5+C3=8
BATTLE >
BATTLE > ダブルオー【5】+コミックヒーロー【4】=9
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ダメージ20。
BATTLE > 【脊髄損傷】[仮死]となる。中枢神経に障害を受ける。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【“キャラクター”】「ピえええええええええええええ!?」
BATTLE >
BATTLE > いきなり側面から殴りつけられる!?
BATTLE > 一瞬、X線図(レントゲン)のように、
BATTLE > あばらが折れるガイコツの絵に切り替わったと思うと、
BATTLE > 弓なりになって吹っ飛んでいく“キャラクター”。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
BATTLE > リサ が《神業》、《電脳神(デウスエクスマキナ)》を使用しました。
BATTLE > ダメージを打ち消します。
BATTLE > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 何度か跳ね飛んだ(バウンド)後、ピクリとも動かなくなる“キャラクター”。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【リサ】
BATTLE > (つ、強い…。予想以上に。これはマズいかもしれないですね……)
BATTLE >
BATTLE > すんでのところで、シェリルにプログラム上の負荷をかけ攻撃を鈍らせたが、
BATTLE > 動かなくなった“キャラクター”を見て戦慄する。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【“キャラクター”】「ふ、ふふふふ……」
BATTLE >
BATTLE > と、ユラリと起き上る“キャラクター”。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【“キャラクター”】
BATTLE > 「ぜ、ぜぇ〜んぜん効かない。効いてない。ピエロ平気。これくらい。うん」
BATTLE >
BATTLE > 生まれたての小鹿のような脚で宣言する。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【リサ】「………………」
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: --(〔ガードロイドα【30】〕)(〔幻ノマッキー【10】〕、〔リロード・ジャック【40】〕)
BATTLE > (〔ジャイアント・ニッキー【170】〕)(草凪、〔BH【21】〕、〔ビル風一族【21】〕)
BATTLE > (〔グールディ【40】〕)(シェリル、キハヤ、キャラクター)(〔ガードロイドβ【30】〕、リサ)--
BATTLE >
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE >
BATTLE > 【AR】: キハヤ[2]、シェリル[3]★、草凪[2]、BH[2]、ビル風一族[1]、キャラクター[3]、リサ[2]、ジャイアント・ニッキー[3]、
BATTLE > リロード・ジャック[3]、グールディ[3]、幻ノマッキー[1]、 ガードロイドα[3]、ガードロイドβ[3]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では、次はシェリルの行動です。どうぞ
BATTLE >
BATTLE >
シェリル > 「むっ・・・どうも本調子ではありませんね・・・・・・ならば!」
シェリル >
シェリル > 素早くキャラクターに駆け寄り、その機械の足を大きく振るった。
シェリル >
シェリル > 「ロボット探偵流! 股間粉砕脚!」
シェリル >
シェリル > オート:スリーアクション
シェリル > マイナー:練気 M4+ダイヤの2=6 失敗
シェリル > マイナー:練気 P8+クラブの6=14
シェリル > 武器:生身【剣補正】
シェリル >
シェリル > 攻撃力11/防御力11
シェリル >
シェリル > 〈白兵〉+〈護身術〉
シェリル >
シェリル > キャラクターを攻撃!
シェリル >
シェリル > R 7+コンバットリンクEX 4+スペード J=21
シェリル >
シェリル > 「タマの二、三個はいただきますよ!」
シェリル >
シェリル > シェリルは女の子ロボだから、痛みがわからないんだ。
シェリル >
シェリル >
BATTLE > せ、制御値で受けます。R制14。
BATTLE > ダメージ判定をどうぞ
BATTLE >
BATTLE >
シェリル > 殴:+5 護身術+4 練気+11 ハートのK=殴:30(スタン攻撃)
シェリル >
シェリル > 「女の子は襲われたらここを蹴り飛ばせと言われました!
シェリル > ぶっとびやがれ! です!」
シェリル >
シェリル > 単純計算で対物ライフルの三倍の威力を股間に集中させる!(スタン攻撃)
シェリル >
シェリル >
BATTLE > 澄みきった金属音。そして一拍の間を置いて……
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【“キャラクター”】「!?!?!?(声にならない悲鳴」
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > <コミックヒーロー Lv.4>
BATTLE > L11+HK=21
BATTLE >
BATTLE > ダブルオー【5】+コミックヒーロー【4】=9
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > キラッ☆
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > そのまま垂直に飛んで行った“キャラクター”は星になった。
BATTLE > 夜空に彼の顔が大きく浮かぶ。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > L11+H3=14/16
BATTLE >
BATTLE > しかし生き残る・・・ッ
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ダメージ21。しかし、スタン攻撃により、生命の制御判定。成功で無効化です。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: --(〔ガードロイドα【30】〕)(〔幻ノマッキー【10】〕、〔リロード・ジャック【40】〕)
BATTLE > (〔ジャイアント・ニッキー【170】〕)(草凪、〔BH【21】〕、〔ビル風一族【21】〕)
BATTLE > (〔グールディ【40】〕)(シェリル、キハヤ、キャラクター)(〔ガードロイドβ【30】〕、リサ)--
BATTLE >
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE >
BATTLE > 【AR】: キハヤ[2]、シェリル[2]、草凪[2]、BH[2]、ビル風一族[1]、キャラクター[3]、リサ[2]、ジャイアント・ニッキー[3]★、
BATTLE > リロード・ジャック[3]、グールディ[3]、幻ノマッキー[1]、 ガードロイドα[3]、ガードロイドβ[3]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ジャイアント・ニッキー【AR3→2】 の行動。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > オート:−−−−
BATTLE > マイナー:−−−−
BATTLE > 武器:生身【至近〜中(カマイタチ)】(超巨大兵器、シェイクハンド)
BATTLE > 対象:
BATTLE >
BATTLE > <白兵 Lv.4><居合い Lv.4><カマイタチ Lv.8><無風剣 Lv.15>
BATTLE > R8+S8+白兵1(ドールズ)+居合い4=21
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 『 ミィ 〜 イ ン ナァ トォ― モダ チィ〜〜――――…… ッッ 』
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 射程:近。びる風 を攻撃。
BATTLE >
BATTLE >
びる風 > ブラックハウンドが〈盾の乙女4〉を使用、ハートのKをびる風(カリスマ)に。
びる風 >
びる風 > 〈交渉〉〈狂信者4〉を使用!
びる風 >
びる風 > 外界8+エンジェルボイス1+ハートのK(10)+草凪のレンタコップ2=達成値21
びる風 >
びる風 > 打ち消せ!
びる風 >
びる風 >
BATTLE > では回避成功です。
BATTLE > 次の行動は“キャラクター”。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: --(〔ガードロイドα【30】〕)(〔幻ノマッキー【10】〕、〔リロード・ジャック【40】〕)
BATTLE > (〔ジャイアント・ニッキー【170】〕)(草凪、〔BH【21】〕、〔ビル風一族【21】〕)
BATTLE > (〔グールディ【40】〕)(シェリル、キハヤ、キャラクター)(〔ガードロイドβ【30】〕、リサ)--
BATTLE >
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE >
BATTLE > 【AR】: キハヤ[2]、シェリル[2]、草凪[2]、BH[1]、ビル風一族[1]、キャラクター[3]★、リサ[2]、ジャイアント・ニッキー[2]、
BATTLE > リロード・ジャック[3]、グールディ[3]、幻ノマッキー[1]、 ガードロイドα[3]、ガードロイドβ[3]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ド ッ ガ ア ァ ァ〜〜―――――― ァ ア ア アア ンッ !!!!
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 地面に大きなクレーターを作り、“キャラクター”が落下してきた。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【“キャラクター”】「き、キミたち……」
BATTLE >
BATTLE > 【“キャラクター”】「ぜっっったいにゆるさないんだからっ!!」
BATTLE >
BATTLE > 大事な“ナニ”かを失い、若干女々しくなった感じの“キャラクター”が叫んだ。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > オート:スリーアクション
BATTLE > マイナー1:使用不可
BATTLE > マイナー2:使用不可
BATTLE > マイナー3:使用不可
BATTLE > 武器:飛針【遠】
BATTLE > 対象:キハヤ
BATTLE >
BATTLE > <白兵 Lv.4><芸術:手品 Lv.8><マエストロ Lv.5><ラッキーストライク Lv.2>
BATTLE > <修羅(いくさがみ) Lv.4><飛針 Lv.4>
BATTLE > M9+D5+マエストロ5-毒術6=13
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > キハヤへ向け攻撃。
BATTLE >
BATTLE >
キハヤ > 制御値受け。差分は<毒術>分引いて3。
キハヤ >
キハヤ >
BATTLE > では手品用のトランプがキハヤに突き刺さる。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 飛針【7】+ダメージカードS6【6】=13
BATTLE >
BATTLE >
キハヤ > 刺防:2、生体防具で10点軽減→[1:内出血]
キハヤ >
キハヤ > 「……ハッ。」
キハヤ >
キハヤ > パラパラと、皮膚にぶつかって勢いを止めたトランプが落下する……
キハヤ >
BATTLE >
BATTLE > 【“キャラクター”】「ぐぬぬ、先のダメージのせいで力が出ないっ」
BATTLE >
BATTLE > 次の行動はリロード・ジャックです。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: --(〔ガードロイドα【30】〕)(〔幻ノマッキー【10】〕、〔リロード・ジャック【40】〕)
BATTLE > (〔ジャイアント・ニッキー【170】〕)(草凪、〔BH【21】〕、〔ビル風一族【21】〕)
BATTLE > (〔グールディ【40】〕)(シェリル、キハヤ、キャラクター)(〔ガードロイドβ【30】〕、リサ)--
BATTLE >
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE >
BATTLE > 【AR】: キハヤ[2]、シェリル[2]、草凪[2]、BH[1]、ビル風一族[1]、キャラクター[2]、リサ[2]、ジャイアント・ニッキー[2]、
BATTLE > リロード・ジャック[3]★、グールディ[3]、幻ノマッキー[1]、 ガードロイドα[3]、ガードロイドβ[3]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > リロード・ジャック【AR3→2】 の行動。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > オート:−−−−
BATTLE > マイナー:NR20+
BATTLE > 武器:NR20+【近〜遠(距離外射程)】
BATTLE > 対象:(草凪、BH、びる風)
BATTLE >
BATTLE > <射撃 Lv.7><距離外射程 Lv.4><クイックドロー Lv.4><桜吹雪 Lv5>
BATTLE > M9+D10+クイックドロー4=23
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > リロード・ジャックが鉛弾をバラまく。
BATTLE >
BATTLE > 射程:中。草凪、BH、ビル風 を攻撃。
BATTLE >
BATTLE >
びる風 > ええい草凪、カリスマ、ブラックハウンドの順番に
びる風 >
びる風 > 制御値11,6,7で受ける!
びる風 >
びる風 >
BATTLE > NR20+【6】+ダメージカードD7【7】=13
BATTLE >
BATTLE > 草凪、カリスマびる風、ブラックハウンド。
BATTLE > 殴13のダメージです。
BATTLE >
BATTLE >
びる風 > 草凪→救命符で打消し
びる風 > カリスマ→HP8に
びる風 > ブラックハウンド→救命符で打消し
びる風 >
びる風 > カリスマ「ウボァー!!」
びる風 >
びる風 >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: --(〔ガードロイドα【30】〕)(〔幻ノマッキー【10】〕、〔リロード・ジャック【40】〕)
BATTLE > (〔ジャイアント・ニッキー【170】〕)(草凪、〔BH【21】〕、〔ビル風一族【08】〕)
BATTLE > (〔グールディ【40】〕)(シェリル、キハヤ、キャラクター)(〔ガードロイドβ【30】〕、リサ)--
BATTLE >
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE >
BATTLE > 【AR】: キハヤ[2]、シェリル[2]、草凪[2]、BH[1]、ビル風一族[1]、キャラクター[2]、リサ[2]、ジャイアント・ニッキー[2]、
BATTLE > リロード・ジャック[2]、グールディ[3]★、幻ノマッキー[1]、 ガードロイドα[3]、ガードロイドβ[3]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 続いてグールディ【AR3→2】 の行動。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > オート:スリーアクション
BATTLE > マイナー1:P10+C4=14[攻撃力:2/防御力:2]
BATTLE > マイナー2:R10+SA=21[攻撃力:3/防御力:3]
BATTLE > マイナー3:P10+C8=18[攻撃力:2/防御力:2] = 攻撃力15/防御力:15
BATTLE > 武器:生身【至近】
BATTLE > 対象:シェリル
BATTLE >
BATTLE > <白兵 Lv.9><鉄拳 Lv.9><煉気 Lv9>
BATTLE > P10+C6=16
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 一歩移動後、シェリルへ再び攻撃。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 「グウウゥゥールディっ!!」
BATTLE > ロケット頭突き。
BATTLE >
BATTLE >
びる風 > びる風(カリスマ)のリアクション。AR1→AR0に。
びる風 >
びる風 > メジャー:外界からの〈交渉4〉〈狂信者4〉
びる風 >
びる風 > 外界8+エンジェルボイス1+ダイヤ5+草凪レンタコップ2=達成値16!
びる風 >
びる風 > 消えろお!
びる風 >
びる風 > 〈狂信者〉の効果で打消し!
びる風 >
びる風 >
BATTLE > 「グウウゥゥ――――ッッ!?」
BATTLE >
BATTLE > びる風のサポートにより、弾道が逸れ樹木へと突っ込んだ。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: --(〔ガードロイドα【30】〕)(〔幻ノマッキー【10】〕、〔リロード・ジャック【40】〕)
BATTLE > (〔ジャイアント・ニッキー【170】〕)(草凪、〔BH【21】〕、〔ビル風一族【08】〕)
BATTLE > -(〔グールディ【40】〕、シェリル、キハヤ、キャラクター)(〔ガードロイドβ【30】〕、リサ)--
BATTLE >
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE >
BATTLE > 【AR】: キハヤ[2]、シェリル[2]、草凪[2]、BH[1]、ビル風一族[0]、キャラクター[2]、リサ[2]、ジャイアント・ニッキー[2]、
BATTLE > リロード・ジャック[2]、グールディ[2]、幻ノマッキー[1]、 ガードロイドα[3]★、ガードロイドβ[3]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 『 ──ヘ√レヘ√レv── 』
BATTLE >
BATTLE > ガードロイドαの行動。一歩右へ移動します。
BATTLE >
BATTLE > SJ捨て。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: ---(〔ガードロイドα【30】〕、〔幻ノマッキー【10】〕、〔リロード・ジャック【40】〕)
BATTLE > (〔ジャイアント・ニッキー【170】〕)(草凪、〔BH【21】〕、〔ビル風一族【08】〕)
BATTLE > -(〔グールディ【40】〕、シェリル、キハヤ、キャラクター)(〔ガードロイドβ【30】〕、リサ)--
BATTLE >
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE >
BATTLE > 【AR】: キハヤ[2]、シェリル[2]、草凪[2]、BH[1]、ビル風一族[0]、キャラクター[2]、リサ[2]、ジャイアント・ニッキー[2]、
BATTLE > リロード・ジャック[2]、グールディ[2]、幻ノマッキー[1]、 ガードロイドα[2]、ガードロイドβ[3]★
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 『 ――√レv─w─― 』
BATTLE >
BATTLE > ガードロイドβの行動。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > オート:−−−−
BATTLE > マイナー:S8イーグル
BATTLE > 武器:S8イーグル【至近(近接射撃)〜近】
BATTLE > 対象:キハヤ
BATTLE >
BATTLE > <射撃 Lv.4><近接射撃 Lv.4>
BATTLE > R11+S4=15
BATTLE >
BATTLE > キハヤへ向け発砲する。
BATTLE >
BATTLE >
キハヤ > 制御値受け。理性11
キハヤ >
キハヤ >
BATTLE > S8イーグル【6】+ダメージカードH6【6】=12
BATTLE >
BATTLE > 殴12 のダメージです。
BATTLE >
BATTLE >
キハヤ > 生体防具 殴防:4
キハヤ > フェイトコート 殴防:2 計6
キハヤ > 12 -6 =[6:胸部損傷] [バックファイア]を受ける→C7
キハヤ > 現在のバックファイア:H6 C7
キハヤ >
キハヤ > 片肺を撃ち抜かれた……まただ。
キハヤ > 傷の内側に、何かいる。黒い、不定形の、何かだ。
キハヤ > ……傷口から こっちを のぞきこん で
キハヤ >
キハヤ > ……いない?
キハヤ >
キハヤ >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: ---(〔ガードロイドα【30】〕、〔幻ノマッキー【10】〕、〔リロード・ジャック【40】〕)
BATTLE > (〔ジャイアント・ニッキー【170】〕)(草凪、〔BH【21】〕、〔ビル風一族【08】〕)
BATTLE > -(〔グールディ【40】〕、シェリル、キハヤ、キャラクター)(〔ガードロイドβ【30】〕、リサ)--
BATTLE >
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE >
BATTLE > 【AR】: キハヤ[2]★、シェリル[2]、草凪[2]、BH[1]、ビル風一族[0]、キャラクター[2]、リサ[2]、ジャイアント・ニッキー[2]、
BATTLE > リロード・ジャック[2]、グールディ[2]、幻ノマッキー[1]、 ガードロイドα[2]、ガードロイドβ[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では次はキハヤの行動です。どうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
キハヤ > オート:スリーアクション08
キハヤ > マイナー1:ホッパーレッグ使用
キハヤ > マイナー2:タイプD2使用
キハヤ > マイナー3:なし
キハヤ > メジャー:<運動><白兵> R6 +2 +4 +1 +SA =21(固定+隙狙い*100)
キハヤ >
キハヤ > 『Grrrrrrr...』
キハヤ >
キハヤ > 名状し難い唸り声を上げながら、キャラクターに掴み掛る。
キハヤ >
キハヤ > ※武器はファング・ギャラクシィ
キハヤ >
キハヤ >
BATTLE > は制御値で受けます。R制14。
BATTLE > ダメージ判定をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
キハヤ > ダメージ:刺+10 +3 +JOKER(11) =24
キハヤ >
キハヤ >
BATTLE > ふ、防ぎきれん!?
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
BATTLE > リサ が《神業》、《難攻不落(インヴァルネラブル)》を使用しました。
BATTLE > ダメージを打ち消します。
BATTLE > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【リサ】「クッ……」
BATTLE >
BATTLE > 腕部に装着したタップを操作し、
BATTLE > ガードロイドの1体をキハヤと“キャラクター”の間に割り込ませる!
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
BATTLE > “キャラクター” が《神業》、《不可知(インセンサブル)》を使用しました。
BATTLE > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > <白兵 Lv.4><芸術:手品 Lv.8><マエストロ Lv.5><ラッキーストライク Lv.2>
BATTLE > <修羅(いくさがみ) Lv.4><飛針 Lv.4>
BATTLE > L11+HK+マエストロ5-毒術6=20
BATTLE >
BATTLE > RL切り札を使用します。
BATTLE >
BATTLE > 飛針【7】+ダメージカードD9【切り札効果:11】+差分値【7】=25
BATTLE >
BATTLE > 刺25のダメージ。
BATTLE >
BATTLE >
キハヤ > 《突然変異》→《チャイ》の使用を宣言。《難攻不落》を打ち消す。
キハヤ >
キハヤ > ガードロイドの妨害を無視し、キハヤは突き進み……ついには、
キハヤ > キャラクターの頭に手を掛けるに至る。
キハヤ > そして……
キハヤ >
キハヤ > 『……Grrrrrraaaaaaaaaa!』
キハヤ >
キハヤ > ……その喉笛に、牙を突き立てた。
キハヤ >
キハヤ >
シェリル > 《電脳神》の使用を宣言。《不可知》を打ち消します。
シェリル >
シェリル > 「私と二回も攻防を交わしたのが運の尽き、ですね」
シェリル >
シェリル > 「貴方の行動は『認識』出来ずとも『推測』可能ですッ!」
シェリル >
シェリル > 最後の足掻きをしたキハヤへの攻撃を受け止め、弾き飛ばす。
シェリル >
シェリル >
BATTLE > 【“キャラクター”】「ヒーホー☆ これで八つ裂きだよ!!」
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > キハヤとの対決。“キャラクター”は勝ちを確信した。
BATTLE > しかし、そこへシェリルの妨害がはいる!
BATTLE > “キャラクター”の放ったトランプを、シェリルの技が捌ききる。
BATTLE >
BATTLE > そして次の瞬間!?
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【“キャラクター”】「ぎいャああああぁぁ――――!?」
BATTLE >
BATTLE > キハヤが頸動脈に喰らいついた。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【“キャラクター”】「いたいたイたいタいたイたイタいたい!?!?」
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【“キャラクター”】
BATTLE > 「ぐはぁッ!? く、クくっ、まさかここまでとはねっ!
BATTLE > で…… でも、ピエロはただじゃあ死なないのさっ☆」
BATTLE >
BATTLE > 血反吐を吐きながら、“キャラクター”は、最後の力を振り絞って、
BATTLE > 手に持っていたリモコンを操作(コントロール)する。
BATTLE > そして、自分の仕事(ラン)の締めくくりとして、あるスイッチを押した。
BATTLE >
BATTLE > ジャイアント・ニッキーの瞳が怪しく光る。
BATTLE > すると、ジャイアント・ニッキーが地鳴りをあげこちらに突っ込んで来た。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
BATTLE > “キャラクター” が《神業》、《死の舞踏(ダンスマカブル)》を使用しました。
BATTLE > 対象はキハヤ。ダメージは、【脊髄損傷】[仮死]となる。中枢神経に障害を受ける。
BATTLE > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > “自爆回路”が作動したジャイアント・ニッキーが、小爆発をくりかえし突進してくる。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 『 ボ ボボ、 ボ ォ ゥ クゥ ニッ キィィ――――…… ッッ !!!! 』
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 片足が大きく爆ぜた。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 『 ミィ 〜 イ ン ナァ トォ― モダ チィ〜〜――――…… ッッ 』
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > その衝撃でバランスを崩した巨体が、
BATTLE > “キャラクター”とキハヤ に向け覆いかぶさろうとする。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【“キャラクター”】「ウヒャヒャヒャ! これでキミも道連れさっ」
BATTLE >
BATTLE > 【“キャラクター”】「ピエロのショウはここまでっ、それでは皆さん…… XYZ(サヨウナラ)〜☆」
BATTLE >
BATTLE > 次の瞬間、ふたりを押しつぶしたジャイアント・ニッキーが、大爆発を起こす。
BATTLE > 巻き上がる炎がその場を飲み込んだ。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では、キハヤ、“キャラクター”、そして“キャラクター”が離脱したことにより、
BATTLE > ジャイアント・ニッキーがカット進行より離脱します。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: ---(〔ガードロイドα【30】〕、〔幻ノマッキー【10】〕、〔リロード・ジャック【40】〕)
BATTLE > -(草凪、〔BH【21】〕、〔ビル風一族【08】〕)
BATTLE > -(〔グールディ【40】〕、シェリル)(〔ガードロイドβ【30】〕、リサ)--
BATTLE >
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE >
BATTLE > 【AR】: シェリル[2]★、草凪[2]、BH[1]、ビル風一族[0]、リサ[2]、
BATTLE > リロード・ジャック[2]、グールディ[2]、幻ノマッキー[1]、 ガードロイドα[2]、ガードロイドβ[2]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では、次の行動はシェリル です。どうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
シェリル > まず《黄泉返り》の使用を宣言。キハヤのダメージを打ち消します。
シェリル >
シェリル > 「キハヤさん! くっ・・・ミニシェリル! 出動!」
シェリル >
シェリル > 『ナオシマス』 『ナオシマス』
シェリル > 『オチュウシャ』 『オチュウシャー』
シェリル >
シェリル > 小さなシェリルが、炎の海の中、キハヤの捜索に散っていく。
シェリル >
シェリル >
シェリル > 「――では、行きますよ!」
シェリル >
シェリル > 武器:生身【剣補正】
シェリル >
シェリル > 攻撃力11/防御力11
シェリル >
シェリル > 〈運動〉+〈白兵〉+〈護身術〉
シェリル >
シェリル > リサ側に移動して、リサを攻撃!
シェリル >
シェリル > P 6 + 2 + コンバットリンクEX 4 + クラブ 9= 21
シェリル >
シェリル > 「リサさん! これで終わりにしましょう!」
シェリル >
シェリル >
BATTLE > では制御値で受けます。P制17。
BATTLE > ダメージ判定をどうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
シェリル > 殴 5+護身術 4+煉気 11+ハート Q=30 (スタン攻撃)
シェリル >
シェリル >
BATTLE > 炎の先に佇む“シルバーコイン”を見据えるシェリル。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【リサ】「そうですね、決着をつけましょう。シェリルさん」
BATTLE >
BATTLE > 腕に装着したタップから発せられた命令(コマンド)が、
BATTLE > ガードロイドたちを動かす。
BATTLE >
BATTLE > 炎が揺れた。シェリルが地を蹴り踏み込んだのだ。
BATTLE > 飛び込み拳を繰り出すシェリルへ向け、ガードロイドが一斉掃射を行なう!
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 忠誠【7】
BATTLE > R10+S2=12
BATTLE >
BATTLE > ダメージ23。スタン攻撃により制御判定。
BATTLE > L8+H9=17/15
BATTLE >
BATTLE > 制御判定失敗。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【リサ】(ああ、やはり適いませんね……)
BATTLE >
BATTLE > 弾丸の嵐(バレット・ストーム)をかいくぐり、シェリルの拳が迫る。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 【リサ】(私は弱い人間だわ…… ルクマーン、ごめんなさい……)
BATTLE >
BATTLE > 拳が食い込む。薄れゆく意識の中で、そうリサは亡き彼のことを思った。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では、リサ、そしてリサ が離脱したことにより、
BATTLE > ガードロイドα、ガードロイドβが、
BATTLE > カット進行より離脱します。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: ---(〔幻ノマッキー【10】〕、〔リロード・ジャック【40】〕)
BATTLE > -(草凪、〔BH【21】〕、〔ビル風一族【08】〕)-(〔グールディ【40】〕)(シェリル)--
BATTLE >
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE >
BATTLE > 【AR】: シェリル[1]、草凪[2]★、BH[1]、ビル風一族[0]、リロード・ジャック[2]、グールディ[2]、幻ノマッキー[1]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では、次の行動は草凪 です。どうぞ。
BATTLE >
BATTLE >
びる風 > リロード・ジャックに〈交渉2〉〈威厳1〉で精神攻撃。
びる風 > 命令内容は「この場から退け」だ!
びる風 >
びる風 > 上司が倒れ、指揮系統も乱れた現状では抗う術もあるまい!プレッシャーをかけるぞ!
びる風 >
びる風 > 外界7+ダイヤの8=達成値15!
びる風 >
びる風 >
BATTLE > では制御値で受けます。M制10。
BATTLE > 判定成功です。
BATTLE >
BATTLE > 突如びる風から放たれた威圧感に、
BATTLE > リロード・ジャックが思わず後ずさる。
BATTLE >
BATTLE > そのまま、ある程度距離を取ると、
BATTLE > 背を見せその場から逃亡する。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > リロード・ジャック がカット進行を離脱します。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: ---(〔幻ノマッキー【10】〕)-(草凪、〔BH【21】〕、〔ビル風一族【08】〕)
BATTLE > -(〔グールディ【40】〕)(シェリル)--
BATTLE >
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE >
BATTLE > 【AR】: シェリル[1]、草凪[1]、BH[1]、ビル風一族[0]、グールディ[2]★、幻ノマッキー[1]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では、次の行動はグールディ です。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > グールディ【AR2→1】 の行動。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > オート:スリーアクション
BATTLE > マイナー1:P10+C5=15[攻撃力:2/防御力:2]
BATTLE > マイナー2:L11+H7=18[攻撃力:2/防御力:2]
BATTLE > マイナー3:M8+D8 =16[攻撃力:2/防御力:2] = 攻撃力21/防御力:21
BATTLE > 武器:生身【至近】
BATTLE > 対象:シェリル
BATTLE >
BATTLE > <白兵 Lv.9><鉄拳 Lv.9><煉気 Lv9>
BATTLE > L11+H5=16
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 「グウウゥゥールディィィ〜〜――――っ!!」
BATTLE >
BATTLE > 右に移動。シェリルに向かい、その鋭い撃を浴びせかける。
BATTLE >
BATTLE >
シェリル > リアクション
シェリル >
シェリル > オート:スリーアクション
シェリル > マイナー:煉気 M4+ダイヤ 6=10
シェリル > マイナー:煉気 R7+スペード Q=17
シェリル > マイナー:煉気 M4+ダイヤ 7=11
シェリル >
シェリル > 攻撃力17/防御力17
シェリル >
シェリル > 〈運動〉
シェリル > P 6 + 2 + クラブ 5=13
シェリル >
シェリル >
BATTLE > ダメージ判定です。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 生身【0】+煉気【21】+差分【3】+ダメージカードC7【7】=31
BATTLE >
BATTLE > 殴31 のダメージです。
BATTLE >
BATTLE > シェリルに、グールディの拳が迫る。
BATTLE > 振り下ろされた拳がそのメタルボディを叩き潰そうとする!!
BATTLE >
BATTLE >
シェリル > 殴防御力は合計25
シェリル >
シェリル > 6 胸部損傷 [バックファイア]を受ける。呼吸困難。
シェリル >
シェリル > 山札判定。ダイヤ 9。
シェリル >
シェリル > 両手で受け止めた拳が、勢いを残したまま胸部に突き刺さった。
シェリル > 押される体を、両足で必死に支える。
シェリル >
シェリル > 「ぐっ・・・! 胸部ジェネレーターが損傷しただけです!
シェリル > ここから先へは一歩たりとて進ませませんよ!!」
シェリル >
シェリル >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: ---(〔幻ノマッキー【10】〕)-(草凪、〔BH【21】〕、〔ビル風一族【08】〕)
BATTLE > --(〔グールディ【40】〕、シェリル)--
BATTLE >
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE >
BATTLE > 【AR】: シェリル[0]、草凪[1]★、BH[1]、ビル風一族[0]、グールディ[1]、幻ノマッキー[1]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE > では、次の行動は草凪 です。
BATTLE >
BATTLE >
びる風 > 〈交渉〉〈威厳〉をグールディに。
びる風 >
びる風 > 外界7+ダイヤのQ=達成値17!
びる風 >
びる風 > 「さあそこの筋肉君もしまっちゃおうねえ。」
びる風 >
びる風 > 圧倒的なプレッシャー(物理)で撤退を促す!
びる風 >
びる風 >
BATTLE > 制御値で受けます。M制9。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 「グウウゥゥールディィィ〜〜――――っ!!」
BATTLE >
BATTLE > 丸太のような腕でシェリルに何度も打撃を浴びせかける。
BATTLE > シェリルもなんとか踏みとどまり、防御に徹する。
BATTLE > しかし、それも限界に近づいていた。
BATTLE > もうおしまいか? そう思った時、
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 「グ、グル!?」
BATTLE >
BATTLE > グールディの背中を通し、凄まじいプレッシャーをシェリルも感じ取る。
BATTLE > が、これはグールディが発している殺気とはまた別のモノだ。
BATTLE > そのプレッシャーの源は……?
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 「ル、ルル…… グゥゥルディィィ〜〜っっ」
BATTLE >
BATTLE > たまらず攻撃を中断し、逃げ去るグールディ。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > グールディが撤退します。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: ---(〔幻ノマッキー【10】〕)-(草凪、〔BH【21】〕、〔ビル風一族【08】〕)--(シェリル)--
BATTLE >
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE >
BATTLE > 【AR】: シェリル[0]、草凪[0]、BH[1]★、ビル風一族[0]、幻ノマッキー[1]
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では、次の行動はブラックハウンド です。
BATTLE >
BATTLE >
びる風 > 盾の乙女でダイヤの10を草凪に。
びる風 >
びる風 > 〈交渉〉〈威厳〉を幻のマッキーに撃つよ!
びる風 >
びる風 > 外界7+ダイヤの10=達成値17!
びる風 >
びる風 > 「さあ、君のシルエットをしかるべき筋のところに送られたくなければクニにかえるんだ・・・」
びる風 >
びる風 >
BATTLE > 「マッキ〜?」
BATTLE >
BATTLE > びる風が威厳を持って幻のマッキー・スネイクへと撤退を促す。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 「マッキーっ☆」
BATTLE >
BATTLE > では制御値で受けます。M制18。
BATTLE > 防御成功です。
BATTLE > 全然まったく効いていません。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼
BATTLE > 【距離】: ---(〔幻ノマッキー【10】〕)-(草凪、〔BH【21】〕、〔ビル風一族【08】〕)--(シェリル)--
BATTLE >
BATTLE > 【解説】: ():エンゲージ 〔〕:トループ 【】:HP 『』:搭乗中 《》:イントロン
BATTLE >
BATTLE > 【AR】: シェリル[0]、草凪[0]、BH[0]、ビル風一族[0]、幻ノマッキー[1]★
BATTLE > ▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > では、次の行動は幻のマッキー です。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > 「」チラッ
BATTLE >
BATTLE > 「マッキーっ☆」
BATTLE >
BATTLE > <チェシャ猫 Lv.7>
BATTLE >
BATTLE > M16+D5+チェシャ猫7=28
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > プロットがないため、リアクションは不能とします。
BATTLE > 幻のマッキーが逃亡します。
BATTLE > 幻のマスコットキャラクターは、
BATTLE > 最初からその場に存在していなかったかのように、
BATTLE > 忽然と姿を消しました。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > マッキー・スネイク。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > VIVAはらいその人気マスコット、ニッキー・スネイクの
BATTLE > 相棒のそっくりキャラとしてデビューした彼女?はしかし、
BATTLE > その外見のゆるキャラ(ブサイク)っぷりと、
BATTLE > 台詞が「マッキ〜」しかなかったため、
BATTLE > あっという間に消えたマイナーなマスコットキャラであった。
BATTLE >
BATTLE > 後日調べてみれば、
BATTLE > その着ぐるみ(ドロイド)も、すでにVIVAはらいそ内には存在しなく、
BATTLE > あの夜、びる風 草凪 が見たそれが何だったのかはようとして知れず、謎となる。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > あの夜の賑やかさか、あるいは哀しみに引き寄せられ、
BATTLE > 笑顔を振りまきに現れた、
BATTLE > 現世に存在しないなんれかのモノであったのだろうか……?
BATTLE > しかし、それを知る手立ては、どこにもないのだった……。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > RL側のキャラクターが全員離脱したことで、【勝利条件】を満たしました。
BATTLE > キャスト側の勝利となります。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > これにてカット進行を終了します。
BATTLE >
BATTLE > お疲れ様でした。
BATTLE >
BATTLE >
BATTLE > ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 戦いは終わった。
RL >
RL > しかし、この戦いの壮絶さを示す爪痕は広範囲にわたり、
RL > 未だに炎くすぶる残骸が、広場には散らばっている。
RL >
RL > そんな中、キハヤ 救出に向かった一体のミニシェリルが
RL > シェリル にキハヤ の居場所を伝えるため戻ってきた。
RL >
RL > ミニシェリルの誘導に従い、その場所についたふたり。そこには……
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【ミズキ】「お願い……っ! 死なないでっ!!」
RL >
RL >
RL > ミニシェリルにまじり、必死に応急処置をする、
RL > “実験体93号”の姿があった。
RL >
RL >
キハヤ > 「……ッ……」
キハヤ >
キハヤ > 苦悶に呻きつつ、キハヤは目を覚ました。
キハヤ > 消化器官の損傷はそのままだが(※)、それ以外の機能は問題ないレベルまで修復が終わっていた。
キハヤ >
キハヤ > 「ッたくあのピエロ野郎、メチャクチャやりやがって……」
キハヤ > 「……どうなった?」
キハヤ >
キハヤ > ※《黄泉還り》の仕様により、前のシーンで受けたダメージは回復しないのである。
キハヤ >
キハヤ >
びる風 > 「腑に落ちないところもあったけどとりあえず全部倒したよ。」
びる風 >
びる風 > 「あとは戦後処理・・・ってところかな?」
びる風 >
びる風 > こっちもズタボロだ・・・ティンバニーの様子を確かめつつそう会話しよう
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「大丈夫ですよ、ミズキさん。
シェリル > ・・・・・・ほら」
シェリル >
シェリル >
シェリル > キハヤの横に座り込んで、報告する。
シェリル >
シェリル > 「終わりました。あのピエロはキハヤさんに仕留められて・・・。
シェリル > リサさんは私が気絶させました。後は草凪さんが片っ端から逃亡させましたよ」
シェリル >
シェリル >
RL > 息を吹き返したキハヤに一瞬ほっとした表情を見せるミズキ。
RL > そしてシェリルに語りかけられる。
RL >
RL >
RL > 【ミズキ】「あ……」
RL >
RL > そんな様に、一歩後ずさるミズキ。
RL > そういえば、彼女とはこれが初対面。
RL > しかもミズキを追っていた、シェリル、キハヤ、びる風 と違い、
RL > 彼女には3人の情報がまったくないのだ。
RL >
RL >
RL > 【ミズキ】「あ、アナタ達は……」
RL >
RL > 何者? そして、どうしてここへ? そう瞳が問いかける。
RL >
RL >
シェリル > 「あー、私は・・・・・・うーん」
シェリル >
シェリル > なんと説明したものか。
シェリル > というか、説明して良いのだろうか?
シェリル > 今は違えど、事の始まりを考えれば、
シェリル > 私はミズキからすれば“敵”の立場に居るようなもので・・・。
シェリル >
シェリル > 「えー、通りすがりの”探偵”です!
シェリル > ミズキさんの名前は今推理しました!」
シェリル >
シェリル > ごまかす。誤魔化せたか? 誤魔化せただろう。
シェリル > 自分はそそくさとリサの元へ向かう。
シェリル >
シェリル >
キハヤ > 「三日前、お前のおか……いや、悪ィ。何でもねェ。」
キハヤ > 「……あの時は“90番台”が呑気に歩いてるなんて想像もしてなかったがな。」
キハヤ >
キハヤ > 埃と煤を払い、立ち上がる。
キハヤ > 多少痛むが、大した問題ではない。
キハヤ >
キハヤ > 「直接の面識は三日前が初めてだがな。お前と丸っきり縁がないわけじゃアねェ。」
キハヤ > 「……そう構えんな。別に取ッて食いやしねェよ。」
キハヤ >
キハヤ > ……ところで、キハヤは凶相である。
キハヤ > 一般人が見るからにヤバイ人と目を合わせたとき、どうするだろうか?
キハヤ >
キハヤ >
びる風 > とりあえず無言で周囲の警戒に入って、ミズキをうっかりにがさないようにしておこう。
びる風 >
びる風 > 倒れている人たちの確保もいるし。
びる風 >
びる風 >
RL > 【ミズキ】「探、てい……?」
RL >
RL > リサの元にかけよるシェリル。彼女の身体を抱き起す。
RL > 大丈夫だ。狙った通り気絶しているだけ。息もちゃんとある。
RL > しばらく昏倒しているだろうが、
RL > 時間がたてば、アザすら残らず復活するだろう。
RL >
RL >
RL > 立ち上がるキハヤ。
RL > そしてミズキの緊張を解こうと語りかける。が、
RL >
RL >
RL > 【ミズキ】「」ビクッ
RL >
RL > その凶悪な顔に涙をにじませるミズキ。
RL > 二歩、三歩と後ずさり、びる風にぶつかる。
RL >
RL >
RL > 【ミズキ】「ど、どうしてここへ」
RL >
RL > 警戒の色を宿した表情で尋ねる。
RL > この2週間ほど、彼女の元に現れるのは、
RL > すべて、彼女を捕えようとする者達であった。
RL >
RL > この3人は、今までの人たちとは違う。
RL >
RL > それはなんとなく感覚で理解ができる。
RL > しかし、やはりこれまでの経験から、
RL > 疑念は完全に捨て去れずにいるようだ。
RL >
RL >
びる風 > んー・・・
びる風 >
びる風 > 「シェリルさん、まかせた。」
びる風 >
びる風 > どうにもこちらでどうにかできる気がしない。
びる風 >
びる風 >
シェリル > 「と、言われましても・・・・・・うーん」
シェリル >
シェリル > 「まあミズキさんが普通に生活できればいいな、と思ってここに居ますが」
シェリル >
シェリル > 最終的には『リサさんがどうするのか』になってしまう。
シェリル > しばらく起きそうに無いし、なんともしがたい。
シェリル >
シェリル > 「ミズキさんの生命や身柄を狙うものが居るなら、全力で阻止しますよ!」
シェリル >
シェリル >
キハヤ > 「聞きたい事がある。俺の用事ァそれだけだ。」
キハヤ > 「他の連中の用事までは知らんがな。」
キハヤ >
キハヤ > キハヤは軽く鼻を鳴らした。
キハヤ > 正直な話、今後に責任を持てる程の甲斐性は無い。
キハヤ > そもそもキハヤは、区切りが付いたら収監される予定である。
キハヤ > 面倒など見れるはずがない以上、捕まえるも何も無いのだ。
キハヤ >
キハヤ > 「……お前、これからどうする気だ?」
キハヤ >
キハヤ >
RL >
RL >
RL > 【人喰ったような男の声】「彼女にそれを決める権利はありませんよ」
RL >
RL >
RL > その時、広場にキハヤ でもびる風 でもない男の声が響いた。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
>
>
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/キハヤ 登場判定/不要
RL > Climax_Scene18 【シーンタロット:レッガー / グリーンエリア:タタラ街】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > VIVAはらいそ――。
RL >
RL >
RL > ビクリと、ミズキの身体が震える。
RL >
RL > キハヤの問いかけに答えたのはミズキ ではなかった。
RL > そして、びる風 はその声を知っている。
RL >
RL >
RL > 闇の中から、ふたりの男が現れる。
RL >
RL >
RL > 【人喰ったような男の声→蘇我巡査?】「や、どもども」
RL >
RL > ひとりの顔には、やはり見覚えがある。
RL >
RL > しかし、ブラックハウンド基地(ベース)で会った時とは違い、
RL > ブラックハウンドの制服である、
RL > 漆黒のジャケット、輝く黄金の猟犬のバッヂは姿を消し、
RL > 代わりに纏っているのは、濃紺(ネイヴィ)の軍服とベレー。
RL > そして、襟首に輝くのは、漆黒に染まった日輪の階級章であった。
RL >
RL >
RL > 【蘇我巡査?→蘇我少尉】「くっくっくっ、お久しぶりです。警部補殿」
RL >
RL > 慇懃に礼を行なう蘇我。
RL > そして、その彼に続いて現れたのは……。
RL >
RL >
RL > 【葛城圭吾】「………………」
RL >
RL >
シェリル > 「また新しい登場人物ですかー!?」
シェリル >
シェリル > 混乱しているのか、機械の瞳がぐるぐると渦を巻いている。
シェリル >
シェリル > 「ぐぐぐ・・・このタイミングで仕掛けてくるとは・・・。
シェリル > 皆が浪費した瞬間を狙ってくる、策士ですね!」
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「あちゃー・・・・やっぱり来たかー。」
びる風 >
びる風 > 「で、どういう言い訳でここに来たのかな?現在僕は」
びる風 >
びる風 > キハヤを指差し
びる風 >
びる風 > 「殺人犯と」
びる風 >
びる風 > 倒れている奴らを指差し
びる風 >
びる風 > 「企業テロリストたちの検挙に動かないといけないんだけど。」
びる風 >
びる風 >
RL > 【蘇我少尉】
RL > 「落第生のキミとちがって、彼女は優秀な駒なんだ。勝手は謹んでほしいな。
RL > キミは… わかっているだろ、“M”?」
RL >
RL >
RL > 【ミズキ】「――ッ」
RL >
RL > ミズキは蘇我の言葉に、キハヤの問いに開きかけた唇を、
RL > 固く結び、かみしめる。
RL >
RL >
RL > 【葛城圭吾】「…………」
RL >
RL > そして、場の様子を見、沈黙を守っていた男が口を開いた。
RL >
RL > 【葛城圭吾】
RL > 「失礼、部下の非礼をお詫びします。
RL > そして、びる風警部補並びにアナタたちには、
RL > テロリスト掃討のご協力を感謝します」
RL >
RL > その男、暗殺部隊“鳴雷(ナルミカヅチ)”隊長、
RL > “遠雷(ファラウェイサンダー)”葛城圭吾 が静かに語り始める。
RL >
RL >
RL > 【葛城圭吾】
RL > 「ですが、“それ”は一級生物災害指定が発令されているシロモノです。
RL > 民間で扱うには過ぎている。我々で確保、適切な処置を施します……」
RL >
RL >
RL > 【葛城圭吾】「わかりますね、“それ”は危険な存在です」
RL >
RL >
RL > 【葛城圭吾】「……渡して、もらいましょうか」
RL >
RL > ミラーシェードの奥の瞳が鋭く光る。
RL >
RL >
キハヤ > 「ン? ……ああ、アレは俺に言ってたのか。てっきり別の誰かに言ってたのかと。」
キハヤ >
キハヤ > 全く意に介した様子無く、シレッと返す。
キハヤ > その態度は、どこか余裕すら感じさせる……
キハヤ >
キハヤ > 「いや、悪い悪い。
キハヤ > “国民の模範たるべき”軍人サマが、まさか一般常識も知らないなんて思ってなかッたんだわ。」
キハヤ > 「“会話中に横から口を挟むな”ッてママから聞いたのを忘れたか?
キハヤ > 幼稚園から人生やり直すんだな“少尉殿”。」
キハヤ >
キハヤ > 「……悪いが、一度逃げ出してきたところに妹を
キハヤ > もう一度送り返そうなんて兄貴はいねー。違うか? 中尉さんよ。」
キハヤ > 「適切な処置?
キハヤ > そいつができなかったからミズキは逃げ出したんだろうが。どのツラ下げて言ってやがる。」
キハヤ >
キハヤ > ……訂正。中々腹に据えかねるところがあったようだ。
キハヤ >
キハヤ >
シェリル > (日本軍がどの面下げて“危険”だとか“災害指定”と抜かしてるんですか。
シェリル > あぶねーもんを何とかするってんならまず日本軍を解体しろっていうんですよ!)
シェリル >
シェリル > と、小声で呟いた。聞こえませんように。
シェリル >
シェリル > 「渡さない、と言ったら・・・どうするおつもりですか?」
シェリル >
シェリル > 葛城を睨みながら、ミズキの前に立つ。
シェリル >
シェリル >
びる風 > 「その少女はボクには関係がない、業務外だ。」
びる風 > 「持っていきたければ持っていけば?
びる風 > 所詮民間なんで日本軍ちゃんの手伝いも邪魔もするなんて確かにおこがましいよねえ〜?」
びる風 >
びる風 > そういいながら横のキハヤ君を見て。
びる風 >
びる風 > 「まあ、この子はヴァルハラ行きが決まってるからね、
びる風 > 『生きていて』もらわなくちゃ困るわけだけど・・・どうすんの?」
びる風 > 「彼を殺すつもりなら、
びる風 > こっちも業務上仕方がないけどいやいやながら君たちを止めなきゃいけないんだけど。」
びる風 >
びる風 >
RL > 【葛城圭吾】「ほう……」
RL >
RL > 【蘇我少尉】「やれやれ」
RL >
RL >
RL > 【葛城圭吾】
RL > 「あの氷の静謐を打ち負かすほどの使い手です。
RL > 私どもの事もご存じかと思いますが…… ならば、
RL > 私が敬意を持ち、この場に姿をさらしているということの“意味”をくみ取っていただきたい」
RL >
RL >
RL > 【葛城圭吾】「それでも、というのであれば……」
RL >
RL > 刹那、葛城が装着肩帯(ショルダー・リグ)に装填さていた拳銃を引き抜き、
RL > その銃口がシェリル を捉えた。
RL >
RL > 同時に、3人の身体に、ルビー色の蛍(ポインター)が浮かび上がる。
RL > それもひとつやふたつではない。
RL > どうやら遠方から、姿見えぬ狙撃手(スナイパー)たちに、完全に包囲されているようだ。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ・
RL >
RL >
RL > ・
RL >
RL >
RL > ・
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【ミズキ】「…………」
RL >
RL > 【ミズキ】「あ〜あ」
RL >
RL > キハヤとシェリルの視界の隅で、
RL > ひらりと、薄汚れたワンピースが舞った。
RL >
RL >
RL > 【ミズキ】「見つかったんじゃ、仕方ないです」
RL >
RL > ふたりの間を縫い前に出ると、
RL > それぞれの陣営の間に立つミズキ。
RL >
RL >
RL > 【ミズキ】
RL > 「せっかく、つまんない研究所(ラボ)を抜け出すチャンスだったのに。
RL > 私の能力で、おバカで、お人よしな人たちをだまして、
RL > 面白おかしく、外の世界を満喫してたんだけどな……」
RL >
RL > キハヤ、シェリル、びる風 に背を向けたまま、そう言う彼女。
RL >
RL >
RL > 【ミズキ】「でも、いいです。たっぷり堪能できたんだし」
RL >
RL >
キハヤ > 「なァ中尉さんよ。
キハヤ > そこまで言うんだったらもう少し考えを進めても良いと思うぜ? ……らしくねェ。」
キハヤ > 「意味なんか解ッてるに決まッてンだろ。
キハヤ > 判ッてるから邪魔してンだよ。無粋ッてンだぜ、言わせんのはよ。」
キハヤ >
キハヤ > ..・
キハヤ > 敵の意図は明白だ。次の瞬間には射殺されるだろう。
キハヤ > だが、それでも。世の中には譲れない物がある。
キハヤ > ・ .・ .・ ・ .・ ・ .・ .・
キハヤ > 彼らの言葉には、筋が通っていない。それはダメだ。いただけない。承服しかねる。
キハヤ > ……キハヤは一切の躊躇なく、手首から生えた銃口を葛城中尉に向けた。
キハヤ >
キハヤ > 「……お前が心から戻りたいから戻るってんなら、止めねー。」
キハヤ > 「だが、それは無いと言い切るね。
キハヤ > お前の性格を見誤ってるとかじゃあねー。もっと即物的な理由だ。」
キハヤ >
キハヤ > 生物は本質的に、ストレスを避けようとするものである。
キハヤ > わざわざストレスに近付こうと心から考える生物は、居ないのだ。
キハヤ > 大体“〜のため”とか言い訳を考えて、誤魔化さなきゃできないのだ。人間ですら。
キハヤ >
キハヤ > 「……最初ッから俺は聞いてるんだがな。余分な要素に興味はねェ。」
キハヤ >
キハヤ > 「お前はどうしたい!」
キハヤ >
キハヤ >
シェリル > 「ッ――!」
シェリル >
シェリル > この身が鋼とは言え、日本軍の兵器相手にどこまで抗えるか。
シェリル > なんとか抜け出す道は無いか。そんな事を考えている、その時。
シェリル >
シェリル >
シェリル >
シェリル > 「・・・・・・・・・ミズキさんッ!」
シェリル >
シェリル > 私たちの目の前に立つ彼女を、大声で呼び止める。
シェリル >
シェリル > 「こちらを向いて下さい。お願いします」
シェリル >
シェリル >
RL > 【葛城圭吾】「私と銃で戦うというのですか…… 面白い。だが」
RL >
RL > 生体銃器を構えたキハヤに目をやる葛城。
RL >
RL >
RL > 【葛城圭吾】「無駄です。私の方が――疾い」
RL >
RL > まず、感情を持たぬ冷たい視線がキハヤを射抜く。
RL > そして、その言葉と共に、神速の抜き打ちで、
RL > 引き金(トリガー)を引こうとする葛城。
RL > が、それを遮るよう、ミズキが間へ割ってはいった。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【ミズキ】「バカじゃないですか……」
RL >
RL >
RL > “いやだ……”
RL >
RL >
RL > 【ミズキ】
RL > 「私は凶悪な兵器(アウトフィッツ)なんですよ?
RL > 兵器(アウトフィッツ)が、使われる事を嫌がると思いますか?」
RL >
RL >
RL > “違う…………”
RL >
RL >
RL > 一歩、二歩と葛城と蘇我の元へ歩むミズキ。
RL >
RL >
RL > 【ミズキ】
RL > 「兵器(アウトフィッツ)が、
RL > 殺された人たちの事、悲しむと思いますか? そんなこと……」
RL >
RL >
RL > “お願い”
RL >
RL >
RL > キハヤ、シェリル、びる風 へ、半身で振り返り、にこりと微笑むミズキ。
RL >
RL >
RL > 【ミズキ】「あるわけないじゃない」
RL >
RL >
RL > “たすけてっ”
RL >
RL >
RL > その頬を、一筋の涙が伝った。
RL >
RL >
シェリル > 「・・・・・・ありがとうございます」
シェリル >
シェリル > 「その涙を私が止めてみせましょう!
シェリル > 貴方の笑顔を、私の最大の報酬としましょう!
シェリル > ・・・たとえチップの一欠片になろうとも!!」
シェリル >
シェリル > 目の前に居る二人に駆ける。
シェリル > 自分は盾。相手の動きを抑えこみ、皆が続くチャンスを作る!!
シェリル >
シェリル >
キハヤ > 「……だったらンなツラすんじゃねーよ。お前、ホント嘘吐くのヘタなのな。」
キハヤ >
キハヤ > 面識もない。血のつながりもない。
キハヤ > 本質的には赤の他人だ。それでも、まあ、何だ。
キハヤ > ここで放っておくのは、どうにもスッキリしない。
キハヤ > だから、邪魔だ。そこを退け。どこへなりと行っちまえ。
キハヤ >
キハヤ > 「引き金を引かれて泣く銃なんざ、あッてたまるか。吐くならもっとマシな嘘にしとけ。」
キハヤ > 「……第一、絶対確実に100%どうにもならねーって類のモンじゃねーし。お前の機能。」
キハヤ >
キハヤ > 他力本願な上可能か不確定だから、今まで言わなかったが。
キハヤ > ッたく、あのバカ弟はどこで何をしてるのやら。
キハヤ >
キハヤ > 「……さて、仕切り直しだカブトワリ。」
キハヤ > 「三つ数えな。荒野で決闘と行こうぜ。」
キハヤ >
キハヤ > 続きは、生きてたら話すかな。
キハヤ >
キハヤ >
びる風 > やることは二人のフォロー、それだけだ。
びる風 > そして僕はこの中でも一番の小物・・・オンジや婦警さんたちという頼もしい部下がいるからね。
びる風 >
びる風 > 動く必要も、意味もないのさ
びる風 >
びる風 >
RL > 【ミズキ】「う… うっ… うわあああああああああああんっ」
RL >
RL > キハヤとシェリルの言葉に、
RL > 今まで押し殺していた感情がとめどなく溢れだした。
RL >
RL > もう戻りたくない。
RL > もう殺したくない。
RL >
RL > みんな大好きだった。
RL > 自分の居場所が欲しかった。
RL >
RL > でもそれは適わない夢だった。
RL > 自分は居てはいけないんだ。
RL > 諦めるしかなかった。
RL >
RL > でも…… でも……
RL >
RL >
RL > ミズキがその場に泣き崩れる。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【蘇我少尉】「ハァ。どうやら、交渉決裂のようですね」
RL >
RL > 【葛城圭吾】「だが、予測の範疇です」
RL >
RL > 【蘇我少尉】「困ったものですよ」
RL >
RL > 【葛城圭吾】「ほう、その割に楽しそうですが」
RL >
RL > 【蘇我少尉】「わかりますか?」
RL >
RL > 【葛城圭吾】「来ますよ。バックアップ、よろしくお願いします」
RL >
RL > 蘇我は一歩退き、葛城は一歩踏み出す。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【蘇我少尉】「ジャマー展開。全班、一斉射撃! 無力化確認まで撃ち尽くせ」
RL >
RL > 【葛城圭吾】「……面白い。ですが」
RL > 【葛城圭吾】「逃げられはしませんよ……雷からはね」
RL >
RL >
RL > びる風がフォローに回り、
RL > 石畳を砕き、シェリルが駆ける。
RL > 蘇我がシェリルに向かい手を振るうと、
RL > 情報流(ストリーム)の隙間(グリッド)から、昆虫型のウィルスが這い出した。
RL > キハヤ、葛城。それぞれの愛銃が咆哮を上げる。
RL > 刹那、その銃弾が交差した。
RL >
RL >
RL > そして……
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/びる風 登場判定/不可
RL > Ending_Scene19 【シーンタロット:イヌ / ホワイトエリア:中央区】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > クラウンズBA、支社長室――。
RL >
RL >
RL > 【リック・アクワード】「それにしても、キミも愚かだねェ……」
RL >
RL >
RL > クラウンズ・ブランディング・エージェンシー、東京支社。その長であり、
RL > また、“ホワイト・フェイス”の洗礼名(ハンドル)を持つリック・アクワード は、
RL > 部屋の中心に設置されたマホガニーに手をつき立ち上がると、
RL > 大理石の床に敷かれた、豪奢な絨毯(カーペット)を踏みしめる。
RL > そうして対面に立つ、汚れた靴の人物へと語りかけた。
RL >
RL >
RL > 【リック・アクワード】
RL > 「しかし、こうなるような気はしていたよ。キミの“翡翠の瞳”への忠義には舌を巻く」
RL >
RL > 呆れたように、再びその視線を件の者へと移す。
RL > その言葉を聞き、リック と対峙していた、薄緑色の髪をしたヒルコ は、
RL > にわかに口角を釣り上げる。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【薄緑髪のヒルコ】
RL > 「勘違いするな。俺とヤツは、互いの“目的”のために手を組んでいるにすぎん」
RL >
RL > 【薄緑髪のヒルコ】
RL > 「ココに来たのは、単にキサマが気に喰わなかっただけだ……ッ」
RL >
RL >
RL > 【リック・アクワード】「ハァ……」
RL >
RL > 【リック・アクワード】
RL > 「ああ、なるほど。よくわかった。
RL > もう十分だ。ならばキミは正真正銘のCD(マヌケ)だよ」
RL >
RL > 【リック・アクワード】
RL > 「やれやれ。ヒルコはどうして、どいつもこいつも、こう短絡的なのか……」
RL >
RL > 【リック・アクワード】
RL > 「しかしならば、加我の戦力差というものも分析(リサーチ)しておくべきだったね」
RL >
RL > リック が指を鳴らす。すると、どこへ潜んでいたのか。
RL > 一瞬の間に、スーツにミラーシェードの男たちが、薄緑髪のヒルコを取り囲んだ。
RL >
RL >
RL > 【リック・アクワード】
RL > 「これだけの数の道化師たち(ジェスター)を相手に、勝てると思っているのかい?」
RL >
RL >
RL > 【リック・アクワード】「――あァ」
RL >
RL > 【リック・アクワード】「なんと無惨なことでしょう!」
RL >
RL > 【リック・アクワード】
RL > 「己が分を弁えぬ、命知らずのヒルコの青年は、
RL > 哀れ“目的”も半ばで、その命に幕を降ろすのであった……」
RL >
RL > ケレン味たっぷりのジェスチャーと、お涙頂戴の科白と共に、
RL > まるで、舞台(ステージ)の上の俳優(キャスト)のごとく、
RL > 芝居がかった演技をするリック。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【リック・アクワード】「――やれッ」
RL >
RL > 一転、冷たい視線と共に、静かにそう言い放つリック。
RL > 同時、道化師たち(ジェスター)がそれぞれの得物を引き抜くと、
RL > 一斉に薄緑髪のヒルコに襲い掛かる。
RL > ひとりのヒルコに対し、その数の差は圧倒的であった。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【薄緑髪のヒルコ】「――ふんッ」
RL >
RL > だがそのヒルコは、臆するどころか、
RL > まるでその状況を楽しんでいるかのように、
RL > サメのように嗤ったのだった……。
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > クラウンズBA、支社前――。
RL >
RL >
RL > 中央区に存在する、
RL > クラウンズ・ブランディング・エージェンシーの支社となっている高層(ハイスタック)ビル。
RL >
RL > それを取り囲むように、黒塗りのパトカーが、サイレンを唸らせ集まっていた。
RL >
RL >
RL > 「な、何なんですかアナタたちは!」
RL >
RL > 慌ててエントランスからやってきた警備員(カブト)たちと秘書風の男が、
RL > びる風 と、機動捜査課隊員たちの元へと現れる。
RL >
RL >
びる風 > クォーター・チーズ・パウンダーをほうばりながら横の機動捜査隊員と世間話をしている。
びる風 >
びる風 > 「ねえねえイギリスのクォーター・チーズ・パウンダーの呼び方って知ってる?」
びる風 > 『はあ・・・何か呼び方が違うんで?』
びる風 >
びる風 > 機動隊員はそっちらけな口調で黙々とグリズリーやライオットを用意していく。
びる風 >
びる風 > 「【チーズ・ロワイヤル】。」
びる風 > 『【チーズ・ロワイヤル】?』
びる風 >
びる風 > そしてもくもくとビルに向けて歩を進めていく・・・
びる風 >
びる風 >
RL > 「 う わ あ あ あ ァ ァ〜〜――――ッッ!!!! 」
RL >
RL >
RL > その時、その場に居た全員の耳をつんざくような悲鳴が木霊した。
RL > それは初めは遠く、しかし段々と近づいていき……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ガッシャアアアアァァ――――ンンッ!!!!
RL >
RL >
RL > 輝くガラス片と共に、空から降ってきたスーツにミラーシェードの男が、
RL > パトカーの天井を押しつぶした。
RL >
RL >
RL > 空を見上げれば、ビルの最上階、
RL > 支社長室のある階層(フロア)のクリスタルガラスが砕け、
RL > 火の手があがっていた。
RL >
RL >
びる風 > 「おんや〜・・・?もう始まってるようだね〜〜?」
びる風 >
びる風 > 最上階に向けて視線を向ける。
びる風 >
びる風 > 『急ぎましょう、逃げられるかもしれない。』
びる風 >
びる風 >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > クラウンズBA、最上階――。
RL >
RL >
RL > 廊下と支社長室を隔てる大扉をあけ放つ。
RL > そこに広がっていた光景は……
RL >
RL >
RL > 【リック・アクワード】「ひっ!?」
RL >
RL > 鮮血に染まった、惨劇の痕だった。
RL > 折り重なるように倒れる、ボディーガードと思われる者達の亡骸。
RL > その先で、絨毯(カーペット)の上に腰をつき、
RL > 惨劇の主から少しでも距離を取ろうとしていたのが、
RL > クラウンズBAの支社長(ゼネラルマネージャー)、リック・アクワード だ。
RL >
RL >
RL > 【薄緑髪のヒルコ】「チッ……」
RL >
RL > この空間の演出者であろうヒルコは、
RL > やってきた者たちを一瞥すると、
RL > 面倒くさそうに舌打ちをし、まだ息のあるボディガードを放り投げた。
RL >
RL >
RL > 【リック・アクワード】「け、警察(イヌ)か!?」
RL >
RL > 【リック・アクワード】「おい! はやくそのヒルコを捕まえろ!!」
RL >
RL > リックがヒルコを指差し叫ぶ。
RL >
RL >
びる風 > 「やーやーやーお久しぶり、ミドリ君。どうだいあれから?」
びる風 >
びる風 > 笑顔のままで機動隊員を引き連れてやってきた男、びる風草凪。
びる風 >
びる風 >
びる風 > バン!!
びる風 >
びる風 > ※《制裁》を使用、リック・アクワードを逮捕します。
びる風 > リック・アクワードがなにかを言うその前に機動隊員がゴム弾を撃ち、
びる風 > そのまま下へとたたき落とした。
びる風 >
びる風 > 「楽しい楽しい夕食(ディナー)の時間は終わりかな?
びる風 > ・・・あれからどうだい?少しは広い視点とか持てるようにはなったかな?」
びる風 > そして草凪は、ヒルコの方しか見ていない。
びる風 >
びる風 >
RL > 【リック・アクワード】
RL > 「て……。お、おいキサマ! 銃を向けるのは私ではn ――ぐはッ!?」
RL >
RL > その衝撃で野外に放り出されるリック・アクワード。
RL >
RL >
RL > 【薄緑髪のヒルコ】「チッ、余計なコトを……」
RL >
RL > 【薄緑髪のヒルコ】「オマエ…… あの時のお巡り(イヌ)か」
RL >
RL > 【薄緑髪のヒルコ】
RL > 「余計なお世話だ。“ヒト”がそう簡単に変われると思うのか?」
RL >
RL >
RL > 【薄緑髪のヒルコ】
RL > 「……まあいい。オマエはイラつく野郎だが、これも何かの縁だ。ひとつだけ教えてやろう。
RL > 遠くない未来、この街は“かつてない惨劇”に見舞われる」
RL >
RL > 瞬間、支社長室の天井に飾られていたシャンデリアが、
RL > ヒルコとびる風 の間を遮るように落下した。
RL > どうやら、あの時、ティンパニーを切り裂こうとしたのと同じ、
RL > 透明の触手による芸当のようだ。
RL > 次に視界が開けたとき、薄緑髪のヒルコは、ビルの窓枠に手をかけていた。
RL >
RL >
RL > 【薄緑髪のヒルコ】
RL > 「その時オマエはまだ、そのいけ好かない余裕ツラでいられるかな?」
RL >
RL > そうして、最後に一度だけ、びる風へ視線を送ると。
RL > 自身も砕けたクリスタルガラスの窓から飛び降り、姿を消した。
RL >
RL >
びる風 > 「ふー・・・・・・・・」
びる風 > 「あ、じゃあ下に行って確保してね、かろうじてまだ生きてると思うから。」
びる風 >
びる風 > 『はい!』
びる風 >
びる風 > 機動隊員が下に向かう中、草凪は一人この部屋からヒルコの降りて行った窓に行く。
びる風 >
びる風 > 「価値観とかそんなのに縛られてるんじゃまだまだだよね〜〜
びる風 > 彼はいい『びる風』になれそうなんだが。」
びる風 > 「まあいずれ気が付くでしょ
びる風 > ヒルコもAIも人もチャクラも何もかもは『すべて同じ』だということに。」
びる風 >
びる風 > そして砕けた窓に手をかけて、こう言う。
びる風 >
びる風 > 「そう、その時こそ君が絶望する時であり、君の望む『N◎VAが滅びる』その時だ・・・・」
びる風 > 「君がその時にどんな選択をするのか、
びる風 > せいぜい楽しみに見物させてもらうよ、特等席で、ね。」
びる風 >
びる風 >
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > クラウンズBA、支社前――。
RL >
RL >
RL > 「うわあああああ!? し、支社長(ゼネラル・マネージャー)ッ!!」
RL >
RL > 「何をやっている!!
RL > はやく支社長(ゼネラル・マネージャー)を降ろしてさしあげろ!?」
RL >
RL > 「は、ハッ!」
RL >
RL >
RL > 【リック・アクワード】「きゅぅぅ〜……」
RL >
RL > ビル外装、社旗掲揚の支柱(ポール)に引っかかり伸びているリック の姿に、
RL > 秘書風の男と警備員(カブト)があたふたと動き回る。
RL >
RL >
RL > ……その後、無事リック・アクワード は逮捕となり、
RL > 事件には、とりあえずの終止符(ピリオド)が打たれることとなる。
RL >
RL >
RL >
RL > だが、あの薄緑髪のヒルコが言うことがたしかならば、
RL > これはまだ、始まりにすぎないのかもしれない。
RL >
RL > しかし、その真相を知ることは、今はまだできない……。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > シーンEND..._
RL >
RL >
RL > ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
RL > シーンプレイヤー/シェリル 登場判定/不可
RL > Ending_Scene20 【シーンタロット:チャクラ / ホワイトエリア:中央区】
RL > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RL >
RL > ??????――。
RL >
RL >
RL > 【リサ】「ここは……」
RL >
RL > “シルバーコイン”リサ・アイリス は白亜の中を進んでいた。
RL >
RL > なぜ? いつからそこにいるのか? それはわからない。
RL > それでも彼女は歩みを進めた。そこに、確信にも似た予感があったからだ。
RL > 進めば進むほど、なにか、懐かしい思いが胸を満たしていく。
RL >
RL >
RL > 【リサ】「……」
RL >
RL > 【リサ】「ルク、マーン?」
RL >
RL > そうして白亜の果て、追い求めていた面影を見つける。
RL >
RL >
RL > 【リサ】「――ルクマーンっ!!」
RL >
RL > 「……リサ」
RL >
RL > 幻影でもかまわなかった。
RL > リサ は駆けより、彼の胸に顔をうずめる。
RL > 彼は大きくひろげた両腕で、そんなリサ をそっと抱きしめた。
RL > しばしの抱擁の後、リサ は顔をあげ言う。
RL >
RL >
RL > 【リサ】
RL > 「ルクマーン、ごめんなさい。
RL > 私、弱い人間だわ…… ヤツらを、アナタの仇も討てずに……」
RL >
RL > 「…………」
RL >
RL > 「……いいや。それは違うよ、リサ」
RL >
RL > 彼が、優しく諭すように言う。
RL >
RL >
RL > 「……誰かを、何かを怨み続けて生きていけるのは、強さじゃあないんだ」
RL >
RL > 【リサ】「ルクマーン……」
RL >
RL > 「キミは、弱いんじゃない」
RL >
RL > 「キミは…… 優しいから……」
RL >
RL > 「頭のいいキミなら、本当はわかっていたはずだよ。
RL > ただ、少しだけ、目の前のことに一生懸命になりすぎて、見落としていただけさ」
RL >
RL > リサ の瞳から涙があふれる。
RL >
RL >
RL > 「“彼女”に出会えたあの時……。
RL > “彼女”の“愛(アイ)”に触れたとき、キミは本当の自分を取り戻したはずだ」
RL >
RL > 「ヒトは、たったひとりでもいい。誰かが信じてくれているのなら、前へと進んでいける」
RL >
RL > 「ボクが…… キミのそれになれなかったのは、少し残念だったけれどね」
RL >
RL > そこまで言うと、彼は少しだけさみしそうな表情を作る。
RL >
RL >
RL > 「そしてボクは、ボクの愛しい人に、
RL > いつまでもこんな所に留まっていてほしくはないんだ」
RL >
RL > 「……もう、大丈夫だよね?」
RL >
RL > 【リサ】「ルクマーン?」
RL >
RL >
RL > 【リサ】「!?」
RL >
RL > 【リサ】「いや…… いやっ!!」
RL >
RL > 彼の言葉の意味。それに気づき、涙が頬を伝う。
RL >
RL >
RL > 「ボクの大事なリサ……」
RL >
RL > 泣きじゃくるリサ の唇に、彼の唇が優しくふれた。
RL > リサ はゆっくりと目を閉じた。そうすることが自然のように。
RL >
RL > すべてが白亜の靄とともに溶け、滲んでいく。
RL >
RL >
RL > 「 」
RL >
RL > リサ から離れた彼の唇が、何かを呟く。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > …………次にリサ が見たのは、病院の白い天井だった。
RL > リサ に残ったのは、唇の感触と、頬を伝った涙のぬくもり。
RL > そして、心の中にある“わだかまり”が消えていたことに、リサ は気付く。
RL >
RL >
RL > “リサ、幸せになって”
RL >
RL >
RL > 夢の中で聞いた、彼の最後の言葉が、
RL > リサ の中で、何度も木霊(リフレイン)した。
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ブラックハウンド基地、刑罰ユニット――。
RL >
RL >
RL > 「面会時間は10分です。武器の持ち込みは禁止。
RL > アナタの場合は、このサイバーシールにより、
RL > 一部機能の制限をさせていただきます。ご了承ください。
RL > それと、金品などの受け渡しは行なえないので、あらかじめご理解願います」
RL >
RL > 看守がシェリル へ手引書(マニュアル)通りのお約束(ルール)を述べる。
RL > 扉を開いた先には、分厚い強化アクリルガラスで隔てられた部屋がふたつ。
RL >
RL > その片部屋には、リサ・アイリス の姿があった。
RL > 髪をバッサリと切り落としてはいるが、あの太縁のメガネに面影を見る。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【リサ】「シェリルさん。来て下さったんですね」
RL >
RL >
RL > あれから…。
RL >
RL > テロに加担した彼女であったが、
RL > シェリル の奔走と、初犯であったこと、そして機動捜査課の口添えなど、
RL > 様々な要因が重なり、極刑は免れることができた。
RL >
RL > 時間はかかるが、“勤め”を果たせば、社会への復帰も可能だ。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 【リサ】「その節は、お世話になりました。本当に、何と言ってよいのか」
RL >
RL > 深々と、シェリル へお辞儀をするリサ。
RL >
RL > その雰囲気は、まるで憑き物が落ちたかのように穏やかである。
RL > いや…… これが彼女の本来の姿なのだろう。
RL >
RL >
シェリル > 「いえ・・・リサさんがそうしておられるのは、リサさんがそうあろうとしたからです。
シェリル > 私の力なんて、ちっぽけなものなんですよ」
シェリル >
シェリル > ニコッと笑顔を見せる。
シェリル >
シェリル > 「今なら・・・あの時の問いかけの答えを聞かせてもらえますか?」
シェリル >
シェリル >
RL > 【リサ】「…………」
RL >
RL > 【リサ】
RL > 「たしかにあの時の私は、
RL > あの姉妹に、“愛するモノの幻影”を見ていたのかもしれません」
RL >
RL > 嘘偽りのない、自身の言葉でそう告げるリサ。
RL >
RL > そしてそういうと、少しだけ辛そうな表情を見せる。
RL > が、彼と、そして目の前の恩人に報いるため、彼女は言葉を続ける。
RL >
RL >
RL > 【リサ】
RL > 「マクファーレンさんたちには、私の歪んだ幻想を押し付けてしまった。
RL > そして、ミズキちゃんには、本当に悪いことをしたと思います。
RL > 私の犯した罪は、しっかりと償うつもりです」
RL >
RL >
RL > 【リサ】「それで…… シェリルさん。お願いがあるんです」
RL >
RL > 一拍の間を置いて、そういう彼女。
RL >
RL >
RL > 【リサ】
RL > 「全てが清算されたとき、シェリルさん。
RL > アナタと、ミズキちゃんへの面会を、また許していただけますか?」
RL >
RL >
シェリル > 「・・・・・・許すも何もありません。あの“涙”は、本物でした。
シェリル > “家族”が出会うのに、理由が必要ですか?」
シェリル >
シェリル > 「それまでミズキさんは私がしっかり守りぬいて見せます!」
シェリル >
シェリル > 胸を張ってそう答える。
シェリル >
シェリル > 「・・・・・・それが次の私への依頼(ラン)という事で、よろしいですか?」
シェリル >
シェリル >
RL > 「……っ ……ッ」
RL >
RL > シェリル の言葉に、リサ の顔がくしゃくしゃになる。
RL > これで何度目になるだろうか。
RL > 彼が去ってから、リサ の涙が乾いたことはない。
RL > しかし、これは今までとは違う。
RL > 熱く、暖かな思いが込み上げてくる。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > 「――はいッ」
RL >
RL > 涙を流し、答えるリサ。
RL > その表情は、とても晴れやかなモノであった。
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > * * *
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > そうして面会が終わり、それぞれの世界へと戻っていくふたり。
RL >
RL >
RL > 【リサ】
RL > (シェリルさん。アナタはご自分に、“愛(アイ)”という感情が無いと言っていましたね。
RL > でも、それは間違いだと思います。
RL > シェリルさんは、きっと得ているモノに気づいていないだけなんです)
RL >
RL > 【リサ】
RL > (だって……)
RL >
RL > 扉を開け、外の世界へ戻ろうとするシェリルに、リサは一度だけ振り返る。
RL >
RL >
RL > 【リサ】
RL > (アナタの言葉は、こんなにも人の気持ちを優しくするのだから……)
RL >
RL > 胸をすく思いと共に、
RL > リサは罪を償うべく、自身の世界へと続く扉をくぐった。
RL >
RL > こうしてひとりの女は救われた。
RL >
RL >
RL > そして……
RL >
RL >
RL > ――――――――――――――――――――――――――――――――
RL >
RL >
RL >
RL >
RL > ブラックハウンド基地、エントランス――。
RL >
RL >
RL > 【少女の声】「だ〜れだっ」
RL >
RL > 待合室へと戻ったシェリル の視界を、
RL > 突如、暗闇と共に暖かな感触が覆った。
RL >
RL >
シェリル > 「にょわっ!」
シェリル >
シェリル > 突如訪れた暗闇に、思わず奇声を上げてしまう。
シェリル >
シェリル > 「むむっ