【原典】史実 【クラス】アサシン 【マスター】 【真名】妙林尼 【性別】女 【身長・体重】148cm・42kg 【属性】人/中立・悪 【ランクレベル】8 48FP  「軍勝」 「不敗」 【ステータス】 -6-6+6+12+0+30 =+36  筋力E 耐久E 敏捷A 魔力C→B 幸運B 宝具A  ・HP:2(1*3+1)+9 =17/17  ・MP:2{2(4*3+4)}+9 =50/73-2-9-4-5-1-1-1  ・IV:5*3+4 =19  ・ラック:4/4 【クラス別スキル】 +5 気配遮断:A+  サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。  完全に気配を絶てば、発見することは不可能に近い。  ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。  隠密判定、奇襲判定、離脱判定にダイス判定プラスを得る。 【固有スキル】 +15+19+5+13+5+10 =+67 陣地構築:A  魔術師の工房と似て非なる、自身に有利な陣地を構築する技術。  “神殿”と同等の性能を持つ“要塞”の構築が可能。  「陣地作成」の互換スキル。  行動を3回→1回消費することで、使用を宣言した場所に「種類区分:結界」「発動区分:常時」「対象区分:対軍」 の結界礼装『陣地:[LV]』を設置する。通常の常時礼装と異なり、ダイス判定プラスの個数は[陣地のLV]個となる。  また、陣地内では敵対陣営に5点の物理的な行動阻害を与える。作成・維持できる『陣地』は[LV]個まで。3FP/LV 軍略:A++  多人数を動員した戦場における、策略の手腕を表す特殊スキル。  自らの対軍宝具や対城宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具、対城宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。  以下の効果を得る。   ・自身を含む味方の「対軍」装備の使用判定にダイス判定プラスを与える。   ・敵の「対軍」装備の使用に対するリアクションにダイス判定プラスを得る。   ・対敵トループ相手の戦闘判定にダイス判定プラスを得る。   ・味方トループのあらゆる行動にダイス判定プラスを与える。   ・戦闘離脱判定にダイス判定プラスを得る。   ・対隠密・奇襲への警戒判定にダイス判定プラスを得る。  【プラス条件:自陣営・同盟陣営の保有する対軍規模以上の結界礼装・宝具内における判定時 (陣地も含まれる) 】 仕切り直し:A  窮地から脱出する能力。  不利な状況であっても逃走に専念するのならば、相手がAランク以上の追撃能力を有さない限り、逃走は判定なしで成功する。  下記の効果を得る。   ・戦闘離脱判定にダイス判定プラスを得る。   ・行動を消費し、スキル単独で判定を行う。達成値人までの味方を任意の位置に移動できる。 破壊工作:A+++  戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。トラップと伏兵の達人。  ランクA+++ともなれば、進軍してくる前に敵軍を壊滅状態に追いこむ事すら可能。  ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格は低下していく。  下記の効果を得る。   ・トラップルールの使用にダイス判定プラスを得る。   ・行動を消費し、スキル単独で判定。    建物の爆破など、達成値に応じた効果・結果を得る。具体的な効果はGMが裁定する。  【プラス条件:自陣営・同盟陣営の保有する対軍規模以上の結界礼装・宝具内における判定時 (陣地も含まれる) 】 内助の功:A  家事全般の技量を表すスキル。  炊事、洗濯、掃除などに有利な補正を得られる。  1行動ターンを消費して使用する。  消費アイテム『お弁当』を作成する。効果は下記の通り。  ・ターン開始時に使用。15点のHPかMPを回復する 黄金律:D  人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。  基本的に金銭には困らないが、散財のし過ぎには注意が必要。  同ランクの【社会】ステータスとして扱う。 【マイナススキル】 -3-10-15-8-10-4-10 =-60 律義者:C  善因には善果が、悪因には悪果が訪れるもの。  ―――ええ。私も主君も、いずれ報いを受けるでしょう。 悪癖・狭量 (対島津) :A  過ぎたことである事と、それを許せない事。別に矛盾する事じゃありませんよね? 悪癖・慎重:B  勝算がないと判断した戦いや、採算が取れない可能性のある行動を避けようとする。  大胆な賭けに出るには悪癖抵抗判定が必要。2FP/LV 合理主義者:A  何事も理詰めで考える思考形態。厳密には悪癖ではないが、悪癖と同様に扱う。  結果として他者の反応修正が下がったり、不利なイベントが発生したりする。2FP/LV 冷酷非情:D  必要ならば、あらゆる情を切り捨てられる才能。 悪辣:A  他者の情を利用するなどの、卑劣な姦計に長けている。  このスキルの存在が明らかになった時点で、「弱点・姦計」を持つキャラクターからの反応修正が-[LV]される。  サーヴァントの場合、真名が判明した段階で自動的にこのスキルの存在が判明する。2FP/LV 【宝具】 『鶴崎城下地獄編 (つるさきじょうかじごくへん) 』   由来:罠と伏兵を駆使した鶴崎城籠城戦。   蟻も漏らさぬ地獄の殺し間。   一定領域を陣地として定義して敵の足を止め、全域に展開した鉄砲足軽の銃撃で  止めを刺す悪辣な対軍宝具。内部の地形情報などはアサシンの任意で改装可能。   改装は地形を変動させ迷宮化する、塀やバリケードを構築する、罠を設置するなど、  時間をかければ手作業でも行えるような物に限られるが、意識から完了までの間に  タイムラグが存在しないため、リアルタイムで迷宮の順路を書き変えたり、無防備な  足元に突然トラバサミを出現させたりと言った応用が可能。   心象風景で世界を塗り替える固有結界と似て非なる、掌握した世界を心象に准え  改装する大魔術。過程はどうあれ、結果はあくまで物理法則に則ったものに留まる  ため世界の修正を受けにくく、規模の割に展開維持可能な時間は長い。  宝具ランク:A 種類区分:結界 発動区分:継続 対象区分:対軍  MP消費:15 ダイス判定プラス:5an5 固定値:蓄積MP20  【プラス追加効果】   「シーン生成」 「特殊追加効果:「単体」を持たない任意のトループを行動不能にする。」   「特殊追加効果:各ターンの終了時 [ (「破壊工作」のランク+「+」の個数)*3 ] 点のダメージを敵陣に与える。                ダメージ軽減は宝具のものだけ有効。他者を庇ってダメージを引き受けることもできる。」   「特殊追加効果:他者の陣地・結界を、そのランクに関わらず上書きできる。                自陣営の陣地の上で使用した場合、陣地と効果重複が可能。」   「特殊追加効果:この効果は、妙林尼以外には秘匿される。                所有権を奪った場合でも、改めて使用する (=この効果が適用される) までは秘匿される。                使用者が妙林尼ではない場合、この宝具は敵対する妙林尼が使用したかのようにふるまう。                 ( すなわち、自陣営の「単体」を持たないトループは行動不能になり、自陣営の陣地・結界は上書きされ、                  自陣営は5点の物理的な行動阻害を受けると共に戦場からの離脱を妨害され、各ターンの終了時に24点のダメージを受ける。 )                MPの消費やマイナス効果は、通常通り使用者が受ける。                この効果が適用されている限り、この宝具の継続を解除する事はできない。                使用者が脱落した場合、この宝具の所有権は妙林尼に戻る。」  【マイナス追加効果】   「MP消費大」 「BS時不可」 「使用時真名判明」 「魔的隠密問題・他者の陣地・結界を上書きした時」   「使用制限・この宝具が継続している限り、使用者は離脱判定を行えない。            「食い止めて逃がす」事は可能だが、その場合でも自身は戦場を離脱できない。」 【装備・アイテム】 常備化ポイント:4-4 =0 装備ポイント:8-2-6 =0 礼装レベル:B 財産ポイント:0/4 『護国豊穣安産祈願』   いわゆるお守り。その名の通りなんか色々なご利益があるらしいとは持ち主の弁。   実はれっきとした運気向上のアミュレット。簡易魔力タンクとしても機能する。  礼装ランク:E 種類区分:道具 発動区分:常時 対象区分:特殊 (自身)  MP消費:2 ダイス判定プラス:0an1 固定値:なし  【プラス追加効果】   「MP+最大値」 「ステータスアップ (魔力) 」  【マイナス追加効果】   「MP消費大」 『鉄砲足軽』   魔力で構成された鉄砲足軽。平時は霊体化しており、必要に応じて実体化、銃撃を行う。   単体でサーヴァントと正面から戦えるほどの力はない (=トループではない) が、集まって  銃撃すればそれなりの火力を発揮できる。単純に人足としても使用可能。  礼装ランク:C 種類区分:射撃武器 発動区分:常時 対象区分:対軍  MP消費:9 ダイス判定プラス:0an3 固定値:攻撃力+5  【プラス追加効果】   「スキル相当・使い魔」 「特殊追加効果:「陣地作成」の所要時間を1ターン短縮する。」*2   「特殊追加効果:1ターンに1度、通常の行動とは別に「陣地作成」か「破壊工作」を1回使用できる。       この効果は戦闘中でも使用できる。 (戦闘中の「陣地作成」「破壊工作」は行動を消費する) 」  【マイナス追加効果】   「MP消費大」 「対軍単体2回攻撃不可」 『無銘・戦装束』   生前身に着けていた普通の戦装束。   それなりに頑丈ではあるが、過信はできない。  MP消費:4 種類区分:英霊通常防具 効果:防御力+4 『無銘・薙刀/種子島』   生前使っていた二種の武器。そもそも当人がひ弱な事もあり、そう強くはない。  MP消費:5 種類区分:英霊両用武器 効果:攻撃力+3 『豊後練貫酒』*3  MP消費:1*3 種類区分:道具 効果:1日1回、MPを[2d6]点回復する。 【誕生日:不明/血液型:不明/イメージカラー:黒/特技:将棋/好きなもの:茶と茶菓子/嫌いなもの:散財  /聖杯戦争への参加理由:呼ばれた時の状況によりけり】 【設定】  攻撃力:+9  防御力:+5  離脱A:【敏捷:A】+「気配遮断:A+」+「軍略:A++」+「仕切り直し:A++」=25an5/35an5/40an5  離脱B:【敏捷:A】+「気配遮断:A+」+「軍略:A++」+「仕切り直し:A++」+『陣地:A』=35an5/40an5/45an5   陣地内では、環境による5点の物理的な行動阻害を与える。  破壊工作A:【敏捷:A】+「軍略:A++」+「破壊工作:A+++」=20an5  破壊工作B:【敏捷:A】+「軍略:A++」+「破壊工作:A+++」+『陣地:A』=50an5   陣地内では、環境による5点の物理的な行動阻害を与える。  攻撃A:【敏捷:A】=10an5  攻撃B:【敏捷:A】+「軍略:A++」+『鉄砲足軽:C』=15an5  攻撃C:【敏捷:A】+「軍略:A++」+『陣地:A』+『鉄砲足軽:C』=30an5  攻撃D:【敏捷:A】+「軍略:A++」+『鉄砲足軽:C』+『鶴崎城下地獄編:A』=30an5  攻撃E:【敏捷:A】+「軍略:A++」+『陣地:A』+『鉄砲足軽:C』+『鶴崎城下地獄編:A』=35an5   陣地内では、環境による5点の物理的な行動阻害を与える。   宝具を組み合わせている場合、「シーン生成」による5点の物理的な行動阻害を与える。  防御A:【敏捷:A】=10an5  防御B:【敏捷:A】+「軍略:A++」+『鉄砲足軽:C』=15an5  防御C:【敏捷:A】+「軍略:A++」+『陣地:A』+『鉄砲足軽:C』=30an5  防御D:【敏捷:A】+「軍略:A++」+『鉄砲足軽:C』+『鶴崎城下地獄編:A』=30an5  防御E:【敏捷:A】+「軍略:A++」+『陣地:A』+『鉄砲足軽:C』+『鶴崎城下地獄編:A』=35an5   陣地内では、環境による5点の物理的な行動阻害を与える。   宝具を組み合わせている場合、「シーン生成」による5点の物理的な行動阻害を与える。 ・原典設定  戦国時代の女性。大友氏の家臣、吉岡鑑興の妻。夫の死後出家し、妙林尼と称した。  史料はほとんど残っておらず、『大友興廃記』『両豊記』にその名が、ルイス・フロイスの文書に妙林尼と思われる人物の記録が登場するだけ。  本名・出自・生没年などは不明だが、父は林左京亮とされる。  天正14年(1586年)、九州制覇を目指す島津氏は、大友氏が統治する豊後への侵攻を開始した。豊臣秀吉からの援軍も打ち破り、島津軍は破竹の勢いで豊後各地を制圧していく。  勢いに乗る島津家久は、大友宗麟のいる臼杵城(丹生島城)へ向けて進軍すると共に、野村文綱・白浜重政・伊集院久宣らに総勢3千の兵を持たせ、鶴崎城を攻略するよう命じた。  当時の鶴崎城の城主は吉岡鎮興の子・統増であったが、彼は宗麟に従って臼杵城に籠城していたため、鶴崎城の指揮は母親であった妙林尼に委ねられていた。  若い兵は統増が連れて行ってしまったため、城内及び周辺には老人の家臣や農民、女や子供しかおらず、戦力的には降伏するのが妥当な選択肢である。  しかし城を明け渡す事をよしとしなかった妙林尼は籠城を決意し、持ち寄らせた板や畳を材料に砦を築き、農民に鉄砲の使い方を教えるなどして決戦に備えた。  同年冬、野村文綱を中心とした島津軍は白滝山に陣を敷き、いよいよ鶴崎城への攻撃を開始する。  しかし、妙林尼が周到に準備した落とし穴や鳴子の罠と鉄砲を巧みに使用した奇策に次々と嵌り、大苦戦。  結局、妙林尼率いる吉岡軍は計16度に及ぶ島津軍の攻撃を退け、なおも籠城を続けた。  なかなか城を落とせない島津軍は、要請されている本軍への合流が出来ず、ついに和睦を提案。  食糧が底を突きかけていた妙林尼側も、全員の命の保証を条件に鶴崎城を開城した。  この時、和睦した妙林尼側は島津軍を手厚くもてなし、城内で両軍酒を酌み交わすなどしたと言われている。  しかし和睦こそしたものの、妙林尼は島津軍の殲滅を全く諦めていなかった。  天正15年(1587年)3月、豊臣秀吉が自ら20万の大軍を率いて島津討伐へ向かうとの知らせが入り、豊後にいる島津軍には撤退命令が出た。  この瞬間にこそ起死回生の一手が成ると考えていた妙林尼は、かねてより温めていた計略を実行に移す。  まず妙林尼は野村文綱の屋敷を訪れ、「私は島津軍と厚く交流してしまったため、大友家には残れないから家臣共々一緒に薩摩に連れて行って欲しい」と頼み込み、また祝賀と称して島津軍に酒を勧めた。  8日(4月15日)、出立する島津軍を「後からすぐに合流する」と見送った妙林尼は直ちに戦支度を整え、乙津川周辺で島津軍に追いつき、奇襲を敢行した。和睦してからの全ては、この時のための布石だったのだ。  妙林尼一行を待ちながら千鳥足でゆっくり行軍していた島津軍はこの奇襲に応対できず、次々と討ち取られてしまう。  結局、白浜重政・伊集院久宣らはこの奇襲で没し、野村文綱は流れ矢を胸に受け負傷しながら何とか日向国は高城まで逃げ延びたものの、この時の傷がもとで倒れた。  翌日、妙林尼は討ち取った島津軍の首63級を臼杵城の宗麟に送り、『麟』の一字を賜ったという。その武勲を聞いた秀吉は感心し、是非会いたいと申し出たが、妙林尼はそれを断ってしまった。  彼女のその後の消息は不明であるが、その智略と武勇は今なお地元で語り草となっている。  文禄2年(1593年)、主君の大友氏が改易され、吉岡氏も浪人となり、鶴崎城は廃城となった。 ・聖杯戦争追加設定  レア度は☆1。妙にHit数が高くNP効率もそれなりだが基礎ステータスがしょっぱい。